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イラク憲法草案協議打ち切り、国民投票へ スンニ派反発 [朝日]

2005年08月29日00時59分

 イラクの新憲法草案が28日、正式に確定した。これによって憲法草案は10月に予定されている国民投票にかけられる。03年のイラク戦争後、米英による占領を経て04年6月に主権を取り戻したイラクが、自前の憲法制定に向けて一歩を進めることになった。

 協議最終日の同日、タラバニ大統領が「草案の準備が整った」と草案の修正と協議打ち切りを宣言した。連邦制や旧バース党員排除の条項に不満を抱くイスラム教スンニ派は草案に合意しなかった。同派は国民投票での否決を目指し、活動を強める恐れがある。

 当初、15日とされた起草期限は22日に変更され、いったん法的に成立した。しかし、ハサニ国民議会議長が「スンニ派の合意のない、不完全な草案」だとして、修正協議を継続していた。

 スンニ派の憲法起草委員は「国家分裂につながる条項をのぞくよう、国連、アラブ連盟、国際社会に求める」とする共同声明を出した。

 国民投票の規定で、3州で反対が3分の2以上を占めれば草案は否決される。その場合、国民議会は解散、再選挙に追い込まれる。
TITLE:asahi.com:イラク憲法草案協議打ち切り、国民投票へ スンニ派反発 - 国際
DATE:2005/08/29 14:51
URL:http://www.asahi.com/international/update/0828/011.html


イラク憲法草案採決3度目の延期、スンニ派が拒否 [読売]

 【カイロ=柳沢亨之】イラク暫定国民議会は憲法草案策定期限の25日、草案採決のための本会議開催を延期することを決めた。採決延期は3度目。

 同日も続いた各派間の折衝で、「連邦制」明示に反対するイスラム教スンニ派に譲歩案が示されたものの同派が拒否したため。移行政府のクッバ報道官は同日、28日までの採決延期の可能性を示唆したが、議会では「採決不要」との強硬論も台頭。各派の合意なしに、草案が10月15日の国民投票にかけられる可能性も出てきた。

 憲法起草委員のフセイン・ファルージ氏(スンニ派)によると、各派指導者の折衝は25日、クルド同盟有力指導者のマスード・バルザニ氏宅で行われた。草案に賛成するクルド人、イスラム教シーア派側はスンニ派に、「連邦制」の文言を残しつつ、「連邦制実施は2年間延期する」との新提案を行ったが、スンニ派側は拒否、交渉は決裂した。

 ファルージ氏は本紙に、交渉は今後も続く見通しで本会議は28日に延期された、と語った。一方、AFP通信は議会事務局筋の話として、本会議は「無期限延期」されたと伝えており、情報は混乱している。

 シーア派などからは「草案は22日に議会が正式に受理しており、採決の必要性は必ずしもない」(クッバ移行政府報道官)との声も高まっている。

 一方、スンニ派法学者組織「イスラム聖職者協会」は24日、イスラム教を「主要な法源の一つ」とせず「主要な法源」とせよ、と新たに要求。さらに、暫定国民議会が22日に採決なしで延期を決めたのは「違法」との議論を展開、スンニ派の法曹関係者を動員し、法廷闘争に入る準備を始めた。

 24日には、シーア派内で、ムクタダ・サドル師と、反サドル師派の間の武力衝突が起きるなど、国論の分裂が浮き彫りになった。衝突は、同師が25日、攻撃中止を表明したため沈静化したが、同師派とスンニ派が今後、「反憲法草案」で共闘すれば、「3県で3分の2以上の反対票があれば否決される」との基本法条項に基づき、10月の国民投票で草案を葬り去ることも可能だ。

(2005年8月26日1時24分 読売新聞)
TITLE:イラク憲法草案採決3度目の延期、スンニ派が拒否 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
DATE:2005/08/26 09:37
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050825i516.htm


イラク:シーア派内紛、各地で衝突 サドル師派も活動停止 [毎日]

 イラク中部ナジャフで24日、イスラム教シーア派の内紛とみられる衝突があり、少なくとも4人が死亡。さらに25日未明にかけ、陸上自衛隊が駐留するサマワなど南部数カ所で衝突が続いた。AP通信によると、反米指導者サドル師派の国民議会議員21人とマリキ運輸相ら閣僚3人が、襲撃を受けたことに抗議して政治活動を停止すると表明した。

 イラクでは25日、新憲法草案承認のための国民議会(定数275)が予定されている。サドル師派の活動停止が継続すれば、全会派一致を目指す草案承認に大きく影響する可能性がある。

 ナジャフの衝突は、サドル師派が重要な聖地イマーム・アリ廟(びょう)近くの事務所を再開しようとした直後に発生、同派の事務所が炎上した。同派は有力政党イスラム革命最高評議会(SCIRI)派による襲撃と非難し、バグダッドでSCIRI系の事務所を襲撃した。

