受験報告2010-2

ここは、受験報告2010同様に使えます。
ご協力、お願い申し上げます

千葉2次

1次通過27名、欠席1名。
外見からの判断だが、年齢層や性別の構成は山口2次などと変わらず。

午前9:00- 経歴・併願校・医学部受験経験の有無など記入+研究発表OHP作成
午前11:00- 研究発表8分+質疑7分
(卒業研究などの経験がない場合は、入学後にやりたい研究の計画を発表)
午後14:20- 個人面接15分×3
終了後に半数程度が再面接
テーマは「理想とする医師像・医学研究者像」「効果的だが稀に重篤な副作用が出るワクチン接種の是非」など。
時間が余ったら、最初に記入した経歴や志望理由書などから個人的な質問を受ける。
ちらっと見えた評価シートによると、評価は各項目ABCの三段階らしい。
最後の項目は「千葉大の学生にふさわしいかどうか」という主旨の総合評価だった。

某MLにあった過去の試験と同一形式と思われる。


鳥取

全定員が地域枠ながら、受験者40人くらい。

(基礎科学)40問 選択式 120分
生物:20問 高校レベル、エッセンシャル細胞生物学、標準的な生化学のテキストで対応可。
化学:10問 大学教養レベル。有機、無機、熱力学寄りの反応速度論あたりは押さえておかないと厳しい。
数学:5問 センターレベル。積分、二次関数、三角比、確率、√の有理化
物理:5問 高校レベル。電気、静止摩擦、ドップラー効果、原子α崩壊と運動量保存則。物理未履修でも一通りやってたら解けるレベル。

思い出せる限り挙げると
  • RNA干渉法、ノックアウトマウス、プリオンの発見、テロメアとテロメアーゼ発見。ノーベル医学生理学賞をとった順に並べよ。
  • ウイルスベクター 宿主への遺伝子転換効率がいい組み合わせは?
  • 細胞質に受容体があるホルモンはどれか(去年も出ていた模様)
  • 精子ができるまでと、第一・二減数分裂が入るタイミング
  • tRNAを合成するのはRNAポリメラーゼ何?

(英語)大問4つ 100~300字くらいの記述式 60分
1.細胞のがん化 内容説明200字くらい×2問
2.難聴者の社会参加 下線部和訳、内容説明200字くらい
3.ヒトゲノム解読完了から10年、ゲノム情報が医学薬学にどう使われているか 要約300字
4.世界の水問題(上下水道整備、飲み水確保) 要約300字
下書きしてる暇や読み直している暇はありません。

(面接)15分程度、面接官3人×受験者1人 受験番号順(=出願順?)、4部屋に分かれて。
  • 何故進路を変えて医師になろうと思ったか
  • 臨床医になりたいのか研究医になりたいのか
  • 医学研究で興味のあるトピック、医療時事で興味のあるトピック
  • 併願状況、合格したら断る可能性があるかないか
  • 卒業後県内で働く意志はあるか、その理由は


千葉

(31-265)
英語
60分、長文1題、A4:2枚半、自然選択と身体的特徴について。記号、穴埋め、300字で説明など。
時間が足りない。

生命科学
60分、英語長文1題、A4:4枚半
エラ引き込み反射についての実験。すべて30~150字で説明。時間が足りなすぎ。

小論文
60分、A4:2枚半
臓器移植について、200字で説明。時間が足りない。

生命科学は英語の長文だけど、生命科学の知識が無いと解けないと思われます。

名古屋

(31-237)
英語
90分、長文3題
第1問・犬の寿命について(出典・Science)
A4:1枚の長さで、和訳、タイトルを選ぶなど。容易。
第2問・大学卒業後の研究教育に関して(出典・Nature)
A4:1枚半の長さで、和訳、英訳、英文でタイトル作成など。一番時間かかった。
第3問・アメリカの医療(よくわからない)
A4:2枚と図が一枚、図について説明など。容易。

