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自己啓発反省日記04年5月下

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5月18日(火) 小沢も

小沢一郎も年金未納、民主代表選を辞退。
小泉も神崎もやめないんだから、辞退することないとおもうのだが、今は得策ではない、ということかな。

1-3月のGDPは実質年率で5.6%成長、「景気の着実回復裏付け」だって。

5月20日(木) 米軍結婚式を爆撃

台風で大荒れの一日。花が売れない!今月も!

イラク捕虜虐待で一米兵に軍法会議で有罪判決。組織関与解明されず。3人は認否留保。
米中央軍司令官、虐待の責任認める。国防総省の指示は否定。

イラクで米軍誤爆?結婚式会場を攻撃、40人以上死亡。

市町村合併関連3法が成立。知事に勧告権限、特例措置を延長。基準は1万人。

有事7法案衆院通過。

5月21日(金) 船瀬『日本の風景を殺したのはだれだ?』

参院選候補者の憲法問題に関する公開討論会をやろうということになる。
和歌山の民主党のFさんと連絡。公開討論会の候補日程挙げてもらう。月曜日に自民党と共産党を訪ねる予定。

船瀬俊介著『日本の風景を殺したのはだれだ?』通読(ところどころとばし読みをした、ということ)。
WTOの調べによると、外国からの観光客数は、日本は世界で35位だという。にわかには信じられない数字である。この四季の自然豊かな国、文化の国、エキゾチック・ジャパンが、こんなに不人気とは。著者によると、日本が美しくないから、こうなったのだ。
ヨーロッパの国々を見て回って日本に帰ってくると、「なんで日本のまちはこんなにきたないんだ!」と憤る人は多い。しかし、こうやって美しくしよう、という提言はまれである。みんな、問題は政治とか経済とかにあるのではなく、自分たちの文明のありよう、生活と考え方のありようにあり、一朝一夕に変わるものではない、と思っているからだろう。
著者は、日本の風景を汚くしている元凶を三つにしぼる。屋外広告、無秩序建築物、公共工事。こう、問題を限定してもらうと、解決法もすっきり見えてこようというものだ。
しかし、この本は、解決法までは言及していない。あちこち見聞きした取材ノートのような本で、食い足りない。そこで、ぼくが考えてみる。
屋外広告は、法律の力でいっせいに規制すればいい。排ガス規制のように、年限を決めて、その時期までに違法広告物を撤去するようにする。条例ではだめだ。海南市で認められるもんがなんで和歌山市で認められんのじゃー、とごねるやつが必ず出てくる。全国一斉に、する必要がある。そして、みんなでやめることになれば、どこかが一方的に損を被ることもない(看板屋以外は)。
無秩序建築物。これは、建築家、建設会社、ハウスメーカー、そして施主の美意識の問題だから難しい。少なくとも、高さ、色に関する制限を、建物が連たんする街区についてはすべての用途地区について厳しくするべきだろう。すでに手遅れの地区については、最小限度でその地区を切り離して、あとの地区についてきめ細かなゾーニングをすべきだ。手間はかかるが、そうやって美しい町並みを形成した地区が今後住宅地や観光地や繁華街として生き残る地区だ。
公共工事については、便益と失うものの比較分析を厳密に行い、事業の優先順位をつけ、計画に関する環境保護的観点からのコントロールを強めること。

以下、この本の悪口。
取材メモをそのまま本にしたような早書きの安直な本である。ハウステンボスを切り(しょせんはにせ物)、プレハブ住宅を切り(デザインがばらばら)、安藤忠雄を切り(コンクリート打ち放しは身体を冷やす)、京都駅ビルを切り(まちに壁!)、看板公害を切り、欧米都市景観を持ち上げ、谷中・根津・千駄木の路地を持ち上げ、黒川温泉を持ち上げ、国立景観裁判判決を持ち上げ、それで最後は、国土交通省が準備している景観法案を持ち上げて、終わり。もうすこしまとまった景観論や対策提言が読めるのかと期待したが、はずれだった。取材先がよいことを言っている場合もあるので、多少勉強にはなる。だが景観論で本を出すのは10年早いって感じ。

