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■政治のカネ05Ⅰ

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橋梁談合23社、自民に1億円献金 建設・運輸族にも [朝日]

2005年09月30日03時01分
 官公庁や日本道路公団発注の鋼鉄製橋梁(きょうりょう)の入札談合問題が表面化した04年、談合組織に加盟する企業23社が、自民党の政治資金団体「国民政治協会」に約1億円を献金していたことが、30日付で公表された総務省届け出の政治資金収支報告書で分かった。また、同党の複数の建設・運輸族議員も数十万~数百万円を受けていた。一部の議員は「返したい」「今後は辞退したい」と話している。

 検察当局などの調べでは、47社が二つの談合組織を作り、受注先と入札価格を調整していたとされる。国土交通省発注分については26社が独占禁止法違反の罪で起訴されている。

 朝日新聞の集計では、国民政治協会へは、役員の個人献金も含めて23社から計1億211万円が寄付された。政治団体を除く企業や個人の献金総額約29億円の3.5%になる。三菱重工業や石川島播磨重工業など総合重機メーカーを除くと、片方の談合組織の常任幹事を務めていた横河ブリッジの199万円、日本車両製造の225万円などが目立つ。

 政治家では、2組織の加盟会社から最も多額の献金を受けていたのは、元国交副大臣の泉信也参院議員。代表を務める党支部に11社から計252万円の献金があった。

 泉氏の事務所は本人のコメントとして「今後、寄付の申し出がある場合には、諸事情を勘案したうえで適切に判断したい」としている。

 元建設省河川局長で国交副大臣の岩井国臣参院議員の党支部と後援会も、役員からの個人献金も含めて5社から計70万円を受けた。

 岩井氏は7月の衆院委員会で「刑事責任が問われるような企業からの献金はお断りすべきだと考える」と答弁。すでに受けた分については「どうすべきか自分なりに考えたい」としている。

 昨年の参院選を機に引退した野沢太三・前法相は、過去に受けた分を返還する考えだ。旧国鉄出身で整備新幹線建設に尽力した関係などから橋梁メーカーの支援も受け、昨年は代表を務めた党支部に9社から144万円の献金があった。野沢氏は「入札はルールに沿って行わねばならない。(受けた分は)お返しするしかない」と話した。

 一方、旧建設省近畿地方建設局長などを務めた脇雅史参院議員は「いますぐ対応する考えはない」と話す。党支部と資金管理団体に、個人献金も含めて90万円を受けたが、「公共工事に独禁法を適用するのはおかしい」などと主張する。

 一方、献金した企業側は、「公訴中のためコメントは差し控えさせていただく」(宮地鉄工所)、「政治資金規正法にのっとり、粛々と対応している」(高田機工)などとしている。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0930/002.html

04年政治資金、総額は漸減1381億円 [朝日]

2005年09月29日21時44分
 総務省が30日付で公表した04年の政治資金収支報告書(総務省届け出の中央分)によると、政党や政治団体が1年間に集めた政治資金は1381億2400万円だった。03年より20億円減。大型選挙がある年は政治資金が増える傾向がある。04年は参院選があったが、過去20年間では大型選挙のなかった02年についで2番目に少なかった。

 政党主導の選挙、政治活動が広がり、派閥や政治家個人での金集めが鈍っている。さらに、景気低迷で企業・団体献金の減少も影響している。ただ、93年からあっせんをやめていた日本経団連は03年末、献金の呼びかけを開始。経団連の独自集計によると、会員企業による04年の政党本部への政治献金は22億6千万円程度で、前年より約4億円増えた。献金した企業数は約100社増え、会員企業総数の半数程度になるという。

 総務省届け出の政治資金全体では、収入のうち政治献金は前年比9.9%減の264億2700万円。政治団体からの献金は14.1%減、企業や業界団体、労組からは5.1%減、個人献金は横ばいだった。一方、政治資金パーティーの収入額は合計142億5800万円で、前年より9.9%増えた。

 一方、1億円ヤミ献金事件の関連で注目された自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」の報告では、03年から繰り越されるべきだった15億5600万円が「繰越金」に記載されていなかった。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0929/007.html

