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■こどもの事件07Ⅰ

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1010 女高生、交際相手宅放火容疑で逮捕 「むかついた」供述 [朝日]

2007年10月10日14時31分

 交際する男性会社員(32)の住むマンション一室に放火したとして、警視庁少年事件課と高井戸署は10日までに、現住建造物等放火容疑で、大阪市に住む通信制高校2年の女子生徒(17)を逮捕した。

 2人は結婚を考えていたが、事件前にけんかをしており、生徒は「知らない女性のメモやアダルトDVDを見てむかついた」と供述。男性は「反省している。彼女の気持ちも考えて結婚しようと思う」と話しているという。

 調べによると、女子生徒は9月20日午前8時ごろ、東京都杉並区のマンション5階の男性宅で、ごみ箱の紙くずなどにライターで放火し、全焼させた疑い。(時事)
URL:http://www.asahi.com/national/update/1010/JJT200710100006.html

1010 2カ月の長男を浴槽に沈めて殺害、容疑の母親逮捕 千葉 [朝日]

2007年10月10日09時13分

 生後2カ月の長男を浴槽に沈めて殺害したとして、千葉県警市川署は10日、東京都台東区日本堤1丁目、無職斎藤弥生容疑者(35)を殺人の疑いで逮捕した。容疑を認めているという。

 調べによると、斎藤容疑者は今月1日午前8時半ごろ、当時住んでいた千葉県市川市田尻3丁目のマンションで、長男を浴槽に沈め、おぼれさせた疑い。長男は当時、同居していた元夫の母親の通報で病院に運ばれたが、2日に死亡した。斎藤容疑者は、出産時から育児に悩んでいたという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/1010/TKY200710100039.html

1002 後輩も現金要求か 遺書に「原因は金」 神戸・高3自殺 [朝日]

2007年10月02日08時21分

 神戸市須磨区の私立高校で3年生の男子生徒(当時18)が飛び降り自殺した事件で、生徒の遺書に「後輩に金を払わされていた」と記されていたことが1日、関係者の話でわかった。この事件では、同級生のフットサル仲間の少年計3人が恐喝未遂容疑で逮捕されているが、生徒が別の複数の少年らからも現金を要求されていた可能性があるという。

 関係者によると、生徒は7月3日に校舎の渡り廊下から飛び降りた。遺書は生徒のズボンのポケットから見つかり、「死ぬ原因のほとんどはお金」と書かれていたという。

 生徒は、逮捕された少年らとは別の同級生から偽ブランド品のブレスレットを購入させられ、その残金の支払いを迫られていることや、後輩にも金を要求されていたとの内容をしたためていた。後輩は中学時代の後輩とみられる。遺書にはこの2人の名前を挙げていた。生徒は自殺直前の3日間、アルバイトをして2万円の報酬を得ていたが、その行方がわからないという。

 一方、逮捕された少年3人と生徒は「うそをついたら1万円支払う」との罰ゲームを約束していた。3人は6月23日と25日、生徒に「はよ金払えよ」などと現金を要求するメールを送信。3人の名前は遺書にはなかったとされるが、生徒は「1万円を払うと言い出したのは自分だが、最後の方は何を言っても信用されなかった」と書いていたという。

 最初に逮捕された少年(17)はいったん容疑を認めたが、接見した弁護人によると、「全くの冗談で、お金を取る気持ちはなかった」と否認に転じ、ほかの少年2人も容疑を否認しているという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/1002/OSK200710010083.html

0924 中3少年、おので父親の頭切る 殺人未遂容疑で逮捕 [朝日]

2007年09月24日07時13分

 父親(44)の頭をおので殺害しようとしたとして、岡谷署は24日、長野県辰野町の中学3年の少年(15)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。父親は病院で緊急手術中で容体は不明だが、命に別条はないとみられる。少年は容疑を認めているという。

 調べでは、少年は同日午前2時ごろ、自宅1階の居間で寝ていた父親の頭をおので切り付け殺害しようとした疑い。犯行直後、少年はおのを持って自宅近くの交番に出頭。署員に「父親の頭をおのでたたいた。殺すつもりだった」と話したという。一方、別の部屋で寝ていて犯行に気付いた少年の母親が110番通報をしており、現場に駆けつけた警察官が状況を確認後、少年を逮捕した。母親によると、父親は最近失業し、無職だったという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200709240002.html

0921 いじめHPに実名 閲覧者からも脅迫メール 高3自殺 [朝日]

2007年09月21日06時06分

 神戸市須磨区の私立高校で7月に飛び降り自殺した同高3年の男子生徒(当時18)が、同級生らから現金を要求されていたとされる事件で、生徒が服を脱がされるなど嫌がらせを受ける様子の写真や動画が掲載されたホームページ(HP)に、生徒の実名や住所、メールアドレスなどが書き込まれていたことが20日、わかった。HPは今春開設され、間もなく閉鎖されたが、生徒は閲覧者とみられる人物からも匿名メールで現金の要求を受けていたという。

