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0306 皇室典範改正案:男系派、女系容認論に新たな攻勢 [毎日]

 女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案の今国会提出見送りで、勢いづく男系維持派は、今秋の小泉純一郎首相退陣とともに女系容認論も「お蔵入り」させようと、新たな攻勢を掛けている。首相は女系容認を結論付けた有識者報告書を、次期政権に引き継ぎたい考えで、男系派との綱引きが続いている。

 「小泉首相が退陣した場合、報告書の扱いはどうなるのか」

 「一般論として審議会の結論について新大臣が別途の検討を始めることが出来ないわけではない。政治の判断だと思う」

 1日の衆議院予算委員会第一分科会。男系派の高鳥修一議員(自民)の質問に、安倍晋三官房長官が答えた。直前には柴田雅人内閣官房皇室典範改正準備室長が「法的な拘束力はないが、審議会の検討結果は新大臣の下でも政策立案に活用されることが通例」と答弁したが、高鳥氏が再質問し、安倍氏が一般論としては次の政権を縛らないことを言い添えた。事前に用意された想定問答の範囲内だったが、女系に慎重な安倍氏が官僚答弁に巧妙なタガをはめた形。

 男系派議員は「これで報告書の方針を変えてもよいという言質を取った」と解説。高鳥氏が2日、改正慎重派の日本会議国会議員懇談会の勉強会で、安倍答弁を引き合いに「今国会を乗り切れば報告書が効力を失うことになった」と報告すると、与野党約40人の出席議員からは拍手が起きた。

 一方、首相は最近、皇室典範に関して目立った言動を控えているが、内閣官房スタッフには「議論より理解することが大事だ。粛々と進めてくれ」と指示。自民党内閣部会の勉強会を粘り強く続け、女系容認論の浸透させたい意向は依然強い。

 しかし、女系反対の動きは国会外でも衰えていない。男系維持を求める神社関係者、研究者らは7日、武道館で「1万人集会」を開催。集会の目的を当初の改正案提出阻止から、政府に女系を断念させる方針に切り替え、首相に報告書を撤回させるよう国会議員に働きかける構えだ。【野口武則】


0305 憲法草案:天皇がGHQ案受け入れで幣原内閣を説得 [毎日]

 1946年2月の連合国軍総司令部(GHQ)の日本国憲法草案づくりで天皇に関する条項を担当したリチャード・プール氏(2月26日に86歳で死去)が、生前の1月26日と2月17日、米バージニア州の自宅で毎日新聞のインタビューに応じた。

 プール氏は「GHQの立場は、天皇を戦争犯罪で裁くのは誤りという点ではっきりしていた」と語った。日本政府がGHQ案を受け入れる際、昭和天皇が幣原内閣を説得する「重要な役割」を担ったとも強調した。

 プール氏は当時、26歳の海軍少尉。46年2月4日、民政局の「天皇・条約・授権規定小委員会」メンバーに起用され、象徴天皇制などの条項を起草した。草案は同13日に日本側に提示された。

 プール氏は、GHQ最高司令官のマッカーサー元帥には当初、憲法草案を作る意図はなかったが、日本側の案が不満足なものだったためGHQ案を作ったと説明。「天皇の権力が相当弱められたとしても、天皇の役割は占領に重要だった」と述べ、天皇制維持がGHQの確固とした方針だったと強調した。

 さらに、昭和天皇は日本政府案がGHQに採用されないと考えていたと指摘。当時、閣内でGHQ案受け入れをめぐり対立があったと述べたうえで、「天皇は草案が自らの権力を弱めることを知っていたが、受け入れるよう説得した」と語った。この経緯は、草案づくりの中心となったチャールズ・ケーディス氏(当時陸軍大佐で民政局次長、96年死去)から聞いたことを示唆した。