政党助成金 この10年 税金3126億円 山分け [赤旗]

 一九九五年から始まった政党助成金の総額が二〇〇四年までの十年間で三千百二十五億九千六百万円に達することが、総務省の政治資金収支報告書で分かりました。制度導入十年を機に三十日付官報の〇四年分政党助成金使途報告で公表されたもの。日本共産党以外の各党が国民の税金を山分けし、依存を深めている実態が明らかになりました。

 日本共産党は国民の納めた税金が支持しない政党にも強制的に回される制度が思想信条の自由を侵すとして廃止を求め、受け取りを拒否し続けています。

 主な政党が受け取った総額は自民党千四百七十億二千百万円、民主党六百十九億五千万円、社民党二百六十六億五千四百万円、公明党二百十一億一千八百万円です。(グラフ)

 各党は制度導入以来政党助成金への依存を深め、〇四年の各党収入に占める政党助成金の割合は自民58・8%(前年59・9%)、民主83・6%(同84・6%)、社民52%(同61・1%)、公明18・4%(同16・8%)となっています。

 一方で支出も半分以上を助成金に頼る実態が明らかになりました。〇四年の本部支出に占める政党助成金の割合は56・7%(前年55・8%)と過去最高にのぼりました。

 各党が政党助成金から支出した十年間の金額合計は三千二十二億四千三百万円です。

 使い残した分は「基金」として積み立てられ、各党は“ぬれ手で粟(あわ)”で税金を分け取りしながら百億円以上もためこんでいます。

 年間三百十七億三千百万円の政党助成金はどのような予算に匹敵するのか。

 切実な子育て支援である保育所の待機児童解消予算は二百八十三億円(〇五年度予算)と助成金に及びません。介護保険のホテルコスト(施設居住費など)徴収で国庫負担を四百二十億円(十月からの半年分)も削減しますが、これもムダな税金分け取りをやめれば捻出(ねんしゅつ)できる額です。

 「ムダ遣い一掃」(民主党)、「ムダゼロの推進」(公明党)などというならまず足元の政党助成金こそ削減するのが筋です。


■個人献金増えず
 もともと政党助成金は「政党の資金を企業・団体献金から個人献金に移行していく」という口実で一九九五年から導入されたもの。これを「政治改革」と称した細川護煕首相は「政治腐敗事件が起きるたびに問題となる企業・団体献金については、腐敗のおそれのない中立的な公費による助成を導入することなどにより廃止の方向に踏み切る」(一九九三年八月二十三日、衆院本会議)とまでいいました。

 それから十年。企業・団体献金は「廃止」されるどころか、固定化されつつあります。自民党の場合、常に本部収入の二割近くを占めてきました。二〇〇〇年から、政治家個人の資金管理団体向けに企業・団体献金ができなくなると、その受け皿を政党支部に移して温存。自らの口実に反して企業・団体献金と税金(政党助成金)の二重取りを続けてきたのです。

 「個人献金への移行」はどうか。政党助成金制度が始まった九五年、自民党本部収入に占める個人献金の割合は1・2%でした。十年たった〇四年も変わりません。

 民主党は九八年の結成時からみて個人献金の割合は0―0・1%(最高額は九九年の九百二十五万円)。個人献金を増やす努力の形跡はまったくみられず、政党助成金導入の口実は完全に崩れています。

■支持せぬ党にも
 政党助成金は、赤ちゃんからお年寄りまで国民一人当たり二百五十円で計算されています。この十年間、離合集散した政党を含めて三千百二十六億円もの国民の税金が注ぎ込まれてきました。(グラフ)


 自民党の場合、〇四年に受け取った助成金は百五十五億三千三百九十万円。これは基準額の二百五十円で計算すると、六千二百十四万人分に相当します。しかし、同年の参院選で自民党が得た比例代表得票は千六百八十万票。つまり自民党は、実際の支持票より四千五百三十四万人分も多い税金を国民から取り上げていることになります。(表)

