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自己啓発反省日記09年1月上

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1月1日(木)
6時に起きて本を読む。
1030に、姉の家に泊まって年を越した母を迎えにいって、創価学会の

新年勤行会

に出席して、家に帰り、母とカミさんと僕の3人で、おせちと雑煮の昼食。
去年までは新年は母の家に子供ら夫婦が集まったのだが、その家を引き払って母は今年から姉の家に住んでいるのだ。
母を家まで送って、今度は、カミさんの実家まで車で出かける。

途中、ブックオフ岸和田店に寄り、15分で11冊の105円本を選んで買う。

●賭けるもの (集英社文庫)円地文子......円地文子っていうのは、前から気にはなっている作家だが、実は一作も読んだことがない。いつか読もう、と思って集めている。
●ニューヨーク人間模様(朝日文庫1983年)為田英一郎......日本人が書いたニューヨークものは片っ端から集めている。
●呪縛は解かれたか (角川文庫)産経新聞金融犯罪取材班......超われわれ史の資料に買う。
●靖国 (新潮文庫)坪内祐三......坪内はあまり好きではないが、近年話題になった本だし、テーマがテーマ(天皇制の問題は僕の若い頃からの研究テーマ)なので一応持っておこう。たぶん読んだらがっかりするだろう。
●高山右近(講談社文庫)加賀乙彦......前持ってた本が売れちゃったので。日本における切支丹(クリスチャン)の存在は大きな思想的問題だ。そういう問題意識から、有名なクリスチャンについての本は、買い集めている。
●現代思想としての環境問題―脳と遺伝子の共生(中公新書)......どんなこと書いてあるのか見当つかない副題だなあ。
●おむすびの祈り「森のイスキア」(集英社文庫)......これも前持ってた本が売れちゃったので。

●人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考

......これは一度読んで影響は受けたのだが、自分自身はマインドマップはやっていない。最近またはやりみたいで、本屋によく出ているな。前持ってた本は売れちゃったので、また買った。
●文藝春秋 2007年 04月号......昭和天皇の肉声を記した「小倉侍従日記」の抄録があるので買った。超われわれ史の資料。
●富のピラミッド―21世紀の資本主義への展望、サロー......並んでおしっこしたサローの本をまた買ってしまったわい(12月4日の日記参照)。

十三のカミさんの実家で、義父母とカミさんの姉家族といっしょに

しゃぶしゃぶ

の夕食。カミさんの姉の旦那と地球温暖化や戦争について話す。けっこう話のわかるやつや。

●1月2日(金)
午前中はのんびり雑煮食べたり、本読んだり。
昨夜は、ビール、酒、ワインと、ずいぶん飲んだのだが、先日本で学んだ通り、酒のあとに水をずいぶん飲んで寝た。それが良かったのか、今日は寝覚めすっきりだ。

遙はいとこと天満宮へ。
カミさんは起きてこない。僕は

義母といろいろ話

をする。親戚のこととか、これまでの歩みとか。たぶん、カミさんも知らない話だろうな。

午後、家族と義母を車に乗せてなんばの住宅展示場へ。

粗品もらえるから

ということで。義母、ホームエレベータに感心する。
それ見るだけで十三に帰ってきて、夕方からはまた酒飲んで、遙が熱狂して見る「クイズ・ヘキサゴン」をすこしいっしょに見て、一人二階に上がって本を読む。どれにも集中できず、とっかえひっかえ。

●1月3日(土)
夜中に目覚めて眠れず、起きだして、これからの

人生設計

について考えをめぐらしてメモをとる。
明け方また寝て、9時頃起床。

僕と遙は、足の悪い義母のために、ペットのお水を大量に買って来てあげ、カミさんは掃除をしてあげ、お返しにベーコンやら数の子やらの食料品を一杯もらって(僕は義父から「カミさんに黙っとけよ」と言われてお年玉をもらう)、11時ころ十三を車で出発。

カミさんの希望に沿って、和泉市の「弥生温泉」というスーパー銭湯へ。その後、「丸亀製麺」でうどんを食べて、メッサオークワに寄ってカミさんらはアイスクリーム買って、自宅に帰りつく。
「あー、

