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■政局08Ⅳ

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0829 補正予算案提出まで代表質問に応じず 野党4党が一致 [朝日]

2008年8月29日20時39分
 民主、共産、社民、国民新の野党4党の国会対策委員長が29日会談し、(1)臨時国会では補正予算案が提出されるまで代表質問に応じない(2)太田農水相の事務所費問題をめぐる集中審議を開くよう求める――との方針で一致した。

 民主党の山岡賢次国対委員長が同日、自民党の大島理森国対委員長に合意内容を伝えた。山岡氏は記者会見で「単に(補正予算に関する)考え方を述べて、それに対して形式的な質問をするというのでは審議の意味はない。ぜひとも法案が提出された後にして頂きたい」と語った。

 山岡氏はこのほか、参院で可決したが衆院で継続審議になっている後期高齢者医療制度廃止、郵政民営化見直しの2法案の早期審議入りを求めた。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0829/TKY200808290269.html

0829 姫井議員、一夜で離党撤回 「軽率な行動だった」 [朝日]

2008年8月29日22時55分
 民主党に28日に離党届を出した姫井由美子参院議員が29日夕、党本部で記者会見し、離党届を撤回し、新党「改革クラブ」への参加を取りやめると表明した。新党の渡辺秀央代表ら4人は同日昼、記者会見で新党結成を正式表明したが、姫井氏が早々と離脱し新党は出ばなをくじかれた。

 姫井氏は離党撤回の理由を「今月に入って同僚議員から『参院改革を目的とした新会派をつくりたいから参加してほしい』との話があり、選択肢の一つと考えたが、その後新党結成が自民党による民主党切り崩しの受け皿だとわかった。軽率な行動だったと反省している」と説明した。

 会見には、姫井氏と会って慰留した菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長、輿石東参院議員会長が同席した。菅氏は記者団に「彼女は孤立していた部分もあった。活動の場を与えていきたい」と語った。

 これにより、新党に参加する議員は4人になり、このままでは「所属する国会議員が5人以上いる」と規定される「政党要件」を満たさず、政党交付金を受けられない。

 4人は姫井氏から欠席の連絡がないまま記者会見に臨んだ。渡辺氏は記者団に欠席の理由を聞かれ、「信頼は揺らいでいない。何かの事故があったんだろう」と気遣った。

 その後、4人は姫井氏の会見を受け、都内で協議。大江康弘参院議員は「第2、第3段階で(参加する)と言って、少し遅れた人たちに『もう一度一緒にやっていけないか』ということも含めて(呼びかけを)やらないといけない」と「5人目」獲得に意欲をみせた。ただ、民主党のベテラン議員は「うちにも狙われてるやつがいるが、ちゃんと手を打った」と語った。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0829/TKY200808290275.html

0825 臨時国会、11月20日まで70日間 政府・与党方針 [朝日]

2008年8月25日23時7分
 政府・与党は25日、臨時国会の会期を9月12日から11月20日までの70日間とする方針を決めた。インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続する補給支援特別措置法案を、参院で否決したとみなすことができる「60日ルール」を適用して再可決する場合、会期延長は避けられない設定だ。

 福田首相は特措法案を成立させるためには、年末年始の衆院解散・総選挙を求める公明党を説得して会期を延長するしかなく、解散時期をにらみながらの国会運営となる。

 自民党の麻生太郎、公明党の北側一雄両幹事長らが25日夜、東京都内で会談し、臨時国会の対応を協議。政府は総合経済対策に基づく08年度補正予算案を9月末に提出する方向で、会期幅は同予算成立に十分な審議日数を確保することに主眼が置かれた。

 一方、補給支援特措法案の再可決に慎重な公明党に配慮し、「60日ルール」を前提としなかった。与党は衆院で継続審議となっている民主党の「対案」をテコに同党との協議を進めたい意向だが、合意は極めて困難な情勢だ。

 臨時国会は2回、会期延長が出来る。補正予算を成立させた後、補給支援特措法案を60日ルールを適用して再可決するなら、12月中旬ごろまでの会期延長が必要になる。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0825/TKY200808250330.html

0822 小沢氏無投票3選確実へ 民主代表選、野田氏が出馬断念 [朝日]

2008年8月22日11時59分
 民主党の野田佳彦広報委員長は22日、9月8日告示の民主党代表選への出馬を断念した。野田氏は「無投票は望ましくない」と出馬に向け、調整を続けてきたが、野田グループ内でも慎重論が強く、出馬に必要な20人以上の推薦人確保が難しいと判断した。このため、代表選は小沢代表の無投票3選が確実な情勢になった。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0822/TKY200808220064.html

0820 臨時国会:首相、主導権握れず 会期幅、公明となお溝 [毎日]

