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■病める社会

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■病める社会08Ⅰ より続く
  • そこは・・・だめです~・・・しゅれりあ・・・さまのそう・・・いうところが・・・すき(*´ω`)〇 http://hemn.me/gazoudouga.com/k3 -- yukari (2011-10-26 06:14:50)
  • そうじ -- 中沢邦久 (2014-03-24 14:19:57)
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101226 家族に頼れる時代の終わり 「孤族の国」 [朝日]

 あの出来事は、日本に住む1億2700万人のごく一部の人々に起きたことだった。だが、足元の地面が崩れ落ちていくような感覚を味わった人も多かったはずだ。

 住民票や戸籍という紙の上だけで生きる「所在不明高齢者」が全国で見つかった。大阪で実の母親が2人の子を餓死させた。各地の高齢者が次々と熱中症で世を去った。

 いま、この国で、何かが起きている。

 ■増え続ける「独居で未婚」

 今年、国勢調査が行われた。結果が発表されるのは来年だが、研究者たちが注目しているのは単身世帯率と未婚率の増加だ。今回の調査で、1人世帯が「夫婦と子どもからなる世帯」を上回るのは確実視されている。

 単身化は今後、さらに勢いを増す。みずほ情報総研の藤森克彦主席研究員は著書「単身急増社会の衝撃」で20年後の日本の姿を描いた。50~60代の男性の4人に1人が一人暮らしになり、50歳男性で3人に1人は未婚者……。単身化自体は個人の自由な選択の結果であり、否定すべきことではない。その半面、高齢の単身者は社会的に孤立し、様々なリスクに無防備になるケースが多いのも事実だ。

 単身化に加え、雇用が崩壊し、地域共同体の輪郭が薄れ、家族の中ですら一人ひとりが孤立している。

 同時に、極端な高齢化と人口減少も進む。600万人を超す「団塊の世代」の高齢化により、生産年齢人口(15~64歳)が減り続ける「下りエスカレーター」の時代。グローバル化とデフレで、格差・貧困社会化も深まっている。

 東京23区では毎日、平均10人が孤独死する。「社会が壊れるスピードの方が速く、何をしても追いつかないとすら感じる」。孤独死や自殺、貧困の問題に取り組む僧侶、中下大樹さん(35)の実感だ。

 ■成長のツケ 男性に顕著

 今の姿は半世紀前に宿命付けられていた。

 「集団就職列車で東京に向かう日。列車が走り出したら、ホームをお袋が懸命に走ってくるんです」。90代の母を介護する60代の男性が語った思い出だ。

 戦後、地方から都市部へ流れ込んだ大勢の若者たちは「金の卵」と呼ばれ、懸命に働き、消費にも励み、団地という新しい住まいで夫婦と子ども2人の「標準家庭」を築いた。終戦直後のベビーブームで生まれた「団塊の世代」が成人する頃、日本に高度経済成長の花が咲いた。

 都市部の集合住宅で家電製品に囲まれて住む核家族はいわば、高度成長が導いた生き方だった。半世紀がたった今、その団地やアパートで孤独死が頻発する。戦後の人口急増や都市への大移動は経済成長に必須の条件だった。それが裏返しとなり、負の要因となって社会を覆っている。

 日本だけの問題ではない。やはり後発の新興経済国として急成長を遂げている韓国、中国などアジア諸国の未来の姿でもある。日本社会は、この変化の先頭を走っている。

 経済成長に過剰に適応したとも指摘される人生のかたちは、男性によりはっきり表れている。首都圏有数の大規模集合住宅・常盤平団地(千葉県松戸市)の自治会長として孤独死予防センターを設立した中沢卓実さん(76)は言う。「日本の男性は働くことしか知らない。退職したら家に閉じこもり、ないない尽くしになる。あいさつしない、友人ない、連絡しない……」

 会社という「疑似家族」に人生の大半を委ねることができた世代は、まだいい。不安定な雇用に直面する若い世代は、人生前半で働く場から排除され、仕事と結婚の扉の前でたじろぐ。

