-----011 『なぁ、今度みんなでマコトん家遊び行くってのはどうだ?』 「ダメーーーーーー!」 『何でだよー』 「うち、狭いし、汚いから・・・」 『そんなのいいって』 「とにかくダメーーーーー!」 -----012 『マコト、海に泳ぎに行こうぜ』 「・・・・ごめん。行きたくない・・・・・」 『なんだ泳げないのか?俺が教えてやるよ。だから行こうぜ!』 「無理なの」 『そんなのやって見なきゃ分かんないだろ?な、行こうぜ!』 「と、とにかく無理なのっ!ゴメンっ!」 『あっ、おい、マコト・・・・・・・・・・』 -----013 「ケンジ、俺引っ越すんだ」 『え、マジかよ!? いつ?!』 「……明日」 『なんだよそれ……俺聞いてねえよ』 「ごめん。でも近くだから言うことないと思って。○○ってとこ」 『はぁ?! お前そこって超近所じゃねえかよ! っつか俺の学校の近くじゃん!!』 「うん……ケンジの学校に転校するんだ」 『なんだよー、びっくりさせんなよなーw って俺の学校来るのか?! じゃー毎日遊べるな!!』 「そうだね」 『じゃあ俺のクラス来いよ。おもしれーやついっぴいるしw』 「うん……じゃあ、あたし引越しの準備あるから。ばいばい」 『おー、まったなー』 『あれ、今あたしって言わなかったか?』 -----014 『マコト、お前にラブレター預かってきたんだけど』 「えっ?」 『リカからだよ。い〜な〜。あいつマジかわいいし、めちゃめちゃモテるんだぜ』 「あ・・・うん・・・そうなんだ・・・・」 『当然、付き合うんだろ?やっぱそーだよなー。いいなぁ〜』 「・・・あの、・・・・・この手紙リカちゃんに返しておいて」 『!!何言ってんだよ!?断るのかよ!』 「・・・・・うん」 『マジで!?ありえねぇよ。リカのどこが嫌なわけ?』 「別に嫌とかじゃないんだけど・・・」 『じゃぁなんでだよ?他に好きな奴でもいるのか?』 「・・・・・・(コクン)」 『へぇ、誰だよ?リカよりいい女ってあんまりいないと思うんだけど』 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 『・・・・・・・・・・・・・へっ?俺?』 「・・・・・・・・・・・・・・・・(コクン)」 あれ?おっかしいなぁ・・・・こうなるはずじゃぁ・・・・ -----015 『おいみんな!くさむらにこんなものが捨ててあったぞ!!』 『スゲーー!!エロ本じゃん!!ケンジ、神!!』 ・・・・ 『すげー!!オッパイでけー!!』 『なんかスゲー毛が生えてる!!』 ・・・・ 「ケンジ、どうしたの?前かがみで、腰でも痛いの?」 『なんでもねーよ!!』 「・・・・変なの」 -----016 『暑っちーなー、おーいみんなー、川で泳ごうぜ』 『いいねー』 ・・・・ 『どうした?マコトも早く来いよ〜』 「ゴメン、今日・・宿題多いんだ、だから帰る」 『・・・そうか、じゃぁまたな』 -----017 「ケンジは将来何になりたい?」 『野球選手! でもってゆくゆくは大リーガー!!』 「すげーー」 『マコトはなんだよ?』 「え、オレ? ……幸せな家庭かな」 『なんだよ、小さい夢だな! もっと男ならでっかくいけよなー』 「うん。あ、あっちでサッカーやってる。行こうぜ!」 『よっしゃ!』 「でもおっきい夢だよ」 -----018 『マコトも早くこっち渡って来いよー』 「えー、だって怖いし」 『何言ってんだよー、ちんこついてんだろー』 「・・・・・・・わかったよ、行くから待ってよ」 ・・・・ 『ホラ来れんじゃんか。マコトはオトコのくせにビビリだなー』 「・・・うん」 -----019 『マコトー、うちでゲームやんね?』 「おう、いいよ」 『よっしゃあ!俺の勝ち!』 「あ〜あ」 『負けた方は服を一枚ずつ脱いでいこうぜ』 「え・・・・それダメ」 『いいから脱げよ』 「あ!だめだって・・・引っ張るなよ・・・・あああダメェ!!!」 ぷにょ 『え・・・』 「ばかぁ・・・」 『お前・・・・まさか・・・・』 「もう・・・知らない・・・」 -----020 [ケンジ、昨日ね、マコトちゃんのお母さんに会ったのよ] 『ふーん』 [マコトちゃん、三人姉妹のお姉ちゃんなんだって] 『ふーん・・・・・・は!??お姉ちゃん?かあちゃん何言ってんのさ』 [なにが?] 『いや・・・うん・・・は!?』