このページは、@wiki で 2009年01月04日 05:08:29 GMT に保存された http://www.chosunonline.com/article/20090103000031 キャッシュです。
ユーザがarchive機能を用いた際、@wikiが対象サイトのrobots.txt,meta情報を考慮し、ページを保存したものです。
そのため、このページの最新版でない場合があります。 こちらから 最新のページを参照してください。
このキャッシュ ページにはすでに参照不可能な画像が使用されている可能性があります。
@wikiのarchve機能についてはこちらを参照ください

@wikiはこのページまたはページ内のコンテンツとは関連ありません。

このページをキャッシュしたwikiに戻る

韓国の底力:組み合わせて新製品、ビビンバ遺伝子の伝統 | Chosun Online | 朝鮮日報
Print this Post Article Lists Back

韓国の底力:組み合わせて新製品、ビビンバ遺伝子の伝統

 韓国人には異質を同質へと作り変える独特な文化的消化酵素がある。携帯電話にMP3プレーヤーやデジタルカメラを付け、さらには衛星放送受信機能など搭載するなど世界初の製品を相次いで発売できるのは、ハイブリッド(混合)型の「ビビンバDNA」が韓国人の血に流れているためだ。

 韓国人のこうした特性は染色体から始まる。檀国大のキム・ウク教授が韓国人のミトコンドリア(母系で遺伝する細胞組織)を分析した結果、70-80%は北方系、20-30%は南方系だった。金教授は「米国では時間がたっても白人と黒人が分かれているが、韓国では同じ地域内で完全に(血が)混ざったことを示している」と説明した。

 米国のストリートパフォーマンスの元祖とも言えるブレイクダンスは、韓国で国楽(伝統音楽)のリズムと農楽(農村で演じられる打楽器中心の伝統芸能)の仕草を取り入れ、外来文化のサウナは韓国でオンドル(床暖房)と融合して「チムチルバン」という様式が誕生した。昨年の北京五輪野球での金メダルは韓国式ハイブリッド野球の成果だ。パワーでは米国に、細かさでは日本に劣るが、イ・スンヨプのようなパワーヒッターと李鍾旭(イ・ジョンウク=斗山)のような小細工が利くタイプのバッターの有機的な化合が世界最強神話をつくり出した。

 韓国式ハイブリッド文化は危機克服の大切な原動力だった。10兆ウォン(約7200億円)の借金にあえいでいたハイニックス半導体は厳しい米国式リストラで再生のきっかけをつかんだ。従業員の献身的な努力で生き残ったハイニックスはそれまで支給できなかった賞与を全従業員に公平に分けた。成果主義と平等主義の絶妙な融合だった。旅行会社のハナツアーは65歳定年を保障する代わりに、実力による徹底した成果給を導入したほか、入社6カ月以上の全従業員にストックオプションを付与している。実力主義と終身雇用を融合した韓国式「実力終身主義」のモデルだ。

 米国式の徹底面接入社制度は、韓国で1泊2日の合宿を通じ、チームワークを判断する手段へと姿を変えた。日本で失敗した年俸制は韓国で定着し、日本では消えた会食文化が韓国には残っている。成果を高めつつも組織の結束を維持することができる秘訣(ひけつ)と言える。

 ビビンバDNAは韓国企業の海外開拓戦略の核だ。ブランドと資本力が弱かった現代自が自動車産業不毛の地のインドに進出し、順調に事業を拡大している秘訣は、部品の90%を現地調達するなど、果敢な現地化を通じ、韓国式とインド式の混合戦略を取ったことにある。共同体さえあれば、宗教の壁も問わない。韓国は仏教(23%、05年)、プロテスタント(18%)、カトリック(11%)の三大宗教に円仏教、統一教会、イスラム教が加わる世界でも有数の多宗教国家だ。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る