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■政局07Ⅵ

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0927 福田内閣支持53% 「古い自民」56% 本社世論調査 [朝日]

2007年09月27日00時19分

 福田康夫首相の組閣を受けて、朝日新聞社が25日夜から26日夜にかけておこなった緊急の全国世論調査(電話)によると、内閣支持率は53%、不支持率は27%だった。新内閣の最初の支持率としては、小泉内閣の78%、安倍内閣の63%には及ばないが、森内閣や小渕内閣を上回り、比較的高い水準だ。ただ、組閣までの経緯をみて「古い自民党に戻ってきている」と思う人が56%にのぼり、「そうは思わない」の29%を大きく上回った。自民党総裁選で福田氏優位の流れが派閥主導で決まったことや、派閥のトップを軒並み党幹部や閣僚として処遇したことが、こうした見方につながっているようだ。

 安倍内閣の最終の支持率は、内閣改造直後(8月27、28日調査)の33%だった。今回の福田首相への交代で、支持率をかなり上乗せした。すべての年代で支持が不支持を上回り、女性の支持は57%と男性の49%より高かった。

 福田首相に対する評価では、「バランス感覚がある」と答えた人が58%にのぼった。「実行力がある」は46%で、「そうは思わない」の32%より多かった。これに対し「国民の感覚に近い」は38%、「そうは思わない」は41%で見方が分かれた。小泉内閣発足時は71%が小泉首相を「国民の感覚に近い」とみていたのとは対照的だ。

 福田内閣の政策課題をめぐっては、「年金問題」への取り組みに期待する人が67%。「外交問題」は55%が期待すると答えた。「経済格差問題」については「期待する」が49%に対し、「期待しない」が41%にのぼった。参院選での自民党の惨敗と安倍政権の行き詰まりの大きな原因となった年金問題に対する期待が目立つ。

 福田首相のもとで自民党が「よくなる」と答えた人は22%、「悪くなる」が6%で、「変わらない」が65%を占めた。自民支持層でも「変わらない」が半数を超え、党への信頼回復については厳しい見方が示されたといえそうだ。

 政党支持率は自民33%、民主25%、公明4%、共産3%、社民1%などだった。

 《調査方法》 25日夜の閣僚名簿発表後から26日夜にかけて、全国の有権者を対象にコンピューターで無作為に電話番号を作る「朝日RDD」方式で調査した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。有効回答は908人、回答率は55%。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0927/TKY200709260416.html

0925 福田首相:「背水の陣内閣」と命名…危機感あらわ [毎日]


会見の冒頭、抱負を語る福田康夫首相=首相官邸で25日午後9時49分、内藤絵美撮影 福田康夫首相は25日夜、首相官邸で記者会見し、自らの内閣を「『背水の陣』内閣」と名付けたうえで、「一歩でも間違えれば自民党が政権を失う。緊張した日々を送らなければいけないと自覚している」と危機感を強調した。

 また、安倍晋三前首相が「政治とカネ」の問題で説明できない閣僚は辞任させる方針を示したことに関連し、「故意にやるのは問題だ。見過ごしや思い違いなどは程度による。事情、事情で考えていく必要がある」と述べ、故意かどうかが判断の分かれ目になるとの認識を示した。

 ◇福田康夫首相の記者会見要旨

 <冒頭発言> 全力を挙げこの難局に取り組む決意だ。自民党総裁選で2週間国会を止め、国民、議員に申し訳ないことをした。政治不信の解消に全力を傾けなければいけない。今、参院での与党過半数割れで、非常に困難な国会運営を強いられる可能性がある。野党とどういう協議をするかが大きな課題になる。

 <新内閣について> 国会中で混乱を招く可能性があり、前内閣を基本的に踏襲し、必要最小限(の交代)にとどめた。麻生(太郎)氏にも協力を希望したが、入閣されなかった。(新内閣を)冗談で「背水の陣内閣」と言っている。一歩でも間違えれば自民党が政権を失う可能性がある内閣だ。緊張した日々を送らなければいけない。

 <テロ対策特措法> 新法も一つの方法。その方向になりつつある。野党ともよく協議したい。

 <官邸主導> 01年に官邸主導体制ができた。その仕組みはフルに使う。各省にまたがる問題は官邸でリーダーシップをとる機会が多いと思う。

 <政治とカネの問題> 今後、閣僚に問題が起きた場合は、事情を勘案して対処していく。故意にやるのは問題があるが、見過ごしや思い違いは、程度による。

 <北朝鮮の拉致問題> 総裁選中には、「解決したい」という意欲を言った。交渉の細かい話をよく承知したうえで、方法を考えたい。

 <解散総選挙> 国民生活に悪い影響を与えるようなことがあってはならない。景気の動向なども考え、解散の時期を探ることになる。

毎日新聞 2007年9月25日 22時57分 (最終更新時間 9月25日 23時33分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070926k0000m010153000c.html