 県警少年捜査課と同高関係者によると、約1年半前、自殺した生徒や恐喝未遂容疑で逮捕された同級生の少年(17)が所属するフットサル同好会の情報交換の場として、インターネット上にHPが開設された。このHPは自然消滅し、これとは別のHPが今春、開設された。同級生らが、自殺した生徒が自らつくったように装って作成したとみられるという。

 新しいHPには、モザイクの入った生徒の下半身の写真などのほか、生徒の実名とメールアドレス、住所や電話番号などが書き込まれた。その1~2週間後、生徒が閉鎖させたという。

 生徒の携帯電話には6月ごろから、HPの閲覧者とみられる人物から「金を送れ」などと脅す匿名メールが再三送信されるようになった。「じゃあ、行くからな!」との匿名のメールも届き、生徒は7月2日、メールアドレスを変更したとされる。その翌日、自殺した。

 同高は、HPに嫌がらせの画像があったことを、少年の逮捕後に、フットサル仲間らへの聞き取り調査で把握したという。教頭は「当初の聞き取りでは『ふざけた内容が増えたので閉鎖した』と聞いていた。友人同士のネット上のやりとりは表面化しにくく、フットサル同好会のHPがあったことも、少年が自殺するまで学校は全く知らなかった。新しいHPは逮捕後の聞き取り調査でわかった」と話している。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0920/OSK200709200072.html

0921 「再び我が子抱けた」、大上さん退院 3児死亡事故 [朝日]

2007年09月21日19時49分

 福岡市東区で06年8月、飲酒運転の車に追突される事故で3人の子どもを亡くし、新たに女児を出産した大上かおりさん(30)が21日、同市内の病院を退院した。特別の愛(いと)おしさを込めて「愛子」と名付け、近く出生届を出すという。「再び我が子を抱けてうれしい」と喜びを語った。

 出産は16日未明。亡くなった3人の子どもたちの写真を飾って臨んだ。本格的な陣痛が始まってから約2時間半かけて生まれたときには、涙がこぼれて言葉が出なかったという。「(3人の子どもたちに)愛子ちゃんを抱かせてあげたかったという気持ちが強く、苦しい思いと、出産の喜びをあわせて感じた」

 事故以来、かおりさんと夫の哲央さん(34)は、3人の子どもたちを失った現実を受け止めきれないまま、つらい毎日を過ごしてきた。そんななかで授かった新しい命。哲央さんも「本当に生きていく光が見えてきた。3人の大きな存在を伝えながら育てていきたい」と笑顔を見せた。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0921/SEB200709210007.html

0918 16歳の娘、斧で警察官の父を殺害容疑 「嫌いだった」 [朝日]

2007年09月18日12時55分

 18日午前4時40分ごろ、京都府京田辺市、京都府警南署交通課巡査部長(45)方から、妻(41)とみられる女性の声で「主人が斧(おの)で首を切って自殺した」と119番通報があった。消防隊員が駆けつけると、2階の寝室で巡査部長が首から血を流して倒れており、すでに死亡していた。田辺署員が返り血を浴びた専門学校生の次女(16)に事情を聴いたところ殺害を認めたため、殺人容疑で緊急逮捕した。

 捜査1課と田辺署の調べによると、巡査部長はランニングシャツとパンツの下着姿で、右首の数カ所に傷があり、体の左側を下にして倒れていた。争った形跡はなかったという。

 警察が到着した際、次女は1階の居間にいた。居間には、血が付いた刃渡り約11センチの小型の斧もあった。斧はこれまで自宅になかったものとみられ、府警は次女が事前に準備したとみている。次女は「私が斧で切りつけた。以前から父が嫌いだった」などと供述しており、府警は動機を調べている。

 巡査部長は、妻と短大1年生の長女(19)、次女の4人家族。勤務していた南署によると、巡査部長は交通課交通係で交通事故の捜査などに携わっていた。17日は公休で、18日朝から勤務の予定だった。同署の関係者は「とてもまじめで、悩み事を抱えているようには見えなかった」と話している。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0918/TKY200709180043.html

0917 「金要求された」と自殺高3が遺書 同級生を逮捕 神戸 [朝日]

2007年09月17日19時37分

 神戸市須磨区の私立高校で今年7月、飛び降り自殺した同校3年の男子生徒(当時18)が、現金を要求されていたことを示唆する遺書を残していたことがわかり、兵庫県警は17日、生徒から金を脅し取ろうとしたとして、同級生の少年(17)=同県西宮市=を恐喝未遂容疑で逮捕した。ほかに生徒数人が金を要求していた疑いがあり、要求した総額は40万~50万円にのぼるとみられる。県警は自殺との関連を調べている。

 県警少年捜査課などの調べでは、自殺した生徒は数人の同級生に、「自分がうそを言ったら1回につき1人ずつ1万円払う」と約束していたという。逮捕された少年は今春以降、生徒がうそをついたとして、再三にわたって携帯電話のメールで現金を要求。6月下旬には「おれには5万円でいい。ほかの者には3万円払ってくれ。払えなかったら、何をされるかわからんで」などの内容のメールを送信し、現金を脅し取ろうとした疑い。