一番幸せな一日

やわ」とカミさん。
「小さいなあ」と僕と遙。
カミさん「じゃあ、お父ちゃんは、どんな一日が幸せやの?」
「大阪で古本買うて、551の豚まんとビール持ち込んで南海電車のサザンの指定席でそれ食べながら古本パラパラって見て、居眠りして気がついたら和歌山市駅、っていうのが一番幸せやわ」
カミさんと遙「小さいなあ!」
「遙は?」
「僕はパリへ行って、タリス乗って、ウィーンでオペラ見ることよ」
「大きいなあ!」
「それで、お年玉貯めてるんやして」

事実遙は、もらったお年玉や小遣いをまったく使わず、そのままカミさんに渡して、利率のいい定期預金にしており、いまでは僕よりずっと金持ちである。

●1月4日(日)
今朝も4時に目が覚めてしまって、起きだして新聞読み、聖書読んでまた寝る。

朝刊で、偽メール事件の

永田元議員の自殺

を知る。気の毒やな。偽メール事件は故意ではなかったし、議員辞職は重すぎるほどのけじめだったのだから、堂々とカムバックか転身を図ればよかったのに。政治家の道が閉ざされたと思ったらもうなんにもやる気がせんかったんやろうか。周囲の目が辛かったんやろか。大蔵省出身のエリートで、打たれ弱かったんやな。
民主党は、ぜんぜん助けてやらんかったんだろうなあ。民主党は、苦労知らずのエリート達を集めて格好だけスマートだが、内実はひ弱な上昇志向者たちのバラバラな集まり、と僕は感じている。永田の末路みてその感一層深し。

正月の間にたまった本の注文をさばくのに2時間ばかりかかる。

カミさんに証明書の写真をデジカメで撮って印刷してくれと言われ、請け負ったのはいいが、小さいサイズで1枚の印画紙にいくつかの

写真印刷

する仕方が分からなくて、四苦八苦。プリントソフトと格闘して2時間かかってようやくできる。ああ、今日は正月休み最後の日で、思いっきり本読もうと思ってたのに、時間損したあ。腹立つう!

でもまあ、今日は、聖書の「ヨハネ福音書」と

「使徒言行録」

を読了できた。そして、これまで何回も挫折した「ローマ人への手紙」に移る。これ読み終えたら、このあいだ買ったバルトの「ロマ書講義」を読みたいのだが、はね返されるかも。

●1月5日(月)
1230就寝700起床。

ワーマン「奇蹟の仕事術」

読む。たいへん参考になった。すぐに取り入れたい。

仕事始め。
机の上を整理し、ワーマンの提唱する第一の方法

「机の上のセットアップとワークフロープロセス」を導入。

すなわち、机の右上に、優先順位に従って積んだ書類(=仕事)の山(「優先順位システム」)を置く。上から一つとって、机の中央でそれを「ゴジラのように」やっつける。書類になっていない仕事は、1枚の紙に項目だけ書いて、「優先順位システム」に入れる。ふいに入ってきた仕事は、机の左端の「イマジナリーイントレイ」にしばし格納し、ひまを見て「優先順位システム」、「ペンディングファイル」「共用ファイル」「ゴミ箱」のどれかに振り分けて格納する。また、将来の仕事、仕事の予約は、手帳(ブックオーガナイザー)の該当する日付のところに記入する。

このフローに従ってやった今日一日の仕事をふり返ってみよう。

まず、昨日の夜、ブックオーガナイザーに記した「to do list」に従って、

「優先順位システム」

に書類を積み上げた。上から、①2月8日シンポジウムの準備と広報、②Hさんへメール(これは私用)、③2月1日のセミナーの講師依頼、④終わったセミナーの報告書作成、⑤事務所の電話増設工事の見守り。

