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自己啓発反省日記08年6月上

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●6月1日(日)
1100就寝、600起床。

昨日買った奥野宣之『情報は1冊のノートにまとめなさい』を一気に読了。

100円でつくる万能「情報整理ノート」

というサブタイトルにぴぴっと感じるものがあって買ってきたのだが、正解であった。
100円で売ってるA6判のふつうのキャンパスノートに情報をすべて集約する方法。どんどん書き込みどんどん貼り込んで、どんどん新しいノートに替えていくというシンプルで豪快な方法。記事は情報タグをつけてパソコンにテキストデータとして保存しておけば一発検索可能。
これはいい!僕の情報整理の悩みを解決してくれる方法だ。
これまで、小形のシステム手帳を使っていたのだが、ふくれて尻のポケットに入らない、メモしたリフィールの整理がめんどうでどうしても散乱する、たくさんのリフィール用紙が入らないのでどうしても用紙をけちけち使ってしまい、メモの分量が制限される、といった難点があった。著者が指摘するように、100円の何の変哲もないぺらぺらのノート、水に濡れようが手あかでよごれようが、どこでもとりだして、書きまくることができるだろう。著者はだいたい2週間に一回で代替わりということだが、どんどん使い倒すことに歓びも感じられようというものだ。
家に、父が買っていたB6ノートがちょうどあったので、さっそく、自分用に加工し、今日からこの方法を実践することにする。
ただ、この100円ノートの難点は、いままでシステム手帳に入れていたカード類が収納しにくいところだ。とりあえず、システム手帳のカードホルダーを新しいノートに貼り込んで収納することにする。あまりかっこよくない。そのうちいい方法が見つかるだろう。
今日からメモをしまくるぞ!

新しいノートをジーンズの尻ポケットに入れて、ルンルンで、和歌山駅前の

護憲の署名集め

に行く。
若い男性に声をかけた。すると、黙って、自衛官の身分証明書を見せてくれる。「いいじゃないですか、自衛官が憲法守るの当然ですよ。」というと笑って首を振る。「9条改正されると、自衛隊が日本軍になるんですよ。いいんですか?あなた自衛隊だから入ったんじゃないんですか?軍隊にして、米軍といっしょに闘いたいの?」ってたたみかけると、すこしひるんだ顔になる。素直な人だ。「上官から名前は書くな、と言われてるんで」と言うから、「うん、じゃあいいですよ、署名は。でも、国民投票になったら、秘密投票ですから、しっかり反対してくださいよ。」というと、笑ってかすかにうなずいてくれた。
背はめちゃ高いが気の弱そうな少年に声をかけた。「憲法9条知ってる?」「忘れた」「あのねえ・・・」って言って説明を始めると、黙って聞いてる。「改正されて戦争に行かなあかんのは君らや。どう、署名してくれる?」と言うと、何にも言わずにふらーとあっちへ行く。10メートルほど離れたところから、こっちを向いて、突然興奮した声で、「どうでもええやんか!そうなったらそうなったときの事や!」と叫ぶのでびっくりした。なんかストレス抱えてて、被害妄想あるのかなあ、かわいそうやな。
民主党の参院議員の大江さんが何度も僕らの前を素通りする。バリバリの改憲派だ。自民党にいたら国会議員になる芽がなかったので民主党から出た、というだけの人。道路特定財源の問題で党に造反して有名になった。二階親分のいる自民党に戻りたくってしようがないんじゃないかな。

今日は僕一人では20筆、4人のメンバーで50筆集める。これでトータル6870筆、と新しいノートに大きな字で書く。

日本の古典や古文書を読むために、漢文と古文書の読み方を勉強しなければと思っている。夜半、高校生の受験参考書

『漢文研究法』(小林信明著、洛陽社)

を読む。昭和32年初版発行で、僕が持っているのは、大学に入ってから板橋の坂本書店で100円で買ったやつで、昭和52年の改訂23版。
60ページほど読むが、結構おもしろい。でも、例題はずいぶん難しいと思う。昔の受験生はたいへんだったんだなあ。今の受験生でこんな本を自学自習できるやつはまずおらんだろう。
ネットで調べると、この本はもう絶版になっているようだ。
この参考書に、「当に・・・べし」例題として出てきた、
「大うは聖者なるに乃ち寸陰を惜しめり、衆人に至っては当に分陰を惜しむべし」
(聖賢とうたわれた「う」でも寸陰を惜しんで努力した。普通の人間は分陰を惜しんで努力すべきである)
って文章に感じたので、いまここに引き写したわけだが、だめだ、ワープロで漢文や文語文を写すのは。
「う」は漢文では必修の固有名詞なのに、変換できない。「惜しめり」は「お湿り」としか絶対に変換してくれない。でも、ATOKなら文語文変換辞書とかありそうだだな、探してみよう。