 少年は「メールを使って金を要求した」と容疑を認めているという。県警は少年に現金は渡っていなかったとみている。

 生徒は7月3日、5時限目の授業中に「トイレに行きたい」と教室を出て、その直後、校舎わきで後頭部から血を流して倒れているのが見つかった。校舎の連絡通路から飛び降りたとみられる。県警が調べたところ、ズボンのポケットから「金を要求されたが払えない。成績も下がり、死ぬしかない」との内容の遺書が見つかった。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0917/TKY200709170121.html

0912 畠山被告が娘への殺意否認 秋田・連続児童殺害初公判 [朝日]

2007年09月12日10時55分

 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた畠山鈴香被告(34)の初公判が12日午前、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で始まった。罪状認否で畠山被告は、長女の彩香さん(当時9)の水死について「私は殺害を決意したことはありません。橋の欄干の上に乗せたことも、手で押したこともありません」と殺害を否定。2軒隣に住む米山豪憲君(当時7)の殺害は「間違いありません。ただ、精神状態が正常だったかは私にも分かりません」と述べた。


連続児童殺害事件の初公判が開かれる秋田地裁前には、雨の中、早朝から傍聴券を求める長い列が出来た=12日午前8時35分、秋田市で


畠山彩香さんが転落したとみられる藤琴川の大沢橋=11日午後、秋田県藤里町で

 公判と並行して、被告の精神鑑定が実施されることが決まっている。約1カ月の間に2人の児童が相次いで亡くなった事件には動機面などで不可解な部分が多く、被告の心の内の解明が焦点となる。

 起訴状によると畠山被告は(1)06年4月9日午後6時45分ごろ、同町の藤琴川にかかる大沢橋で、長女の彩香さんを欄干に乗せ、体を手で押して川に落として殺害した(殺人)(2)同年5月17日午後3時半ごろ、同町の自宅の玄関で、2軒隣に住む豪憲君を、腰ひもで首を絞めて殺害した(殺人)(3)豪憲君の遺体を軽乗用車で運び、同日午後4時5分ごろ、同県能代市の米代川岸の草むらに放置した(死体遺棄)――とされる。

 初公判の前に裁判官、検察官、弁護人が非公開で証拠や主張を整理する「公判前整理手続き」が異例の長期に及び、昨年6月の最初の逮捕から約1年3カ月後の初公判となった。

 公判は月2~4回のペースで進み、年内に12回の審理が行われる。順調に進めば来年1月には論告・弁論、来春には判決の見通しだ。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0912/TKY200709120092.html

0828 少年ら7人を逮捕、傷害致死容疑 函館の男子生徒暴行死 [朝日]

2007年08月28日01時16分

 北海道函館市昭和町の昭和公園内で26日夜、高校の男子生徒が意識不明の重体で見つかった事件で、生徒は27日午後、脳挫傷などで死亡した。亡くなったのは同市富岡町2丁目、函館大付属有斗高校3年の佐藤智也さん(18)。函館西署は佐藤さんに集団で暴行を加えたとして、函館市内に住む15~18歳の男子高校生6人と無職の少年1人の計7人を27日夜、傷害致死の疑いで逮捕した。

 7人のうち5人は佐藤さんと同じ中学の卒業生で、全員が容疑を認めているという。

 同署の調べでは、26日、富岡町1丁目の富岡中央公園に佐藤さんを含む十数人が集まり、佐藤さんにサッカーのゴールキーパー役をやらせ、次々にボールをけるなどしたという。うち1人が「1対1でけんかをしよう」と佐藤さんに持ちかけてけんかを始めたが、近くに民家があるため昭和公園に移動。逮捕された7人が集団で顔にひざげりを入れたり金属バットで背中を殴ったりし、同日午後10時ごろ、佐藤さんを放置して立ち去ったという。

 同10時40分ごろ、巡回中の警備員が佐藤さんを発見したが、佐藤さんは着衣や髪の毛などがぬれた状態で仰向けに倒れていた。同署は少年らが佐藤さんに暴行した動機などを調べている。

 中学校時代の担任教師によると、佐藤さんに対するいじめなどの事実は確認されなかったという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0828/TKY200708270366.html

0823 「ゲーム隠れてするなと、怒られた」 山口の祖父殺害 [朝日]

2007年08月23日21時53分

 山口県熊毛郡で無職男性(79)が殺害された事件で、殺人と殺人未遂容疑で逮捕、送検された孫の県立高校1年の少年(16)が、祖父について「ゲームを隠れてするなと度々、怒られていた」と話していることが分かった。23日に接見した弁護士が明らかにした。ゲームを巡る祖父との争いが事件の背景の一つとみている。少年はバットで祖父を殴ったことを認め、東京都内まで逃げたことについては「秋葉原に行けば自分の事件のニュースを見られると思った」と話したという。

