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福島万弥

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【福島万弥(当時5歳、女、栃木・足利市・S54年8月9日】

栃木県足利市の5歳女児が自宅近くの八雲神社境内で遊んでいるうちに行方不明となる事件が発生。6日後の8月9日、渡良瀬川近くでリュックサック詰めで全裸のまま遺棄されている女児の遺体が発見された。リュックサックは市内の業者の特殊仕様によるもので数十個しか売られていなかった。

その後夫婦は離婚。万弥ちゃんの母親は、2004年に48歳の若さで急死している。いつまでも万弥ちゃんの死を惜しみ、犯人逮捕を待ち切れないようにして逝ったという。父譲さんは、母と娘が一緒に眠れるようにと願いを込めて墓を建てた。

栃木県警は足利事件で逮捕した犯人を万弥ちゃん事件などでも再逮捕したが、宇都宮地検が「犯行を立証する決め手がない」として不起訴処分とした。2009年に再びDNA鑑定を行うも新たな証拠は検出されなかった。
2008年5月5日放送の特別番組開局55年報道特別企画ACTION「日本を動かすプロジェクト」第2弾の『バンキシャ』でも取り上げられた。

その後「事件を忘れよう」と思った時期もあったというが、同一犯の可能性が浮上したことや、妻も亡くし、事件を語り継げる人間が自分しかいないことなどから、2011年に5つの事件が同一の犯の可能性がある北関東女児連続誘拐事件の家族会参加を決意した。譲さんは「事件の真相を知りたい。必ず真犯人に天罰を与え、安心安全な地域にしてほしい」と話している。

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