 また警察当局によると、この後南部サマワでもSCIRIの事務所近くで爆発があり、直後にサドル師派の事務所近くで銃撃戦が発生。このほかバスラなど南部各地で衝突が相次いだ。

 サドル師は新憲法草案をめぐり、SCIRIなどシーア派の多数派が主張する連邦制の導入に「国家の分裂につながる」として反対。同じく連邦制に反対するスンニ派と連携する動きを見せ始めている。(カイロ共同)

毎日新聞 2005年8月25日 11時02分
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 国際
DATE:2005/08/25 13:24
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20050825k0000e030039000c.html


イラク憲法、シーア派とクルド合意 スンニ派説得に全力 [朝日]

2005年08月23日01時58分

 イラクの新しい憲法草案の起草作業は、期限切れ直前の22日夜(日本時間23日未明)、国民議会への上程を目指して詰めの作業に入った。最後まで各派の対立が続いたが、この日夕、イスラム教シーア派とクルド人勢力との間で合意が成立。両派は、連邦制を巡って強く抵抗するスンニ派との交渉に全力を挙げている。しかし、同派の合意が得られなかった場合にも同日中に国民議会を開いて採択を強行する構えを示している。

 仮にシーア派とクルド人勢力が採択を強行した場合、10月15日に予定される国民投票で、スンニ派3州の反対票が多数を占めれば草案は否決され、政治プロセスが大幅に遅れる可能性がある。

 憲法草案は当初、15日が成立期限だった。しかし、各派の対立が解けず、国民議会は1週間の延長を決め、22日中を新たな期限としていた。

 対立の最大の理由は、連邦制や石油収入の配分などを巡るスンニ派の反発。自治権を持つ地方政府樹立を可能にするよう求めるシーア派に対し、非産油地域に住むスンニ派は反対してきた。

 22日の協議ももつれ、朝から断続的に続いた各派首脳による協議は、いったん午後6時過ぎに打ち切られた。シーア派代表は記者団に「合意に達した。もうすぐ議会に上程する」と宣言したが、スンニ派代表は「草案はシーア派案であり、多くの改訂が必要だ」と協議継続を主張。その後シーア派首脳は改めて「ぎりぎりまでスンニ派との協議を続ける」と言明し、協議を再開した。
TITLE:asahi.com:イラク憲法、シーア派とクルド合意 スンニ派説得に全力 - 国際
DATE:2005/08/24 14:21
URL:http://www.asahi.com/international/update/0823/001.html


イラク:バグダッドで車爆弾 43人死亡、89人負傷 [毎日]

 【カイロ高橋宗男】バグダッド中心部で17日朝、2台の車が爆発し、さらに負傷者が運ばれた病院近くで1台が爆発した。AP通信によると、一連のテロで43人が死亡、89人が負傷した。今月に入ってイラク国内で起きたテロでは最悪規模となった。病院近くの爆発では、警官や救急隊員も犠牲になったとみられる。

 最初の車は検問所近くのバスターミナルで爆発。2台目は駅の駐車場内で爆発した。

毎日新聞 2005年8月17日 19時19分 (最終更新時間 8月18日 1時56分)
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 中近東・ロシア
DATE:2005/08/18 08:48
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20050818k0000m030038000c.html


イラク憲法起草期限を1週間延長 国民議会、対立解けず [朝日]

2005年08月16日12時01分

 イラク国民議会は15日深夜(日本時間16日早朝)、新憲法の起草期限を1週間延長し、22日とすることを決めた。各派首脳による協議は、15日の期限ぎりぎりの午後11時まで続けられたが、連邦制と石油資源の配分方法などを巡る対立が解けなかった。

 イスラム教シーア派の起草委員によると、同派の一部が、豊富な石油を産出するイラク中南部の諸州で、自治権を持つ地方政府の樹立を可能にする条項を入れるよう強く主張。非産油地域に住むスンニ派は、これが中央政府の弱体化につながり、天然資源の配分で不利益を被ると懸念し、強硬に反対したという。

 ジャファリ首相は記者会見で「最後まで努力したが、いくつかの点で合意に達することができなかった。各派すべてが合意できるまで話し合いたい」と述べた。10月15日までの国民投票や12月15日までの国民議会選挙など今後の政治日程に変更はない。

 現行のイラク基本法では、15日までに起草できなかった場合、国民議会は解散しなければならなかった。しかし、議員の3分の2以上の賛成で基本法を改正できるとの規定を利用し、期限25分前の午後11時35分、満場一致で延長を決めた。

 協議は、主にシーア派とクルド勢力の合意に、スンニ派が抵抗する形で進んだ。議会で多数を占めるシーア、クルド両派だけで強行採決も可能だったが、武装勢力を抱えるスンニ派を疎外したまま採択しても、イラクの安定につながらないとの判断が働いたとみられる。