 日本側資料にはGHQ案について幣原内閣が受け入れを決め、天皇に拝謁(はいえつ)し了承を得たとの記述があるが、天皇の積極的な関与を裏付ける有力な証拠はない。プール氏の証言は、天皇制維持に向け、昭和天皇のイメージを対外的に好転させたかった当時のGHQの意図を反映したものとの見方がある。【松尾良、ワシントン及川正也】


0302 皇室典範報告書、次の政権拘束せず 安倍官房長官 [朝日]

2006年03月02日03時02分
 安倍官房長官は1日の衆院予算委員会分科会で、女性天皇や女系天皇の容認を盛り込んだ「皇室典範に関する有識者会議」の報告書について「法的な拘束力は持っていない。検討の結果は新大臣のもとでも政策立案に活用されることが通例だが、新大臣が別途の検討を始めることができないわけではない。政治家としての判断だ」と述べた。自民党の高鳥修一衆院議員が「次の首相の判断で、報告書が引き継がれないこともあるのか」と質問したことに答えたもので、一般論として次期政権を拘束しないとの認識を示したものとみられる。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0302/002.html

0224 英皇太子、自分は「反体制派」…元側近が証言 [読売]

 【ロンドン=森千春】英国でチャールズ皇太子の政治介入を巡る元側近の証言をきっかけに皇太子の資質を問う声が上がっている。

 この元側近は2002年まで皇太子の個人秘書だったマーク・ボランド氏。皇太子が大衆紙を相手取り個人的手記の掲載差し止めを求めた裁判で証言に立ち、「(皇太子は)しばしば自身を『政治的に優勢な意見に異をとなえる反体制派』と表現した」と暴露。また、皇太子について「政治的局面に進んで関与した」と証言した。皇太子は閣僚や国会議員らに手紙を送るなどして、自分の意見を伝えたという。

 英国の君主は政治介入しないのが伝統。皇太子の言動に厳しい視線が向けられている。フィナンシャル・タイムズ紙は24日付の社説で「皇太子は王室の存続にとって重大な脅威となった」と酷評。タイムズ紙も「立憲君主制を存続させてきた慣習に悪影響を与える」と批判した。

(2006年2月24日23時31分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060224i417.htm

0224 秋篠宮妃紀子さま、妊娠3か月目…宮内庁が正式発表 [読売]

 宮内庁は24日午前、秋篠宮妃紀子さま(39)が妊娠3か月目である、と発表した。

 9月下旬に宮内庁病院で出産される見通し。秋篠宮ご夫妻にとっては第3子で、天皇、皇后両陛下には4人目の孫となる。

 男子の場合、現行の皇室典範による皇位継承順位は、皇太子さま(46)、秋篠宮さま(40)に次ぐ第3位となる。

 午前11時から宮内庁内で記者会見した金沢一郎・皇室医務主管と主治医の中林正雄・愛育病院院長によると、紀子さまは1月下旬、つわりの症状があることなどから二女の佳子さま(11)出産の際の主治医だった中林院長に電話で連絡。今月7日に初めて超音波検査を受けられた。今週行われた2度目の検査で、順調な経過が確認されたという。

 男女の産み分けなどの医療行為について、金沢医務主管は「特別なことはしていない」と説明。「(ご夫妻は)お生まれになるまで、性別などは一切知りたくないとの考え」として、性別の事前検査は行わない方針を示した。

 同庁は初めて超音波検査を受けられた今月7日に、ご懐妊の兆候があると発表していた。同庁は24日、紀子さまの公務に関し、当面、式典などへの出席を取りやめられると発表した。

(2006年2月24日13時50分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060224i203.htm

0223 自民部会、皇室典範で「初会合」 [朝日]

2006年02月23日21時23分
 自民党内閣部会は23日、皇室典範を議題とする初めての会合を開いた。政府は、皇室典範改正案の今国会提出を見送る方針だが、木村勉部会長は「首相は法案提出見送りを明言しておらず、議論の行方を見定めて出す出さないを決めるスタンスだ」として、当面は小泉首相の私的諮問機関の有識者会議がまとめた報告書に基づいた勉強を続けることになった。