0925 福田自民、領袖重用 町村氏は官房長官 [朝日]

2007年09月25日07時05分

 自民党の福田康夫総裁は24日、党運営の要となる幹事長に伊吹文明文部科学相(69)、政調会長に谷垣禎一元財務相(62)を起用し、二階俊博総務会長(68)を再任した。総裁直属の「選挙対策委員長」を新設し、古賀誠元幹事長(67)を充てた。総裁選で福田氏を支持した4派閥領袖(りょうしゅう)を処遇し、政策通とされる伊吹、谷垣両氏を前面に立て、逆転国会の政策論争に挑む布陣だ。



福田康夫自民党総裁(中央)と手を取り合う新4役の(左から)古賀誠選挙対策委員長、伊吹文明幹事長、二階俊博総務会長、谷垣禎一政調会長=24日午後0時20分、東京・永田町の自民党本部で

 福田氏は当初、古賀氏を総務会長に充てる考えだったが、古賀氏が選挙対策にかかわるポストを希望したため、選挙対策総局長を総裁直属の選挙対策委員長に格上げし、党四役として扱うことにした。

 「逆転国会」の運営を担う国会対策委員長には大島理森氏(高村派)、幹事長を補佐する幹事長代理には細田博之氏(町村派)を再任した。

 一連の党役員人事は24日に開かれた臨時総務会で承認された。

 党四役はいずれも総裁選で福田氏支持を決めた派閥の領袖。ただ、派内がまとまって福田氏に投票したとみられる谷垣派や二階派と異なり、伊吹派は麻生氏に流れた票が多く、伊吹氏の幹事長起用は党内で驚きを持って受け止められている。

 伊吹幹事長は同日、記者会見で「即座に国民の支持を回復するマジックがあるわけではない。着実に政策を実行し、謙虚な姿勢で国民に説明する」と述べた。

 福田氏は25日、国会の首相指名投票を経て第91代首相に選ばれ、同日夜に新内閣を発足させる。国会開会中のため、閣僚人事は小幅の入れ替えにとどまる見通しで、官房長官への就任が固まった町村外相の後任には、高村防衛相を横滑りさせる案が出ている。

 防衛相には高村氏の再任のほか、高村氏が外相に横滑りした場合は石破茂元防衛庁長官(津島派)の起用も浮上。さらに、幹事長に就任した伊吹文科相の後任には、福田陣営の選対本部長を務めた橋本聖子参院議員(町村派)の名前が挙がっている。

 総裁選で善戦した麻生太郎前幹事長の処遇については、麻生氏を副総理格で入閣させる案がある一方で、福田氏が所属する町村派内には「総裁選で麻生氏を支持した甘利経済産業相らを再任すればよい」(同派幹部)との声もある。

 福田氏はまた、霞が関の官僚をたばねる事務担当の官房副長官について、安倍首相が起用した的場順三氏に代わり、小泉首相時代に副長官を務めた二橋正弘氏を再び充てる意向を固めた。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY200709240083.html

0924 安倍首相、病院で会見 「体調悪化」で辞任決意 [朝日]

2007年09月24日17時51分

 安倍首相は24日夕、入院先の東京・信濃町の慶応大病院で記者会見し、辞任を決断した最大の理由を初めて健康問題と認め、「この1カ月、体調が悪化し続け、自らの意志を貫くための基礎となる体力に限界を感じた。もはや首相としての責任を全うし続けることはできないと決断した」と語った。所信表明演説直後の辞任表明について、自ら「最悪のタイミング」と認め、国会や国政に支障をきたしたとして「国民に多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわびする」と陳謝した。

 首相が公の場に姿を見せたのは、13日の入院以来初めて。首相は25日の内閣総辞職を決める閣議と首相指名投票をする衆院本会議には出席する。

 首相は12日の記者会見では辞任理由を、海上自衛隊によるインド洋での給油活動の継続に向け、「局面を転換するため」とだけ説明していた。健康状態に触れなかったのは「首相は在職中、自らの体調について述べるべきではないと考えていた」と説明。「私の真意が正確に伝わらず、非常に申し訳ない。率直にはっきり申し上げるべきだった」と語った。

 また、首相は実現しなかった民主党の小沢代表との党首会談に関連して「会談を申し入れた段階で辞任する決意を固めていた。その上に立って、(給油継続に向け)関係をつくってもらえないかとお願いするつもりだった」と述べた。

 会見に同席した主治医の日比紀文・医学部教授(消化器内科)は首相の病状について、「外遊中に急性胃腸炎にかかり、機能性胃腸障害を悪化させた。(入院後)食欲がなかなか回復せず、5キロ減った体重が全く戻っていない」と説明した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY200709240157.html

0924 「強い派閥」今は昔 中間議員、麻生氏へ 自民総裁選 [朝日]