 ブッシュ米大統領は15日、滞在先のテキサス州クロフォードで「議論、交渉、妥協を通じて難問を平和的に解決しようとする起草委員会の努力を称賛する」との声明を発表した。政治プロセスの遅れはブッシュ政権にとって政治的な打撃だが、議論の遅れを「民主主義が機能している証拠」(ライス国務長官)と評価することで、内外の批判をかわす狙いがある。

 また、ライス国務長官は同日夕、国務省で記者会見し、今回の措置が「決裂」ではないことを強調。連邦制やイスラムの役割などの難問について「実質的に進展しつつある」と述べ、延長期間内の合意は可能との見方を示した。
TITLE:asahi.com:イラク憲法起草期限を1週間延長 国民議会、対立解けず - 国際
DATE:2005/08/17 11:32
URL:http://www.asahi.com/international/update/0816/006.html


バグダッドの警察署前で自爆テロ、40人以上死亡か [朝日]

2005年07月25日01時25分

 イラク・バグダッド東部のマシュテル地区にあるラシード警察署前で24日、爆弾を積んだトラックが爆発し、警官や通行人など40人以上が死亡した。駐留米軍の発表として、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラが伝えた。イラク警察筋は、死者は29人としている。

 現地からの情報によると同日午後2時過ぎに、警察署に突っ込んできたトラックが爆発した。車両は爆発物を満載していたとされ、警察署を狙った自爆テロと見られる。爆発で警察署の前にあった20台以上の市民の車が破壊されたという。

 朝日新聞のイラク人助手によると、現場から150メートルはなれた雑貨店の店主(33)が「爆発音は2回聞こえた。駆けつけると警察署の周りの商店は軒並み破壊されていた。顔見知りの老店主が『子供が死んだ』と泣き叫んでいた」と語ったという。

 ロイター通信によると、この10日間でバグダッドで主に警察署を狙った約20件の自爆テロがあり、計200人以上が死んだという。

 イラクでは警察署は「占領米軍の手先」として反米武装勢力のテロの標的とされる。8月15日の国民議会による憲法起草期限を前に、さらに攻撃が激化していると見られる
TITLE:asahi.com:バグダッドの警察署前で自爆テロ、40人以上死亡か - 国際
DATE:2005/07/25 17:22
URL:http://www.asahi.com/international/update/0724/010.html


イラクの現状は「地獄だ」 女性人権活動家、米国で語る [ベリタ]

(抜粋by談風子)
 「イラクは、どう形容されようとも、テロあるいは反乱が増殖する場所になっている」──。バクダッド大学の生物学教授で、かつ女性人権活動家としても知られ、ナバ・サーレム・ハミドさんがこのほど、米国市民の前で、米英を中心とする多国籍軍の行動にも関わらず、イラク人の生活は、一段と悪化していると報告した。特にイラク国内では、反米感情が高まっており、駐留軍の撤退スケジュールを設定することが、イラク人の不満を解消する道につながると語った。(ベリタ通信=有馬洋行) 

 ハミドさんは、イラクの現況は一言で言えば、「地獄だ」ときっぱり。水道も足りない。電気もなく停電は慢性化している。爆弾テロ、誘拐、それに環境破壊、病気の蔓延。失業者も増加し、イラクには絶望感が広がっているという。 

 フセイン元大統領下では、イラクは独裁体制下に敷かれ、政治犯の処刑なども恒常的に起きていた。「以前の生活は、(フセイン政権という)残酷な政治体制のため、生活は困難だった」。しかし、フセイン政権が崩壊し、多国籍軍の監督下でイラク再生のプログラムが始まったが、生活実態は今の方が「はるかに悪くなっている」という。 

 西側メディアが、イラク情勢が好転しつつあると報道していることも批判、「それは真実ではない」と述べた。 

 ハミドさんは、フセイン元大統領が、中東地域で力を増すようになった背景には、米国の後押しがあったと指摘。1979年にイスラム原理主義国家イランが出現した後、米国はイランへのけん制から、隣国イラクへの軍事的肩入れをしたことはよく知られている。「このことはイラク国民はみんな知っている」とハミドさん。こうした歴史的経緯から、イラク国民の対米感情は複雑化している。 

 ハミドさんは今、イラクで必要なものは、国民が安全に生活できる保障だという。治安が回復すれば、イラク国民が自力で国を再建できると強調する。 

 しかし、反乱勢力による暴力が、一段と拡大することを懸念している。外国から米軍と闘うために、多くの過激グループが入り込んできているのも気掛かりだ。「米国への憎悪があちこちに広がっている」とハミドさん。 

 こうした憎悪を解消する術は、米国が、駐留軍の撤退時期を明確にすることだと指摘、これがイラク国民の心をつかむ道につながると強調する。米国が軍事力重視の立場から転換し、人道援助へ切り替えるべきだとも提言する。イラクでは、依然として、食料、就職口、福利厚生、インフラ整備などが一向に進んでいないからだ。 