●6月2日(月)
1100就寝630起床。ああ、よく寝たって感じ。

近日中に大整理大会実施を策す。その方針

1)即断即決を旨とす
2)あいまいを許さず。全てのものの保管場所を明確にすべし
3)保管場所は、記憶できぬものと心得、記録するべし
4)近きより遠きを攻む。整理の効果を実感すべきなればなり。

仕事、今日も快調。予期せぬハードルも出現したが、どんどん手を打っていく。

昼から雨。その雨の中、実家の土地の境界確認のために、隣人4家の人の立ち会いをお願いする。

境界確認

は、ややこしいのもあったが、僕が折れたのでスムーズにいく。ただ、公図と形状がまったく違う箇所が出てきたのと、隣家の所有者の登記が間違っていたことが判明したので、「登記の書き換えはかなりややこしいですよ」と調査士さんに言われる。困ったなあ。早く売っちゃいたいのに。

夜、職員でない事務局員も交えてのNPOの事務局会議。先日の総会やその後のイベントのことで、批判や反省続出。「あれ以上はできません」と開き直りたい気持ちをぐっとこらえて前向きに受け止める。

今日はカミさんが帰ってこないので、遙は学校が終わったら僕の事務所に来て、そのまま夜9時に会議が終わるまでつきあってもらった。その間、宿題をし、パソコンでゲームをし、おにぎりを食べ、椅子の上で寝てしまった。賢いやつや。いつまでこんなに世話のない時期が続くかな。

帰りにスーパーに寄ったが、もう弁当も総菜も残っていなかった。家の冷蔵庫を開けると、何も入ってない。しかたがないのでソーメンを煮て食べる。おいしかったが、ビール飲みながら食べたら腹がだぼだぼになった。


●6月3日(火)
1100就寝530起床。いっしょに寝ないと遙が許してくれないので、昨夜はだぼだぼの腹のまま寝たら、やっぱり夜中に何度もトイレに立った。そのせいで夢もたくさん見る。

第1話。家の近所に、関西電力に勤める若いお姉さんが3人で下宿している。(いったいいつの時代や?)僕も若い。お話をしたいがきっかけがない。(こんな夢ばっかりやな。)何か用事があるような気がしてその家を訪ねたら、帰宅したばかりの女の子が着替え途中の姿で降りてくる。僕は、何にも用事がなかったことに気がついて「あ、どうも、いや、べつに、用事忘れました。思い出したらまた来ます」としどろもどろになる。その女の子、「あんた、○○ちゃんが目当てなんやろ。しっかりせなふられるで。あの子ももうすぐ帰って来るさけ中に入って待ってなあ」と言ってくれるが、僕は逃げて帰る。帰って気がついたが、僕は一番若いかわいこちゃんタイプの○○ちゃんではなくて、今会ったしかりしたタイプの年上の女の子の方が好みである。どうしよう、

誤解や、と悩んで目が覚める。


第2話。家の近所でたくさん食べ物の屋台が並ぶ。(昔はほんとにそういうこともあったな)。あまりに無秩序に出しているので、店を出してる一人の若い男(知り合いの市会議員に似てた)をつかまえて、「警察の許可とってるんか?許可書見せてみい」と言う。男が「持ってきます」と駈けだしていく。家で待ってると、「持ってきました」といって男が差し出した紙切れは、どこかの大学の印をついた文書。「アホにすんな。偽もんやないか。警察に通報するで。」というと、「ちょっと待って下さい」と言ってまた駆け出す。しばらくすると家の戸を乱暴にたたく音がする。さっきの男といっしょに、親分風のおじさんが立っている。「警察に問い合わせてから話し聞く。明日の朝来い」と僕が虚勢を張って大声を出す。親分が「朝、わしを呼びつけるちゅうんやな?」とドスのきいた声で言う。

ビビって目が覚める。


チラシなどをきれいにつくりたくて、グラフィック作成ソフト

「イラストレーター」を年初に会社に買ってもらったのだが、

何度か独習にチャレンジしたものの、マニュアル本の通りいかなくて挫折していた。今日は、ひまだったので、意地でも作品一枚つくるぞ、と決意して再チャレンジ3時間。なんとか、文字の入れ方と絵の貼り方がわかって、試作品をひとつつくることができた。

