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自己啓発反省日記08年8月上

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●8月1日(金)

H市役所で「温暖化対策における自治体職員の役割」というテーマで講演

1時間。
反応あまりよくない。ちょっと短時間にいろいろなことを盛り込みすぎたかなという気がする。
謝礼はなしで、交通費だけいただく。

和歌山市に戻って事務所に寄り、30分だけ仕事。

遙は昼間母に預かってもらう。柿の葉寿司をおみやげに買っていって夕食いっしょにする。

900カミさん帰宅。三人でまた夕食。

●8月2日(土)
1130就寝600起床。

朝からめちゃくちゃ暑い。
800、自宅を出て、車で

神戸市「しあわせの村」

へ。遙は、この日に合わせて阪神高速一日乗り放題1600円の応募をインターネットでしていた。
遙の指南するとおり、泉佐野北IC→住吉浜IC→新神戸トンネル→7号北神戸線しあわせの村出口IC、という経路をとり、1100頃着。
トリム園地、プール、レストラン、乗馬、温泉、と楽しんで、3時頃園を出る。
ここは、神戸市が障害者や高齢者のためにつくった総合施設で、今日も障害者の来園者がたくさん。野外ではボーイスカウトなどの団体が催しをやっていた。なかなか繁盛しているという印象だ。
遙は、乗馬体験が、カミさんは温泉がとくに気に入った様子。秋にまた来たいという。

十三のカミさんの実家に寄る。
天神の古本屋に行く。遙もついて来る。
すでに6時回っていたので、

天牛書店

しか見られず。

店頭の50円本のワゴンより、
岩波新書「マックス・ウェーバー」「インド国民軍」「現代中国文化探検」「自動車の社会的費用」「現代史を学ぶ」「河上肇詩注」
朝日文庫で岡田「ぼくたちの洗脳社会」呉「読書家の新技術」庄司「バクの飼い主めざして」筒井「腹立半分日記」
100円のワゴンより、
夏目漱石全集9,10,11巻。小此木「シゾイド人間」北村「黒人文学」
以上の15冊で、しめて1000円ぽっきり!
すでに持っている本、読んだことのある本が半分くらいあるが、とにかく安いの買った。
汗びしょびしょになりながら来た甲斐はあった。

遙はというと、モーツアルトの伝記を見つけて熱心に立ち読みしている。帰ろうと言っても、「もうちょっと」という。
で、最後に「買うたろか?」というと、「お父ちゃん、いい本かどうか見て」と言うので、僕がパラパラめくると、どうも小説らしい。「これ、小説や」「伝記と小説はどう違うの?」「うーん、小説というのは、書いた人の作り話も入ってるんや」「あー、だからかあ。嘘も書いたあったで。レクイエムの作曲頼んだ黒いマントの男とは、公園で会うたことになってる」「ふーん」
で、遙は買わなかった。「ふー、足が棒になったわ」と言いながら、元気に電車を乗り継ぎ帰ってくる。

食後、漱石全集をパラパラめくる。
「文学論」は初めの方を拾い読み。この本は、近年出た新書版全集本で持っていたのだが、このあいだ売れたのだ(3000円で!)。今日は100円でこれが買えてラッキーだった。それから、和歌浦でやった講演「現代文明の開化」を読む。何度読んでも、漱石と一緒に悲痛になる明講演だ。

遙が泊まりたいというので泊まることに。
「読書家の新技術」、読む。昔は呉智英が好きだった。最近はもうどうでもいい知識人になっているが、読み返してみて、案外勉強になる。
筒井の「腹立半分日記」もパラパラと。70年代の日記なのだが、よく仕事し、よく遊んでる。僕は中学時代、筒井を耽読したことがある。