 どの政党を支持するかしないか、寄付をするかどうかは、憲法で保障された思想・信条の自由の根幹にかかわる問題です。強制的に徴収する税金から政党助成金を出す仕組みは、事実上の“強制献金”であり、憲法違反です。

 政党助成金を山分けしている政党は、余っても国民に返すどころか、「政党基金」の名で積み立てています。政党本部と支部の基金残高は〇四年末で百三億七千六百万円に及んでいます。

■まさに国営政党
 「官から民へ」「民間にできることは民間に」とあおる自民、民主両党ですが、資金面は「官」にどっぷりです。民主党は収入の八割以上を政党助成金に依存。自民党は政党助成金が収入の六割を占める運営を十年も続けています。(グラフ)

 企業・団体からの献金にも、国家からの助成にも依存せず、国民の中での活動を通じて政治資金を集めてこそ、国民主権の立場にたった政党本来の自主的な活動ができるというものです。それを“助成金なくして政治活動なし”にまで身をおいた自民、民主両党の姿は、政党の屋台骨がむしばまれているといえます。

 別項は、政党助成金の野放図な使い方の一部です。〇四年には、新井正則元自民党衆院議員が助成金を選挙買収資金に使い有罪となる事件もおきています。

 政党助成金は、いったん政党に渡れば、あとは何に使おうと勝手放題の“つかみ金”です。それを山分けする政党には、税金の無駄遣いを厳しく追及できるはずはありません。無駄遣いをいうなら、政党助成金こそただちに廃止すべきです。

■国会議員1人当たりでは4687万円
 政党助成金は、国会議員個人に支給されるのではなく、一定の要件を満たし申請した政党に対して、議員数と国政選挙での得票数に応じて金額が決まります。

 総選挙の結果、〇五年は自民党百五十七億九千四百万円、民主党百十七億七千三百万円、公明党二十九億四千六百万円、社民党十億二千四百万円、国民新党六千万円、新党日本四千万円と試算されました。

 助成金を受け取る党の衆参国会議員数は六百七十七人。一人当たり助成金は四千六百八十七万円の計算になります。

■政党助成金 こんなものに使ってきた  
 *ヘアメーク代(1995年 新進党・公明系)

 *党名変更・新党名普及キャンペーン 4億744万円(96年 社民)

 *高級料亭やすし屋、中華料理店で飲み食い 会議費名目で151回計3013万円(97年 旧新進)

 *税金で税金を払う 「公課(租税など)及び保険料」名目で都税事務所に1600万円(1999、2000年、01年 自民)

 *党大会 自民=赤坂プリンスホテル会場費1888万円、民主=設営・運営費1811万円、公明=運営費679万円、自由=会場一式1906万円(02年)

 *個人に15億2090万円支出 幹事長への組織活動費(02年 自由)

 *ウグイス嬢 事前・本番アナウンサー代180万円(04年 自民埼玉県連)、ウグイス嬢人件費28万円(同 民主茨城県連)

 *供託金 自民=1800万円(04年本部)、民主=1200万円(03年本部)、社民=300万円(04年富山県連)


旧橋本派、15億円使途不明 03年と04年繰越額に差 [朝日]

2005年09月30日06時26分
 自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」(平成研)は04年の収支報告書で、前年からの繰越額を約3億円と報告し、03年の報告書に約18億5000万円と記載していた「翌年への繰越額」との差額の約15億5600万円が使途不明になっていることが分かった。公表にあたって記者会見した平成研の津島雄二事務総長は「批判もあり得ると思う。誠に遺憾だ」と述べ、一連の日歯連事件の公判で露呈した報告書虚偽記載疑惑を、事実上認めた。

 平成研は今年3月に総務省に報告書を提出。その後、7月になって内容の一部を訂正した。その際に添付した「宣誓書」では、日歯連事件で関係資料が押収され、逮捕・起訴された滝川俊行・元会計責任者からの「引き継ぎが不十分」だったことを挙げ、「繰越額との間に乖離(かいり)が生じている」と釈明している。

