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0421 ローマ法王、グラウンド・ゼロで祈り 訪米終える [朝日]

2008年04月21日22時09分
 【ニューヨーク=松下佳世】訪米していたローマ法王ベネディクト16世は20日、同時多発テロで倒壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地(グラウンド・ゼロ)を訪れた。ひざまずいて黙祷(もくとう)をささげ、生存者や犠牲者の遺族、警官、消防士らの代表を前に「神よ、我々の暴力的な世界に平和をお与え下さい」と祈りの言葉を述べた。

 午後にはヤンキースタジアムで約6万人の信者らを前にミサを行い、「自由の恩恵を賢く使おう」と訴え、6日間の訪米を締めくくった
URL:http://www.asahi.com/international/update/0421/TKY200804210291.html

0419 国連でローマ法王演説 人権・人道「保護する責任」強調 [朝日]

2008年04月19日01時06分
 【ニューヨーク=松下佳世】訪米中のローマ法王ベネディクト16世は18日、国連総会で演説した。人権侵害や人道危機から人々を守るため、「保護する責任」に基づく国際社会の介入の必要性を強調。「多国間の合意が少数の決定に従属し、危機にさらされている」として、大国の単独主義に警鐘を鳴らした。

 法王の国連訪問は、95年の前法王ヨハネ・パウロ2世以来13年ぶり4度目。演説では「世界の課題は国際社会に集団的行動を求めている」として、紛争の発生と拡大を防ぐための国連の役割に期待を示した。開発問題にも触れ、国際社会の支援なくしては「アフリカの国々はグローバル化の否定的影響しか受けられない危険がある」と警告した。また、基本的な人権としての信教の自由を訴え、宗教間対話を促した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0419/TKY200804180384.html

0416 ローマ法王が初訪米 ブッシュ大統領、異例の厚遇 [朝日]

2008年04月16日11時01分
 【ワシントン=梅原季哉】ローマ法王ベネディクト16世は15日、05年の就任後初めての訪米のため、ワシントンに到着した。ブッシュ米大統領は、首都郊外のアンドリュース空軍基地まで自らが出迎えた。これまでどんな外国要人の訪米の際もみせなかった厚遇ぶりで、敬意を表した。

 AP通信によると、法王は専用機の機中での同行記者団との会見で、ここ数年米国で問題化してきたカトリック聖職者らによる少年への性的虐待スキャンダルについて「非常に恥ずかしく思う」と述べ、再発防止のため全力を注ぐ考えを示した。

 法王は16日がちょうど81歳の誕生日にあたり、この日はホワイトハウスで公式の歓迎式典に臨んだ後、ブッシュ氏と会談する。米国滞在中、ワシントンに新築されたばかりの野球場ナショナルズ・パーク、ニューヨークのヤンキースタジアムでそれぞれミサを行うほか、18日には国連本部でも演説する。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0416/TKY200804160069.html

1223 ブレア前英首相がカトリックに改宗 [朝日]

2007年12月23日20時57分
 英メディアによると、英国のブレア前首相は21日にロンドン・ウェストミンスターの大司教館で行われたミサでカトリックに改宗した。

 ブレア氏は英国国教会の信者だったが、首相在任中からカトリックのシェリー夫人や子供らとともにカトリック教会のミサに出席していた。法的定めはないが、カトリックの首相は過去におらず、ブレア氏の改宗は在任時から取りざたされていた。首相時代、ブレア氏は国王の名代として英国国教会の大主教を任命する立場にあった。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1223/TKY200712230140.html

0922 法王、米国務長官との会談拒否 イラク戦争で対立が理由? 英BBC報道 [赤旗]

 【ロンドン=岡崎衆史】英BBC放送(電子版)は十九日、米国のライス国務長官がローマ法王ベネディクト十六世の八月の休暇中にイラクと中東問題での会談を申し入れたの対し、ローマ法王庁(バチカン市)側が断っていたと報じました。

 法王庁当局者の話として伝えたもので、BBCはその理由として、イラク戦争をめぐるバチカン側と米国の対立があるとの見方を示しています。

 BBCは法王側による会談拒否の理由を次のように指摘しました。

 一つは、二〇〇三年三月のイラク開戦直前、当時の法王ヨハネ・パウロ二世が特使を送ってイラク戦争の道徳的な誤りを指摘し開戦を思いとどまるよう説得しようとしたのに対して、ブッシュ政権が耳を貸さなかったからだとしています。