 福田康夫首相が19日、臨時国会の召集日を具体的にせず、会期にも言及しなかった背景には、この問題に神経をとがらせる公明党との折り合いがつけられていない事情がある。公明党は9月中旬の召集は受け入れたが、焦点は次期衆院選のタイミングと絡み始めた会期の幅。年末・年明けの衆院解散・総選挙も念頭に独自色を強める同党に翻弄(ほんろう)され、首相の政権運営は不安定感を増している。【川上克己】

 首相は19日夜、召集日や会期の幅を明確に決められなかったことについて首相官邸で記者団に「決められるものなら早く決めたいが、いろんな状況があって総合的に判断した」と説明した。

 首相は18日夕、召集日に関し「私にも考えはあります」と記者団に述べ、19日の政府与党連絡会議で決断を示す構えをみせた。ところが、18日深夜に及んだ自民、公明両党の幹事長、国対委員長会談も召集日、会期幅で合意できなかった。公明党幹部はこの夜「与党で調整がつかないうちに首相が決めるというなら『勝手にどうぞ』ということになる」と突き放した。

 さらに問題なのは会期の幅だ。公明党の漆原良夫国対委員長は19日、新テロ対策特別措置法の延長問題に関し「わが党は(参院送付後60日で可能となる)衆院再可決を前提に日程は組まないと言っている。そこは首相とぶつかる」と記者団に明言。会期を長く取りたい首相と、短期で閉じたい同党との相違を隠さなかった。

 加えて同党は支持母体・創価学会を提訴した元委員長の矢野絢也(じゅんや)氏が臨時国会で参考人招致されるのではないかと危機感を募らせている。野党はすでに矢野氏招致をちらつかせており、会期幅を最小限にとどめ矢面に立つ機会を封じたい思惑がある。

 民主党は9月8日告示、21日投票の代表選を材料に9月中旬召集をけん制。公明党を揺さぶり始めている。

 新テロ特措法の延長のための衆院再可決は、公明党を含めた衆院の3分の2以上の勢力が不可欠だ。

 首相は、公明党の事情や民主党の出方を見極めるためにも、召集日について大枠を示すにとどめざるを得なかった。

毎日新聞 2008年8月20日 東京朝刊
URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080820ddm002010074000c.html

0819 臨時国会は9月中旬召集 首相が意向 [朝日]

2008年8月19日15時1分
 福田首相は19日の政府・与党連絡会議で、臨時国会を9月中旬に召集する意向を表明した。これを受け、政府・与党は補給支援特措法の延長など重要法案の取り扱いや会期について最終調整を進める。

 首相は「臨時国会の召集日は9月中旬」と述べたうえで、臨時国会で(1)景気対策を含む総合経済対策(2)特措法延長などの国際協力(3)消費者庁関連法案など消費者総合対策(4)前国会からの積み残し法案、を優先させる考えを示し、協力を求めた。

 これに対し、公明党の太田代表は「課題の実現のため、与党はもちろん、与野党の協議が必要だ」と述べ、特措法延長法案の再議決に慎重な姿勢を示した。同党は、9月中旬召集は認める考えだ。

 首相は総合経済対策について、週内に政府案をまとめ、与党と調整したうえで来週中に決定する考えを表明。政府・与党は対策を実現するための補正予算案の臨時国会への提出を視野に、規模など具体的な検討に入る。

 首相は当初、特措法延長法案の再可決に必要な日程を確保するため、8月下旬に召集する構えだった。しかし、公明党が再可決を前提とした早期召集に反発し、民主党代表選後の9月下旬召集を主張。首相は召集を9月中旬にすることで、必ずしも再可決を前提とせず、民主党と話し合う姿勢を示したとみられる。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0819/TKY200808190258.html

0814 給油延長法案、臨時国会提出へ 首相・幹事長確認 [朝日]

2008年8月14日1時25分
 福田首相は13日、自民党の麻生太郎幹事長と会談し、秋の臨時国会にのぞむ方針を協議した。首相は補給支援特別措置法延長を重視する考えを示し、臨時国会に法案を提出して成立をめざすことを確認した。会談に先立つ与党幹部間協議で、大型補正予算の臨時国会提出で一致したことに対しては、首相は「景気対策はしなければいけない。優先順位が極めて高い」と語り、検討する考えを伝えた。

 会談には大島理森国会対策委員長も同席。補給支援特措法に基づく自衛隊によるインド洋での給油活動について、首相は「国際的に非常に大きな問題だという認識はぜひ強く訴えなければいけない」と語り、継続できるよう臨時国会での同法延長に強い意欲を示した。首相は、各国がアフガニスタンで行っている活動についても、具体策を数字を挙げて説明したという。

 ただ、民主党は同法延長に反対する方針で、成立には衆院再議決は避けられないが、公明党は消極的な立場だ。この点をめぐり、自民党幹部は同日夜、公明党幹部に対して「首相は3分の2については言わなかった」と伝え、再議決まで既定方針になったわけではないと説明した。

