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自己啓発反省日記06年5月

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5月30日(火)


朝早く起き、ご飯を炊く。きょうから、遙にしっかりと朝ご飯を食べさせるようにしたい。
いままでは、僕が朝ご飯抜きだったせいか、遙の朝ご飯も簡単なものだった。ご飯もパンも食べず、ジュースだけとか、納豆だけとか。これではいかんと思い、しっかりつくって一緒にしっかり食べるように、今朝からしよう。そしてしっかりお茶も飲ませよう。
今朝は、遙、やはりご飯いらないといったが、なだめすかしてお茶碗半分だけ食べさせる。

今日は、明日締め切りのJOMO童話大賞のために5枚の原稿を書く。
最初は何のアイデアもなく、とにかくキーボードをたたき始めたが、書き進むに連れアイデアがわいてきて、2時間くらいで完成品に。入賞の自信はないが、そうひどいできでもないと思う。

1人の大人が向きあうこと

わたしはよく人から聞かれます。「水谷先生は、なぜいつも1人で歩くのですか」。いつもこう答えます。「だって、子どもが求めているのは、水谷という顔が見える1人の人間ですから」  水谷修「夜回り先生の 子どもたちよ」[朝日]

そうか、組織に後ろ盾になってもらったり、衆を頼んでいざというときに責任転嫁できるような姿勢で子ども(であれだれであれ、心理的な援助が必要な人)と接すると、子どもは決して心を開かないということだ。

きょうの出来事

●在日米軍再編計画が閣議決定された。5月1日の日米安全保障協議委員会での合意に基づくもの。対象地域の振興策を講じること、中期防見直しなどが明記された。また普天間基地移設については沖縄県に配慮し、滑走路の形など具体案の記述は見送られた。



5月29日(月)


午後、NPO事務所で打合せ。

カミさんは福岡出張。

きょうのできごと

■社会保険庁が、国民年金保険料の不正免除・猶予問題の緊急調査結果を公表。本人の意思を確認しないで手続きをした違法な事例は、10都府県8万人に達した。衆院で審議中の社保庁改革関連法案は、今国会の成立が見送られるもよう。

■阪急ホールディングスが、阪神電鉄株の公開買い付け(TOB)の実施を発表。村上ファンドとの買収交渉がまとまらないため、最期の賭けに出た。

5月26日(金)


5時半に目覚めたが、意志弱く、また寝てしまった。6時半に起床。

昼から雨。
この5月は日本列島、記録的に日照時間が短かったそうな。野菜等が高くなっている。このまま梅雨になだれ込んでいくという観測も。

カミさんは東京出張。
いつもの会話。妻「ねえ、来週また東京出張入りそうなんやけど、かめへん?」 僕と遙「いいなあ!」 妻「はあ」(気が抜ける) 遙「飛行機で行くん?新幹線?」 妻「たぶん飛行機」 遙「そう」(とたんに興味を失う)。 妻「そしたら、その日、遙は学校で○○やから○○持たして行ってね。それから○○の支払い・・・・」 僕「ウン、ウン」(生返事)。

新聞は下から

新手のトンデモ時論誌WiLL。これでもかこれでもかと、おなじみの筆者のひどい論文のオンパレードだが、ひとつ看過できない記事を見つけた。
朝日新聞よりひどい地方紙の偏向報道●山際澄夫 「沖縄タイムズ、山陰中央新報、愛媛新聞・・・地方紙の危険な報道」
時流や広告主におもねって保守的な意見に傾き勝ちな大新聞とは違い、地方紙の中にはまだしっかりと権力を批判する健筆をふるっているところがある。それが、これから、右派論壇の標的になるかもしれない。地方で不買運動なんかやられたら小さな新聞社はひとたまりもないだろう。このような攻撃が広がらないように祈る。

合併の反市民的効果

市町村合併で、どこも議員定数が減った。その結果「市民派」「無党派」「女性」の議員の当選が難しくなった。投票ラインが上がったことと、投票率が下がった(立候補者も少なくなったことで票の掘り起こしが弱くなった?)ことで、業者や地元の利益代表のような候補が強いというのだ。[日経24日夕刊]
 これは困ったことだ。行政の合理化の結果が従来の「ムラ」型政治に戻ることになるとしたら。
 議員定数を減らすよりもむしろ、定数をそのままにして、議員報酬を減らすほうが、選挙民のためにはなるのではないだろうか。報酬を減らせば、当然パートタイムの議員が多くなるだろう。それでいいと思う。市町村議会の議員は、半分ボランティアでいいのだ。

5月25日(木)


5時半に起きて、勉強し、ゆっくり勤行唱題できた。

父の一回忌を控えて、実家の掃除を手伝う。遙も大奮闘。

超高額の仏教書の注文、某お寺さんから。聞いたことのある名前なのでネットで検索すると日蓮正宗のお寺さんとわかる。法名から推察するとたぶんこの方のお父さんの著作で僕は仏教を勉強させてもらったことがある。
月末の支払いに苦慮していたところ、この注文はものすごく有り難い。諸天(書店)善神であろうか。

国会の官官接待

衆議院が使う国勢調査活動費のうち2年間で約1億円が高級料亭やスナックなどの飲食に使われていたことが朝日新聞社の調査でわかった。国会は情報公開法の対象外のため、朝日は、会計検査院に対する情報公開請求でこの事実をつかんだ。[朝日]
国会議員が清廉と思っている人は日本にはいるまいが、きょうび国民の税金でおおっぴらに飲み食いする感覚が理解できない。大阪市の同和対策事業の問題もそうだが、やはり税金の使途に、監視のきかない「聖域」をもうけると、必ずや腐敗が起きるということだ。それにしても、会計検査院も、大阪市の監査委員も、なにをしとるんかね。