2007年09月24日07時18分

 安倍首相の突然の辞任で降ってわいた自民党総裁選は、派閥の会長たちがこぞって推した福田康夫氏の逃げ切りで幕を閉じた。「古い自民党」批判を展開した麻生太郎氏も巻き返し、終わってみれば双方が「これが自民党のバランス感覚だ」。かつての強い派閥が復活したわけでもなければ、小泉前首相を生んだような大逆転劇も起こらない。「党再生」の大命題は、新総裁の政権運営に持ち越された。

■中間議員、麻生氏へ

 「得票数をご覧になってどう思われましたか。派閥の数合わせ、とおっしゃいましたが、そうでなかったと証明されたんじゃないですか」

 23日夕、自民党本部。新総裁に選ばれた福田氏は記者会見で、「派閥談合」批判を意識して自らこう語った。

 福田氏330票、麻生氏197票。両院議員総会で開票結果が読み上げられると、会場に拍手が起きた。とりわけ沸いたのは、敗北した麻生氏の陣営だった。

 福田氏支持を打ち出した8派の所属議員は計300人余り。無派閥を含め、21日時点の朝日新聞の取材で「福田氏支持」は253人。態度を明確にしていない議員が79人いたが、福田氏が獲得した議員票は254票どまり。中間的な立場だった議員が、麻生氏に雪崩を打った結果だ。麻生選対の幹部も「(全体得票の)上限は170票ぐらいと思ったが、夢のまた夢の数字に到達した」と驚きを隠さない。

 「いまの自民党に対する批判票だ。派閥でものごとを進めていくことに民意から批判があり、それが国会議員票にも影響した」。21日には態度を明かさず、結局、麻生氏に投票した高村派の若手はこう声を潜めた。

 もっとも、01年総裁選で小泉前首相が予想を覆す逆転勝利をとげて以来、総裁選での派閥の結束は乱れ続けた。03年には津島派の前身である旧橋本派が分裂、06年は派閥横断の「安倍雪崩」が起き、派閥会長は存在感すら示せなかった。今回も、そんな流れは止まっていない。

 「割合で言うと、伊吹派だめ、高村派だめ、山崎派だめで、うちはその次だ」。津島派幹部は、福田氏支持の各派ごとの歩留まりを数え、ため息をついた。これらの派閥は会長がそれぞれ福田氏支持を表明したが、足元は崩れていた。

 伊吹派は中川昭一前政調会長、高村派は大島理森国対委員長、山崎派は甘利経産相……。派内で中心的役割を担う「ナンバー2」たちが公然と麻生氏を支持したり、沈黙を守ったりした。会長が「領袖(りょう・しゅう)」と呼ばれた時代は過ぎ去り、影響力を行使するどころか、派の分裂に至らないよう、そうした派内の動きも黙認せざるを得なかった。

 結局、結束が崩れなかったとみられるのは谷垣派と二階派だけ。麻生氏支持に回った古賀派中堅は「決して派閥の時代じゃないことを、この数字が表している」と力を込めた。

 ただ、「派閥談合」批判にあわてて、「失敗だった」(町村派幹部)と揺り戻しの動きが党内で強まった側面も否定できない。津島派の津島雄二会長は、こんな分析を披露した。

 「いい票の出方だった。負け惜しみではなくて。自民党の現在、将来のためにもこういう票の出方は決して談合でもないし、話し合いでもない、それぞれの意思に従った結果だ」

■擁立3派も足並み乱れ

 開票後、福田氏擁立の流れをつくった2人の派閥会長は「挙党態勢」で口をそろえた。

 谷垣禎一・谷垣派会長 全員野球、みんなが頑張っていかないといけない。私も福田さんを一生懸命支えていく。

 古賀誠・古賀派会長 どういう立場であれ、しっかりと支えていく。

 安倍政権と距離を置き、冷遇されてきた両氏の仕掛けは早かった。谷垣氏は首相が辞意を表明した12日夜、古賀氏と山崎派会長の山崎拓氏に電話で「私も覚悟はあるが、こだわらない。安倍政権の流れを変える、方向転換をすることが第一だ」と持ちかけた。

 昨秋の総裁選で安倍、麻生両氏と争った谷垣氏が今回立候補すれば、福田氏が腰を引くことは確実だった。谷垣氏の立候補見送りで古賀、谷垣、山崎3派の動きは加速。福田氏が立候補を事実上表明した14日には古賀、谷垣、山崎の3氏は福田氏と会談し、報道陣にも公開した。「派閥選挙と思われる」と批判もあったが、福田氏擁立を主導したことを印象づけたい思惑が勝った。