 また、バチカン側が米国に対して、イラクのキリスト教徒の権利を保護するように求めたのに対し、米国側が拒否したことを挙げています。

 BBCは、イタリアの有力紙が会談拒否をバチカンによるブッシュ政権冷遇の例とみていることを紹介。ただ、バチカン筋はBBCに、法王は八月の休暇中に通常政治家とは会談しないと釈明しているとのことです。

 ライス長官は、法王に会えず、ベルトーネ枢機卿と電話で会談したといいます。
URL:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-21/2007092107_03_0.html

0524 ローマ法王、南米での発言「修正」 先住民への伝道巡り [朝日]

2007年05月24日16時55分

 ローマ法王ベネディクト16世は23日、定例のバチカンでの一般謁見(えっけん)で、1492年のコロンブス到達以降の南米でのキリスト教布教について「伝道の歴史の暗い側面を無視することはできない」と述べた。法王はブラジル訪問中の13日、「先住民は聖職者の到来を歓迎した」と語り、「虐殺や奴隷労働の歴史を無視した」と批判を受けていた。事実上修正した形だ。

 法王は「我々は先住民が被った苦しみと不公正を無視してはならない」とも語った。

 法王は13日、司教協議会の演説で「福音を説くことでコロンブス到達前の文化の自主性を奪ったことはなく、外国文化の押しつけでもなかった」などと語っていた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0524/TKY200705240320.html

0514 ローマ法王、グローバル化に伴う貧富の格差拡大に警鐘 [朝日]

2007年05月14日11時03分

 ブラジルを訪問していたローマ法王ベネディクト16世は13日、サンパウロ郊外で開かれたラテンアメリカ・カリブ司教協議会で演説し、経済のグローバル化に伴い、貧富の格差が拡大していると警鐘を鳴らした。一方で、中南米での急進左派政権の台頭にも懸念を示した。法王は同日夜、5日間の滞在を終えてローマに向けて出発した。

 ロイター通信などによると、法王は資本主義、共産主義がともに人々を教会の価値観から遠ざけた、と指摘。「共産主義は経済と環境の破壊を招き、精神の破壊を残した」と批判するとともに「西側社会でも貧富の格差が増大し、薬物やアルコールが人間の尊厳の堕落を招いた」と述べた。

 規制緩和と市場原理を重視する新自由主義や、経済のグローバル化について「社会は、途方もない貧困と収奪と向き合い続けている」と懸念を表明した。

 一方で、「中南米は民主主義に至ったが、権威主義の懸念が残る」とも述べた。教会の姿勢にも干渉しているベネズエラの左派チャベス政権を念頭に置いたとみられる。

 中南米は貧困救済のために教会が積極的に社会、政治にかかわろうという「解放の神学」が育った土地だが、法王は以前からこの考えを批判してきた。この日も「教会は貧しき者の守護者だ」と述べながら、その役割は「政治的指導者でも社会運動でも経済システムでもない。それは神の愛、キリストの死と復活への信仰だ」と述べ、政治と距離を置く姿勢を強調した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0514/TKY200705140083.html

0917 イスラム教「侮辱」発言、法王自ら謝罪 [読売]

 【ローマ=松浦一樹】ローマ法王ベネディクト16世がイスラム教に侮辱的とされる発言をしてイスラム諸国の猛反発を招いている問題で、法王は17日、離宮があるローマ郊外のカステルガンドルフォで、「私の発言がイスラム教徒への攻撃と受け止められ、(イスラム諸国で)様々な反応を引き起こしたことを遺憾に思う」と謝罪した。

 法王が自らの発言について、直接謝罪するのは極めて異例。

 法王は謝罪した上で、12日にドイツで行った神学講義での発言の意図が正しく伝わらなかったとし、「預言者ムハンマドが邪悪と残酷をもたらした」という東ローマ帝国皇帝の言葉の引用について、「私個人の見解を述べたものではない」と釈明し、「宗教間の対話を呼びかけた発言の真意が伝わることを望む」と述べた。

