(3)指導計画の作成上、特に留意すべき事項

指導計画の作成に当たっては、第2章(子どもの発達)、前章(保育の内容)及びその他の関連する章に示された事項を踏まえ、特に次の事項に留意しなければならない。

ア 発達過程に応じた保育

(ア)3歳未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること。

(イ)3歳以上児については、個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。

(ウ)異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。

①発達過程に応じた保育

【3歳未満児の指導計画】
3歳未満児は、特に心身の発育・発達が顕著な時期であると同時にその個人差も大きいため、一人一人の子どもの状態に即した保育が展開できるよう個別の指導計画を作成することが必要です。
子どもの1日24 時間の生活全体の連続性を踏まえて、家庭との連携を密にとっていきます。保護者の思いを受け止め、尊重しながら、「共に育てる」という基本姿勢のもとで家庭との連携を指導計画に盛り込んでいくことが求められます。
また、3歳未満児は歩行の確立や言葉の習得、自我の育ちなど様々な側面で人間としての基本的な発達が著しく見られると同時に、心身の未熟性の強い時期です。したがって、複数担任での保育士等の連携はもちろんのこと、栄養士・調理員・看護師等との緊密な協力体制のもとで、保健及び安全面に十分配慮することが必要です。さらに、柔軟なかたちでの担当制の中で、特定の保育士等が子どもとのゆったりとした関わりを持ち、情緒的な絆を深められるよう指導計画を作成することが大切です。
計画は、月ごとに個別の計画を立てることを基本として、子どもの状況や季節の変化などにより、月ごとの区分にも幅を持たせ、ゆったりとした保育を心がけることが必要です。
集団生活の中で、一人一人の個人差にどれだけ対応できるかは重要な課題です。温かな雰囲気を大切にし、子どもが興味を持った好きな遊びが実現できる環境が用意されていること、不安な時や悲しい時に頼れる保育士等の存在が必要です。

【3歳以上児の指導計画】
3歳以上児の指導計画は、組やグループなどの集団生活での計画が中心となりますが、言うまでもなく集団は一人一人の子どもによって形成されるものです。個を大切にする保育を基盤として、子どもが集団において安心して自己を発揮し、他の友達と様々な関わりを持ち、一緒に活動する楽しさを味わい、協同して遊びを展開していくことにより仲間意識を高めていくことに視点をあて、計画することが求められます。
これらのことを踏まえ、3歳以上児の指導計画においては、一人一人の子どもの主体性が重視されてこそ集団の育ちがあるという点を十分に認識した上で作成することが重要です。

【異年齢の編成による保育の指導計画】
様々な年齢の子どもたちが共に生活する場という保育所の環境を生かし、異年齢編成での保育によって自分より年上、年下の子どもと交流する体験を持つことで、同一年齢の保育では得られない諸側面の育ちが期待されます。
異年齢の編成による保育では、自分より年下の子どもへのいたわりや思いやりの気持ちを感じたり、年上の子どもに対して活動のモデルとしてあこがれを持ったりするなど、子どもたちが互いに育ち合うことが大切です。
また、こうした異年齢の子ども同士による相互作用の中で、子どもは同一年齢の子ども同士の場合とは違った姿を見せることもあります。このように、異年齢の子どもたちが関わり合うことで、日々の保育における遊びや活動の展開の仕方がより多様なものとなることが望まれます。一方、異年齢の編成の場合は子どもの発達差が大きいため、個々の子どもの状態を把握した上で保育のねらいや内容を明確に持った適切な環境構成や援助が必要です。こうした配慮により、遊びが充実したものになり、子ども同士での多様な関わりがくり広げられるようになるのです。
また、保育士等の意図性が強くなると、子どもが負担感を感じることも考えられます。日常的な生活の中で、子ども同士が自ら関係をつくり、遊びを展開していけるように十分に配慮します。

イ 長時間にわたる保育
長時間にわたる保育については、子どもの発達過程、生活のリズム及び心身の状態に十分配慮して、保育の内容や方法、職員の協力体制、家庭との連携などを指導計画に位置付けること。

②長時間にわたる保育

【生活リズムや心身の状態への配慮】
保育所で長時間にわたって過ごす子どもについては、特に心身の健やかな発達を保障できるよう様々な配慮が必要となります。指導計画を作成する際には一日の生活の流れを見通し、一人一人の子どもの発達過程や心身の状態に基づいて行き届いた対応をすることが求められます。
延長保育・夜間保育の場合は特に、家庭的でゆったりとくつろげる環境や保育士等の個別的な関わりなど、子どもが負担なく落ち着いて過ごせるよう心がけることが重要です。また、通常の時間帯における保育との関連やバランスを視野に入れ、一日の中で気持ちを切り替えられるよう配慮することも大切です。さらに、夕方以降の時間帯においては、一日の疲れや保護者を待つ気持ちを受け止め、保育士等が温かく関わることが求められます。

