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IAEA理事会、事務局長演説で「試練に対処」強調

 【ウィーン=石黒穣】国際原子力機関(IAEA)定例理事会は14日続開し、エルバラダイ事務局長が冒頭演説で、5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議が成果なく終わったことを「遺憾」としつつ、「核不拡散体制を軸とする世界の安全保障体制の立て直し」の必要性を訴えた。

 だが、IAEAが体制立て直しに効果的に貢献できるかどうかは、エルバラダイ氏の3選に当初反対した米国との協力関係がカギになりそうだ。

 冒頭演説は、〈1〉IAEAの査察機能を高める追加議定書の義務化〈2〉核爆弾用の核物質取得にもつながる核燃料サイクル技術の普及制限〈3〉保障措置義務の不順守国への対処の仕組みの強化――などを真っ先に取り組むべき課題として挙げた。

 イランの核問題では、米国が疑惑施設として名指しするテヘラン市内及び郊外の軍事施設など2か所への立ち入りや情報開示をイランに要求。また、北朝鮮の核問題解決に向けて検証活動などに関与する用意を強調した。

 それぞれの重要性について本来は米国も同意見だ。核燃料サイクルの制限をはじめ各論では日本なども警戒するが、全体的に見れば、不拡散強化措置でIAEAと米国の目指す方向が重なり、それに、平和利用の制限を拒否する途上国が反対する構図がある。

 しかし、米国がエルバラダイ氏の3選に反対している間、IAEAと米国が一致し、途上国を説得して進む勢いは生まれなかった。むしろ、イランの核開発問題をめぐって融和的なエルバラダイ氏が途上国と連合を組み、強硬姿勢の米国と対峙(たいじ)する印象さえ与えていた。

(2005年6月15日1時46分 読売新聞)



TITLE:IAEA理事会、事務局長演説で「試練に対処」強調 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
DATE:2005/06/14 10:40
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050614id25.htm
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