 ■意識と政策変えるとき

 ここで、立ち止まって考えたい。いま起きていることは、私たちが望み、選び取った生き方の帰結とはいえないだろうか。目指したのは、血縁や地縁にしばられず、伸びやかに個が発揮される社会。晩婚・非婚化もそれぞれの人生の選択の積み重ねだ。時計の針を逆回しにはできない。

 問題なのは、日本が「個人を単位とする社会」へと変化しているにもかかわらず、政策も人々の意識も、まだ昭和/高度成長期にとどまっていることではないか。精神科医の斎藤環さんは「日本は『家族依存社会』だ」と言う。国が担うべき仕事、社会保障などを家族に押しつけてきた、という意味だ。家族が「孤族」へと姿を変えた今、このやり方は通用しない。

 「個」を選んだ結果、「孤」に足を取られている。この国に広がっているのは、そんな風景なのだろう。誰もが「孤族」になりうることを前提にして、新しい生き方、新しい政策を生み出すしか道はない、と考える。

 高齢社会化が一段と進む2020年。単身化がより深く広がる2030年。日本社会がかつて経験したことのない20年が目の前に続いている。残された時間は、決して長くはない。(真鍋弘樹)

101226 高齢化と単身化が都市を襲う「2020/30年問題」 [朝日]

 人口構成の急激な変化に伴って起きる「2020/30年問題」。元厚生労働事務次官の辻哲夫東大教授は、医療や介護など従来の仕組みを思い切って見直さなければ、「どの国も経験したことのない高齢者の急増が大都市圏を津波のようにのみ込み、お手上げ状態になりかねない」と指摘する。

 「2020年問題」は団塊世代の高齢化と「多死時代」の到来だ。20年代、団塊世代は後期高齢者になる。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、毎年の死亡数は150万人台に達し、出生数の2倍になる。高齢化率は30%を超す。

 「2030年問題」は未婚や離別、死別による単身世帯の急増によって起きる。特に単身化が進むのは、その時期に中高年となる団塊ジュニア前後の男性だ。60代で見ると、05年に10%だった一人暮らしの割合は30年に25%に。女性も50、60代で単身化が進む。男女合わせた全世帯で一人暮らしは4割に迫る。

 背景にあるのは未婚率の上昇だ。30年の時点で生涯未婚率は男性は3割に、女性で2割を超えるとされる。1990年生まれの女性の場合、3分の1以上が子を持たず、半数が孫を持たない計算だ。

 地方で先行する少子高齢化問題と異なるのは、団塊・団塊ジュニアという人口の塊が高齢化・単身化することだ。極めて多くの中高年の単身者が、都市部にあふれる時代が来る。人口研の金子隆一・人口動向研究部長は「ぬるま湯がじわじわ熱くなっているのに、目に見えて何かが起きないと危機感が広がらない」と警鐘を鳴らす。(西本秀)

0717 「イライラする」若者60%超える…国民性調査 [読売]

 仕事や生活が原因でイライラを感じている20歳代、30歳代の人が増加し、60%を超えたことが16日、大学共同利用機関「統計数理研究所」の全国調査「日本人の国民性」でわかった。

 増加傾向は1993年調査から続いており、同研究所は「バブル崩壊後に続く景気低迷の影響」とみている。職場の人間関係を見直したり、家族を大切にしたりする傾向もうかがえ、閉塞(へいそく)感を覚えつつ、心のよりどころを模索する今の国民像が浮かぶ。 調査は1953年から5年ごとに実施。今回は昨年10~11月、20~79歳の6400人を対象に調査した。回収率は52%。

「この1か月間でイライラしたことがある」と回答した人の割合は、20歳代が63%(前回2003年比6ポイント増)、30歳代が62%(同)と初めて60%を超えた。40歳代の57%(前回比9ポイント増)を含め、過去15年間で最も高い数字だ。これに対し、50歳代から70歳代までの世代は30~40%台だった。

 イライラ感は、バブル崩壊後の93年から98年の5年間は全世代で増加していたが、03年以降、50歳以上の世代はほぼ横ばいにとどまっており、若年世代のストレスの大きさが浮き彫りになった形だ。