【家庭との連携】
長時間にわたる保育においては、とりわけ家庭との密接な連携が必要となります。保護者の状況を理解し心身の状態に配慮しながら、子どもの生活の様子や育ちの姿を伝えあい、子どもの思いや一日の全体像について理解を共有することが重要です。また、延長保育や夜間保育で食事や補食を提供する場合には、子どもの生活リズムを視野に入れながら、一日の食事の時間や量、内容などについて保護者と情報を交換することが必要です。
子どもが保育所において安心して充実した毎日を過ごせることは、保護者にとって大きな支えとなり、保育所に対する信頼感へとつながります。

【職員の協力体制】
保育時間の長い子どもの保育では、職員の勤務体制により一日の中で複数の職員が担当することになります。引き継ぎの際には職員間での正確な情報の伝達を心がけ、すべての職員が協力して、子どもや保護者が不安を抱くことのないよう十分に配慮しながら関わっていくことが必要です。
また、指導計画の作成とその実践においても、各々の保育士等が一日の保育の流れを把握した上で、それぞれの担当する時間や子どもにふさわしい対応ができるよう、保育のねらいや内容等について理解を共有して取り組むことが重要です。

ウ 障害のある子どもの保育

(ア)障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。また、子どもの状況に応じた保育を実施する観点から、家庭や関係機関と連携した支援のための計画を個別に作成するなど適切な対応を図ること。

(イ)保育の展開に当たっては、その子どもの発達の状況や日々の状態によっては、指導計画にとらわれず、柔軟に保育したり、職員の連携体制の中で個別の関わりが十分行えるようにすること。

(ウ)家庭との連携を密にし、保護者との相互理解を図りながら、適切に対応すること。

(エ)専門機関との連携を図り、必要に応じて助言等を得ること。

③障害のある子どもの保育

【保育所における障害のある子どもの理解と保育の展開】
保育所においては、すべての子どもが、日々の生活や遊びを通して共に育ち合っています。障害のある子どもが安心して生活できる保育環境となるよう十分に配慮します。一人一人の障害は様々であり、その状態も多様であることから、保育士等は、子どもが発達してきた過程や心身の状態を把握し、理解することが大切です。子どもとの関わりにおいては、個に応じた関わりと集団の中の一員としての関わりの両面を大事にしながら、保育を展開していきます。

【個別の指導計画と支援計画】
保育所では、障害のある子ども一人一人の実態を的確に把握し、安定した生活を送る中で、子どもが自己を十分に発揮できるよう見通しを持って保育することが必要です。そこで、必要に応じて個別の指導計画を作成し、クラス等の指導計画と関連づけておくことが大切です。その際には、障害の状態や生活や遊びに取り組む姿、活動への関心や参加の様子、さらには友達との関わりなどをていねいに把握して、クラス等の指導計画と個別の指導計画をどう関連させていくのか、環境構成や援助として特に何を配慮していくのかなど、具体的に見通すことが大事になります。また、計画に基づく支援が、長期的にどのような方向性をめざしていくのか、担当保育士をはじめ、看護師等や栄養士、嘱託医などが連携することが基本です。学校教育において、幼児期から学校卒業後まで一貫した支援を行うために、個別の教育支援計画の作成が進められている今日、保育所においても、市町村や地域の療育機関などの支援を受けながら、長期的な見通しを持った支援のための個別の計画の作成が求められます。その際、各保育所においては、保護者や子どもの主治医、地域の専門機関など、子どもに関わる様々な人や機関と連携を図ることが重要です。こうした取組が小学校以降の個別の支援への連続性を持つことになります。

【職員相互の連携】
障害のある子どもの理解と援助に当たっては、担当保育士だけではなく、職員全体で共通理解を図りながら取り組むことが基本です。そのためには、施設長が中心となり、職員全体で定期的かつ必要に応じて話し合う機会を持つことが求められます。担当保育士を中心にその日の子どもの心身の状況に応じて、職員間で協力しながら保育を進めていくことが重要です。

【家庭との連携】
障害のある子どもの理解と援助は、子どもの保護者や家庭との連携が何よりも大切になります。保育所と家庭での生活の状況を伝え合うことで、子どもの理解を深め合うことや、保護者の悩みや不安などを理解し支えていくことなどが可能となります。こうした連携を通して保護者が保育所を信頼し、子どもについての共通理解のもとに協力し合う関係を形成することができます。
また、他の子どもの保護者に対しても、保育所での生活の中で、子どもが互いに育ち合う姿を通して、障害についての理解が深まるようにすることが大切です。その際、子どもとその保護者や家族に関するプライバシーの保護には十分留意します。

