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[[●パレスチナ・イスラエル06Ⅱ③]]から [[●パレスチナ・イスラエル06Ⅱ①]]へ #contents *0610 ハマス、攻撃停止を破棄 イスラエルに報復へ [共同]  【エルサレム10日共同】パレスチナ自治政府内閣を率いるイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門は9日、イスラエル軍の砲撃で市民に犠牲が出たことなどを受け、1月の評議会(議会)選参加前から守っていた対イスラエル攻撃停止を破棄するとの声明を出した。  ハマスが本格的に報復攻撃を再開すればイスラエルとの暴力の応酬が激化し、アッバス自治政府議長が求める対話路線への復帰は困難となる。議長はイスラエル承認などの賛否を問う住民投票を行い、ハマスの柔軟路線への転換を図る意向だが、投票の実施が危ぶまれるなど影響も出そうだ。 URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2006061001000435 *0610 イスラエル:ガザ北部の海岸を砲撃、36人死傷 [毎日]  【エルサレム樋口直樹】AP通信によるとイスラエル軍艦船が9日、パレスチナ・ガザ地区北部の海岸を砲撃し、海水浴中の子供や女性を含む少なくとも6人が死亡、30人近くが負傷した。また、同軍の空爆で3人が死亡した。  パレスチナ自治政府のアッバス議長は「虐殺」と非難した。イスラエル領へロケット弾を撃ち込むパレスチナ武装勢力に対しイスラエル軍はガザ北部を中心に砲撃や空爆で応じていた。 毎日新聞 2006年6月10日 1時11分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060610k0000m030193000c.html *0607 パレスチナ世論調査:「2国共存」提案…賛成77% [毎日]  【エルサレム樋口直樹】イスラエルとパレスチナの「2国共存」を柱とするアッバス・パレスチナ自治政府議長提案の政策文書について、77%のパレスチナ人が賛成していることが6日、ヨルダン川西岸自治区にあるビルゼイト大学の世論調査で分かった。議長は自治政府の内閣を掌握するイスラム原理主義組織ハマスに対し、政策文書を受け入れなければ住民投票で是非を問うと警告している。  また、世論調査ではハマスの支持率低下が顕著に表れた。4月の調査時より13ポイント低い37%となり、アッバス議長の支持母体・旧主流派ファタハと並んだ。ハマスはファタハの腐敗体質に対する批判勢力として支持を集めてきたが、3月に政権を発足させたことで自らが批判対象となり、支持率の低下を招いたとみられている。 毎日新聞 2006年6月7日 20時31分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060608k0000m030089000c.html *0606 イスラエル生存権の住民投票、ハマスに3日間の猶予 [読売]  【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治政府のアッバス議長は6日、和平交渉の代表権を持つパレスチナ解放機構(PLO)の執行委員会をヨルダン川西岸ラマッラで開き、イスラエル生存権をめぐる住民投票実施への承認を得た。  パレスチナ政治の混迷を打開するため、大きな賭けに出たものだ。ただ、議長はこの日予定していた投票日の発表は先送りし、イスラム原理主義組織ハマスにさらに「3日間の猶予」を与えることにした。  投票の日付発表が見送られたのは、混乱を懸念するアラブ諸国の要請を受けたものだ。住民投票は7月中にも実施される可能性があるが、内閣を率いるハマスは生存権承認を拒否し続けており、投票実施に向けてはなお曲折が予想される。  アッバス議長が住民投票実施に踏み切るのは、シリアに亡命中のハマス政治部門指導者、メシャル氏が生存権承認に「絶対反対」を表明し、ハマス側との妥協が不可能になったためだ。ハマス内では当初、住民投票を歓迎する声もあったが、メシャル氏の方針表明後はハマスは一斉に姿勢を硬化させた。 (2006年6月6日23時23分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060606id22.htm *0605 パレスチナ:住民投票めぐり緊張高まる ガザで5人死亡 [毎日]  【エルサレム樋口直樹】イスラエルとの「2国家共存」を目指す穏健派のアッバス・パレスチナ自治政府議長が提案したパレスチナ住民投票構想をめぐり、議長支持母体の旧主流派ファタハと内閣を主導するイスラム原理主義組織ハマスとの間で緊張が高まっている。ガザ地区では4日夜以降、ファタハ系とみられる武装集団とハマスの戦闘が相次ぎ、5人が死亡した。議長側は両陣営の溝が埋まらない場合、6日にも住民投票実施を決断すると警告、ハマス指導部に決断を迫っている。  ロイター通信によるとガザ南部ハンユニスで4日夜、ハマスの地元幹部らを乗せた車が銃撃され、幹部の義理の妹にあたる妊婦ら2人が死亡し、幹部と弟も大けがを負った。ガザ市でも同夜、ハマスと別の武装集団の間で銃撃戦が起き、3人の通行人が巻き添えで死亡した。ハマスはいずれもファタハが関与したと主張している。  5日には、ハンユニスにあるファタハ系「パレスチナ・テレビ」の事務所が武装集団に襲撃され、機材を壊された。目撃者の話では襲撃者は地元のハマス・メンバーとみられるが、ハマス指導部は否定。ガザ地区では緊張の高まりを受け、ハマスの武装メンバーが街中に再配備された。  アッバス議長はパレスチナ国家の領土をイスラエル占領下のヨルダン川西岸とガザ地区に限定し、イスラエルとの「2国家共存」を目指している。その背景には、イスラエルのオルメルト政権が計画している西岸からの一方的部分撤退で「国境」が画定される事態への強い懸念がある。議長の狙いは、国際社会が求める「共存」をパレスチナの総意として受け入れ、ひん死の和平プロセスを再生することにある。  だが、ハマスはイスラエルの生存権を認めず、同国領を含む「全パレスチナの解放」を最終目標に掲げる。ハマスにとって「2国家共存」の受け入れは自らの存在理由を否定しかねない。政治参加を通じて現実路線を模索するハマスだが、住民投票が実施されれば議長案が承認される可能性が高いだけに、苦しい選択を迫られている。 毎日新聞 2006年6月5日 21時24分 (最終更新時間 6月6日 0時33分) URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060606k0000m030111000c.html *0605 パレスチナ:ガザで衝突相次ぎ3人死亡 [毎日]  ガザ地区で4日、パレスチナ自治政府内閣を主導するイスラム原理主義組織ハマスとアッバス自治政府議長の支持基盤、ファタハの武装グループ同士による衝突が相次ぎ、少なくとも3人が死亡した。  2人が死亡したガザ市の難民キャンプではハマス幹部のハニヤ自治政府首相がファタハ幹部と会合を行っていた。  ガザ地区南部ハンユニスでは、ハマス活動家の乗った車がファタハとみられる武装グループに銃撃され、妊娠中の活動家の妻が死亡した。(エルサレム共同) 毎日新聞 2006年6月5日 10時38分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060605k0000e030025000c.html *0605 イスラエル首相、対パレスチナで交渉姿勢 [朝日] 2006年06月05日10時49分  イスラエルのオルメルト首相は4日、エジプトの保養地シャルムエルシェイクを訪問し、ムバラク大統領と会談した。共同記者会見で首相は、パレスチナとの和平交渉の再開を第一に望む姿勢を強調。その交渉努力が実らなかった場合は、ヨルダン川西岸からの部分撤退と国境の画定を一方的に進める構えを示唆した。  オルメルト首相がエジプトを訪問するのは5月の就任後初めて。大統領は、パレスチナが反対している一方的な国境画定について再考を促し、自治政府のアッバス議長との協議を進めるよう首相に求めたとみられる。  会見で首相は、イスラエルとパレスチナの2国家共存をめざす和平構想「ロードマップ」(行程表)の実現をめざす方針は今も原則的に変わりないことを表明。「その進展のためにパレスチナが定められた義務を果たすよう望む」と述べ、イスラム過激派ハマス主導下の政権が暴力の停止を実行するよう求めた。  そのうえでパレスチナ側の姿勢に変化がない場合は「別の道をとるほかない」と言明。当面は交渉を目指すものの、今後のイスラエルの判断次第で、パレスチナとの調整抜きでの国境画定に踏み切る可能性を示唆した。  首相はイスラエル紙に対しては今月末にもアッバス議長と会談する意向を示したが、この日の会見では具体的な見通しに言及しなかった。