●8月3日(日)
ゆっくり寐ようと思っていたのに、遙が朝630くらいから騒ぎ出して眠れず。

1000十三を発ち、途中泉佐野国道26号線沿いの

イタリアン・レストラン「ボン・フォーレ」

で食事。パスタやご飯一人前の量の多さにびっくり。なかなかおいしくて、はやってた。1230帰宅。

遙は帰宅するなり、京都旅行の調査を始める。

●8月4日(月)
昨夜テレビで遙と「ジュラシック・パーク」を途中から最後まで見る。時間を無駄にしたと思う。

いつも休み明けには、数冊の本の注文が入っているのだが、今週は、わずか1冊。このところ低い評価が続いているからか。

1時間早く出勤。自転車で行くには涼しいほうがいいのと、仕事がたまっているため。

機関誌、ようやく校了。印刷の仕上がりは今週末になるとのこと。予定より半月遅れだ。反省。もうひとつの方の機関誌の原稿を3000字書き、担当者から削れと言われて2000字にする。

夜、NPOの事務局会議。今度参加することになっている、全国的なキャンペーンについて議論。キャンペーンには参加するが、やり方は

和歌山独自でやろう、

ということになる。

カミさんは大阪泊まり。遙と二人で帰宅後二次会。


●8月5日(火)
1130就寝600起床。

古本屋の夢。

県庁近くをぶらり歩いていると、2軒の古本屋が並んでいる。前に来たことがある気がする。店頭の書棚に古い岩波文庫に表紙うちがしてある本が数冊。内村鑑三などキリスト教関係の本ばかりだ。どの本もカビくさく不潔な感じがして買う気せず。楽譜がある。遙になにか買ってやろうと引っ張り出して見るが、現代の合唱曲の楽譜ばかりだ。市役所から流出したのであろう、建物の設計図面もある。
次の夢は、家で、コンテナを使って僕は稲を栽培しているのだが、なぜか土をひっくり返してせっかく出た苗をダメにしてしまう。土は川のヘドロのように汚く、触っているうちに気持ち悪くなってしまった。あとは忘れた。

NPOの役員変更登記申請のために法務局へ行く。ようやく受け付けてもらえた。

10月に行う予定のイベントの講師が決まらずすこし焦っていたのだが、今日、K大学のH先生に電話。快諾してもらいホッとする。

今日も遙は母に預かってもらう。夕方迎えに行く途中またも

ブックオフ国体道路店へ

。105円ばかり27冊買う。
文庫・・・三根生「陸軍参謀」、徳永「太陽のない街」、友田「裏切られたベトナム革命」、萩原
「花笑み・天上の花」、鳥山「黄河の水」、宮本「二つの庭」、佐藤「私の田中角栄日記」、保坂「季節の記憶」、髙橋「追憶の一九八九年」、高田「木に会う」、猿谷「ニューヨーク」、姜「日本による朝鮮支配の40年」、松本「神々の乱心 下」、高坂「現代の国際政治」、佐髙「経済小説の読み方」、平野「旬の味手控帖」、岩見「田中角栄」、岡田「ニューヨークのとけない魔法」
新書:(岩波)「日本農薬事情」「生物進化を考える」 (講談社)「日本の地霊」「鎖国」
単行本:新谷「病気にならない生き方」、マーンハム「深く、アフリカへ」、本多「ドイツ民主共和国」、松田「家をつくって子を失う」、「平成18年度版公共事業と予算」

ニューヨークに関する本

は、見つければたいてい買う。自分の体験をベースにして90年代のニューヨークを舞台にした小説を書いているから。いろんな場所を出したいのだが、もうかなり記憶が薄れていて、ほかの本を参考にできたらと思うのだ。まあ、一度取材旅行に行っちゃってもいいのだが、本を読んでほかの人の印象も学べたらと思う。
小説書いてるっていっても、少し書いてはまた長い間中断して、また思い出したように続き書いて、って感じで、なかなか進まない。ストーリーもいまは行き詰まっている。先日、いままで書いた分を読み返すと、とてもおもしろかった。自画自賛。

田中角栄本

が2冊あるのは偶然。べつに特に角栄が好きなわけじゃない。「超われわれ史」を書くときの参考文献にと思って、現代史に関する本は買い集めている。
佐藤昭子の「私の田中角栄日記」は、前に持っていて読んでいるのだが、その本は売れてしまったのでまた買った。おもしろいし、貴重な現代史の証言である。

●8月6日(水)
800に自宅を車で出て、紀伊駅で2人拾い、岩出の紀泉台で1人拾い、橋本の林間田園都市駅で2人拾って、紀見峠近くでほかの車で来る人たちと合流して、