 与党内では「延長法案を衆院で可決し、参院審議の段階で民主党に協議を申し入れて打開策を探ることになるのではないか」(公明党幹部)との見方が出ている。

 一方、補正予算の規模について公明党は「1兆円以上」を求めているが、政府内では規模と提出時期について固まっていない。ただ、景気対策を前面に掲げた大型の補正予算を編成すれば、01年の小泉政権発足から続いてきた財政健全化路線は転換されたというメッセージになりそうだ。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0814/TKY200808130426.html

0811 政府、総合経済対策の骨格発表…景気・省エネ対策推進が柱 [読売]

 政府は11日、原油価格の高騰に伴う物価高や景気低迷に対処するため、総合経済対策の骨格を発表した。

 中小・零細企業向けの金融支援や、省エネルギー対策の推進が柱だ。高速道路料金の引き下げなどの具体策や予算の規模は、8月末にまとめる全体像で示す。

 今回の対策は「安心実現のための総合対策」と銘打ち、景気対策に加えて、医療や非正規雇用、食品安全などへの対策も含む幅広い内容を目指す。

 同日記者会見した与謝野経済財政相は、「一定の節度を持った規模の経済対策になる」と財政のバラマキに否定的な考えを強調する一方、「お金がないからやめた、というわけにはいかない」とも指摘し、財源を確保するための補正予算を臨時国会で編成する方針を示唆した。

 公明党が要求している低所得者向けの減税については、「生活者、消費者の視点に立った考えだが、中身が重たい。自民党税調や公明党税調など、党対党で話し合う必要がある」と述べ、今回の対策に盛り込まない方針を示した。

 自民党の麻生幹事長が指摘している証券優遇税制の拡充も、「他の金融商品との横並びの問題もある。党税調で議論していただいたらよい」と述べるにとどめた。

(2008年8月11日21時20分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080811-OYT1T00623.htm

0807 「禅譲密約説」、福田首相が不快感 [朝日]

2008年8月7日23時29分
 福田首相は7日、総選挙前に麻生太郎自民党幹事長に政権を禅譲するという「密約説」の真偽について記者団に問われ、「それは報道ですか」と聞き返すなど不快感を示した。密約があったかどうかには直接言及せず、「公になっているものは『密約』とは言わない」とかわした。

 自らが衆院の解散・総選挙に踏み切るかどうかについては「まだ期間がありますからね。そういうことを言う時期ではありません」と語った。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0807/TKY200808070386.html

0803 内閣支持横ばい24% 麻生幹事長高評価 本社世論調査 [朝日]

2008年8月3日3時1分
 福田内閣の改造を受けて朝日新聞社が1、2の両日実施した全国緊急世論調査(電話)によると、内閣支持率は24%で、前回(7月12、13日)の24%から変わらなかった。不支持率は55%(前回58%)だった。自民党役員人事で麻生太郎氏が幹事長になったことについては、「評価する」51%が「評価しない」29%を大きく上回った。

 内閣支持はガソリン税問題で混乱した4月に20%台に下がって以来、低い水準のままだ。発足当初80%台だった自民支持層の内閣支持も52%まで下がるなど、改造は反転上昇のきっかけに今のところなっていないようだ。

 改造で福田首相は指導力を発揮したかの問いには、「発揮した」は15%で、「そうは思わない」が66%を占めた。指導力を「発揮した」と思う人は、自民支持層で30%、内閣支持層でも38%しかいない。直前まで自らの意思を明言しなかった今回の改造で、首相の指導力への見方は支持基盤のなかでも厳しい。

 改造で首相の印象が「よくなった」は9%にとどまり、「悪くなった」9%で、「変わらない」74%が大半を占めた。

 首相が掲げた「国民目線の改革」に対しては、新しい内閣で改革が進むことを「期待する」が47%と、「期待しない」の44%をわずかに上回った。野党支持層や無党派層でも「期待する」は3割から4割程度あり、政策の方向としては一定の支持を得ているようだ。

 衆院の解散・総選挙の時期については、「できるだけ早く実施すべきだ」が45%で、「急ぐ必要はない」42%だった。

 「いま投票するとしたら」として聞いた衆院比例区の投票先は自民25%、民主32%など。6月時点の自民23%、民主36%から差は縮まったものの、民主優位が続いている。

 政党支持率は自民23%(前回26%)、民主22%(同24%)などだった。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0803/TKY200808020342.html

0802 「総選挙シフト」かじ切った首相 結束重視の内閣改造 [朝日]

2008年8月2日1時45分
 福田首相が「総選挙シフト」にかじを切った。1日夜、事実上発足した福田改造内閣と自民党新執行部。首相は麻生太郎氏を総選挙に向けた「党の顔」に据え、政策面でも、物価高や景気対策に優先順位を置くなど、構造改革路線の転換に踏み出した。だが、政権浮揚につながらなければ一気に求心力を失い、解散権を行使する道を封じられかねない。