 会合では、甘利明政調会長代理が「改正案を今国会に提出する、しないを前提とせず、認識を深めていきたい」とあいさつ。報告書の内容に対し、「有識者会議の委員は最初から結論ありきで選ばれたのではないか」といった反対意見や、「(秋篠宮妃紀子さまの懐妊という)ご慶事だけにとらわれず、50年、100年先を考える必要がある」などの意見が出た。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0223/008.html

0223 宮内庁長官が週刊誌を批判、「ご懐妊」報道巡り [読売]

 宮内庁の羽毛田信吾長官は23日の定例会見で、秋篠宮妃紀子さまの懐妊などをめぐる最近の週刊誌記事について、「誤った事実や勝手な憶測に基づくものが見受けられ、誠に遺憾」と批判した。

 紀子さまの懐妊の背景には天皇陛下の意向があったなどとする記事を例に挙げて、「他の方のご意向のままに懐妊なさったかのような失礼な記事」と指摘。また、天皇、皇后両陛下が秋篠宮ご夫妻と頻繁に会われ、皇太子ご夫妻が孤立しているという記事については「憶測に基づいた意義付けで、ご一家の中にお気持ちの行き違いやわだかまりがあると印象づけようとしている」と述べた。

 宮内庁は今後、雑誌に対し「節度ある報道」を文書で求める方針。

(2006年2月23日20時44分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060223i513.htm

皇室典範:今国会改正 「賛成」39%、「反対」55% [毎日]

 毎日新聞は10、11の両日、全国世論調査(電話)を実施した。女性・女系天皇を容認する皇室典範改正について、秋篠宮妃紀子さまの出産前の今国会中に行うことへの賛否を尋ねたところ、賛成が39%、反対が55%だった。今国会での改正が見送られ、紀子さまが男子を出産した場合の改正に対しては52%の人が「必要がある」と答え、「必要がない」の41%をやや上回った。女性が天皇となることには78%、母方が天皇の血筋を継ぐ女系天皇に関しては65%が容認、昨年12月の調査に比べ減少したが、なお多数派を占めた。

 ◇本社世論調査 男子出産でも52%改正必要…女系天皇容認は65% 

 小泉純一郎首相は紀子さま懐妊を受けて改正案提出を断念した。今国会改正への賛否を男女別でみると、男性が賛成34%、反対59%で、女性は賛成42%、反対51%だった。

 内閣支持との関係を見ると、今国会改正に賛成と答えたのは支持層が44%、不支持層が31%。男子出産の場合の改正でも「必要ある」と答えたのは、支持層が57%で不支持層の46%を上回っており、小泉政権を支持する層には首相が強調している典範改正の必要性が浸透していることをうかがわせた。

 女性が天皇になることについては賛成78%、反対17%。昨年12月に比べ賛成が7ポイント減、反対が7ポイント増だったが、なお賛成が反対を大きく上回った。女系天皇に関しては「(現行の)男系(による継承)を維持するべきだ」と答えた人が29%(昨年12月比7ポイント増)だったのに対し「女系も認めるべきだ」が65%(同6ポイント減)で、やはり女系容認派が大勢のままだった。

 年齢別では、女性天皇容認は全年代で賛成が反対を大きく上回ったが、20、30代が賛成85%、反対13%なのに対し、70代以上が賛成65%、反対21%など、年代が上がるにつれて反対派が増える傾向がみられた。紀子さま男子出産の場合の改正をめぐっても、「必要ある」は20代が64%なのに対し、70代以上が26%。「必要ない」は20代の31%に比べ70代以上が59%に達するなど、年齢によるとらえ方の違いを浮き彫りにした。【犬飼直幸】


皇室:GHQが「在り方」提言か 学習院に英文資料 [毎日]