TITLE:日刊ベリタ : 記事 : イラクの現状は「地獄だ」 米軍への憎悪は拡大の一途
DATE:2005/07/25 18:16
URL:http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200507241229480

イラク戦争の民間人死者、2年間で2万5000人 [読売]

 【ロンドン=飯塚恵子】英米の学者や平和活動家らで作る非政府組織(NGO)「イラク・ボディー・カウント」は20日までに、イラク戦争が始まった2003年3月から2年間の間に、米英軍や旧イラク国軍、反米勢力の軍事行動に巻き込まれたり、戦時の犯罪などに関係して死亡した民間人は2万4865人に上ったとの集計結果を発表した。

 集計は、英米、イラクなどでの報道1万件以上を精査してまとめられた。

 それによると、米軍主導の連合軍の攻撃に巻き込まれて犠牲となったのは37・3%。旧イラク国軍、反米勢力によるものは9・5%。戦時の略奪など犯罪がらみも全体の35・9%に上った。自爆テロによる死者は、イラク保健省の調べに基づき、全体の1・3%の318人としている。
(2005年7月21日1時47分 読売新聞)
TITLE:イラク戦争の民間人死者、2年間で2万5000人 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
DATE:2005/07/20 20:31
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050720i415.htm


イラク:憲法起草委メンバー3人が殺害される [毎日]

 【カイロ高橋宗男】ロイター通信によると、バグダッドで19日、イラク移行国民議会の憲法起草委員会メンバー3人が武装集団に銃撃され、死亡した。3人はスンニ派のメンバーとみられ、レストランを出たところを襲われた。同議会議員ら71人で構成する起草委は、8月15日の起草期限を目指して憲法草案の策定作業を続けている。起草委はスンニ派の意見を反映させるため先月、同派15人を新たに加えたが、武装勢力はシーア派主導の現政権に協力したスンニ派の殺害を宣言していた。

 また、バグダッド北方のバクバでは19日、米軍基地に勤務するイラク人らが乗った小型バスが、武装集団に襲撃された。バスの運転手1人と従業員ら9人が銃撃で死亡、バスは近くの一般の車列に突っ込み市民3人が巻き添えで死亡した。

 北部キルクークでは、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、巡回中の警官2人が死亡した。
毎日新聞 2005年7月19日 22時30分
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 中近東・ロシア
DATE:2005/07/19 19:24
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20050720k0000m030128000c.html


タンクローリー使った自爆テロ、イラクで98人死亡 [読売]

 【カイロ=岡本道郎】イラクからの情報によると、16日夜(日本時間17日未明)、首都バグダッドの南約60キロにあるムサイブで、町の中心部にあるガソリンスタンド付近に止めてあったタンクローリーに男が近づき、身につけていた爆弾を起爆、火炎を伴う大爆発が発生した。

 治安当局によると、近くの住宅ビル2棟が全壊、周囲の店舗や多数の車両が延焼するなどし、ロイター通信によると、少なくとも98人が死亡。負傷者も100人以上に上った。同通信によると、ヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者率いるテロ組織「イラクの聖戦アル・カーイダ」がインターネット上で、犯行声明を出し、さらに自爆テロを継続すると警告した。

 ムサイブはシーア派住民の多い町。爆発現場の近くにはシーア派モスクもあったことから、同派住民の無差別大量殺りくを狙ったものとみられる。また、バグダッドでも17日、自爆テロ3件が発生、AP通信によると、警察官ら22人が死亡した。
(2005年7月17日23時44分 読売新聞)
TITLE:タンクローリー使った自爆テロ、イラクで98人死亡 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
DATE:2005/07/18 10:10
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050717it12.htm


イラク首相がイラン訪問 イ・イ戦争以来初 [朝日]

2005年07月16日22時44分
 イラクのジャファリ首相が16日、イランを訪問した。イラク首相の訪問は80年代のイラン・イラク戦争以来。ジャファリ首相にとっては、対米協調姿勢を示した6月下旬の訪米に匹敵する重要性を持つ。対立する米国とイランに挟まれての綱渡り外交の始まり、とも言える。

 イラクではイランと関係が深いイスラム教シーア派主導の新政府が発足し、関係正常化は時間の問題と見られていた。

 テヘランのイラク大使館は「首相が3日間滞在し、イラン側首脳と2国間関係について協議する」と明らかにした。イラクの深刻な電力不足への支援とともに、90年の湾岸危機の時にイラクからイランに避難した戦闘機や旅客機の返還問題も課題の一つという。

 6月初めには、イラクのジバリ外相とドレイミ国防相がイランを訪問。AFP通信によると、ドレイミ国防相は「旧フセイン政権がイランに対してしたことへの許しを請うために来た」と語り、関係正常化を正面に掲げていた。