ムバラク大統領は5日にアッバス議長と会談する予定とされており、4日の会談結果を議長に伝えて、オルメルト―アッバス直接会談への調整を進めるとみられる。  一方、エジプトとイスラエルの間では、国境地帯で2日、エジプトの警察官2人がイスラエル部隊に射殺される事件が起きた。イスラエル側は警官たちが領内に侵入したとしているが、4日の会見冒頭で首相は「深い悲しみ」を表明。両政府は共同委員会を設けて調べることで合意した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0605/004.html *0605 パレスチナ政府、公務員給与支払い3か月ぶり再開 [読売]  【テルアビブ=三井美奈】パレスチナ自治政府のイスラム原理主義組織ハマス内閣は4日、米欧の援助停止で深刻な財政難に陥ったため3月以降停止していた公務員給与の支払いを一部再開した。  給与は、政府がイスラム諸国から集めた寄付金が“資金源”。公務員の中でも低収入の4万人を優先し、約1か月分の給与に相当する1500シェケル(約3万5000円)が銀行口座に振り込まれ、同日、ガザ市では銀行の現金自動預け払い機の前に長い行列ができた。ただ、残る公務員12万5000人については、支払いのめどが立っていない。  米欧は、ハマスがイスラエル生存権の承認などに応じないことを理由に援助を停止した。 (2006年6月5日12時2分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060605i103.htm *0531 イスラエルへ情報提供の疑い 2人を「処刑」 [朝日] 2006年05月31日21時28分  パレスチナ自治区のヨルダン川西岸北部にあるナブルスで30日、地元のイスラム過激派の情報をイスラエルに流したと疑われた男女2人が殺された。男性は難民キャンプの真ん中で過激派に「公開処刑」され、女性は親族だけが集まった病院の庭で、兄弟に射殺された。イスラエルのメディアが一斉に伝えた。  イスラエルの占領下にあるパレスチナでは地元の治安当局に対する住民の信頼が低く、イスラエルへの内通者を過激派が勝手に裁くことが許される風潮がある。  今回の「処刑」は、3月にナブルス近郊のバラタ難民キャンプで過激派3人がイスラエル軍に殺された事件をめぐって起きた。その中の1人の妻で4人の子持ちの女性(27)が、愛人の男性(24)と協力して夫の行動をイスラエル軍の情報機関に知らせたため、3人が狙われたと疑われた。  パレスチナ自治政府の旧主流派ファタハに所属する過激派「アルアクサー殉教者軍団」が男女を拘束し、男性の自供を得た後、バラタ難民キャンプに連れてきた。多数の住民の目の前で地面に倒した後、起きあがろうとしたところを数発撃った。住民からは喝采が上がったという。  女性は親族に引き渡され、一族の名誉を汚したとされて射殺されたという。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0531/013.html *0530 イスラエル、撤退後初めてガザで地上攻撃 [読売]  【エルサレム=三井美奈】イスラエル放送によると、イスラエル軍は30日未明、パレスチナのガザ地区北部を攻撃し、武装組織「イスラム聖戦」のメンバーら4人を殺害した。  昨年夏のガザ地区からの撤退後、イスラエル軍がガザで地上攻撃を行ったのは初めて。  軍報道官は、国軍は「イスラム聖戦」のロケット砲撃の拠点を、ミサイルと地上部隊を使って攻撃したと説明した。 (2006年5月30日20時30分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060530i113.htm *0529 レバノン国境で交戦、イスラエル軍が空爆 2人死亡 [朝日] 2006年05月29日00時49分  イスラエル軍とレバノンのイスラム教民兵組織ヒズボラは28日、国境をはさんで交戦し、ロイター通信などによるとヒズボラ側の1人が死亡した。イスラエル軍は同日、この交戦に先立ちレバノンの首都ベイルート郊外と東部のベカー高原の計2カ所でパレスチナ解放人民戦線総司令部派(PFLP・GC)の関連施設を空爆し、パレスチナ人1人が死亡、数人が負傷した模様だ。  