新聞は下から

10年女性健康手帳●博文館新社「長期のサイクルで体調の変化や月経のリズムを知る」ふうん、ええことやね。男性にも必要でないかしら、と思ったら、その横にこんな本の広告。書き込み式ヘルスダイアリー●保健同人社 「一言日記をつけながら食事や血圧、運動などを記録してみませんか?生活習慣見直しに最適です」だって。 まなざしの誕生 赤ちゃん学革命●下条信輔「愛と英知に満ちた『赤ちゃん学』入門として声価ますます高いロングセラー」 遙が赤ちゃんのときに読みたかったな。 
週刊誌広告から
犯人はわかっている! 新聞が書けない「秋田の児童殺人」●週刊新潮6/1、 報道陣が取り囲む捜査線上の「近隣住民」●週刊文春6/1 なんだなんだあ?!テレビのワイドショーだけじゃわからんぞお。




5月24日(水)


今朝はなんとかがんばって6時に起きる。昨夜買った本をぱらぱらめくるっているともう朝飯の時刻。

今週から、水曜日の午後は運動の日と自分で決める。行事がないときも、自分の意思で、活動を進めることにする。こう決めておかないと、結局行動がスケジュール消化だけとなり、ほんとうに自分のやりたいことが進んでいかない。

昼から、護憲運動の街頭署名活動。今日は高校生の集団とけっこう話ができて、1時間半の間に30人の署名がとれたが、大半は高校生。こちらが話したことにまじめに素直に耳を傾け、考えてくれる。背広を着たおっさん、着飾ったお姉さん、子連れのお母さんはだめ。これら三種類の人たちにも一生懸命声はかけるものの今日は惨敗。今日は、こちらに論争挑んでくる人もなし。きまって40~50代のおばさんなのだが、平和は大切だ、でも北朝鮮が攻めてきたらどうしたらいいの、とまじめに問いかけてくる人にしばしば出あう。

先日、講師を東京から招いての講演会、人が入らず大赤字だったので、特別会費として主要メンバーが7千円ずつ拠出。痛いなー、とっても痛い。他に名前だけの会員になっている団体からも会費の請求きているし。

そのあと、一人で市役所の環境政策課へ行って、地域温暖化防止計画の策定を請け負うための、NPOの営業活動。来年度の予算要求のときに、見積を出させてもらうことに。

新聞は下から

東大出版会からは、行政学叢書という新シリーズ。 官庁セクショナリズム●今村都南雄 財政投融資●新藤宗幸 マスコミによく出る新藤さん、しっかり専門書も書いてるんだ。地域再生の環境学●淡路剛久監修・寺西・西村編
花伝社からは、超監視社会と自由 共謀罪・顔認証システム・住基ネットを問う●田島泰彦・斉藤貴男編 護憲派のための軍事入門●山田朗 構造改革政治の時代 小泉政権論●渡辺治 
トンボ出版というところから。ため池と水田の生き物図鑑 植物編 動物編 花伝社のような出版社も大事だが、トンボ社も大事だなあ。

5月23日(火)


毎晩、明日こそは早起きし、勉強して心ゆくまで勤行唱題しようと思うのだけれど、怠惰な心に負けてしまう。明日こそは!

一日雨。小説書こうと思うけど書けず。

民主党

民主党は、小沢代表の選出と千葉補選の勝利で、どん底だった状態から浮上、新聞各紙の世論調査で支持率を上げている。
小沢路線は、大きな対立軸を打ち出して自民党との違いを浮き立たせる、という戦略とか。
でもねえ、このまえも書いたとおり、自民と小沢との間に大きな対立軸なんてあり得ないよ。
先日は日本経団連に乗り込み、自民党政権よりも勢いよく行政改革やりますとアピールしている。小泉改革路線は新自由主義・グローバリズム追従の改革であり、民主党の改革は、格差是正・福祉再構築の改革だ、というならわかるけど、経団連のお眼鏡にかなった改革を猛スピードで進めますって言うのなら、自民党内の時期政権をめぐっての路線闘争よりも差異は小さいじゃないか。

世論調査

朝日の月例の世論調査では、小泉内閣の支持率は45%(前回50%)、不支持率は39%(同36%)。これは、世論は二極分解しているということを示すものかもしれない。
「首相にふさわしい人」は、安倍晋三が41%(45%)、福田康夫が29%(20%)。福田急追だ。福田はあんな顔して、マスコミの利用法を知っている。
「『国を愛する』ことや『日本を愛する』ことを教育基本法で定めること」に「賛成」の人は56%だとか。ただし、世代別で見るとかなり違いがあって、年齢が上がるほど賛成が多くなる。20代では賛成と反対がほぼ拮抗している。