 国選弁護人の田井正己弁護士によると、少年は7月中旬、自宅で祖父に隠れてゲームをしているところを見つかり、怒られることが多くなり、8月には「ゲームを続けていると学校を辞めさせる」と言われ、口論する日が続いたという。ゲーム機は少年が小遣いとお年玉をためて購入した。

 一方、少年が通う塾の教室長によると、祖父は、教室長に「テレビゲームで勉強時間が減っている」と嘆いていたという。少年の学習態度は「非常にまじめだった」が、7月の定期テストの成績は5月に比べて落ちたという。祖父は教室長に複数回、電話したり、塾に立ち寄ったりして「孫を難関の大学に入れたい」と相談していた。

 田井弁護士によると、学校生活について少年は「友達も多くて楽しかった」と話す一方、「悩みを打ち明けるような友達はいなかった」と語り、最近、成績が落ちたことを気にしていたという。祖父母と暮らすようになった昨年8月以降、広島県に住む母親とは「あまり会わなかった」と話した。

 事件について、申し訳なさそうに頭を下げるそぶりを見せており、田井弁護士は「おとなしい普通の子に見えた。幼い印象を抱いた」と話した。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0823/SEB200708230031.html

0821 殺人容疑で少年逮捕、都内で身柄を確保 山口の祖父殺害 [朝日]

2007年08月21日21時44分

 山口県熊毛郡の男性(79)が殺害された事件で、同県警が殺人容疑で逮捕状を取って行方を捜していた男性の孫で県立高校1年の少年(16)が21日、都内で身柄確保された。警視庁が指紋などで少年本人と確認、同日夜、殺人などの容疑で逮捕した。少年は容疑について大筋で認める話をしているという。

 万世橋署によると少年は同日午後5時半ごろ、千代田区外神田4丁目の「ドン・キホーテ」の菓子売り場で、代金を払わずに菓子を自分のカバンに入れたところを警備員に見つかった。同店から通報を受けた署員が、少年を署に連れてきて名前などを確認したところ、山口県警が行方を捜している少年と同じ名前を名乗り、住所も一致。白っぽいズボンをはき、Tシャツに半袖シャツをはおるなど、手配の服装とほぼ同じだったという。

 少年は事件のことを聴かれると、関与をほのめかし、署員が逮捕容疑を告げると「はい、わかりました。おじいちゃんは死んだんですね」と答えたという。「バスや電車をのりついで来た」とも話しており、所持金は50円に満たなかったという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0821/TKY200708210419.html

0806 高校生ら5人、殺人未遂容疑 寝ていた男性に火を付ける [朝日]

2007年08月06日12時08分
 公園で寝ていた男性に火をつけて殺害しようとしたとして、警視庁は、いずれも東京都北区に住む高校1年生ら15~17歳の少年5人を殺人未遂の疑いで逮捕したと、6日発表した。男性は大やけどを負って入院中。少年らはほかに、公園で生活するホームレス2人に対する4件の襲撃にかかわったことを認め、「汚くて街に迷惑をかけている。死んでも気にする必要はない」などと話しているという。

 少年事件課によると、逮捕されたのは、タイル工の少年(17)と無職の少年(15)、埼玉県内の私立高1年の少年(15)、都内の私立高1年の少年2人(いずれも16歳)の5人。

 調べでは、少年らは5月13日午後11時55分ごろ、北区赤羽南1丁目の区立赤羽公園で、ベンチに寝ていた清掃作業員の男性(52)の腹の上に、ライター用のオイルを入れたポリ袋を置き、100円ライターで火をつけ、殺害しようとした疑い。火は男性の衣服に燃え移り、男性は足や腹、背中など体の約3割にやけどを負った。

 男性は公園内の噴水に飛び込んで一命を取りとめたが、皮膚の移植手術などを受け、現在も入院して治療を受けている。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0806/TKY200708060090.html

0721 無理心中?:一家4人死亡 メールに「食べていけぬ」--大阪・東淀川区 [毎日]

 20日午後1時10分ごろ、大阪市東淀川区下新庄3のマンションの管理人から、「マンション敷地内に男性が倒れている」と119番通報があった。男性は同マンションの3階に住む電気工事業、弘田信行さん(34)で、全身を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認された。さらに、大阪府警東淀川署員が弘田さん宅で妻和恵さん(34)、長男空良(そら)ちゃん(5)、長女七海(ななみ)ちゃん(2)が死亡しているのを発見。同署は、弘田さんが生活苦から無理心中を図り、飛び降り自殺したとみている。

 マンション9階の防犯カメラに弘田さんとみられる男性が映っており、弘田さんは9階通路の手すりを乗り越え飛び降りたらしい。母子3人は6畳間の布団であおむけに並び、腹の上で両手を組んだ状態で見つかった。3人とも首に絞められた跡があった。遺体の状況から同日正午前後に殺害されたとみられる。和恵さんは妊娠していた。

