灼眼のシャナ&A/B用語大辞典 吉田一美(よしだかずみ)

【種別】
人間

【初出】
I巻

【解説】
御崎高校一年二組。坂井悠二のクラスメイトにして、『灼眼のシャナ』のもう一人のヒロイン。
控えめな印象ながら、よく見ると可愛い容姿の少女。髪型はショート。女性から見ても非常にスタイルが良く、特に大きな胸が目立つようだ。
家族構成は父と母と弟(健)。家は一戸建てのようだ。池速人と同じ地区で、生前の平井ゆかりとは親友だった。

料理も(平均以上には)上手く、シャナとは色んな部分で対照的な、「女の子らしい女の子」。作者曰く『良くも悪くも恋愛至上主義』であるようだ。入学式で迷った際に助けてくれた悠二に好意を持ち、シャナが現れるまではその想いは胸に秘めていた。

主要キャラの人間の中では、思い人や幼馴染を“紅世の徒”に喰われたり、思い人が世を乱す“紅世の王”になったり、親友にして恋敵が『炎髪灼眼の討ち手』で、思い人が恋敵を選んだために振られたり、友好的に見えるフィレスに騙され利用されるなど、“紅世”の関係者のせいで不幸になっていた人間でもあった。また、これは『万条の仕手ヴィルヘルミナ・カルメルと非常に酷似した運命であった。

以前は内気・気弱で、何をするにもオドオドして、すぐ他人を頼る性格だった。
しかし、III巻での池の一件で「好きと言う」決意をし、VI巻でフレイムヘイズ儀装の駆り手カムシン・ネブハーウと出会い、『調律』を行う為の協力者となった過程で知ったこの世の本当のことミサゴ祭りにおける悠二の正体発覚という最大の悲劇を、千草やカムシンらの助言によって乗り越えたことで、大幅な精神的成長を果たした。

ダンタリオン教授の起こした騒ぎの中で悠二への告白も行い、恋愛レースにおいては一歩も二歩もシャナをリードしていた。
シャナとは同じ相手を好きになった者同士、“愛染の兄妹”戦前後は反発していたが、教授戦直後に互いの気持ちを吐露する程に歩み寄り、フィレスの襲来で友達として認識しあう。そして、クリスマス・イヴに恋の決着をつけようと決意した。しかし、その日に起こった戦いの後で悠二の存在が欠落してしまう。それでも一美は悠二の生存を信じていたが、XVI巻終盤で“祭礼の蛇”の代行体と化した悠二に正式にふられ、一旦は希望を失った。
しかし、XVII巻でカムシンと再会した際は自らの意思で“紅世”に係わり続けると決めた。その精神的成長はカムシンも内心では感心していた。
マルコシアスも、マージョリー・ドー佐藤啓作のことに対する助言から、「恋愛で悩みぬいただけあり、そういう心情を利用することに長けてきた」と評していた。

XIII巻にてフィレスより宝具ヒラルダ』を渡され、命(自らの“存在の力”)と引き換えに彼女を呼ぶことが可能となると(声なき声で)告げられた。
本当のことを知らないヴィルヘルミナは、彼女が悠二に振られたことで『ヒラルダ』を使用する理由を奪われ、強力な援軍になるはずのフィレスの協力が得られなくなるのではと残念がっていた。
このことから、スレでは吉田フレイムヘイズ化説による口論がそれまでよりさらに頻発するようになった。

XVII巻終盤で田中栄太マルコシアスと共に、御崎市を出発するカムシンとヴィルヘルミナを見送った。
XIX巻での『星黎殿』攻防戦の数日前に御崎市に帰還した佐藤啓作を佐藤家の門前で出迎え、佐藤を励ました。そして目を覚ましたマージョリーと佐藤が『引潮』作戦の為に佐藤家から出発するのを、また田中栄太と共に見送った。