雑誌の広告から

特集 24時間の達人●プレジデント6/12
「逆算の予定表」「1/2睡眠」「倍速ツール」etc 買おうかな。目あたらいことはなさそうだけど。

百円本の収穫

夜、ブックオフJ店へ。いま、割引券サービスをやっていて、今日はそれで合計800円も値引きしてもらっちゃった。ブックオフって太っ腹やな。

岩波新書で 家永三郎「日本文化史第二版」というスタンダード。中公新書で高坂正尭「国際政治」(高坂は保守派に人気の政治学者で、時代の右傾化とともに、晩年から死後にかけて人気は鰻登り。僕は実は読んだことがない。この本は高坂32歳のときの作で97年に38版というロングセラーだ。いまだに版をつづけているかもしれない)。児島襄「太平洋戦争 下」(百円だから上下そろいでなくても気軽に買える。戦史という側面からあの太平洋戦争を勉強してみる必要もあるかもしれない。)講談社新書で、大澤武男「ヒトラーとユダヤ人」(修正主義者の言説を含めて最新の歴史研究をフォロウできればと期待して)。
文春文庫は3冊。横尾忠則「導かれて、旅」(横尾の絵も文章も前から好きだ)、キャパ「ちょっとピンぼけ」(あまりにも有名な本だ。原題がSlightlyoutoffocusだと知った)、藤原新也「僕のいた場所」(この人も写真とともに文章も前から好き)。
岩波文庫「シラノ・ド・ベルジュラック」、「ガリバー旅行記」、ちくま文庫「オリバー・トゥイスト」(最近になって読みたいと思いだした世界名作だ)。
中公文庫、高松宮妃喜久子「菊と葵の物語」(天皇制研究のために)、朝日文庫、吉村昭「天狗争乱」(「夜明け前」読んで天狗党に興味をもった)。奥田英朗「最悪」(書評読んでおもしろそうに思った)。
以下は単行本。
自己啓発本----スチュワード他「シュガーバスター カロリー神話をぶっとばせ」(僕は健康本オタクでもある)。染谷和巳「実績こそ財産 何か必ずやる人!」(題名がいいね)。鈴木秀子「死にゆく者からの言葉」、同「神の業は現われる」(キリスト者の倫理と方法を学びたい)。スニデルス「わが子を愛するのはたやすいことではない」(子育てと教育問題を考えるために)。
教科書----ブラディ「一般化学」(高校では単位とるのにめちゃくちゃ苦労した化学。今はわかるであろうか)。西尾勝「行政学」(大学のとき西尾先生の「行政学」の授業を(1,2回)受けたが、男前の先生だなあという以外、まったく、なんの印象も残っていない。友だちのノートで単位を取ることができたのだが、改めて入門してみようか)。ピュッツ「現代経済政策論の基礎」(売るために買った本)。石川栄吉編「現代文化人類学」(同じく)。
社会関係----ロザンバロン「自主管理の時代」(82年刊。いまは自主管理という言葉も聞かなくなったな)。大月・本田「日米FSX戦争」(日米の経済と防衛をめぐる暗闘、いまに続く問題)。水島朝穂「この国は「国連の戦争」に参加するのか 新ガイドライン・周辺事態法批判」(新ガイドライン、これが歴史のターニングポイントなんだ)。臼井・綿貫「地球環境と安全保障」(93年間。興味深いタイトルだが、もう古いかも)。不破哲三「日本共産党綱領を読む」(01年刊。これも古いかも)。渡辺武達「聖教新聞の読み方」(「創価学会への建設的提言も満載」とか)。西尾幹二「国民の歴史」(トンデモ知識人のひとりだが、そのがんばり、情熱には頭が下がる)。
科学もの----セーガン「コスモス 上下」(宇宙のこと最近興味持ち出した)。ライオン他「遺伝子治療の誕生」(バイオエシックスの勉強のため)。
文芸もの----コーン「ブロードウェイ大通り」(小説書く資料として)。吉田とし「家族」(作品も作者も知らんが、カバーの絵に惹かれて)。新潮日本文学の「夏目漱石集」と「太宰治集」(改めて読み直そう)。日本古典文学全集の「和泉式部日記 紫式部日記 更級日記 讃岐典侍日記」(女流古典日記も最近になって読みたいという気が起きてきた)。野口達二「歌舞伎入門」(暇になったらぱらぱらめくりたい本)。




5月22日(月)

古い文庫本を毎日少しずつ、アマゾンマーケットプレースに出品している。ほー、こんな本も持ってたのか、と驚くことしばしば。売れても売れなくてもいいが、久々に顔を見た本たちがいとおしく、また買い求めた頃の自分の生活や考え方が記憶によみがえってくる。

遙が集めた「スルッとKANSAI スタンプラリー・カード」。僕が「ほー、貴重なもんですなー」と誉めてあげたら、遙が喜んで、それから、遙がいろんなコレクションを僕の前に持ってきては僕が「ほー、貴重なもんですなあ」と誉めるという、「貴重なもんですなあ遊び」が、今の遙と僕のマイブームである。今度は僕が遙に古い文庫本を見せて誉めてもらおうか。

科学と行政の責任

「(チェルノブイリ原発事故の死者数に関するWHOの報告書の)重要なメッセージは、(チェルノブイリ)事故当時の急性の被ばく者を除き、科学的に確実に放射線の影響で増えたと証明された病気は、子供の甲状腺がんだけだ、との結論である。白血病も含め、その他の病気が増えたとの証明はない。」
「行政や司法などの責任者が意思決定を迫られた場合、科学のみに決定をゆだねられないことがある。科学的に不確実であることを明示した上で、行政や司法の立場から、被害者の救済、経済的心理的影響、さらに環境保護の視点などの理由を明らかにし、自らの責任で判断し、社会に説明することが大切ではないかと考える」
長瀧重信・日本アイソトープ協会常務理事([朝日]「私の視点」)

新聞の週刊誌広告から

小沢一郎の隠し資産を暴く●週刊現代6/3
「すべては田中角栄の猿まね」 常に政党や派閥の領袖でいられる小沢はどこからその政治資金を得ているのか。そこのところをマスコミは報道しなかった。この記事に期待する。

美人東大生「安田講堂前で脱いだ」●同上 このあいだ日曜日に安田講堂前を歩いていたら、女の子(服着てたけど)を撮影している一隊に会ったな。ほんとにあんなところで脱いだのか?勇気あるなあ。そんなことして大学にいられるのか?