 和恵さんの枕元に弘田さんのものとみられる携帯電話があり、未送信のメール画面に「ごはんを食べていけない。妻と死ぬことを相談した。子供には申し訳ない」と書かれていた。室内には数百万円の借金を示す書類があったという。

 和恵さんは今年5月まで近くの会社で事務員として働いていたという。元同僚の女性は「9月に出産予定で、送別会の時も『子どもが生まれたらまた働きに来たい』と元気に話していたのに」とショックを隠せない様子だった。

毎日新聞 2007年7月21日 東京朝刊
msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2007/07/21/20070721ddm041040141000c.html

0712 「僕はパパを殺すことに決めた」で、東京法務局が勧告 [朝日]

2007年07月12日19時18分

 昨年6月に奈良県の高校1年の少年が自宅に放火し一家3人が焼死した事件をめぐり、東京法務局は12日、少年の供述調書とされる内容を引用した単行本が少年のプライバシーを侵害したとして、謝罪などの被害回復や被害拡大の防止などに取り組むよう出版元と著者に文書で勧告した。「報道・出版の自由として許容される限度を明らかに超えている」としている。

 対象となったのはフリージャーナリスト草薙厚子氏の著書「僕はパパを殺すことに決めた」。講談社が5月に出版した。

 勧告文書で法務局は、少年院にいる少年の矯正教育や社会復帰に回復困難な悪影響を及ぼす恐れがあり、人権擁護上、到底見過ごせない▽少年審判が非公開である趣旨に反し、著しく不適切▽事件の重大性や犯罪報道の公共性・公益性を考えても限度を超えている――などと指摘した。

 勧告に強制力はない。被害回復や被害拡大防止の具体的な措置は勧告文書に明示されてはいないが、法務省人権擁護局は、少年への謝罪や謝罪広告の掲載、単行本の回収、増刷自粛などを念頭に置いていると説明している。

 同局によると、プライバシー侵害などで出版社に勧告を行ったのは記録が残る85年以来9件目。著者への勧告は過去に例がないという。

 講談社は「勧告は真摯(しんし)に受け止めている。今後も少年法の精神を尊重しながら、社会的意義のある出版活動を続けていく」とのコメントを発表した。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0712/TKY200707120373.html

0711 児童虐待、最多3万7343件 10年間で9倍に [朝日]

2007年07月11日15時41分

 全国の児童相談所が06年度に対応した児童虐待の件数は3万7343件(速報値)で、前年度より2871件増え過去最多となったと厚生労働省が11日発表した。児童相談所による虐待対応件数は96年度は4102件だったが、年々増え続け10年間で9倍になった。秋にまとまる市町村の対応件数を合わせると、総数はさらに増える見通し。

 昨年10月、3歳児が餓死した虐待事件があった京都府など、大きな事件のあった都道府県での件数の増加が目立つ。同省虐待防止対策室は「虐待が増えているのに加え、事件に触発されて、近所の人などの通報意識が高まっていることが背景にある」と話す。

 また、虐待のリスクが高く支援が必要な家庭を保健師や保育士らが訪問する事業を行っている市区町村の割合は今年6月1日現在で49.7%だった。昨年度より25ポイント増えたが、依然、全体の半数にとどまり、都道府県別の実施率も16%(秋田県)から100%(石川県)まで、地域によって差が大きいことがわかった。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0711/TKY200707110255.html

0703 失業を妻に言えず、心中はかる? 子供3人殺害事件 [朝日]

2007年07月03日08時40分

 京都市伏見区の民家で高校2年の尾子(おおじ)翔太さん(16)と弟で中学3年の健太さん(14)、妹で同2年の美歩さん(13)が殺害され、父親が自殺を図った事件で、京都府警は2日、父親の光明容疑者(42)が3人の首を絞めて殺害したと断定し、殺人容疑で逮捕状を取った。回復を待って逮捕する方針。また府警の調べで、光明容疑者が妻(39)に告げていた勤め先に勤務実態がなく、このことを妻に明かしていなかったことがわかった。府警は、無理心中の動機につながった可能性があるとみて調べている。

 捜査1課と伏見署の調べでは、光明容疑者は1日夜から2日朝にかけて、翔太さんら3人を殺害した疑い。2階の寝室には睡眠薬約80錠分の空容器のほか、ひも、遺書があった。遺書には「子どもに何もしてやれない。大学にもいかせてやれない」「自分は睡眠薬を飲んで自殺する」などと書かれていたという。

 妻に京都市内の室内装飾会社に勤務していると言っていたが、事件後、捜査員が会社関係者に聴いたところ「そんな人は働いていない」と答えられた。一方、光明容疑者は毎月、生活費として数十万円を妻に渡していたという。

 妻は1日午後6時ごろ、光明容疑者に苦い茶を飲まされ、口の中がざらざらしたと話しているという。殺害された3人に抵抗した形跡がほとんどないため、府警は、光明容疑者が前夜、家族に睡眠薬を飲ませるなど計画的だったとみている。