 また、バブル期に70%を超えていた「生活水準は良い」との回答は今回、49%(前回比1ポイント減)と過去最低を更新。「今後貧しくなる」は57%(同10ポイント増)と過去最悪だった。

 人間関係について、「仕事外でも上司との付き合いがあった方がいい」とする回答は、高度成長期の73年調査の72%から98年調査では55%と大幅に減っていたが、今回は20歳代65%、30歳代63%と復活。好きな上司として、規則を曲げても無理な仕事をさせるが、仕事外でも面倒見の良い「人情課長」タイプを答えた人も25年ぶりに増加して81%(前回77%)だった。

 心のよりどころを求める傾向は全世代共通でみられ、一番大切なものに「家族」をあげた人は過去最高の46%(前回比1ポイント増)。「あの世を信じる」は第2回調査(58年)の2倍近い38%だった。
(2009年7月17日03時03分 読売新聞)

1118 元厚生次官宅を連続襲撃 計3人死傷、連続テロか[朝日]

2008年11月18日22時32分
 18日午後6時半ごろ、東京都中野区上鷺宮2丁目、元厚生事務次官で社会保険庁長官も歴任した吉原健二さん(76)宅に宅配便配達を装った男が侵入、妻靖子さん(72)を刺して逃走した。靖子さんは胸など数カ所を刺され重傷。同日午前、さいたま市内で元厚生事務次官山口剛彦さん(66)と妻の美知子さん(61)が他殺体で見つかった事件と合わせ、警察庁は連続テロとの見方を強め、警視庁と埼玉県警に徹底した捜査を指示した。

 警察庁幹部は、2人の経歴が似ている▽凶器が刃物▽襲撃場所が自宅玄関など、共通点が複数あるとして「連続テロの可能性がある」と語った。2人は、基礎年金制度や、サラリーマンの妻も年金の被保険者となる仕組みを導入した年金改革に取り組んだという共通点もある。19日に埼玉県警と警視庁の幹部を集め情報交換し、捜査方針を話し合う。また厚労省からの要請を受け、歴代事務次官経験者などの身辺警戒を強化するよう全国の警察本部に通達を出した。

 野方署によると、吉原さん方を訪れた男が「宅配便です」と声をかけたため、靖子さんが玄関のドアを開けたところ、男がいきなり刃物のようなもので切りかかった。吉原さん方は夫婦と長男の3人暮らしで、当時は靖子さんが1人で家にいたという。

 靖子さんは刺された後、「主人が狙われているかもしれない」と話し、自宅にいなかった吉原さんの安全を気にしていた。また男について「バイクで来て、バイクで去った」と話したという。

 男は30歳ぐらいとみられ、身長160センチくらいで中肉。野球帽をかぶっていたという。

 一方、浦和署捜査本部によると、山口さん夫妻はさいたま市南区別所2丁目の自宅玄関の土間で仰向けに並ぶように倒れていた。ともに胸に、服の上から刃物のようなもので刺された傷が数カ所あった。山口さんは腕などに犯人と争った際にできたとみられる傷があったという。他に室内には目立った血痕はなく、玄関付近に犯人のものとみられる足跡があったことから、玄関で殺害されたとみて調べている。17日昼から夜に犯行があった可能性が強い。
URL:http://www.asahi.com/national/update/1118/TKY200811180318.html?ref=recc

0723 駅ビル書店で2人刺され1人死亡 33歳男逮捕 八王子 [朝日]

2008年7月23日1時30分
 22日午後9時40分ごろ、東京都八王子市明神町3丁目、京王八王子ショッピングセンター9階の書店「啓文堂」で、女性2人が刺されたと110番通報があった。書店のアルバイト店員で中央大学3年、斎木愛(まな)さん(22)=同市=が男に左胸を刃物で刺され、病院に運ばれたが間もなく死亡。客の女性(21)が胸などを切られ、軽傷を負った。

 直後にJR八王子駅そばで八王子署員が男を見つけ、殺人未遂容疑で緊急逮捕した。男は同市川口町、会社員菅野(かんの)昭一容疑者(33)。「仕事がうまくいかず、両親に相談したが、のってくれなかった。無差別に人を殺そうと決意し、包丁を購入して書店に行き、刺した」と供述しているといい、警視庁は詳しい動機などを調べる。