 皇室の在り方を提言した英文資料が、昭和天皇の人間宣言に関する資料などとともに学習院院史資料室に保存されていることが分かった。天皇に国民との直接的な触れ合いや音楽会鑑賞、英語学習などを勧めた記述がある。専門家は「戦後の天皇制を決定付けた昭和天皇の人間宣言に続き、連合国軍総司令部(GHQ)が皇室に具体的な行動様式などを示した文書の可能性が高い」と分析している。

 提言文書は、学習院院史資料室に保存されている人間宣言に関する一連の資料の一部。これらの資料は、学習院事務官を務め、宣言作成にかかわったとされる山梨勝之進・学習院院長(当時)の秘書役だった浅野長光氏が保管していたもので、死去後の92年に遺族が寄せた。

 3枚つづりで、表題に「Suggestions」(提言)とある。個条書きで、親は子供の健康や教育に責任を負うことを公式に示す▽温かな気持ちを示すため国民と直接触れ合う▽天皇一家の温かい関係を大衆に知らせる▽音楽奨励のための音楽会鑑賞▽英語の習得--など8項目にわたって提言している。

 文書は、宮内省(当時)など皇室側に提示されたのかどうかは不明だが、当時提言を受けたとみられる皇室の動きもあった。提言では、自分の子供たちと過ごす様子を写真で国民に見せることを勧めているが、人間宣言と同じ46年1月1日付新聞には、昭和天皇の「家族だんらん」の写真が掲載された。46年2月から始まった地方巡幸では、昭和天皇が国民に直接話しかけた。現在の皇室では、音楽鑑賞は一般行事になっている。

 一方で、現在の天皇、皇后両陛下は阪神大震災など大災害の被災地に積極的に出かけ国民らを激励しているが、提言では、被災地訪問について、「何か出来る立場なら別だが」としたうえで、「訪問しない方が良い」としている。【竹中拓実】

 ▽渡辺治・一橋大大学院教授(政治史)の話 初めて見る資料で非常に興味深い。当時、日本人が天皇の身ぶり手ぶりまで指示する文書を書く可能性は極めて少ない。占領政策遂行のため天皇の利用を考えていたGHQが「天皇の民主化」を求めていたことなどを考えると、GHQ作成とみて間違いないだろう。

 ◇「天皇の民主化」の指針、具体的な行動も示す

 昭和天皇の人間宣言は、当初から公表することを前提に作成作業が進められ、1946年の元日の新聞紙上に掲載された。提言は、連合国軍総司令部(GHQ)が作成し日本側(皇室など)に提示したものとすれば、本来は表に出てこない性格の文書だ。宣言とは文書の性格が異なり、資料的価値は高い。

 GHQは当時、占領政策を円滑に遂行するため天皇の利用を考えており、「天皇の民主化」を求めていたとされる。GHQのこうした政策に基づき、昭和天皇が自らの神格性を否定した人間宣言があった。提言は、それに続いて天皇や皇族の行動の具体的な在り方を示したものと考えると理解しやすい。

 提言の中で、国民との触れ合いについての項は興味深い。国民を激励する際、「その場にあった言葉遣いを」としたうえで、「不誠実、無関心と取られぬよう、いくつかの言い回しを用意しておくと良い」とまで細かく記している。

 提言内容と皇室の活動とを比較すると、被災地訪問など実際とは結びつかない点もある。皇室が素直に受け入れた提言内容もあるが、実際の行動の中で取捨選択していったということだろう。【竹中拓実】

 ◇「提言」全文の日本語訳は次の通り。

 1 親たちが自分の子供たちの健康、道徳観念、そして教育について責任を負うということを、天皇は一刻も早く公式に述べるべきだ。これらの問題を専門家に任せるのではなく、天皇は自らの役割として気を配るべきだ。