今日は、住金構内鉄道のディーゼル列車に遙を乗せてもらう約束だったが、台風が来ているということでキャンセル。

三菱ふそう社長記者会見。96年に欠陥把握、届け出ずヤミ改修。

イラクで誘拐監禁された高遠さんが初会見。「今でもパニックに」

裁判員法が成立 2009年から

民主党岡田新体制スタート。

フランスの過疎の村が本の都になった話。元気になる。

5月22日(土) 田中『道路公団改革 偽りの民営化』

田中一昭『道路公団改革 偽りの民営化』(WAC 04年2月)読了。
鳴り物入りで始まった「道路公団改革」。小泉首相は、改革を叫ぶ急進派を含めて、「民営化委員会」に「7人の侍」を任命。既得権益を死守しようとする政治家・官僚たちとのバトルは新聞をにぎわした。この委員会は異例ずくめだった。最終答申を控えて、急進派5人と、官僚側に立つ2人が対立。多数決での採決を拒んで委員長が辞任。政府案が出ると急進派5人組が空中分解し、答申を骨抜きにしたと、次は委員長代理が辞任。政府案を評価する急進派の広告塔だった作家・猪瀬直樹は内幕暴露本を出したが、続いて出たこの本は、辞任した元委員長代理が書いた暴露ものだ。
著者・田中一昭は、行政改革畑を勤め上げた元官僚だが、小泉首相からの委員就任要請に「私はケンカ早いですよ」と釘をさす直言の人。この人を委員会に入れたのは、小泉さんの見識だったのか、不見識だったのか。
問題は、高速道路を保有するのは新しい国の機関で、新民営化会社は、そこから道路を借りて運営し、また金を借りて新規道路建設だけを任されるという、いわゆる「上下分離方式」にあった。著者は、民営化会社がその経営資源である道路を保有しなければ、採算のとれない新規道路建設を抑制する理由はないし、運営や建設に市場原理も働かないと主張し、最終的には「上下一体方式」を答申の中に盛った。ところが、政府案は、答申をつまみ食いし、民営化当初の固定資産税回避対策としての道路保有機構を恒久化する「上下分離方式」を採用。著者は、「8割がた答申のとおりでしょ」という小泉首相に対して、車体がいっしょでもエンジンの載っていない車を「8割方いっしょ」とは言わないだろうと反論。政府案は、結局官僚と道路族の既得権益に切り込めず、国民になんの利益ももたらさない「偽りの民営化」と断言するのだ。
今井委員長、猪瀬委員、石原行革相(後に国交相)、そして小泉首相を、めった切り。ここまで言ったら、もう二度と顔を合わせられませんで、と心配するほど。特に、石原行革相はぼろくそだ。だから、おもしろい。際物ではある。だが、著者の政府案批判、これは説得力がある。猪瀬本と読み比べて見る方がいいのかもしれないが、この本の猪瀬批判を読んだら、もうわかった、十分と思わせられるから、作家・猪瀬の顔色なしだ。
後世の歴史は、「小泉改革」を、大騒ぎしたあげくに本当の改革はなにも成し遂げられなかった「偽りの改革」と評価するのだろうか。

5月23日(日) 無防備宣言手伝って来たぞ/古本も大収穫/小泉サプライズ

大阪市の阪急十三駅前で、無防備地域宣言の街頭署名を手伝う。
きのう、あるメーリングリストを通じて入ったメールに、大阪市の無防備地域宣言条例の直接請求署名が目標の5万を突破、明日が最終日、と書かれてあった。驚いた。その署名運動のことは知っていたが、大阪市で5万なんて、集まるわけないじゃん、と冷ややかに眺めていたのだ。こりゃたいへん、ちょっと様子見に行かなくちゃ、と、飲み会の予定をキャンセルして大阪へ。一応5万集まったが、いい加減な署名もたくさんあるだろうから、ひとつでもたくさんの署名がまだ必要だ、というので応援も兼ねて。妻の両親が大阪市民だから、せめて最低2票はとれると思ったのだ。
ところがどっこい、妻の両親はもう署名をすませていた。普通の保守的な庶民である二人が!なんでも、義母は、自治会関係の人が訪ねてきて署名させられ、義父は、お店にもの買いに来てくれた人に署名させられたという。すごい、「どぶ板」で反戦運動やってる!
無防備地域宣言とは、ある地域が、あらかじめ戦争に参加しないことを国際的に宣言すること。認められたら、ジュネーブ条約により、攻撃してはいけないことになっているという。大阪市がこの宣言を条例によって行うように、大阪市議会に直接請求するために、この署名運動は行われている。有権者の50分の1以上の署名で直接請求は成立する。それが50万弱だ。