 調べでは、菅野容疑者は同書店の売り場で、本の整理をしていた斎木さんの左胸1カ所をいきなり刺した。続いて、近くで本を選んでいた客の女性に切りつけた。この女性は左上腕、左胸、左薬指に傷を負った。

 襲撃したのは売り場のエレベーター近くで、現場には凶器の刃体約15センチの文化包丁が残されていた。被害者の女性2人以外に襲われた人はいなかったという。菅野容疑者は2人を襲ったあと、エレベーターで1階におり、逃走したとみられる。

 東京消防庁によると、斎木さんとみられる女性は9階で倒れており、救急隊が到着した時点では意識がなく心肺停止の状態だった。もう1人の女性は10階で救助されたという。

 事件発生直後、現場から南西に約400メートル離れたJR八王子駅北口交番の前を犯人と特徴の似た男が通ったため、警察官が職務質問。男は「わたしが刺しました」と認めたため、緊急逮捕した。

 現場は京王線京王八王子駅に隣接する地下1階、地上11階建ての複合商業ビル。9階はフロア全体が啓文堂書店で、10階には飲食店4店と美容院が入居し、11階にはレストランが入っている。1~8階には洋服店を中心に雑貨店や100円ショップなどが並んでいる。

 閉店時間は午後9時、10時、11時と階によって異なり、事件当時は8階まではすでに閉店。開いていたのは午後10時まで営業の書店と、11時までのレストラン街だけだったとみられる。

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利便性を保ち、コンプライアンスにも対応する「文章共有・管理」とは。 大規模複合再開発。駅から続く新しい街。二子玉川ライズ 全1,033戸。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200807220337.html

0623 大阪駅切りつけ事件、神戸の38歳女を傷害容疑で逮捕 [朝日]

2008年6月23日23時47分
 大阪市北区のJR大阪駅で22日、女性3人が相次いで腕を切りつけられるなどした傷害事件で、大阪府警は23日夜、刃物で3人を切りつけたとして、神戸市西区池上2丁目の無職、大山和歌(かずか)容疑者(38)を傷害容疑で逮捕した。同駅構内の防犯カメラに映っていた不審な人物と体格などの特徴が似ているという。調べに対し大山容疑者は「やっていない」「考えさせてくれ」などと話しているという。

 捜査1課の調べでは、大山容疑者は、22日午後1時半ごろ、大阪市北区のJR大阪駅構内で、ホーム下の踊り場周辺にいた通行人や、ホームで電車待ちをしていた女性3人を刃物で切りつけ、けがを負わせた疑い。

 府警によると、事件直後の同日午後1時50分ごろ、JR大阪環状線の別の駅で、大山容疑者とみられる女が、「電車の自動ドアに体を挟まれた」と言いがかりをつけ、トラブルになったことから、駅員が顔や服装を覚えていた。また、この駅の防犯カメラにも、大阪駅と同じ不審な人物が映っていた。

 また府警は、大山容疑者の知人から「大阪駅周辺に立ち寄り先がある知り合いに間違いない」との申告を受けるなど複数の情報提供があったことから大山容疑者を割り出し、23日夕に任意同行を求め、事情を聴いていた。

 3人のけがはいずれも軽傷で、傷口からカッターナイフなど小型の刃物が使用されたとみられる。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0623/OSK200806230114.html

0619 世界遺産「熊野古道」のシンボル石像、頭なくなる [読売]

 世界遺産に登録された参詣(さんけい)道の一つ「熊野古道」にあり、シンボルとして親しまれる石像「箸折(はしおり)峠の牛馬童子」(和歌山県田辺市中辺路町)の頭部がなくなっていることがわかった。

 市教委などによると、18日午後4時半ごろ、気付いた住民が市に通報した。県警田辺署が器物損壊容疑で捜査している。

 牛馬童子は1890年ごろに作られたもので、高さ56センチ。平安時代に熊野を歩いた花山法皇をモチーフにしたとされ、熊野古道の観光ポスターや絵はがきなどに使われている。