 両国は昨年9月に外交関係を再開したが、当時のアラウィ前首相が1度イラン訪問を予定したものの結局実現せず、本格的な正常化はまだ進んでいない。ジャファリ首相も関係正常化を掲げて、「経済関係と治安協力」を中心課題とする。

 イラクでは、ジャファリ首相が率いるダワ党やシーア派の最有力政党のイスラム革命最高評議会(SCIRI)が旧政権時代にイランから支援を受けてきた。両組織が主導する移行政府へのイランの影響力が強まることに対し、イラク国内には反発の声がある。6月下旬のイラン大統領選挙の際、アラウィ前首相が率いるイラク国民合意(INA)の幹部の一人は「イランには選挙や外交とは別の隠れた顔があり、表向きはイラクへの国内政治には介入しないと言っても、隠れた部分が、イラクに介入し、民主化をつぶそうとする」と警戒感を語った。

 「隠れた顔」というのは、イランの宗教勢力が操る治安情報機関の動きのことだ。ダワ党やSCIRIが長年にわたって対イラク工作の手足だった、との不信感はイラクで根強い。イラク戦争後は「イランやその友好国であるシリアの情報機関が、米国によるイラクの戦後体制の構築を妨げるために、反米武装勢力を支援しているのでは」との見方も強まっている。

 イランからのパイプは、ダワ党やSCIRIだけでない。かつて親米派だったイラク国民会議(INA)のチャラビ代表は、米国との関係が悪化してからイランと急接近し、移行政府ではシーア派統一リストから副首相に就任し、政治的な復活を果たした。移行政府を担うクルド人のタラバニ大統領が率いるクルド愛国同盟(PUK)も長年、イランの支援を受けてきた。

 ジャファリ首相はブッシュ大統領との会見で、「いまは撤退の時ではない」と米軍の駐留延長を求める発言をした。一方で、治安維持もイランの協力なしには実現しない。米軍と協調しつつ、米国主導の世界秩序に反発するイランとも協力関係を探る、という難しい外交を強いられることになる。
TITLE:asahi.com:イラク首相がイラン訪問 イ・イ戦争以来初 - 国際
DATE:2005/07/17 09:38
URL:http://www.asahi.com/international/update/0716/010.html


1日で自爆攻撃12件、28人死亡 イラクでテロ急増 [朝日]

2005年07月16日10時38分

 米軍やイラク治安部隊に対する攻撃が急増しているイラクで15日、バグダッドを中心に12件の自爆攻撃が起き、米兵7人を含む28人が死亡、100人以上が負傷した。AFP通信が伝えた。1日の自爆攻撃件数としては、4月下旬にジャファリ政権が成立して以来、最多となった。

 新憲法起草期限の8月15日まで1カ月となり、イラク・アルカイダ機構など反米イスラム過激派が、米軍駐留下で進む政治プロセスをつぶそうとしてテロ攻撃を激化させていると見られる。

 15日正午ごろ、バグダッド北部シャーブのイラク国家警備隊の検問所に爆弾を積んだ車が突っ込み、兵士ら8人が死亡し、15人が負傷した。またバグダッド南西のバヤア地区で爆弾を積んだオートバイが国家警備隊の車両に突っ込んで爆発し、警備隊員5人が死亡し、41人が負傷した。

 カタールの衛星テレビ、アルジャジーラによると、15日夕には、バグダッド南部のジャドリア地区にあるタリバニ大統領の自宅に通じる道路を護衛していたクルド人民兵の検問所に対して車が突っ込んで自爆し、クルド人民兵3人が死亡し、8人が負傷した。

 新憲法は国民議会の起草委員会で作業が進んでいるが、1月の総選挙への参加を拒否したイラク・イスラム党などスンニ派勢力も参加している。反米攻撃を続けるスンニ派武装勢力とジャファリ政権や米軍との停戦の仲介を探る動きがあるとされ、同じスンニ派でも米軍やイラク政府とのいかなる話し合いも拒否するイスラム過激派勢力は、危機感を強めていると見られる。
TITLE:asahi.com:1日で自爆攻撃12件、28人死亡 イラクでテロ急増 - 国際
DATE:2005/07/16 10:56
URL:http://www.asahi.com/international/update/0716/003.html


聖職者ら11人、拷問後死亡か イラク治安部隊連行 [朝日]

2005年07月14日11時21分
 イラクのイスラム教スンニ派のイスラム宗教者委員会(イスラム聖職者協会)は13日、バグダッドで同派の男性11人がイラク治安部隊に連行され、数時間後に全員が遺体で見つかったと発表した。AP通信が伝えた。

 同委員会によると、遺体には委員会メンバーのスンニ派聖職者も含まれていた。治安部隊はシーア派が中心。別の聖職者は「(同僚が)シーア派地区に連行された後、拷問されて処刑された」と述べた。