自然科学総合
90分、3題
第1問・分子生物学、細胞生物学
リーディング鎖とラギング鎖の合成の違い、ネクローシスとアポトーシスの違いなど。
第2問・微生物の代謝についての考察問題
グラフからの考察問題、微生物の産生物を効率よく利用するにはどうすればよいかなど。
第3問・確率統計
前半は場合の数・確率。
後半はハーディーワインベルグが絡んだ統計・・・かな?
#参考事項に二乗の式と表が与えられてます

北大

2次 (31-241)
欠席1
小論文は「人獣共通感染症と生命倫理」について800字
去年のインフルを意識しての出題だろうから、一次の菅といい、どうも時事ネタに走る傾向があるようだ

個人面接はゆるゆる
志望理由&推薦書なしで15分では無理もないか

(31-76)
約350人中、出席率9割?
問1:DNA翻訳の超基本的穴埋め
問2:両生類の視神経再生実験の英文
問3:血圧関係の物理(ベルヌーイ)
問4:エイズのWHO指針改訂についての英文+エイズ関連の一般常識

緩和ケアや医学史のような変な問題が消えて易化?
取れるところは確実に押さえないと厳しそう

なお、長崎2次からの最終便強行軍が5名程度いた

山口2次(面接)7月10日-11日

1日目:欠席1人
1人持ち時間30秒で受験者、試験官全員の前で自己紹介。
試験官は18人。
やはり文系や留学組が多かった。

この後受験者はランダムにA-Fのグループに分けられる。
試験室は3部屋で前半ACEグループ、後半BDFグループと言ったように、基本的にグループ単位で試験が行われる。
試験はプレゼン、集団作業、個人面接があり、審査室は3つ各部屋試験管は4人。
受験者が試験官全員と顔を合わせることは無かった。

プレゼン
課題が与えられ、考察時間20分、発表5分、質問5分。
わら半紙、鉛筆(黒・赤)、消しゴムが与えられ、わら半紙をスクリーンに投影して発表。
自分のグループの課題は「自分が今まで最も強く人の役にたったと感じたこと」
部屋にグループが全員る→試験官が課題発表→全員が考察開始→全員退出→一人ずつ部屋に入って発表という流れ。
試験室によって圧迫があったりそうでなかったりと、審査方法は安定していない。
待ち時間長すぎて暇すぎ腹減りすぎ。

集団作業
課題が与えられ、90分作業の後試験官に発表し、質疑応答。
自分のグループは「医学生に向けて地域医療を伝えるCMを作れ」
方眼紙5枚、マジック、鉛筆、消しゴム、現代用語の基礎知識、わら半紙数枚が与えられる。
発表はどのようにしたらいいかという紙も配布された。
作業中は試験官がメモをとりながら周りをグルグル。
発表は評価対象外。
質疑応答は、試験官の質問にグループ全員が1人ずつ答えていく形式。
発表内容に対しては特に聞かれず、
集団作業において自分の長所が生かせたか、またその長所とは何か。(短所も)
発表は自分の考えた者と比べてどうだったか。
作業中の自分の役割
などを聞かれた。
受験者と試験官の距離が少しあり、声が小さい人は注意されていた。
注意されても小さかった人の話は聞いていなかった。

2日目
個人面接
他大学と特に変わらず。
自己紹介。
1次試験の出来。
なぜ学士か。山口大学か。
経歴。
趣味。
セールスポイント3つ。
地域医療について。
など。

仲良くなったグループが結構あったようで、1日目終了後は飲みに行って情報交換しました。
カルス多かったです。


山口2次(面接)7月10日-11日

1次合格48名、辞退なし。
8人ずつ6グループに分けていたが、単純な番号順ではなく年齢別などの意図があった模様。
学部卒見込or直後だけのグループや、30代以上だけのグループがあった。
面接室は3つ・試験官は各4人。10日2回、11日1回の計3回の面接で、
全受験生が各部屋で1度ずつ面接を受けるシステムだった。

10日は各自30秒の自己紹介からスタート。
全受験生の待機室に試験官12名が入ってきて行われたが、採点対象かどうかは不明。
10日は明確な写真照合が行われなかったため、この時に照合していた可能性もある。

