-----041 「ねぇ・・・ケンジ」 『ん?』 「あの…その、俺ケンジのこと好きだから…」 『うん、俺もマコトのこと好きだよ』 「………(´・ω・)、」 (帰り道) 『なあ』 「ん?」 『嘘じゃないよ』 「???」 -----042 『マコト、お前何持ってんだ?』 「あぁ……クッキー。一応」 『なんだよ一応って? ま、いいや。俺にもくれよー』 「あ」 『ボリボリ……』 「ど……どう、かな?」 『ん。結構うまいかも。もう一枚くれ』 「え、ホント!? じゃ全部あげる」 『マジ? いいのかよ!』 「うん!」 「(……また作ってみようかな)」 -----043 『マコトー、昨夜の怪奇特集見たか〜』 「み、見てないよ」 『スッゲー怖かったぜ〜。ちょっと教えてやろうか』 「い、いいって(アセアセ)」 『遠慮すんなよ〜(ニヤソ)。まずは廃病院の亡霊の話〜』 「わーわーわー聞 こ え な い ー」 『……次は幽霊寺に封印された人形の話〜』 「やめてやめて!」←耳を塞ぎしゃがみこむ 『……そして最後は、深夜零時鏡に映る……』 「わーわーわー」 『……………………』 「? ど、どうしたのケンジ?」 『マ、マコト。お前のうしろにっ!』 「ひゃ」 『影法師がっっ!! なーんつって』 「きゃ――――――――っ!!!」 「うっうっうっ」 『なー悪かったよ、マコト。いい加減に泣きやんでくれよ』 「ひっくひっく(プイッ)」 『(困ったなぁ)じゃマコト、オレが今からお前の言うことを  なんでも一つ聞いてやる。  だからそれで機嫌直せ、なっ?』 「ぐすぐす……何でも?」 『おー何でもだ(死ねとか小遣い寄こせって言われたらどうしよう)』 「…………じゃ、じゃあ、手つないで、くれる?」 『へ? そんなんでいいのか?」 「……(コクリ)」 『プッ、本当にマコトは恐がりだなぁ』 「う、うるさい。もういいよ」 『ほら』 「え?」 『手、つなぐんだろ』 「うん。……ありがとう」 -----044 「あははははははは! どうしたのその坊主頭!」 『昨夜、父ちゃんにやられたんだよ……ってマコト笑いすぎ!』 「ごめんごめん、プッ。いやその似合うよケンジ」 『うるせー、学校でも散々笑われたってのに(ブツブツ)』 「ねえ、ちょっと触らせてよ」 『はあ? 嫌だよ』 「いいじゃん、減るものじゃないし」 『うわ、ちょ、よせって!』 「(ショリショリ)ひゃー気持ちいー」 『よせって言ってるのに……もう怒った、イガグリ攻撃!』 「うわぁ」 『ほーれチクチク、チクチク』←もうヤケクソ 「痛っ、ほっぺたが、ケンジ、ちょ、ちょっと待って(顔近すぎ!!)」 『あはは、まいったかチクチク、あはは、どうだチクチク』 「痛いって、あはは。ケンジってば、あはは」 -----045 キャッチボール中に・・・。 「いくぞ〜、それっ!」 『わっ、どこ投げてんだマコト。あ〜あ、木の枝に挟まっちゃったじゃないか』 「あ、あれれ?」 『う〜ん、届かないなぁ』 「・・・ぼく、登って取ろうか?」 『いや、それよりもっと早い方法がある』 「へ?・・・・・・うわっ、ちょっ!なにしてんの!」 『何って、肩車だよ。っと、と・・・こ、こら!暴れんな!』 「やっ、ん・・・!!」 『痛っ!!』 「ケンジの馬鹿!!」 『はぁ?』 -----046 スーパー銭湯で 『お!マコトじゃん!偶然だな!お前は母ちゃんと来てるのか、一緒に入ろうぜ』 「え・・・と・・・」 マコト母[ マコト〜〜お友達?おかぁさん先に行くわよ〜 ] 「あ・・・うん・・・ゴメンケンジ、オレ、行くね」 『・・・・!マコトのやつ母ちゃんと女湯か〜、チクショーうらやましいな』 [ オラ、ケンジ行くぞ ] 『痛てて、ひっぱんなよよ父ちゃん』 -----047 川沿いの土手にて 『さぁフライ行くぞ、マコト!』 「おうけーい」 カキーン! 『マコト、そっち行ったぞ!』 「オーライオーライ……あっ!」 バシャーン 『あっ! 大丈夫かマコト! ……川に落ちちまった』 ブクブク…… 「ぷはぁ」 『マ、マコト大丈夫か!? ほら、早くあがってこい!』 「う、うん、わかっ……(えっ! やだ、白い服着てきちゃった)」 『どうしたマコト! 早くあがってこいってば!』 「え……いや、あの、その」 『ほら、このバットにつかまれ!』 「そうじゃなくてっ」 『いつまでもそこにいると風邪ひくぞ! 仕方ないな!』(服を脱ぎ始める) 「わー!!」(赤面) 『マコトッ!? 大丈夫だ、今いくぞ!』 「来ないでー!!」 『はぁ!?』 -----048 『お、マコト、新しいスニーカー』 「ああ・・・うん。こないだ買ってもらった」 『いいな〜うちの親なんかこんなにボロボロになってもまだ買ってくれねえんだぜ?ホレホレ』 「ははっ。ほんとにボロッボロだな」 『しかしマコトって背高いくせに足ちっちゃいのな』 「え・・・」 『足がでかい方が将来背も伸びるって知ってっか?』 「ん?そうなん?」 『今は変わんねえけど、そのうち俺はマコトが見上げるくらいでかくなるぜ、きっと』 「そう・・・だね。そうなるといいね・・・」 -----049 『お、マコト、新しいスニーカーかよ』 「うん。こないだ買ってもらった」 『いいな〜うちの親なんかこんなにボロボロになってもまだ買ってくれねえんだぜ? ホレホレ』 「ははっ。ほんとにボロッボロだな」 『でもマコトって背高いくせに足ちっちゃいのな』 「そう?」 『足がでかい方が将来背も伸びるんだぜ。  今は変わんねえけどそのうちマコトが見上げるくらいでかくなるな、俺は』 「……へー」 『あんだよ、余裕のつもりか?』 「ううん、そうなるといいなって……あ、いや。そ、そーなんだー知らなかったー」 『?』 -----050 『お、マコト、新しいスニーカー』 「ああ・・・うん。こないだ買ってもらった」 『いいな〜うちの親なんかこんなにボロボロになってもまだ買ってくれねえんだぜ?ホレホレ』 「ははっ。ほんとにボロッボロだな」 『そういやマコトの足ってすべすべしてんな』 「え・・・うん」 『あ、そうか!マコトん家金持ちだからな〜、いいもん食ってんだろ〜』 「そんなことないけど・・・」 『ちくしょー謙遜しやがって〜、リッチメンはいいな〜』 「・・・・」