 津島氏も巨額の使途不明金について「資料がないから解明できない」と繰り返したが、「実態を反映していない期間が相当継続していたと言わざるを得ない」とも述べた。

 滝川元会計責任者はこれまでの公判で、法定費用を超える選挙資金などに充てるため所属議員に盆暮れに配った氷代や餅代などを記載しなかった分を、繰越金として処理した、と証言していた。さらに、(1)自民党からの活動費(2)政治資金パーティーの現金受領分(3)派閥幹部からの寄付(4)日歯連などからの献金――の4ルートの収入を裏金化していたとも述べていた。

 04年の報告書では、自民党本部からの寄付5100万円が初めて記載された。加えて、津島氏や綿貫民輔氏(現・国民新党代表)ら派閥の幹部クラスの政治団体からの収入は、03年は7160万円だったのが約2億3000万円にはね上がった。パーティー券収入も03年より1億3000万円余り多い約3億7000万円だった。その結果、03年までの5年間で平均約4億2000万円だった収入総額は約7億円にはね上がった。

 支出総額も、03年までの5年間の平均より倍増して約8億4000万円になった。

 派閥所属議員への氷代・餅代が03年より倍以上増えた。03年までは1回あたり平均190万円前後だったのが、04年は約370万円になった。支出先の多くは、同年にあった参院選の候補者だった。また、派閥の若手議員の政治資金パーティー券を購入したとして、900万円が初めて記載された。
TITLE:asahi.com: 旧橋本派、15億円使途不明 03年と04年繰越額に差 - 政治
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0930/003.html

政治資金:使途不明1000万円超の議員、首相ら45人 [毎日]

 昨年1年間の政治活動費のうち、詳しい使い道を明かさない額が1000万円を超える国会議員が小泉純一郎首相や現職閣僚4人を含め少なくとも45人に上ることが、30日付で公開された04年の政治資金収支報告書で分かった。1件5万円未満なら、領収書を提出しなくてよい政治資金規正法の規定に従ったものだ。詳細な使途が分からない費用が6600万円に上る亀井静香元建設相(現国民)の政治団体は5万円未満の支出が年間1300件以上あった計算になる。【青島顕】

 政治活動費(組織活動費、交際費など)のうち収支報告書に領収書の添付や明細を記す必要のない「その他の支出」は1件1万円未満だったが、、80年に同法が改正され、1件5万円未満に緩和されている。

 この「その他の支出」が関係政治団体で合計1000万円以上なのは▽南野知恵子法相2100万円▽町村信孝外相1700万円▽大野功統防衛庁長官1400万円▽谷垣禎一財務相1100万円▽武見敬三参院議員4100万円▽安倍晋三自民党幹事長代理3800万円ら自民党42人。民主党は松野頼久衆院議員1200万円ら2人(100万円未満切り捨て、05年衆院選で落選した者を含む)。

 自民党の江崎洋一郎衆院議員(比例南関東)の場合、八つの関係政治団体の政治活動費の約97%に当たる1290万4688円が「すべて1件5万円未満」(事務所)。使い道を説明しているのは「洋々会」の講演会会場費44万9960円のみだった。

 加藤紘一元自民党幹事長の政治団体「紘友会」は政治活動費1億3938万4322円のうち、出張費1043万5618円や交通費1033万4805円、食事費1118万3477円など計5900万円を超える支出の明細を示していない。このため、出張費でもいつ、どこへ出張したのかなどが不明だ。秘書は「事務所員は約20人。たとえば山形の空港と事務所の往復タクシー代3万円などといった費用が何人分もかかる」と説明する。

 だが、与野党の衆院議員秘書をしてきた現職秘書は「一部は、政治活動とは関係なかったり、領収書の取れない金の処理に悪用されている」と証言する。

 岩井奉信・日本大教授(政治学)は「料亭やゴルフの費用など、せんさくされたくない政治活動費を『その他の支出』に記載している場合もあるのではないか。政治資金規正法は政治家性善説でできているから、正しく記載されているというのが前提だが、検証できる仕組みが必要だ。経理がより煩雑な政党交付金の使途はすべて公開しているのだから、政治団体もすべて公開できるはずだ」と指摘する。
毎日新聞 2005年9月30日 3時00分 (最終更新時間 9月30日 8時39分)
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 行政
DATE:2005/09/30 09:02
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050930k0000m010144000c.html