●6月4日(水)
1030就寝530起床。

毎朝起きると、

まずトイレ。それから新聞をとって、一面の見出しだけさっと見て、テーブルに置き、水道水をコップに入れて2口くらい、噛みように飲む。うちの水道水は、マンションのタンクにいったん引き上げられた水だけれど、変な臭いもついてなくて、だいたい年中うまい。和歌山市の中心市街地の水道水は、紀の川の伏流水をとっているからだ、と水道局の職員に聞いたことがある。
それから、ヤカンをガスコンロにかけて、パソコンの電源を入れる。湯が沸くまで、そしてコーヒーを紙ドリップでいれている間、僕はそのそばで、体操をする。昔気功の教室に通って習った準備運動(普通の体操に比べてゆっくりとした動作で、同じ事をしつこく繰り返してやる)を我流にもじったものをキッチンでやる。コーヒーが入ったら、パソコンの前に座り、メールチェック。本の注文が入っていたら納品書を印刷する。dunpooを開いて昨日のアクセス数をチェックしたあと、日記を書く。昨日のことと、夢を見たら夢のこと。使っているのは、nyao softというところが出している

フリーソフトの「♪カレンダー」

というやつで、これを使い出してから日記を書くのが楽しくなった。予定表として印刷もできるし重宝している。

僕が夢のことを書くのは、

潜在意識の中で考えていることや、目覚めているときとはぜんぜん違う想像力に感心があるから。忘却の海に投げ込むのはもったいないから。朝起きてすぐに書かないと忘れてしまう。カミさんは、あまり夢を見ないという。見てもそれはたいてい悪夢だという。僕が楽しい夢の話をするといつもうらやましがる。遙は、よく寝ている最中に「きゃはは」と笑ってる。起きてから「楽しい夢見てたん?」って聞くと、「わからん」という。熟睡しているので夢のことはまったく覚えていない様子だ。
日記も終わったら、カミさんと遙を起こす時間まで、dunpooの更新したり本を読んだり机まわりを整理したりする。
710頃、隣の部屋で寝ているカミさんと遙を起こす。遙は一度で起きることはないが、カーテンを開け、テレビをつけてやる。僕は再び机に向かう。カミさんはまず昨夜の風呂の残り湯を入れて洗濯機を回す。そのうち、カミさんが、「パン焼けたで。紅茶入ったで」と声をかけてくれたら3人で食卓に向かう。
朝食はだいたいトーストと紅茶とフルーツジュースだ。フルーツがつくことも多い。
朝食を済ますと、僕は勤行、カミさんは家事か、仕事に出る日は身支度、遙はテレビで「おはよう朝日です」を見ながら、最近は通信添削のプリントをやっている(宿題と学校の準備は必ず全日にすませてあるみたい)。
800に遙がまず学校に出かけて、カミさんが出勤の日は830頃僕がカミさんを車で和歌山市駅まで送って、僕は家に引き返して本の発送準備をして、弁当をあり合わせのものでつくり、930頃家を出て出勤する。
以上がだいたい朝の行動パターンだ。

風があり清々しい天候。

仕事、今日も急ぎの用はなく、これらからの準備を淡々と進める。事業の一部分を委任する委員の人選や広報誌の企画など考え、事務所内で協議したり、メール・電話で打診したり。515に退社。

夕食はカミさんと遙でつくった餃子。
引き出しに溜まっていたメモ類を整理する。必要なことを新しい手帳に転記して、捨てる。たくさん書いてあるメモは手帳に貼る。新しい手帳術、順調にいっている。

●6月5日(木)
ゆうべは、ヘロドトスを2日ぶりに読み出したが、すぐに眠くなって20ページでリタイア。ようやくエジプトの話が終わってペルシャの話にもどる。遙を誘って1000就寝。

500起床。
家の間取り図をかく。これでこの週末にある工務店と打ち合わせの予定。

午後、仕事で有田川町へ。途中、車の前が見えないくらいのものすごい土砂降り。

夕方帰ったら、先日境界確認してくれたはずの近所の住人から電話があったという。いやな予感がして電話を返したら、案の上、

立ち会いをやり直してくれという話。

関係者3人に順次電話をかけていったら、だれがなぜそんなことを言い出したのかわかった。まったく、めんどうくさい。なぜ、この前の立ち会いのときに言わんかったんや、と思うが、怒りを抑えながら対応。

アメリカ大統領選の民主党候補は

オバマ

が確実になった。4年前の大統領選のときはだれが、次の大統領選にオバマが出てくると予想しただろうか。オバマはヒラリー・クリントンの100分の1の知名度もなかったはずだ。アメリカの政治はおもしろいなあ。
ところで、ムスコの遙は、どことなくオバマに顔が似ている。数ヶ月前からときどき「オバマ君」ってムスコに呼びかける。別に嫌がりはしない。

