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■ライブドア事件

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0914 ライブドア事件、罰金3億円など法人2社へ論告求刑 [読売]

 ライブドア事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた法人としてのライブドアと、関連会社「ライブドアマーケティング」の論告求刑公判が14日、東京地裁で開かれた。

 検察側は「投資家の信頼を裏切って自社の利益を図った極めて悪質な犯行」と述べ、ライブドアに罰金3億円、マーケティング社に同5000万円を求刑した。弁護側の最終弁論は今月21日に行われ、結審する。

 論告で検察側は、ライブドアの粉飾決算について、「破たん時期を先送りにしていたに過ぎない従来の粉飾事件とは大きく異なる」と指摘した上で、「実際は成長力に乏しいライブドアを、急速に成長している企業に見せかけるため、虚偽情報を積極的に公表した前例のない悪質な事件」と述べた。前社長・堀江貴文被告(33)については、「グループの飽くなき拡大を図るために(粉飾を)敢行した」と指弾した。

 また、粉飾決算の手口とされた自社株売却益の不正計上については、「ダミーファンドなどを使い、発生していない売上高や経常利益を発生したかのように偽ったという意味で、『錬金術』ともいえるものだ」と言及し、「再発防止のためにも、厳正に処罰する必要がある」と述べた。

(2006年9月14日19時48分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060914i114.htm

0905 ライブドア:USENとの統合を棚上げ 自主再建目指す [毎日]

 前社長の堀江貴文被告らによる証券取引法違反事件で上場廃止になり、経営再建中のライブドアが、当初目標にしていた有線放送最大手、USENとの経営統合を当面棚上げし、自主再生を目指す方針であることが4日、分かった。インターネットサイトの相互乗り入れなどの業務提携は続けるが、年内をめどに策定している中期経営計画にはUSENとの経営統合は盛り込まず、当初想定していた12月の株主総会への統合提案も見送る。

 ライブドア首脳は「自力で信頼回復を目指す姿勢を示さなければ(統合しても)取引が広がらない」と、統合見送りの背景を説明する。USENの業績不振で、同社の株価が低迷しているために、ライブドアの発行済み株式の過半を保有する外資系ファンドなどが、USENによる株式交換を使ったライブドアの経営統合・完全子会社化に難色を示しているのも、見送り要因になった。

 このため、ライブドアは今後2、3年を見据えた中期経営計画では、中古車販売のカーチス(旧ライブドアオート)など本業のインターネット事業と相乗効果が薄い関連事業の整理と、主力のネットのポータル(玄関)サイトやメディア事業の強化を柱にする。USENとの関係は当面、このポータル、メディア事業強化の一環としての業務提携にとどめる方針だ。

 宇野康秀社長が今年6月ライブドア社外取締役に就任したUSEN側も、ライブドア経営陣の意向を尊重し、統合問題を時間をかけて検討していくと見られる。【竹川正記、森有正】


0904 堀江被告裁判、「公判前整理」適用で来年2月にも判決 [読売]

 堀江被告の裁判では、大型経済事件としては初めて「公判前整理手続き」が適用された。3年後に始まる裁判員制度をにらみ、裁判の迅速化のために昨年11月に導入された手続きで、初公判前に争点や証拠を整理し、集中審理につなげる。

 同手続きの適用は、早期決着を望む堀江被告側が申し立てた。5月から10回にわたって非公開で行われた協議では、ダンボール20箱分の証拠が弁護側に開示された。それらを踏まえて双方の主張の違いを確認しながら争点を明確にし、証拠は検察側が244点、弁護側が47点に絞られた。

 審理計画も、11月末までの3か月で計26回という異例の集中審理の日程が組まれた。共犯者として起訴されたライブドア元幹部ら計18人の証人尋問に続き、堀江被告自身の被告人質問が11月に集中して5回、計約25時間かけて行われる。

 月1~2回のペースで証人尋問が行われる従来の公判手続きでは、2年はかかるとみられていた大型裁判は、来年1月には結審し、早ければ翌2月までに判決が言い渡される見通しだ。

(2006年9月4日12時58分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060904i105.htm

0904 「起訴、心外に思う」堀江被告、検察側に真っ向反論 [読売]

