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NPOのお役所仕事/世界の子どもたちよ幸せになれ

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●12月某日
環境ネットワークとして、国から事業委託金と補助金をもらうために、書類を作成するのにこのところずいぶん時間を費やしている。はじめてやし、未確定の要素が大きいので、とても苦労する。役所の文書特有の理不尽な要求もある。打ち合わせの会合のための喫茶店のコーヒー代を算入したら1杯350円のその見積もり出せとか(知り合いの喫茶店に頼んでメニューのコピーとらしてもうたわ)、講師用のペットのお茶一箱分申請したら講師の数とあわんからいうてわざわざ割高の1本いくらのものに修正させられたり、あらかじめ決まっている補助金額にあわせて総事業費を積算せよとか(足出たらわしらで身銭切る、っちゅうねん)。おもろない。せっかく役所やめてNPOやってんのに、なにが悲しゅうて、役所でやってたような仕事せなあかんのや。ブツブツ。だれも聞いてくれる人ないから、ブツブツ書いてみる。

テレビドキュメンタリーで泣いた。NHKでやってた「アジアの子どもたち」。
途中から見たので事情がわからないのだが、たぶん8歳くらいの男の子とその妹が二人で、両親がくらす離島から離れてフィリピンの町の市場で働き、仕送りをしている。なんと市場で、ただのプラ・バッグ(日本なら1枚5円にもならんと思う)を買い物客に一枚一枚売って歩いているのだ。
母親が病気になって、手紙が来る。「お金がありません。おまえたちの顔が見たい。」どうすりゃいいんだ。幼い兄・妹は、休日なしで働くことを決意し、がんばり、1月半で船賃を稼ぎ、4年ぶりに故郷に帰る。涙涙の再開。少年らは母親に甘え、ふるさとの海で泳ぐ毎日。しかし、借金取りが家に来て、払わないと警察に突き出すという。父(病気で働けない)やおじさん(小作農で、一生懸命働いても少年の3分の1しか稼げない)が鳩首会議をし、結論は「やっぱりお兄ちゃんに町で働いてもらうしかない」。少年は「いやだ、ここにいたい」、母は「いやだ、もうこの子は離さない。あんたたちでなんとかして」と、抱き合う。でも、一晩考えた少年は、翌朝、自分から、町に帰ると言い出す。わずか8日間の休暇だった。幼い兄妹は、滂沱と涙を流しながら、母に別れを告げ、バスに乗る。
ああ、書きながら思い出してまた涙が出そう。この少年、わがムスコ遙に顔も背格好もそっくりなんだ。ティーシャツの首のところ引っ張って涙を拭うところも。
番組の最後に、文字タイトル。「番組終了後(これはBSですでに放送済みだった)に、多くの方から義捐金が寄せられ、○○君と○○ちゃんは、ふるさとに帰り、今は両親と一緒に暮らし、元気に学校に通っています」と出た。救われた。ああ、いい話だ。義捐金!貧しい人たちがいっぱいいる世界を変えることはできないにしても、人の善意を信じるよすがにはなる。

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