まず①について、ほかの2人のスタッフと打合せをして、仕事を分担。3人でかかって、夕方完了した。
昼休みに⑤の工事の人が来たので、食事しながら見守る。
朝一のメールとファクスで、対応しなければいけない件が3件入っていたので、それを1件ずつシートに書いて、「優先順位システム」の②の下に入れ、合間を見ていっしょに処理。これをやっている最中に、旅行社のIさんが来社し、対応。また、年賀状ほかの郵便物は、「優先順位システム」の一番下に入れる。
結局、5時までに片づいたのは、①、②、⑤と、ふいに入ってきてシステムに挿入した仕事で
③、④はまったく手つかずであったが、仕事やったなあという充実感がある。明日やるべき仕事がすでに明確になっている。

1月3日夜、

イスラエル軍、ガザへ地上軍侵攻。

ハマスは徹底抗戦表明。12月27日の空爆開始からの死者は約500人。4分の1以上が民間人、と国連が発表している。国連安保理ではリビア提案の即時停戦を求める議長声明案が、米国の反対で合意できなかった。

麻生首相は、通常国会で09年度予算成立後にしか

解散は考えない

と明言。渡辺元行革相は、記者会見で初めて離党意向を表明。

湯浅事務局長の「自立生活サポートセンターもやい」には、年末。救援の呼びかけに数百人から4千万円の寄付が集まったという。([朝日]1/5)

今日の朝刊には、自民党と民主党がともに全ページ広告。
自民党は、「景気に具体策。」という大見出し。麻生の小さな写真が隅の方にある。具体策は書けても大局的なビジョンが描けない悲しさ。
民主党は、

「国民は家族です。」

で、大きな小沢の写真。アホか!いまさら家族的国家観に戻るつもりか?ほんとに迎合と人気取りしか考えていない政党、って感じがする。ポリシーがないという点では自民党より劣る。

もう2年以上も家で生きている金魚2匹。赤い金魚が「金ちゃん」で、黒い金魚が「銀ちゃん」だ。金ちゃんの方、年末から、泳ぎ方がすこし変だな、と思っていたのだが、ゆうべ帰って見ると、腹を浮かせて、動かない。もうダメなのか、と半ば諦めて、しかし、今朝、金ちゃんだけ別のバケツに移し、水に塩を入れて、出勤した。

一日、金ちゃんのことが気にかかっていた。

なんと、帰ってくると、普通に元気に泳いでいるではないか!すごい、金ちゃん!
塩を入れたのは、以前、メダカをHさんからもらったとき、元気がなくなったら塩を入れてみたらいいよ、と教えてもらったのを思い出した、だめもとでやってみたのだ。

●1月6日(火)
030就寝730起床。

アマゾンの4冊の注文をさばくのに1時間もかかってしまった。本がなかなか見つからなかったため。

出社して、

さあ、今日もワーマンの「ワークフローシステム」でやるぞ!

、と意気込む。
今日の「優先順位システム」の山には、①1月27日から始まるテレビでの環境活動紹介番組の取材日程の調整、②2月1日のセミナーの講師を人選して依頼すること、③今晩の事務局会議の議案つくり、④13日から始める新しい事業の打合せ、⑤昨年10月のセミナーの報告書づくり、以上の五つを積み上げる。