和歌浦の文化的景観を守るために市民運動を引っ張っていった

多田道夫さんが亡くなった

ことを新聞で知る。多田さんらのグループと僕らの平和運動のグループはいつも同じ喫茶店で会議を開いていたので、最近もよくお顔を見かけたのだが。和歌山市の文化を考える上で多田さんの功績はひじょうに大きいと思う。僕もたいへん影響を受けた。
2年ほど前かな、多田さんが「漱石と和歌浦」というテーマでされた講演にも感銘を受けた。そのときに、夏目漱石の激しい厭世感について話をされたのだが、その口ぶりから、僕は、「ああ、先生はご自分の厭世感を漱石に託して語っているなあ」と感じたものである。大事な大事な自分たちの歴史、文化遺産を破壊して顧みない今の和歌山(日本)の市民や行政にはほとほと愛想が尽きているのだが、やはり自分のルーツへの愛惜の念に突き動かされて、諦めながらも声を出し続けている、という風に僕には多田さんが見えた。


もうひとり知り合いのことが新聞に出ている。6年前の市長選に出たときに戦った相手の一人、Nさんが、行政書士として有印私文書偽造を行ったとして県に告発され、逮捕されたそうな。旅田前市長の公私混同を歯に衣着せぬ毒舌で批判して公開討論会で喝采を浴びていた。「私が市長に当選したら、現職中は一切、再選のための政治活動はいたしません。」と公約してて、「ほほう、それも一見識だな」と思っていたものだが。一昨年の市長選にも出て、公開討論会場で僕を見かけると、「あんたが出てこんので寂しいよ」とか言う気安いおっちゃんであったが。もう選挙には出れんなあ・・・いや、

和歌山市には塀の中から出てきて議場に座っている政治家がたっくさんおるから、

Nさんがまた立ってもだれも驚かんだろうな。

●6月6日(金)
1000就寝。夜中130に目覚めて、立ち会いやり直しを求める近所の人のこと思い出して眠れなくなり、起きあがり、日記を書く。そしてヘロドトスを読み出したらすぐに眠くなり、730までぐっすり眠る。

ヘロドトスは格好の睡眠薬

である。

まる二日、本の注文がない。アマゾンのシステムに障害が出ているのかもしれない。

昨日は給料日だった。1円も抜かず、カミさんに渡す。小遣いとローンの返済は本の売り上げでやっているのだ。

会社(NPOの事務所)では、僕は自分のパソコンを持ち込んで使っている。会社は買ってくれないわけではないが、1台自分のPCが余っていたので、それを会社専用で使っている。ところが、会社のほかの皆がwindowsXPで、僕だけがVISTAなのがいろいろと具合が悪い。家で自分が使っているパソコンもXPなので不都合も多い。特にXP機で使っているソフトが使えない場合がしばしばあるのが腹立つ。
今日は、会社のレーザープリンタが新しくなったのだが、そのためのドライバ交換、僕だけがメーカー提供のCDを使えずネットでダウンロードしなければならなかった。
最近はVISTAからXPへの

ダウングレイド

というのが流行っているみたいで、僕もそれをやろうかなと、ネットでいろいろ調べてみたが、メーカー製のVISTA機は、特にダウングレイド対応機種でないと、ドライバとかいろいろややこしいことがあるみたいで、「素人はやらないほうがいい」ということらしいので、諦めた。VISTAを使いこなそう。

カミさんは大阪泊まり。会社に551の豚まんの差し入れがあったので、夕食は遙と二人でそれと、野菜スープ。

今日も本の注文はない。

僕がdunpooの更新に熱中している間、遙は、まず学校の給食係の服を洗うついでに家族の分の洗濯をしてそれを干し、ピアノの練習をして、そして今、通信添削の問題を一生懸命やっている。僕が「勉強せえ」ともなんとも言わんのに、自主的に。すごい!僕の子にしては賢すぎる。

こんなにええ子でええんやろか?



