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▼和歌山の民力06Ⅳ

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0624 丸正跡地の大半を和島興産が取得 ショッピングや多目的ホールなどに[和歌山放送]

経営破綻した和歌山市の老舗百貨店旧丸正の跡地を不動産賃貸業の和島興産がその大半を取得し、食料品店やイベントホールなどに活用していくことが明らかになりました。
これは、和島興産の島和代社長ら経営幹部が会見して明らかにしました。それによりますと今月5日までに旧丸正本館の土地と建物の大半を取得し、これから改装などの作業にはいるということです。建物にはフィットネスクラブや食料品店、日用品や飲食店、カルチャーセンターそれに公共機関が入る予定で、イベントホールやなどももうけられる予定です。年末または年明けには建物の一階と二階部分をオープンしたい考えで、グランドオープンは来年5月頃の見通しです。また建物内には島社長の夫が経営する島精機製作所のニット博物館も計画されています。和島興産の島社長は「お年寄りや子どものためになり、地元の人に親しんでもらえる施設になってくれれば」と話しています。また和島興産では観光学部の設置を検討している和歌山大学から観光関係の学部の入居申し込みがあれば前向きに検討したいと話しています。また地元の商店街や商店と協力して街の活性化に努めたいとしています。和歌山市の大橋建一市長は丸正の跡地利用にめどがついたことについて「大変うれしく思っている。市の中心市街地活性化事業の柱として市としてもできるだけのことをしたい」と話しています。旧丸正は2001年2月に経営破綻して閉鎖され、本館は5年あまり空き家状態になっています。本館はこれまでに他の事業者が取得を検討したものの不調に終わっており、市や商工会議所も丸正跡地の活用先を検討していました。
URL:http://wbs.co.jp/news/index.html

0609 わかやま環境大賞、表彰式 [テレビ和歌山]

2006/06/09 19:45
 環境保全活動に取り組む県内9つの団体が「わかやま環境大賞」などを受賞し、今日、和歌山市で表彰を受けました。
 県民文化会館では、表彰式が行われ、有機農業の普及に取り組んだなどとして「わかやま環境大賞」を受賞した和歌山市の紀州大地の会の園井信雅代表世話人ら受賞者一人一人に県の野添勝公室長から賞状と記念の楯が贈られました。 「わかやま環境大賞」は県内で環境保全活動に取り組む個人や団体を顕彰するとともに、環境問題について考えてもらおうと環境月間の6月に合わせ県が制定したもので5回目です。 今回も紀州大地の会がわかやま環境大賞に選ばれたのをはじめ、那智勝浦町で豊かな自然と人の共生をめざしたまちづくりに取り組んでいる宇久井半島を愛する会や県立海南高校など6団体がわかやま環境賞を、また、総合的な学習で環境問題に取り組む田辺市立三栖小学校と橋本市立紀見小学校の2校がわかやま環境賞特別賞を受賞しました。 表彰式で野添公室長は、受賞者の活躍を讃えるとともに「県も県民といっしょになって環境問題に取り組んでいきたい」と挨拶しました。 続いて、わかやま環境大賞を受賞した紀州大地の会の園井代表世話人が平成7年に7人で始めたグループが今ではおよそ80人となり、米や野菜、花などの農作物から養鶏や養豚に至るまで研究し、有機微生物を活用した有機農業に取り組んでいること、また小学生と田植えを行うなど環境教育にも力を入れていることなど会の現状と今後の展望について報告しました。 
URL:http://www.tv-wakayama.co.jp/news/news.cgi

0608 貴志川線ダイヤ改正へ利用アンケート調査から [和歌山放送]