10日
午前は個人プレゼン。
「今まで気付かなかった自分に初めて気付いた体験」を20分でA4用紙1枚にまとめ、発表5分、質疑応答5分。
質疑応答については人それぞれ。プレゼン内容と関係ない質問に終始された受験者もいたらしい。
午後は集団での共同作業。
まず、出題テーマに沿った「フィルム」の案を90分以内に模造紙3枚でまとめろとの指示。
「絵コンテ」などの単語が並び、CMやアニメ作成を要求されていたような印象を受けた。
出題テーマは2種類で、「障がい者との共生促進」「地域医療」がテーマだった。
作成後に発表5分、質疑応答45分。
「チームワーク」や「果たした役割」、テーマに関連した問題への意見などを求められたが、
受験者間でのディスカッションはなかった。
なお、発表は採点対象外と明言されていた。(発表者の奪い合いを危惧したか?)

11日は個人面接20分。
履歴書や自己推薦書に沿った質問に答える、一般的な形式。

全体としては、あくびなど変な態度を取る試験官もいたが、厳しい圧迫は特になかった模様。
ただ、他校より即興での対応を求められていたような印象を受けた。


富山2次(筆記)

日程的には岡山より前でしたが・・・

(科学論文読解)120分。下も「一般的な英和辞書」持込み可、問題持ち帰り可。
2010年のLancet Oncologyより。
癌の化学放射線療法についての論文。
多分これ↓だが有料。
http://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(09)70311-0/abstract
1. 本研究の目的を200字以内で述べなさい。
2. 本研究を企図するにいたった背景は何か。400字以内で。
3. Cetuximab投与によるにきび様発疹に関する考察を400字以内にまとめよ。
4. Figure 3に関する考察を400字以内で。
まともに読んでたら時間足りない。

(論文試験)180分。
2010年のNatureより。
fMRIのデータが精神異常の証拠として使われた裁判について。
http://www.nature.com/news/2010/100317/full/464340a.html
1. 「psychopaths」とはどういうものか。本文の記述から150字以内で説明せよ。
2. fMRIの結果が裁判の証拠として不十分と考えられる理由を、本文の記述から100字以内で説明せよ。
3. Kent Kiehlが、Brian Duganに対してfMRIを施行し、法廷において証言した理由を180字以内で説明せよ。
4. Kent Kiehlが行ったことに対するHelen MaybergおよびScott Graftonの考えを、それぞれ120字以内で説明せよ。
5. 今後、わが国でも裁判員裁判においてfMRIなどの脳画像が証拠として利用されていく可能性があるが、そのことについてのあなた自身の考えを300字以内で述べよ。
6. 重大な犯罪行為を行った人の脳に異常が認められた場合、その責任能力についてのあなた自身の考えを400字以内で述べよ。
読みやすくて時間も十分あって易しい。
差がつくのは科学論文か論文試験の自由作文か?


岡山1次

生命科学2時間
問1 200字
真核生物はDNAを一度RNAに移し替えてから核外で翻訳する。
この転写というプロセスを噛ますことによってもたらされる利点は何か
問2 
(1) 200字
上皮細胞、神経細胞、骨芽細胞、脂肪細胞など、
元は1つの受精卵から形態的、機能的に全く異なる細胞が生まれてくる理由は何か
(2) (字数制限無し)
これら4つの細胞間で共通していることを列挙せよ
問3 400字
免疫機構にはどのようなものがあって、それぞれどのような役割を果たすか
次の4つの語句を使って述べよ
①自然免疫 ②獲得免疫 ③腸管免疫 ④微生物
問4 300字
「古典的条件付け」とは何か。具体例を挙げて説明せよ

英語2時間
大問2つ
大問1:癌肝細胞に関する話
大問2:肥満とそれを予防するためのエクササイズに関する話
いずれもリード文がA4用紙の片面3枚程度

日本語で解答する60-100字の字数指定説明問題 4,5題 ずつ
150字程度(大問1)、200字程度(大問2)と字数指定付きで英語で解答を求める説明問題1題ずつ