①のファイルを広げて仕事の手順を考え始めたとたん、当のテレビ局のディレクターから電話がかかってきた。局側の取材の候補日が伝えられたので、早速取材を受ける側に電話。ラッキーなことに、3人に電話して3人ともすぐ通じて、しかも局側の日にち指定で取材可能ということに。それを早速テレビ局にメールで伝えたら、すぐに返事が来て、アレンジ完了ということで、この仕事は、もっと手間取ると思っていたのに、朝のわずか30分で完了!
で、②にとりかかる。まず適当な人を考えなきゃいけないのだが、昨夜寝る前に考えてた方面で行こう、と決める。1人目は、和歌山県立自然博物館の学芸員さん。小学生が発見した化石が、新種だったことを確認したとして最近新聞で紹介されて人。「和歌山の地層と景観」というテーマで話してもらおうと考え、博物館に電話する。ご本人が電話に出てくれたが、あいにくセミナーの日には行事が入っていると言う。「では博物館でどなたか適当な方がおられたらお願いしたい」と言うと、学芸課長さんが出てきて、「私が行きます」とのことで、あっさりと、一人目が決まった。二人目は、普通の市民なのだが、熊野古道を世界遺産に、って言い出した人で、以来古道ツアーをずっと続けているOさん。でも連絡先を知らない。事務所のKさんに聞いたら、「私も知らないけど共通の知人に聞いたらわかるかも」と、問い合わせてもらうと、携帯の番号がわかった。会社勤めをしている方なので、昼休みまで待って電話するが不通。
③の仕事にかかっているうちに、④の打合せの時間が来たので、所内の3人で会議始める。冗談いいながら楽しくやってると、ふいの来客が来て、しばらくお相手をして、会議に戻る。
その会議の最中に、さきほどのOさんから電話が入り、用件伝えると、快諾をもらうことができた。で、②も、もっと苦労すると思っていたらあっさりと完了。
会議の途中に新聞社から電話で、いまから取材に来たいということだが、会議終わるまで待ってもらう。
会議と取材が終わって、③にかかる。これはペーパー2枚書くだけの仕事だからすぐ終了。昨日からの積み残し(実は昨年からの積み残し)の⑤にとりかかり、5時になるが、今日は7時から事務局会議のため、仕事を続ける。
昨日、田辺のTさんから郵便が来ていて要対応の件があったことを同僚のSさんから指摘される。Tさんに会う日程を調整しなければならないのだが、④をやっていたおかげで、21日には田辺へ行く用事が入っていることが頭の中にあって、Tさんに21日はいかがですか、とメールすると、すぐ返信があって、その件もあっさり片づく。
今日の仕事のことをすべて「ブックオーガナイザー」に記録し、新たに入った予定をカレンダーに入れる。
そうこうしているうちに7時になり、会議のメンバーがすべて定刻にそろう。

この会議も冗談ばっかりで、笑いが絶えない。830に終わって解散。
解散したあと、あ、出席者のMさんに聞きたいことがあったのに、と思い出す。ああ、手帳に書いとけばよかったな、と反省。

しかし、今日終わった①と②の仕事は、正月休みの間にずっと気にかかっていたことで、やってみると思ったより簡単に終わった。すごく気が楽になった。

ええぞ、ワーマンのシステム!


●1月7日(水)
000就寝630。

遙には冬休み最後の日。カミさんも僕も仕事なので、朝、母の家に預ける。

今日もワーマンシステムで、ゴジラのように仕事を片づける。

優先順位は、①某役所に電話して報告書のチェックの催促、②イベント・ボードというサイトに2月1日と2月8日のイベントの掲載依頼、③昨夜の事務局会議の議事を日録に反映、④図書館にイベントのチラシを持って行き置いてもらう、⑤昨年度の温暖化防止の取り組みのコンクールの出品者紹介冊子の作成。
①~④までは、どうってことない仕事なので、今日から⑤にかかれると思っていたが、あにはからんや、まず、朝一にかかってきた電話の対応で時間かかる。そして、新聞社からの電話で、2月8日のイベントのチラシに誤植があることがわかる。しかも講師の名前の漢字が違うのだ。あちゃー、こりゃあかんわ。担当のSさんと相談し、刷り直しを決断。報道関係に訂正のファクスを入れる。ばたばたして、結局①~④まで済ました頃には4時を回っていたので、⑤に着手する気がなくなって、机まわりの整理をすることにした。今日の仕事でも、あちこち資料が散逸して効率悪かったからだ。ついでの名刺の整理もする。

金ちゃんが元気になったので、元の水槽に戻したのだが、また元気なく、時々腹を浮かせる。そこで、もう一度塩を入れた。

がんばれ金ちゃん。


●1月8日(木)

某高校の理科の先生から電話がかかってきて、僕が書いた環境のテキスト、授業に採用したいと言ってきた。うれしいなあ。

4月の高野山のイベントについて、県庁へ行って説明。さあ、いよいよ準備を本格化しなければいけない。

夜、

高校同級生のO君

と、和歌山市駅前の「庄や」で飲む。ここは魚がうまい。何の銘柄か聞かなかったが芋焼酎もいいやつだった。生ビールもプレミアムモルツで、ガンガン飲めちゃう。
O君はこのブログを読んでいるということで、照れくさい。彼は誉め上手で、こちらをいい気分にさせてくれる。それでさらに飲むピッチがあがる。
おごってくれたO君に、ここでお礼を書いとこう。ごちそうさま!

