dunpoo @Wiki

●天皇制11-14

最終更新:

dunpoo

- view
管理者のみ編集可
●天皇制09・10 から
最新の記事は●天皇制

140112 昭和天皇実録、3月完成へ 「黒塗り」しない方針 [朝日]

 昭和天皇の活動や日々の言動を記した「昭和天皇実録」が3月に完成する見通しとなった。かなりの部分が黒塗りされて公開された大正天皇実録と異なり、今回は全文を公開する方針。来年度以降、出版社を決めて数年かけて公刊していくという。

皇室とっておき
 「実録」は天皇の没後に様々な資料に基づいて作られる記録書。昭和天皇の逝去翌年の1990年度に編集作業が始まり、側近ら関係者への聞き取り、侍従の日誌の読み込みなどが進められた。当初は16年計画だったが、2度延長され、8年遅れての完成となる。

 昭和天皇の誕生(1901年)から大喪の儀式終了(90年)までを編年体で構成。原稿はほぼ書き上げられ、3月中の完成に向け、宮内庁幹部や担当職員らが点検作業を進めている。

 完成した実録は4月以降に天皇陛下に「奉呈本」として献上された後、同じ内容の「副本」が情報公開請求に応じて公開される。また、来年度に出版社を入札で決め、順次、公刊していく。分量は索引含めて20巻ほどになるという。

 大正天皇実録は公開にあたって黒塗りにされた部分が多く、「歴史への冒瀆(ぼうとく)」という批判の声があったが、今回は黒塗りしないという。宮内庁の風岡典之長官は「時の経過を考慮し、30年前に出せなかったことも出せるという考え方もある」と述べ、全文を公開する方針を示した。

140101 伊勢神宮参拝、昨年は1420万人 過去最多を更新 [朝日]

 三重県伊勢市の伊勢神宮は31日、2013年の参拝者が過去最多の1420万4816人と発表した。記録が残る1895(明治28)年以降最多の約883万人(2010年)を500万人以上も上回った。

 神宮司庁によると、13年は内宮に約885万人、外宮に約536万人が参拝した。10年に比べて内宮で約232万人、外宮で約305万人増えた。13年は、20年ごとに社殿などを一新する式年遷宮に伴って参拝者が詰めかけた。敗戦後、過去3回あった遷宮の年の参拝者数は、1953年が約482万人、73年が約859万人、93年が約839万人で、これらと比べても突出している。

131206 両陛下、インドから帰国 [朝日]

 インドを訪問していた天皇、皇后両陛下は6日午前、政府専用機で羽田空港に到着した。1960年以来、53年ぶりとなった同国への公式訪問。11月30日から首都ニューデリー、南部チェンナイを訪れ、各地で歓迎された。

 両陛下は予定時間を超えて市民と懇談し、車での移動中には、沿道に子供たちの姿を見つけると窓をあけて手をふった。皇后さまはインド国旗をイメージした服装で、現地の人たちの注目を集めていた。

131108 山本太郎氏処分:天皇の「政治利用」議論深まらず [毎日]

 秋の園遊会で山本太郎参院議員(無所属)が天皇陛下に原発事故の現状を訴える手紙を手渡した問題は8日、山崎正昭参院議長が山本氏を厳重注意し、皇室行事の出席を禁止する処分を伝え、ひとまず決着した。与野党は前例のない山本氏の行動を「非常識な行為」と位置付けたものの、調整は「懲罰」に傾き、政治的に中立な天皇の「政治利用」に関する論議は深まらなかった。

 「参院議員として自覚を持ち、院の体面を汚すことがないよう肝に銘じて行動してほしい」

 山崎氏は8日昼、国会内に山本氏を呼び、こう諭した。山本氏は「猛省している」と陳謝した。これまでに山本氏は手紙を手渡した理由として、福島第1原発事故に関して「子供たちの健康被害、原発作業員の労働環境の実情を伝えたかった」と述べ、「政治利用ではない」と釈明していた。