 法王庁は16日、ベルトーネ国務長官(首相に相当)が法王に代わって謝罪声明を発表していたが、イスラム諸国からは、法王自ら謝罪しなければ受け入れられないとの声が上がっていた。

(2006年9月17日21時48分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060917i313.htm

0916 ローマ法王発言:「遺憾」と事実上の謝罪 早期収拾図る [毎日]

 【ローマ海保真人】ローマ法王ベネディクト16世は16日、「聖戦」批判の発言がイスラム教徒の不快感と反発を招いていることについて「遺憾」の意を表明した。法王庁(バチカン)のベルトーネ国務長官(首相に相当)が声明の形で発表した。法王が事実上、謝罪したもので、異例と言える。バチカンはイスラム社会からの反発と謝罪要求の高まりに対して、事態の早期収拾を図ったとみられる。

 長官は「法王は演説の一部がイスラム教徒の感情を害したことを、非常に遺憾に思っている」と述べた。また、法王がイスラム教徒を尊重していることを強調したうえで、法王が「発言の真意をくみ取ってほしいと希望している」とも伝えた。

 法王は12日、訪問先ドイツでの演説で「ジハード(聖戦)は神に反する」と、テロの宗教的根拠を否定。更にイスラム教の預言者ムハンマドが「戦いの指揮により邪悪と残酷さをもたらした」という、14世紀のビザンチン帝国皇帝の言葉も引用した。

 発言後、パキスタン下院が15日に法王に発言撤回を求めるなど、反発はイスラム各国に急速に波及。AFP通信によると、16日にはイスラム諸国会議機構(56カ国と1機構)の議長でもあるマレーシアのアブドラ首相も、非同盟諸国首脳会議のため訪れているキューバのハバナで「法王は世界中のイスラム教徒の感情を傷つけた。軽く考えるべきではない」と撤回を要求した。

 また、エジプト・カイロのイスラム教スンニ派最高権威機関アズハルの総長、タンタウィ師は「(法王の発言は)イスラム教に対する全くの無知をさらけ出した」と強い憤りを表明。アフガニスタンでは、イスラム原理主義勢力のタリバンが「明らかに、米国のブッシュ政権など西側によってイスラム教徒に対し行われている十字軍戦争の一部だ」と非難した。

 さらにパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のナブルスでは16日、カトリックと英国国教会の二つの教会に複数の火炎瓶が投げつけられ、壁などに焼け焦げた跡が残った。

 こうした状況に、米紙ニューヨーク・タイムズは16日付社説(電子版)で「多くのイスラム教徒にとって聖戦とは精神的な戦いであり、暴力への呼びかけではない。法王は、深く、説得力のある謝罪をする必要がある」と指摘していた。

毎日新聞 2006年9月16日 21時55分 (最終更新時間 9月16日 23時00分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060917k0000m030104000c.html

0916 法王のジハード批判発言にイスラム諸国の反発相次ぐ [朝日]

2006年09月16日11時10分
 ローマ法王ベネディクト16世がイスラム教の聖戦(ジハード)について批判的な発言をし、イスラム諸国に反発が広がっている。バチカンは14日、「ジハード論議を意図したものではない」と釈明したが、各地のイスラム宗教指導者らは謝罪を要求。教会内には、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画が欧州の新聞に掲載され、イスラム諸国で暴動が起きた今年初めのような騒ぎに発展するのではないか、と懸念する声も出ている。

 法王は母国ドイツを訪問中の12日、南部のレーゲンスブルク大学で30分余りの講義を行い、14~15世紀のビザンチン帝国マヌエル2世パレオロゴス皇帝の「ムハンマドが新しくしたことを見せてみなさい。邪悪と冷酷しか見つからないだろう」という言葉を引用。「暴力による布教は論理的ではない。暴力は神の本質と両立しない」などと話し、聖戦を批判した。

 これに対し、パキスタン議会は15日、「ローマ法王の侮辱的な発言はイスラム世界の感情を傷つけた」として、発言の撤回と謝罪を求める決議を全会一致で採択。エジプト最大のイスラム政治組織「ムスリム同胞団」のムハンマド・アーキフ団長は、法王が謝罪しなければバチカンとの外交関係を断絶するようイスラム諸国に呼びかけた。