 「悪意に満ちた捜査で起訴は心外」――。保釈から130日ぶりに公の場に姿を見せたかつての“時代の寵児(ちょうじ)”は、冒頭から対決姿勢を鮮明にした。

 4日、東京地裁で開かれたライブドア前社長・堀江貴文被告(33)の初公判。派手な言動で世間の注目を集め、時価総額世界一を目指したIT起業家は、この日の法廷を「晴れの舞台」と位置づける。一方、検察側は冒頭陳述で「グループを拡大するために粉飾決算やメディアでの話題作りを行った」と堀江被告を断罪した。

 午前10時前、堀江被告は白いシャツに濃紺のスーツ姿で法廷に現れた。保釈時に比べ、ややふっくらしたように見える。東京地裁に入る時には外していた青いネクタイを着用し、リラックスした様子で、検察側に軽く一礼した後、弁護側には笑みを見せて被告人席に腰を下ろした。

 小坂敏幸裁判長が開廷を宣言すると、一瞬、深呼吸して目を閉じる。

 「名前は?」と問われ、「堀江貴文です」と大きな声ではっきりと答えた。

 起訴状の朗読後の罪状認否。小坂裁判長から「今の段階で何か言っておきたいことはありますか」と問われ、「いや、特にありません」。「ないんですか?」と裁判長が聞き返すと、慌てて弁護人に「これは罪状認否じゃありませんよね」と質問し、罪状認否だと教えられると、「あ、えーと、すみません。特にありませんじゃおかしいですよね」と照れ笑いを見せた。

 堀江被告は、「犯罪を犯したことも、指示したこともございません。最初から悪意に満ちた捜査で、起訴されたことを心外に思っております」と起訴事実を明確に否定。検察側の冒頭陳述が始まると、検察官から手渡された書面をめくりながら、時折首をかしげたり、ほおを膨らませたりしながら聞き入った。

(2006年9月4日13時55分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060904it05.htm

0904 堀江被告、初公判で無罪を主張 [読売]

ライブドア事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、偽計・風説の流布)の罪に問われた前社長・堀江貴文被告(33)の初公判が4日午前、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で始まった。

 堀江被告は、罪状認否で「起訴状で朗読された種類の犯罪を犯したこともないし、指示をしたこともない」と述べ、起訴事実を全面否認し、無罪を主張した。検察側は冒頭陳述で、粉飾決算や虚偽情報の公表など一連の不正を堀江被告が主導していたことを改めて強調。これに対し、弁護側は「検察の主張は幻想に過ぎない」と反論した。

 堀江被告が公の場に姿を見せたのは、今年4月27日の保釈後、130日ぶり。

 堀江被告は罪状認否で起訴事実を否認した直後、「最初から悪意に満ちた捜査」と、捜査当局への怒りをにじませた。また、弁護人は、「(粉飾とされた)約37億円は売り上げ計上が認められており、架空売り上げを計上するよう指示したことも、虚偽の情報を公表したこともない」などと意見陳述した。

 一方、検察側は冒頭陳述で、「ライブドアが表向き、売り上げや利益を驚異的に増加させ続けたのは、堀江被告が以前から粉飾決算や、マスメディアを使った話題作りを行ったため」と指摘。さらに、こうした手法で株価を引き上げたことで、「大株主の堀江被告自身も利益を享受した」とし、2005年には保有していたライブドア株4000万株を売却、約148億円を得たことを明らかにした。

 また、堀江被告はライブドアの04年9月期連結決算で、連結経常利益の予想値を最終的に50億円にするよう指示。元取締役・宮内亮治被告(39)から「やばいと思うんですけど」と意見を言われても、「ケイツネ(経常利益)50(億円)の(方)がかっこいいじゃない」「どっかから利益を付ければ何とかなるでしょ」などと、強引に一連の不正を主導していたと、検察側は強調した。

 弁護側も冒頭陳述を行い、「検察官は何ら犯罪ではないものを、強引なストーリーを作ってあたかも重大な犯罪であるかのように主張しているに過ぎない」と非難し、「堀江被告には不正が行われているとの認識はなかった」と主張した。さらに、「ライブドアグループは堀江被告の独裁下にはなかった」とし、企業買収などは宮内被告が主導したと強調した。

 冒頭手続きの後に、裁判長が公判前整理手続きで協議された内容を説明。主要な争点として、〈1〉粉飾決算に利用したとされる投資事業組合はダミーかどうか〈2〉関連会社が公表した情報は虚偽か〈3〉堀江被告の犯意や共謀はあったかどうか――などを挙げた。

(2006年9月4日13時48分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060904it04.htm

■ライブドア事件06Ⅰ より続く

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