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1215 ASEAN憲章が発効 ジャカルタで記念式典 [朝日]

2008年12月15日11時3分
 【ジャカルタ=矢野英基】東南アジア諸国連合(ASEAN)の基本法となるASEAN憲章が15日発効し、ジャカルタのASEAN事務局で記念式典が開かれた。憲章の発効でASEANは、2015年の共同体構築という目標に一歩近づいた。

 憲章は去年11月の首脳会議で採択され、加盟10カ国すべてが批准した。内政不干渉などの原則を維持しつつも、民主主義の促進や事務局(ジャカルタ)への常駐代表の派遣による機能強化などを目指す。人権機構の創設も盛り込まれているが、権限や役割をめぐって各国の思惑の違いが目立ち、高級事務レベルの作業委員会で議論が続けられている。

 ジャカルタでの記念式典開催は、タイでの政情不安のために同国で予定されていたASEANの会合がすべて延期されたことに伴うもの。式典後に外相会議を開き、新たな首脳会議の日程などについて協議する予定。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1215/TKY200812150013.html

1206 パキスタン北部、大規模な爆発 100人以上死傷 [朝日]

2008年12月6日1時25分
 【イスラマバード=松井健】パキスタン北西部のペシャワル中心部で5日夜、自動車に仕掛けられた爆弾によるとみられる大規模な爆発があり、地元テレビによると、子ども3人を含む少なくとも35人が死亡し、100人以上が負傷して病院に運ばれた。

 現場には大きな穴があき、爆発に続いて火災が発生した。現場は近くにシーア派宗教施設や商店が立ち並ぶ人口密集地域で、来週のイスラム教の祭りの準備をする人たちでにぎわっていた。

 これまでに犯行を認める声明は出ていない。パキスタン北西部の部族地域には国際テロ組織アルカイダや反政府武装勢力タリバーンが拠点を置いているとされ、パキスタン軍が掃討活動を続けている。これに対し、自爆テロや警察への襲撃が相次いでいる。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY200812050392.html

1127 インドで同時テロ 日本人1人含む101人が死亡 [朝日]

2008年11月27日13時37分
 【ニューデリー=小暮哲夫】インド西部の商都ムンバイで26日夜、中心部にある高級ホテルや鉄道駅など10カ所で武装集団による同時多発テロ事件があった。ロイター通信によると、銃の乱射や手投げ弾により日本人男性1人を含む101人が死亡(うち外国人が6人)、287人が負傷した。27日午前(日本時間同日午後)の段階で、犯人グループはまだ一部のホテルで宿泊客を人質に取っており、制圧されていない。

 死亡した日本人は三井丸紅液化ガスの社員、津田尚志(ひさし)さん(38)。在ムンバイ総領事館などによると、繁華街にあるトライデントホテルのロビーで、胸や腹部に銃撃を受けたという。同僚の結束(けっそく)達也さん(44)は軽傷だった。2人は視察目的で出張し、現地に当日夕、到着したばかりだった。

 襲撃の標的となったのは、人気の観光地インド門のすぐ近くにある高級ホテルやカフェ、病院、鉄道の駅など。

 地元メディアによると、タージマハルホテルでは午後9時過ぎ、ロビーに複数の男らが乱入し銃を乱射。米国と英国のパスポートを持った客を探し回り、外国人を含む15人を人質に取った。

 27日未明になって最上階付近で大きな爆発があり、館内に突入した警察や軍の部隊がテロ容疑者2人を射殺。地元メディアによると、その後も約100人の宿泊客が人質に取られていたが、全員解放されたとの情報もある。

 一方、主要駅のチャトラパティ・シバジ・ターミナス駅では、2人組が突然、銃を乱射したうえ手投げ弾を投げつけ、10人が死亡。トライデントホテルでは武装集団がロビーで発砲した後、火災が発生。宿泊客らが人質に取られており、治安部隊が制圧に乗り出している。

 犯行は、いずれも自動小銃や手投げ弾で武装した数人ごとの集団が、各地で一斉に起こしている。「デカン・ムジャヒディン(聖戦士)」と名乗る組織が地元メディアに犯行声明をメールで送りつけているが、前歴はなく、新しい組織の可能性もある。インドでは最近、イスラム系過激派によるテロが頻発しているが、仕掛けた爆弾によるテロが多く、無差別に乱射する今回の事件は異例だ。