生命科学はシンプル
ってか高校生物だけで結構対応可能な気が
反面英語は結構なボリュームがある
恐らく合否を決めるのは英語力
それが理由か受験生の女性比率がとても高い
半分近くが結構若い女の人だった
無類の地域枠ラブな募集枠のため、たぶん全国枠での出願者はかなり一次突破のハードルが高い
少なくとも
800程度のTOEICのスコアを自慢に思ってたり、ターゲット1900は編入学のバイブルだぜ(キリッ
とか言ってる程度の人はそもそも3万円を払う前に思いとどまった方がいい

(30-923)
全国枠93人 地域枠48人


滋賀2次

1次試験の合格者は50名。最終合格者は入学辞退を除いて17人。辞退を考えると最終倍率は約2.5倍。

小論文I(90分)
大問が2つ。1つは骨の解剖学。もう1つは肥満についての人口統計。
下書き用紙が配られるが不要。
小論文というよりは、むしろ理科の記述式問題といったほうが良いかもしれない。

大問1
ハトとウシの骨格図と主な骨の名前を提示され、生態学の観点から両者の違いを、
頭部、頚部、前肢、胸部、後肢の5部位についてそれぞれ比較する。
1部位について7行の回答スペースが与えられる。

ハトにはクチバシがあるとか、ウシには角があるとか、常識的事項を当たり前と思って無視せずに、
クドクド書くのがポイントと思われる。
あくまでも違いに絞って説明することに注意。共通性を書くことは求められていない。
また、生態学の観点からと指示されているので、ハトは空を飛ぶ→頭が流線型、肋骨が少なくて軽い、
ウシは草食→胃腸が長く肋骨が多い、蹄があり捕食者から逃げやすい、というように、
常識的な知識を解剖学的特徴に絡めて説明する。
実験レポートでたくさん分量を書いたことがある人は有利。

大問2
肥満について。
図1:各国のBMI値30 kg/m2以上の割合。
図2:アメリカ合衆国の男女別のBMI値30 kg/m2以上の割合の推移
図3:日本国の男女別のBMI値25 kg/m2以上の割合の推移
図4:各国のBMI値の分布の傾向

問1:図1から図4において読み取れることを説明せよ。
問2:肥満とは何か、あなたの定義。また、過度の肥満とは何か、あなたの定義。
問3:図1から図4を踏まえて、どのような肥満対策が有効か。
回答欄は大問1とおなじ総量。各問につき12行のスペースが与えられる。


小論文II(90分)

引用
ドクターズ・マガジン2010年04月号
病いを語ること─ディペックスのめざすもの
別府宏圀
特定非営利活動法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン
ドクターズマガジン, (125) : 2, 2010.
http://www.dipex-j.org/

引用文献を踏まえて、医療者にとってのディペックスについて、あなたの意見。
ディペックスとは、簡単に言えば、闘病体験インタビューのデータベース

横書きの原稿用紙が1600文字分と、下書き用紙が2枚配られる。
時間配分は65分下書き+25分清書が適当か。ノンストップで下書きを書いて、清書して時間ぎりぎり。
書く速度に自信のない人や、考えるために手が止まることがある人は、下書きは使わない方が賢明かもしれない。
「医療者にとってどうか」とテーマが限定されるため、書く材料を多岐にふくらませないと1600字を埋めるのがキツイ。
しかし流石1次試験通過者というか、大半の受験者が解答用紙をほとんど埋めていた。

面接(15分)
個人面接で、面接官は3人。口調は穏やか。面接室は5室有り、だいたい受験番号順に面接の順番が回ってくる。
質問は、「なぜ滋賀医大か」「なぜ医学部か」「臨床か研究か」「希望する科は」「あなたの経歴は」「20歳くらいの若い学生と仲良くやっていけるか」「臨床の体力はあるか」「わがままな患者さんとの付き合いをどうするか」「リーダーシップの経験は」といった、ごく普通のものばかり。
志望動機書も推薦書もないので、自分の経歴を紹介するだけで5分は費やしてしまう。
面接官はそれぞれが簡単なメモを取っていた。面接で差が付くとは、余り思えない。