 パレスチナ自治区ガザでは15日、イスラム過激派ハマスのハニヤ首相が「法王発言は真実に反しており、我々の信仰心に火を付けるものだ」と強く非難した。ガザでは同日、キリスト教青年組織とギリシャ正教会の建物がある一角で四つの小型爆弾が爆発。けが人などはなかった。法王発言との関連は不明。クウェートやイランなどでも、有力な宗教指導者らが「法王はイスラム教について無知だ」と非難する声が高まっている。

 法王は11月28日から12月1日まで、初のイスラム国訪問としてトルコのイスタンブール行きを予定している。しかし、ANSA通信によると、トルコ政府宗教局の最高責任者が「西側世界の経済力に支えられた者の高慢な態度を示した発言。悪意に満ちている」と述べ、法王訪問に反対する意向を示したという。

 バチカンは14日、「法王は宗教的な動機による暴力を明確に、完全に否定することが最も大切だと考えている。ジハードやイスラム教の教義に関する踏み込んだ議論を意図した発言ではない」との声明を発表し、事態の沈静化に努めている。ただ、教会関係者からは「発言には常に注意深い法王がなぜ、イスラム原理主義への批判に踏み込んだのか」と疑問の声も聞かれた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0916/006.html

0915 イスラムは「邪悪」と発言 ローマ法王発言に怒り広がる [朝日]

2006年09月15日19時41分
 ローマ法王ベネディクト16世が、イスラム教が本質的に暴力を容認する宗教であるかのような発言をし、イスラム諸国から怒りの声が相次いでいる。2001年9月の米同時テロ以来、欧米の一部にはイスラムの教義そのものに暴力の原因を求める議論があり、イスラム教徒の神経を逆なでしてきた。パキスタン議会は15日、法王に発言の撤回を求める非難決議を全会一致で採択した。

 ローマ法王は12日、訪問先の母国ドイツの大学で行った講義で、東ローマ帝国皇帝によるイスラム批判に触れ、「(イスラム教開祖の)預言者ムハンマドが新たにもたらしたものを見せてほしい。それは邪悪と残酷だけだ」などと指摘。その上で、イスラムの教えるジハード(聖戦)の概念を批判した。(時事)
URL:http://www.asahi.com/international/update/0915/010.html

0529 ローマ法王:アウシュビッツ訪問 和解と平和呼びかけ [毎日]

 【オシフィエンチム(ポーランド南部)会川晴之】ポーランド訪問中のローマ法王ベネディクト16世は28日、最後の訪問先としてナチス・ドイツが設置したアウシュビッツ(現オシフィエンチム)強制収容所跡地を訪問した。法王は「ドイツ人の法王として、この地を訪問しないわけにはいかなかった」と語り、和解と平和の実現を呼びかけた。

 法王は午後5時(日本時間29日午前0時)過ぎに同跡地に到着した。多数の収容者が銃殺された「死の壁」の前で祈りをささげ、同収容所で過ごした人々と言葉を交わすなどユダヤ教徒との和解を目指した。この後、法王は隣接するビルケナウ収容所跡地に移り、虐殺された人々を追悼する碑の前での式典に臨んだ。

 法王は、イタリア語で「この地で未曽有の大量殺りくがあったことは、キリスト教徒として、ドイツ人の法王として耐え難いことだ」と述べた上で「和解の実現を切に願う」と平和の実現を呼びかけた。

 ローマ法王の同収容所訪問は、ポーランド出身の故ヨハネ・パウロ2世が79年に訪問して以来2度目。ベネディクト16世は法王就任前の79年、80年の2回、訪問している。

 ポーランドのカトリック教会は、反ナチス、反社会主義運動で中核的な役割を果たしたのに対し、ドイツのカトリック教会やバチカンはナチス・ドイツの行動を積極的に批判しなかった経緯がある。また法王は青年時代、ナチスの青年組織に所属した過去があり、同収容所訪問は、さまざまな意味で重荷を負うものだった。

 ドイツの多くのメディアは「法王はとても勇気がある」(シュベービッシェ新聞)などとアウシュビッツ訪問を好意的に受け止めた。ただドイツのDPA通信社は「バチカンが『(ナチスの)蛮行に沈黙していた』との批判や、ユダヤ人に敵対してきた点は取り上げていない」と批判した。
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060529k0000e030014000c.html