 治安当局は襲撃容疑者のうち、車で逃走を図った2人を含む4人を射殺し、9人を逮捕。会見をしたマハラシュトラ州のデシュムク首相は「武装集団は複数のボートで現場近くの海岸に乗り付けた。合計何人なのかは不明だ」と述べた。

 州当局は市民らに屋内にとどまるように呼びかけ、市内の学校は臨時休校にした。ムンバイ証券取引所の株取引は終日停止される見通しだ。

 ムンバイでは06年7月、イスラム過激派とみられる鉄道の連続爆破テロが起き、200人以上が死亡した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1127/TKY200811270002.html

1031 インド12カ所連続爆発 66人死亡、470人けが [朝日]

2008年10月31日1時4分
 【ジャイプール(インド西部)=小暮哲夫】インド北東部アッサム州で30日正午前、中心都市グワハティと3県の計13カ所で連続爆発があり、PTI通信は州当局の情報として66人が死亡、470人がけがをしたと伝えた。治安当局はテロとみて調べている。

 グワハティでは、地裁前や買い物客でにぎわう市場など6カ所で爆発があった。強力な爆発物が使われたとみられ、テレビでは、車数台が大破し、火災が起きた様子を伝えている。爆発物がバイクに置かれていたとの情報もある。

 犯行声明は出ていないが、同州の分離独立を求める過激派「アッサム統一解放戦線(ULFA)」の犯行ではないかとの見方が出ている。

 ULFAは79年に設立。04年8月に同州デマジ県の学校で児童を含む17人が死亡した爆破テロや、06年11月にグワハティで14人が死亡した爆破テロなどを起こしたとみられている。バングラデシュやミャンマー(ビルマ)などにも拠点を持つとされ、協力関係にあるとされるバングラデシュのイスラム過激派が今回のテロに関与した可能性も指摘されている。

 インドでは、9月にニューデリーでの連続爆破テロで20人以上が死亡するなど、主要都市を狙った無差別テロが相次いでいる。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1030/TKY200810300416.html

1018 中国、パキスタン原発2基の建設で協力 [読売]

 【イスラマバード=佐藤昌宏】パキスタンのクレシ外相は18日、首都イスラマバードの外務省で記者会見し、東部パンジャブ州チャシマで計画中の原子力発電所2基の建設に中国政府が協力することを明らかにした。

 外相によると、原発2基の出力は計680メガ・ワット。中国による原発建設の協力は、ザルダリ大統領が14日から3日間にわたって訪中した際に合意したとしているが、この日の外相会見まで一切明らかにされていなかった。

 慢性的な電力不足に陥っているパキスタンは、敵対する隣国インドと原子力協力協定を締結した米国が協力を拒否していることから、最友好国の中国に協力を要請していた。中国は既に、チャシマで2000年から稼働している「1号機」と、11年稼働予定の「2号機」の建設にも協力している。

 ただ、中国は、原子力技術の軍事転用防止を目的とした「原子力供給国グループ(NSG)」に加盟した04年5月以降、核拡散防止条約(NPT)に加盟せず、核保有国でもあるパキスタンへの新規協力は控えてきた。

 中国がパキスタンへ新たな協力を行う場合、NSGの承認が必要だが、米国など他の加盟国が反発する可能性がある。

(2008年10月18日20時44分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081018-OYT1T00563.htm

0930 パキスタンからアフガンへ難民2万人 初の大量流入 [朝日]

2008年9月30日22時38分
 【イスラマバード=四倉幹木】パキスタン北西部で続いているイスラム原理主義勢力タリバーンへのパキスタン政府軍による掃討作戦を避けるため、パキスタンから約2万人が国境を越え、難民としてアフガニスタンに流入している。在アフガンの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、パキスタン難民のアフガンへの大量流入は初めて。

 両国の国境地域では両国軍とアフガン駐留米軍がタリバーンの掃討を強めており、作戦の拡大にともなってパキスタンからの難民がさらに増加する可能性がある。

 パキスタン軍は8月初めから、アフガン国境沿いの部族地域のバジョール地区を事実上支配していたタリバーンの掃討を続けており、これまでに同地区から約30万人の避難民が国内各地に逃れた。

 その一部が、国境を挟んだ隣のアフガン東部のクナール州に流入。現在、規模は約4千家族の2万人で、現地の国連関係機関が毛布や防水シートの提供、移動診療所の開設を始めたという。

