*シヴァ(Shiva、Śiva)

ヒンドゥー教の三神一体のひとつで破壊の神である。
古代では「泣き叫ぶ者」「恐ろしい者」の意味を持っているルドラ神(暴風雨神)として恐れられていた。
4つの顔と4本の腕を持ち、体には毒蛇をまきつけ、腰には虎の皮をまとい、手の一つには三つ又の矛を持っている。
青黒い顔、猛々しい長くもつれる髪で美男子に描写される。
眉間には第三の瞳があり、この目から発せられる光は全てのものを灼き尽くすとされている。

彼を主神として尊崇するのが「シャイヴァ派」(Shaivism、シヴァ派)である。

仏教には湿婆天、大自在天の名で取り込まれている。妻のパールヴァティーも別名の一つウマーが「烏摩」(うま)と漢訳されている。 彼の諸相の一つであるマハーカーラも尊格として取り込まれ、「大黒天」と漢訳されている。

シヴァの別名

パシュパティ『家畜の王』
シャンカラ『恩恵を与える者』
ムンダマーラ『髑髏を首にかける者』
プーテーシュヴァラ『悪魔の王』
マハータパス『偉大なる苦行者』
ガンガーダラ『ガンジス河を支える者』
ナタラージャ『踊りの王』
マハーカーラ『大いなる暗黒』
マヘーイーシュヴァラ『大いなる主宰神』

これらはすべてシヴァの側面であり、この名前に由来する神話が存在する。
破壊の神であると同時に創造の神でもあり、複数の名と性格を持つ多重人格の神である。


三神一体

三神一体論では、ブラフマーヴィシュヌシヴァ が一体の神であり、ブラフマー創造はを、ヴィシュヌは繁栄維持を、シヴァは破壊つかさどっていると考えられている。


参考文献

PHP社 世界の神々がよくわかる本 東ゆみこ 

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最終更新:2010年04月18日 00:18