あの女子バレー選手「トイレ盗撮映像」●週刊ポスト6/2 「衝撃!協会が異例の抗議と声明!」「鮮烈な動画の4枚組DVDが6万円で販売され・・・」 どれだけの注文があったのだろうか?「ポスト」はこれを買ったのだろうか?売る方はどういう犯罪になって、買う方はどうなのだろうか・・・。

「亀田三兄弟の裏切りと呆れたKO劇」を恩師が暴露!●同上 僕はテレビで見る亀田親子嫌い。あれを持ち上げるマスコミにも腹が立つ。この間のショーはなんだ!


5月21日(日)


久しぶりに晴れの一日。もう夏のような日射し。
花が傷みやすくなってきた。これからは毎日水替えしなきゃいけない。忙しくなる。ビシャコ、サカキ、シキミなどの草類はどれも新芽ですぐに枯れたり黄色い葉になるのも困ったことだ。

身内だけの葬式

朝、町内会の92歳のおばあちゃんで、施設に入所していた方が亡くなったという知らせが町内会長の僕のところへ。ところが、喪主側からは何も言ってこないのでどうしたものかと思案。亡くなったおばあちゃんと親しかった方に相談したら、「わたしにも言うてこんとこみたら、身内だけでやるつもりやろ」とのことなので、町内会には通知は回さず、ぼくだけが会からの弔慰金を持って葬祭場へ駆けつける。案の定、葬式は親族だけで、うっかり通知回さずによかった、と思う。
身内だけの葬式、というのは、他人を煩わせないし、喪主も楽だろう。しかし、故人の遺志でもないかぎり、そうすることは、ある意味では遺族の傲慢というか、身勝手なような気もする。故人は、つきあいの薄かった親族よりは親しかった友人に見送られたかったかもしれない。故人と親しかった人は、最期のお別れができないことでなにか欠落感を持つかもしれない。日本の葬祭は義理で人を集めすぎているのかもしれないが、故人の生前の生活に深く関わった人をも無視する葬式というのも薄情という気がする。

運動嫌いのムスコ

6時まで仕事して帰ったらカミさんが機嫌が悪い。日曜日までこんなに遅くまで、子どもと外で遊ぶ時間もつくってよ、ということだ。たしかに、外で遊ぶ時間が少ないのは気にかかっているのだが・・・。
遙は、家でパソコンしたり(電鉄会社のサイトを繰り返し見ている)、電車の本を読んだり、ゲームやあやとりするのが好き。友だちと外で遊ぶ約束をしてこないし、僕がキャッチボールやろう、とか自転車の練習しようとか誘ってもいやという。カミさんはそれを苦にしてる。僕はまあ、変わるときも来るだろうからのんびり待てば、という姿勢だが、カミさんはパソコンを禁止してでも外で遊ばせようと考える。
僕がまだ楽観しているのは、遙は人よりは若干不器用で、マスターするのは遅いが、ブランコも、縄跳びも自然にできるようになったからだ。このあいだは、がんとしていままで拒んでいた「一人でお使い」もできるようになったし。そのうちに友だちとの約束もするようになるだろう。自転車だって、自分が乗りたいと思ったら練習はじめるだろう、と思っていうるのだ。
ガミガミ言うても、運動苦手で内気なのは、おかあちゃんから受け継いだんだし。

ピーマン好きの遙が、スーパーの詰め放題100円で、ピーマンをいっぱい買ってきたので、今晩はピーマンづくしの夕食。
遙、運動嫌いでも、食べ物に好き嫌いがないのは救いだな。

新聞は下から

松本清張対談集 発想の原点●双葉文庫 「名著復活!偉大な作家ががっぷり四つに組み、巨匠の創作の秘密に肉薄する画期的な試み!」
対談者は、佐野洋、五木寛之、井上ひさし、筒井康隆。

般若心経 脳ドリル 写経と読誦●川島隆太/学研 「脳を鍛えながら心の安らぎも得られます。」そんなええことがあるか?とたくさんの人が買いそう。そして三日坊主で終わる・・・。

朝日新聞社の新刊。
みんながアメリカを嫌う●ギ・マルソン 「保守とリベラルに分裂する社会の実像を、ヨーロッパの視点からとらえた話題の報告」 そうか、ヨーロッパではみんながアメリカを嫌っているのか。アジアでも嫌われているし。アメリカ嫌いが少数派なのは日本くらいか。

競争やめたら学力世界一●福田誠治 フィンランドのことらしい。おもしろそう。





5月20日(土)


朝、中程度の地震。あとで震度3と知る。ついこのあいだ震度4の地震にびっくりしたばかり。
夜、防災袋の点検する。水を入れ替え、ラジオの電池を入れ替える。そうそう、このあいだ新聞を読んだら、携帯用トイレが重宝すると書いてあった。遙が小さかったときドライブ中に車の中でせきるようにと買って車に入れっぱなしのがあったな。それを忘れず入れておこう。