 バジョール地区での政府軍の掃討作戦は、タリバーンの隠れ家とみた建物を片っ端から空爆や砲撃で破壊するという、過去に例のない徹底した攻撃だという。治安部隊高官は9月26日、すでに主要メンバー5人を含むタリバーン約1千人を殺害したと述べた。

 同地区からの難民の話によると、掃討作戦で地区の民家や商店、農地の多くが被害を受けた。地区の主要作物トウモロコシの収穫が終わる10月初旬を待ち、避難を始める考えの人たちも多いという。

 アフガン国境の部族地域には、タリバーンや国際テロ組織アルカイダの拠点があるとみられているが、アフガン駐留米軍による越境攻撃は国民の反発が強い。パキスタン政府はこれをやめさせる代わりに、自前でテロ対策を強化する必要に迫られている。

 先月20日には首都イスラマバードで米系ホテルへの自爆テロも起きており、パキスタン政府が部族地域での軍事作戦を拡大する可能性が指摘されている。今後、国境付近の住民がさらに避難を強いられる恐れがある。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0930/TKY200809300373.html

0921 イスラマバードの米系ホテル炎上、自爆テロで死者50人超 [読売]

【ニューデリー=永田和男】パキスタンの首都イスラマバードで20日夜、米国系「マリオットホテル」を狙った爆弾テロがあり、米CNNは目撃証言として、少なくとも52人が死亡、200人が負傷したと報じた。

 爆発物を積む車両が突っ込んだとの情報もある。ホテルは炎上し、宿泊客ら多数が中に閉じこめられている模様で、死傷者は大幅に増える恐れがある。

 事件当時、ホテル1階の日本食レストランに日本人客2人がいたとの情報があり、在パキスタン日本大使館で確認を急いでいる。


AFP通信によると、爆発の衝撃で、1キロ離れた市内の建物のガラスが破壊されており、強力な爆薬が使用された模様だ。火災はほぼホテル全体に広がっており、逃げ遅れ焼死した人も相当いるとみられる。同通信は、ホテルが倒壊する恐れもあると報じた。

 マリオットホテルは、大統領官邸や国会議事堂などの政府施設に近い一角にあり、外交団や外国人旅行客も利用する高級ホテル。2007年1月にも自爆テロ事件があり、犯人と警備員の2人が死亡し、以後は厳重な警戒下にあった。犯行声明は出ていないが、パキスタンでは9月初めから、隣国アフガニスタン駐留の米軍が、国境地帯に潜伏するイスラム武装勢力掃討のため、パキスタン側の同意なしに越境攻撃を仕掛けていたことが明らかになり、反米感情が高まっていた。

 また、20日にはパキスタンのザルダリ大統領が、今月9日の就任後初めての議会演説を行っており、新政権の出はなをくじく狙いだった可能性もある。大統領は演説で、「テロとの戦いの名目で主権、領土を侵害するのは許せない」と米軍に不快感を示したが、国内には新大統領が米国に毅然(きぜん)とした態度をとれるか疑問視する声も根強い。

 大統領は近く訪米し、ブッシュ大統領とも会談する予定だが、AFP通信によると、今回の事件で外遊を取りやめる可能性もある。

(2008年9月21日02時01分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080920-OYT1T00839.htm

0920 パキスタン、国内難民30万人 タリバーン掃討作戦で [朝日]

2008年9月20日15時2分
 【マルダン(パキスタン北西部)=四倉幹木】イスラム原理主義勢力タリバーンに対するパキスタン政府の軍事作戦で、アフガニスタンとの国境に近い部族地域バジョール地区から30万人以上が避難を強いられている。避難生活の長期化や冬の訪れとともに、避難民の健康状態が悪化する恐れが出始めている。

 「家も畑も政府軍に壊された。故郷にはもう何も残っていない」。約4400人が収容されている北西部のマルダン郊外のシェイク・ヤシン難民キャンプで、農業のムハンマド・アミンさん(40)は肩を落とした。1週間前にバジョール地区イナヤット村から親類5家族で逃れてきた。

 約40人の半分は幼い子どもたち。着の身着のままで山を8時間歩いた。約300軒ある村の家の半数と、市場が空爆と砲撃で破壊されたという。近所の住人も7、8人が亡くなった。