和歌山電鐵貴志川線は、JRへの乗り継ぎに便宜を図るため、9月にもダイヤを改正することを決めました。
これはきょう和歌山電鐵の磯野省吾(いそのしょうご)専務が記者会見で明らかにしました。和歌山電鐵は先月市民団体や日本政策投資銀行とともに利用状況のアンケート調査を行い、その結果JRとの乗り継ぎ接続に不便を感じている意見が多数を占めたことからダイヤ改正をすることにしました。特に大阪方面からの帰りの接続に不便を感じているといった意見や、朝のラッシュ時に全線で15分間隔の列車の運行を希望する意見が多かったということです。早急にできることとして和歌山電鐵では、9月にもダイヤ改正を実施しJRとの乗り継ぎに便宜を図るほか、クイズラリーなどのイベントを実施することにしています。そして今後終電の延長や運転本数を増やすほか、割安の乗車券の発行などを視野に入れて検討を進めることにしています。アンケート調査は2400人に配布し半数から回答を得るなど関心の高さを示しています。特に中高年や女性の利用客からの声が多く寄せられています。調査した和歌山電鐵では利用者の分布等を分析し、駅前に駐車場を完備するパークアンドライドを導入したり、県や市と協力してノーマイカーデーを実施するなど鉄道を利用していない人にも利用を促す考えです。
URL:http://wbs.co.jp/news/index.html

0601 魅せます!:橋本市・まちかど博物館 町家の庶民の暮らしを保存 [毎日]

 市街地再開発が進む橋本市のJR・南海橋本駅前の商店街を歩いた。その一角にある「橋本まちかど博物館」は明治初期に建てられた「みそや呉服店別館」(国の登録有形文化財)の中に03年5月、誕生した。橋本を愛してやまない市民有志で結成された「橋本市まちの歴史資料保存会」が運営、取り壊された民家などから昔ながらの民具や資料などを収集して展示している。町家の庶民の暮らしをリアルに追体験できる博物館として県外から訪れる人も多い。【上田正雄】

 保存会ができたのは02年9月。約30年前から持ち上がっていた橋本、古佐田地区の市街地再開発計画がついに着工されたことがきっかけだった。旧家や蔵などが取り壊されると、そこに残っていた民具や資料類などが失われてしまう。「神社仏閣や埋蔵文化財のような文化的な価値がなくても有形無形の大切なものがあるはずだ」と、みそや呉服店社長の谷口善志郎さん(67)ら6人が立ち上がった。

 まず、地区の約1000世帯に「どんなものでも捨てないで下さい」というビラを配って回った。集めた民具などは目録を付けて整理、分類し、別館内の蔵に保管し始めた。正式の名称が分からないものも多く、一つ一つ調べるなど大変な作業だったという。だが、呼びかけだけの待ちの姿勢では、なかなか集まらない。

 そこで保存会の人たちは積極的に地区を歩き回った。「家の中を片付けているのを見つけると、『これ持って行っていいですか』と声を掛けました。家の人からすると大したものじゃないと思っていても、私らからすると値打ちがあったんです」と振り返るのは岩崎昭さん(75)と土屋省三さん(63)。村木宏さん(74)も「テレビのなんでも鑑定団の影響で『うちにはそんなお宝はありません』と、よく言われました。そこで『お宝はいりません。お宝は大事に取っておいて下さい。捨てるものがあれば、いただきます』と返答したんです」と言う。「私が特に関心があるのは形のあるものじゃなく、紙類です。何といっても情報が多いでしょう。戦前の手引き消防ポンプ車や1959年の伊勢湾台風のときの被災の写真などを見つけました」とは谷口さんの話。

 こうして3000点を超える民具や資料類を収集した。展示品のいくつかを紹介すると(1)井戸でくんだ水を運ぶ「水くみ棒と天びん棒」(2)おひつ保温器(3)冷房のない時代に工夫した夏枕(4)炭火で熱して使うアイロン(5)炭火を入れて手足を温める行火(あんか)(6)初期のラジオ(7)手回し蓄音機(8)色鮮やかな木版画の引き札(いまの広告ちらし)(9)明治天皇結婚25周年の第1回記念切手(現物保護などのために複製を展示)などがある。「昔からの生活文化がにじみ出てくるようなものばかりです。便利になったいまの生活を考え直すものも多い。昔の人は今と違い、物を大切にし、捨てないで残していたんですね」と谷口さん。