午後、環境NPOの総会。議案を出して説明して採択を求めるという堅苦しい会合。40名あまりの出席。討議では発言ほとんどなし。なんかむなしい。
僕は昨年度事業の総括と決算の説明。僕自身がなんか堅苦しい説明だったな、もっとざっくばらんの説明すればよかったな、とあとで悔やむ。

晴れた一日だったが、カミさんは出張疲れか、一日体調悪く寝ていたという。そしたら遙もしんどいと言って、一緒に寝ていたとか。夜は二人とも復活して大食する。

共謀罪採決延びる

共謀罪、きのう委員会で採決かと言われていたが、与党は民主党との修正協議を当面継続し、衆院法務委員会での採決を来週後半以降に先送りする方針を決めた。民主党が、強行採決した場合は以後のすべての国会審議をボイコットすると対決姿勢を示しており、小泉首相が行革推進法案、医療制度改革法案を優先し、会期延長をいやがっているためと見られている。●自由・人権

米国産牛肉輸入再開へ

日米政府が、米国産牛肉輸入再開で大筋合意。日米専門家会合で、米側が対日輸出認定施設35カ所の再点検結果を報告し、日本側はこれを受け入れた。また、日本側が要請した輸入再開前の査察と再開後の抜き打ち検査の実施について、米側も応じる意向を示した。[朝日]
素人考えだけど、国産牛肉は全頭検査だろう?なんで、同じようにBSEの危険がある米国産牛肉はそれをしないで大丈夫なんだ?
つまり、国産牛肉は、絶対大丈夫だというレベルでないと市場流通できない、米国産牛肉は多分大丈夫だというレベルでOK、と、そういうことなんだろうな。それならそれで政府ははっきりいうべきだ。米国産牛肉は自己責任でどうぞ、と。
■衛生・食の安全

靖国と「国益」

「参拝に反対する理由を理解できないと小泉首相は言う。もっと説明すればわかってくれると他の政治家は言う。だが、遊就館が描いている歴史観や、A級戦犯が合祀されていることを説明すればするほど、国際的な反応は日本の国益に反するものになってしまうのが世界の現実なのだ。」(ジェラルド・カーティス「日中共存へ大きな取引を」)[朝日]
別にグローバル・スタンダードでないからけしからんと言うわけではないが、国益、国益という連中には、こういうけしかけ方もあるかな。

藤田嗣治

藤田嗣治の戦争画は、「戦争協力画」ではなく「反戦絵画」だ、という寄稿が[朝日]に載っている。藤田展、見る気はなかったが、これを読んで見る気になった。

`子どもの村

「子どもの村」kinderdolfというものを[朝日]の記事で知る。孤児や虐待を受けた子どもを受け入れる施設で、親代わりの職員が数人の子どもと一軒の家に住み、10軒ほどで構成するという。日本でそれをつくろうと活動するNPOがある。お金を集めている。下記HPを見てほしい。
http://www.geocities.jp/kodomo_mura2004/aboutsos.html

新聞は下から

吉川弘文堂の広告。
江戸文化を読む●倉地克直「茶の湯から歌舞伎俳諧浮世絵幕末の儒学まで、わかりやすく解説した江戸文化入門」改めて、江戸文化って偉大やなあ思う。
新しい叢書「歴史文化セレクション」が出た。「名著を精選し復活する」という。第一弾は、神話と歴史●直木孝次郎江戸っ子●西山松之助。後者は、「江戸文化の精髄いきとはりその主体江戸っ子の実像とは」で、「江戸文化を読む」と併せて読みたいね。

ほかに、帝国への抵抗 抑圧の導線を切断する●戸田真紀子編/世界思想社 かっこいいタイトルだが、「アフリカ・太平洋諸国の深刻な現状を伝える」だけか?





5月19日(金)


朝からしとしとと雨。ときどき小やみになるが、じめじめと蒸し暑い。
鹿沼土が要ったので、仕入れに行く。花はトルコ桔梗安く出ていたので久しぶりに仕入れたら、よく売れた。

談風のトップページを模様替えして、最新の「自己啓発反省日記」を入れるようにする。そのために、ブログ形式にしようかといろいろ試行錯誤するが、うまくいかないので、結局直接記入方式に。これで午前中を費やす。

秋田で小一男児殺害

秋田県で小一男児が殺害され、河原に捨てられる。先月、その男児の2軒隣の女児が遺体で発見されたばかり。子どもに関する耳を疑うような事件がこうも続くとは。決め手となる対策はない。しかし、細かい安全策を講じていかなければならない。同時に、社会の根本を見直しそれを政策に練り上げていかなければ。

企業は絶好調

企業の3月期決算は絶好調だ。全体は4年続けて2桁増益、配当総額も過去最高の勢い。百貨店など内需関連企業にも景気回復の波が及んできた模様。好循環が生まれて戦後最長のいざなぎ景気を超えて景気拡大が続くと見られているが、原油高、金利上昇、米景気が不安材料だという。

在日の変容

民団と総連の和解に関連した朝日の社説によると、在日朝鮮・韓国人はいまや3世4世が中心となりつつあり、日本人との結婚が9割を占め、日本国籍を取る人は毎年1万人を超えるという。日本人との結婚がそんなに多いとは知らなかった。子どもの国籍はどうしているのだろうか。