 負ければ野党に転落する政治決戦をどうしのぐか――。衆院議員の任期切れが来年9月に迫るなか、首相にとって今回の人事の最大の課題は、自民党が総選挙に勝つための体制づくりだった。長考した首相が出した結論は、麻生氏の幹事長起用だった。

 首相は改造後の記者会見で、麻生氏起用について「自民党をしっかりリードして欲しいという思いで、かねがね考えてきた」。支持率反転のきっかけがつかめないなか、国民的な人気がある麻生氏は、総選挙に向けた強力な「武器」だった。

 加えて、麻生氏を取り込むことで、首相は党内8派閥すべての支持を受けることになる。公明党との関係がよくなかった伊吹文明氏も幹事長から外した。総選挙に向けた与党内の結束を最優先した布陣といえる。

 麻生氏にとっては、政権浮揚に失敗し総選挙で敗れれば一蓮(いちれん)托生(たくしょう)。「火中の栗」を拾うことにもなりかねないだけに、自らの足場を固めるため、今回の人事に積極的にかかわった形跡がある。

 1日午前には首相と公邸で約50分にわたって会談。改造人事では麻生氏に近い与謝野馨前官房長官が経済財政担当相に起用され、麻生派の鈴木恒夫氏が初入閣を果たした。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY200808010342.html

0802 派閥の影響力復活 三役横滑り、領袖が次々入閣 [朝日]

2008年8月2日8時0分
 党三役の横滑り、派閥会長の相次ぐ入閣、派閥による売り込み……。福田改造内閣は閣僚17人のうち13人が代わる大幅改造となったが、その姿は首相が昨年の総裁選で8派閥に推されて党総裁に就いた経緯をなお引きずり、組閣のスタイルが旧来型に戻ったことを露呈した。

 伊吹文明幹事長→財務相、谷垣禎一政調会長→国土交通相、二階俊博総務会長→経済産業相。1日昼まで党三役に就いていた3氏は、夕方にはそろって入閣リストに登場した。町村派の町村信孝会長、高村派の高村正彦会長も留任。5月に古賀派に合流した旧谷垣派の谷垣氏を加えれば、派閥会長級の起用は5人にのぼる。

 自らは入閣しない山崎派の山崎拓会長は、党の実力者を通じて同派の保岡興治氏の入閣を売り込んだ。麻生派の麻生太郎会長は総裁選で福田首相と戦い、昨年9月発足の福田内閣では派閥からの入閣はゼロだったが、今回は今期限りで政界引退を決めている鈴木恒夫氏を入閣させた。

 町村官房長官は組閣後の記者会見で「大きなグループである平成研(津島派)は、茂木(敏充)さん1人です。人数とのバランスまで考えて派閥均衡人事をやったのではない」と強調したが、津島派の幹部は内実をこう明かす。「最大の目的は党三役の取得だった。希望は三役1人、閣僚2人。三役を取るのに体力を使いすぎ、大臣の方がおろそかになってしまった」

 こうした事情が交錯した結果、2人いた非議員からの起用は、留任した増田総務相1人となった。

 閣僚起用のスタイルも変化した。小泉元首相は対象者に事前に具体的なポストを知らせず、首相官邸に呼んで初めて伝える手法を確立した。人事権者として求心力を維持することをねらい、安倍前首相もこれを基本的に踏襲した。だが、今回は複数の対象者が官邸に来る前にポストを通告された。

 改造内閣の平均年齢は62.0歳で、改造前の60.2歳から少し高くなった。40代の2人が入閣したが、60代が3人から10人へと増えた。女性は改造前と同じ2人だ。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0802/TKY200808020005.html

0802 内閣改造、参院「推薦枠」は消滅 自民党の劣勢反映 [朝日]

2008年8月2日14時31分
 今回の内閣改造では、参院自民党が年功序列で推薦した議員を登用する「参院枠」が事実上、なくなった。留任した舛添厚労相、初入閣した林芳正、中山恭子の計3氏はいずれも参院側の推薦ではなく、首相の判断で一本釣りされた。参院が推薦した矢野哲朗、吉村剛太郎両氏は入閣を逃した。

 参院枠は、派閥の意向を重視する従来の手法を無視した小泉元首相でさえ、手を出せなかった聖域だ。国会運営の与野党折衝で存在感を発揮する参院自民党の独自性を尊重し、組閣のたびに2人の枠が確保されてきた。参院内での人選は年次順に行われ、大臣を1期務めれば終わりで、再入閣はないのが基本ルールだった。

 だが、昨夏の参院選で自民党は参院第2党に転落。それ以降、数で上回る参院民主党の攻勢に押され、衆院での再議決を余儀なくされた。法案成立という対価を支払えなくなった状況に、参院自民党の青木幹雄前議員会長は「今は衆院に迷惑を掛けているので、減らされても仕方がない」と周辺に語る。

 ただ、改造では結果として3人の参院議員が登用された。参院執行部の一人は「参院に、それだけ人材が豊富ということだ」と話し、聖域の消滅もやむを得ないとの考えを示した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0802/TKY200808020008.html