XXI巻では、池たちと共に坂井千草の見舞いに行って坂井家の玄関を出た所で“祭礼の蛇”坂井悠二と再会し、(『調律』の)逆転印章起動のための御崎市のイメージを持つものとして、“祭礼の蛇”坂井悠二により『星黎殿』に迎え入れられた。
そして、御崎市全体を覆う封絶が張られてすぐに、ベルペオルによって『タルタロス』の一部を一美の首にかけられて、一美の所持している『ヒラルダ』の封絶内で動く以外の機能を封じられた。そして、変形した『真宰社』でのラミーとの対話などの後、襲来して来たシャナと悠二の戦いを間近に見て、フィレスが自分に『ヒラルダ』を託したのが「」が起こす奇跡を試すためと気づき、一美の求めに応じたシャナが『贄殿遮那』で『タルタロス』の一部を断ち切った直後に、シャナたちに笑顔を見せると、『ヒラルダ』を使用した。

そのまま死亡するかと思われたが、『ヒラルダ』の本当の起動条件と、“存在の力”に対する耐性を得ていたことから生き残り、突然に現れた[百鬼夜行]に助けられてその場を離脱した。更に『約束の二人』から二人の子供というべき『両界の嗣子』となる歪んだ球形のフラスコを遺言と共に預かった。戦場から命からがら逃げ延びて、新世界『無何有鏡』創造後は、夢で聞いたヨーハンからヴィルヘルミナへの伝言で起動・誕生した『両界の嗣子』ユストゥスをヴィルヘルミナへ託した後、悠二の元へ向かって御崎市の復元を手伝った。そして復元された御崎市を見ながら、新世界へと旅立った悠二とシャナを万感の涙を流して見送った。

シャナたちが新世界へ旅立った後に髪を伸ばし始めて、二ヵ月後の四月に二年生に進級し、四月下旬に田中と共に御崎市に帰郷したマージョリーと田中を出迎えて、御崎市の近況を伝えた後にマージョリーたちから外界宿とフレイムヘイズたちの近況を聞いた後、坂井一家を慰労するための御崎山での花見に参加した。花見の終盤では、指輪型宝具『コルデー』を使ってのおまじないを皆で行った。

アニメ版
基本はあまり変わらないが、豆柴犬のエカテリーナを飼っているという設定が追加されていた。
また、アニメ・映画・漫画で、フリアグネの学校襲撃後、封絶内を直すために、シャナに殺されかけた(原作では、池が殺されかかった)。
オマケの『しゃくがんのしゃなたん』では別人のように活躍。強烈な黒さを見せつけ、もはやある意味で主役以上に目立っていた。「吉田専用」と書かれた電柱の陰に隠れながら移動していた。
アニメ第二期では、近衛史菜の存在の消滅と普通の人々から忘れられたことを見ているため、『ヒラルダ』を渡され、命(自らの“存在の力”)と引き換えにフィレスを呼ぶことに原作以上に恐れを感じているように描写された(思わず『ヒラルダ』を真南川に捨てようとした)。
アニメ第一期でカムシンが渡したお守り(神器サービア”の飾り玉の一つ)が、『ヒラルダ』入手後は手にしている描写が無かった。
アニメ第3期では原作通りであった。

【由来・元ネタ】
元衆議院議員・吉田賢一と思われる。

【コメント】
☆S巻での“狩人”フリアグネの“存在の力”の感じられる人間は“”に対するこの世の抗体という言葉を借りれば、『調律』のための御崎市を救うイメージをもっていた彼女は、まさに御崎市の対“徒”用の抗体であったと言える。
☆二代目『極光の射手キアラ・トスカナとも出会ったら面白そうだったのにな。
☆『ヒラルダ』を使用した人間の女性は、他にクロード・テイラーの妻がいた。
☆[宝石の一味]のコヨーテイナンナとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆番外編『しんでれらのしゃな』では、サンドリヨンというもう一人のヒロインとして登場している。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、なよ竹の一美姫というもう一人のヒロインとして登場している。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、ヨシダ子爵家の令嬢カズミとして登場している。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、第3幕でカムシン・ボナシューの妻の一美・コンスタンスとして登場している。
高橋弥七郎の新作『カナエの星』でも、山辺手梓というスタイルのいい高校生が登場している。
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