ネット右翼・論壇右翼

朝日の「三者三論」から。

雨宮処凛(75年生まれで元右翼活動家だったという自称「作家」)は、ものすごくまともな、朝日記者が泣いて喜ぶようなことを言っている。いわく、「強い日本を求めるのは、弱い自分の裏返しだ」「生きづらい社会の中で、悲しい希望が愛国に向かっている」「国旗への敬意を強要され、大声で国家を歌わされ、愛国心を学ばされる子どもたちが、洗脳に耐えきれると断言できるだろうか」「国に依存するのではなく、国を変えるために自ら動く。こうした若者が増えれば、少しは生きやすい世の中になるのではないか」。うーん、なんて優等生になっちゃったの。

鈴木謙介(76年生まれ、理論社会学の研究者)は、ネット右翼の本質は、右翼というよりは左翼嫌いだという。で、日本社会がいまあまりに右傾化しているので、かれらはバランスをとるために右翼は卒業するんだとか。ただし、他国を侮蔑したり極端な強硬政策を主張したりする言説がタブーではなくなったことから、こうした主張の積み重ねによって「世論が変質する可能性はある」という。で、「『愛国心はあぶない』という結論ありきの議論は、反左翼の脊髄反射的な批判の『燃料』にしかならない」ってことで、むしろ、憲法や教育基本法に「愛国心」を堂々と書き込んで、その中身で勝負しろ、とおっしゃる。

僕は、こう思う。
彼ら新しいタイプの右翼は、なによりも、既成左翼政治家と言論人に偽善性をかぎつけ、それを痛烈に批判することにある種の優越感を覚えているのだと思う。平和と人権をうたいながら社会主義国の好戦性と人権抑圧には甘い、正義と公平を装って実は既得権益をきたいない手を使っても死守する、なにより理想ばかりほざいて実行力がない、泥をかぶらない・・・そういう既成左翼の偽善性をあばくことで、なにかいっぱしの政論家になったように思っているんじゃないのかな。ネットの匿名の世界はそれを過激に増幅し、参加者にカタルシスを与えるんじゃないだろうか。

でも偽善性の告発というのは、ある意味でひじょうに安易な言論なのだ。批判する対象の言論の中身を問わなくてもよいし、あいてが偽善者であるということで自分の立場は、倫理的には免罪されてしまっている(つまり自分は倫理的に立派でなくてもいい)。だからそのような言論がいくら盛り上がっても、政策論に結実するわけではない。けれども、やはり鈴木が危惧するように、それで「世論」が変質する可能性はある。いや実際変質してきた、と僕は思う。今の右翼論壇・出版界の隆盛は、ネット的言論に極めて近いものがあると思う。そしてその声の大きさに、地道な理性的討論が押しつぶされようとしている。それは左翼・リベラル主流の論壇・学界で周縁的地位に甘んじざるを得なかった右派知識人たちのルサンチマンが、ネット上の床屋政談家の趣味と結びついて起こった現象だと、僕は見ている。

講談社文庫新刊広告から。

一号線を北上せよ ヴェトナム街道編●沢木耕太郎根強い人気の沢木だが、僕にはどこがいいのかわからない。なにを言いたいのかわからない。何か伝えたいことがあるのかどうかもわからない。野中広務 差別と権力●魚住昭雑誌掲載時に話題になった。部分的に読んでみたが、たいしたことはないと思った。政治家と回想録 読み直し語り継ぐ戦後史●保阪正康この本は知らない。ひょっとしたら戦後史の勉強に便利な本かも。河馬に噛まれる●大江健三郎「悲痛な暴力にみちた時代に希望はあるか」大江の小説のタイトルはいつも奇抜で詩的。






5月18日(木)


朝から夕方まで雨。
花はだめだったが、オレンジと蜂蜜が売れたのでなんとか売上はあった。
店に蚊が出てきた。

遙、中断していたブログ日記を再開する気になったらしく、一生懸命自分で打ち込んでいた。「一年生遙の日記」は、遙が下書きしたものを僕が打ち込んで、その際多少ぼくが文章に手を入れていたのだが、今度からは、もう僕は手を入れないことにする。

カミさんは大阪泊まり。
夕食は、ヒレカツ、明太子を買ってきたのと、野菜サラダ、きのうのカボチャスープの残り。
食後、PTAの会議に遙と行く。今年の「子どもセンター」という地域の大人と子どものふれあいのためのイベント企画の相談。様子がわからないので、僕は質問だけして、提案はせず。ほかの父兄からはいくつかアイデアが出て、ほぼ今年度の日程は埋まりそう。

その後、車で電気店へ行ってプリンターのトナーインクを買う。プリンターは安いがトナーインクは高い!4000円もするのに、3ヶ月くらいしかもたない。中古パソコンの出物を見ているうちに、遙を見失って、焦って探す。僕の顔が引きつっていたにちがいない、店員が怪訝そうに僕を見る。一度見回ったはずの自動車のおもちゃコーナーで遊んでいた遙を見つけてほっとする。「どこにいてたん、さっきから?」「あっちこっち」