はしもと里山アクションチーム

の棚田へ。10月にやる研修のフィールドワークの現場下見である。古代米の稲がすくすく育っている。素晴らしい棚田の風景。清冽な湧き水。そこにいる様々な生き物。じつにいい環境学習のフィールドだなあ。
その後、合宿の会場となる紀北青少年の家を見学して打ち合わせ。研修のやり方でなかなか方針が決まらず、3時解散の予定が5時を過ぎる。

7時帰宅。久しぶりの山歩きで心地よい疲労感。シャワー浴びてアジの開きでビール。

「麒麟ゼロ」

は、コクがまったくない発泡酒で、ノン・アルコールビールのような頼りないのどごしだ。

もっともっと本を読まねばならぬ。一日一冊、と行きたいところだが、すこしゆるめて、新書版程度の本なら一日一冊をノルマとしよう。今読んでる岩波新書が約250ページだから、文庫本も、

250ページがノルマ。

一般の単行本も最近の字組の大きい本なら同じページ数でいいだろう。昔のぴっしりした字組の本なら、半分の125ページとしよう。

●8月7日(木)
ゆうべは、読みかけの岩波新書を読み終わるぞ、と決意して寝床に入るが、遙が「ねえ、お話ししよう」としつこく言うので、45ページしか読めず。あかん!昨日の未達成分は今日に繰り越して、今日は350ページがノルマじゃ。京都議定書だって未達成分は翌年に翌年に繰り越されるんだからな。

遙に、昼間の橋本のことを話して1130頃就眠。630起床。

今日は

旧暦の7月7日、七夕であり、立秋である。

暑さのピークで、ここを境に暑さは和らいでいくはずであるが、実際はどうだろうか。

今日もアマゾンの本の注文が入っていない。日曜日に1冊売れたきりである。こんなことは初めてだ。この前つけられた厳しい評価がやはり影響しているのかな。あの評価したやつ、本代返金してやったのに、本を送り返して来んぞ。ひどいやつだ。

夢で僕は東京に来ている。予約していたホテルへ向かうと、エスカレーターで並んだ青年に声をかけられる。「今日の平和集会に行くんですか?」と。「ええ、和歌山から来ました」というと、「ひょっとして、○○さんじゃないですか?」「そうですが、あなたは?」「△△です。

あなたのことは父から聞いて知ってます」

ということで、一緒に集会へ行く。集会は大きな会場に若者が一杯、押すな押なの大盛況だ。ステージでは影絵芝居のようなものが始まる。平和を訴えてるんだかなんだかよくわからん。色だけはきれいだ。次に、「平和体操」といって、大勢の若者がステージにあがって、レゲエ調に編曲した「ラジオ体操」の音楽と平和を訴える替え歌をやる。観客もそれにあわせて踊る。「これは楽しいな」と思う。「この程度なら和歌山でもできるなあ。若者たちに自由にやらせたら案外大きな平和集会ができるかもしれんなあ」と思う。憶えてるのはそこまで。

出勤時までdunpoo編集。

土地家屋調査の代金を支払いに行く。ちょっと手こずらせたのに、ずいぶん値引きしてくれて助かった。

所内の会議。省エネ型家電への買い換え促進を目的とする新しい事業の企画について

ブレーンストーミング。

爆笑の珍企画案続出。ふと僕にひらめいたアイデアで、行こうということになる。企画書にするのはSさんの仕事。

法務局から電話かかってきて、先日提出の登記申請書に2箇所謝りがあるという。ふー。また行かなならん。一応僕も市役所の事務屋さんだったのだが。情けない。

600に仕事終えてから、

朝日・毎日・読売の各支局を自転車で回る。

8月15日の終戦記念日のイベントの記事を書いてもらうため。どこの社の対応もあっさりしたもので、チラシを受け取るだけで、何一つ聞こうとしない。これやったら、郵便で送りつけるのと変わらんな、と思うのだが、3つの支局がみな僕の自宅のすぐ近くにあるのでまだ許せる。
ひとつだけ離れたところにある地元紙の編集部にも行かな、と思っていたのだが、朝日の支局に入ろうとしたところでだれかに声をかけられ振り向くと、なんとその地元紙の編集長が信号停止中の車の窓から声をかけてくれたのだった。これ幸いとチラシを渡し、説明する。