駅前に3時間立って、5名の署名をもらう。反応は、和歌山と変わらない。オヤジはやはりだめ。若い女性もだめ。高齢の女性か30代以下の男性が反応よかった。
夜、打ち上げ集会に出て、元気をもらう。速報値で、5万3千筆の署名が集まったという。請求成立は確実だ。ほとんどの人とが達成を信じてなかった偉業だ。ある発起人の一人の方のお話。「このままじゃいかん、と思っている人とは多い。でも、もう何をいってもしかたないんじゃないか、というあきらめの気持ちも蔓延している。そのあきらめの気持ちを揺り動かすことが、この署名でできた。」
これから、議会へと戦いの場が動く。「市民派」の議員がほとんどない大阪市議会。もう一度奇跡を見せてくれ。

署名活動ちょっと抜けて、梅田のカッパ横町で古本あさり。9冊購入。
①井上光晴『他国の死』(講談社文庫、73年)、②中村梧郎『母は枯葉剤を浴びた』(新潮文庫、83年)、③常石敬一『消えた細菌戦部隊』(ちくま文庫、93年)。
①は朝鮮戦争時の米軍、②はベトナム戦争時の米軍、③は日中戦争時の日本軍の、生物化学兵器について書かれたもの。3冊とも梁山泊という書店の文庫本の棚に偶然あった。イラク戦争における米軍の残虐・非道は、この戦争が大義なきものであり、不道徳な指導者によって引き起こされたものであるからなのか、それとも米軍に固有の闇があるからなのか、それとも軍隊とは、みな同じものなのか。そんなことを本をとりながら考えた。
④今井一『「憲法九条」国民投票』(集英社新書、03年)⑤植村秀樹『自衛隊は誰のものか』(講談社現代新書、02年)、⑥「日本の論点」編集部編『常識「日本の安全保障」』(文春新書、03年)、⑦小川和久『在日米軍』(講談社文庫、87年)。
以上は、現在の活動の勉強のため。平和・安保問題を人に訴えるとき、どうわかりやすく説明するか、切実である。④の著者・今井さんには、先月、徳島市長選の応援に行ったときに選挙事務所でいっしょに飯を食って話をした。全国的な護憲市民運動のネットワークの和歌山の世話人してくれって頼まれたけど、その後連絡ないなあ。
⑧ドナルド・サスーン編『現代ヨーロッパの社会民主主義』(日本経済評論社、99年)。今、イギリス、ドイツ、スペインで社民主義の政党が政権をとっている。それは、社民主義がどう変わったから可能になったのか、気になる。そして、日本において社民主義に未来はあるか?
⑨磯田光一『戦後史の空間』(新潮文庫、00年)。磯田は脱イデオロギーという名の保守的批評家のさきがけ的存在。嫌いだが、戦後思想史を考える上で磯田の視点ははずせない。

小泉サプライズ。拉致被害者家族5人を連れて北朝鮮から帰国。
日朝首脳会談で国交正常化交渉再開。不明10人の調査、食料援助25万トンで合意。

5月24日(月) 護憲のために今日も

天気さえよければ売れる、と思っていたが、連日の好天(ちょっと暑すぎるけど)でも花は売れず。果物は売るものがない。今日お金を勘定したら、家に持って帰れる金が一銭もないことがわかる。汗がじとっとでてくる。
どうしたらいい?品揃え、価格、店の雰囲気、いろいろ試行錯誤してみなけりゃならん。

共産党県委員会の事務所と、自民党の鶴保庸介の事務所に、公開討論会の要請書を届ける。

夜、G法律事務所で会議。4人の弁護士と、I、F、僕の7人。弁護士として憲法を守るためになんかやらんといかんが、どうしようか、という相談。散漫な会議となって何の結論も方向性も出ず。情けない。会議では僕とIさん、ことごとく衝突。僕が挑発するのか、岩畑さんがムキになるからなのか。もうすこし強力に、この方針で行こう、と旗をふれたらなあ。