 バグダッドでは10日にも、治安部隊に拘束されたスンニ派の男性9人が炎天下、トラックの荷台に放置され死亡する事件が起きており、宗派間の対立激化への懸念が広がっている。

 同委員会は、昨年4月の日本人3人拉致事件で人質解放に尽力するなど、多くの人質事件で仲介役を果たしている。

TITLE:asahi.com:聖職者ら11人、拷問後死亡か イラク治安部隊連行 - 国際
DATE:2005/07/15 10:31
URL:http://www.asahi.com/international/update/0714/009.html
2005年07月14日11時21分

子供24人、テロの犠牲 米兵狙い車突っ込む [朝日]

2005年07月13日22時04分
 イラク駐留米軍によると、バグダッド東部の住宅街で13日、米兵を狙った自爆攻撃があり、米兵1人が死亡、周囲にいた多数の子供が犠牲になった。負傷者が運ばれた病院によると、子供24人と大人6人が死亡、子供13人が負傷した。
 朝日新聞の取材に対し、妻子が犠牲になったという男性(32)は「徒歩でパトロール中の米兵が、途中で立ち止まって子供に菓子を配り始めた。そこへ自爆犯が車で突っ込んだ」と話した。
 またAFP通信によると、バグダッドでスンニ派アラブ人11人の遺体が12日、見つかった。いずれも頭部を銃で撃たれ、拷問の跡があった。
 ロイター通信によると、東部イラン国境の町ジャロウラのスンニ派モスクで12日夜、男が自爆し、2人が死亡した。
TITLE:asahi.com:子供24人、テロの犠牲 米兵狙い車突っ込む イラク - 国際
DATE:2005/07/15 10:31
URL:http://www.asahi.com/international/update/0713/015.html


イラク:主権移譲から1年、本格政府樹立へ前進

 【ドバイ(アラブ首長国連邦)高橋宗男】米軍主導の占領当局がイラク暫定政府に主権を移譲してから28日で1年になった。この間、イラクでは移行国民議会選挙を経て、4月末には移行政府が発足。8月の憲法起草、年末の本格政府樹立に向け一歩ずつ前進している。しかし、米・イラク軍による武装勢力掃討作戦にもかかわらず、治安状況は一進一退を繰り返し、市民生活はむしろ後退しているとの印象さえある。バグダッドのイラク人助手の取材から、イラクの現状を垣間見た。

 ◆政治プロセスは前進

 「政治プロセスで我々は大きな進展を見た」。現地紙「アルサバハ」は28日付紙面で、主権移譲からの1年をこう総括した。1月には自由な選挙が行われ、移行政府が発足、一定の透明性を保つ予算も発表された。

 また、憲法起草委員会55人のうち2人に過ぎなかったスンニ派の委員は15人に増員され、クルド人勢力と同数になり、国内すべての宗派・民族が参加する形で憲法起草作業が進むことになる。スンニ派勢力の要求を受け入れ、さらに10人をオブザーバーに加えることで妥協。週明けの来月上旬にも国会で承認される見通しだ。

 ◆治安は依然不安定

 一方、治安面でイラク移行政府は成果を上げていない。昨年11月のファルージャ、今年5月には西部シリア国境地帯、今月に入ってからはバグダッドと、武装勢力掃討を狙った大規模作戦を強化しながらも、国内の治安状況には改善の兆しが見えない。

 あるバグダッド市民は「いつどこでテロに巻き込まれるか分からない。自宅にだって迫撃砲が飛び込んでくる可能性がある。こんな暮らしはどう考えても異常だ」と、説明する。

 また、旧大統領宮殿を米軍が占領し、大統領や首相が米軍関係者の警備に頼る。こうした実態に「我々のどこにイラクを統治する力があるのか」との声も聞かれる。

 ◆進まぬインフラ復興

 バグダッドのチグリス川東岸のダウンタウンにある貿易省庁舎。03年4月の旧政権崩壊直後に放火された。2年以上たつ現在も無残な姿をさらしたまま。進まぬインフラ整備の「シンボル」に市民はいつも複雑な心境だ。

 「テレビもコンピューターもエアコンも買った。でも、生活環境はむしろ悪化している」とバグダッド市民の一人がこぼす。一日のうち14時間は停電で酷暑を迎えたにもかかわらず、エアコンが使えない。低所得者層の多いバグダッドのサドルシティーなどでは、衛生的な水の供給ができず、腎臓や肝臓疾患で命を落とす市民も少なくないとの指摘もある。

 こうしたインフラ整備停滞の大きな原因は、反米武装勢力の破壊活動だ。「治安の安定は市民生活の向上と切り離せない」と市民は認識している。

 ◇今後、さらなる事態の混迷も

 ▽酒井啓子・アジア経済研究所主任研究員の話 米国の「かいらい」として反米武装闘争の標的とされた暫定政権から、今年1月の選挙後に移行政府が発足して、ようやく名実ともに主権が移譲された。しかし、治安面にしろ、経済復興にしろ、好転する兆しが見えない。

