【種別】
紅世の徒”、通称

【初出】
V巻

【解説】
紅世の王”。真名は“道司”(どうし)。の色は浅葱色。
四方に子供の人形型“燐子”『四方鬼』を引き連れた、大兵の武装修道士の姿をしていた(16世紀時点。20世紀まで同じ姿だったかは不明)。外伝漫画『Eternal song ‐遙かなる歌‐』第十一話で絵が登場し、太った中年男性ということが判明した。
仮装舞踏会]に所属しているが、兵科は明確にはなっていない。
東洋の[仮装舞踏会]の中でも五指に入る使い手で頭も切れることから、『三柱臣』参謀ベルペオルに東洋での構成員同士の連絡役を任されていた。
性格は嫌味で、巡回士オルゴンに対しては口にこそ出さないものの不躾な対応を取っている。
また、[とむらいの鐘]のウルリクムミに対しても、ウルリクムミの負傷した肩を通って帰るなどしようとする失礼な対応を取り、ウルリクムミに大喝されている。

燐子”『四方鬼』で敵を捕縛、固定後、自らを砲弾に敵を打ち砕く自在法大突破』の使い手。
「駆ける速さで並ぶものなき」と称されるほどに圧倒的な飛行速度と持久力を持つが、大まかな方向にしかすっ飛べず、細かい機動には向かないという問題点も持っていた。

中世の『大戦』にも伝令役として参加していた。

百鬼夜行]には、ある限りの情報を提供させて[仮装舞踏会]との相互不干渉を取り付けたようだ。

詳細は不明だが、シャナが『炎髪灼眼の討ち手』として契約する数ヶ月前に、東洋のどこかで“天目一個”と遭遇、敗れた後に糧として喰らわれて死亡した。

【由来・元ネタ】
名前の元ネタは、ソロモンの72柱の悪魔 ”家令公子”ガープ(Gaap)。
序列33番の悪魔で、浅黒く日に焼け毛皮を身に纏う蝙蝠の羽を持つ男の姿し、四人の王を引き連れて現れると言う。
召喚の際は、瞬間移動や不可視の力を与え、人の愛憎を操り支配すると言う。

「道」は、「道理」などの意味もあるが、この場合は文字通りの通り道の意であろう。「司」は取り仕切る、主として行うという意味である。
真名は「通り道を取り仕切るもの」という意味だと思われる。高速移動という特性を持ったガープの本質を表していると思われる。
もしかしたら、[仮装舞踏会]側で、ピエトロ・モンテベルディに相当する、“徒”の移動に関わることも担当していたのかもしれない。

【コメント】
アニメ版には登場しなかった。
☆V巻では名前だけが登場するキャラが多いが、生死がはっきりしているのはこいつだけだった。
☆X巻にも一応登場した。だが、活躍は無いに等しかった。
ベルペオルにパシらされ、オルゴンにイヤミを言って[とむらいの鐘]のウルリクムミに叱られた。大活躍じゃないか。
☆やってる事から考えると、布告官だったのだろうか?
☆↑ドラマディスク付属のミニポスター裏面のキャラクター相関図(VI巻現在)では『巡回士』になっているけど、全テのカバー裏のキャラクター相関図(X巻現在)では無記載になっている。ミスプリだったのかな?
☆こいつが健在だった頃の東洋って、同格以上の実力者が4人しかいなかったのか?どんだけ軽視してたんだよ?
☆“紅世の王”にして、ベルペオル直属のガープと同格が4人もいれば上等だろ。ガープを軽視し過ぎだ。
☆公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』でもっと詳細が判明するかと思われたが、結局は最後まで明かされなかった。
☆↑↑オルゴンと違って、作中での活躍があれだからな。“王”の中でもどのレベルなのか。少なくともウルリクムミ以下は確定だが。
☆外伝漫画『Eternal song』第十一話でついに姿が判明した。しかしあの姿はなんというか……。
☆「大兵」という言葉は、身体が大きいと言う意味だが、「大兵肥満」と使われたりもする。『大突破』も弾が大きい方が見栄えがするしな。だから、違和感はないな。
☆ガープが戦死したことで、XIII巻でシュドナイは戦時編成を見直さなければならなくなった。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルチェルノボーグモレクジャリや『両翼』のメリヒムイルヤンカやウルリクムミの副官のアルラウネや[宝石の一味]の“瓊樹の万葉コヨーテフックストンサーイイナンナとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、廷臣の一人として登場している。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』には登場しなかった。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、近衛銃士隊の一人として登場している。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月16日 19:15