 保存会はこのほか、市の委託で長岡造形大学が3年かけて町並み調査をし、「橋本の町と町家」という本にまとめたときにも大いに協力した。市内の貴重な建物については国の有形文化財に登録するように働きかけたこともあって昨年、一昨年だけで5件12棟の登録が決まった。保存会代表の瀬崎浩孝さん(70)は「多くの人に温故知新の気持ちを味わってほしい。古いものをすべて捨てるのではなく、未来に残して伝えていかなければ、大切なものを失ってしまいます。地元の人にも、もっと自分たちの町に誇りと興味を持ってほしいし、行政には公共的な施設をぜひ作っていただきたい」と話している。

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 ◇橋本まちかど博物館

 橋本市橋本1の5の15、みそや呉服店別館(電話0736・32・1000)。開館時間は10時から16時。土、日、祝日は原則休館だが、予約の状況によっては開館する。橋本が生んだ日本女性初の五輪金メダリスト「前畑秀子展」を開催中。


0520 風景写真HPで公開 和歌山の「ぶらくり」 [読売]

 見慣れた街の姿を、「風景」として再認識しよう――。和歌山市中心市街地の活性化を目指す第3セクター「ぶらくり」(谷口正己社長)が、市内の風景写真を自由に投稿・公開できるホームページ(HP)「わかやま風景.com(ドットコム)」を開設し、注目を集めている。

 地図情報を変更するだけで同様のHPが作れるため、ほかの地域や商業施設などへのシステム提供も可能という。同社取締役の平松博さん(50)は「県外に住む市出身者からも、『懐かしい』といった反響が相次いでいる。和歌山の街を見直すきっかけになれば」と話している。

 HPアドレスは(http://w‐fukei.com/)。HPの写真を掲載した無料ガイドマップも作成、「夜のお散歩」「川を巡る」などテーマごとに分類した4種類を、市内各所に設置している。

 問い合わせは同社(073・435・0560)。

(2006年5月20日 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news001.htm

0518 バイオでヘドロ退治 水質全国ワースト2和歌山・大門川 [読売]

 和歌山市の中心部を流れる「大門川」で、東京のNPO法人がバイオの力で川底のヘドロなどを減らす、クリーンアップ作戦をボランティアで始めた。環境省調査で〈全国有数の汚さ〉とされた「よどみ」を、数年かけて「子どもが入って遊べる川」に変えたいとしている。

 千葉県船橋市の海老川などで浄化活動を行っているNPO法人「ゆらぎ乃環境事業機構」(東京都渋谷区)で、大門川では、理事の一人で県立高教諭、西川建一さん(36)(田辺市)が中心になって活動。

 大門川は、環境省が全国の河川2552か所の水質調査をまとめた「2004年度公共用水域水質測定結果」で、水質の指針となる数値がワースト2。和歌山市の下水道普及率が低いことに加え、川の流量も少なく、自浄作用が弱くてヘドロがたまりやすいという。

 危機感を募らせた西川さんらが「自然の豊かさが売りの和歌山なのに、これでは悲しい」と立ち上がり、今年3月、県や和歌山市に「大門川浄化事業計画書」を提出、受理された。

 初回作業は13日、同市中之島の北新中橋など流域4か所で行い、西川さんが昨年教えた和歌山工OBら9人も参加。海泥やセラミックスなどの天然鉱物や、汚染物質を分解する有用微生物(EM)などを配合した「浄化材料」を投入した。

 浄化材料は、川の自浄作用を補助するもので即効性はないが、しばらくするとヘドロ臭が消え、3~5年後にはヘドロ量の減少が期待できるという。

 同市では1991年、内川の浄化を目的に「市排出水の色等規制条例(色抜き条例)」が施行されたが、浄化は思うように進んでいない。西川さんは「流域に住む市民にも『自分の街の川をきれいにしよう』という趣旨に賛同し、活動に加わってほしい」と話す。浄化材料の投入は、奇数月ごとに行うことにしている。