●6月7日(土)
賢く勉強していた遙が、「お父ちゃん、目エ落ちてきたあ」と言うので、いっしょに1030就寝。
500起床。
一番にパソコンつけて本の売れ行きを見ると、3冊の注文が入ってた。1冊は仏教書の高額商品。僕のが最安値で6千円だったのだが、その上を見ると、27000円という値付けになっている。ああ、ちょっと安く出し過ぎたな、と悔しい。出品してから時間がたった本の値段の付け替えをやった方がいいのだが、面倒くさくてほとんどできていない。

先日書類を整理していて、

大学1年生のときのフランス語の薄っぺらい教科書

が出てきて、さすがにこれはアマゾンに出品できんだろうと、ほってあった。今、目についたので捨てようと思ったが、パラパラとめくってみると、最初の数ページにだけ書き込みがあって、あとはきれい。カバーをかけていたせいでひじょうに状態がいい。(このフランス語の単位は当然落としました。)試しにアマゾンの検索にかけると、2000年に新版がでているためマーケットプレースのカタログにタイトル登録されている(ただし絶版)。やはり本を捨てたくはないので、まさか売れることはないだろうと思いつつ出品する。

遙がソロバン塾から帰って来てから、二人で車で十三へ行く。

昼過ぎに箕面で、SM工務店の社長と待ち合わせて、カミさんとともに、打ち合わせと家の見学。今日は、自然素材がテーマ。

義母の誕生日なので、レストランでディナーでも、と思っていたのだが、目当てのレストランが予約いっぱいということで、近所のデニーズにする(何という落差)。でも、

案外デニーズがおいしくて、

みんな満足。デザートのマンゴーがとくによかった。

夜、

NHKテレビをつけると、地球温暖化をテーマにした討論会

をやっている。1時間ばかり見た。鴨下環境大臣が出演していて、しっかりと発言していて好感を持つ。基本的にテレビでの討論会などは無意味と思っているので、途中で見るの止めたが。

●6月8日(日)
浅い眠りで、何度も同じような夢を見る。僕がフランスにいて、なにか仕事のことで日本とやりとりをする。そのやりとりが、なんか昨夜テレビで見た温暖化に関することだったような気がするが、よく憶えていない。

700に起床して、カミさんらが起きてくるまでヘロドトス読む。舞台はペルシアからギリシアに移る。もうすこしで上巻終わり。

朝食後、カミさんと遙と義母でキッチンと居間の掃除をするというので、僕は二階に退散。テレビをつけると、今度は民放で、

藤原紀香らが出て「save the earth」という特別番組

をやっていて、森づくりの宮脇先生が出演している。

どうもこういうテレビのキャンペーンは好かん。テレビを消して、亡くなった叔母の本棚から本を物色して、岩波文庫の

「戊申物語」

を読み始める。戊辰戦争のころの江戸の庶民の聞き書きだ。おもしろくて、一気に読了。佐藤忠男の解説によると、この記事は東京日日新聞に大正年間(当該戊申の年から60年後)に掲載されたものだが、大半を書いたのは子母沢寛ではないかという。
子母沢というと、このまえ小説『勝海舟』を読んだところ。幕末の江戸の風俗がよく描かれているなあと感心したものだが、なるほど、こういう修練というか、基礎があったんだ、と納得した。

「お昼ご飯できたで」という呼び声で階下に降りるとそうめんができてる。そうめんのおいしい季節となったのだ。我が家のソーメンには、面倒くさくて錦糸玉子が添えられることはないが、おかあさんがちゃんと錦糸玉子をつくってくれる。

昼食後、カミさんが東三国の「ハンブルク」というケーキ屋でみんなでお茶したいというが、足の悪い義母を連れて行くには車で行かんといかん。しかし駐車場はない。ということで、義母の誕生日のサービスとして、僕が車で送り迎えすることに。歩いて20分くらいの距離だが。温暖化防止に完全に逆行。

230に十三を出て帰途につく。
カミさんが一軒だけ気になるモデルハウスがあるというので、難波住宅公園に寄る。小林住宅というところの外断熱住宅だ。カミさんは、外断熱・内断熱の違いを目下研究中。僕はもうそれはいい。僕の現在の関心は、通気の工法だ。
住宅公園のガラガラ抽選で、遙が3等の梅干セットを当てる。ほんまにくじ運の強いやつや。

カミさんの希望で堺でマックに寄り、僕の希望で岸和田のブックオフに寄る。結局家に帰り着いたのは6時頃。まだ十分に明るい。

ブックオフ岸和田店、

滞在時間20分で105円本ばかり26冊購入。
箱男、おとなの小論文教室、沖縄平和と自立への闘い(以上単行本)
道元入門(新書)
わが街角中・下、人間革命第10巻・第11巻、風に訊け、人間ジョンレノン、セブンイヤーズインチベット、シャトル外交上、ジャズ、すばらしき愚民社会、フランス料理の手帖、日本人が食べたいほんもの、炎のように火のように、日本映画300、マヤ文明インカ文明の謎、みそっかす、ロンドン旅の雑学ノート、昭和の歴史1・4・6・8・10

