【種別】
紅世の徒”、通称

【初出】
VI巻

【解説】
紅世の王”。真名は“不抜の尖嶺”(ふばつのせんれい)。の色は褐色。
フレイムヘイズ儀装の駆り手カムシン・ネブハーウと契約し、ガラスの飾り紐型の神器サービア”に意思を表出させていた。
口調は老人そのもの。同性同士のフレイムヘイズの特徴か、共に積み上げた歳月の必然か、思考はカムシンとほぼ同一の「優しく見える無情」。
台詞の最初に「ふむ、」とつくのが癖。

同胞殺しを決意した最古の“王”の一人。太古の『大縛鎖』での創造神祭礼の蛇”との戦いにも、カムシンと共に参戦した。

御崎市決戦においてカムシンが戦死したことで、“紅世”へ帰還した。そして、創造された新世界『無何有鏡』へ渡り来て、秩序派の“王”の一人としてシャナ(とアラストール)と再会したようだ。
新世界が創造されてから数年後の外伝『ローカス』では、『両界の嗣子ユストゥスを乗せた[百鬼夜行]の小型バス型“燐子”『春風駘蕩号』を、本性の姿で豪華客船ロード・オブ・ザ・シーズの後部デッキまで運ぶ手伝いを行った。

【由来・元ネタ】
名前の元ネタは『旧約聖書』ヨブ記40章15~24節に登場する"獣たち"の意を持つ獣の王ベヒモス(Behemoth)だと思われる。あまりにも巨大なため、単体であるにもかかわらず複数形の名前を持つ。神以外に殺すことは出来ないが、終末の日に殺されて、人々の食糧になるという。
「不抜」とは、意志がしっかりして揺るがないことと同時に、固く動かないことを意味する。そして「尖」は先が鋭いこと、「嶺」は山の峰やそれが連なった峰を意味し、真名全体で「固く連なり揺るがぬ大山の尖峰」という意味だと思われる。
固く連ねるつまり纏め上げることが彼の本質であり力だと考えれば、その本質の一片はカムシンが瓦礫を固く纏め上げた大質量の巨人として表している。
また古くから変わることなく使命を果たし続ける彼の気概も、この巨大さと固い意志から来ているのかもしれない。

【コメント】
アニメ版から登場していた。
☆あの“冥奥の環アシズや“曠野の手綱”やウィツィロポチトリウァラクタケミカヅチとは親しかったのだろうか。
☆もはや、人間と再契約する必要はなくなった。
☆ちょっと待って!!!新世界創造後なのに、“紅世”に無事帰れたのか!?
☆あくまで新世界『無何有鏡』→この世(旧世界)へ渡れないだけだからだろうな。ベヘモットは新世界『無何有鏡』へ渡り来た。
☆外伝『フューチャー』でのマルコシアスいわく「今契約解除したら“紅世”に帰れるかはわからない」とのことである。ただ、ベヘモットが帰還できたところを見るに、取り越し苦労だったのかもしれない。まぁ、ベヘモットの運がよかっただけかもしれないし、ベヘモット帰還時には『天梯』がまだ存在していたのも関係してるかもしれないがな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルウルリクムミや[宝石の一味]のコヨーテフックストンサーイとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆番外編『しんでれらのしゃな』でも、カムシンと共に王家の重臣として登場している。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』でも、カムシンと共に一寸法師として登場している。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』でも、カムシンと共に妖精として登場している。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』でも、カムシンと共に仕立て屋として登場している。

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最終更新:2023年12月16日 02:29