0407 パピルス束は1700年前の「ユダの福音書」写本と確認 [朝日]

2006年04月07日12時00分
 米国の科学教育団体、ナショナル・ジオグラフィック協会(本部ワシントン)は6日、70年代にエジプトで発見され古美術商の手にあったパピルス紙の束が、同協会の支援を受けた専門家らによる修復・鑑定作業の結果、初期キリスト教の幻の外典「ユダの福音書」の約1700年前の写本であることが確認された、と発表した。

 写本は、イエス・キリストを処刑されるよう引き渡した「裏切り者」として聖書で描かれてきた「イスカリオテのユダ」が師と秘密裏に交わした会話録とされる。ユダの行為が、実はイエスの一番弟子として本人の依頼に従い、「救済」を完成させる役目を負った善行だったと主張している。キリスト教が正統としてきた教えとは正反対の内容で、話題を呼びそうだ。鑑定分析に携わった宗教学者らは、その主張が史実かどうかは議論が分かれるとしながらも、「初期キリスト教の多様性を示す非常に重要な発見だ」と話している。

 同協会の発表では、文書は最初、エジプト中部の砂漠地帯で見つかった。パピルス紙13枚の表裏に、インクでコプト文字(エジプトのキリスト教徒が使った古代文字)で記されていた。買い手がつかない長年の間、米国の銀行の金庫の中で保管されていたため、激しく傷み、01年に作業が始まった段階ではさわっただけで粉々になりそうな状態だったという。

 放射性同位体による年代測定では、紀元後220~340年という結果が出た。さらに、同協会が支援した国際的な専門家チームが、インクの成分や紙の画像分析、文章の構造や文法、文字の書体などの分析も加えて、3~4世紀の文書で後世の修整は加えられていないと結論を出した。

 コプト学の権威、スイスのロドルフ・カッセル博士らが、ジグソーパズルのように1千以上の断片に分かれた文書をつなぎ合わせ、約5年をかけて約8割を解読することに成功した。紀元後2~3世紀に書かれたギリシャ語の原文からの翻訳とみられるという。

 同協会の依頼を受けた顧問委員会のメンバー、クレイグ・エバンズ氏(新約聖書学)は朝日新聞に対し、「この福音書が描くイエス像は異端とされた『グノーシス派』の信仰に基づくもので、歴史的な事実を反映しているとは私は考えない。だが、ユダの人物像については新たな材料を提供する重要な文献だ」と語った。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0407/006.html

0328 イスラム教から改宗、死刑の恐れの男性釈放 アフガン [朝日]

2006年03月28日19時59分
 イスラム教からキリスト教に改宗したことが罪に問われ、死刑となる恐れのあったアフガニスタン人男性アブドゥル・ラフマン氏(41)が27日夜、釈放された。アフガン司法当局が28日明らかにした。ラフマン氏は外国への亡命を希望しているという。

 3月末の予審で、ラフマン氏の家族が「精神的に問題がある」と証言。同氏は病院で検査を受けていた。AP通信によると、検察官は「裁判に耐えられない状態」として起訴を見送った。

 イスラム教国のアフガンでは、他宗教への改宗はイスラム法(シャリア)によって死刑となる恐れがあり、欧米各国が懸念を強めていた。アフガン復興に協力する各国との関係悪化を避けたいカルザイ大統領の意向が働いたとみられる。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0328/008.html

0326 改宗男性に「慈悲」を 法王、アフガン政府へ書簡 [共同]

 【カブール26日共同】バチカンからの報道によると、ローマ法王庁は25日、イスラム教からキリスト教への改宗が罪に問われて拘束され、極刑の危機に直面しているアフガニスタンの男性(41)をめぐり、ローマ法王ベネディクト16世がアフガンのカルザイ大統領に「慈悲」を求める助命の書簡を送ったことを明らかにした。
 アフガンはイスラム教が国教で、シャリア(イスラム法)では改宗は極刑にも相当する大罪だが、書簡は「アフガンの憲法も認めている」として、男性の「人権尊重」を求めているという。
 ブッシュ米大統領をはじめ、欧州諸国もカルザイ大統領に既に善処を要請、AP通信などによると、男性は近く釈放されるとの見方も出ている。
 しかし、アフガンの宗教界は「(イスラム教の聖典)コーランは明確だ。結論は死しかあり得ない」と欧米の介入に反発、釈放されれば暴動となるとしており、混乱が広がる可能性もありそうだ。
URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006032601000166