「わが街角」は東京大空襲を描き続けている早乙女勝元の長編小説で、上巻だけ持っていたが、これで全巻そろってうれしい。池田大作「人間革命」はもちろん単行本で全巻持っているが、売れたときのための補充である。10巻、11巻は、思想家としての池田の曲がり角であると僕は思っている。これ以降の池田に、見るべき著作はない、というか、本当に池田が書いた本があるかどうか疑わしい。
「沖縄平和と自立への闘い」は、「大田県政八年を記録する会」編で、自費出版のようである。貴重な本であるに違いない。

十三の「楽市」で買ってきた芋焼酎「貴心樹」(薩摩川内市のオガタマ酒造、1720円)を飲む。芋の生臭さが出てて、ドライすぎて、僕の好みではない。

●6月9日(月)
600起床。
昨日の秋葉原の事件気になったが、朝刊は休み。
本の注文いっぱい入っていて、その発送準備に1時間ほどかかる。

仕事を依頼している測量士さんから電話があり、事務所へ打ち合わせに行く。

午後、Sさんと一緒に市内のN小学校へキャンペーンの協力依頼に行く。逆に環境学習の講師を依頼される。

夕刊で、

秋葉原無差別殺人事件

の詳細を知る。派遣、ネット掲示板、秋葉原・・・今の若者の環境を示唆するキーワードがすべて出てくる事件だ。

●6月11日(水)
500起床。なんとしても今日中にヘロドトスの上巻を読み終えるぞ、と気合いで読み始めるが、すぐ眠くなり、家作りの本にスイッチ。

朝、カミさんがベランダから叫ぶ。
「おとうちゃん、

公園の木、伐られてる!」

えーっ、僕もベランダに出てみると、なんと、うちのベランダから道をへだてて真正面にあった大きなアカシアの木(4階にあるうちのベランダよりも高かったから、10数メートルはある木だ)が2本、ばっさりとやられてる。きのうの朝出がけに、公園で木になにかやっているな、というのは見かけた。剪定だろう、と普通に思っていたのだが、まさか伐ってしまうとは!

早速、市役所の公園緑地課に電話する。「どうして伐ったんですか?」と聞くと、「自治会長さんから要望があって」ということだ。葉っぱの掃除がたいへんだ、もともと公園にあった木ではなく自生した木だ、ということで、何年か前から要望されていたが、今年は予算がついたので伐った、というのだ。隣接の保育所からも伐ってくれという要望があったという。
なんたること!僕も自治会に入っているが、そんな話は聞いたことがない。
公園緑地課たるもの、たとえ住民の要望があったとしても公園内の木を大切にしていく役目があるんじゃないか、子どもの教育のためにも木を切るというのはよくない、地球温暖化防止・防災という観点からも木は重要だ、というようなことを担当者に訴える。担当者は「そうですねえ、でも、地元で言われると・・・」。


腹が立ってしようがない。公園を増やす予算がないなんていいながら木を切る予算をつけるとは。

ほんとにほんとにほんとにダメな市だ。

でも担当者に怒っても始まらない。
いずれ要望に行くけど、課長に伝えておいて下さいと頼み、「あの木、なんという木ですか?樹齢どのくらいですか?」って聞くとわからない、というから、調べてくれと頼む。すぐに折り返し電話がかかってきて、業者に聞いたところ「樹種はアカシヤで、樹齢は50年くらい」ということだ(僕の見立てはあっていた)。
50年生きてきた元気な木を、なんてこと、と泣きたい気持ちになる。毎日見ていて、また見守られていた木だ。守ってあげられなくてごめん。
昨日の朝、気がつけば、体張ってでも止めたのに、と自分のうかつさを悔やむ。
これからどうしたらいいのか。根本は市民の意識の改革だ。どうしたら・・・。

夜、NPOの例会で、

浅岡美恵さんの講演会。

僕が駅まで浅岡さんを迎えに行き、その車中で、「実は事前に送っていただいたレジメ見て、難しすぎるんやないか、と言ってる人がいます。聴衆は温暖化についてくわしい人ばかりではないので、わかりやすくお願いします」と頼んでおいた。

浅岡さんは、ソフトな語り口だが、先日発表された「福田ビジョン」を厳しく批判。中期の目標があいまいではなぜいけないか、いま検討されている排出権取引の手法がなぜ不十分なものであるかをかんで含めるように話してくれた。
そして、日本以外の先進諸国で、気候変動を2度以内に抑えるために、合理的なルールづくりが進められていることを紹介して、日本も責任を果たすために、ルール作りを進めなければいけないと訴えた。
ひじょうにわかりやすく、またエンパワーされる内容だった。