O君と別れて、一人でライブハウス

「ラ・セーヌ」

へ寄る。「店の前よく通ってるんだけど、いつも急いでて、『今度にしよう』と思って通り過ぎて、ご無沙汰してます」とマスターに挨拶。
初めて見るピアノ演奏の女の子がいて、とてもうまい。和歌山大生で、音楽専攻ではないという。僕がローリングストーンズの「悲しみのアンジー」をリクエストすると、聞いたことのない曲だというのに、譜面を見てかなり上手に弾いてくれた。調子に乗っていろいろ弾いてもらって、気がつくと日付が変わりそうな時刻に。

●1月9日(金)
中学生のときに好きだったK子が夢に出てくる。教室で、前に座っているK子が振り向き、カバンの中からなにやらとりだして、僕にくれようとする。「えっ、プレゼント?手紙?」って思ってどきどきするが、一枚の紙切れが折りたたんであって、それを受け取って開くと、へたくそな字で、大きく

「環境☆」

って書いてある。(^^;)そのあとにもなにか書いてあるので読もうとすると、カミさんの携帯電話からメール受信音が鳴って目が覚めた。あーん、読みたかったあ~!(>_<)。

二日酔いだ。家を出るのが遅くなったので、自転車を全速力でこいで出勤したら、アルコールが全身に回ってめちゃくちゃしんどくなった。

昼休み、図書館で週刊文春の

総選挙予測記事

を読む。民主党の圧勝が既定事実のように書かれてある。自民党は派閥の領袖ですらばったばったと落ちる惨敗。公明党は小選挙区全滅で比例票も激減(学会の集票力が長期低落傾向にあるのと、自公協力が機能しないため)。与党は半減で、それが全部民主の議席増へ回るというのだ。和歌山一区は、民主党の岸本がすでに「当選確実」となっている。

定時に帰宅し、夕食後、遙とえべっさんに行く。神社の前で、民主党のノボリを上げてその岸本さんが一人で立っていた。ほんまに、人が寄るところには

どこにでも現れるやつ

やなあ。「もう当選確実やそうやんか」と言おうかと思ったがやめる。冷やかしてんのか、とムッとされるだけやからな。

今日はさすがに体のために酒はやめよう

、と我慢した。風呂のあと、ビール1缶あけようか、と誘惑にかられたが、水を飲んで誘惑に打ち勝った。すごくえらいことをしたという気分だ。

「キンスマ」の

波瀾万丈・森進一物語

を家族三人で最後まで見てしまう。僕はデビュー当時から森進一がわりと好きで、僕の声がまた少年時代からしわがれ声なので、森の歌まねをして自分で悦に入っていた。「花と蝶」「港町ブルース」が得意だった。森に顔まで似ていると言われたことがあった。
ファンによるぬれぎぬ裁判と母親の自殺の事はほんとうに気の毒だなあ。森が襟裳岬で甦ったのはまだ30歳になったばかりのときのことという。今の僕から見るとずいぶん若かったんやねえ、それやのにそれまでにずいぶんと苦労したんやねえ、と思ってしまう。

金ちゃん、完全に甦った様子。

ありがとう、金ちゃん!君に勇気をもらったよ。


●1月10日(土)
カミさんと遙は、早朝、Kさん一家とハチ北へ2泊のスキー旅行に出かける。僕は明日は活動、あさっては仕事のため、居残り。

今日は一日フリー。思いっきり本が読める。外は冷雨だし。

まず、小説の資料として、図書館から借りてきた①「江戸時代人づくり風土記12千葉」(農文協、1990)、②「図説千葉県の歴史」(河出、1989)、③「江戸びとの情報活用術」(中田節子・教育出版2005)を、ザッと読む。