0306 WCC大会、カトリックやペンテコステ派との関係強化図る [ネットより]

メールマガジン「世界キリスト教情報」 2006年3月6日(月)第792信(週刊・総合版)
(抜粋)
【ポルトアレグレ(ブラジル)=ENI・CJC】世界教会協議会(WCC)は7年に一度開く大会の第9回をブラジル南部のポルトアレグレで2月14日から23日まで開催した。最終日に採択された活動方針は、未加盟のローマ・カトリック教会、ペンテコステ派、福音派諸教会との関係強化を意識したものとなった。
 「教会の目に見える一致への探究がWCCの核心だ。私たちの究極のビジョンは、私たちが、神の恵みにより、キリストの教会の目に見える統一を達成することであり、主の食卓で互いを歓迎し、それぞれの聖職の務めを認め、世界の和解に全力を尽くせることである」と活動方針は述べている。
 ラテンアメリカ(中南米)初の開催であったことを受けて、大会では、「不正、不当、不道徳」として地域の債務負担軽減を呼び掛けた。国連統計によると、ラテンアメリカ住民の4割が極貧状況にある。
 今回、中央委議長に選出されたワルター・アルトマン氏はブラジル、サミュエル・コビア総幹事はケニア、とWCC指導部は第三世界出身者で固められており、大会参加者は、WCCがグローバル化と経済的不公平に関する今後の議論で、南半球の声を明確に代弁することになる、と見ている。
 カトリック教会はWCCに加盟していないが、多くの分野で協力関係にあり、大会に宛てたメッセージで教皇は、WCCとの「堅固なパートナーシップ」の必要性について言及した。
 参加者の中には、選出後に教皇がキリスト教一致達成への「具体的な手段」の必要性について語ったことを想起する人もいる。オブザーバーとして参加したバチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会議長のヴァルター・カスパー枢機卿は、イースター(復活祭)を同日に祝うこと、相互に洗礼を認めることなどが挙げられると言う。それは議長を退任したアルメニア使徒教会のカトリコス・アラム一世の見解に沿ったものだ。WCC大会は、次大会までにこれらの問題で「具体的進展」を期待する、と述べている。
 問題は、ただ教皇ベネディクト十六世自身にある。それは教理省長官当時、プロテスタント諸派は、言葉の「厳密な意味」では教会ではないとした声明を発表していること。
 独ルーテル教会のマルゴット・ケスマン監督は「言葉の完全な意味で相互に教会として認められないなら、さらなる一致を世界の人々に呼び掛けることは非常に困難」と指摘する。
 この懸念は、急成長を見せているペンテコステ派の代表も示している。その多くはWCCに加盟していない。「無条件で、また教会を一流と二流に分けずに相互に受け入れる必要がある」と、アルゼンチンのペンテコステ派ノルベルト・サラッコ牧師は言う。
 大会前にWCC指導者は、諸宗教間対話の重要性を強調していたが、それはイスラム教預言者ムハンマドを風刺した漫画をめぐり世界的な抗議と暴力が起きて裏付けられることになった。
 大会は、暴力的抗議活動とともに漫画刊行を遺憾とし、加盟教会に、それらの宗教への攻撃に対し非暴力抗議に加わるよう呼びかけた。「ムハンマドの漫画掲載に関し、キリスト者とイスラム教徒の間の対話と協力を強化することが重要」と大会は指摘した。
 一方で、中東やパキスタンなどの小さなキリスト者共同体の苦況と勇気を認識するように、と英国国教会の最高指導者ローワン・ウィリアムス大主教(カンタベリー)が発言した。「西欧や国際会議の居心地の良さの中にあるような“対話”の状況ではない。非常に危険で複雑な環境で、信頼を築き、また築き直すという苦難な業だ」と言う。
 大会は、WCCの「暴力克服の10年」運動の中間点で開催されたことから、ノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ大主教とアドルフォ・ペレス・エスキベル氏が主導し1000人強が参加してポルトアレグレ市街を行進した。
 「ベルリン行進でベルリンの壁は取り壊された。南ア行進でアパルトヘイトは終わった。今、私たちはポルトアレグレを行進する。そして、暴力は終わるだろう」とツツ氏は語った。