 村は2年前からタリバーンに支配された。カラシニコフ銃やロケット砲を手に我が物顔に歩く。ビデオや音楽を禁止し、男性はひげをたくわえ、女性は顔を隠すよう、アフガンの旧政権タリバーンと同様のルールを住民に強要した。米軍との「聖戦」への参加も強く求めたという。

 これに対し政府は8月初めから、史上最大規模の掃討作戦を開始。これまでにアラブ系やウズベキスタン、チェチェンなど外国人を中心とするタリバーンのメンバー数百人を殺害したとしている。

 「軍事作戦は必要だが、あんなやり方はない。死んでいるのは市民ばかりだ」。村から逃れてきた地主のラヒーム・グルさん(36)は怒りをあらわにする。がれきの下から、近所の人たちの遺体を自ら掘り出し埋葬した。小さい子どももいたという。

 イスラマバードの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、作戦開始から同地区を脱出したのは30万人以上。多くは他地域の親類や知人宅に身を寄せたとみられるほか、行くあてのない人々は現在、北西部の6カ所のキャンプに収容されている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0920/TKY200809200077.html

0914 「テロの国産化」に危機感 インド連続爆破テロ [朝日]

2008年9月14日23時13分
 【ニューデリー=小暮哲夫】ニューデリーで13日に起きた連続爆破テロは、これまでインド国内のテロが敵対関係にある隣国パキスタンの主導とみられてきた中で、インド人のイスラム過激派が主体となって実行したとの見方が強まっている。犯行声明を出した「インディアン・ムジャヒディン(IM)」は、最近起きた複数のテロを実行した疑いも持たれており、テロリストの「国産化」に政府は危機感を強めている。

 PTI通信によると、このテロによる死者は21人、負傷者は約100人になった。

 IMは13日夜、地元報道機関に電子メールで犯行声明を送り、テロの理由を「国中にあるイスラム教徒への不公平と抑圧が招いた悲惨な結果」と説明し、首都に続く標的は商都ムンバイ(ボンベイ)と明言した。

 インドでは昨年11月に、北部ウッタルプラデシュ州の3都市の裁判所前で連続爆破テロがあり十数人が死亡。今年に入ってもテロが続き、5月に西部ジャイプールで約60人、7月に西部アーメダバードで約50人が死亡した。いずれのテロでも声明を出したのがIMだ。そして今回、首都にもその手が及んだ。

 インドでは従来、テロはパキスタンによる関与が指摘されてきた。印パはカシミール地方の領有権を巡って対立しているが、軍事力で劣るパキスタンが情報機関を使って過激派を養成。インド国内を混乱させるためにテロを起こしているとの見立てだ。約200人の死者が出た06年のムンバイの列車爆破テロでも、警察は「パキスタンの情報機関が首謀した」と断定した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0914/TKY200809140163.html

0907 パキスタン大統領にザルダリ氏 故ブット元首相の夫 [朝日]

2008年9月7日0時14分
 【イスラマバード=四倉幹木】ムシャラフ前大統領の辞任に伴うパキスタン大統領選が6日、投開票され、昨年末に暗殺されたブット元首相の夫で、パキスタン人民党共同総裁のアシフ・アリ・ザルダリ氏(53)が当選した。だが人民党中心の連立政権は基盤が固まっておらず、同氏の手腕も未知数だ。激化するテロや経済危機への対処を間違えば、核保有国の政権が不安定化する可能性もある。

 大統領選には3人が立候補し、上下両院議員と全国4州の州議会議員による間接選挙で選ばれた。任期は5年で、01年にムシャラフ氏に解任されたタラル大統領以来の文民出身大統領となる。南部の政治家の子として生まれ、ブット氏と結婚後の90年に下院議員に当選し、政界入りした。

 ザルダリ氏がブット氏の暗殺後に引き継いだ人民党は、今年2月の総選挙で前大統領派を抑えて下院第1党になった。3月末には、同党所属のギラニ氏を首相とする連立政権が発足した。

 その後、第2党であるシャリフ元首相の政党と協力してムシャラフ氏を辞任に追い込んだが、わずか1週間後にシャリフ派が連立政権を離脱した。下院の過半数は維持しているものの、難しい政権運営が続きそうだ。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0906/TKY200809060202.html

0902 バンコクに非常事態宣言 数千人衝突、1人死亡 [朝日]