●6月12日(木)
公園の木のことでどうも気持ちが塞ぐ。

午後、会議。

新しいことをどんどん提案する。で、自分の仕事が重くなる。

引き受けたもののできるかどうか不安になる。いままでどおりやってれば楽だったのに、と後悔する。でも成し遂げるとやはり充実感、達成感を感じる・・・という繰り返し。

会社の隣に、大きなショッピングセンターがオープンする。すごい車だ。近隣の平穏はもう戻らない。排気ガスで、空気も昨日までと違うような気がする。なにか理不尽な感じがする。「資本」という名の暴力にさらされているような。

今年初めて、会社でエアコンのスイッチを入れる。

●6月13日(木)
ゆうべ、やっとヘロドトスの上巻を読み終え、中巻に入る。

朝、出かける準備をしていると、ピンポン。マンションの管理人さんだ。まず、玄関ドアの前に4台の自転車を停めていて、人が通れない、消防署から文句言われる、と叱られる。しまった、ゆうべうっかりして1台よけいに上まで上げてきてしまったのだ。すいません、と平身低頭。するといきなり、「市役所になんであんなこと言いに行くんや」と来た。公園の木のことだとぴんと来た。「木伐ったんはなんでですか、って聞いたんです」というと、「誰が掃除してたと思てんのや!」と怒鳴りだす。「だいたいあんたは勝手すぎる。」と、普段のこのマンションの使い方をいろいろと叱られる。ほかのことは「すんません」と頭を下げるが、「でもね、伐ることないやないですか。木も悪いことばっかりと違て、ええこともしてるやないですか。」「そんなことない!蚊は出るし、溝は葉っぱでつまるし、そんなもん、

伐ってもたらええんや!

わしら何年も市にどうにかしてくれて言いに行って、やっと伐ってもらおたんや。それを、あんたは、なんもせんと、なに言いに行くんや!なんで、わしに言いに来んのや!」「だから、なんで伐ったんや、てまず聞いたんやないですか。僕、管理人さんが伐ってて頼んだんって知らんかったんやから。」・・・というような押し問答が続いて、僕がなぜ木が大事か、ということを説こうとすると、「そんなこと聞きとない!」と言って帰ってしまった。

あーあ、お世話になってる管理人やし、けんかはしたくなかったんだが。市役所の人が、僕の電話のあとさっそく自治会長に電話して、それを自治会長が彼に言ったらしい。「インターネットに書いてるらしいな」、とも言ってた。市役所の人も親切やね、そこまで情報提供してくれるとは。
僕は、市役所に電話したあと、どうやって穏便に、自治会長と話をして、こっちの気持ちをわかってもらおうかと、思案していたのだが。

そういうわけで、僕も争いは大嫌いなほうだから、午前中は落ち込んでた。

昼休みに、土地の売買のことで、相手と交渉。こちらも雲行き怪しい。
カミさんは、会社の人間関係のことで悩んでいるという。ああ、生きるのはたいへんだ。

午後は、気持ちを立て直して、いろいろ先取りしてやる。いくつかのアポイントが取れて、仕事進む。こつこつやっていくことが王道である、と感じる。

●6月14日(土)
600起床。同時に遙を起こして、いっしょにお弁当づくり。730に家を出て、国道26号線経由、泉佐野インターから湾岸線で910十三着。

車のラジオで、宮城県で大きな地震あったことを知る。被害の状況はわからない。

カミさんの実家に車を置き、阪急・能勢電で山下駅、そこからバスで目的地の

大阪府民牧場

へ。1045着。
動物好きの遙が、ガイドブックで見て行きたいといったので、連れてきた。カミさんは別の用事があって来れなかった。入場料は大人500円で子どもはタダ。
牛・羊・山羊・馬がいる。それほど広くないが、なだらかな丘陵地に彼らがのーんびり餌をはんでいるのどかな場所だ。
遙はまずポニー乗馬体験。展望台で弁当食べて、羊や山羊に餌をあげて、アイスクリーム食べたら、もうすることがない。搾乳体験やバターづくり体験もしたかったが、すべてさっきのポニー乗馬と時間が重なっている。そして二回目は2時とか3時から。これ、なんとかならないかなあ。
1248のバスで帰る。

十三通り越して梅田で降りて、今度は遙にお父ちゃんの遊びにつきあわせる。
東通り商店街にある

古本屋二軒(阪急東書房と末広書店)

のはしご。前は、遙を古本屋につきあわせるわけには行かなかった(退屈してかわいそうだから)。が、今日は喜んでつきあうと言う。僕が本を物色している間、自分でも興味ある分野(鉄道・旅行・音楽・歴史)の本棚からおもしろそうな本を引っ張り出して立ち読みしている。