(2006年5月18日 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news001.htm

0512 米巡洋艦:入港「憲法9条、踏みにじる」 平和団体など、相次ぎ抗議 [毎日]

 米海軍第7艦隊の誘導ミサイル巡洋艦「カウペンズ」が11日、日米親善や乗組員の休養のためとして、和歌山市の和歌山下津港・西浜第3岸壁に入港、艦内を報道陣に公開した。14日に出港する。平和団体などは、「憲法9条を踏みにじる」などと相次いで抗議の声を上げた。

 カウペンズは戦闘群防衛(イージス)機能とともに高度の攻撃能力を持つ。核兵器の搭載も可能だが、ジョン・ソース艦長は「日本政府の核兵器拒否はよく理解している。通常このサイズの艦に核兵器を積むことはないが、実際に積んでいるかどうかは機密なので回答できない」と述べた。

 乗組員約360人のうち15人は、和歌山市今福の愛徳医療福祉センターを訪問。入所している障害児らと歌やボーリングなどで交流した。

 一方、県内の平和団体が抗議文などを港湾管理者の県に提出。市民団体「平和と憲法を守りたい市民の声」は、イラク戦争で実戦配備された軍艦の寄港は憲法9条を踏みにじるとして、今後米軍艦の寄港を受け入れないよう求めた。共産党県議団は非核証明書の提出を求めるよう申し入れた。

 「安保条約をなくし、平和・民主主義生活向上をめざす県民会議」はこの日夕、JR和歌山駅前で抗議行動。「イラクで無法な戦争をした米軍艦の入港は許されない。非核証明書なしに入港を許可した県の責任も重大」などと訴えた。【辻加奈子】


0512 「快水浴場百選」に県内から5カ所 [朝日]

2006年05月12日
 県内五つの海水浴場は環境省のお墨付きです――。快適な水浴場を広く知ってもらおうと同省が実施した「快水浴場百選」に、県内からは片男波海水浴場(和歌山市)▽浪早ビーチ(同)▽白良浜海水浴場(白浜町)▽橋杭海水浴場(串本町)▽那智海水浴場(那智勝浦町)の5カ所が選ばれた。


 特に評価の高い「特選」は全国で12カ所だけ。県内からは、万葉集にも詠まれた歴史的な景観が周りに残る片男波海水浴場と、熊野灘に浮かぶ島々などの雄大な眺めを楽しめる那智海水浴場が「特選」入りした。


 環境省水環境課は「選ばれたのを機に、環境を守る機運を高めていってもらえれば」と話している。


 選考では、「美しい」「清らか」「安らげる」「優しい」「豊か」の5項目を設け、景観や水質、安全性などについて星1~5つで評価した。
URL:http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000605120001

0504 憲法記念日:憲法9条「変える」82人、「変えない」408人 [毎日]

 ◇和歌山の市民団体が街頭アンケート

 憲法記念日の3日、JR和歌山駅前で、市民団体が9条改憲について街頭アンケートを実施し、市民に賛否を問うた。

 和歌山市内の市民団体「9条ネットわかやま」、「平和と憲法を守りたい市民の声」が共催。岡山大学の野田隆三郎名誉教授らの呼びかけで、先月29日から5月3日まで全国約70自治体で実施された全国意見投票の一環。

 両団体のメンバー約20人が、通行人たちに、戦争放棄や戦力不保持をうたった9条について、「変える」「変えない」「分からない」の3択で考えを聞いた。意見はシートに丸いシールを張ってもらう形で集計した。

 2時間で計593人が応じ、「変える」が82人▽「変えない」が408人▽「分からない」が103人だった。

 「市民の声」の岩畑正行代表は「分からない、関心がないという人にこそ、9条のことをアピールしていきたい」と話した。【最上聡】


0427 和島興産が取得/旧丸正本館・土地一部 [朝日]