 《天皇と皇后は、自分たちの子供たちに、さまざまな知識を与えたり、しつけたりしている様子を写真に撮って(国民に見せて)も良いのではないか》

 2 天皇は、自らの自然な温かな気持ちを、身ぶりや手ぶりで示す機会を持つべきである。例えば、握手をしたり、人々と触れたりするのを避けてはならない。

 3 さまざまな人々の集団に対して、元気付ける言葉を掛ける際には、天皇は場所ごとに、それぞれに合った言葉遣いで話し掛けたら良い。

 《重複を避けるために、その場にふさわしい、いくつかの言い回しを用意しておくと良い。(言葉がいつも同じでは)不誠実、無関心な様子と受け取られる》

 4 時には、天皇は訪問先の人々に演説する時に、きちんとした日本語で話すべきだ。

 《そうしないと、天皇がくだけたことしか知らないのではとの特別な印象を国民に与えてしまうことになる》

 5 天皇と皇后、親王、内親王は、音楽を奨励するために、日本人音楽家のいくつかのコンサートを聴きに行くべきだ。

 《プログラムには、価値があるものならば、新しい曲も含めるべきだ》

 6 何か出来る立場であるならば別だが、例えば洪水被災者のような非常な苦境に置かれている人々のところは訪問しない方が良い。

 7 7人の天皇一家の人々の間の温かく称賛すべき関係を、大衆に知らせるべきだ。

 《だれでも、温かな関係をほほ笑ましく思う》

 8 天皇は、話すためではなく、雑誌の写真の説明を読むことが出来る程度は英語を学ぶべきだ。一般大衆は、天皇が語学を学んでいることを知るべきだ。

毎日新聞 2006年2月11日 3時00分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060211k0000m040158000c.html

皇室典範改正:国会提出、当面先送り 首相、慎重に議論 [毎日]

 小泉純一郎首相は8日夜、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正について「政争の具にしないように注意しないといけない。慎重にと今まで言ってきたが、より慎重に議論して、できれば全会一致で改正されることが望ましい。皆、慎重に判断できるように議論できる場が必要じゃないか」と述べた。秋篠宮妃紀子さま懐妊を受け、政府が当初3月上旬に予定していた改正案の国会提出を当面先送りする一方、女性・女系容認を打ち出した「皇室典範に関する有識者会議」の報告書をもとに国会で各党が協議することへの期待感を表明したものとみられる。

 ◇全会一致の改正望ましい

 首相官邸で記者団の質問に答えた。首相は「提出するためにも、政争の具にならない配慮が必要だ。議論していけば常識的な線に落ち着く。だんだん望ましい形になる。やはり皇室典範の改正は必要だという議論に段々なっていくように、慎重に取り運ばなければならない」と、与野党での議論に期待を示した。

 首相は衆院予算委でも「各党で国会で議論をしていく場を作って、その結果を見てから」と発言していた。また、これまで成立の道筋については「大方の賛同を得られると思う」という言い方をしてきており、「全会一致」と明言したのは初めてだ。

 これに関連し、自民党の中川秀直政調会長は同日、党本部での記者会見で「党でも国会でもじっくりと議論をして。まだ会期はいっぱいあるから、時間は十分ある。政府の判断も見ながら、勉強は勉強で続けていくことが重要だ」と語った。

 中川氏は同日夕、皇室典範改正の取り扱いについて首相と協議した。

 また、政府高官も同日夕「首相は自民党内での議論とは言っていない。各党でと言っている。国会に議論の場を設けて議論して欲しい。紀子さまのご懐妊を静かに見守るのは誰も異論がないが、慶事と典範改正の議論とは別の話だ」と説明。法案提出についても「各党で判断した上でだ」と述べた。【伊藤智永】

毎日新聞 2006年2月9日 0時35分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060209k0000m010143000c.html

皇室典範改正:超党派の議員懇談会が反対決議を採択 [毎日]

 超党派の保守系議員でつくる「日本会議国会議員懇談会」(会長・平沼赳夫元経産相)は1日、東京都内で民間団体と集会を開き、政府が今国会での成立を目指す女性・女系天皇容認の皇室典範改正に反対する決議を採択した。約1200人(主催者側発表)が出席した集会には自民、民主、国民新党などから国会議員44人が参加、同会は慎重審議を求める議員の署名が173人に上ったと発表した。