滋賀医は、マークシート受験に耐える学力があり、文章量を書き慣れている人にとって向いているといえる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

面接は本当に時間が短く、実質12.3分で終わってしまう
質問事項も本当にありきたりなもの
話はしっかり聞いてくれていたが、何度も時計を見る素振りをしていたし、
突っ込みを入れるよりとりあえず時間通り受験生を掃くことを優先している感じがあった。
面接に配点があるのかすら怪しい。

一次試験の理科の難易度を考えると二次進出者はほとんど理科6割英語9割辺りの団子の状態だろうし、
正直滋賀の合否は小論文で決まると言っていい

その小論文も例年通りの小難しい実験考察問題は姿を消し、あまり文理のバックグラウンドの差がでにくい題目となった。

滋賀の一次試験の理科は年々難易度が上昇傾向にあり、滋賀の受験生層を考えるともはや今のレベルではできる人もできない人も対して差が出ない
英語さえできれば一次は受かる
二次もほとんど行き当たりばったりの勝負になるし、
編入学生に帰国子女が多いのもうなずける
国際交流を精力的に行う大学なだけに、理科より英語という感じなんだろうか。


筑波

数学超難化、分量半端なし
それでも合格者は、数学ほぼ完答している。

(30-867)
物理:
大問1 カーリングにからめた衝突(運動量保存)
大問2 ドップラー効果+音速の微分方程式

化学:
大問1 無機化学~オストワルト法~
大問2 理論化学~硫化水素の電離平衡+溶解度積~
大問3 有機化学~グルコース関連穴埋め+アルコール発酵計算~

数学
大問1 二次関数に正三角形~おそらく回転行列使う~→放物線の準線と焦点の性質を利用する。
直に計算するなら行列でもベクトルでもできる、時間はかかる。
大問2 積分+区分求積+サイクロイドの式と面積

英語
大問1 ビタミンD!の話。並べ替えと和訳、接続詞挿入など
大問2 赤ちゃんはお腹にいるときから色々発達してるのよ!の話
起承転結を表に英語でかく+最後の女性の言葉の訳

(30-868)
分量ハンパなかったw
→合格者(複数)の話だと、いずれの科目とも時間が30分以上余っていたそうだ。

数学は2問
問1は小問3つで一次変換を絡めた微積。1対1数Cの東大の問題にかなり似てる。
問2は区分求積と、サイクロイド(小問2つ)
難易度は旧帝下位レベル。

物理は2問で、力学と波動。
問1の力学は衝突係数(反発係数じゃない)を求めよとかよくわからないものもでた。
→衝突係数の定義は問題で与えられていた。高校レベル。
問2の波動は、ドップラー効果と波動方程式の証明(大学レベル)。
ドップラー効果は音源が音波を発信してるわけじゃなくて、地面のでこぼこ(周期a)を強めて発信するとか、少し手を加えてあった。一部大学レベル。

生物は3問で、問1は減数分裂と、組み換えが絡んだ遺伝計算。高校レベル。
問2は興奮性・抑制性ニューロン。大学レベル。
他にアドレナリン、セロトニン、ヒスタミンは何のアミノ酸で出来てるか?など。
問3はミカエリス・メンテンの親和性云々。大学レベル。
全体的に生化学が多く、薬学部有利かと。

化学は見てないけど、かなり量が多かった。
英語はほぼ読めませんでしたw

面接
和やかだが、5分しかない。
今年は定員5人に対して8人の合格者が出た。

香川2次

圧迫面接。

1次(TOEFLと自然科学)の合格発表後から8日以内に、「自己推薦書」「研究課題・論文リスト」を提出。
現地で、「自己推薦書」「研究課題・論文リスト」を踏まえた面接。

1次合格者15人は受験番号順に、午前1、午前2、午後の5人の3グループに集合時間が分けられる。
午前に面接を終え昼飯に讃岐うどんを食べに行きたいなら、出願期間初日に出願すればよい。
私のグループに欠席者はいなかった。