0802 「生活改善が内閣の使命」会見で福田首相 [読売]

 福田首相は1日夜、首相官邸で記者会見し、今回の内閣改造の狙いを、「国民が生活改善を実感できる政策の実現を重視した布陣を敷いた。この内閣の使命は政策を実現、実行することだ」と説明した。

 自ら衆院解散に踏み切る考えかどうかとの問いには「直ちに解散を考えているわけではない」と述べた。

 消費税率引き上げに前向きな与謝野経済財政相らの起用に関連し、増税する考えがあるかどうかについては、「消費税なしで財政再建ができるとは考えられないし、国民の安心できる社会保障も成り立たない。ただし、(与謝野氏らが)今すぐやろうと言っているとは思わない。どう扱っていくか、きちんと道筋を立てて国民に十分説明していくことが大事だ」と語った。
(2008年8月2日00時06分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080801-OYT1T00960.htm

0802 福田改造内閣の顔ぶれ [読売]


総理 福田 康夫(ふくだ・やすお)72
 自民(無) 衆(6)群馬4区▽外務政務次官、官房長官。早大
総務 増田 寛也(ますだ・ひろや)56〈留〉
 民間▽岩手県知事、内閣府地方分権改革推進委員。東大
法務 保岡 興治(やすおか・おきはる)69
 自民(山)衆(11)鹿児島1区▽法相、党憲法調査会長。中大
外務 高村 正彦(こうむら・まさひこ)66〈留〉
 自民(高)衆(9)山口1区▽外相、法相、防衛相。中大
財務 伊吹 文明(いぶき・ぶんめい)70
 自民(伊)衆(8)京都1区▽文科相、党幹事長。京大
文部科学 鈴木 恒夫(すずき・つねお)67〈初〉
 自民(麻)衆(6)神奈川7区▽文部総括政務次官。早大
厚生労働 舛添 要一(ますぞえ・よういち)59〈留〉
 自民(無)参(2)比例▽外交防衛委員長、党参院政審会長。東大
農水 太田 誠一(おおた・せいいち)62
 自民(古)衆(8)福岡3区▽総務庁長官、党行革本部長。慶大院
経済産業 二階 俊博(にかい・としひろ)69
 自民(二)衆(8)和歌山3区▽経産相、党総務会長。中大
国土交通 谷垣 禎一(たにがき・さだかず)63
 自民(古)衆(9)京都5区▽財務相、党政調会長。東大
環境 斉藤 鉄夫(さいとう・てつお)56〈初〉
 公明 衆(5)比例中国▽文科委員長、党政調会長。東工大院
防衛 林 芳正(はやし・よしまさ)47〈初〉
 自民(古)参(3)山口▽外交防衛委員長、内閣府副大臣。東大
官房 町村 信孝(まちむら・のぶたか)63〈留〉
 自民(町)衆(8)北海道5区▽文科相、党総務局長、外相。東大
国家公安委員長・防災 林 幹雄(はやし・もとお)61〈初〉
 自民(山)衆(5)千葉10区▽運輸政務次官、国交副大臣。日大
金融・行政改革 茂木 敏充(もてぎ・としみつ)52
 自民(津)衆(5)栃木5区▽沖縄・北方・科技相。東大
経済財政 与謝野 馨(よさの・かおる)69
 自民(無)衆(9)東京1区▽党政調会長、官房長官。東大
消費者 野田 聖子(のだ・せいこ)47
 自民(無)衆(5)岐阜1区▽郵政相、党広報局長。上智大
少子化・拉致問題 中山 恭子(なかやま・きょうこ)68〈初〉
 自民(町)参(1)比例▽内閣官房参与、首相補佐官。東大
【表の見方】
〈留〉は留任、〈初〉は初入閣。氏名、年齢、所属政党、自民党議員は出身派閥【(町)は町村派、(津)は津島派、(古)は古賀派、(山)は山崎派、(伊)は伊吹派、(麻)は麻生派、(二)は二階派、(高)は高村派、(無)は無派閥】、当選回数、選挙区、略歴の順。

 2008年8月2日 認証式
閣僚の特命・担当事項
▽総務相=地方分権改革、地方再生、道州制
▽国土交通相=観光立国、海洋政策
▽国家公安委員長・防災相=沖縄・北方
▽金融・行政改革相=公務員制度改革
▽経済財政相=規制改革
▽消費者相=科学技術政策、食品安全、宇宙開発
▽少子化・拉致問題相=男女共同参画、公文書管理

官房副長官
政務 塩谷 立(しおのや・りゅう)58
 静岡8区。文科副大臣、国土交通委員長。慶大卒。当選5回(自民、町村派)
政務 岩城 光英(いわき・みつひで) 58〈留〉
 参院福島。国土交通政務官、農水委員長。上智大卒。当選2回(自民、町村派=参院)
事務 二橋 正弘(ふたはし・まさひろ) 66〈留〉
 64年自治省入省。静岡県副知事、自治事務次官、内閣官房副長官、自治総合センター理事長。東大卒