皆さん、

安房の国

は、古代に阿波の国から移ってきた人たちが開いたので安房の国だって、知ってました?僕はへー、って驚いた。
それから、下総・上総、っていう地名。普通は京に近い方が「上」になるんだって。でも、上総は、下総より半島の南の方。なーんでだ?答えは、古代は、三浦半島から船で房総半島に行くのが通常のルートで、それなら、半島の南の方が京に近いからなんだって。以上は②で仕入れた知識。

①によると、幕末に常総地域には各地から流れてきた無宿人・博徒が多く、それで講談で有名な

天保水滸伝

のような話ができた、とか。興味を持ったので、グーグルで「天保水滸伝」を検索してみると、山本薩男監督・平幹二郎主演の映画があるそうな。山本薩男は好きな監督だから、見たいなと思ったら、ちょうどヤフーオークションでこの映画のVHSが競りに出ていた。1600円で入札者ゼロだったので、1601円で札を入れてやった。

③によると、

江戸には貸本が大流行

で、天保年間には江戸市中に800軒もの貸本屋があったという。で、その古本屋は、店頭で客に本を貸すのではなく、家々を回っては新しい本を見せて貸していたということだ。それで、店頭には出せない本(政治的な禁書や好色本など)も読者を広げることができたそうな。なるほどねえ。

お次は一転、聖書の中の

「ローマ人への手紙」

の続きを読み、読了。前に挑戦したときには、退屈なだけで中途で挫折したのだが、今回は福音同様おもしろかった。生きたイエスには会ったことのないパウロ(といっても、復活したイエスには会っているという)が、どうイエスをとらえ、そして、ユダヤ人ではなく異邦人にその教えをどう説くのか、そしてまたユダヤ人に対してはどう説くのか、そこに興味がある。

夕方、雨もやんだので気分転換に本屋へ行く。何も買うものなし。
ただ、立ち読みで、ジョン・レノンがヨーコと別居していた時期のパートナーが出した写真集を立ち読みする。これは、レノン・ヨーコ神話を信じている者にとってはショッキングな本である。レノンは、とっても楽しそうに写っている。また、この時期ほどレノンがビートルズのほかのメンバーやほかのミュージシャンたち(ミック・ジャガーやデヴィッド・ボウイなど)と親密に交際したときはなかったと著者(=写真家)は書く。

もう一冊、小中陽太郎が小田実のことを回想して書いた本が出ていた。こちらは、ちょっと、小中のナルシズムが出すぎていて、読んでて気持ちのいい本ではないが、やはり小田神話を覆す内容である。

ジョン・レノンと小田実

。たぶん同じ世代かな。どちらも僕の偶像である。その二人の偶像破壊の本を同じ日に目にするなんてな。

●1月11日(日)
1200就寝800起床。

dunpooの、過去のページを読めるようにするための更新をしていたのだが、段取りが悪く、とても時間がかかってしまう。もうやめた。

成人式

の会場前で、護憲の市民運動のメンバーでアンケートをやる。
「憲法9条を変えて自衛隊を軍隊にし、外国で戦争できるようにする」か「憲法9条を守って、戦争を禁止し、自衛隊は災害救助に役割を限定する」か、どちらがいいか、新成人たちに、答えてもらう、というものだ。このシンプルな問いがよかったのか、反応が意外とよく、300超える回答を得て、「9条守る」が295に対して、「9条変える」が19票、という結果であった。

この成人式の日の取り組みは今年で5回目だ。今回が一番反応がよく、また、護憲派多かった。時代が一回りして、国際貢献せにゃとか、北朝鮮けしからん、といった

武張った力みが、世間からも若い人からもとれてきた

せいではないか、と僕は推測するのだが・・・。

風が強くとっても冷える1時間半の行動だった。7人のメンバー、よくがんばった。終わって向かいの

南海飯店

でみんなで昼飯を食う。担々麺で体ほっこり。和歌山で中華食うなら南海飯店やね!