(2008年6月19日20時36分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080619-OYT1T00631.htm

0619 硫化水素の自殺急増、今年1~5月で517人 [朝日]

2008年6月19日13時58分
 硫化水素による自殺が今年1~5月で489件、517人にのぼったことが19日、警察庁のまとめでわかった。昨年1年間の27件、29人から急増した。4、5月の自殺者はそれぞれ約200人にのぼり、20~30歳代が全体の7割強を占めた。同庁は「インターネットなどで市販の薬品を使ったガスの発生方法が広がった」とみている。

 自殺者の男女別では、男性が407人(07年は23人)、女性が110人(同6人)。年代別では、20歳代が232人で最多で、30歳代の143人、40歳代の68人、19歳以下の51人と続いた。

 厚生労働省が4月下旬、薬局関連団体に硫化水素の原料となる薬品類を慎重に販売するよう要請。警察庁も同月末、硫化水素の発生方法を詳しく掲載したうえで製造や利用を誘う内容のネット上の書き込みを新たに「有害情報」に指定。全国の警察がネット接続業者(プロバイダー)に削除を要請し、今月3日までに108件が削除されたという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200806190071.html

0613 キヤノン社員の自殺、労災認定 「過労によるうつ病」 [朝日]

2008年6月13日20時0分
 キヤノンの研究開発職の男性(当時37)が自殺したのは、過労によるうつ病が原因だとして、沼津労働基準監督署が労災認定していたことが13日わかった。遺族の代理人が会見して明らかにした。

 代理人によると、男性は92年に入社。97年から富士裾野リサーチパーク(静岡県)に勤務し、06年9月ごろから長時間労働が深刻化。会社は残業を午後10時までしか認めなかったが、業務が終わらず、自宅に持ち帰り午前2~3時ごろまで仕事をする日も少なくなかった。毎週土日も自宅で1日5~8時間働き、代理人の計算では時間外労働は多い月で200時間を超えた。

 男性は11月末に上司に退職届を出したが受理されず、2日後に電車の踏切に飛び込み自殺した。翌07年3月に遺族が労災申請し、今月6日付で認定されたという。

 キヤノン広報部は「労災認定を厳粛に受け止め、誠意を持って対処していきたい」とのコメントを発表した。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0613/TKY200806130275.html

0613 「過労死110番」14日に開設 全国29都道府県 [朝日]

2008年6月13日19時48分
 過労死問題に取り組む弁護士らが14日、労災補償などの電話相談に無料で応じる「過労死・過労自殺110番」を全国29都道府県で開設する。受け付けは午前10時~午後3時(一部地域は早めに終了)。各地の連絡先は東京窓口(03・3813・3501)かホームページ(http://karoshi.jp/)で。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0613/TKY200806130276.html

0612 加藤容疑者「携帯依存」、孤立感深め1日200回書き込み [読売]

 東京・秋葉原で17人が死傷した無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が、携帯サイトへの書き込みについて、「孤立感を紛らわせるために続けていた」と供述していることがわかった。

 加藤容疑者が記載したとみられる掲示板には、親子や異性関係の悩み、職場の不満などが1日数十回、載っており、「日記代わりだった」とも話しているという。警視庁では、現実社会で孤独感を強め、ネットの世界に傾倒していったとみて、犯行当時の心理状況の解明を進める。

 同庁幹部によると、加藤容疑者は携帯サイトの掲示板に、犯行予告のほかに、日常の出来事や自身が抱えていた悩み、不満などを短い文章で書き込んでいた。書き込みは多い時で1日200回以上あり、自ら「携帯依存」と呼ぶほどだった。これについて、加藤容疑者は「書き込みは日記のように習慣化されたもので、生活の一部だった」「自分のことを知ってもらいたかった」と供述しているという。

