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■トホホなお役所・公務員06Ⅲ

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0904 組合、1億4000万円流用 岐阜県裏金 検討委調査、「焼却ウソ」証言 [朝日]

 岐阜県の裏金問題で、隠蔽(いんぺい)工作のため県職員組合に集められた裏金のうち、組合活動や梶原拓前知事の訴訟費用などに流用された額は約1億4千万円にのぼることが、弁護士による検討委員会の調査でわかった。記録が残らないよう、多くは現金で集めていた。県の内部調査に「裏金は焼いて処分した」とした職員の証言の一部はウソで、実は飲み食いに使っていたことも検討委員会の調査で明らかになった。


 検討委員会の調査では98~05年度に約2億8300万円が組合に集められた。集約に関与した当時の県幹部らは「後で県に返すつもりだった」と釈明しているが、実際には半分が使われていた。

 このうち約1億2千万円は、組合の行事や他の労働組合との交流、不祥事で懲戒処分を受けた職員への支援などに使われた。約2千万円は組合の正規会計へも繰り入れられていた。

 検討委によると、裏金は当初、口座振り込みで集めていたが、99年度以降の約2億円はすべて現金で集めた。当時の組合委員長は、口座振り込みだと振込人が判明してしまうので切り替えた、と説明しているという。

 検討委はこうした不透明な金の流れを精査した結果、県の内部調査より流用額が約3千万円拡大した。

 検討委は、県の内部調査で裏金を焼いたと主張した職員4人の再調査も進めた。この中で、「異動の際、裏金を後任に引き継いではいけないと考えて、100万円を焼いた」と話していた統計調査課の職員は、焼却はウソだったことを認め、「在籍していた2年間で約300万円の裏金を全額使い切った」と証言を変えた。

 使い道は、課長の交際費に年30万~40万円、管理監の交際費に年10万~15万円。ほかに、職場懇親会の2次会や、東海4県の課長会議の懇親会、東海3県1市のソフトボール大会の費用、ビール券やタクシー券などに使っていたという。
URL:http://www.asahi.com/paper/national.html

0904 元委員長の県幹部、組合に集約・隠蔽を提案 岐阜県裏金 [朝日]

2006年09月04日07時47分
 岐阜県の裏金問題で、裏金を県職員組合に集める隠蔽(いんぺい)方法は、99年1月ごろ、過去に組合委員長を経験した県幹部2人の相談を経て決まったことが、弁護士による検討委員会の調査でわかった。当時の県幹部と組合委員長が岐阜市内の料亭に集まってこの方針を確認。以後、05年度までに総額約2億8000万円の裏金が組合に集められ、半分が使い込まれる結果となった。一連の経緯について検討委は「県と職員組合のなれ合い」と強く批判している。

 隠蔽方法を相談していた委員長経験者の県幹部は、当時の藤田幸也出納長と川添正幸代表監査委員。県職員に同じ時期に採用され、藤田元出納長は76~78年度、川添元監査委員は71~74年度に、それぞれ職員組合委員長を務めた。

 報告書によると、裏金の隠蔽は、96年に着任した森元恒雄元副知事(現・自民党参院議員)の進言を梶原拓前知事が受け入れて決まった。

 99年度の県組織再編を前に森元元副知事は、当時の奥村和彦知事公室長に裏金を1カ所に集めるよう指示。奥村元知事公室長は妙案が浮かばなかったため、藤田元出納長に相談し、藤田元出納長はさらに川添元監査委員に相談した。

 この結果、藤田元出納長は組合に集める方法を提案するとともに、職員組合の当時の書記次長に裏金用の銀行口座の開設を指示。約1週間後には当時の坂上一秀委員長を自室に呼んで、「裏金を後任に引き継ぐこともできず、ノイローゼになっている庶務担当者がいる。自殺者も出かねない」と迫り、裏金受け入れを承諾させたという。

 99年1月19日夜、岐阜市内の料亭に、藤田元出納長、奥村元知事公室長と、当時の総務部長、総務部次長の県幹部と、坂上元委員長の計5人が集まり、裏金を組合に集めることを最終確認した。

 その後、知事公室次長と総務部次長が手分けして、本庁にある61課の総括課長補佐を呼び、裏金を組合へ集約する考えを口頭で示した。組織的な命令と受け取られないよう、「一つの方法として組合への寄付も考えられるが、あくまで各課の責任で処理する」との遠回しな言い方をしたという。

 裏金を組合に集めたことについて、藤田元出納長は「当時はどの課にも裏金があった。とりあえずは、裏金づくりをやめさせることが大事だった。金は後で県に返すはずだった」と話している。

 川添元監査委員は「会議で隣の席にいた藤田元出納長から組合に集約する話は聞いたが、『そんなことを組合は受けない』と答えた。相談という口ぶりではなく、友人同士の話として聞いた」と話している。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0904/NGY200609030006.html

0901 「梶原前知事、裏金隠し了承」 総額は17億円 岐阜県 [朝日]

2006年09月01日13時45分
 岐阜県の裏金問題で、弁護士による検討委員会(幅隆彦委員長)が1日、調査結果と提言を発表した。組織ぐるみでつくられた裏金は92~03年度にかけて総額約17億円にのぼると認定。これらの裏金の存在を隠したことについて、委員会は「当時の森元恒雄副知事(現・自民党参院議員)の進言により、梶原拓前知事が了承していた。他の幹部に比べても重大な責任がある」と指摘した。

 調査結果では、裏金がつくられていた当時の知事ら三役と管理職に返還を求めるべきだとし、その総額は利息を含めて約14億円とした。また、裏金を焼いたり捨てたりしたと証言した職員について、「業務上横領罪か器物損壊罪に問われる可能性がある」と指摘した。

 古田知事は、検討委員会の提言を受け、職員の処分や裏金の返還方法を早急に決める方針だ。

 裏金問題は7月初めに発覚。県は8月3日に内部調査の結果を発表し、94年度に全庁で約4億6600万円の裏金をつくっていたことや、森元元副知事の指示で県職員組合に裏金を隠したことなどを明らかにした。職員6人が計500万円の裏金を焼いたり捨てたりしたとの証言も公表した。

 その後、森元元副知事は裏金隠しを認めた上で、公表しないことについて「梶原前知事の了承を得ていた」とする談話を発表。一方、梶原前知事は記者会見をし、「一切報告を受けていない」などと関与を否定していた。

 検討委員会は、第三者の立場から県の内部調査結果を検証し、職員の処分や裏金返還のあり方、再発防止策を提言するため、7月下旬に設置された。

 元裁判官を含む弁護士3人で構成。梶原前知事から直接聞き取り調査をするなど、事実関係を解明するために独自の調査もしてきた。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0901/NGY200609010002.html
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