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▼和歌山の民力06Ⅰ

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家計調査:和歌山市民、日本一牛肉と梅干し好き--都道府県庁所在市で /和歌山

 ◇年間支出金、量ともトップ
 和歌山市民は牛肉好きだが、スパゲティはあまり食べない?--。家計調査から分かった1世帯当たりの食料品などの支出額や購入量について、県統計課が全国の都道府県庁所在市(川崎市、北九州市を含む)で和歌山市がどの順位にあるかをまとめたところ、こんな結果が出た。

 家計調査は総務省が毎年実施し、和歌山市では96世帯が毎日の家計を記入。調査世帯は半年ごとに変わり、地域の実情を反映する統計になっている。同課が、年間の品目別支出額や購入量の02~04年の平均を比較し、和歌山市が全国の都道府県庁所在市で、何位であるかを調べた。

 その結果、牛肉は支出金額(4万3438円)、購入量(1万3374グラム)ともに全国1位。県の特産品である梅干しも両方で1位だった。そのほか、エビ(支出額2位、購入量1位)▽サバ(同2位、同3位)▽しらす干し(同3位、同2位)▽ケチャップ(同3位、同4位)--などの品目で上位となった。

 一方、スパゲティやチーズ、ニンジンは支出額、購入量が全国最下位だった。中でもチーズは、支出額と購入量が全国1位だった横浜市の4361円と3161グラムに対し、和歌山市は1751円と1407グラムで、半分以下となった。支出額が最下位だったのは、納豆、みそ、ケーキ、チョコレート--など。

 また、食事代をみると、飲酒に使う額は最下位(9756円)で、「和歌山ラーメン」として知られる中華そばを食べるのに使う費用も46位(3472円)と低かった。

 県統計課は「それぞれの理由は分からないが、毎年の傾向に大きな変化はない」としている。【青木勝彦】
毎日新聞 2005年10月9日
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20051009ddlk30020354000c.html

環境NPO「紀州えこなびと」:自然エネルギーでパン作り [毎日]

 ◇市民募金で発電装置--和歌山市の共同作業所で
 太陽と風の力でパンを焼こう--。和歌山市園部、はぐるま共同作業所分場「ラ・テール」で、自然エネルギーを利用したパン作りの取り組みが始まった。環境NPO「紀州えこなびと」の呼びかけで、市民の募金による風力・太陽光発電装置が設置され、1日から稼働。発電量が少ないためまだパン作りはできず、初日はトースターに通電して持参のパンを焼いたが、関係者らは「いずれは本物のパンを」と意気込んでいる。

 市民の募金で発電装置を設置する「市民共同発電」は、ドイツなどで広がり、10年ほど前から日本でも始まったが、県内では初めて。パン作りに利用しようという例は珍しいという。

 「紀州えこなびと」は今年4月に発足。共同発電プロジェクトも同時にスタートし、寄付金を募ったところ、約30人から約40万円が寄せられた。和歌山市の補助金も加え、風力400ワット、太陽光75ワットのハイブリッド発電装置をラ・テールに設立した。この1号機は啓発事業に使うほか、ビオトープ(動植物の生息空間)の池の水を浄化する噴水の電源にする。

 パン作りには大がかりな発電装置が必要で、1000万円程度かかるという。「紀州えこなびと」は2号機への募金を募っている。ホームページhttp://www.bee-design.net/econavito/【辻加奈子、写真・松田学】


橋本市衛生自治会:収集削減など着実な成果 きょう、ごみゼロ活動報告会 [毎日]

 「ごみゼロ」活動に取り組んでいる橋本市衛生自治会(井田典昭会長)が27日午後1時、市教育文化会館で「ごみゼロ活動報告会&研修会」を開く。ごみ収集を週1回に減らすなど着々と成果を挙げている菖蒲谷区(平田光波区長)など5地区が取り組みを報告するほか、容器包装リサイクル法や今後のごみ行政などについて学ぶ。

 菖蒲谷区は、昨年8月から生ごみ収集のための家庭用小型容器を全戸に配布し、大型容器を地区内に100基以上設置するなど生ごみのたい肥化に取り組んでいる。この結果、ごみの量が半減したため今年7月、それまで週2回だった可燃ごみ収集を1回にした。市が購入費用の半額を補助している生ごみ処理機がそれまでの20台から45台に倍増するなど住民の意識は飛躍的に高まり、成果も上がっているという。