大規模パーティー:現職3閣僚が開催 規範は自粛定める [毎日]

 麻生太郎総務相、中山成彬文部科学相、谷垣禎一財務相の現職3人を含む5閣僚(04年当時を含む)が、在任中に1回の収入1000万円以上の政治資金パーティーを開いたことが収支報告書で分かった。14人の副大臣、政務官も在任中に同様のパーティーを開いた。

 「国務大臣、副大臣及び政務官規範」(01年閣議決定)は大規模なパーティーの開催自粛を定めている。規模に数量的な取り決めはないが、政治資金規正法は収入が1000万円以上あれば、詳細な収支報告の提出を求めている。

 収支報告書によると、麻生総務相が関係する二つの政治団体は2回で計1億96万円を集めた。谷垣財務相の政治団体は1回で収入2854万円を得た。麻生氏の事務所は質問に回答がなく、谷垣氏の事務所は「年1回の恒例のセミナーで、規範に抵触するとは考えていない」と答えた。在任中にパーティーを開いた閣僚はほかに石原伸晃前国土交通相と金子一義前行革担当相。【早川健人】
毎日新聞 2005年9月30日 3時00分
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 政党
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050930k0000m010145000c.html

ひきつづき供託金・選挙募金にとりくんでいます 日本共産党中央委員会 [赤旗]


 日本共産党に支持、共感を寄せていただいているすべての有権者のみなさん

 「しんぶん赤旗」読者、後援会員、党員のみなさん

 総選挙で日本共産党は、“小泉突風”に正面からたちむかい、「政権交代」を叫んだ民主党が大きく議席を失うなかで、いまの政治には「たしかな野党が必要です」と訴えて得票を増やし、現有議席を確保しました。これは、今後の本格的な前進の重要な土台となるものです。ご支持・ご協力をいただいたすべてのみなさんに、心から感謝いたします。

 小泉自民党は、短い選挙期間中、唯一の争点にした「郵政」でも真実を語らず、増税や憲法改悪の意図を隠しつづけましたが、真実は必ず明らかになります。日本共産党は、国会内外で、「野党としての公約」を実行するために全力をつくします。

 みなさん

 ここであらためて率直にお願いしたいことがあります。

 総選挙は、比例代表では候補者一人につき六百万円、小選挙区では三百万円という世界でも例をみない高額の供託金を要するたたかいです。日本共産党は、この障害にたじろがず、三十九人の比例代表候補、全国二百七十五人の小選挙区候補を擁立して果敢にたたかいました。これが、今回の選挙結果を支える、また今後の足場につながる大きな力になったと確信しています。

 今回の選挙戦がきわめて短期の決戦であったため、多くの選挙区で供託金募金をあつめきれないまま選挙戦に入らざるをえませんでした。選挙活動費も可能な限り節約に努めましたが、ある程度大きな出費になりました。こうしたことから、全国の多くの党組織が、党機関の「選挙のための備蓄」や選挙中の募金だけでまかないきれず、選挙後の今日も、ひきつづき供託金募金・選挙募金を訴えています。

 このとりくみを成功させることは、党がきちんとした財政的支えをもって、選挙後の国会内外のたたかいに立ち向かうためにも、つぎの選挙での本格的前進に備えるためにも、不可欠です。

 党中央委員会として、全国の党組織がすすめている供託金募金・選挙募金へのご協力を、みなさんに率直にお願いするものです。

 日本共産党をのぞくすべての政党が「政党助成金」で選挙資金の大部分をまかない、みずからは「官から民」どころか、「官営政党」「国営政党」と批判されても仕方のない姿をなんら変えようとしていません。そのうえ、自民、民主などは企業・団体献金をもらっています。私たちは、財政基盤の確立のうえでも、あくまで党員と支持者に依拠し、「しんぶん赤旗」の事業に最大の支えをおいている日本共産党こそ政党の本道を歩んでいると確信しています。