 平沼会長はあいさつで「大切な皇室の問題で国会が二つに割れ、ぶざまなののしり合いになることは、やってはならない」と改正案の提出見送りを要求。郵政解散に反対した島村宜伸元農相も「改革の一環として強行するのは独裁政治。郵政民営化と混同しては納得できない」と小泉純一郎首相の手法を批判。民主党の中井洽・元法相は「3日に民主党も(反対派)議連を発足する。皇室のことを政争にするつもりはないが、本当に(改正案を)強行するなら、超党派で退陣を求めていく」と発言した。集会では「強引に改正すれば国民世論を分裂させる。慎重な検討を強く求める」との決議文を採択した。3月8日に日本武道館で大規模集会を開く。

 出席した44議員の内訳は自民29人、民主8人、国民新2人、無所属5人。先月の懇談会の総会とほぼ同じ人数で広がりは見せていない。署名は「拙速な改正に反対し、慎重審議を求める」との内容で、1月19日から賛同を募ったもの。氏名は公表していないが、内訳は、自民135人▽民主23人▽国民新5人▽無所属10人--。懇談会は引き続き署名を募り、近く首相に提出する。
【野口武則】
毎日新聞 2006年2月1日 20時00分 (最終更新時間 2月2日 0時49分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060202k0000m010103000c.html

紀子さまご懐妊「政界・皇室が混乱」 世界の主要紙報道 [朝日]

2006年02月08日23時11分
 秋篠宮妃紀子さまの懐妊について、世界の主要紙は8日までに、「日本政界と皇室を混乱に陥れた」(英紙タイムズ)などと報じた。特に皇室典範改正論議に注目して、「世界最古の男性支配の皇室」(米紙ワシントン・ポスト)の変化が遠のく可能性などを伝えた。

 英国では保守系の主要2紙が取り上げた。タイムズは国際面1ページを使って報道。メディア報道が先行したことから「典範改正を望む小泉首相の計画を台無しにする意図がうかがえる」と指摘。デーリー・テレグラフ紙は「予想外の事態によって、女帝を禁じている皇室典範の改正論議は複雑化する」と論じた。

 ワシントン・ポスト(電子版)は「皇室の扉を開く法案の成立は、突如としてそう確かなものではなくなった」。男児が誕生した場合、「勢いづいていた愛子さまの皇位継承を認める動きが沈静化する可能性がある」と指摘した。

 独紙フランクフルター・アルゲマイネは「典範改正論議をめぐる積極派と消極派の対立が過熱せざるを得ない。株式市場にも影響している状態だ」と報じた。

 仏フィガロ紙は、平沼赳夫元経産相の「愛子さまが青い目の男性と恋に落ち、そのお子様が天皇になられることは、断じてあってはならない」との発言を紹介。台湾の自由時報も「伝統を守ろうとする勢力にとって、新たな子供は救いの星となる」と伝えた。

 ロシア新聞は「保守的な政治家は皇太子に愛人を持つことさえ勧めていた」と、反対派の一部にあった「側室論」を紹介した。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY200602080518.html

秋篠宮妃紀子さま:懐妊受け 皇室典範改正「慎重に議論」 [毎日]

 小泉純一郎首相は8日午前の衆院予算委員会で、秋篠宮妃紀子さまの懐妊を受け、女性・女系天皇を認める皇室典範改正の今国会提出について「こだわるとかこだわらないとかの問題ではない。政争にならないよう、慎重に各党で国会で議論をしていく場を作って、その結果を見てから判断されることではないか」と述べるにとどめ、明言を避けた。民主党の笹木竜三氏に答えた。

 首相は7日の同委員会で、改正案について「今国会中に皆さんの協力を得て成立するよう努力していきたい」と述べていた。紀子さまの懐妊で与党内にも慎重な意見があることなどを踏まえ、微妙に姿勢を変えた。