家族で夕食のあと、一人で近所の宮脇書店へ。環境白書買いに行ったのだが置いてなかった。こんだけ本が並んでんのに、どうしてこの本屋の書棚には食指の動く本がないのか。
成甲書房という、ユダヤ陰謀論のトンデモ本ばかり出してる出版社の

「昭和天皇は知っていた 原爆の秘密 国内篇」

(鬼塚英昭著)というショッキングな題名の本、新聞広告で見て注目していたのだが、平積みになってる。ひょっとして天皇批判をどうどうとしているのかと、パラパラとめくり、読んでみたいと思う。しかし出版社が出版社だけに、 まともな本かどうか疑わしい。ブックオフで100円で出たら買おう。

日経夕刊の「人間発見」は、昭和史の本を立て続けに出している

半藤一利。

編集者として長年つきあってきた司馬遼太郎を批判している。

「率直にいって司馬さんに不満があるのは天皇観を語らないところです。「天皇は空である」なんていう。天皇を空にされたんじゃ昭和史は成り立たない。そして「昭和は日本の歴史の流れにない特殊な時代だ」とあっさり言う。私は司馬さんの近代史観にはあまり学ばなかったですね。・・・近代史家、歴史家として見ると、清張さんのほうが上だと思いますね」。(日経夕刊8月7日)

●8月8日(金)
400起床。
きのう決意した1日250ページ読書のノルマがしょっぱなから達成できなかったので、朝に読もうと起きあがる。だが、机の上がぐちゃぐちゃなので

まず整理だ、

と思い。片付け始めると、こちらの方が優先順位が高いだろうと思い始める。で、まず新聞の整理から。

遙、今日から

ソロバン競技会

のため白浜合宿。去年参加してものすごく楽しかったらしく、今回もものすごく楽しみにして、元気に出かけていった。

8月3日の朝日、

「冷蔵庫の微生物」

という記事はタメになった。
野菜室は細菌汚染しやすいそうだ。野菜についた菌が繁殖するので、野菜は袋に入れて保存しましょう。庫内に野菜くずなど残らないようにしましょう。庫内を水拭きすると一挙に細菌は増えるので、エタノールで一拭きするとよいでしょう。食中毒細菌の多くは5度以下で繁殖が抑えられるが、休眠状態にあるだけで死滅するわけではない、ということは知っておいた方がいい。だから冷蔵庫を頻繁に開けたり長い時間開けたりすると庫内の温度が上がって細菌が活性化するわけだ。

県立図書館

に1か月も延滞していた本を返しに行く。8.15のイベントに利用しようとしていた和歌山の戦争資料だ。かわって、小説を書くための資料として、近世史の本を5冊借りてくる。「千葉県の歴史」「近世地域史フォーラム5 地域社会とリーダーたち」「日本近世の地域と流通」「近世的都市社会の身分構造」「近世の社会的権力」。
県立図書館に、わがNPOの事業のチラシ3種類置いてもらう。

家に帰ったら、市立図書館から、延滞している本を返却せよという通知が入ってた。家族3人でなんと18冊。明日返しに行こうと思ってたのだが。
そのうちの一冊「和歌山の研究4」所収の論文

「福沢諭吉と和歌山」「和歌山県における自由民権運動」

を読む。50ページ。
明治15年までの慶應義塾入学生の出身国別
人数は、江戸を除くと、紀州が薩摩を抑えて第1位である。これら紀州出身慶應義塾生のうちには、後の塾頭・小泉信吉や、湯川秀樹の祖父・小川駒橘らがいる。こうなったきっかけは、緒方洪庵塾で福沢の兄弟子だった池田良輔という蘭医が紀州藩に雇われていて、福沢と紀州候の仲立ちをしたことにあるようだ。福沢全集第17巻には福沢から浜口梧陵への書簡が多数収められているようだ。読まなくちゃ。