梅田のすごい雑踏歩いているとボートピアのきれいなビルが目についた。和歌山のブラクリ丁にボートピアをつくろうという動きが強まっていて、これを阻止しようと周辺の学校のPTAらが反対署名をまわしている。

ボートピア、見学してみよう

という気になり、遙と手をつないで入る。2階から4階までが舟券売り場で、人でごった返している。僕は、レースの様子が大画面で見られるのかと期待していたのだが、ちっちゃなモニターで中継されているだけで、ただの券売場だ。5階から上が「有料シート」となっているから、そこではレースが見れるのかな。最上階には「ロイヤルシート」がある、と遙が驚いていた。
来ているおっちゃんたちは、新聞片手にあちこちに座り込み舟券をポイ捨て。それを警備員がさっと拾い上げていく。
見学のあと、地下街の串カツ屋でちょっと一杯やって、十三へ戻り、ここの商店街でも古本屋をちょっと覗いて、カミさんの実家へ帰り着く。

今日買った本。
文庫:「フォイエルバッハ論」「唯心論と唯物論」「人間的自由の本質」「被差別部落一千年史」「フランス人民戦線」
新書:「秘境のキリスト教美術」「共生の生態学」「日本の庭園」「十九世紀フランス文学の展望」「私も戦争に行った」
単行本:「ギリシヤ神話論考」「限界芸術論」「モーツァルトとの散歩」「”花見酒”の経済」「戦後風俗史」
以上で、しめて3000円くらい。
「モーツァルトとの散歩」は、遙が見つけて僕に教えてくれ、こりゃええ本みたいだわ、と買うことに。笠信太郎の「”花見酒”の経済」は朝日文庫版を持っているが、これは昭和37年のオリジナル版。鶴見俊輔の「限界芸術論」も文庫版持ってたかも、と思うがオリジナル版で美本なので買った。「戦後風俗史」は、僕の好きな政治物作家戸川猪佐武の本で、「超われわれ史」の記述方法の参考になればと思って買った。

帰って風呂に入り、ビール片手にこれらの本をつまみ食いする。それから、遙が読んでというので、

「モーツァルトとの散歩」(アンリ・ゲオン著、髙橋英郎訳、白水社)

を読み聞かせ。彼の生涯をドキュメンタリータッチでつづった本だ。映画「アマデウス」と、ここはいっしょ、ここが違う、などと言い合いながら読む。モーツアルトの死のところ、感動的で、僕も朗読しながら感動してしまった。

カミさんが、「今日はどこへ寄ったん?」って聞くので、遙がボートピアの説明をする。「月曜日に学校で、社会科見学行って来ました、って報告せなあかんかな」と遙が言うので大笑い。

●6月15日(日)
ゆうべは、久しぶりによく歩いたので疲れて、早く寝た。
短い夢を切れ切れに見た。憶えているのは、僕が市役所の職員で、市内随一の大企業S金属にカネを貸そうという役回り。あり得ない。

700に起き、皆が起き出すまで、昨日買ってきた

「ギリシヤ神話論考」

を読む。ハリソンというアメリカ人の著書の訳本で、昭和18年白揚社刊の初版。いい本だ。
ギリシア文明が、ほかの古代文明と決定的に違うのは、神の人間化だという。

正午ころ、十三を車で発ち、高速使わず、途中いろいろ寄りながら和歌山まで。帰宅したのは5時だった。
まず、天下茶屋でたこ焼きの会津屋。次に岸和田でラーメンの幸楽苑、そして和歌山のメッサ・オークワ。

会津屋

はチェーン店で、カミさんは食べたことがあるらしいが、僕と遙は初めて。酢醤油にネギのトッピングを選んだが、美味い。

幸楽苑

は、「創業昭和29年。290円ラーメン」とデカデカと掲げていて、前から気になっていた。もともと国道26号の上り車線側にあったのだが、下り車線側にきれいな支店をつくった。で、下り車線店にはいったのだが、メニューを見た瞬間に、この店の商法がわかった。290円ラーメンのふれこみで客を引き込んで、それより高いいろんなメニューで客単価を上げるのだ。その手に乗らじと、僕と遙は正しく290円ラーメンを注文。あっさりスープも太めの縮れ麺も美味い。カミさんがとったチャーハンと餃子もなかなかいける。次に来たときは何をとろうかと検討。テキの術中にはまってしまった。
遙「もうこれ、十三から和歌山までの定番コースにしよう」だって。
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