 報告会で、平田区長が取り組みの経過や今後の課題などについて報告する。10月に長崎県である「ごみゼロ全国大会」でも発表する。

 問い合わせは、市生活環境課内の衛生自治会事務局(0736・33・6100)。【上鶴弘志】

毎日新聞 2005年9月27日
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 地域ニュース
DATE:2005/09/28 13:42
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20050927ddlk30010646000c.html

憲法九条を守る、九条の会・わかやまを結成  [テレビ和歌山]

和歌山市 2005/09/16 18:56
 憲法九条を守ろうと大学教授や弁護士らがメンバーとなって今日、「九条の会・わかやま」を結成しました。
 これは今日、近畿大学生物理工学部の室井修教授らが和歌山市で記者会見し、「九条の会わかやま」の発足を発表したものです。 「九条の会・わかやま」は憲法改正の議論が高まる中、去年6月、作家の井上ひさしさんらが結成した「九条の会」の趣旨に賛同し、県内でも賛同の輪を広げようと大学教授や弁護士、作家、それにNPO関係者など24人が賛同者となって結成しました。 運動団体ではなく、会則や役員などを決めておらず、当面は、ホームページを開設したりリーフレットを作成したりして県民に趣旨への賛同を呼びかけるほか、同じように九条を守るという趣旨で結成されている他の団体とも連携を取りながら活動を進めていくということです。
 事務局、和歌山市栄谷930
和歌山大学教育学部柏原研究室073-457-7279
TITLE:テレビ和歌山 ニュース
DATE:2005/09/17 07:59
URL:http://www.tv-wakayama.co.jp/news/news.cgi


わかやま環境ネットワーク、「県地球温暖化防止活動推進センター」に指定 [ニュース和歌山]

地球温暖化問題とその対策の活動拠点となる「県地球温暖化防止活動推進センター」に9月1日、わかやま環境ネットワーク(重栖隆代表理事)が指定された。センターは各都道府県に順次設置されており、和歌山は39番目。重栖さんは「社会の仕組みや経済構造を変え、持続可能な社会を構築することが温暖化防止につながる。それに向け、地域全体の行動計画であるローカル・アジェンダ策定に向け活動する」と意気込んでいる。

  地球温暖化防止活動推進センターは1999年に施行された「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、各都道府県が設置を進めている。当初は財団法人や社団法人が指定されたが、2002年の法改正でNPO法人も対象となってからはNPOが指定を受けるケースが増えている。

  わかやま環境ネットワークは1998年、和歌山環境ネットワークとして発足。環境保全型農業に取り組む農家と消費者を結びつける活動や、市民への普及啓発、有機栽培の実践、販売に取り組んできた。
 2003年秋に第1回環境フォーラムを、今年(2005年)1月に県内全域から143団体と4000人の参加を得て第2回を開催。市民に環境問題について啓発すると共に、環境関連団体や行政、企業のネットワーク強化を進めた。

  センターの業務は、地球温暖化防止に関する「啓発」、県民や企業、事業者に対する「相談・助言」、温暖化防止活動推進員の「育成・研修」、民間団体が行う活動への「支援」など。
 環境ネットはこれまでもフォーラムや講座を通して啓発活動は行ってきた。センターの指定を受けたことで、推進員の育成、スキルアップが新たに加わるほか、国や県、全国センターと協議のうえ、各種事業を進めていくことになる。

  一方、独自の取り組みとしては、まず、「省エネラベル」導入を考えている。これはエアコンなどの省エネ達成率と販売価格、10年間の電気代などを記載したラベルで、「本体は高いが省エネ。安いが電気代がかさむ」といったことが一目で分かるのが特徴。「普通の人が普通に生活しているだけで環境に良い社会をつくる第一歩に」と考えている。

  また、今年度中に紀北と紀南で環境フォーラムを開き、各地域で環境に関する組織作りの一歩とする。さらに、それをベースに具体的な地域行動指針となるローカル・アジェンダ策定へとつなげたい意向だ。