 光明容疑者の母親(72)は「息子は気が弱く悩みを抱えるタイプ」と話しているという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0702/OSK200707020099.html

0618 男子生徒3人を不処分に 福岡・筑前町の中2自殺事件 [朝日]

2007年06月18日20時42分

 福岡県筑前町の町立三輪中学校2年生だった森啓祐君(当時13)が昨年10月、いじめを苦にして自殺した事件で、自殺当日に森君のズボンを下ろそうとしたなどとして、暴力行為等処罰法違反(共同暴行)の非行事実で送致されていた男子3人の審判が18日、福岡家裁甘木出張所であった。坂主(さかぬし)勉裁判官は「悪ふざけの範囲を超えた許しがたい行為だが、いじめと理解して内省を深めている」として、いずれも不処分とした。一方で、学校側の対応も批判した。

 坂主裁判官は非行事実について「森君の感情を無視し、興味本位などから多数で、一方的に、公然と自尊心を傷つけた」と指摘。そのうえで、不処分とした理由を「行為は偶発的で、更生に向けた働きかけを素直に受け入れた。今では森君の気持ちを考えないで行ったいじめに当たると理解し、再非行の危険性も低い」とした。

 さらに学校側の対応にも言及。「いじめへの問題意識が希薄で、教師の不用意な発言がいじめを誘発、助長したうえ、森君の異変にも全く気付いていない」と批判した。

 決定要旨によると、3人を含む5人(当時、いずれも同学年)は昨年10月11日午後4時15分ごろ、校内の男子トイレで、森君を羽交い締めにして押さえつけ、ズボンを無理やり脱がそうとした。森君は同夜、「いじめられて、もういきていけない」と記した遺書を残し、自宅の倉庫で首をつって自殺した。

 この事件では、県警が今年2月、男子生徒らがズボンを脱がそうとした行為を「自殺の直接の原因とは断定できない」としながらも、その行為は「悪質だった」と判断。当時14歳になっていた3人を書類送検し、13歳以下だった2人を児童相談所に通告。福岡地検が3月、生徒3人を同法違反の非行事実で家裁に書類送致していた
URL:http://www.asahi.com/national/update/0618/TKY200706180279.html

0524 少年への死刑の適用争点 差し戻し審始まる 光母子殺害 [朝日]

2007年05月24日21時02分

 山口県光市で99年4月に会社員本村洋さん(31)の妻弥生さん(当時23)と長女夕夏ちゃん(同11カ月)が自宅で殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、窃盗の罪に問われている犯行時18歳1カ月の元少年(26)の差し戻し控訴審が24日、広島高裁(楢崎康英裁判長)で始まった。検察側は事件の悪質性などから死刑適用を主張。弁護側は殺意を改めて否認し、複雑な家族環境から精神状態は著しく未成熟だったとして死刑回避を求めた。


差し戻し審の初公判を終えて会見する本村洋さん=24日午後、広島市中区で
 事件では、最高裁が昨年6月に「特に酌むべき事情がない限り、死刑を選択するほかない」と二審の無期懲役判決を破棄し、審理を差し戻した。少年法で死刑適用が認められる満18歳の年齢から間もなく犯行に及んだ元少年への量刑判断が最大の争点となる。

 公判では、検察側が事件の悪質性・重大性や遺族の被害感情の激しさを指摘。「18歳に達していれば保護・福祉の理念よりも厳罰による応報を優先させるべきだ」とした。一方、弁護側は傷害致死罪を主張。専門家の鑑定をもとに、犯行時の元少年の精神状態は父親の暴力や母親の自殺で著しく未成熟だったなどと指摘し、「18歳以上の者と同等に扱うのは誤りだ」と訴えた。

 次回は6月26日から3日連続で開かれる。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0524/OSK200705240088.html

0525 改正少年法が成立 12歳でも少年院、警察に調査権限 [朝日]

2007年05月25日11時16分

 少年院に収容できる年齢の下限を「14歳」から「おおむね12歳」に引き下げることなどを柱とした改正少年法が、25日の参院本会議で可決、成立した。14歳未満の少年が事件を起こしたときに警察が証拠物の押収や家宅捜索といった「調査」をする権限も明記。保護観察中の少年が約束を守らなかったときは少年院に送れるようにする仕組みも導入するなど、小学生を含む低年齢層の行為に厳しく対処する内容になっている。


少年法改正の流れ
 14歳未満の少年は犯罪にあたる行為をしても刑事責任は問われず、「触法少年」として児童自立支援施設に入れられるか保護観察処分を受ける。改正により、家裁が特に必要と認めた場合、おおむね12歳以上ならば少年院に送られることもある。国会での審議の中では「おおむね」の幅は1年程度とされた。今後は11歳の小学5年生も少年院に入る可能性がある。