 だが、フタを開ければ、谷垣派は別にしても、古賀、山崎両氏は自らの派閥すらも福田氏支持で固めることができていなかった。

 「こうなると人事は難しくなる。古賀さんは、党副総裁に祭り上げられるのかなあ……」。23日夕、都内のホテルに設けた古賀派の選対本部に出入りする議員の表情は浮かなかった。投開票前、派内では「古賀さんは幹事長に」との声も強かったが、夜に開かれた派の打ち上げ会では、ポストの話題は出なかったという。

 首相の退陣表明から福田新総裁誕生へ――。この政局の陰には、派閥とは別次元の動きもあった。

 「派閥が麻生さん、福田さんに分かれたというよりも、無派閥の新人議員の多くが福田さんに改革の実行を期待した。これが彩りとして新しい自民党を象徴している」

 05年郵政選挙で初当選した「小泉チルドレン」の一人、小野次郎衆院議員は開票後、こう胸を張った。

 伏線は10日の代議士会にあった。「小泉改革を否定することだ」。小野氏や中川泰宏氏らが、郵政反対組の平沼赳夫氏の復党を容認しようとする首相と麻生幹事長を公然と批判した。首相が麻生氏に辞意を漏らした直前のことだ。12日に首相が辞意を表明すると、中川氏らは「小泉再登板」を求めて走り始めた。

 結局、小泉前首相は受け入れず、小野氏らは福田氏支持に流れた。だが、小泉氏は彼らの動きを評価していた。

 23日夜、小泉氏は中川氏や猪口邦子氏ら当選1、2回の衆院議員を都内の中華料理店に招いた。総裁選を振り返り、こう語りかけた。「すごかった。勇気があった。影響力があった」
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY200709240001.html

0924 民主、あくまで対決路線 早期解散に追い込む戦略 [朝日]

2007年09月24日08時26分

 参院での与野党逆転を背景に、自民党の福田康夫新総裁は、政策面で民主党への歩み寄り路線を強める構えだ。これに対し、政権交代をめざす同党の小沢代表は、あくまで対決路線を貫き、早期の解散・総選挙に追い込む方針に変わりはない。「対決一辺倒で世論の反発を招かないか」。党内には不安視する声もあるが、「新政権になっても官僚主導で何も変えられない」(幹部)。政策の違いを鮮明にし、臨時国会などで国民にも積極的にアピールしていく考えだ。

■丸のみ許さぬ政策模索

 民主党への福田氏の秋波が鮮明なのは、年金問題をはじめとした社会保障の分野だ。

 総裁選で福田氏は、年金制度見直しについて、民主党が主張する「基礎年金の全額税方式」も含めた検討を表明。公約にも障害者自立支援法の見直し、高齢者医療費負担増の凍結などを盛り込んだ。23日の就任会見でも福田氏は「国民生活に関係する分野では、民主党の協力を得ていきたい」と強調した。

 こうした福田氏の言動について、民主党の鳩山由紀夫幹事長は、皮肉を込めてこう分析する。

 「1位と2位の企業が争う時、1位の企業はどうするか。2位の企業が作っている商品を模倣して作ればいい。そう考えているのではないか」

 経営工学における「ランチェスターの法則」と呼ばれる考え方だ。

 実際、福田新政権が歩み寄り路線を徹底してくれば、年金保険料流用禁止法案などは、与党が「丸のみ」する可能性もある。今回と同様、自民党が参院選で大敗した直後の98年の「金融国会」で、民主党は対案を丸のみされた。

 それならば、1位の企業の模倣を許さない魅力的な商品を売り出し、一点突破しよう――。民主党がもくろんでいるのは政府・自民党との「差別化戦略」だ。

 10日に召集された臨時国会で、すでに民主党は年金保険料流用禁止法案を参院に提出。今後も政治団体の「1円以上」の支出に領収書の添付を義務づける政治資金規正法改正案、自衛隊のイラク撤退法案、障害者自立支援法改正案などを立て続けに提出する方針だ。

 民主党の長妻昭政調会長代理は23日、朝日新聞の取材に対し、福田氏の歩み寄り路線について、「足して2で割る手法で問題の先送りになる可能性が大きい」と批判。基礎年金の全額税方式についても22日、こう指摘した。「企業の負担を減らす目的なら我々と違う。民主党は低所得で大変な方に手厚くするものだ」

■税の無駄遣い徹底追及

 福田氏が協調路線を掲げても、臨時国会が与野党対決の舞台となることに変わりはない。

 インド洋の自衛隊給油継続問題で、鳩山氏は23日、「既定方針通り、賛成する環境にはまったくない」と強調した。福田氏はテロ対策特別措置法に代わる新法の今国会提出を明言しているが、民主党は国政調査権の発動を視野に、「イラク給油疑惑」を追及する構え。新法提出なら、会期延長や衆院での3分の2議席による再議決の是非も再び焦点になる。