(2008年8月1日 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/0001/

0802 福田改造内閣…与謝野経財相・伊吹財務相、財政再建へ布陣

 福田首相は1日、内閣改造と自民党役員人事を行い、福田改造内閣がスタートした。

 衆院選に備える体制作りのため、党幹事長に麻生太郎氏を起用した。閣僚では与謝野馨・前官房長官を経済財政相、伊吹文明氏を党幹事長から財務相に起用するなど財政再建重視型の人材を配置した。

 首相は1日夜、首相官邸で記者会見し、改造内閣を「安心実現内閣」と表明。新体制で内閣支持率低迷に苦しむ政権の立て直しを図る考えだ。

 改造内閣は、2日午前に皇居で行われる認証式を経て正式に発足する。副大臣人事は5日、政務官人事は6日に行われる予定だ。

 内閣改造は昨年9月の政権発足後、初めてだ。17閣僚のうち13閣僚を入れ替える「大幅改造」となったが、町村官房長官、高村外相、舛添厚生労働相、増田総務相の主要閣僚は留任させた。

 伊吹氏を含む自民党前四役のうち3人が閣内に横滑りした。国土交通相には谷垣禎一・前政調会長を充て、経済産業相と法相には二階俊博・前総務会長、保岡興治・元法相を再登板させた。公明党からは、初入閣となる斉藤鉄夫政調会長を環境相として起用した。

 次期臨時国会の焦点となる新テロ対策特別措置法延長問題や防衛省改革に取り組む防衛相には、初入閣の林芳正参院議員を充てた。野田聖子・元郵政相が消費者相として再入閣し、首相が重視する消費者庁設置関連法案を担当する。北朝鮮による拉致被害者家族の信頼が厚い中山恭子氏を首相補佐官から少子化・拉致問題相に抜てきした。初入閣は5人、女性は2人だった。

 3人の官房副長官のうち衆院の大野松茂副長官は、同じ自民党町村派の塩谷立衆院議員に交代した。

 一方、党役員人事では、政調会長に無派閥の保利耕輔・元自治相を起用。総務会長には、党内第2派閥の津島派の強い要請に配慮し、同派の笹川尭衆院議院運営委員長を充てた。大島理森国会対策委員長、細田博之幹事長代理は留任した。

 首相は、自民党の8派閥中、6派閥のトップを閣僚や党四役に取り込んだ。8派閥のすべてが閣僚ポストを確保した。郵政民営化に反対して自民党を離党し、2006年12月に復党した「造反組」からも保利、野田両氏を登用し、挙党態勢構築に力を注いだ。

(2008年8月2日01時48分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080801-OYT1T00580.htm?from=main1


0801 麻生幹事長・伊吹財務相、古賀選対委員長は続投へ [読売]

福田首相は1日午後、内閣改造と自民党役員人事を行い、福田改造内閣が事実上発足する。党幹事長に麻生太郎・前幹事長を充て、伊吹幹事長は財務相に起用する。

 古賀選挙対策委員長は続投が固まった。

 首相は1日午前、首相官邸で公明党の太田代表と党首会談を行い、同日中に内閣改造を行うことで正式に合意した。

 首相はその後、首相公邸で麻生氏と会談して幹事長就任を要請し、麻生氏も受け入れた。

 麻生氏は当初、福田政権で党三役と同格にした党選挙対策委員長を、それ以前と同じ位置づけに「格下げ」するよう求める意向だったが、協議の結果、現在の四役体制を来年の党大会まで維持することで合意した。

 政調会長には、自民党津島派から津島雄二・元厚相を起用する案が出ているが、無派閥の保利耕輔・元自治相の名前も挙がっている。細田博之幹事長代理、大島理森国会対策委員長は留任する方向だ。

 与謝野馨・前官房長官を経済閣僚で起用する案がある。二階総務会長も、重要閣僚で処遇される見込みだ。公明党は、松あきら参院議員か山口那津男政調会長代理の入閣を求める意向だ。若林農相、甘利経済産業相らは交代する方向だ。

 麻生氏は小泉、安倍政権で重要閣僚を歴任し、安倍改造内閣では党幹事長を務めた。昨年9月の自民党総裁選で福田首相に敗れた後、福田政権では役職に就かず、首相と距離を置いていた。

 首相は次期衆院選をにらんだ政権の立て直しに、国民的な人気のある麻生氏の協力を求め、挙党態勢を敷くことが必要だと判断したと見られる。

 首相は太田代表との会談で、内閣改造の方針について、「景気の先行き不安への対応、長寿・少子化社会に対応して経済の仕組みを変えていかなければならない。その点を踏まえた陣容にしたい」と伝えた。太田氏は「生活者重視の改革を強く打ち出すことが大事だ」と指摘した。