 党中央委員会は、選挙前にも本紙上で募金へのご協力を訴えました。それにこたえて多くのみなさんからご協力をいただきました。重ねての訴えですが、財政的支えが今後の前進に不可欠であることをぜひともご理解いただき、あたたかいご協力をよろしくお願いいたします。
TITLE:ひきつづき供託金・選挙募金にとりくんでいます/ご協力を心からお願いします/二○○五年九月二十七日  日本共産党中央委員会
DATE:2005/09/28 13:38
URL:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-09-28/2005092802_05_0.html

日歯連事件:青木幹雄氏が証人出廷 疑惑解明は進まず [毎日]

 日本歯科医師連盟(日歯連)から自民党旧橋本派(平成研究会)への1億円裏献金事件の公判で27日、最初の重要証人として出廷した青木幹雄自民党参院議員会長からは、事件解明につながる証言は得られなかった。同公判では、より事件への関与が深いとされる橋本龍太郎元首相が10月11日、野中広務元幹事長が同24日に証人として出廷する。3氏の役割は明るみに出るのか。今後を探った。【井崎憲】

 ◇検察構図を否定

 「一切ありません」。この日の公判で青木氏は、事件の焦点となっている02年3月13日の派閥幹部会で、平成研の政治資金収支報告書での1億円の処理が議題に上がったことを否定した。

 検察側によると、幹部会には、入院中だった橋本氏を除く5人が出席。平成研元会計責任者の滝川俊行元被告(56)=有罪確定=から「日歯連から領収書を求められた」と報告を受けた村岡兼造被告(74)が「どうしたもんですかね」と発言した。上杉光弘元自治相が「選挙の年だからのう。目立つわな」と応じ、青木、野中両氏も同調。政治資金規正法違反(不記載)に問われた元官房長官、村岡被告が「それでは出さないようにしましょう」と取りまとめたとされる。

 しかし、村岡被告と、7月に出廷した上杉氏に続き、青木氏もこうした検察側の描く構図を否定。認めているのは滝川元被告だけだ。今後出廷する野中氏を含め、それぞれの証言の信用性を裁判所がどう判断するかが、公判の行方を左右する。

 事件では、青木氏よりも野中、橋本両氏の関与の方が強いとされるだけに、今後の法廷証言に注目が集まる。

 村岡被告側はこれまでの公判で「不記載に野中氏の了解を得たのは明らか。橋本氏は当時(入院中でも)非常に元気で、滝川元被告が収支報告書の提出前に、直接指示を受ける機会は十分あった」と主張した。

 とりわけ野中氏は、01年7月の1億円授受後、村岡被告とともに滝川元被告から1億円の現金化を報告され、翌年3月の幹部会前後も、2人で報告を聞き、不記載の収支報告書にも目を通したとされる。

 滝川元被告は「事務方の責任者は事務総長の野中氏で直属の上司。村岡氏は会長代理で派閥のとりまとめ役。1億円の処理は両氏がそろっている時を選んで報告した」と証言。野中氏の「関与」を強くうかがわせた。

 橋本氏については、元政策秘書が幹部会後に、領収書発行を断るため日歯連に出向いた滝川元被告に同行。元秘書の手帳には幹部会の2日前、橋本氏を見舞った面会時間とともに「収支報告書」の記載があった。元秘書は「年度末の覚書で、報告書の件で橋本氏に会ったとの意味ではない」と証言している。

 ◇旧橋本派、負のイメージ重く

 青木氏の証人尋問について自民党旧橋本派は「検察側からの申請ではない」(同派出身の久間章生総務会長)として、表向き静観している。しかし、衆院選で党内第2派閥に転落した同派にとって、青木氏の出廷が派閥再建の動きに水を差したのは確かだ。「政治とカネ」の負のイメージを一身に背負った同派の再建は容易ではない。

 同派は昨年7月の同事件発覚を機に、橋本龍太郎元首相が派閥会長を辞任。以後1年以上も会長不在の状態が続いている。新会長に目されていた綿貫民輔前衆院議長は、郵政民営化関連法案に反対したことで離党を余儀なくされ、派閥自体も法案の賛否をめぐり、事実上の分裂状態に。衆院選では議席を大きく減らして党内第2勢力に転落した。