 総選挙に向け、民主党は今国会で、予算委員会審議や委員長ポストを握る参院の委員会審議を通じ、補助金や天下り、特別会計、随意契約などの問題点を洗い出すことにしている。国政調査権を活用し、年明けの通常国会の予算審議につなげ、新政権を追い込む――。こんな戦略を描く。

 的を絞るのは「政官業の利権構造にメスを入れる『税金の無駄遣い』の追及」(幹部)。組閣が予定されている25日には「ムダづかい一掃本部」(本部長・菅直人代表代行)の初会合を開く。

 民主党の山岡賢次国対委員長は23日、朝日新聞の取材に、「民主党がこの国会でやることは変わらない。局所的に妥協案があったとしても、対立点は明確だ。このままいけば激突し、総選挙になる」。新政権の方針に関係なく、国会での審議を通じ、解散・総選挙に追い込む決意を示した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY200709240003.html

0923 「福田政権行き詰まる」野党、解散求め結束 [読売]

 自民党の新総裁に福田康夫・元官房長官が選出されたことについて、野党各党は「安倍政権と大きな政策の変化はない」と見て、国会での野党共闘を強め、与党を衆院解散・総選挙に追い込みたいとしている。

 民主党の鳩山幹事長は23日、北海道新ひだか町で記者団に「(徳川幕府の最後となった)15代将軍として新総裁が誕生したということだ。新しい政治の夜明けの準備に取りかかりたい」と述べ、「福田政権」を最後に自民党を下野させたいとの意気込みを示した。

 共産党の志位委員長は国会内で記者会見し、「構造改革路線、海外派兵路線にしがみつく福田新体制は早晩行き詰まる」と語った。社民党の福島党首は都内で記者団に、「格差是正について実効性のある政策がとられるかどうか、大変疑問だ」と述べ、小泉、安倍両政権からの政策転換は難しいとの見方を示した。

 今後、野党各党は、野党が多数を占める参院で政府・与党に攻勢をかけ、衆院解散・総選挙に追い込みたい考えだ。民主党は既に年金保険料流用禁止法案を参院に提出しており、今国会中に政治資金規正法改正案など6本程度の法案を他の野党の協力を得て参院で可決させたいとしている。同党の山岡賢次国会対策委員長は「我々の提出した法案を与党がのむならそれでいいし、のまないなら政権交代しかないと訴えていく。『王手飛車取り』だ」と狙いを話す。

 テロ対策特別措置法の期限切れとなる11月1日以降もインド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するための新法案に関しても、「立ち止まって、どういう国際協力が一番役立つか考えるべきだ」(亀井久興・国民新党幹事長)として、4野党とも現状では反対の方針で一致している。

 一方、次期衆院選への準備も急ぐ構えだ。27日には民主、社民、国民新党の野党3党の選挙対策責任者が選挙協力を話し合う。民主党は、社民党か国民新党の候補の勝算が高い小選挙区では民主党の公認候補擁立を見送ることも視野に入れており、野党の選挙協力で一気に与野党逆転を図りたい考えだ。また、民主党候補が決まっていない約100の「空白区」で、擁立作業を急ぐ方針だ。

(2007年9月23日22時21分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070923ia22.htm

0923 福田新総裁の会見詳細2 「変なことをしない安心感か」 [朝日]

2007年09月23日21時53分

 (会見詳細1の続き)

 ――総裁選で党員投票をした所では、麻生氏に後れをとっているが。

 「私は数字も見ていないんですよ。見ている暇がない。ですから分析する余裕もない。自民党というのは、結構バランス感覚があるんですね。いつもこういう選挙すると、思わざる結果が出る。皆さん方に問いたいが、なんでああいう予想するんですか。もう少し状況判断をした上で、正確なる予想をしていただきたい」

 ――新総裁に選ばれた要因をどう分析するか。

 「正直申しまして、いきなり飛び出して、これだけの支持をいただいた。ありがたく思っています。十分な分析をしているわけではないが、皆さんからおっしゃっていただくのは、少しは安定感があるんじゃないかということですね。年をとっているから、あまり変なことをせんだろうという安定感かもしれない。それ以上のことは私も分からない。むしろ、あなたに教えてもらいたい」

 ――基礎年金部分を全額税方式にすべきだと経団連会長が考えを示したが、どう思うか。この問題で民主党と協議するのか。

 「こういう基本的な問題、特に国民生活に関係あるものは、これに限りませんが、民主党と協議するテーマだと思いますよ。憲法もそうでしょう。3分の2というのがあるので、与党だけでは代表しきれない。民主党の協力をえなければならない。国民生活に密着するものについては、できるだけ多く賛同を得て、実現していくことが大事じゃないかと思います。基礎年金の税方式、考え方の問題もあるし、どちらが安心できるかという問題ですからね。ご提案はご提案として検討すべき対象だと思います」