  このほか、現在の火力発電から、将来的にバイオマスや風力・太陽光発電など自然エネルギーへの転換を見越し、市民ファンドによる市民風車を設置することも視野に入れる。
 重栖さんは「省エネだけで地球温暖化は防げない。環境問題解決には、社会の仕組み、経済構造の転換が必要」ときっぱり。「エネルギーと食糧を自給できる地域社会をつくることが温暖化防止につながる」とし、「和歌山にはその可能性がある。環境取り組み先進県にしたい」と願いを込めている。
◇  ◇

 「きんき環境館タウンミーティング2005in和歌山~紀州和歌山から作ろう脱温暖化社会」が9月10日(土)午後2時から、和歌山市紀三井寺の地域地場産業振興センターで開かれる。地球環境と大気汚染を考える全国市民会議専務理事の早川光俊さんが「地球温暖化の現状と対策」を、「ひょうご環境創造協会環境創造部長の菊井順一さんが「脱温暖化社会作りへの課題」を話す。
 無料。問い合わせは環境ネット(073・421・6545)。
TITLE:ニュース和歌山-2005年9月7日1面
DATE:2005/09/08 14:38
URL:http://www.nwn.jp/itimen/itimen.html


シネマプラザ築映が閉館 [朝日]

閉館するシネマプラザ築映。67年の歴史に幕を下ろす=和歌山市元寺町1丁目で
 和歌山市のぶらくり丁で67年間にわたって親しまれてきた「シネマプラザ築映」が今月末に閉館する。支配人の山本哲也さん(49)は「閉館は残念だが、今後は出張上映を通じて和歌山の地域文化に貢献していきたい」と話している。
(渡辺秀行)

 築映は1938年、ニュース映画を上映する「文化ニュース館」として始まった。戦災で焼失したが、46年に「築地映画劇場」として再建。山本さんが入社した79年、1スクリーンから3スクリーンの複合映画施設「シネマプラザ築映」としてリニューアルし、多くの観客でにぎわった。

 山本さんはSABUや夏山千景など、県出身の監督や俳優の作品を積極的に取り上げてきた。昨年にはロケ地が高野山の映画「娘道成寺~蛇炎の恋」を上映した。また、映画館のない地域に映写機をもって出張し、小学校や公民館などで上映会を開くなど、地域と密着した活動を続けてきた。

 しかし昨年12月、和歌山市郊外に、10スクリーンと大型駐車場を完備したシネマコンプレックスがオープン。売り上げが3分の1までに落ち込んだ。

 今後は出張上映に専念し、引き続き活動を続けていくという。「待っているだけじゃなく、こちらから出向いていく。それも私たちの大きな仕事の一つです」と山本さんは話す。

 上映最終日の31日には、午後8時45分から「さよなら!シネマプラザ築映 ファンの集い」と題したお別れ会が開かれる。ファンや落語家の桂枝曾丸さんが、築映に通った思い出などについて語り合う。問い合わせは杉谷さん(073・421・3655)。
TITLE:asahi.com : マイタウン和歌山 - 朝日新聞地域情報
DATE:2005/08/29 15:40
URL:http://mytown.asahi.com/wakayama/news01.asp?kiji=2727


忘れない あの記憶■語る 和歌山で戦争体験者 [朝日][毎日]

 和歌山市のJR和歌山駅西口地下のわかちか広場では、市民団体「平和と憲法を守りたい市民の声」が、「戦後60年 8・15メモリー 風化させてはいけない」をテーマに「戦争体験者の語らい」を開いた。

 戦争体験を話したのは「和歌山の平和を希(ねが)う会」事務局長の斎木早苗さん(84)、市戦災遺族会理事長の八木良三さん(77)、「戦争出前噺(でまえばやし)語り部」の本多立太郎さん(91)の3人。

 終戦当時、国民学校(小学校)の教諭だった斎木さんは、60年前の8月15日、校長室で他の教諭たちと「玉音放送」を聞いた。「普段はいかめしい校長がラジオを聞きながらうずくまっているのを今でも鮮明に覚えている」と話した。

 北千島の占守(シュム・シュ)島で終戦を迎えた本多さんは「何が問題かを自分の頭で考え、答えを探そうとする姿勢が必要だ。この60年間で、一億総無責任になってしまった」と話した。

 戦時中、配給物資を運んでいた八木さんは「悪いことを悪いと教えてこなかった戦後教育は変えなければならない」と訴えた。

 最前列で聞いていた同市の高尾八千代さん(73)は「同じ戦争でも、人や地域によって経験が違う。どれも忘れ去られてはいけない記憶です。孫たちにも伝えていかないと」と話した。