【地域や専門機関との連携】
障害のある子どもの保育に当たっては、地域の専門機関と連携し適切なアドバイスを受けながら取り組んでいくことが必要となります。そのためには、保育所と専門機関とが定期的に、または必要に応じて話し合う機会を持ち、子どもへの理解を深め、保育の取組の方向性について確認し合うことが大事です。
また、就学する際には、保護者や関係する専門機関がそれまでの経過やその後の見通しについて協議し、その子どもにとって最も適していると思われる支援のあり方を考えていくことが求められます。

エ 小学校との連携

(ア)子どもの生活や発達の連続性を踏まえ、保育の内容の工夫を図るとともに、就学に向けて、保育所の子どもと小学校の児童との交流、職員同士の交流、情報共有や相互理解など小学校との積極的な連携を図るよう配慮すること。

(イ)子どもに関する情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること。

④小学校との連携

【小学校との連携において前提とすべきこと】
子どもの生活と発達は、乳児期から幼児期を経て学童期へと連続しています。遊びや生活の中で積み重ねられてきた子どもの様々な側面の育ちが、小学校以降の生活や学びの基盤となります。指導計画の作成に当たっては、こうした乳幼児期を基盤とする生涯発達という観点を持って、保育所での育ちがそれ以降の生活や学びへとつながっていくよう保育の内容の工夫を図ることが大切です。子どもは、乳幼児期にふさわしい遊びや生活における身体的・具体的な体験を通して発達していきます。すなわち、小学校での生活や学びにつながる保育とは、これらを先取りするということではありません。保育の中で創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎が培われるよう毎日の生活や遊びを充実させることが大切です。
また、就学に向かう時期においては、子どもが小学校生活に対して期待感をもてるよう配慮するとともに、入学してから一人一人の子どもが生き生きと自分を発揮できるようにするため、小学校と積極的に連携を図ることが必要となります。

【小学校との連携のあり方】
子どもの育ちを考えていくためには、保育所と小学校の関係者が直接的に交流し、双方における生活・学びの実情や子どもの育ちの歩みと見通しについて、互いに理解を深めることが大切です。
また、就学に際して、小学校を訪問したり小学生と交流する機会を設けて、子どもが小学校生活に対する見通しを持てるようになることも重要です。きょうだいや地域の子ども集団において年上の子どもと接することが少なくなりつつある現在においては、こうした子ども同士の触れ合いを通して、子どもが自ら成長していくイメージを持つことは貴重な体験となります。行事等を活用するだけでなく、より日常的に接する機会を持つことが望まれます。
保育所、幼稚園、小学校が合同で研修を行ったり、行政及び他の専門職も含めた地域の連絡会を設けたりすることも重要です。
また、保育所の子どもと放課後児童クラブの子どもとの交流や、職員同士の交流および情報共有によって相互理解を図ることなども求められます。地域全体で連携を図りながら情報を共有し、一人一人の子どもの育ちを共に考える姿勢を持つことが大切です。

【子どもの育ちを支える資料の送付】
今回の保育指針の改正により、すべての保育所入所児童について、保育所から就学先となる小学校へ、子どもの育ちを支える資料を「保育所児童保育要録」(以下「保育要録」という。)として送付することになりました。これまで述べてきたように、保育所での子どもの育ちをそれ以降の生活や学びへとつなげていくことは、保育所の重要な役割です。保育所では保育の内容や方法を工夫したり、小学校への訪問や教員との話し合いなど顔の見える連携を図りながら、子どもの日々の保育を充実させ、就学への意欲を育てていくことが求められます。
さらに、保育所生活を通して子どもが育ってきた過程を振り返り、その姿や発達の状況をとらえ的確に記録することが必要です。こうした記録をもとに、就学先に送付する資料として簡潔にまとめたものが保育要録であり、小学校において子どもの育ちを支え、子どもの理解を助けるものとなることが期待されます。
保育要録は、保育における養護及び教育に関わる5領域の視点を踏まえて記載するなど、子どもの状況などに応じて柔軟に作成していきます。また、一人一人の子どもの良さや全体像が伝わるよう工夫して記すとともに、子どもの最善の利益を考慮し、保育所から小学校へ子どもの可能性を受け渡していくものであると認識することも大切です。さらに、保護者との信頼関係を基盤として、保護者の思いを踏まえつつ記載するとともに、保育要録の送付については、入所時や懇談会などを通して、保護者に周知しておくことが望ましいでしょう。個人情報保護や情報開示に留意することも必要です。
次頁に保育要録の「様式の参考例」を示しましたが、この様式を参考に、各市町村が、地域の実状等に即して、保育要録の様式を作成していきます。
なお、「保育所保育指針の施行に際しての留意事項について」(平成20年3月28 日雇児保発第0328001 号)に記載されている事項についても十分に留意します。