面接は受験番号順に1人ずつ呼ばれる。
面接室に受験者が1人、面接官は4人で、恐らくこの4人が全1次合格者15人を見ているものと思われる。
面接官の持っているものは、少なくとも、入学願書と履歴書と「自己推薦書」。
「研究課題・論文リスト」と1次試験成績の存在は私の面接では話題になかったので不明。
面接官が面する長机にはカード立てが並べられており、面接官の手元が見えないようになっていた。
面接中にメモをとっているようだ。
面接試験室はエアコンがうるさく、面接官の言葉がかなり聞き取りにくい。

面接の雰囲気はネチネチとした圧迫面接で、ストレス負荷耐久試験。
手持ちの書類から粗を探して受験者の弱点となりそうなものを思いつく限り質問する。

「医学科を目指す動機が薄い」
「あなたの経歴からは医師よりもふさわしい職があるはず」
「今のままの職で十分ではないか」
「あなたのような有名大学出身者に香川大学はふさわしくない」
「香川大学としては、あなたでなくても別の受験生を選べばよいのだから、あなたが医師不足を解消しなくても良い」
「○○大と△△大を併願してるのは香川大学はどうでもいいんでしょ」

質問の口調も、受験者は間違った人生の選択をしていると言わんばかりに諭すようになったり、
自尊的に振る舞ってみたり、
臨床のことが何も分かっていないと小馬鹿にする態度に出たり、
受験者の出身大学と香川大学の格を勝手に比べて自虐的になってみたり、
大学病院の危機の原因を答えられないと鼻先で笑ってみたり。
あらゆる角度から受験者を動揺させようとした。
ただ、受験者の発言を高圧的に途中で遮ったり、机を叩いたり、灰皿を飛ばしてきたりはなかった。

受験者1人に対して20分という面接控室での予告どおり、話の流れに関係なく20分経過に気づいた面接官が終了を宣言。
香川なのに雨が降っていた。

長崎

2010年6月25日実施
8時50分開始で8時20分には説明開始なので、早めに行かれるとよろし。
ちなみに、特急かもめの始発では間に合わないので、宿泊か夜行バスが必要。
一番近く安いホテルは「セントポール長崎」かな。
ホテルから3分間まっすぐ歩けば、医学部正門、1階にコンビニがあり便利です。
アネックス3も近くてよいです。共にお風呂が足を十分伸ばせるぐらい広くてこぎれいで良い。
それはさておき問題を書きます。

生命科学 全5問 90分 (8:50~10:20)
大問1.A4半分くらいの文章題に設問付き。
文章:DNA修復機構の文章。紫外線が遺伝子を欠損させたりして、細胞が死ぬという文章。
問1.下線部(1)で紫外線が遺伝子を欠損させるという文章を元に、紫外線以外に、遺伝子欠損が生じる例を3つ。
問2.下線部(2)をみて、細胞が死ぬという事象の名前を問う問題→(アポトーシス)
  なぜ、それが恒常性維持のために必要か。 
問3.遺伝子に異常があるものを正常にする為の方法でどのくらいの頻度で行われているかを調べる方法を自分で考えて460字以内で記載せよ。

大問2.動脈と静脈の毛細血管と組織の間での浸透圧の問題(A4:1枚の文章題で設問付き)
文章:毛細血管は組織間と水の交換を行っている。
組織間から動脈の毛細血管内に水を引っ張る力が大きければ、濾過量が大きくなる。
逆に静脈の毛細血管では組織に出る力が毛細血管内に引っ張る力より大きい為、組織間に水が出ていく。
この仕組みで過剰に起こるものが浮腫である。
といった内容の文章。濾過圧の計算式が丁寧に説明付きで付けてある。
問1.穴埋め(文章をしっかり読めば分かる。仕組みが分かっているか問う程度の問題)。
静脈と動脈の濾過圧の計算式を元に計算。
問2.忘れた。
問3.(1)飛行機に乗った時に下半身に浮腫が起こることを文章中の法則を用いて説明。
  (2)心不全の人に浮腫が起こることを文章中の法則を用いて説明。(問1の文章中に答えのようなものがある) 
大問3
問1.吉野家の牛丼の問題(試験中、うっかり爆笑)
300mの山に登るとき、70kgの男性が14kgの装備をつけて、吉野家の牛丼並盛り(660kcal)を食べて登れるか?
1J=4.2kcalとして燃焼効率20%として計算せよ
問2.計算してその結果から推測する問題。忘れた。。。