2006年04月27日
 01年2月に自己破産し閉鎖状態にある旧丸正百貨店本館(和歌山市)の建物の大半と土地の一部を、「和島興産」(本社・和歌山市、島和代社長)が取得していたことが26日、分かった。商業施設や公共施設などとして再開させる方針で、地権者と調整しているという。  (水田道雄)


 和歌山市の大橋建一市長が定例会見で明らかにした。複数の関係者によると、和島興産は本館の建物の大半と土地の約3分の1を、債権を持つ複数の金融機関などから買収し、3月31日付で所有者移転の手続きをしたという。島和代社長は、島精機製作所(本社・和歌山市)の島正博社長の妻。


 丸正百貨店は1891年に呉服店として創業した老舗(しにせ)。本館と北別館で構成していた。北別館は地元の不動産会社が当時の破産管財人から土地と建物を取得し、04年12月から飲食店などが入る複合商業ビルとして再開しているが、本館は閉鎖されたままだった。


 現在、本館の残りの土地を所有する地権者と土地の賃貸、もしくは買収の交渉を進めており、交渉がまとまれば、商業施設や公共施設などが入る複合ビルとして再開させる方針だという。


 約1週間前に買収を伝えられたという大橋市長は会見で、「島正博社長は和歌山商工会議所の会頭でもあり、責任感で決断をしてくれたのではないか」と話した。


 丸正跡地を巡っては、旅田卓宗前市長が公立大学の校舎としての活用案を示したが議会が反対。「市民に信を問う」として任期途中に辞職し、出直し市長選となったが、「商業施設誘致」を公約にした大橋市長が旅田前市長を破り当選したという経緯がある。
URL:http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000604270002

0420 存続の危機にある地方鉄道の再生モデルに /貴志川線 [テレビ和歌山]

2006/04/20 20:47
 新交通システムの推進などに取り組んでいる社団法人のメンバーが地方鉄道の経営について調査するため、今日、和歌山市の和歌山電鐡本社を訪れました。
 和歌山市伊太祁曽の和歌山電鐡本社を訪れたのは、東京の「ゆりかもめ」など、新交通システムの推進事業や全国の中小鉄道の経営相談に取り組んでいる社団法人日本交通計画協会のメンバーなどおよそ20人です。 存続の危機にある地方鉄道の再生モデルとして貴志川線が再生し存続した経緯や引き継ぎが成功した要因などを聞き、全国の地方鉄道や民間交通機関の運営のヒントにしようというものです。 和歌山電鐡の礒野省吾専務は、鉄道の引き継ぎに名乗りをあげた理由について住民や自治体の熱意、南海電鉄の協力などをあげた一方、鉄道用地のすべてを自治体が所有しているため、飲食店などのテナントを、直営以外で設置できないなど、課題も多いと話しました。 また今日は、和歌山電鐡と住民、沿線の学生や自治体などで先月設立した和歌山電鐡の運営委員会が開かれ、車両をペイントし、本格的に「いちご電車」としてデビューさせる貴志川線のグランドオープンを8月上旬をメドに行うことを決めました。 
URL:http://www.tv-wakayama.co.jp/news/news.cgi

0418 「木の国」撮影単車で15年 和歌山の浅井さん樹木紹介本を自費出版 [読売]

 県内の木々をオートバイで15年間かけて撮影旅行した和歌山市榎原の会社員浅井末己さん(59)が、樹木324本を紹介した「和歌山の名木・古木・大木を訪ねる」(A4判、約360ページ)500部を自費出版。各市町村や図書館などに寄贈した。浅井さんは「“木の国”和歌山の歴史をまとめた自信作。樹木の大切さを多くの人に知ってほしい」と話している。