その後、ブックオフへ。ここでは遙は、自分の立ち読みしたい本をさっさと見つけてきて、本を探す僕のそばをずっとくっついて移動しながらそれを読んでる。僕の店の滞在時間はだいたい40分~50分。そのあいだに一冊は読んでしまうようだ。
今日は収穫少なく、100円本ばかり19冊買う。
植草一秀「日本の総決算」(植草さん、どうしても手鏡事件を思い出してしまう)、西村和雄「Q&A1分間経済学」(dunpoo記事に使えそう)、鶴田俊正「戦後日本の産業政策」(これはたしか名著の評判高かった)、岡田節人「生物学個人教授」(雑誌連載時に読んでおもしろかった)、野中・中村・高橋・高見「憲法Ⅰ」「同Ⅱ」(お買い得!)。以上が単行本。
中公新書で柳田聖山「禅思想」(まあ買っとこう)、高橋文利「競争政策・消費税・PL法」(消費税の勉強のために)。岩波新書で原寿雄「ジャーナリズムの思想」(マスコミ批判も深いのと浅いのがある)、見田宗介「現代社会の理論」(持ってたかも・・)。ちくま新書で池田美智子「ガットからWTOへ」(この人の経歴おもしろい)。
中公文庫で司馬遼太郎「ダッタン疾風録」上下(前から読みたかった)、新潮文庫で山崎正和「鴎外 闘う家長」(同じく)、司馬「司馬遼太郎が考えたこと13」(まあ、買っとこう)。講談社学術文庫で加藤周一「日本人とは何か」(収録のいくつかの論文は読んだことがあるが、名著である)、河合隼雄「影の現象学」(まあ買っておこう)、市川浩「精神としての身体」(単行本持ってるような気もするが)。河出文庫で鎌田慧「日本の原発地帯」(古い本だが、まあ読んでみよう)。

最後に24時間スーパーでアサヒの「新生3」を買う。「第三のビール」の中では、これがいちばん辛口でうまいと思う。

小嶋社長逮捕

ヒューザーの小嶋社長が、強度不足と知りながらマンションを販売したとする詐欺容疑で逮捕された。捜査は「核心に入った」らしい[朝日]。いまごろかい、っていう気がするなあ。詐欺の立件というのは難しいと聞いているが。

小沢対小泉

小泉首相と小沢・民主党代表との初の党首討論があった。朝日の朝刊に出てる写真は、小泉もまわりに座っている連中も笑っている。余裕しゃくしゃくって感じだ。小沢も、「対決姿勢」ってわりに、ストレートに政府を責め立てるというのではないみたい。医療制度改革法案が同じ日に衆院の委員会で強行採決され、共謀罪も与党は強行突破をねらっているというのに、こんなんでええんかい。ま、僕は小沢にはじめっから期待してないけど、世間は期待してるみたいだから。

医療制度改革法案

その医療制度改革法案ってのが、もうとんでもない福祉逆行法案で、大問題になるべきはずが、国民の関心を惹かない。
これは、70歳~74歳の医療費の自己負担が1割から2割に引き上げられ、75歳以上からも新たな高齢者医療制度のために保険料が徴収され、長期入院の高齢者のための介護療養病床を廃止するって案だ。カネのない年寄りは、医者にもかからず家で死ね、ってことなんだ。これでええんか、皆さん!?
疑うこと知らずに公明党に票入れてる創価学会のおばあちゃんたち、公明党がこんな医療制度改革進めてること、知ってんの!?
これで節約する医療費が、自衛隊増強と米軍再編に・・・ああ。


5月17日(水)

一日、しとしと雨。
雨続きで花売れず、仕入れ代金の支払いはまってもらってるのに、金庫のお金がぜんぜん増えない。今月末はほんとにピンチになりそう。背筋から冷や汗が・・・。

東京たまご

東京出張のカミさんが土産に買ってきた「東京たまご」というお菓子、昔はなかったよねえ?初めて食べたが、美味しかった。内側から、黒ゴマのペースト、ゴマあん、スポンジ、ホワイトチョコという四層構造。ずいぶんと甘いので一時に一個しか食べられないが、ゴマの香りがいい。「東京バナナ」の二番煎じかと思ったが、あれよりずっといい。


定規の継承

竹製の30センチ定規を用意せい、とムスコの学校。たしか実家で見たなあと思って探してみると、なんと、裏に僕の名前が、そしてそれを消して弟の名前が書いてあるそれを発見。ムスコは喜んで使ってくれるという。父からおじさん、そして自分と受け継がれてきた定規で勉強するムスコの姿になぜか父は感動するのであります。

横田さんのがんばり

拉致被害者家族の横田滋さんらが韓国を訪問、めぐみさんの夫の可能性が高いとされる韓国人拉致被害者金英男さんの家族と対面した。
ついこの前は、横田さんの奥さんが米国訪問。二人とも本当に、体力気力の限りを尽くしての奮闘だと思う。家族の会の方針をすべて支持するわけではないけれど、横田さん夫妻には、頭が下がる。ニッポンのお父さんお母さん大賞をあげたい。
韓国政府関係者は、南北協調を重視する立場から横田さんらには面会しなかった。が、韓国の世論も徐々に盛り上がることは期待できる。
先日は安部官房長官がタイ外相と拉致問題についての協力を話し合った。国際包囲網ができつつある。安部嫌いのぼくもこれは評価している。
次の手として安部がねらうのは、7月にロシアで開かれるサミットでの働きかけだという。
それにしても、被害者家族の会のブレーンはだれなのだろうか?このようにツボを押さえた的確な手を次々に出してくるとは、そうとうの策士が指揮しているはずだと思う。その人は安部さんなんかも動かせるんだろうな。

教育基本法改正審議始まる

教育基本法改正案の審議が衆院で始まった。
新聞がクローズアップしているのは、相変わらず「愛国心」論議。「教育勅語の復活だ」「子どもを戦争へ追いやるものだ」という紋切り型の批判に対して「そういうことはない」といなすばかりの与党・政府。
子どもをどう教育すれば、子どもがもっと幸せになれるのか、そのために国はなにができるのか、という議論をしてほしい。

