タフムーラス

 アヴェスターにおけるタクマ・ウールーパ。中期ペルシア語ではタクモールブ(Taxmōrub)。ゾロアスター教ではフーシャングの孫、またはひ孫であり「よく武装した」と言われる。

 フーシャングの息子。ペルシア伝説中の3代目の王。「悪魔縛りのタフムーラス」とも呼ばれる。

 父にして先王のフーシャングはおもに文化や生活の面で大きな功績を成し遂げたが、タフムーラスは武力の面でペルシアに平和をもたらした。
 彼は策略を持って悪魔を捕らえ、馬のようにまたがり、鞍を置いては世界中を駆け巡った。
 また悪魔たちが逆らっているのを知ると、彼らの市場を破壊し、栄光の腰帯を締め、重い矛を担いだ。悪魔や魔法使いたちの軍勢が空を完全に埋め尽くすほど集合してもタフムーラスは動じず、あっという間に2/3もの悪魔を縛り上げ、残りは矛の餌食にしてしまった。タフムーラスは悪魔たちに秘密を明かすように命じた。そこで悪魔たちは「書き方」を教えたが、そのなかにはギリシア語、アラビア語、ペルシア語、ソグド語、中国語、パフラヴィー語など、あらゆる言語が含まれていた。

 タフムーラスの治世は30年間続いた。

 息子はジャムシード である。

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最終更新:2005年03月21日 23:56