 憲法は国民主権を原則としており、4条で「天皇は国事行為のみを行い、国政に関する権能を有しない」と定めている。しかし、山本氏の行動は原発事故対応という政治課題に天皇陛下を巻き込んだともいえ、「文書を手交すること自体が政治利用ではないか」(石破茂自民党幹事長)との批判が浮上。自民党からは自発的辞職を求める強硬論も出ていた。

 ただ、前例のない事態のため、政治利用に該当するかどうかまで踏み込んだ議論に至らないまま、結論までに1週間を要した。参院議院運営委員会の理事会では「憲法などに照らして懲罰には値しない」(共産党)として、厳罰処分には慎重な意見もあった。

 皇室の政治利用を巡っては、これまでも議論が続いてきた。高円宮妃久子さまの9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会への出席や、天皇陛下が出席する形で4月に安倍政権が開いた「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」は、いずれも政権の意向や要望に沿ったもので、野党側は「政治利用に当たる」と批判している。

 昭和史や皇室の歴史に詳しいノンフィクション作家の保阪正康さんは「山本氏の行動は国会議員の資質に欠けるが、政治利用というのは一定勢力による行為を言い、今回は違う」と指摘。その上で「一部で処分を議論するより、皇室と政治のあり方について山本氏に所信を述べさせるなど、国会全体で議論すべきだった」と話した。【影山哲也、飼手勇介】

131101 山本太郎議員の行動、識者の見方は 園遊会で陛下に手紙 [朝日]

 10月31日の園遊会で、天皇陛下に手紙を渡した山本太郎議員の行動について、明治時代に天皇に直訴した田中正造になぞらえる向きもある。元衆院議員の田中は1901年、足尾銅山(栃木県)の鉱毒に苦しむ農民を救おうと明治天皇の馬車に走り寄り、その場でとらえられた。

陛下に手紙「政治利用」か?
 「田中正造における憲法と天皇」の論文がある熊本大の小松裕教授(日本近代思想史)は、(1)田中は直前に辞職し個人で直訴したが、山本氏は議員の立場を利用した(2)明治天皇には政治権力があったが、今の天皇は象徴で何かできる立場ではない、という点で「同一視できない」とみる。

 山本氏には「公人の立場を考えるべきだった」と指摘しつつ、政府内の批判にも違和感があるという。天皇陛下が出席した4月の主権回復式典を踏まえ、「政府の方こそ利用しようとしており、あれこれ言う資格はない」。

 一方、栃木県の市民大学「田中正造大学」の坂原辰男代表(61)には、環境や住民を顧みず開発を続けた当時の政府と、福島で大きな被害を出しながら原発再稼働を進める現政権が重なる。「善悪の判断は難しいが、正造が生きていたら同じ行動をしたと思う」

■批判、公平でない

 山口二郎・北海道大教授(政治学)の話 今の天皇、皇后のお二人は戦後民主主義、平和憲法の守り手と言っていい。しかし主張したいことは市民社会の中で言い合うべきで、天皇の権威に依拠して思いを託そうと政治的な場面に引っ張り出すのは大変危うく、山本議員の行動は軽率だ。一方で、主権回復式典の天皇出席や五輪招致への皇族派遣など、安倍政権自体が皇室を大規模に政治利用してきた中、山本氏だけをたたくのは公平ではない。山本氏も国民が選んだ国会議員であり、「不敬」だから辞めろと言うのは、民主主義の否定だ。

■政治利用と言うには違和感

 明治学院大の原武史教授(政治思想史)は、「今回の行為を政治利用と言ってしまうことには違和感がある。警備の見直しについても議論されるなど大げさになっており、戦前の感覚がまだ残っていると感じる。政治利用というならば、主権回復の日の式典に天皇陛下を出席させたり、IOC総会で皇族に話をさせたりした方がよほど大きな問題だと感じる」と話した。

 原教授は自身のツイッターで、「山本太郎議員の『直訴』に対する反発の大きさを見ていると、江戸時代以来一貫する、直訴という行為そのものを極端に忌避してきたこの国の政治風土について改めて考えさせられる」ともつぶやいた。