 反米闘争が今では宗教的対立を軸にしたイデオロギー闘争に変化しているほか、旧フセイン政権時代の治安関係者らが移行政府に敵対感を強めている。

 石油収入や国際社会からの復興資金の使途が不明朗で、国民は一向によくならない自らの生活をかんがみて、いらだっている。それら資金が多国籍軍の駐留経費に使われているのではという疑念が生まれ、政府内に根付く汚職体質にも反発が高まっている。政府の政策的な方向性も明確でない。

 しかも、主権が移譲されたことで、こうした国内問題に国際社会が表だって口を出せない。今後のさらなる事態の混迷は想像に難くない。

 ◆イラク主権移譲後の主な出来事◆

04年6月28日 米英占領当局(CPA)がイラク暫定政府に主権を移譲

   7月 1日 フセイン元大統領が初の予審尋問ですべての罪状を否認

   8月15日 各県の代表ら約1200人が出席し初の国民会議を開催

     18日 国民会議が諮問評議会議員(計100人)を無投票で選出

  10月 6日 旧フセイン政権の大量破壊兵器疑惑について、米調査チームが「兵器の備蓄、生産計画はなし」と最終報告

     26日 武装勢力による福岡県出身の香田証生さん(当時24歳)の拉致が判明。4日後に遺体発見

  11月 2日 米大統領選でブッシュ大統領が再選

      8日 米軍とイラク政府軍がファルージャの大規模掃討作戦を開始

  12月 9日 自衛隊派遣の1年延長が決定

05年1月30日 移行国民議会選でシーア派の連合会派が大勝

   4月 6日 移行国民議会がクルド愛国同盟のタラバニ議長を大統領に選出

     28日 タラバニ大統領に指名されたジャファリ首相による閣僚名簿を移行国民議会が承認し、移行政府が発足

   5月 9日 武装勢力が英系民間軍事会社社員、斎藤昭彦さん(当時44歳)を拘束したとする声明をウェブサイトに掲載

   6月24日 ジャファリ首相が初訪米しブッシュ米大統領と会談

毎日新聞 2005年6月28日 23時57分
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 中近東・ロシア
DATE:2005/06/28 07:26
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20050629k0000m030139000c.html

イラク占領軍への攻撃の中心は「自爆」なのか

 イラクにおける反米武装勢力による占領軍への攻撃の多くが「自爆攻撃(テロ)」によるものであるとの報道がされているが、実はそのほとんどは仕掛け爆弾などで、「自爆はむしろまれ」との見方も出ている。複数のアラブ系ジャーナリストはベリタ通信の取材に対し、米軍は未確認のまま反米武装勢力の攻撃を「自爆」と発表していると指摘、その背景には「外国人原理主義者の存在」をより強く印象付けたいとする米軍側の思惑があると分析している。(ベリタ通信=河合敦)(2005/06/28)
TITLE:日刊ベリタ
DATE:2005/06/27 08:54
URL:http://www.nikkanberita.com/

イラクで大規模反米デモ

~~【APA-JフラッシュNo.25】~~~~~~~~~~~~~~~~
●いささか旧聞に属する記事だが、イラクでの30万人のデモは、武装襲撃だけでない政治勢力としての抵抗が生まれつつあることを示す、大事な出来事の一つ。お読み下さい。
【APA-JフラッシュNo.25】 
バグダッドの反占領軍でデモ、30万人に達する

4月9日イラク国内の米軍駐留に反対するためにバグダッドの中心地に集まって人々の数は30万人に達したと、エドマンド・サンダーズ記者は報告している。仮にその数が半数であったとしても、イラクにおいては実に1958年以来最大の民衆のデモであろう。

このデモは、シーア派地域において、米軍駐留問題に関する大衆感情が米軍の存在についてムクタダ・アル・サドルの立場にある程度傾いていることを表している。これはまた、米軍がサドル派の民兵を軍事的には封じ込めたとしても、政治的には打ち負かすことができていないということを示唆している。

大規模なデモはラマディやナジャフでも行われた。

サドル氏の側近の一人、ムアイヤッド・アル・ハズラジ氏は、議会に米軍撤退を要求するよう圧力をかけるため。デモはこれからも続けられるだろうと、バグダッドで、語った。

アル・ハヤト紙の報道によると、サドル氏は信奉者たちに向かって、占領者を打ち負かす責任は神が引き受けてくださるので、武器を持ち歩かないように、そして、米軍に撃たれても撃ち返さないようにと諭しているという。デモでは、サダム・フセインの迅速な裁判、米軍撤退の予定を示すこと、米軍に拘留されているイラク人の解放、そして反対勢力の排除をやめることが要求として掲げられている。

デモ参加者は、「国際テロリスト」の札がついたサダム・フセイン、ブッシュ大統領、英国のブレア首相の肖像画を掲げていた。アシ・シャルク・アル・アウサトによれば、デモの要求にはイラクの獄内の虐待の中止も含まれていた。