 派遣先の「関東自動車工業東富士工場」(静岡県裾野市)の同僚男性によると、交際相手の有無を尋ねた際、加藤容疑者は「彼女はほしいが、過去に色々あって人間不信なんだ」と話していた。「人間は裏切るが、アニメや自分で作ったゲームソフトは裏切らない」とも語った。さらに、工場内でリストラの情報が広まった今年5月下旬、加藤容疑者は「借金を踏み倒して逃げ出してきた。両親は離婚し、自分は住所不定みたいなものだ」と自嘲(じちょう)気味に話したという。

 一方、掲示板の一連の書き込みについて、加藤容疑者は「誰かが見て、自分を止めてほしかった」と供述していることも判明。警視庁では、様々なストレスにより追い込まれている心情を理解し、暴走しそうになる自分を止めて欲しいという意識の表れではないかとみている。
(2008年6月12日14時56分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080612-OYT1T00522.htm

0610 「会社に居場所なくなった」加藤容疑者が供述 [読売]

 東京・秋葉原で8日、通行人らがナイフで刺されるなどして7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件で、警視庁に殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)(静岡県裾野市)が、「会社(派遣先)に居場所がなくなった」と供述していることがわかった。

 加藤容疑者は事件の3日前、派遣先で作業服がなくなったと思い込み、職場を飛び出す騒ぎを起こしたほか、「2~3日前に犯行を決意した」と話していることから、同庁では、このトラブルが無差別殺人の引き金になった疑いがあるとみている。

 同庁は9日、加藤容疑者が運転していたレンタカーなどを検証し、ナイフ3本と特殊警棒を押収。犯行に使ったダガーナイフも含め、ナイフ計5本を用意していたという。加藤容疑者は「福井県内の店で買った」と供述している。

 同庁幹部によると、加藤容疑者は話が家族に及ぶと涙を流しながらも、調べには素直に応じ、「事件前日も秋葉原に行き、ゲームソフトを処分してレンタカー代の足しにした」と供述しているという。

 派遣先の「関東自動車工業東富士工場」(裾野市)の同僚男性(34)によると、5日午前6時過ぎ、出勤した加藤容疑者は自分の作業服が見当たらないことに怒り、別人の作業服をめちゃくちゃにした後、無断で帰ったという。加藤容疑者は以前から、派遣契約を打ち切られるのではないかという不安を同僚に漏らしており、同僚は「クビになったと勘違いしたのではないか」と話している。

(2008年6月10日03時04分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080610-OYT1T00066.htm?from=main1

0609 「秋葉原で人を殺す」携帯掲示板に刻々と [朝日]

2008年6月9日15時8分
 携帯サイトの掲示板に事件直前、「秋葉原で人を殺します」というタイトルの書き込みが残されていた。警視庁は、加藤容疑者が書き込んだとみて、押収した同容疑者の携帯電話の通信記録と照合するなど裏付け捜査を進めている。

 最初の書き込みは8日午前5時21分。「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」とある。書き込みはその後も続いた。

 午前6時3分 「大人には評判の良い子だった 大人には」「友達は、できないよね」

 午前6時10分 「使う予定の道路が封鎖中とか。やっぱり、全(すべ)てが俺の邪魔をする」

 午前6時31分 「時間だ。出かけよう」

 午前7時12分 「1本早い電車に乗れてしまった」

 午前7時30分 「これは酷(ひど)い雨。全部完璧(かんぺき)に準備したのに」

 同47分 「まあいいや。規模が小さくても、雨天決行」

 午前9時48分 「神奈川入って休憩。いまのとこ順調かな」

 午前10時53分 「酷い渋滞。時間までに着くかしら」

 午前11時45分 「秋葉原ついた」「今日は歩行者天国の日だよね?」

 そして午後0時10分。「時間です」
URL:http://www2.asahi.com/special2/080609/TKY200806090082.html

0609 「おとなしくて無口」加藤容疑者を知る人々 秋葉原事件 [朝日]

2008年6月9日19時6分
 逮捕された加藤智大容疑者(25)は人材派遣会社「日研総業」(本社・東京)に登録し、「関東自動車工業」(本社・神奈川)の静岡県裾野市内にある工場で派遣スタッフとして働いていた。時給は約1300円。住居は日研総業が借り上げたワンルームマンションだった。