 ――参議院でのねじれた状態が3年続く。党内に大連立という意見もあるが。

 「ヨーロッパなんかにそういうのがありますが、それぞれの国の事情、政治体制、選挙制度もありますからね。しかし、こういう風に国会で必ず対立して、法案がなかなかできない。それも国民生活に直結するような法案がなかなか成立しないというようなことがあれば、まさに国民にご迷惑をかけることですから、そういうことにならないように我々は心がけていかねばならない。その思いは民主党さんも同じだと思います。協議させていただきたいというのは、そういう意味合いでしてね、それ以外のことはないんでして。これからいろんな形の連携はあるかもしれませんが、話し合いをすることは意義のあることだと思います」

 ――群馬県から4人目の自民党総裁、首相になる。先輩3人の評価は。

 「群馬県で戦後4人目なんですよね。まあ3人で終わりかな、と思っていましたよ。はからずもと申しますか、今回私がそういう立場、総裁になりました。なんていいますか、光栄といえば光栄かもしれない、それだけ責任も重いな、という思いでおります。3人の方々、それぞれ時代に適合した政治をされてきた。それぞれに立派な業績を残された。私もそれに続くことができるかどうか、ということでしてね、これからの問題であります」

 ――国会中なので、大きな人事の入れ替えは難しいと町村外相が述べたが。また、派閥推薦は受けつけるのか。

 「町村外相は、以前からそういう日程があって、外相会議なので代理はきかないということがあって。自民党の総裁選のために外相会談に行かないというのは、国益を損ねることだという観点から、無理して行かれた。ですから今日の総裁選にも欠席された。何をお話しになっているか分かりませんが、小幅かどうかという話ですか。そういう点はこれから考えていきます」

 「派閥の意向を聞くかどうか。これは、ここしばらくそういうことはしていませんね。昔の派閥と、今の派閥は違うんです。区別するために、みな様方にも、昔は派閥、今は政策グループと言っていただく方が正確かと思う。ご協力をよろしくお願いしたいと思います」

 「それから全員参加というのは、まさに全員参加ですよ、私も含めて全員参加です。何か役職につかなければ参加じゃないというのは間違いですよ。みんなが自民党の現状を理解し、そして、もう後ろがないんだという思いを持ってですね、心を合わせて政治を進めていくのが全員参加ですね。それをみな様方に求めたいと思います」

 ――自民党総裁で親子2代というのは初めて。71歳という年齢も同じだが。

 「特別考えているわけではないが、日本で親子2代というのは、実は初めてですかね。アメリカ大統領ではいらっしゃいますよ。日本でそういうことがあるということについて、私は正直言って、自分自身がかつてそういうことはしたくないと思っていました。実はね。ですから、そういうことも含めて、昨年は総裁選挙には立候補しないと判断したわけでありまして。今年もそうならなければいけなかったかもしれないが、そんなことを考えている暇がなかった。というのが実情でございます。こういうような自民党の窮状の中で、私が何かやれることはないのかと自問自答いたしました。その結果、今こういうことになってしまった、ということでございます」
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0923/TKY200709230141.html

0923 福田新総裁の会見詳細1 「自民党生まれ変わらねば」 [朝日]

2007年09月23日21時52分

 福田康夫・自民党新総裁の記者会見の詳細は以下の通り(原則として発言通り)。

 「本日、私は自民党の第22代目の総裁に就任しました。時局のなかなか、厳しい中での総裁就任であります。気を引き締めて、これから自由民主党の再生、そして国民の信頼を勝ち得ながら、政策の強力な実行をする、そういう政党になりたい、ということを考えております。皆々様のご支援をよろしくお願いします」

 ――総裁選で得た得票数をどう評価するか、政権を担う抱負は。

 「得票数を皆様方、どう思われましたか。当初は、派閥の数合わせと、言われたが、結果を見れば、そうでなかったというのが証明されたのではないか。私は当初から申し上げていた。派閥の数で計算して結果が出るという考え方には賛成できない。今の政治の情勢、国民の意識を考えると、昔のような派閥一致団結ということにはならないと思っていた。選挙は、やってみないとわからない部分もある。そういう傾向は昨今だんだん強くなっている。当初の予定通りには行かないと思っていた」

 「自民党は先般の参院選で大敗を喫しました。その原因が何かと考えた場合に、国民の信頼を勝ち得ていないということが明確になった。いろいろな原因がある。その一つひとつを申し上げてもしょうがない。特に年金の問題について、本当に大きなご迷惑を、政治というか、政府も信用できないのかという思いを国民に与えた。非常に大きな問題だと思う。この問題については、担当する官庁も責任があるが、それを監督する立場にある政治家の責任も大きいと思う。特に、長年にわたり政権を支えてきた与党・自民党の責任は大きいと思う。責任を痛感して、自民党は生まれ変わらなければいけないという覚悟を持ってやる必要がある。国民の信頼をぜひ勝ち取る。そのためには、着実に一つひとつを積み上げていくしかないんですね。急によくなったとかいうことはあり得ない。着実に誠実に国民の皆様の、期待にこたえられるように積み上げていくことに尽きる。多少時間かかるかもしれないが、なるべく早く回復できるように努力していきたい」