 大型オートバイのツーリングが趣味の浅井さんは、読売新聞和歌山版の連載記事「和歌山の新名木十選」(1989年)を読み、実際に訪れた。その一つ、高野山の経堂(きょうどう)杉近くで出会った僧侶から、「人の命はしれたもので、杉は500年も生き続けている。大木のそばで目を閉じると、無の心境になれる」との話を聞き、その生命力に魅せられた。以来、有名無名の木々を訪ね歩き、レンズに収めるようになった。

 ▽清姫が逃げる安珍を見て、腹立たしさからねじったとされる「捻木(ねじき)の杉」(田辺市)▽弘法大師が熊野詣の道中、箸(はし)の代わりに使った木の枝2本が成長したという「弘法杉」(同)――など。それぞれ2、3枚の写真で紹介し、樹種や高さ、樹齢などを記載。山道を迷いながら目当ての木を見つけた苦労話や、道先案内をしてくれた地元の人らとの交流など、撮影時のエピソードも添えている。

 県内の樹木に関する資料は少なく、図書館や市町村教委などでの情報集めに奔走。週末ごとに撮影に繰り出し、3万キロ以上を走破した。浅井さんは「木に寄り添い、木漏れ日や葉のざわめきを感じると、ぜいたくな気持ちになれる。この本が木の国のぬくもりを伝えるガイドになれば、うれしい」と話している。

(2006年4月18日 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news001.htm

0405 住金、中期経営計画発表 [和歌山放送]

住友金属は、6日午後、和歌山製鉄所を、シームレスパイプを中心に2010年度で年間450万トンの生産体制を目指すことなどを内容とする中期経営計画を発表しました。
全文 ≫
これは、6日午後、友野宏(ともの・ひろし)社長が、東京・晴海の住友金属本社で、記者会見して 明らかにしたものです。この中期経営計画は、3年後の2008年度を目標にした計画で、収益の質の向上をはかるため、競争力のある製品造りを目指し、選択的な差別化進めるとしています。また、和歌山製鉄所については、上工程の更新と地域環境保全のために1600億円、シームレスパイプの生産増強のために400億円のあわせて2000億円が、投資されます。この結果、現在、和歌山製鉄所の年間390万トンの生産体制は2010年に450万トンに引き上げられることになっています。また、この中期経営計画では、住金全体の3年後の2008年度の売上高は2005年度にくらべ、6%増の1兆6200億円、経常利益は、12%増の2900億円が見込まれています。
URL:http://wbs.co.jp/news/index.html

0401 和歌山電鉄貴志川線:地方鉄道再生へ、出発進行  [毎日]

 和歌山市と紀の川市(旧貴志川町)を結ぶ南海電鉄貴志川線(14・3キロ)が1日、和歌山電鉄に経営譲渡され、新会社による運行がスタートする。03年秋に南海が撤退を表明して以来、存続運動や全国初の継承事業者公募などを経てこの日を迎え、地方鉄道再生のモデルとして成功への期待がかかる。経緯と今後の課題をまとめた。【水津聡子】

 ◆「三位一体」で

 「皆さんとの一期一会で走る電車。日本一心豊かなローカル線を目指したい」。和歌山市で先月18日にあった貴志川線運営委員会の初会合で、和歌山電鉄の小嶋光信社長(60)が切り出した。

 委員会は住民や行政の担当者に利用促進策を検討してもらおうと和歌山電鉄が設立。「駅舎の掃除やペンキ塗りをしたい」「車内に幼稚園児の絵を張っては」など、さまざまな提案が出た。委員の1人で存続運動に取り組んだ「貴志川線の未来を“つくる”会」の浜口晃夫代表(64)は「会社だけでなく、住民、行政も協力して走らせる『三位一体』鉄道にしよう」と呼びかけた。

 貴志川線は1916(大正5)年に開業。ピーク時(74年度)には年間約360万人の利用があったが、最近は200万人を割り込み、年間5億円程度の赤字。南海は04年9月、近畿運輸局に鉄道事業廃止届を出した。