横須賀、MD基地に

今年8月に、米海軍横須賀基地に配備される予定の巡洋艦シャイローは、弾道ミサイルを迎撃できるミサイルSM3を搭載できる。これまで日本周辺のイージス艦はパトロールしていただけだったが、シャイローの配備で、横須賀はミサイル防衛(MD)の最前線基地となるわけだ。海上自衛隊もSM3を搭載できるようにイージス艦の改修を決めており、2010年度までに4隻配備する予定だ。[朝日]
北朝鮮からのミサイル攻撃の恐怖・・・これは普通の日本の市民がよく口にするようになった。だからMDは大歓迎、というふうになるのだが、その虚妄、無駄遣い、真意、危険を暴かなければならない。

「人権」事業総点検せよ

同和対策がらみの横領容疑で逮捕された「飛鳥会」小西容疑者の錬金術が連日暴かれている。今日は、「人権協会」の職員の給与のピンハネで年500万円懐に入れていたこと。これについても数年前に内部告発の手紙があったという。[朝日] 僕の見聞の範囲から言っても、その種の団体は、役所と馴れ合いで、表沙汰にできない不透明な慣行がまかり通っている印象がある。
悲しいことだが、外郭団体を通じた「人権」事業について、すべての自治体は総点検をする必要がありそうだ。

今日の新聞の書籍広告


愛蔵版詩集シリーズ第Ⅳ期/日本図書センター
「初版の香りをいかした美しい装丁で読む!」
ラインナップは、宗左近「炎える母」、井伏鱒二「厄除け詩集」、堀口大学「月光とピエロ」、伊藤整「雪明かりの路」、田中冬二「青い夜道」、「小熊秀雄詩集」、吉野弘「幻・方法」、上田敏「海潮音」、武者小路実篤「無車詩集」。
僕は、アンソロジーや詩人別の編詩集以外のオリジナルの詩集を一冊も持っていない。でも本当に詩が好きな人は、オリジナルの詩集を集めて愛読するんだろうな。
上のラインナップのなかでは、井伏の詩集がタイトルからしておもしろそうだな。

ウィルバー・メッセージ 奇跡の起こし方●尾崎真奈美/グラフ社
「現代を代表するケン・ウィルバーのインテグラル思想の基本がわかる一冊です。」
えっ、あのニューエイジ哲学のケン・ウィルバーが自己啓発本!?とおもったけど、これはほかの人が書いた本だったのね。

マリアの空想旅行●森茉莉/ちくま文庫
「古都を訪れることなく、思考のおもむくままに書き上げた異色の巡礼記「ひともする古都巡礼を」他」
空想の旅行記なんて、森茉莉らしくておもしろそう。

文学部をめぐる病い 教養主義・ナチス・旧制高校●高田里恵子/ちくま文庫
単行本が出たときに、本屋で見つけておもしろくて思わず長時間立ち読みしちゃった本。旧制高校から帝大の文学部に進んだ連中は、法科に進んだ連中に比べて「二流」というコンプレックスがある、ナチズム礼賛もそのせい、っていうんだな。際物。

自己・あいだ・時間 現象学的精神病理学●木村敏/ちくま学芸文庫
名著の誉れ高い専門書。むずかしそうだけどいつかは挑戦しなきゃって思ってる。

益田勝実の仕事 全5巻/ちくま学芸文庫
むかし「火山島の思想」を読んだ。何を書いてたかまったく覚えていない。

「分かりやすさ」の罠 アイロニカルな批評宣言●仲正昌樹/ちくま新書
「「思考停止」から抜け出すために」
なんとなく書いてることが想像つきそうで、自分ではうまくいえないこと。

「私」はいつ生まれるか●板倉昭二/ちくま新書
「心の発達と進化の両面から「自分」という意識の起源を探る」
こういう本もたくさんありそうだが。

生と権力の哲学●檜垣立哉
「「正義」と「慈愛」にあふれた世界で権力に「抵抗」するのは可能か」
うーん、ちょいと問いの立て方がイキがり過ぎと思うけど。

日本を虐げる人々●渡部昇一・松浦光修・八木秀次/PHP研究所
「名指しされている人々・・・高橋哲哉氏、大江健三郎氏、二階俊博氏・・・」
ほかに「日本を蝕む人々」「日本を貶める人々」が「好評既刊」なんだそうな。
PHPもあかんねえ。売れるからって、こんなトンデモ本をシリーズで出しちゃあ。もうちょっとまともな本屋かと思ってたが。

ツインソウル 死にゆく私が体験した奇跡●飯田史彦/PHP研究所
「ベストセラー「生きがい論」シリーズの著者が、命を賭けて出逢った驚愕の真実があきらかに!」「特典 トーク&ライブコンサートCD付き」
売れてるってんで、「生きがいのナンタラ」って本をめくってみたけど、あまりにスカスカの内容で、読み進めるのが苦痛になって放り出してしまった。出し惜しみしやがって、なにがいまごろ「驚愕の真実」だ。それに出版社が勝手につけた文句かもしれないけど、「命を賭けて出逢った」というのも「出逢った真実」というのも、日本語としておかしいだろ。CD付きは期間限定じゃないみたいだから「特典」ってのもおかしい。


書評から

心と認知の情報学●石川幹人/勁草書房
「意識は、コミュニケーションにおける他者と自己の仲介」ふーん、なんか深そう。[日経]の紹介では、めったにない★★★★★。
人類が知っていることすべての短い歴史●ブライソン/NHK出版「科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材」 やられた、って感じ。僕が書きたかった。

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