 会場では、原爆パネル展や映画上映会などもあった。

(8/16)
TITLE:asahi.com : マイタウン和歌山 - 朝日新聞地域情報
DATE:2005/08/16 10:55
URL:http://mytown.asahi.com/wakayama/news01.asp?kiji=2707

終戦記念日:平和祈念、県内でもさまざまな催し /和歌山
 60回目の終戦記念日の15日、県内でも戦没者の霊を慰め、平和を祈念するさまざまな催しが開かれた。

 ◇「痛み伴う60年」--戦争体験者、集会で語る

 JR和歌山駅西口地下広場では和歌山市の市民グループ「平和と憲法を守りたい市民の声」が「戦後60年 8・15メモリー~風化させてはいけない」と題した集会を開催。県内在住の3人の戦争体験者が、当時の状況や戦後60年の感想を語り、約30人の参加者が熱心に聴き入った。

 「和歌山の平和を希(ねが)う会」事務局長の斎木早苗さん(84)は「当時、男性は戦場に送られ、女性も挺(てい)身隊に参加させられた。平和に暮らせることの意味を考えてほしい」と話した。

 和歌山市戦災遺族会理事長で、1945年7月9日の和歌山大空襲の体験者でもある八木良三さん(77)は「私の身内や知人が大勢、苦しみながら亡くなった。常に記憶がよみがえり、痛みを伴う60年だった」と振り返った。

 「戦争語り部」として全国各地を講演して回っている本多立太郎さん(91)は「当時は意見があっても声を上げられない時代だった。同じ道を歩んではいけない」と話した。

 会場には広島と長崎の原爆被害を写真で説明したパネル64点が展示され、乗降客らが立ち止まって見入っていた。【栗原伸夫】

TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 地域ニュース
DATE:2005/08/17 11:42
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20050816ddlk30040326000c.html

映画:イラク戦争下の市民描く 「リトルバーズ」、和歌山で20日上映 [毎日]

 ◇ジャーナリストが見た笑顔と苦悩--綿井健陽監督の講演も

 イラク戦争下の市民の苦悩を描いたドキュメンタリー映画「Little Birds(リトルバーズ)-イラク 戦火の家族たち」が20日午後1時、和歌山市小松原通1の県民文化会館で上映される。ビデオジャーナリストの綿井健陽さんが、開戦前の03年3月からバグダッド入りし、約1年半かけて取材。120時間余りの記録映像を102分に編集した。ナレーションや音楽のない映像が、戦争の「意味」を問いかける。

 作品は、子ども3人を空爆で亡くした男性、クラスター爆弾の破片で右目をけがした女の子など、悲惨な被害とともに、子どもの笑顔や家族の会話といった「普通の暮らし」が描かれる。銃を持つ米兵にもカメラを向け、戸惑いの表情をとらえる。

 戦後60年の今夏、各地で公開され、自主上映も絶えない。和歌山での上映は、NGOでネパールの子どもを支援している嶋村真美さんが実現させた。「綿井さんがレンズ越しにイラク人から『ヒロシマ、ナガサキを経験したのに、なぜ米国を支持するのか』と詰め寄られるシーンは、自分に言われているような気がした」と話す。

 上映後、綿井監督が講演する。前売り1800円、当日2300円(前売り完売の場合、販売しない)。問い合わせは主催の「小さな鳥たちの声を聞く会」(090・5660・1854)。【辻加奈子】

毎日新聞 2005年8月4日
TITLE:MSN-Mainichi INTERACTIVE 地域ニュース
DATE:2005/08/05 10:10
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20050804ddlk30040490000c.html


路線価、13年連続で下落 [朝日]

 県内7税務署が1日、05年分の路線価を発表した。県内4294地点の標準宅地の評価基準額の平均額は1平方メートル当たり5万6千円で前年比4千円下がり、13年連続の下落となった。また、7税務署すべてで管轄内の最高路線価が下落した。

 路線価は相続税や贈与税の課税対象となる土地などの評価額の算定基準となる。売買の実例価格や不動産鑑定士による鑑定評価額などをもとに地価公示価格の8割程度に設定される。