 首相は午後1時半の臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめる。その後、自民党臨時総務会で党役員人事について一任を取り付け、新役員を選出。午後6時ごろに新閣僚の呼び込みを開始し、官房長官が閣僚名簿を発表する。

 首相は1日夜に記者会見を行い、内閣改造の狙いと今後の政権運営の方針を国民に説明する。皇居での認証式は2日午前に行われる予定で、福田改造内閣の正式な発足も2日となる。
(2008年8月1日14時41分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080801-OYT1T00364.htm?from=nwla

0730 首相、内閣改造へ最終調整 8月初旬にも [朝日]

2008年7月30日12時42分
 福田首相は30日、8月初旬にも内閣改造に踏み切り、合わせて自民党役員人事も行う方向で最終調整に入った。自民党の伊吹文明幹事長と30日午後に会談し、具体的な日程を含め最終決断する。公明党の太田代表との与党党首会談についても調整する。

 ジュネーブで開かれていた世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉が決裂し、日本から出席した甘利経産相、若林農水相は31日午後に帰国する予定。首相はこれを受け、同日中にも与党党首会談を開いたうえ、8月1日から週明けにかけて党役員人事と内閣改造に踏み切る見通しだ。その場合、小幅な人事にとどまるのか、幹事長や官房長官ら骨格を含む大幅な人事になるのかが焦点となる。

 自民、公明両党の幹事長、政調会長、国会対策委員長は30日、東京都内のホテルで会談し、党役員人事・内閣改造を前提に、臨時国会の召集日は「新体制で決める」ことを確認した。召集日をめぐっては、補給支援特別措置法の延長を衆院の3分の2で再可決するために8月下旬召集を主張する伊吹氏ら自民党執行部と、再可決に慎重で9月下旬召集を訴える公明党の北側一雄幹事長らとの違いは埋まらず、結論を先送りした。

 自民党はその後、党本部で臨時役員会を開き、自公幹部会合の結果を確認。伊吹氏は「役員はそれぞれ居所を明らかにしておいてほしい」と語り、党役員人事に備えるよう促した。

 首相はこれまで、内閣改造について、「決まるまでは白紙」として、態度を明確にせず、党役員人事についても言及していなかった。内閣支持率が低迷する中、人事の刷新が政権浮揚につながるかどうかが問われることになる。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0730/TKY200807300158.html

0717 全国郵便局長会:民主候補支援へ 国民新推薦15選挙区で [毎日]

民主党の小沢一郎代表と国民新党の綿貫民輔代表ら両党幹部と、全国郵便局長会(全特)の浦野修会長らが16日、東京都内で会談した。郵政民営化見直しを民主党が次期衆院選マニフェストに明記することを受け、国民新党推薦の民主公認候補を全特の政治団体「郵政政策研究会」が支援することで合意した。民主党が国民新党を媒介に、従来の自民党最大の支持基盤に食い込むことになる。自民党内には「次の衆院選はより厳しい情勢になる」(幹部)との警戒感が広がった。

 会談には十数人が出席。▽民主党は郵政民営化の抜本的見直しについて、国民新党の主張を十分考慮の上選挙公約に明記し、政権獲得後に必ず実現▽国民新党は推薦する民主候補当選に向け郵政政策研究会と共に全力を尽くす--など3項目の合意文書を交わした。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は会談後、記者団に「郵政民営化がもたらした地域崩壊を救うために合意した。画期的だ」と評価。国民新党の亀井久興幹事長は「両党協力し、来る選挙で政権交代を実現することが何より大切」と強調した。

 国民新党が民主党の公認内定者推薦を決めているのは現在15選挙区。郵政民営化見直しのマニフェスト盛り込みについて民主党は「国民新党との協議前に、民主党としての考えを整理する」(政調幹部)との構えで、国民新党の主張が十分取り入れられるかどうかは不透明だ。

 一方の自民党。各種団体とのパイプ役を務める二田孝治団体総局長は「郵政問題で手直しすべきところがあれば手直ししたい」と全特に秋波を送る。選対幹部は「民主党が郵政民営化見直しをマニフェストに盛り込めば、全特への格好のアピールになる。自民党は苦しい」と漏らした。

 「かつての組織力に陰りが見える」との声もある全特だが、それでも「郵政票」は無視できない存在。郵政民営化に反対した山口俊一元副総務相らが3月に「郵政事業研究会」を設立したのも、そうした背景がある。

 しかし自民党内には「小泉チルドレン」をはじめ郵政民営化に賛同した議員も多い。見直し論議には、党内の亀裂を深める危うさも潜む。【西田進一郎、渡辺創】

 【ことば】全特 旧特定郵便局長が1953年に設立した「全国特定郵便局長会」の略称。07年10月の郵政民営化で普通局と特定局の区別が消え、今年5月「全国郵便局長会」に名称を改めたが、「全特」の略称は残した。特定局長OBと家族らで組織した政治団体「大樹全国会議」とともに、自民党の最大の支持基盤だった。民営化で特定局長が国家公務員でなくなり、政治活動が解禁されたため今年1月、OBとともに新たな政治団体「郵政政策研究会」を設立。全国約2万4500局のうち旧特定局は約1万9000局。
URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080717k0000m010097000c.html