 廃線表明後、沿線の自治体や住民が取り組んだ運行継続を求める署名は、3カ月で約25万6000人分も集まった。04年9月には住民が「つくる会」を結成。駅舎の清掃▽利用呼びかけ▽フォーラムの開催▽沿線マップの作成--などを続けた。沿線の高校生らも、駅の清掃に取り組んだ。

 ◆事業者は公募

 和歌山市と当時の貴志川町は、県と南海、近畿運輸局と協議。鉄道用地の購入費などを県が負担し、市と町が赤字を10年間、計8億2000万円を上限に負担する枠組みを決め、05年2月、事業者を公募した。

 県内外の旅行会社や企業連合などが応募。住民らがラブコールを送ったのが岡山市内で路面電車を運行する岡山電気軌道だった。岡山県内で運輸業などを展開する両備グループに属し、超低床車両の導入など先進的な取り組みを続ける。

 住民の誘いを受け、自ら貴志川線に乗り、沿線を歩いた小嶋社長は「この路線には可能性がある」と考えた。財務面や安全対策などの審査を経て選ばれた岡電は05年6月、貴志川線運営のための新会社、和歌山電鉄を設立。小嶋社長は「行政、地域、応援する人が一体で、南海も協力的だったことが引き受けた大きな理由」と話す。

 ◆利用促進に自信

 00年3月の鉄道事業法改正で、事業撤退が認可制から届け出制に緩和されたことから、地方鉄道の廃止の流れは加速。国土交通省によると、今年2月までに21路線が廃止された。

 欧米では鉄道の運営費補助が制度化されているが、日本では事業者の経営努力が頼り。和歌山電鉄の試算では、人口減少の影響で、10年後には年間乗客数が30万人減ると予想。自治体の補助があっても、今後10年間のうち5年間は年間1500万~3200万円の赤字になる。しかし、「駅の所在地を示す看板もなく、観光資源の発掘など利用促進策がほとんど手つかずだった路線。努力の余地は大きい」と小嶋社長は自信を見せる。

 和歌山市の活性化を考える市民グループ「WCAN(和歌山市民アクティブネットワーク)」(事務局・和歌山社会経済研究所)は、廃線の経済的損失を年間14億円以上と試算した。メンバーで和歌山高専環境都市工学科の伊藤雅・助教授は「渋滞の発生や都市の衰退など、廃線による悪影響は利用者の問題にとどまらない。バスとの連携や駅前の駐車・駐輪場の整備など、公共交通として利便性の向上を考えるべきだ」と指摘する。

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 ◆貴志川線存続運動の経緯◆

03年

11月21日 南海が貴志川線からの撤退を検討していることが明らかに。

 12月6日 沿線自治体などでつくる南海貴志川線対策協議会が発足。

04年

 3月30日 対策協が存続要望の署名を南海に提出。署名累計は25万人分以上。

 8月10日 南海が貴志川線からの撤退を正式表明。

  9月2日 沿線住民らが結成した「貴志川線の未来を“つくる会”」が本格始動。

 9月30日 南海が05年10月1日を廃止予定日とする鉄道事業廃止届出書を近畿運輸局に提出。

11月29日 近畿運輸局で住民らの意見聴取。

12月11日 住民フォーラム開催。

05年

 1月22日 貴志川線存続に向けて沿線の住民団体が集まり会議。

  2月4日 和歌山市と貴志川町、県が支援の枠組みを公表。市町は運営費の赤字を10年間8億2000万円を上限に補てん(割合は市65%、町35%)。県は土地購入費と変電所などの改築費を負担。

 2月23日 継承事業者の公募開始。

 3月22日 公募締め切り。9者が名乗りを上げる。

 4月28日 継承事業者に岡山電気軌道が決定。

  6月9日 南海が06年3月末までの運行継続を発表。

 6月27日 岡山電気軌道が和歌山電鉄設立。

06年

2 月28日 国土交通省が、南海から和歌山電鉄への鉄道事業の譲渡を認可。

  4月1日 和歌山電鉄が貴志川線の運行を開始予定。

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