 日研総業によると、加藤容疑者は昨年11月、募集広告を見て応募してきた。その前は別の派遣会社に登録し、同じように工場で「派遣」として働いていたという。今回の仕事は塗装工程の担当だった。

 勤務ぶりはまじめだったが、事件3日前の5日に早退し、前々日の6日金曜日も欠勤していたという。日研総業広報担当者は「おとなしくて無口で、変わった様子もなかった。驚いている」と話した。

 出身地・青森市内の加藤容疑者の両親宅近くに住む50代女性は「まじめできちんとあいさつもする、やさしい子だった」とショックを隠せない様子。金融機関に勤める父親と母親、弟の4人家族で、中学時代はテニス部に所属、大会で表彰されるほどだった。成績もよく、志望がかなって、県内有数の進学校・青森高校に合格した時は、親も本人も喜んでいたという。

 98年4月に入学後、2年から理系を選択した。所属していたソフトテニス部関係者は、加藤容疑者の性格を「殻に閉じこもっている雰囲気。3年の夏に家出したことがある。練習時に気が短い一面もあったが、当たり散らすわけではなく、事件を起こすとは想像もできなかった」と話す。大学進学の気持ちは薄く、卒業後は県外の自動車関係の専門学校に進み、自動車関係の会社に就職したと聞いていたという。

 高校1年の時に同じクラスだった男性会社員(25)は「自動車のF1レースにはまっていた。レースの次の日、うれしそうに話していたのを覚えている」と話した。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0609/TKY200806090081.html

0609 秋葉原無差別殺傷7人死亡 [朝日]

2008年6月9日15時11分
 東京都千代田区外神田の秋葉原電気街の交差点で8日午後0時30分すぎ、男が通行人をトラックではねた後、ナイフで刺す無差別殺傷事件がおき、男性6人と女性1人が犠牲となった。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された男は警視庁に「秋葉原は数回来たことがある。人がたくさんいることを知っていた。2、3日前に決意した」と供述。携帯サイトの掲示板に犯行を予告し、実行までの経過を書き込んでいたという。

 男は静岡県裾野市富沢、派遣会社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)。調べに、携帯サイトへの書き込みを認めており、同庁は携帯電話を押収した。「人を殺すため秋葉原に来た。世の中が嫌になった。生活に疲れてやった。誰でもよかった」と述べているという。

 加藤容疑者は逮捕された際、犯行に使用した全長約23センチのナイフを持っていたほか、上着の内ポケットにも折り畳み式ナイフを入れていた。「ナイフは買った」と供述。ほかにも刃物を用意していたという。

 レンタカー会社によると、加藤容疑者は7日午後5時ごろ、静岡県沼津市内の営業所で「引っ越しをする」と8日午前8時から12時間の契約でトラックを予約したという。加藤容疑者は「8日午前7時ごろ自宅を出て電車で沼津に行った。レンタカーで裾野インターから東名を使い横浜青葉インターでおり、国道246号を通った」と話しているという。

 ほかにけがをした10人のうち男性5人と女性2人が重傷。死者7人のうち2、3人には刺された傷がないため、はねられ死亡したとみられる。刺された人の多くは傷が1カ所だけで、ナイフで一突きされたらしい。

 調べや目撃者の話では、加藤容疑者はトラックで神田明神通りを蛇行しながら暴走。歩行者天国の中央通りとの交差点に突っ込んで3人をはねた。車を降りた後、はねられた人を救護していた万世橋署交通課の男性警部補(53)を刺し、前後して通行人らを次々刺した。近くの秋葉原交番にいた巡査部長(41)が電器店角の路地で拳銃を取りだして「武器を捨てろ」と警告。加藤容疑者がナイフを捨てたところで取り押さえた。この間、数分だったという。

 現場はJR秋葉原駅近く。日曜日の歩行者天国のため、買い物客でにぎわっていた。
URL:http://www2.asahi.com/special2/080609/TKY200806080127.html

0516 「本気で自殺考えたことある」2割 政府が初の全国調査 [朝日]