0709 洞爺湖サミットが閉幕 首相、温室ガス削減合意を評価 [朝日]

2008年7月9日16時21分
 7日から3日間、開かれていた北海道洞爺湖サミットは9日午後、福田首相の議長総括を発表して閉幕した。首相は留寿都村の国際メディアセンターで締めくくりの記者会見を行い、温室効果ガスを50年までに50%削減する長期目標をG8(主要8カ国)だけでなく、すべての国で共有を目指すとしたG8合意について、「違いを乗り越えながら共通の認識を示し、国連での交渉に弾みをつける貢献ができた」と評価した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0709/TKY200807090243.html

0701 橋本・前高知県知事、新党の基本政策で「大二郎の旗」 [読売]

 橋本大二郎・前高知県知事が次期衆院選前に結成を目指している新党の基本政策が30日、明らかになった。

 「大二郎の旗」と題し、〈1〉権限、財源を全面的に地方に移行した「地域自立型国家構造」〈2〉憲法の平和主義を基にした国際貢献〈3〉「構造改革」の継続と経済成長〈4〉行き過ぎた市場主義による格差問題の解消と少子高齢化社会に対応した安心できる暮らしづくり――を目指すとした。

 また、政治姿勢として、「三つの独立」を掲げ、「既存政党や従来型政治家」「利権やしがらみ」「中央主権や官僚支配」からの独立を唱えた。

(2008年7月1日03時04分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080701-OYT1T00058.htm

0617 内閣支持23%、やや回復 不支持59% 本社世論調査 [朝日]

 朝日新聞社が14、15の両日実施した全国世論調査(電話)によると、福田内閣の支持率は23%(前回5月17、18日調査は19%)、不支持率は59%(同65%)で、やや持ち直したものの、支持は低い水準にとどまっている。参院で福田首相の問責決議案が可決されたことは、「評価する」42%、「評価しない」39%で、見方が二分された。

 問責可決を「評価する」は民主支持層で63%。無党派層では41%あり、「評価しない」35%をやや上回る。自民支持層は26%が「評価する」と答えた。

 問責理由の一つになった後期高齢者医療制度について、見直して制度を維持する方針の政府・与党の対応と、廃止を主張する野党の対応のどちらを評価するかでは、「政府・与党」30%(前回30%)、「野党」49%(同53%)だった。政府・与党は低所得者の保険料を軽減するなどの見直し策をまとめたが、制度への反発は依然強い。

 通常国会が事実上、終了したことを受けて、衆参両院で多数派が異なることへの見方を聞いたところ、「よかった」が41%で、「よくなかった」の36%をやや上回った。主張のいくつかが採り入れられる形になった民主党の支持層では「よかった」が59%を占める。無党派層は「よかった」37%、「よくなかった」33%。自民支持層でも「よかった」と見る人が30%いた。ねじれ国会は必ずしも否定的には見られていないようだ。

 福田首相が、温室効果ガス削減の長期目標を含む総合的対策を提案したことに対しては、「評価する」74%、「評価しない」13%と、幅広く評価された。今秋から試行するとしている排出量取引制度も、導入に「賛成」が45%と「反対」の25%を大きく上回った。

 北朝鮮による日本人拉致問題も聞いた。北朝鮮が再調査を約束し、日本政府が制裁を一部緩和したことで、進展が「期待できる」は12%にとどまり、「期待できない」が80%だった。

 政党支持率は自民22%(同22%)、民主22%(同26%)など。4月末のガソリン税上乗せ法案再議決の直後に、民主の支持率が自民を上回り、前回もその状態が続いたが、今回両者が並んだ。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0616/TKY200806160250.html

0611 法律13本、駆け込み成立 改正少年法など [朝日]

2008年6月11日12時12分
 ハンセン病問題基本法や改正少年法など政府提出、議員立法の法律計13本が11日の参院本会議で可決、成立した。首相問責決議案の提出後は国会が空転するのを見越して、関係者から早期成立を望む声が強かった国民生活や人道目的にかかわる法案はそれに先立ち採決することで、与野党が合意していた。

 北朝鮮籍船舶の入港禁止や同国からの禁輸を、4月から10月まで半年間延長することも承認された。

 一方、政府の06年度決算は民主、共産、社民の反対多数で不承認となった。民主党は税金の無駄遣いが是正されていないと主張。93年の90年度決算以来の参院不承認となった。不承認の場合でも予算のように衆院の議決を優越させる規定はないが、すでに支出済みの費用のため、今後の予算執行に影響はない。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0611/TKY200806110071.html
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