0306 ロシア正教総主教、ハマス代表と会談 和平対話呼びかけ [朝日]

2006年03月06日10時22分
 パレスチナ自治評議会選で過半数を占めたイスラム過激派ハマスの政治部門幹部メシャール氏が5日、モスクワ市内でロシア正教会のアレクシー2世総主教と会談した。ハマスをロシアに招待したプーチン大統領自身は、イスラエルや米国の反発を受けて会談を見送ったが、ロシア正教会トップとの会談は容認することでハマスに配慮を示した。

 ロシア正教会の総主教はカトリックでのローマ法王に相当し、会談はハマス側への異例の厚遇といえる。アレクシー2世は「民主的に選ばれたハマス代表団に敬意を表する」と述べた。また、イスラエルと和平対話を行うよう呼びかけた。

 一方プーチン大統領は同日、米国のブッシュ大統領とイスラエルのオルメルト首相代行に電話をかけ、ハマスの招待に理解を求めた。しかし、イスラエル首相府によると、オルメルト氏はロシアの行動について「誤りだ」と指摘。「ハマスの対話を拒否する姿勢を奨励しただけだ」と不快感をあらわにした。

 ロシアはラブロフ外相が3日、メシャール氏と会談した。ロシア側には、自治評議会選で圧勝したハマスとの対話のチャンネルを開くことで、中東和平でより大きな役割を果たしたい狙いがあったが、イスラエルの強い反発を招いたことは誤算だった。チェチェンなどロシア国内のイスラム系過激派組織を巡る情報交換などの協力関係に影を落とす可能性もある。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0306/003.html

0223 バチカン・香港橋渡しに意欲 新枢機卿の陳司教 [朝日]

2006年02月23日19時32分
 ローマ法王ベネディクト16世が22日新しい枢機卿に選出すると発表したカトリック香港教区の陳日君司教(74)は23日、記者会見し、「バチカンと中国が断交状態にあるのは不自然だ」として橋渡し役を果たす意欲を示した。中国政府が求めている台湾との断交について「法王庁には応じる用意もある」と述べた。

 中国政府がバチカンに求めている台湾との断交、中国政府公認教会「天主教愛国会」への不干渉について、「応じる用意はあるが問題は単純ではない。少しずつ前進する必要がある」とした。

 陳司教は中国や香港の民主化、人権問題をめぐるきたんのない言説で知られ、香港政界にも大きな影響力を持つ。89年から96年まで中国各地の神学校で教えた経歴から、中国本土のカトリック関係者にも幅広い人脈を持つと言われる。

 香港教区から枢機卿が選ばれるのは88年以来2人目。
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0221 「宗教とシンボルは尊重を」 風刺漫画問題でローマ法王 [朝日]

2006年02月21日12時26分
 ローマ法王ベネディクト16世は20日、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画問題に触れ、「人類の平和と相互理解のためには、宗教とその象徴を尊重することが必要だ」と語った。イスラム教を国教とするモロッコの駐バチカン新大使との会談で発言した。

 法王は一方で、「不寛容と暴力は挑発への回答として正当化されない。宗教の神聖な原則に背くからだ」と、イスラム圏で続く群衆の暴徒化を批判した。法王は「地中海は民族や文化の出会いと対話の場になることを期待されている」とも述べ、欧州とアラブ世界の相互理解を促した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0221/008.html

バチカン、中国人司教4人を招待 中国側は応じぬ構え [朝日]

2005年09月24日08時17分
 10月2日からバチカンで始まる世界代表司教会議の総会に、ローマ法王ベネディクト16世が4人の中国人司教を招いたことが、世界中の信者らの注目を集めている。中国側は最終的に参加を認めないとみられるが、54年間も断交しているバチカンと中国の「関係修復の兆し」と期待する声がある。一方で「試みは時期尚早で、修復には逆効果だ」との見方も出ている。