Kさんを送ってからブックオフへ。105円本ばかり19冊買う。お年玉くじあり、300円の商品券当たる。イエー。

●市場占有率〈2005年版〉日経産業新聞......こういう古いのが案外売れるんだ。
●クルマを捨てた人たち―自動車文明を考える(日経新書、1977年)......今、自動車時代の終わりが叫ばれている。1977年にそれを考えた人の意見には興味がある。
●全身ラクになる冷え症の特効術(青春出版社/五十嵐康彦)

●イスラームを学ぶ人のために

(山内昌之ほか、世界思想社)......今日一番の掘り出し物、かな?
●佐藤春夫(センチュリーブックス 人と作品) [清水書院]
●金融迷走の10年―危機はなぜ防げなかったのか(日経新聞社)......世界金融危機の今、日本のあの時代をふり返る必要がある。
●日本経済史[東大出版界/石井寛治]......斯界の第一人者の教科書だ。01年刷の美本で105円とは、ありがたさに泣けてくる。
●「会社四季報」で儲ける![すばる舎]......今を株で儲けるチャンスと考えている人は多いはず。僕も、もうすこし待って、勝負したいと思う。
●地価「最終」暴落 [光文社/立木 信]
......こちらは、長期の不況を予想しているらしい。どういう根拠があるのか、興味津々。
●カムバック―アメリカの銀行は、いかにして再生したか[スミス/プレジゼント社94年]......いま総崩れのアメリカの銀行、一時代前にはどう評価されていたのか、気になる。

●「気」とは何か―人体が発するエネルギー

(NHKブックス/湯浅泰雄)......健康本ではない。僕が信頼するユング心理学の大御所の本だ。前から読みたかった。
●赤光 (新潮文庫) 斎藤茂吉......斉藤の歌集は文学全集の一巻で持っている。新潮文庫版があったとは知らなかった。吉本隆明の解説あるから買う。
●ハプスブルク一千年 (新潮文庫)中丸明......僕は、極めつきのトンデモ本の著者・中丸薫とこの中丸明を混同していた。こちらはまともな本のようだ。
●パワーマインド 自分を高め 交渉に勝つ 悪魔の心理術(SB文庫)......SB文庫ってのは初めてお目にかかる。
●日本の中の朝鮮文化〈8〉因幡・出雲・隠岐・長門ほか(講談社文庫、金達寿)......このシリーズはいったい何冊出てるんだろう。全部ほしい。
●夜はまだあけぬか (講談社文庫)梅棹忠夫
●フランス文学案内 (岩波文庫)
●物語日本史 上 (講談社学術文庫)平泉 澄.....右翼日本史学者が少年向けに書いたもの。おもしろかったら少しは見直してやる。.
●ショパン (新潮文庫―カラー版 作曲家の生涯)

●1月12日(月)成人の日
午前中、家に工務店の人に来てもらって住宅の打合せ。

外装の提案

と屋根材・外壁材のサンプルをもってきてもらう。今月中に棟上げなので、来月初めくらいまでに決めればいいとのこと。

打合せ終わってから夕方まで、読書。
先日買った

『地価「最終」暴落』

(立木信、光文社)を一気に読了。
日本の地価はまだまだ下がる(おそらく以下の半分に)、そしてそこで安定する、というご託宣。理由は単純だ。供給が増え、需要が少なくなるからだ。いわれてみれば自明の話だ。高齢者が住んでいた家はどんどん空き家になっていく。企業用地もどんどん売りに出されている。ところが子どもの世代は数が少ない。新しい産業には大きな土地は必要ない。そもそも日本の経済が、巨額の財政赤字に耐えかねて破綻するので、土地に収益性以上の価値をつけていた土地本位制が崩壊する。
そこで損をするのはだれか?家を買った現役世代の庶民みんなとその孫子だ、と著者は言う。
恐ろしい、夢も希望もない予言である。でも、当たるような気がする。

夕方から、事務所で、機関誌掲載の座談会を行う。今回は、リサイクル特集ということで、リサイクル関係の3つの会社の経営者に集まってもらった。今回もいい話が聞けたが、「これはオフレコ」っていう話が多くて、記事にできるところあるかな?ってちょっと心配だ。

帰宅すると、カミさんと遙がスキー旅行から帰っていた。遙、一応ボーゲンでなんとか滑れるようになり、とても楽しかった様子。「またすぐ行きたい」という。旅館の料理がすごくよかったっていうから、羨ましい。僕はその間、冷蔵庫の掃除をしてたんだぞ。