2008年05月16日20時13分
 年間3万人以上にのぼる自殺について、政府が全国規模で初の本格的な意識調査を実施したところ、「本気で自殺を考えたことがある」と答えた人が全体の約2割にのぼったことが16日、明らかになった。年代別では、30代が28%で最も高く、続いて20代が25%だった。

 内閣府が今年2~3月、20歳以上3千人を対象にアンケートし、1808人から回答を得た。「今までに本気で自殺を考えたことがあるか」との問いに、「ある」と答えたのは19%(男性16%、女性22%)。そのうち、だれにも相談しなかった人は6割に達した。職業別では、パートやアルバイトが26%と高かった。

 「身の回りに自殺した人がいる」と答えた人は57%。インターネットの自殺サイトを規制すべきだと考える人は76%だった。

 内閣府自殺対策推進室は「さまざまな経験をした年配の世代より、若い世代で自殺を考える人が多いのは意外だった」としている。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY200805160262.html

0510 「死刑になりたい」無差別犯罪なぜ [朝日]

2008年05月10日03時01分
 「死刑になりたい」。こんな動機で、見知らぬ人を襲う容疑者が相次いでいる。茨城県で3月に男が駅周辺で8人を殺傷した事件、鹿児島県で4月に自衛官がタクシー運転手を殺した事件……。犯罪を抑える狙いの死刑制度が、逆に凶行を誘発していることになるが、それはなぜか。識者の見方も割れる。(本山秀樹)

 茨城県土浦市のJR荒川沖駅の8人殺傷事件。逮捕された無職金川真大容疑者(24)は、調べに対して「自殺するのは痛いから嫌だった。複数殺せば死刑になれると思った」と供述したという。鹿児島県姶良(あいら)町のタクシー運転手殺害事件で、陸上自衛隊員の少年(19)も「人を殺して死刑になりたかった」と県警に話したという。

 さらには、2月に東京都新宿区にある神社のトイレでタクシー運転手の頭を金づちで殴ったとして殺人未遂容疑で逮捕された無職の男(31)も、昨年9月に広島・平和記念公園で男性を刺殺したとされる無職男(63)も「死刑になりたい」と動機を語ったとされる。

 いずれも容疑者たちは「死にたいが死にきれなかった」などとも供述したという。特定の人に殺意を抱いたわけではなく、死刑制度を使って間接的に自殺を図ったというわけだ。

 精神医学の世界では、他人の力を借りて自らを死に追いやることを「間接自殺」と呼ぶという。教義で自殺を禁じているキリスト教圏では当てはまるケースが多いが、日本では珍しいとされてきた。

 犯罪精神医学が専門の影山任佐(じんすけ)・東京工業大教授は「『死刑になりたい』との動機が日本で目立つようになったのは、自殺の多さと無関係ではないだろう」と指摘する。

 警察庁の統計では、06年の自殺者は全国で3万2155人。9年連続で3万人を超えている。影山教授は「自殺を願う人は生命を尊重する心に欠ける。だから、他人を巻き添えにした間接自殺が起こり得る」という。

 同教授は「死刑執行や死刑判決が大きく報じられ、『殺せば死ねる』との学習効果で犯行が引き起こされている可能性がある」とも分析。「国として自殺対策に本気で取り組むことが必要だ」と説く。

 一方で、「間接自殺は昔からあった」と言うのは、刑法専攻の椎橋隆幸・中央大教授だ。「警察が公表し、報道されることで、増えているような印象を持つのではないか」と指摘。死刑制度を存続すべきだという立場に立つ椎橋教授は「死刑制度は罪と罰を均衡させ、社会の正義を守る観点で必要だ。死刑が動機の事件が起きたから死刑を廃止すべきだという主張があるなら、乱暴な議論だ」と話す。

 難しいのは、容疑者の死刑願望がどこまで固いものなのかの判断だ。実際、逮捕時には願望を口にしながら、その後の供述が一貫せず、精神鑑定を受ける例も少なくないという。こうした捜査を指揮する立場にある警視庁幹部の一人は「心の病の増加を踏まえた、総合的な刑事政策、精神保健政策が求められているのは間違いない」と言っている。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY200805090295.html
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