カミさんと二人の夜、和歌山市では人気の

イタリアン・レストラン「シエスタ」

で夕食。たいへんリーズナブルな値段で、お料理も店の雰囲気もいい。ファンになっちゃった。

1000より自宅で建築会社KT社と

家づくりの打ち合わせ。

営業・設計士・インテリアコーディネーターの3人で来てくれる。二度目の設計と概算費用を出してくれる。こちらの要望ほとんど入り、紀州ヒノキの無垢床・天井、壁は塗り壁で、値段はそれほど高くならなかった。もうここでいこうかという気持ちになる。

●8月9日(土)
昨夜は

北京オリンピックの開会式

をやっていたはずだが、興味ないので、見ずに1100に寐る。530起床。

朝、家のドアと窓を開けると、涼しい風が家に吹き込んできた。やはり、立秋を過ぎると、こうなるのだな。

スキー場の夢。

僕はリュージュを練習している。夏目雅子に似た美人もいっしょに習っている。僕は友達になろうと思い、リュージュで彼女を追いかける。半分くらいの自信はあったのだが、二言三言話をしただけで、彼女に逃げられてしまう。

次は、難民のテント村

のようなところ。僕は、セメント塗りをやって日銭を稼いでいる。しかし、そのセメントには放射能があることがわかっている。僕は被ばくをなるべく少なくするように気をつけて作業しながら、はやく必要なカネを稼いで、こんな仕事はやめなければ、と考えている。

今日の読書。
岩波新書「岸信介」読了。90ページ。
舟橋聖一「雪夫人絵図」(新潮社日本文学全集44)読了。60ページ。
溝口敦「池田大作 権力者の構造」(講談社アルファ文庫)読み始める。20ページ。
計170ページ。
あかん、終日家にいたのに、250ページのノルマ達成には遠い。


自分の部屋の押し入れと机まわりの整理。かなりすっきりした。

1000より自宅で大阪の工務店KT社と

家づくりの打ち合わせ。

営業・設計士・インテリアコーディネーターの3人で来てくれる。二度目の設計と概算費用を出してくれる。こちらの要望ほとんど入り、紀州ヒノキの無垢床・天井、壁は塗り壁で、値段はそれほど高くならなかった。この会社は、「吉野ヒノキの家」を売り出しているのだが、僕が「できれば紀州材で」「壁も自然素材で」と要望していたのを、聞いてもらえたのだ。開放的で自然光の入る書斎と6000冊を収納するつくりつけの本棚も思ったより安くできそうだし。もうここでいこうかという気持ちになる。
昼過ぎ、大阪に戻ったのだろう、営業の人から電話がかかってきて、「ご要望の樹脂サッシ、自動シャッターも追加費用なしでやります」と言ってくれる。

カミさんが遙を迎えに行ったきりなかなか帰ってこないので、夕方、一人でエバーグリンへ行き、酒や食品を買い込んでくる。帰ったら、カミさんがトイレの中から、「気分悪いねん」と情けない声を出す。

食あたりのようだ。

何食べたのか聞くと、昼に友達とレストランでウニと明太子のスパゲティ(ゆうべも食べたやないか!)、その後デパートで試食の焼き豚を食べたという。「病院行こか?」と聞くと、「もうちょっと様子見るわ」と言いながら何度もトイレに行く。僕は、病院へ送らんといかんかもしれへんと思い、酒飲むの控えて回復をまつ。
遙と二人で夕飯食べる。ウナギがあまりにうまかったので、カミさんの分も食おうか思ったが、劇的に回復して「ご飯は?」って聞かれるとまずいので、残しておいてあげる。なんやかやしてると、10時前、カミさんが、「治ったわあ。ああしんどかった」という。「ご飯は?」「食べる!」「ウナギとってあるで」「ありがと」。ようやくビールにありつける。

●8月10日(日)
1230就寝600起床。今朝も風が涼しい。

ゆうべ読了した

舟橋聖一「雪夫人絵図」、

いやあ、おもしろかった。サディスチックな夫直之に虐げられる雪夫人が、方哉との恋を成就できるか、とぐんぐん興味を引きながら、最後に雪夫人の忠実な召使いでこの小説の語り手である浜子と方哉の裏切りという大どんでん返し。雪夫人のミステリアスでエロチックな描かれ方(しかもねちねちとしつこい描き方!)にも引き込まれた。社会的・倫理的な思考はゼロだが、小説の手練れの技のすごさを感じた。