 ――閣僚、役員人事の基本方針は。麻生氏の処遇は。

 「まだ、結果が出て、その後、いろいろな行事があって、人事のことについて深く考えているわけではない。しかし、今申し上げたような、自由民主党として、非常に困難な状況にあるということを考えれば、全員の方々に政治参加していただく、そして、全員が協力し合うという体制をつくっていくことが大事だと思っている。そういうことを考えて人事配置をしていく」

 ――海上自衛隊の給油活動継続のためのテロ新法提出の取り組みは。民主党への働きかけはどうすすめていくのか。

 「テロ新法ということでございます。私、まだ、そういう立場にないものですから、的確におこたえすることはできない。一般論として、わが国の政府与党がしかるべきメッセージを国際社会に発信しているということは大事。その方法がどういうことなのか。延長なのか、新法なのか、それが具体的には、その立場になってから考えたい。ただ、一つ申し上げるべきことは、テロ新法もそうだが、今、困難な問題はたくさんあるんですね。年金の問題、社会保障全般についてもそうだ。いろいろな重要な課題がある。そういう時期に、参議院の第一党である、参議院の実権を握っている民主党との話し合いは欠くことはできないと思っている。今後、民主党との協議をしたい、という気持ちを持っている。テロ特措法についてもそういう考え方を民主党が理解してくださるように、とは思っている」

 ――民主党に党首会談を早急に申し入れる考えは。公明党との関係をどのように修復するのか。

 「民主党に対してどうするかは、民主党の考えもあるでしょう。私どもは協議を希望している。そこをご理解いただきたい。民主党でもそうですよ。国民のための政治をする。国家の利益を考えて政治、政策を立案しているわけですから、私どもと考え方は基本的に同じなんです。どういう案が一番いいのかということを、互いに模索する、協議によって案をまとめていく、努力をすべきではないのか、と私どもは思っている。民主党に私どもの考えを理解していただき、応じていただきたいと思っています」

 「公明党との関係ですが、これは、公明党と政策問題について協議を致します。政治と金の問題についても、協議をして、双方、不満のないようにするのが我々の務めです」

 ――消費税はいつ、どれくらい上げるのか。道路特定財源を一般財源化しないというのを国民にどう訴えるのか。

 「今年6月の政府の基本方針では参院選後に、消費税を含む税全般について議論しようと、こういうことになっている。これからその議論をすることになる。その議論をしたい。ただ、消費税を上げなくて済むようなことになればいいですよ。それは。一番いいんですけどね。しかし、そういうことによって、たとえば、必要なものが削られることになって、国民生活に影響を与えることになるのであれば、財源も消費税も上げないで頑張っているということで、果たしていいのか、ということもありますからね。そのへんについては、これから、今年の法人税がどうなっていくか精査した上で、判断したらいいと思います。長期的なことについては大きな問題だから、それも、民主党と協議するテーマだと思います。そういうことも議論していったらいいと思う」

 「道路特定財源は、ガソリン税ですからね。ガソリン消費をしている人に還元すべきだという考え方でずっときてたわけですよ。それを一般財源化するということについては、抵抗があるというのが今までの議論だった。その考え方を変えるかどうか。あまりガソリン税、揮発油税と関係ない分野に広げていいのか、ということはもう少し議論を詰めたほうがいい。しかし、ガソリンを消費することによって環境の問題につながっているということであれば、環境分野については使ってもいいんじゃないかなという理屈は立つわけですよ。理屈はね。だけど、その理屈で済むのかということを含めて、もう少し議論するべきだと思う。よく議論を整理するべき段階だと思う」

 ――テロ新法の今国会での成立を目指す上で、会期延長も考えられるが。5000万件の該当者不明の年金記録問題についての政府方針に変わりはないか。

 「テロの新法か延長かという問題について、会期を延長するとだいぶ時間がなくなる。会期延長は国会審議上可能かどうかという恐れが出てきた。もし11月1日までにそれが決まらないと、止まっちゃうわけですね。わが国としてテロ法に基づく洋上活動を続けるのかどうかと、いうことを外国から見ると、やめちゃったのかと思われる可能性がありますね。それがいいのかどうか。日本の政府の意思もやめてもいいんだということで理解されてしまう。そう思われてしまうことがあれば、損得だが、国際社会は、日本はもうやめてしまった、いつ復活するか分からない(と思う)、そういうことになってしまっては、私は日本の姿勢として好ましくないんじゃないかと思っている」