 また、成人事件の捜査に準じる「調査」の権限が警察にあることが条文化された。これまでも触法少年に対して事情聴取などの調べが行われてきたが、あくまで任意で法律上の根拠がはっきりしていなかった。今後は、少年や保護者を呼び出して質問できるほか、証拠物の押収や捜索、現場検証なども行える。

 このほか、保護観察中に守るべき項目の違反を繰り返すなどした少年に対して保護観察所長が本人に警告する仕組みも導入。改善や更生が難しいと思われる場合は、家裁の審判を経て、児童自立支援施設や少年院に送られることもありうる。

 少年の権利保護の観点からは、殺人などの重大事件を起こした少年が少年鑑別所に収容されたとき、家裁が必要と認めれば公費で弁護士を付けられるよう、国選付添人制度の規定が改められた。

 改正案は長崎県佐世保市で04年に起きた小6女児殺害事件など、14歳に満たない子どもの事件をきっかけとして05年3月に国会に上程された。廃案後の再提出や継続審議が続いたあと、今年3月に実質的に審議入り。衆院法務委員会では与党が自らの修正案を強行採決した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0525/TKY200705250123.html

0524 母親をカッターナイフで殺害、容疑の息子逮捕 久留米 [朝日]

2007年05月24日16時19分

 24日午前7時40分ごろ、福岡県久留米市安武町武島に住む男性から「近所の息子が母親を殺したと言っている」と110番通報があった。久留米署員が同所の木下孝(62)さん方に駆けつけたところ、孝さんの母ソノさん(85)が2階の寝室で血を流して倒れ、すでに死亡していた。孝さんはソノさんの長男で同居しているが、別居していたソノさんの次男(56)が殺害を認めたため、同署は殺人容疑で緊急逮捕。動機を調べる。

 同署によると、ソノさんは布団の上に仰向けになって倒れており、右首に大きな切り傷があったという。近くには血のついたカッターナイフが落ちていた。次男の左手首にもカッターナイフで切ったとみられる傷があり、同署は自殺を図ったとみている。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0524/SEB200705240005.html

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0517 男児遺体発見の日に婚姻届 遺棄容疑で21歳の両親逮捕 [朝日]

2007年05月17日03時30分

 大阪府能勢町で4月下旬、男児の遺体が見つかった事件で、大阪府警は17日、男児を峯松優(みねまつ・ゆう)ちゃん(当時1)と特定し、同府豊中市走井1丁目の母親、田宮美香(21)と再婚相手の夫、田宮元貴(もとき)(21)の両容疑者を死体遺棄容疑で逮捕した。2人は容疑を認め、「バイクで外出した際、座席下の収納スペースに子どもを入れたら死んだので捨てた」と供述しているという。府警は優ちゃんが死亡した経緯を詳しく調べる。

 調べでは、両容疑者は、4月ごろ、能勢町天王の国道173号の側道脇の溝に優ちゃんの遺体を捨てた疑い。遺体は死後1週間で、青色のごみ袋に入れられ、衣服を身につけていなかった。

 供述によると、両容疑者は1月末、バイクに2人乗りで外出した際、ヘルメットを入れる座席下の収納スペースに優ちゃんを入れた。バイクを止めて美香容疑者が買い物に、元貴容疑者はパチンコ店に出かけ、戻って収納スペースを開けると、優ちゃんはすでに死亡していた。

 その後、豊中市内の量販店で買ったごみ袋に遺体を入れ、車で運んで捨てたという。

 司法解剖の結果と2人の供述に食い違う点があり、府警は遺棄した経緯などを調べている。

 美香容疑者は今年1月15日、大阪市淀川区内の実家から、優ちゃんを連れて家出したといい、2月に親族が家出人捜索願を出していた。

 府警は昨年1月以降に幼児を連れて家出した親子13組を調べ、その中から美香容疑者を割り出した。今月14日、美香容疑者のDNA型を調べた結果、16日夜に遺体と一致。府警は同日夜、美香容疑者を兵庫県尼崎市内のレストランで、元貴容疑者をJR尼崎駅前で発見し、任意同行を求めて事情を聴いていた。

 優ちゃんは美香容疑者の前夫との間に生まれた長男。遺体が見つかった4月23日は優ちゃんの誕生日で、両容疑者はこの日に婚姻届を出していた。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0517/OSK200705170001.html

0515 赤ちゃんポストに3歳男児、保護責任者遺棄に当たらず [朝日]

2007年05月15日23時51分

 親が育てられない新生児を匿名で預かる熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)の「赤ちゃんポスト」に10日預けられたのは3歳ぐらいの男児で、運用開始からわずか2~3時間後だったことが分かった。ポストの保護対象は新生児を想定していたが、早くも「目的外」に利用された形で、当初からあった「安易な育児放棄を助長しかねない」との批判が再燃しそうだ。

 熊本県警は病院という保護体制の整った場所に置いていったことや、男児の健康状態に問題がないことなどを考慮し、保護責任者遺棄罪には当たらないとみている。

 関係者によると、男児が預けられたのは、運用が始まった10日正午から間もない午後2~3時ごろ。健康状態に問題はなく、名前や年齢などのほか「新幹線に乗ってきた」などと話しているという。