 首相はさらに、「改正は慎重に議論して誰もが望ましいという形で成立するのが望ましい。じっくりと時間をかけて慎重に審議してほしい」と述べ、慎重に対応する考えを強調した。【須藤孝】

毎日新聞 2006年2月8日 12時14分 (最終更新時間 2月8日 12時56分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060208k0000e010069000c.html

秋篠宮妃紀子さま:第3子懐妊 今年秋ごろに出産の見込み [毎日]

宮内庁は7日、秋篠宮妃紀子さま(39)に懐妊の兆候があると発表した。順調に出産すれば、秋篠宮家にとって長女眞子(まこ)さま(14)、二女佳子(かこ)さま(11)に次ぐ第3子となる。男子が生まれれば、皇室にとって秋篠宮さま(40)以来41年ぶりで、現行の皇室典範の皇位継承順位は皇太子さま、秋篠宮さまに次いで3番目になる。政府は今国会に女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案を提出する予定だが、今後の改正論議に影響を与える可能性が出てきた。

 宮内庁の羽毛田信吾長官は7日午後9時から庁舎内で記者会見し、「本日、拝診(検診)の結果、秋篠宮妃紀子さまに、ご懐妊の兆候があることが分かりました」と発表した。また、秋篠宮さまが同日、天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻に懐妊を電話で報告したことも明らかにした。両陛下と面会した羽毛田長官によると、両陛下は連絡を受け心より喜んだ様子だったという。

 関係者によると、紀子さまは妊娠6週目程度で経過は順調。今年秋ごろに出産の見込みという。誕生すれば、天皇、皇后両陛下にとって4人目の孫となる。宮内庁は懐妊により、紀子さまの今後の公務を見直すなどの作業を始めた。

 秋篠宮さまは、両陛下の二男。紀子さまは学習院大教授・川嶋辰彦氏と和代さんの長女で、学習院大で同じサークル活動に参加し、90年6月29日に結婚した。秋篠宮さまは02年12月の会見で、第3子について「子どもたちが妹なり弟なりがいて、世話をしてあげたいという気持ちがあるような印象があります。今後のことはまた、相談をしながらということでしょうか」と語っていた。また、03年12月には湯浅利夫宮内庁長官(当時)が定例会見で「(秋篠宮ご夫妻に)3人目のご出産を強く希望したい」と発言したこともあった。

 皇位継承問題をめぐっては、小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が昨年1月から議論を始め、同11月に女性・女系天皇を容認する報告をまとめ提出した。典範が報告に沿って改正されれば、皇位継承順位は皇太子ご夫妻の長女敬宮(としのみや)愛子さまが皇太子さまに次いで第2位。秋篠宮家の第3子は男子、女子にかかわらず継承順位は6番目となる。

 政府は3月上旬に改正案を提出する予定で準備を進めているが、寛仁(ともひと)親王殿下が女性・女系天皇に異論を唱えたり、与党内にも「(皇室の伝統である)男系男子で継承すべきだ」「議論が拙速だ」などの意見が相次いでいる。このため、紀子さまの出産まで改正案の提出を待つべきだとの議論が出てくる可能性がある。【遠山和彦】
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060208k0000m040079000c.html

「天皇制守るのが大事」女系天皇に山崎・加藤氏は賛成 [読売]

 自民党の山崎拓・前副総裁と加藤紘一・元幹事長は4日、山形県最上町でそろって講演し、皇室典範改正問題について、女性・女系天皇を認める改正に賛成する考えを表明した。

 山崎氏は「(男系を維持するには)恐ろしく無理なことをしなければいけない。それより天皇制を守ることが大事だ。今国会で成立させた方がいい」と述べた。

 加藤氏も「率直に議論すれば、皇室制度を守るにはこれ(女性・女系天皇を認めた「皇室典範に関する有識者会議」の報告書)しかないとなるのではないか」と述べた。ただ、改正案の国会提出時期については「急がずにまとめていけば小泉首相の案に落ち着くのではないか」として、今国会にこだわる必要はないとの考えを示した。