平成年月日生
(保育所名) (所在地) 〒-
平成年月日~ 平成年月日( 年か月)
※ ※ ※ ※

  • 社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける。

  • 身近な事物を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。

「教育に関わる事項」は、子どもの保育を振り返り、保育士の発達援助の視点等を踏まえた上で、主に最終年度(5,6歳)における子どもの心情・意欲・態度等について記載すること。

養護(生命の保持及び情緒の安定)に関わる事項(子どもの健康状態等)
 「子どもの育ちに関わる事項」は子どもの育ってきた過程を踏まえ、その全体像を捉えて総合的に記載すること。

項目

健 康
  • 身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心を持つ。

  • 人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう。

  • 日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに、絵本や物語などに親しみ、保育士や友達と心を通わせる。

保育所児童保育要録 【様式の参考例】

保育期間
就学先
生年月日
ふりがな性別
氏  名
保育所名
及び所在地

表 現

  • 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。

  • 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。

  • 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付ける。

  • 生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。

環境言葉

  • 身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感を持つ。

人間関係

  • 自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。

教育( 発達援助)に関わる事項

子どもの育ちに関わる事項
 「養護(生命の保持及び情緒の安定)に関わる事項」は、子どもの生命の保持及び情緒の安定に関わる事項について記載すること。また、子どもの健康状態等について、特に留意する必要がある場合は記載すること。
 子どもの最善の利益を踏まえ、個人情報保護に留意し、適切に取り扱うこと。

担当保育士名施設長名

  • いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性を持つ。

  • 感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ。

  • 生活の中でイメージを豊かにし、さまざまな表現を楽しむ。

  • 身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活に取り入れようとする。

印印

オ 家庭及び地域社会との連携

子どもの生活の連続性を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の自然、人材、行事、施設等の資源を積極的に活用し、豊かな生活体験を始め保育内容の充実が図られるよう配慮すること。

⑤家庭及び地域社会との連携
子どもの発達を支えるためには、保育所と家庭及び地域社会における生活経験が、それぞれに実感を伴い充実したものとなることはもちろん、相互に密接に結びつくことが重要です。
保育所での遊びや活動の中で子どもたちが味わった様々な実体験が家庭や地域での生活に生かされるとともに、家庭や地域社会で子どもが身近な環境に触れそれぞれに経験したことが、保育所での生活に生かされていくことが大切です。こうしたことにより子どもは、身の回りの事物に対する興味・関心を広げ、周囲の人々との関わりをより豊かなものにしながら、友達との関わりを深めていきます。
したがって、指導計画を作成するに当たっては、家庭や地域社会を含めた子どもの生活全体を視野に入れながら、子どもの抱いている興味や関心、置かれている状況などに即して、必要な経験とそれにふさわしい環境の構成を考えることが求められます。
そして、そのためには、保育士等が一生活者としての視点や感覚を持ちながら毎日を営む中で、家庭や地域社会と日常的に十分な連携をとり、一人一人の子どもの生活全体について互いに理解を深めることが不可欠となります。
また、日常生活において、子どもたちは、地域の自然に接したり、異年齢の子どもをはじめとする幅広い世代の人々と交流したり、社会の様々な文化や伝統に触れたりする直接的な体験が不足しがちとなっています。
保育所ではこれらのことを十分に踏まえて、保育所内外において子どもが豊かな体験を得る機会を積極的に設けることが必要です。その際、特に保育所外での活動においては、移動も含め安全に十分配慮することはもちろんのこと、子どもの発達や状態を丁寧に把握し、一人一人の子どもにとって無理なく充実した体験ができるよう指導計画に基づいて実施することが重要となります。
これら様々な地域の資源を活用するためには、保育士等が日頃から身近な地域社会の実情をしっかりと把握しておくと同時に、地域から保育所の存在やその役割が認知され、子どもや保育について理解や親しみを持って見守られていることが前提となります。
地域社会との積極的な交流や保育に関する情報の発信など、地域との密な連携を図りながら子どもの生活がより充実したものとなるよう指導計画を作成することが求められます。
最終更新:2009年01月10日 22:04
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