原彬久「岸信介 権勢の政治家」

は、よくまとめられているが、岸という巨大で複雑な政治家を扱うには、新書1冊というのではまったく量が足りない感じがした。岸の政治資金がどこから来たのか、という点には軽く触れてあるだけ。それがわからなければ、岸のとった政策の意味も十分にはつかめないだろう、と思うのだが。
ともあれ、日本の戦後まで続く統制的産業政策(いわゆる15年体制)の淵源が官僚時代の岸の働きにあったこと(チャーマー・ジョンソンの日本産業政策の有名な研究書にはたしか岸の上司である吉野信次は出てくるが、岸は出てきたかしら・・・)、その岸の思想的原点に維新の志士と北一輝があったこと、安保改定の日米交渉における水際だった外交手腕など、岸が、単なる右翼反動ではなく、研究するにたる十分な魅力を備えた政治家であることはわかった。

半藤一利は、バブル崩壊までの戦後日本には、

平和主義という国家の基軸

があった、と言っている(日経夕刊8/8)。保守政治家や論客が、戦後ずっと日本には国家の基軸がなかった、というようなことを言うのだが、僕もそれは違うと思う。ただし、この基軸は、岸のような戦前から連続した国家観を持っている政治家たちに対抗して主権者である国民が支えていた基軸だった。岸の辣腕、厚い金脈・人脈をしても、時代はこの基軸を別のものに替えることは許さなかった。

カミさん、やはり気分優れず、一日寐ている。
明日、遙とカミさん二人で京都へ一泊旅行に行くことになっていたのだが、とりあえずあさってに延期。先々週の箱根に続くキャンセルで、遙もかわいそうだが、仕方がない。

市立図書館へ行って本を返す。
住宅のビジュアル本を3冊借りる。遙は、電気工作の本。

夜、宮脇書店へ。

住宅の本3冊

「住宅建築 基本としくみ」「木造住宅を建てるとき買うときのチェックポイント」「積算ポケット手帖2008後期編 建築材料施工全般」と、雑誌「カーネル 第1号 これが私の車中泊」を買う。
カミさん、住宅の本を見て、冷たく「いまさらこんな本いるの?」「いまからいるんやないか。住宅会社の工事を厳しくチェックせなあかんやろ」

●8月11日(月)
1100就寝600起床。

土日に

たくさん本の注文

が入っていたので、朝、汗だくで本を探し、発送作業をする。この一週間鳴かず飛ばずだったのが嘘のよう。アマゾンのシステムがダウンしてたのかな?

新しい事業の企画書を書く。明日打ち合わせの予定。
夜、NPOの会議。今月末に

那智勝浦でやる講座、

応募者が少なく開催断念かと思われていたが、締め切り間際に急に応募が来て、開催決定。良かったあ!
田辺のTさんは、昨日も和歌山市へNPOの用事で来てくれた。ほんとに熱心さに頭が下がる。

カミさん病院へ。検査の結果待ちということだ。

●8月12日(火)
遙と

「車中泊」の本

を寝床でいっしょに見て、「オートバックス行ってこれ買うてこうか」など相談しながら1100就寝。
530起床。カミさんと遙を630の電車に乗れるように和歌山市駅へ送る。彼らは京都へ一泊旅行。カミさんは体調悪いが、遙の熱望に根負けして出かけた。

会社で朝の会議。今年は、年度当初からの請負事業の金額が少なく、社員の給料出すためにもさらに請負を増やす必要がある。昨日1件、企画提案に応募したの報告あり。午前中に、某メディア会社ともう1件の