130904 菅氏、宮内庁長官発言を批判 「非常に違和感」 [東京]

 菅義偉官房長官は3日午前の記者会見で、2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会への高円宮妃久子さまの出席をめぐる風岡典之宮内庁長官の発言を「非常に違和感を感じる」と批判した。
 風岡氏は2日、招致活動を政治的な活動とする立場から、出席を「苦渋の決断」とし「天皇、皇后両陛下も案じられていると推察した」と述べた。
 会見で菅氏は、官邸から文部科学省を通じて宮内庁側に久子さまのIOC総会出席を要請したことを明らかにした上で「皇室の政治利用、官邸からの圧力であるという批判は当たらない」と強調した。

130430 式典での「天皇陛下万歳」は「予想外」 菅官房長官 [朝日]

 安倍政権が28日に開いた「主権回復の日」式典で天皇、皇后両陛下に万歳三唱が起きたことに対し、菅義偉官房長官は30日午前の記者会見で「自然発生したもので、政府として論評するべきではない」と語った。

 式典では、菅氏が閉式の辞を述べた直後に会場内から「天皇陛下万歳」のかけ声が起き、壇上の安倍晋三首相や麻生太郎副総理も万歳をした。菅氏は、国民主権の観点から適切かという質問に対しては、「予想もしていなかった。閉式の辞で全てが終わっていた」と述べ、問題ないとの認識を示した。

120513 黒田清子さんが伊勢神宮参拝…臨時祭主就任奉告 [読売]

 天皇、皇后両陛下の長女の黒田清子さん(43)は13日、伊勢神宮(三重県伊勢市)を参拝し、臨時神宮祭主への就任を奉告した。

 神宮の祭主は天皇陛下の姉の池田厚子さん(81)が務めているが、高齢であることに配慮して先月26日付で就任した。神宮司庁によると、来年の式年遷宮が終わるまで務める。

(2012年5月13日20時55分 読売新聞)

110408 両陛下、福島・双葉町民を慰問 埼玉の避難所で2時間 [朝日]

 天皇、皇后両陛下は8日午後、東日本大震災の避難所として使われている埼玉県加須(かぞ)市の旧騎西高校を訪れ、福島第一原発がある福島県双葉町から避難してきた住民たちを慰問した。約2時間にわたって施設をめぐり、一人ひとりと言葉を交わした。

 双葉町は3月19日に町役場の機能ごと、さいたま市に移った。その後、同31日に再移転した旧騎西高校では、町民約7千人のうち1400人余りが共同生活している。

 天皇陛下は、前田明男さん(65)が地元でも評判のそば店を営んでいたと聞くと、「これからは?」と気遣った。「どうやっていいか分かりません」という答えに、「良い方向になるといいですね」と励ました。

 新1年生の朝田幸花(ゆきか)ちゃん(6)はこの日、避難所近くの小学校で入学式に出席した。皇后さまは、ランドセルを背負った幸花ちゃんに「入学おめでとうございます。かわいいピンクのランドセルですね」。幸花ちゃんは「ありがとう」と笑顔で答えた。

 両陛下と言葉を交わした守家文子さん(52)は「とてもうれしくありがたいです。『一から頑張っていこう』と、ここのみんながつながったと思う」。井戸川克隆・双葉町長は「1カ月が経ち、みなやるせない思いになっていた。自分もそうだが、今日訪問していただいて笑顔が多くなったように思います。今朝、子どもたちも学校に見送った。前向きな気持ちに変わりました」と話した。

 両陛下の避難所訪問は3月30日の東京武道館(東京都足立区)に次いで2回目で、東京以外の施設は初めて。

 両陛下は「被災した人たちや支援活動に携わる人たちを励ましたい」と強く希望しており、今後、できるだけ早く東北の被災地や避難所を慰問したい意向だという。長期にわたって復興状況を視察し、見届けたい考えも示しているといい、各地を歴訪することが想定されている。

 また、宮内庁によると、秋篠宮ご夫妻も14日に新潟県内の避難所を訪問する方向だという。
目安箱バナー