2008年9月2日10時26分
 【バンコク=柴田直治】タイの反政府団体・民主主義市民連合(PAD)と政府支持派の群衆数千人が2日未明、バンコク中心部で激しくぶつかり合い、多数の死傷者が出た。サマック首相は午前7時(日本時間同9時)、首都に非常事態を宣言した。

 非常事態宣言下では、アヌポン陸軍司令官に事態収拾の指揮権が委任され、5人以上の集会が禁止されるほか、政府の建物の保全やマスコミ報道の検閲が認められる。政権退陣を求めるPADが首相府を占拠してから1週間で初めて集会などが禁止され、軍が展開する事態となった。

 しかしPADは首相府の占拠を解かない構え。南部の空港を再度閉鎖に追い込む意向を示すなど強硬な姿勢を崩しておらず、軍が強制排除に乗り出せばさらに大きな流血につながる恐れもある。

 王宮前広場に集結していた数千人の政府支持派は、午前0時ごろ、打倒PADを叫びながら、約2キロ北東の首相府へ向けて行進。約1万人が座り込みを続けるPAD側が外に出てラチャダムノン通りで迎え撃つ形となり、どちらかが発砲。配備されていた約600人の警察は制止できず、乱闘となった。男性1人が撲殺され、銃で撃たれるなどで約40人が重軽傷を負った。

 この後、政府支持派は「勝利」だとして王宮前広場に引き揚げた。PADは「徹底抗戦」を表明。約4千人の軍・警官が周辺に展開し、中心部の学校が休校となるなど、首都は騒然としている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0902/TKY200809020043.html

0825 パキスタン、タリバーンを非合法化 対話路線捨てる [朝日]

2008年8月25日21時34分
 【イスラマバード=四倉幹木】パキスタン政府は25日、同国北西部の部族地域を根拠地に反政府活動を続けるイスラム原理主義武装組織「パキスタン・タリバーン運動」を非合法化した。ギラニ連立内閣は3月の発足以来、ムシャラフ政権下の強硬路線を見直して武装勢力との対話を模索してきたが、テロの激化に加え、対テロ戦で協力する米国やアフガニスタンからの圧力で対話路線を放棄した形だ。

 タリバーン運動はベトゥラ・メスード司令官率いる最も活発な反政府組織。昨年ごろに複数の過激派組織が集まってつくったとされ、構成員は3万人とも言われる。

 政府は同組織の銀行口座や資産を凍結、メディアへの接触も禁じたほか、同調するグループや個人へも同様の措置をとると警告している。

 政府は今年5月、タリバーン運動との和平にいったん合意したが、その後テロが再発したため、6月末ごろから掃討作戦を再開し、タリバーン側や住民に被害が出た。タリバーン側は北西部での自爆テロで報復し、19日に公立病院で約30人、21日には軍需工場で71人が死亡している。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0825/TKY200808250317.html

0822 パキスタンの軍需工場で自爆テロ、71人死亡38人重体 [朝日]

2008年8月22日1時8分
 【イスラマバード=四倉幹木】パキスタンの首都イスラマバード近郊にある同国最大の軍需工場群で21日、自爆テロとみられる爆発が2回起き、地元テレビによると工員ら71人が死亡した。112人以上がけがをし、うち38人が重体という。反政府勢力タリバーンが犯行を認めた。同国ではムシャラフ前大統領辞任翌日の19日、北西部の公立病院への自爆テロで32人が死亡したばかり。

 地元警察や報道によると、爆発は首都から約40キロ西にある国営の軍需工場群の2カ所の門の外で午後3時ごろ、相次いで起きた。工場の退勤時間で、集まっていた工員が狙われたとみられる。アフガニスタン国境に近い部族地域を根拠地とするメスード司令官が率いる「タリバーン運動」が複数の報道機関に犯行を認めた。

 この工場群は、弾薬、爆薬のほか自動小銃や機関銃などを生産。国防省が直轄し厳重に警備してきた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0821/TKY200808210297.html

0818 ムシャラフ・パキスタン大統領が辞任 与党の圧力受け [朝日]

2008年8月18日20時51分
 【イスラマバード=四倉幹木】パキスタンのムシャラフ大統領(65)は18日、大統領を辞任した。99年の軍事クーデターで政権を奪って以来、軍の力を背に事実上の独裁体制を敷いてきたが、3月に発足した反大統領派の連立内閣を支える人民党やイスラム教徒連盟シャリフ派など4党が、大統領弾劾の圧力を強め、辞任を迫っていた。