あすから必ず、5時に起きて原稿を書く、と家族に宣言。

ウラン残存量は270年分 再処理でも300年 核燃サイクルに疑問符

5月25日(火) 経済的に追いつめられる


環境フォーラムの会議。来年2月にビッグホエールでやろうということに。いろいろな団体に実行委員会に入ってもらえるように、じっくりと取り組もうと。僕はなにもしゃべらず。思いついたことは誰かが言ってくれるから。僕は今は、生活のことと〈1万人宣言〉のことで精一杯で、環境フォーラムで言い出しっぺになって仕事を振られたらたまらないから。

きのうから悩んでいたこと、今月は1銭もうちには入れられないということ、帰宅するやいなやカミさんに言う。もう、このままではどうにもならないから、転身を考えるとも。
今ある酒を飲み終わったら、もう酒は買わない。酒の席は断る。本も買わない。食事は家でつくる。

各紙世論調査では小泉再訪朝が評価されているが、被害者家族会はぼろくそで、政治家の間の評判も芳しくない。揺れ戻しはあるかな。あるいは、家族5人帰国のイメージが、玄人の辛口コメントに勝つかな。

大手5行、3月期決算で黒字転換 不良債権処理、峠越す UFJは赤字4000億円
地元和歌山銀行も、4期ぶりに黒字転換

5月26日(水) 永田町の論理と市民の倫理

民主党県連のFさんから電話で、共産党と民主党だけの出席ということになったら困るという。情けない党だ。

大阪市の無防備地域宣言条例化を求める直接請求の署名が、指定された1ヶ月の運動期間を終了し、請求成立の条件である有権者50分の1をはるかに超える約5万3千人の署名が集まったという。この報道に私はたいへん勇気づけられた。
折しも国会では、有事法制の一環である国民保護法案等が衆院を通過した。戦争状態を想定し、自衛隊や米軍が動きやすいように住民の権利を制限する法律で、「戦争しない」と誓った憲法9条や、憲法で保障された基本的人権が有事において無視される内容である。
いまの日本にいったいどのような「有事」が想定され、その有事のよってきたるところがなんなのかの議論をすっ飛ばして、この憲法秩序と合致しない法律は成立しようとしている。
自衛隊のイラク派兵、有事法制の制定、そして憲法改正へと、なにかに憑かれたかのように日本の政界は走っている。しかし、それは永田町の論議であり、一般市民の感覚との乖離は甚だしい。そのことを、この大阪市民の直接請求運動は示していると思う。

5月28日(金) ジャーナリスト橋田さんイラクに死す

イラクの主権移譲後、サマワの自衛隊が多国籍軍に参加することが検討されているという。
またまたとんでもはっぷん。

イラクで2邦人襲撃され死亡。橋田信介さんは、先日の報道ステーションで、イラクからの中継で、自衛隊がつくっている水がどんなに高くついているか、気張らない洒脱なインタビューで伝えていた人だ。惜しい人を亡くした。

5月29日(土) 「テロリストは誰?」

保育所の遠足にムスコを連れて行く。ひまわりの種まきをやったのだが、世話役のロータリークラブの人たちの段取りの悪さ!炎天下、待たされたあげく長い長い挨拶を聞かされる。子どもをなんだと思っているのか。

〈声〉主催の映画会「テロリストは誰?」。参加者、主催者側を入れても、15人。朝日もニュース和歌山も紹介してくれたのに。ああ。たくさんの人に見てもらいたかったのに!
映画は圧倒的。特に、パナマ侵攻のドキュメンタリーはすごかった。米軍は、米国は、同じだったんだ、ずーっと。

5月30日(日) 広がるアルカイダ

サウジで外国人標的同時銃撃テロで16人死亡。アルカイダ名乗り声明。

5月31日(月) マンガもたまには読まなきゃね

朝日新聞社がやっている手塚治虫文化賞今年の大賞受賞作は、岡崎京子『ヘルタースケルター』。岡崎はコムの時代から知っているが、この作品はまったく聞いたこともなかった。シュールな作品みたい。読みたい。
特別賞はみなもと太郎『風雲児たち』。これはたしか最初は創価学会系潮出版社の「コミックトム」(手塚の「ブッダ」や横山の「三国志」などを連載していた非常に質の高い伝説的コミック誌)に連載してたんじゃないかな。ちょっと読んだことがあるが、まだ続いていたなんて驚きだ。これもぜひ読みたい。
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