 同会議は、法王と司教らとの関係を深め、問題を話し合うことなどを目的に、数年ごとに開かれる。各国から集まる代表とともに、法王が特別に指名する司教も参加する。今月9日に発表された法王の指名リストに記載されたのは36人。バチカンの活動に携わる枢機卿らの名前が並ぶなか、中国から4人の司教の名前が含まれていたことから、バチカン内でも驚きの声が上がった。

 中国では、法王だけが持つ司教の任命権を「内政干渉」として認めていない。その代わりとして政府系組織「中国天主教愛国会」が「中国人による自治や財政的自立」を掲げて活動している。約500万人の信者がおり、58年からバチカンとは無関係に独自の司教を選出している。


 これに対し、49年の共産党政権誕生後も法王に忠誠を誓う聖職者や信者は約1千万人いるとされ、彼らの活動は「地下教会」と呼ばれている。

 前法王ヨハネ・パウロ2世はかつて、98年に開かれた同司教会議のアジア特別臨時総会に「愛国会」所属の2人を招こうとして失敗したことがあった。今回招かれた4人は「愛国会」「地下教会」が2人ずつとみられる。バチカンが初めて同時に双方から招こうとした点も、驚きを持って受け止められている。


 中国事情に詳しいバチカン関係者によると、愛国会と地下教会はかつて「当局の圧力に屈した裏切り者」「国情に合わせて布教に努めることが大切」と非難し合っていたが、最近では関係改善の兆候が見られる。近年は愛国会も「精神的指導者としての法王」の存在を認めており、特に若い世代では「二つの教会」の線引きがあいまいになっているという。

 さらに、愛国会が任命した司教の中には、極秘にバチカンと接触して法王の承認を受けるケースも多い。あるバチカン幹部は「愛国会司教の8割以上は法王も承認している」と明かす。

 こうした現状から、今回の招待は、前法王の悲願でもあった外交関係樹立を目指すバチカンが中国を揺さぶりにかかった試み、とみる関係者も多い。もともとバチカン側には、当局による身柄拘束などの弾圧から地下教会を解放したい思いが強い。北京五輪を控え、人権問題などのイメージアップを図りたい中国側の現状を好機とみた作戦の可能性がある。

 これを機に話し合いが進めば、両者の関係修復へ大きく動く可能性があるとみられる。

 もっとも、愛国会幹部はAFP通信に「外交ルートで交渉しているうちにバチカンが公表してしまったのは遺憾であり、理解できない」と批判。中国から参加しない方針を示した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0924/004.html


「神のウッドストック」 ローマ法王が独で百万人ミサ [朝日]

2005年08月22日00時07分
 ドイツのケルンを訪問中のローマ法王ベネディクト16世(78)は21日午前10時(日本時間同日午後5時)から、世界中のカトリック教徒の若者たちが集う行事「世界青年の日」の締めくくりとなるミサを行った。ケルン郊外の巨大な野外会場に集まった約100万人に、法王は信仰の大切さを語りかけた。

 歓声をあげる若者らの姿に、独地元メディアは「ラブ・アンド・ピース」を合言葉に米ニューヨーク州で69年に開かれたロックフェスティバルをもじって「神のウッドストックだ」と報じた。
TITLE:asahi.com:「神のウッドストック」 ローマ法王が独で百万人ミサ - 国際
DATE:2005/08/24 15:46
URL:http://www.asahi.com/international/update/0822/001.html


教会一致運動:創設者のロジェ氏刺殺される 仏の共同体で [毎日]

 【パリ福島良典】フランス・ブルゴーニュ地方にあるキリスト教の教会一致運動を進める共同体で16日、共同体の創設指導者のブラザー・ロジェ氏(90)がルーマニア人女性(36)に刺殺された。

 教会一致運動はカトリック、プロテスタント、東方正教会などに分裂したキリスト教諸派の対話と和解を目指す動き。共同体広報官によると、容疑者の女性は約2500人が参列した教会の礼拝中、合唱団に紛れ込み、ナイフでロジェ氏を襲った。女性は「殺すつもりはなかった」と殺意を否定しているという。

 スイス生まれのロジェ氏(本名ロジェ・シュルツ氏)はプロテスタントの牧師時代の1940年、ブルゴーニュ地方のテゼに教会一致運動の共同体を開き、キリスト教世界内部の和解と融和の実現に生涯をささげた。88年にはユネスコ(国連教育科学文化機関)平和賞を受けた。

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