道の端の方で、イラク人クリスチャンの小さなグループが、デモに加わって、「サーイド・ムクタダの国民的統一の呼びかけに賛成」と書いたプラカードを掲げていた。

代読された説教の中でムグタダは、米国の二重基準を非難した。米国はイスラエルの核兵器保有は容認し、イスラム国家の核開発計画を妨害しているというのである。

デモが大規模だったことに驚いて、首相に指名されたダワ党のイブラヒム・ジャファリは、外国軍隊撤退の予定表について再び語り始めなければならないと感じているようだ。

キルクークの統一アラブ戦線は、クルド人の「治安民兵組織」[つまり、クルド人が多数派を占めるこの町の警官隊]から町のアラブ人を守るために独自の民兵組織の設立を要求した。この戦線の指導者ワスフィ・アル・アシ氏は、イラクはアラブ国家であり、アラブ世界の不可分の一部であると述べ、ジャラル・タラバニが大統領になるのは妥当ではない、タラバニはクルド人で、キルクークからアラブ人を追い出そうとしているからだと語った。(アル・アシは、フセイン時代に暴れまわっていたイラク人バース党人種主義の格好の代弁者である。)
情報源:インフォームド・コメント(2005年4月10日付)
http://www.juancole.com/
翻訳協力:N.かおる(APA-J翻訳チーム)
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続報>>>ブッシュとブレアの肖像画が焼かれた
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あるプラカードには「占領軍をわが国から撤退させよう」と英語で書かれていた。

デモ隊はまたサダムを裁けと要求し、イラクでもっとも名高いシーア派の聖職者シスターニ師の額縁入りの肖像画を掲げていた。シスターニ師は、2600万のイラク人のほぼ60%にとって精神的指導者である。

デモ隊は、自由を表すとされている銅像━かつてサダムの銅像が据えられていた台座に立っている━からイラク国旗で包まれた棺桶を釣り下ろし、それを担いでまわった。この集団にはターバンを巻いた僧衣のシーア派の人々がいるのが目撃された。

暴力は一切報告されていない。とはいえ、金曜日午後、抗議行動に参加するためカルバラから到着した年配のサドル派の役員が、ニュー・バグダッドのあたりで射殺される事件が起こった。この人はファディル・アル・シャウキーで、車中で撃たれ死亡した。同乗の二人は負傷した。

米軍とイラク治安部隊はデモ行進をびっちり見張っていた。米軍兵士は有刺鉄線を張った土嚢壁の背後に立っていた。武装した兵士は屋上から見張っていた。

サドル師は、昨年南部のナジャフおよびバグダッドのサドル・シティ地区で蜂起を率いて失敗して以来、なるべく目立たないようにしていた。
だがここ数週間、米国批判を強めている。その主な行動は土曜日の抗議行動を組織したことである。100万人は集めたいとしていたが、その目標達成にはほど遠かった。

サドル派のリーダーたちはデモを保護するというイラク内務大臣からの約束を取り付けて組織にかかった。デモ側の人々と警察が徹夜で広場の確保に当たった。バグダッド中心部の道路は、参加者で一杯になるにつれて、車両立ち入りが禁止された。

スンニ派の聖職者たちはまた、バグダッド陥落二周年記念日に抗議行動をするよう信者に呼びかけたが、影響力のあるイスラム聖職者協会の役員たちは、土曜日に抗議行動を何時からどこで行うかは発表できないとしていた。

サドル派の長老ジャリル・アル・シェマリ師は、フィルドス広場でのシーア派の集会にスンニ派は参加しないだろうと語った。

影響力の強いスンニ派の最高指導者は、金曜の朝首都で行った説教の中で、外国連合軍が「毎日のようにイラク人を殺している」ことを非難した。

「占領軍のイラクからの撤退を要求する。即時撤退は望まないが、撤退の日程表を設定することを要求する」と、ハリット・アル・ダーリ氏は語ったが、彼の組織、イスラム聖職者協会は、イラクの武装反乱と関係を持っていると信じられている。
バクダッドのほかイラク全土で、米国が撤退の日程を決めよと要求する街頭行動が行われた。中部の都市ラマディでは、スファイヤ地区とアンバール大学で数千人がデモを行い、米国の率いる連合軍が撤退時期を明示するよう要求した。

土曜日にはまた、騒乱の続く北部の都市モスルで、警察のパトカーの傍で自動車爆弾が爆発し、少なくとも二人の警官が死亡、13人の民間人が負傷したと、ジュンフーリ病院のバハ・アル・ディーン・バクリー医師は語った。
情報源:MSNBC.com(2005)
翻訳:武藤一羊
TITLE:wsfj - Outlook Express
DATE:2005/06/25 10:13
URL:mhtml:mid://00000083/
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