 同派は派閥再建を目指して、衆院選が終わったのを機に新会長選出に着手。来年2月には約1年10カ月ぶりの政治資金パーティーを開催する方針だ。ただ、小泉純一郎首相が新人議員に派閥に所属しないよう求めるなどして派閥の影響力自体が低下している。派内には「小選挙区で派閥の役割が変わった。派閥をどうするのかという議論が必要だ」(閣僚経験者)との声も出ている。【西田進一郎、松尾良】

 ◇裏金・迂回献金も焦点

 滝川元被告はこれまでの公判で、▽派閥の01年パーティー収入のうち、現金受領分1億数千万円を裏金としてプールし橋本、青木氏と村岡被告に報告▽同年に橋本氏から派閥への寄付約2000万円、派閥幹部からの3500万~5000万円を収支報告書に不記載▽これらを含め、約4億3000万円を同年7月の参院選で候補者に配り「法定費用内で選挙が行われていないのは永田町の常識」などと暴露した。

 一方、日歯連の元会計担当者は「00年12月に橋本氏に1000万円を寄付し、自民党の政治資金団体『国民政治協会(国政協)』から領収書を受領した」などと証言。同党事務局長も「国政協から領収書を出すやり方があると日歯連側に話した」と述べた。青木氏への尋問でほとんど触れられなかったこうした疑惑が、今後の尋問でどこまで明らかになるかも焦点だ。

毎日新聞 2005年9月28日 0時57分 (最終更新時間 9月28日 6時39分)
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE その他
DATE:2005/09/28 11:55
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20050928k0000m040150000c.html

1億円裏献金事件:「一切記憶にない」青木氏繰り返す [毎日]

 「一切記憶にありません」。法廷の場に姿を現した「参院のドン」は、何度もそう繰り返した。日本歯科医師連盟(日歯連)から自民党旧橋本派への1億円裏献金事件で、元官房長官、村岡兼造被告(74)の公判に証人出廷した青木幹雄同党参院議員会長。1億円授受があったとされる会食への同席を「皆が言うのならば出たのかもしれない」と認めたほかは「知らぬ存ぜぬ」を貫き通したり2時間余に及んだ尋問中、かつてともに派閥を仕切った村岡被告と目を合わすことはなかった。【佐藤敬一、篠田航一】

 午後1時15分、東京地裁104号法廷。青木氏は紺のスーツ姿で出廷した。眼鏡をかけ宣誓書を読み上げると、落ち着いた表情で証人席に座った。横の被告席の村岡被告は、時折メモを取りながら証言を見守った。

 弁護側から次々と質問が飛ぶ。「赤坂の(料亭)口悦で日歯連側から橋本さんに1億円の小切手が渡されたことを覚えているか」「小切手を見せられた記憶は?」「幹部会で1億円が議題になったことは?」--。青木氏は「心当たりは一切ありません」「そのようなことは一切記憶にありません」と繰り返した。弁護側から「本当に1億円は思い出せないか」と再度問われ「これだけ問題になれば思い出します。それでも思い出せません」と応じた。

 裁判官が「メモを見返すなど、思い出す努力はしたのか」と問い詰めると「日程表は1年たつとシュレッダーで処理している。正確な記録はない」と説明した。

 一方の村岡被告。最後に裁判長から「被告自身が質問したいことはありますか」と促されたが「ありません」。閉廷後、村岡被告は「青木さんも『幹部会で(1億円の処理を)決めたことはなかった』と言っていた。これがすべて」と述べた。
毎日新聞 2005年9月27日 20時18分 (最終更新時間 9月27日 20時28分)
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE その他
DATE:2005/09/28 11:57
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20050928k0000m040069000c.html


民主・山田衆院議員、限度額超す2425万円の寄付 [朝日]