 病院や熊本市は、守秘義務や人権への配慮などを理由に事実関係を明らかにしていない。

 熊本県中央児童相談所によると、保護者が不明の子ども(新生児を除く)については、警察から通報を受けると、児童福祉法に基づき、おおむね2カ月間、一時保護し、その後、県内12カ所にある児童養護施設で暮らすか、里親に預けられる。

 里親のもとで暮らす中で、家庭裁判所が認めれば特別養子縁組することもある。親が現れた場合、親子関係が証明され、児童福祉司の調査で養育環境が十分と認められれば、親元に戻すケースもあるという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0515/SEB200705150016.html

0515 少年の親殺害が急増 家族消去したい衝動か [朝日]


2007年05月15日18時53分

 未成年者による親の殺害や未遂事件はこの1、2年、急に目立つようになってきた。警察庁のまとめでは、刑事処分対象になる14歳以上の子どもによる実父母の殺害(未遂など含む)は97~04年までは年3~9件で1けただったが、05年に17件に急増。06年分は集計中だが、2年連続で2けたに上りそうだ。親への単純な憎しみをもとにしたものより、自分の居場所を取り戻そうと家族や家庭を消し去ろうとする衝動が目立つとの指摘もある。

 昨年6月、奈良県では、医師の父から良い大学の医学部に進学するよう期待されていた高1男子が自宅に火をつけて母親、弟妹を死なせた。男子生徒は「今までの自分の生活を消し去り、新たに生きていきたかった」と話したという。

 神奈川県で同年4月、母親の首を刃物で刺し、殺人未遂の非行事実で補導された中1の男子生徒は、家族はいらないと考えるまで追い込まれていた。事件後、「勉強しろ、部屋を片づけろと小言を言われていらいらしていた。うざったくなった」と語ったという。

 このほかにも、7月には、千葉県で19歳の無職少女が家族を殺害する目的で自宅に放火し父親を殺害する事件が、8月には、北海道で男子高校生が友人と共謀し、自宅で母親の首を切りつけ殺害する事件などもあった。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0515/TKY200705150330.html

0515 「母殺した」 少年が切断した頭部持ち警察に自首 福島 [朝日]

2007年05月15日12時34分

 15日午前7時ごろ、福島県会津若松市内に住む県立高校3年の少年(17)が「母親を殺した」と会津若松署に自首した。少年は切断されたとみられる人の頭部を学校指定のバッグに入れて持っていた。少年のアパートからは、頭部を切断された母親(47)の遺体が発見された。少年は「刃物で殺した」と話しており、県警は殺人容疑で少年を緊急逮捕した。


現場周辺を調べる捜査員たち=15日午前10時45分、福島県会津若松市内で、本社ヘリから
少年が暮らすアパートや実家の現場周辺地図
少年による殺人・殺人未遂事件の推移
母親を殺したとして少年が自首した会津若松署=15日午前10時4分、会津若松市内で
 県警によると、少年は「世の中からテロや戦争がなくなればいい。殺すなら誰でもよかった」と話しており、動機などについて慎重に調べている。県などによると、最近は学校を休みがちだった。少年は精神科に通院歴があるという。

 県警によると、少年は1人で同署に現れた。同署員が少年のアパートに駆けつけたところ、布団の上に母親の遺体があった。血の付いた包丁も室内で見つかったという。少年は、15日午前2時ごろに寝ている母親を殺害した、と供述しているという。

 少年の両親は、会津若松市から約60キロ離れた金山町に住んでおり、少年は、会津若松市内の県立高校に通うため、高校2年の弟とともにアパートを借り、2人で暮らしていた。近所に住む人の話によると、週末にアパートを訪れる母親の姿が見られたという。

 県警によると、同居の弟は別の部屋にいて、気づかなかったらしい。

 現場は、JR会津若松駅から約2キロ離れた住宅街。現場周辺には「立ち入り禁止」のテープが張られ、ふだんは閑静な一帯が騒然となった。

 関係者によると、母親は保育士。家庭内のトラブルについても、母親からは聞いていないという。母親は14日も朝から午後6時ごろまで保育所で勤めていたとされ、その後、少年のアパートに向かったとみられる。

 実家では、少年の父母、父方の祖父母、少年の末の弟の三男が暮らしている。父親は団体職員という。

 少年の通う高校は県内でも有数の伝統校で、4年制大学への進学率は05年度で6割を超えた。県警からの事件の連絡を受けて、同校は間もなく全校生徒を下校させて、自宅待機させている。

 事件を受け、県は15日午前10時15分、県庁で緊急対策会議を開き、対応を協議した。

 佐藤雄平福島県知事や県警本部長、教育長らが参加し、生徒や保護者らの動揺を抑えるため、少年の在籍する高校に、緊急に臨床心理士を派遣することなどを決めた。

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