大問4.オンリー1問で、まさかの大論述(笑)
宇宙には地球外生命体があるかもしれない。DNA2本鎖以外であるとすれば何?それに必要なものや条件は?
それらを説明する問題。460字くらい?結構多めの記述。
(→ウィルスなどRNA1本鎖の地球外生命体がいるかも。逆転写酵素とか必要じゃない?見たいなことを書けば良いのでは?)

大問5.1943年のnatureにでたワトソンとクリックの英文の文章を読んで、答える問題。
山大の過去問(H19かH18年)に似たような文章がある。
あらすじ;ワトソンが自身のDNAモデルがいかに正しいかを説明するといった内容。
ワトソンが他の研究者のモデル(3つのものから成り立つというもの)を批判して、
ココがダメだよーと述べて、自分のはこんなモデルでココが正しいといっているもの。
問1.文章より筆者の述べるDNAモデルを書きなさい。
問2.筆者(ワトソン)は他の論者の意見を非難している。どこがどのように違うのか説明しなさい。

英語 (10:50-12:20) 他大学に比べて非常に易しい問題です。
しかし、90分で大問3つ。さらに設問5つはきついです。
全部読んだらそれだけで時間終了なので、解くのに必要な箇所だけ読みましょう。
そして、分かる問題からしましょう。下線部訳や論述が多いです。
対策としては、natureやScienceで簡単そうな記事をこつこつと読んでいくことでしょう。
別に、予備校なんて必要ないです。独学で十分なレベル。

大問1.インフルエンザの文章 natureより出典。読んだことがありました。完答が必要な問題。
文章の概要;インフルエンザで対応が色々だった。
サンフランシスコやフィラデルフィアでの対応の違いなどを書いてます。赤十字の活動なども。
問1~3.下線部訳(1)(2)(3)
問4.サンフランシスコとフィラデルフィアでの対応の違いを論述せよ。
 (サンフランシスコはゆっくりと冷静にマスクの予防などの啓発を行い、赤十字と協力して正確な情報を伝えて対応。フィラデルフィアは警察がボランティアと協力して対応など、もっと詳しく論述)

大問2;平均所得計算の問題 よくわからなかった。(勝敗を分けるのはこの問題か?汗)
問1.計算方法を説明せよ
問2.下線部訳
問3.下線部訳
問4.計算方法とその問題点

大問3.骨の名前の説明などの文章 完答が必要な問題。
文章の概要;骨の名前と形状を説明
問1.前置詞の穴埋め 5つぐらい
問2.ended、designedなど単語の穴埋め 5つくらい。
問3.骨の形状の説明 (tabular boneと tobular bone ? 何か似たような一文字違いの名前の骨。文章中に記載)
問4.figure 1~4はどの骨か。文章中の説明と骨の絵を選ぶもの。figure2は既に記載済み。
(椎骨と、頭蓋骨の一部の薄っぺらい骨と、上腕骨などの長い骨)

長崎

↑に補足する形で書いておく。(一次合格)
過去問同様の速読速解タイプ。いずれも手が出せないほど難しくはないが、時間が不足気味。

生命科学
大問3.問2.膜電位発生時の膜におけるイオンの出入りを、イオンごとの平衡電位から考察する問題。
大問4.は「DNAがなぜ遺伝子たり得たのか」(身近に大量にある物質から合成可、高い安定性など)から書く方がいいと思う。単細胞生物ですら1本鎖RNAを遺伝子にはしていないのだから。配点が他の大問の2倍以上だった。

英語
大問2.「平均」には最頻値、中央値、平均値などの種類があって、同種の平均値でも扱いを間違えるとデータ解釈に齟齬が出る、という文章。統計学の初歩。


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最終更新:2011年05月07日 09:33