2005年09月24日06時31分
 民主党の山田正彦衆議院議員(63)=比例九州ブロック=が03年、旧自由党と民主党の二つの政党支部に、政治資金規正法の限度額(2000万円)を超える計2425万円を寄付していたことがわかった。両党は同年9月に合併し、山田議員は旧自由党から民主党に合流した。山田議員は朝日新聞の取材に対し「2000万円の寄付の制限を知らなかった。うかつだった」と話し、26日にも収支報告書の修正手続きをとるという。山田議員は民主党の「次の内閣」農林水産相。

 二つの政党支部の収支報告書によると、山田議員は03年1月27日から8月26日まで、自らが代表をつとめていた「自由党長崎県第3総支部」に11回、計1815万円を寄付。合併後、新たに代表に就任した「民主党長崎県第3総支部」に、同年11月25日から12月26日までに4回、計610万円を寄付していた。

 政治資金規正法は、政党と、政党の政治資金団体への個人の寄付は年間2000万円までと制限している。違反した場合、寄付した側に対し、1年以下の禁固または50万円以下の罰金。刑が確定すると一定期間、選挙権と被選挙権を失う。

 山田議員側によると、03年11月に総選挙があり、貯蓄などを取り崩して政党の活動資金として入金し、「寄付」として記載した。収支報告書をチェックしている税理士からも指摘がなかったため、制限を超えることに気づかなかったという。

 弁護士でもある山田議員は「収支のチェックは事務所と税理士に任せていた。これからは自分でも帳簿をチェックしたい」と話している。秘書によると、当時、寄付か貸し付けかの認識はなく、民主党支部の収支報告書で、限度額を超える分を山田議員からの「借入金」として修正することを検討している。

 山田議員は93年、旧新生党公認として旧長崎2区で初当選。96年に落選したが、00年、03年、今回の総選挙で長崎3区から立候補し、3度とも比例九州ブロックで復活当選した。現在4期目。
TITLE:asahi.com: 民主・山田衆院議員、限度額超す2425万円の寄付 - 社会
DATE:2005/09/26 07:12
URL:http://www.asahi.com/national/update/0924/OSK200509230023.html


民主党:政党交付金が減少、落選者の処遇に苦慮 [毎日]

 衆院選で惨敗した民主党が、大量の落選者の処遇に頭を悩ませている。小選挙区で敗れ、比例代表でも復活できなかった落選者は03年衆院選の90人から178人と倍増。次期衆院選に向け再び落選者を公認内定した場合、党から支給する生活費などは膨れ上がるが、逆に政党助成金は減ると予想されるからだ。落選者の一部を降板させる作業も避けられず、党執行部は財政、人事の両面で難題を抱えている。

 民主党は、03年衆院選では小選挙区で267人を公認し、比例復活も含め177人が当選。今回の小選挙区擁立者は289人に上ったが、うち当選者は111人にとどまった。党本部が、各選挙区で次期衆院選に立つ「公認内定者」を決定。内定者にはこれまで毎月50万円の活動費と20万円の生活費を一律支給し、活動が活発な者には30万円を上積みして最高100万円を支援してきた。

 こうした支援は落選時点で打ち切られたため、民主党幹部は「有望な人物には11月にも次期衆院選の内定を出したい」と意欲的だが、問題は党財政が持つかどうか。落選者のほぼ全員に月100万円を支給すると、年間21億円が必要になり、年間予算140億円の党には過大な負担だ。しかも、予算の大半を占める政党助成金は議席数などに応じて増減する。今年分は、衆院選前は122億円の計算だったが4億円減額され、来年は105億円にまで減る見通し。「支援額を見直す必要が出るかもしれない」と話す幹部もいる。

 今後は落選者を公認内定者としてどの程度残すかが課題になる。前原誠司代表は「活動に問題があった方は公認から外す」と明言。選対幹部も「03年の衆院選後の対応は、惜敗率50%以上は内定するなど甘かった。今回は精査する」と厳正審査をほのめかす。さらに党所属の小林憲司前衆院議員(愛知7区で立候補し落選。現在除籍処分を決定)が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された事件を受け、候補者の人品をどうチェックするかも検討課題に浮上している。

 一方、「風だけで当選してきた人が今回、落選しており、いい候補に差し替える好機」(中堅)との声も上がり、元職も安閑とはしていられない状況だ。【田中成之】

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