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気になる新刊 2010.8月

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『純粋理性批判』を噛み砕く  by 中島 義道



これぞ哲学の魅力。カントの「わからなさ」がわかる!殺人級に難解な「アンチノミー論」を徹底解読。「わからなさ」の代名詞、カントの思索に体当たりする“実践”哲学の書。




希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書) by  古市 憲寿/本田 由紀



現代に必要なのは「あきらめ」だ!?ピースボートに乗り込んだ東大院生(社会学)が、船内で見たものとは・・・。本田由紀・東大教授による解説と反論つき。




人間的自由の条件  ヘーゲルとポストモダン思想 (講談社学術文庫) by 竹田 青嗣



「国家」と「資本主義」の矛盾を克服し、その獰猛な格差原理を制御する新しい時代思想はいかにして可能か。ポストモダン思想をはじめとする二十世紀社会思想の対抗原理の枠組みが失効したいま、資本主義的自由国家の「正当性」をどう哲学的に基礎づけるか。カント、ヘーゲル、マルクスら近代哲学に立ち戻り現代社会の行き先を再検証する画期的論考。




資本論の哲学 (平凡社ライブラリー)  by 廣松 渉



マルクス『資本論』の決定的なカギであり、長く論争の的である価値論に焦点を当て、物象化論の立場からアポリアを乗り越える廣松渉の代表作。増補版の待望のライブラリー化。解説=石塚良次




自由と行為の哲学 (現代哲学への招待 Anthology)  by P.F.ストローソン/門脇 俊介/野矢 茂樹



人間の自由と自然の因果的秩序は両立するか。人の行為をただの自然現象とわかつものは何か。科学的世界観が心や倫理の領域にもおよぶなかでますます重要性を帯びてきた自由と行為をめぐる議論を、現代最高の哲学者たちの論文で包括的に紹介。序論として明快な解説を付す。

利他の教育実践哲学 ―魂の教師塾― by 野口 芳宏 (著)  講談社

人がこの世を去りゆく時―手に入れたものはすべて失い、与えたものだけが残る。

朱子伝 (平凡社ライブラリー) by 三浦 國雄 (著)

儒学を宇宙論・形而上学へと集大成し、東アジアの思想と社会に大きな影響を与えた朱子。その生涯を聖人君子としてではなく、歴史的現実のなかで悩み苦しみ、喜び悲しむ「人間・朱子」として描く。

全体主義 (平凡社新書) by エンツォ・トラヴェルソ (著), 柱本 元彦 (翻訳)

ファシズム、ナチズム、スターリニズムを、一括りに“全体主義”と呼ぶことは、いったい何を隠蔽することになるのだろうか。二十世紀の論争史を繙きながら、玉虫色に姿を変える“全体主義”の概念と、その背景、そして知識人たちの生きざまを描く。

土の文明史 by デイビッド・モントゴメリー (著), 片岡夏実 (翻訳)

文明が衰退する原因は気候変動か、戦争か、疫病か?古代文明から20世紀のアメリカまで、土から歴史を見ることで社会に大変動を引き起こす土と人類の関係を解き明かす。

進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま" by 松本 俊吉 (著, 編集)

進化論はなぜ哲学の問題になるのか―生物学の哲学の現在“いま” by 松本 俊吉 (著, 編集)

日本における「生物学の哲学」の中心的研究者たち9人が、進化論を軸に、科学哲学、生物学、システム理論、数学、物理学、心理学、人類学、歴史学、倫理学など様々な分野と接点を持って、バラエティある話題を展開。原理的な問題から個別的な問題へと読者を誘う1冊。

思想の科学ダイジェスト―1946~1996 by 思想の科学五十年史の会 (著)


尼僧とキューピッドの弓 (100周年書き下ろし) by 多和田 葉子 (著)

官能の矢に射られたわたしは修道女。熟年の女が第二の人生を送る修道院を訪れた作家。かしましい尼僧たちが噂するのは、弓道が引き起こした“駆け落ち”だった。時と国境を超えて女性の生と性が立ちのぼる、書き下ろし長篇小説。






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