 県内の最高路線価は和歌山市友田町5丁目(JR和歌山駅前)で、1平方メートル当たり43万円。前年比6.5%下がった。また、各税務署の最高路線価のうち、最も下落率が大きかったのは田辺市湊(JR紀伊田辺駅前)で、同19万円。同13.6%の下落だった。

 路線価図は各税務署で閲覧できるほか、国税庁のホームページでも見られる。和歌山、田辺をのぞく各税務署管内の最高路線価は次の通り。

 【海南】海南市名高(中央通)=13万5千円(前年比10.0%減)
 【御坊】御坊市薗(国道42号)=10万円(同4.8%減)
 【新宮】新宮市新宮谷王子(市道丹鶴町中央通線)=14万円(同9.7%減)
 【粉河】橋本市東家6丁目(国道24号)=12万円(同11.1%減)
 【湯浅】有田市箕島(JR箕島駅前)10万5千円(同8.7%減)




和歌山大空襲から60年  [朝日]

 1945年7月9日の和歌山大空襲から、ちょうど60年にあたる9日、和歌山市内の各地で追悼法要や大空襲を語り継ぐイベントがあった。晴天だった60年前とは違って降りしきる雨の中、人々は1100人を超した大空襲の犠牲者に深い祈りをささげた。

「平和と自由守る」 

 9・30 小人町の市あいあいセンター福祉交流館に、和歌山大空襲親子戦跡めぐり(県平和委員会など主催)の参加者約20人が集合した。

 空襲体験者らの説明を受けた後、戦死者の慰霊のために建てられた同市福町の中橋地蔵尊や、空襲で多くの遺体が運ばれた同市中之島の安楽寺などを訪ね歩いた。

 妹と参加した谷野翔汰君(10)は「なんで戦争が起きたんやと思った。また起こったらいやだな」と話した。

 10・00 伝法橋南ノ丁の市民会館小ホールで、市と市社会福祉協議会主催による戦後60年市戦没者・戦災死者合同追悼式が開かれ、約750人が出席した。

 大橋建一市長は「平和で豊かな今の社会は、多くの方々の犠牲の上に成り立っていることをかみしめ、風化させないように努めたい」と式辞。市遺族連合会長の福本芳一さん(90)が「我が国がいくつかの国難から立ち上がり、築いてきた平和と自由を守りたい」とあいさつした。

 会場には、戦争で亡くなった人たちをしのんで軍服姿で参列する人もいた。最後に出席者が1人ずつ祭壇に白いキクの花をささげた。

「9条 アジアへの謝罪」 

 13・00 鷺ノ森の本願寺鷺森別院で「平和を希(ねが)う念仏者の集い」があり、浄土真宗の門信徒ら約400人が参加した。会場では、広島県出身の僧侶で映像作家の青原さとしさんが制作したドキュメンタリー映画「土徳―焼跡地に生かされて」が上映され、青原さんの講演もあった。

 13・30 西汀丁の汀(みぎわ)公園で、戦災死者らの霊を供養する05年度和歌山戦災死者追悼法要があり、遺族ら約200人が出席した。同空襲では、同公園周辺でも多くの死者を出したという。

 主催者を代表して同市戦災遺族会の八木良三理事長(77)が「戦後、日本は、憲法9条のもと平和を保ってきた。これは、アジアに対する謝罪の意味でもあった。戦争という悲惨な行為を再び引き起こしてはならないことを改めて確認したい」などと述べた。

 続いて、市立伏虎中学校の1年生4人が、自分たちで折った千羽鶴を八木理事長に手渡した。同校は毎年この日に備えて、平和学習の中で和歌山大空襲のことを学んでいる。南川有希さん(12)は「法要に出席することで改めて命の尊さを感じた」と話していた。

講演や朗読で受け継ぐ 

 13・30 湊本町3丁目の市立博物館で講演会「和歌山大空襲とその時代」があった。同博物館の武内善信学芸員(51)が出席者約50人を前に、和歌山大空襲による被害状況や、戦時下での和歌山の産業構造の変化などについて約1時間半話した。

 14・00 福町の中橋地蔵尊で、追悼法要があった。高野山の金剛講正寿院支部のメンバー13人が出席。戦災死者を供養するため、35年前に建立された同地蔵尊の前で約1時間、ご詠歌を唱えた。