軍は同日早朝にレバノン国境付近の基地がロケット弾攻撃を受け、兵士1人がけがをしたことへの報復だとしている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0528/009.html *0527 ハマスの部隊が撤退、ファタハとの衝突回避 ガザ [朝日] 2006年05月27日09時52分  イスラム過激派ハマスの主導するパレスチナ自治政府は26日、治安の最高権限を握るアッバス自治政府議長の命令に逆らってガザに展開していた独自の武装部隊を撤退させた。「緊張を緩和するため」としている。  約3000人のハマスの部隊は17日に展開して以来、議長に従う旧主流派ファタハ系の治安部隊との間で衝突を繰り返し、死者も出ていた。議長は解体を命令しているが、ハマス幹部のハニヤ首相は26日、部隊を存続させ、必要に応じて再配備する意向を表明した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0527/003.html *0526 アッバス議長警護に武器供与、イスラエル政府が容認 [読売]  【エルサレム=三井美奈】イスラエル政府は25日、パレスチナ自治政府のアッバス議長の警護隊に対する外国からの武器供与を認める決定をした。  国防省報道官は「議長が暗殺される危険があるため」と説明し、小火器と弾薬に限定して供与を認める、とした。  イスラエル政府はこれまで「武装組織に渡る恐れがある」として武器供与を認めていなかった。  パレスチナでは、議長の率いるファタハと、内閣を作るイスラム原理主義組織ハマスの武力衝突が相次いでいる。 (2006年5月26日19時4分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060526i211.htm *0525 アッバス議長、ハマスに「2国家共存」の受諾迫る [朝日] 2006年05月25日23時28分  パレスチナ自治政府のアッバス議長は25日、自治政府を主導するイスラム過激派ハマスに対し、イスラエルの存在を事実上認める「2国家共存」政策を受け入れるよう求めた。10日以内に同意しなければ、40日以内に住民投票にかけて決定する意向を表明した。ただ、ハマスが応じるかどうかは微妙で、旧主流派ファタハに所属する議長とハマスとの対立は重大な局面を迎えた。  ヨルダン川西岸のラマラとガザで対立の解決を目指す「国民対話」の会合が同日始まり、議長が演説。イスラエルの刑務所にいるファタハとハマスなどの幹部たちが今月10日に共同で作成した政策文書への支持を呼びかけた。  同文書は、(1)イスラエルが67年の第3次中東戦争で占領した西岸とガザ、東エルサレムにパレスチナの独立国家を樹立し、ファタハとハマスなど全勢力の挙国一致政権をつくる(2)イスラエルに対する抵抗闘争はこれらの地域の中に限定し、イスラエル領内での自爆テロなどを放棄する――などとしている。ハマスがこれまで拒否しているイスラエルとの「2国家共存」を認めるもので、イスラエルの存在を事実上容認することになる。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0525/014.html *0525 イスラエル軍が銃撃戦、4人射殺 パレスチナ本拠ラマラ [朝日] 2006年05月25日09時40分  パレスチナ自治政府の本部があるヨルダン川西岸ラマラの繁華街で24日、イスラエル軍が過激派「イスラム聖戦」の幹部を拘束しようとし、周辺の群衆と銃撃戦になった。パレスチナ人4人が死亡、約50人が負傷した。  軍はイスラム聖戦の幹部を拘束し、数時間後に引き揚げた。アッバス自治政府議長の報道官は、イスラエルが混乱を起こして将来の和平交渉を妨害しようとしている、と非難した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0525/004.html *0524 米大統領:イスラエル首相と会談、パレスチナ交渉再開に道 [毎日]  【エルサレム樋口直樹】ブッシュ米大統領とオルメルト・イスラエル首相の23日の初会談で、イスラエル・パレスチナ首脳交渉の再開に向け環境が整い始めた。だが、イスラエルはパレスチナ側窓口となる穏健派アッバス自治政府議長の指導力に懐疑的で、本格的な和平プロセスの進展のめどは立っていない。  オルメルト首相は「和平のパートナー不在」を理由に交渉を中断し、一方的なパレスチナ分離政策の実施を目指していた。