 ムシャラフ氏は同日午後、テレビで演説し、「これ以上の争いを避ける」として辞任を表明した。大統領職は当面、ソームロ上院議長が代行、辞職から30日以内に行われる大統領選に向け連立4党間で候補者の調整が進む見通しだ。米国の「テロとの戦い」に協力してきたムシャラフ氏の退陣で、米国の対テロ戦略に影響が出る可能性もある。

 連立4党は今月初め、国会でムシャラフ氏の弾劾決議を目指すことで合意。その上で、クーデターによる政権掌握や昨年11月の非常事態宣言などが憲法侵害に問われ、死刑につながる可能性があった弾劾決議の前に辞任するよう求めていた。ムシャラフ氏は演説で「弾劾には根拠がなく、戦う用意があるが、弾劾が成立しても失敗しても国を混乱に陥れるだけだ」とした。

 ムシャラフ氏は99年10月、当時のシャリフ首相(現シャリフ派党首)によるムシャラフ氏の陸軍参謀長職解任を巡って起きた軍の無血クーデターで権力を掌握。01年6月には大統領に就任した。01年の米同時多発テロ後にはアフガニスタンとの国境地帯に潜伏する国際テロ組織アルカイダの掃討にも積極的に協力するなど親米姿勢をとった。

 だが、対テロ戦への協力に対してイスラム保守派を中心に国民の多くが反発。それを抑え込もうと独裁色を強めたことがさらに批判を招き、大統領支持派の政党は2月の総選挙で大敗した。

 連立内閣は米国に対テロ戦での協力を表明する一方、国民の反米感情と対テロ戦への不満に配慮し米国と距離をおく姿勢もうかがわせており、米国も対パキスタン政策の見直しを迫られそうだ。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0818/TKY200808180284.html

0727 インド・連続爆弾テロ、死者は45人に [読売]

【ニューデリー=永田和男】インド西部グジャラート州の主要都市アーメダバードで26日発生した連続爆弾テロ事件は、27日までに死者少なくとも45人、負傷者は145人に達した。

27日はダイヤモンド加工業で知られる同州南部スーラトでも爆発物が発見され、25日に南部バンガロールで起きた連続爆発以来3日続いて爆弾テロと同未遂事件が起きる事態に、インド政府は衝撃を受けている。

印PTI通信によると警察は27日、スーラト市内と周辺で火薬などを搭載して停車中の車両2台を発見。市内の病院近くでも、仕掛けられていた爆弾の信管をはずし、事件を食い止めた。

アーメダバードの事件では、繁華街で自転車などにくくりつけた爆弾を爆発させた後、負傷者が搬送されるころ合いを見計らって、近くの病院付近に仕掛けられた爆弾を破裂させて深刻な被害を出しており、スーラトでも同様の事態が起きていた恐れがあった。

バンガロール、アーメダバードでは、時限式爆弾を用いて、爆弾に金属片やボールベアリングの鋼球を詰め込むなど巧妙な細工で殺傷力を増していたという。

26日の事件直前には、イスラム過激派「インディアン・ムジャヒディン」を名乗る犯行予告の電子メールが報道機関に届いた。同組織は最近まで無名だったが、5月に西部ジャイプールで起きた連続爆弾テロで犯行声明を出した。警察は27日、メールの発信元とされるムンバイ近郊の住宅を急襲しパソコンを押収した。

地元メディアでは、ジャイプール、バンガロール、アーメダバード、スーラトがいずれも、ヒンズー至上主義のインド人民党が政権にある州の主要都市だったため、「イスラム過激派の標的となった」との見方も出ている。

グジャラート州は2002年のヒンズー、イスラム教徒間の大規模宗教暴動で知られ、ナレンドラ・モディ州首相は、イスラム教徒敵視発言により、一部では「インドのヒトラー」と呼ばれるほど物議を醸してきた人物。

ニューデリーではシン首相が公邸でパティル内相から一連の事件の報告を受けた後、28日にアーメダバードを訪問すると発表。首相は国民に平静を呼びかける意向だが、アーメダバード市内では27日から軍隊も投入され、宗教衝突再燃など不測の事態に備えている。ニューデリーでも警察が要員を3000人増強、厳戒態勢を敷いている。

(2008年7月28日01時48分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080728-OYT1T00113.htm
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