環境省への提案事業

について打ち合わせ。どちらも通るか通らないわからないが、ぜひ欲しい事業。さらに午後は、新規事業に乗り出すべく調査する。

母とともに、姉の家へ行き、一昨年亡くなった姉の婿の仏さんにお参り。

帰り、
ブックオフ国体道路店へ。

105円本ばかり19冊

購入。
単行本・・・井家上「またも量書狂読」、五十旗頭「戦後日本外交史」、「郷土歴史人物事典和歌山」、フロム「愛するということ」、関川「戦中派天才老人山田風太郎」、永井「雲と風と」、ウィルソン「愛の癒し」、冨田「クワインと現代アメリカ哲学」、姜「ソウル」、ドウア「アマポーラスの週末」、都築「黒沢明一作一生全三十作品」
文庫・・・魚住「野中広務 差別と権力」、井上「明日」、稲垣「朝日新聞血風録」、藤田「清潔はビョーキだ」、宮崎「近代の奈落」
新書・・・高田「脳から老化を止める」、後藤「腸をきれいにする特効薬101」、栗田「読書スピードが10倍になる本」、

●8月13日(水)
1200就寝630起床。
今朝は、窓を開けても、生暖かい風が吹いていた。日中も超蒸し暑かった。自転車で出勤したが、日陰を選んで走ったらいつもより5分よけいにかかった。

わがNPOは、

旅行業への進出をしたい

と考えている。県庁に問い合わせの電話を入れると、第二種旅行業者の登録をするには、法人として正味資産700万円以上という条件があるという。だめだ、ぜんぜん。うちは百数十万しかないんだもん。当面どこかの旅行業者と組んでやるしかないか。
で、組む話がある北海道の業者に提案するため、高野山を中心としたツアーの計画を一日かけて立て、事務所のみんなの意見を聞く。

カミさんと遙が深夜、京都旅行から帰ってくる。
カミさんやはり体調悪いという。

●8月14日(木)
1230就寝800起床。
昨夜寝物語に遙から京都旅行の行程を聞く。比叡山行って京都へ戻って一泊して翌日鞍馬へいってまた京都市内を観光したらしい。私鉄・バスのフリーパス使って。この暑さのなかそんだけ動き回ったら僕でもばてるよな。カミさん、ご苦労さん!

カミさん、先日行ったクリニックが19日まで盆休みで、それまで何にもしてもらわれへんのは不安だ、ということで、日赤病院へ。

日赤病院

のコンピュータがダウンしているとかで、カミさんは検査受けられずえらく待たされる。ようやく受診の順番が来ても、医師はなんの問診もなく機械で体を見るだけ。一週間後に検査の結果が出る、というだけで薬もなにもなし。安静にしろとかそういう注意もなし。カミさんぷんぷん言うて帰ってくる。医師の人格の問題かなあ、病院のシステムの問題かなあ。

朝、カミさんを日赤病院まで送り、その足で、明日イベントをする和歌山駅前地下のホールの音響設備の点検に行く。遙がテスト用に持ち込んだCDで「ドン・ジョバンニ序曲」がホールに響き渡り、遙喜ぶ。「明日も、集会始まる前に、この序曲流したらええやん」

車中泊の装備品

があるかと思ってオートバックスへ遙と行くが、何にもなかった。あんなのはどこへ行けば手に入るのだろう。通販しかないのかなあ。

帰って新聞切り抜き整理。遙に手伝ってもらう。

●8月15日(金)
1100就寝700起床。

解体前の実家に母と寐る夢。

家具が取り払われていてがらんとしてる。町中ではなく、まわりは緑に囲まれ涼しい風が吹き込んでいる。柱一本一本がいとおしいい。「新しく建てる家でこの柱使えんかなあ」とか考えている。

終戦記念日恒例・・・

1030に和歌山大空襲犠牲者の慰霊の像「天啓の宙」の前で、なかまと祈る。
1300よりわかちか広場で、イベント「8.15を風化させないために」を開催。
「願い」という歌の合唱、戦争体験者のお話、戦争を題材とした文学作品の朗読、それらを受けた若者の意見発表等々。そして、和歌山大空襲と原爆に関するパネル展示。盛りだくさんだが、みんな良かった。心配していた集まりも、けっこうよくて、たぶん150人くらい。

後かたづけ終わって、

加太の「ひいなの湯」

へ直行。昨年に続き、カミさんの実家の一族と合流して一泊の温泉保養。落陽の光に包まれた友ヶ島・淡路島を望む露天風呂は最高だ。夕食は、楽しみにしていたアワビの磯焼きがやはりめっぽううまくて、アワビが苦手の人の分まで食べた。
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