しかし、議長との交渉再開を求める米欧からの「外圧」と、「合意抜きの占領地撤退」に反対する与党内からの「内圧」を受け交渉重視へ軌道修正を余儀なくされた。  首相はブッシュ大統領との会談後、「アッバス議長の誠意を受け入れる」と語り、近い将来の会談を約束したが、本音は別だ。訪米直前には米CNNテレビのインタビューで「政権担当能力がない議長が交渉できるのか」と酷評していた。  一方、アッバス議長は21日、エジプトでの国際会議で▽交渉権はパレスチナ解放機構(PLO)にある▽和平交渉の結果は住民投票で是非を問う--と言明、PLO枠外にあるイスラム原理主義組織ハマスは交渉を阻害しないとして交渉再開に自信を示した。  だが、自治区ではPLOを代表するファタハとハマスの権力闘争が激しさを増し、議長の指導力を疑問視する声は米欧からも上がっている。イスラエル紙ハーレツのアキバ・エルダー論説委員は「イスラエルにとり交渉再開の狙いは(分離政策実現のための)時間稼ぎだ」と分析する。 毎日新聞 2006年5月24日 22時15分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060525k0000m030128000c.html *0522 パレスチナ側との交渉圧力、内外から強まる イスラエル [朝日] 2006年05月22日10時20分  イスラエルのオルメルト首相は21日、就任後初めて訪米した。23日にブッシュ大統領と会談する。首相はパレスチナ自治区ヨルダン川西岸からの部分撤退と国境線の画定について、米政権の支持を求める方針とされていたが、そこまで踏み込まないとみられている。米政権が慎重な姿勢を取っていることと、パレスチナ側との交渉を求める圧力が国内外で強まっているためだ。  首相は4日の就任演説などで、西岸からの部分撤退とイスラエルの防衛に必要な国境の画定を交渉なしで一方的に行う意向を示唆してきた。だが、18日の米紙ニューヨーク・タイムズとの会見で「パレスチナ人との交渉や調整などをせずに、状況を変えることはないと思う」と述べ、微妙な変化を見せた。  イスラエル国内の報道によると、事前に米政権と協議した首相補佐官たちが「米政権は、パレスチナ自治政府のアッバス議長(大統領に相当)との合意に基づく国境線の画定などを求めている」と進言した。  米政府は、一方的な行動を取ればパレスチナの民衆が反発して穏健派の議長の立場が弱まり、自治政府を握るイスラム過激派ハマスに有利になることを懸念している、と見られている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0522/003.html *0521 イスラエル外相、アッバス議長と会談 ハマス政権後初 [朝日] 2006年05月21日20時24分  イスラエルのリブニ首相代理兼外相は21日、エジプトのシャルムエルシェイクでパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談した。イスラム過激派ハマスの政権が3月に発足して以来、閣僚レベルの会談は初めて。イスラエル国内の報道によると、外相は自治政府の大統領に相当する穏健派のアッバス議長とハマス政権を区別し、議長との交渉は続ける意向を伝えた。また、オルメルト首相と議長との首脳会談の準備を進めることでも合意した。  首脳会談が実現すれば、昨年6月に当時のシャロン首相とアッバス議長が行って以来となる。  外相は議長との会談で、イスラエル政府が同日、同国による経済封鎖や欧米の援助凍結で困難に陥っている自治区の病院に対し、医薬品や医療器具を直接提供する方針を決めたと伝えた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0521/008.html *0521 イスラエル軍、ガザでミサイル攻撃 幼児ら4人死亡 [朝日] 2006年05月21日19時31分  イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区のガザ市で空からミサイル攻撃をし、車に乗っていた過激派「イスラム聖戦」の幹部1人を殺害した。イスラエル国内の報道によると、幹部とは関係のない幼児とその母親、祖母の家族3人が近くを通りかかり、爆発に巻き込まれて死亡、別の幼児ら数人がけがをした。  