 支部長を務める高瀬春子さん(62)は「長野県に疎開していて空襲のことは知らないが、この辺りでたくさんの人が犠牲になったことは知っている。参加者がいる限り、法要は続けたい」と話していた。

 15・00 七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で、県立桐蔭高校の8期生約70人が同期会を開催。国民学校2年生だった1945年当時の戦争体験を語った冊子「八歳の戦争体験―太平洋戦争最後の語り部」が出版されたのを受け、この日の参加者に配布した。冊子は500部印刷し、市内の小中学校、高校に贈られるという。

 19・00 市民会館小ホールで、7・9和歌山大空襲60周年文化のつどい「この空のどこからか」があった。

 県内の合唱5グループが「さとうきび畑」や「HEIWAの鐘」などを歌った。また合唱の合間には、演劇集団和歌山のメンバーによる空襲体験の朗読があった。

 空襲の体験を語り継ごうと結成された市民団体「7・9を成功させる会」(神崎務会長)が主催したもので、会場には約450人が訪れた。
TITLE:asahi.com : マイタウン和歌山 - 朝日新聞地域情報
DATE:2005/07/13 10:42
URL:http://mytown.asahi.com/wakayama/news01.asp?kiji=2654

市民ら20人集い平和の祈り開く [朝日]

 1945年7月9日の和歌山大空襲から60年を迎えるのを前に、和歌山市雑賀町の「天啓の宙(そら)」像前で3日、「平和の祈り」が開かれた。

 市民団体「和歌山の平和を希(ねが)う会」などが主催し、市民ら約20人が集まった。空襲で多くの人が亡くなった市中心部の堀詰橋のたもとにある像は、94年に市民の寄付金で建立された。

 この日は雨の中、希う会事務局長の斎木早苗さん(83)が60年前に着ていたというもんぺ姿で、空襲体験や平和へのメッセージを読み上げた。同じく空襲体験をした東山行男さん(71)は「こうした集いが平和な次代のためにきっと役立つ」と述べた。

 平和を願う歌の合唱や笛の演奏のほか、全員で黙祷(もくとう)した後、天啓の宙の像に平和への願いを込めて折り鶴をささげた。

 子ども2人と約150羽の折り鶴を持参した小倉裕子さん(36)は「子どもたちにも平和や命の大切さを語り継いでいきたい」と話した。

TITLE:asahi.com : マイタウン和歌山 - 朝日新聞地域情報
DATE:2005/07/06 11:27
URL:http://mytown.asahi.com/wakayama/news01.asp?kiji=2640

追憶・戦後60年目の夏に:

戦争染み込んでいる 山本さん、和歌山で資料展 /和歌山 [毎日]

 戦後60年を迎える今夏、和歌山市堀止西1のきのくに信用金庫堀止支店で、「戦争の資料展」が開かれている。戦時色の強い雑誌や新聞記事の切り抜きなど、同市東高松1の山本潔さん(77)が長年、収集した資料100点以上が並ぶ。

 古物を収集するのが趣味だった山本さんが戦争関係資料を集めるようになったのは「紙の資料はどんどん消えていく。きちんと保存して次世代に伝えなければ」と思ったから。コレクションを各地の戦争展に提供し、自らの戦争体験についての講演も多い。戦後30年、40年、50年の節目にも資料展を開催してきた。

 今回の資料展は5月から始め、当初は「軍事教育・徴兵制の始まり」をテーマに、日清・日露戦争の資料を中心に展示した。現在は展示を入れ替え、「悲惨な戦時生活のすべて」と題して、配給切符や国民学校の教科書、出征する兵士のために作った千人針など、太平洋戦争の資料を展示している。興味深げに見入っていた同市塩屋1の久米正子さん(40)は「戦争の悲惨さが伝わってくる。二度と起きないことを願い、私もしっかり勉強したい」と話した。

 山本さんは戦時中、B29の機銃掃射を2度受け、命からがら逃げ切った経験がある。「これらの資料の隅々にまで戦争が染み込んでいる。これからを担う若い人にもっと見てもらい、平和について考えてほしい」と話す。

 7月下旬に再び展示替えし、「空襲・終戦前後の断末魔」をテーマに展示する。資料展は8月下旬までの予定。問い合わせは山本さん(073・424・7724)。【岸川弘明】

msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20050625ddlk30040543000c.html
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