 「新法であれば、11月1日に成立していなくても、議論している限りは、続くんだと、そういう可能性がでてきた。新法は国際社会に対して、日本は継続する意思があると表明する形になる。意味があると思っている。国際社会にメッセージを送り続けていないと、日本は活動から抜けたんだと誤解を受ける。そういうことがないようにというのが我々の思いである。活動は給油だけで意味がないじゃないかとはいうものの、多くの国が利用しているわけですよ。その恩恵に浴している。そういう国々は感謝をしていると思いますよ。いろいろな国から感謝の表明があったと聞いている。やめれば、ほかの地域からどこかの国が給油艦を用意しなければならない。延長ができなくて、新法だと、意思は表明したけれど、ある期間、活動ができないとき、その間、どうするかということは、これからよく各国と相談していかなければならない。そうは思うが、また復活するということであれば、国際理解は得られやすいんじゃないかと思います」

 「5000万件については、私もどういう形で審査が行われているか、見通しはどうかということについて、よく承知しておりません。担当大臣から、そういう立場になった時に良く聞いて、判断するべき問題だと思っております。しかし、約束をいったんしたからには、約束を守る努力は当然するべきですね。全力を挙げるべきだと思っている」


0923 自民党新総裁に福田氏 麻生氏197票、善戦 [朝日]

2007年09月23日20時43分

 安倍首相の辞意表明に伴う自民党総裁選は23日の両院議員総会で投票が行われ、1人1票の国会議員票(387票)と都道府県連代表(各3人)の票(141票)のうち、福田康夫氏(71)が330票、麻生太郎氏(67)が197票を獲得した。無効票が1票あった。福田氏は、有効投票527票の過半数(264票)を60票余り上回り、新総裁に選ばれた。

 福田氏の総裁任期は、安倍氏の残り期間の09年9月末まで。福田氏は故福田赳夫元首相の長男で、憲政史上初めて親子2代での首相となる。

 朝日新聞が全国の取材網を通じて調べたところ、各都道府県連が党員・党友による予備選などをもとに事前に決めた代表の票の配分は、福田氏が76票、麻生氏が65票。都道府県連代表が配分通りに投票し、無効票が議員票だったとすれば、議員票の内訳は福田氏が254票、麻生氏が132票の計算になる。

 福田氏の議員票は、支持を表明した8派閥の計302人を50人近く下回ったことになる。一方、麻生氏の議員票は、朝日新聞の取材に対し、事前に支持を明言していた議員数を80人近く上回った。投票態度を明らかにしていなかった議員の大半が、最終的に麻生氏に投票したものとみられる。

 朝日新聞の取材では、都道府県連では群馬、埼玉、長野、広島、鹿児島など26道府県で福田氏が勝ち、東京、神奈川、千葉、福岡、大分など21都府県を麻生氏が制した。党員・党友による投票を行った35都道府県では、麻生氏の得票は計約25万3000票で、福田氏の計約25万票をわずかに上回った。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0923/TKY200709230065.html

0923 首相不在10日、危機管理に懸念 臨時代理を置かず [朝日]

2007年09月23日00時32分

 安倍首相の入院から22日で10日。退院のメドが立たない中、内閣総辞職を決める25日の閣議に出席できるかどうかが次の焦点だ。この間、政府は病状の詳細を説明せず、職務を代行する臨時代理も置かなかった。「権力の空白」の理由が国民に十分伝わらず、危機管理上の問題もはらんでいる。

 総辞職は閣議決定事項。首相が出席できなければ、持ち回り閣議で決めるしかない。「最後の務めを果たす姿を国民に示す必要がある」(閣僚の一人)との声もあり、与謝野官房長官が医師団と協議する方向だ。

 内閣法9条では、首相に事故のある時や首相が欠けた時、あらかじめ指定された国務大臣が臨時に首相の職務を行うと規定している。臨時代理を置かない理由について、与謝野氏は18日、「お目にかかって話をすれば判断はしっかりしている。どうしても官邸に戻らなければならない危機が起きた場合、パトカーがつけば5分くらい。危機管理上、問題はない」と語った。

 ただ、首相の容体は「機能性胃腸障害が悪化し、全身が衰弱」との主治医の13日の会見後、表だった説明はない。首相との面会は与謝野氏と首相秘書官、家族に限られているが、与謝野氏も医師から詳しい病状の説明は受けていない。

 首相の権限は、日本が武力攻撃を受けた場合の防衛出動や災害緊急事態の布告など、国民の生命と財産に直結する緊急事態にも及ぶ。閣内からも「臨時代理を置くべきではないか」との指摘が出ている。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は18日の党役員会で「臨時の首相を置いてでも国会審議を進めなければいけない。国民から税金泥棒と言われる」と批判。海外メディアからは「日本は首相なしでもやっている」(20日付の英紙フィナンシャル・タイムズ)と皮肉な見方も出ている。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0922/TKY200709220238.html

■政局07Ⅴ より続く

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