●1月13日(火)

松岡正剛『千夜千冊虎の巻』

を読了。前に読みかけて中断していたのだが、売れたので急いで読み直す。
松岡は、自分がかつて読んで影響を受けた本を、自身のホームページで毎日一冊ずつ紹介するということを続け、ついに千冊に達したので出版したのである。その本は、全8巻で各巻が超ド級の分厚い本になっている。この「虎の巻」は、インタビュー形式で、そのエッセンスを紹介し、同時に松岡の読書法を披瀝している。
ためになったのは、「マーキングメモ読書法」と「1章3箇条要約読書法」。前者は、ピンときたところは☆、とか、よくわからないところは▼とか、自分で符号を決めて本に印を付けながら読んでいき、一度読了したあとそこだけ読み直す読み方。後者は、各章の内容を3箇条に絞って要約し、それを利用して最後に全体をダイヤグラムやフローチャートで図解しておくという読書法。さっそく取り入れようと思う。
それにしても、ようこれだけ読んで、これだけ書けるなあ。信じられない。

●1月14日(水)
会議のため京都へ出張。

会議の前に、天牛堺書店天下茶屋店と、天牛書店天神店へ。
●小説はいかに書かれたか(岩波新書)篠田浩一郎......見たことない本だった。
●旧約聖書ヨブ記 (岩波文庫) [文庫]関根正雄訳......前に一回読んだことあるが、まったく分からなった。今度は訳注読みながらしっかり読もうと思う。
●盆栽 (1966年) (カラーブックス)村田憲司......実はネットで盆栽売れへんか、という相談があって
●ロルカ詩集 (1961年) (世界現代詩集〈第5〉)小海永二訳......ロルカ、よく聞くがまったく読んだことのない詩人だ
●ニューヨーク―街を読む (1982年)......例によってニューヨークもの

●矢内原忠雄全集〈第23巻〉満州・朝鮮・沖縄

(1965年)......学生のころ、矢内原の植民地論を読んで感激したことがある。もう一度読みたい。

●中国革命と毛沢東思想―中国革命史の再検討

(1969年)中西功......前者と同じ時期に同じ問題意識から戦前の日本人による中国革命論を読んで、中西功が最もよく歴史を見通した分析を加えていたと感じた。戦後彼はどう論じたのか、興味がある。
●グリーン・ポリティックス―緑の政治学(青土社)スプレットナック、カプラ......持っていた本が売れたので
●武谷三男著作集〈第3〉戦争と科学 (1968年)
●至高体験―自己実現のための心理学()コリン・ウィルソン......学生時代読んで感激した本。もう一度読む価値ありと思う。
●知恵の木の実 (1970年) (人と思想)伊藤整......伊藤整のエッセイはいまや岩波文庫にもなり古典の位置に。この本はたっぷり文章が入っていてお得な感じ。
●アジア的国家と革命 (1978年) [三一書房]滝村隆一......たしか持っていたはずだが、見あたらないなあと思って買っておく
●アフリカ創世記―殺戮と闘争の人類史 (1973年) ......人類の誕生の話に興味があり、この分野は片っ端から買っている。

会議では、きょうは黙っておこうと思っていたのだが、やはり一番よくしゃべったみたい。

夜、和歌山に戻ってNPOの例会に出席。

●1月15日(木)
事務所でN女史が環境省からの電話を受ける。話は2時間に及んだ。先日提出した受託事業の見積書と仕様書を訂正せよという話だ。そもそも最初は5月に提出した。それを全くチェックすることなく、契約なしのままで事業をさせ、いまごろになってああだこうだ言ってくる。しかも中間払いの支払いは11月にするといいながらまだだ。

憤懣やる方なし。


昨年末政府は、3年後の

消費増税

の時期を明記した「中期プログラム」を決定した。今国会にはその内容を附則に盛り込んだ税制改正関連法案を提出する方針だが、これに自民党内から異論が続出し、政局に結びつく動きがある。急先鋒は中川秀直元幹事長で、14日、「増税の前にやるべきことをやらないで、増税だけ打ち出していうのか」と公式の場で発言した。
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