(2006年2月4日23時53分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060204i416.htm

皇室典範改正、法案提出阻止で一致…「民主有志の会」 [読売]

 民主党国会議員の有志による「皇室典範改正を慎重に考える会」の設立総会が3日、国会内で開かれ、法案提出阻止を当面の目標とすることで一致した。

 国会議員の出席者は衆院議員19人、参院議員4人だった。

 会長に選出された西岡武夫・元文相は、「小泉内閣が、なぜそんなに急ぐのか疑問だ。誤った方向に行かないよう、取り組んでいきたい」と述べた。

 総会では、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が、小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」がまとめた女系天皇容認論に反対する講演を行い、出席した議員から賛同する意見が相次いだ。

 これとは別に、民主党の鳩山幹事長は記者会見で、「皇室典範の議論は、本格的な歴史観、国家観から議論することが重要だ。なぜ小泉政権の末期に急いでやらなければならないのか」と述べた。
(2006年2月3日22時30分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060203ia24.htm

今国会での皇室典範改正、自民各派から慎重論 [朝日]

2006年02月02日19時43分
 政府が今国会の法案提出・成立を目指す皇室典範改正案について、2日に開かれた自民党各派閥の総会などで慎重な対応を求める意見が相次いだ。一方、首相の出身派閥の森派では幹部が成立に向けて協力するよう求める意見が出た。

 高村正彦元外相は高村派総会で「天皇制は日本の歴史・伝統・文化の中枢にあり、男系で継承されてきた。大改革するには国民的な議論が必要で、今国会への改正案提出は慎重であってもらいたい」と述べた。

 伊吹派の例会では、派閥幹部がそろって「より慎重に議論されるべきだ」と表明。谷垣派総会でも「党議拘束をかけるべきでない」との意見が出た。

 約25人が出席した新人議員の皇室典範勉強会でも、「首相や幹事長に『国民の理解を得るために慎重に議論すべきだ』と申し入れよう」との意見が出て、半数以上が賛同したという。

 一方、森派では森前首相が内閣の方針に協力するよう促した。

 小泉首相は同日、記者団に「皇位の安定的な継承のためには早くやったほうがいいでしょう」と語り、あくまでも今国会での成立を目指す考えを強調した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0202/008.html

皇室典範改正案、慎重審議求め与野党173人が署名 [読売]

 政府が今国会での成立を目指している女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案について、与野党内で慎重論が広がってきた。

 超党派の国会議員でつくる「日本会議国会議員懇談会」(会長=平沼赳夫・元経済産業相)と、民間の「日本会議」(会長=三好達・元最高裁長官)、「皇室典範を考える会」(代表=渡部昇一・上智大名誉教授)は1日、東京・永田町の憲政記念館で「皇室典範の拙速な改定に反対する緊急集会」を開いた。

 皇室典範改正案について「強引に法改定に踏み切れば国民世論を分裂させ、天皇の地位すら揺るがしかねない」などとして、「拙速な国会上程に反対する」との決議を採択した。

 集会には、与野党の国会議員107人(本人出席44人、代理出席63人。うち自民党68人、民主党28人、国民新党4人、無所属7人)を含む約1200人が参加。

 また、皇室典範改正案の慎重審議を求める署名に、国会議員173人(自民党135人、民主党23人、国民新党5人、無所属10人)が応じたことも発表された。

 国会議員懇談会の平沼会長は「大切な皇室の問題で国会が二つに割れて、ぶざまなののしり合いをしてはならない。内閣に改正案を提出させないことが我々に課せられた責務だ」と訴えた。参加議員からは今国会への提出に反対する意見が相次いだ。

 小泉首相は、皇室典範改正案を今国会に提出する方針を表明しているが、慎重論がさらに強まれば、難しい対応を迫られそうだ。

(2006年2月1日23時34分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060201i416.htm
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