イスラエル軍は、幹部が同国へのロケット攻撃にかかわっていた、としている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0521/004.html *0519 ハマスとファタハの治安部隊が衝突、4人負傷 [朝日] 2006年05月19日10時40分  パレスチナ自治区のガザ市で18日深夜から19日未明にかけて、自治政府を握るイスラム過激派ハマスと旧主流派ファタハの治安部隊同士が衝突し、4人が負傷した。イスラエル国内の報道によると、双方の治安部隊は市内でそれぞれの勢力を誇示し、緊張が高まっていた。  自治政府の大統領に相当し、ファタハに属するアッバス議長は18日、ハマスの治安部隊に撤退を命じていたが、ハマスのハニヤ首相が拒否していた。衝突の原因は不明だが、ガザ市内の警察署をハマスの部隊が取り囲み、銃撃戦が起きたという。  ハマスの治安部隊は約3000人で、シアム内相がアッバス議長の解散命令を無視して17日に発足させた。議長は自らの管轄下にある既存の治安部隊から数千人を動員し、ガザ地区全域に展開させていた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0519/005.html *0518 アッバス議長、ガザに治安部隊の展開を命令 [朝日] 2006年05月18日10時09分  パレスチナ自治政府で大統領に相当するアッバス議長は17日、ガザ地区全域に治安部隊の展開を命令した。ロイター通信などが伝えた。約6万人の治安要員のうち、少なくとも1万人近くが18日中に配置につくと見られる。イスラム過激派ハマスに属するシアム内相が17日、新たな治安部隊を発足させており、これに対抗した形だ。  議長は規定により治安の最高権限を握ることから、内相の独走を阻止しようとしてきた。  ところが、ガザでは17日までの数日間にハマスの活動家が相次いで射殺される事件が起き、内相は「(議長の属する旧主流派ファタハ中心の)現在の治安部隊は機能していない」と批判。イスラエルへのロケット攻撃などを繰り返す過激派「民衆抵抗委員会」のサムハダナ指導者が指揮する約3000人の新治安部隊の活動を開始した。  議長の対抗措置は、新治安部隊より多数の要員を展開することで、最高権限が議長にあることをガザ住民にアピールする狙いがあると見られる。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0518/006.html *0516 ロシア:プーチン大統領、パレスチナ議長と会談 [毎日]  【モスクワ町田幸彦】パレスチナ自治政府のアッバス議長は15日、ロシア南部ソチでプーチン・ロシア大統領と会談した。パレスチナでイスラム原理主義組織ハマス主導の新内閣が発足した後、同議長のロシア訪問は初めて。タス通信によると、パレスチナ側は会談で新たな財政援助を要請しなかったが、サルタノフ露外務次官は会談後「具体的な依頼があれば、実現に努める」と語り、ロシアがパレスチナ自治政府への支援を続ける方針を強調した。  アッバス議長はロシアの招待を受けて訪露した。会談の内容について、サルタノフ次官は「パレスチナとイスラエルの対話再開の重要性を確認した」と述べた。  プーチン政権は3月、ハマス政治部門指導者のメシャール氏をモスクワに招待するなど、独自の中東外交構築を目指している。欧米は自治政府への直接支援を停止したが、ロシアは1000万ドル(約11億円)の緊急支援を実施している。 毎日新聞 2006年5月15日 21時25分 (最終更新時間 5月15日 23時24分) URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060516k0000m030134000c.html *0516 ハマス方針と和平交渉は別 パレスチナ自治政府 [共同]  【ロンドン15日共同】AP通信によると、パレスチナ自治政府のアドワン難民担当相は15日、訪問先のノルウェーで、自治政府の対イスラエル和平交渉の法的権限はアッバス議長にあるとし、自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスがイスラエルの存在を認めない方針を示していることと和平交渉再開を関連付けるべきではないと述べた。  アドワン氏は、ハマスがイスラエルの存在を認めるかどうかについて「和平(交渉)は議長の職務であり、法的には意味がない」と強調した。  ハマス主導の自治政府発足で、イスラエルは穏健派のアッバス議長も含めパレスチナ側との和平交渉再開を拒否する方針を示している。 URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006051601000109 *0515 欧州連合:パレスチナ市民に直接援助 基金創設の意向表明 [毎日]  【ブリュッセル福原直樹】欧州連合(EU・25カ国)のソラナ共通外交代表は15日、イスラム原理主義組織ハマスが主導するパレスチナ自治政府への援助を停止した見返りとして、市民に直接援助を行う基金を創設する意向を表明した。16日までのEU外相会議で決定したい考え。  同代表などによると、基金は世界銀行などを窓口に、援助をアッバス自治政府議長の元に直接支払う計画。米政府も賛同しているが「米議会の承認が必要」(同代表)で、米の基金への参加は不確実という。パレスチナ政府職員(約17万人)の給与支払いが2カ月間、凍結されているが、当面、基金からは医療・教育補助などに限る方針だ。  EUは先月、ハマスがイスラエルの承認や暴力の放棄に応じないとして、援助を中止。援助予定だった3000万ユーロ(約42億3000万円)を凍結中だ。 毎日新聞 2006年5月15日 21時33分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060516k0000m030138000c.html *0515 イスラエル軍が7人射殺 西岸で過激派摘発作戦 [朝日] 2006年05月15日10時15分  イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸北部にあるジェニン周辺で過激派「イスラム聖戦」の摘発作戦を行い、2カ所で銃撃戦の末に計7人の活動家らを射殺した。イスラエル国内の報道によると軍は、射殺された一人が4月17日にテルアビブで起きた自爆テロを指揮した、としている。  銃撃戦は活動家らが隠れていた民家のまわりであり、近所の住民数人も巻き込まれて死亡したという。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0515/003.html *0511 ハマス、依然世論調査で高い支持率 [読売]  【エルサレム=三井美奈】パレスチナでイスラム原理主義組織ハマス内閣発足以来、経済は悪化の一途をたどっているが、10日発表された世論調査によるとハマスは依然高い支持率を維持している。  調査はヨルダン川西岸の民間調査機関「パレスチナ世論調査研究所」が4月27日から5月1日にかけて約700人を対象に実施。支持政党ではハマスが1位で38%を占め、アッバス議長率いるファタハの32%を上回った。その一方、「家計は苦しい」と答えた人が58%、「現在の生活に不満」と答えた人は59%だった。 (2006年5月11日1時29分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060510id22.htm *0510 パレスチナ暫定支援へ 中東和平4者が合意 [共同]  【ニューヨーク9日共同】中東和平を仲介する国連、米国、欧州連合(EU)、ロシアの4者による国連本部での外相級会合は9日、パレスチナ自治政府職員への給与遅配が深刻化していることなどを念頭に、パレスチナ住民に暫定的な直接支援を行う新たな枠組みをつくることで一致した。  米国やEUは、自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスに柔軟路線への転換を迫るため、自治政府への援助を停止。しかし約16万人の政府職員の給与支払いが滞る事態になり、地域経済にも大きな打撃を与えかねないことから、EUが一時的な支援の枠組みを提案。米国も最終的に譲歩した。 URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006051001000598 *0508 パレスチナでハマスとファタハ衝突、銃撃戦3人死亡 [読売]  【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治区のガザ地区南部ハンユニス近郊で8日、自治政府を率いるイスラム原理主義組織ハマスと、アッバス議長のファタハの武装組織間で銃撃戦が起き、3人が死亡した。  自治区内の治安組織掌握を巡る対立が武力衝突に発展したと見られ、3月のハマス内閣発足後、最悪の事態となった。  ハマス筋によると、今月初旬、ファタハ系武装組織がハマスの3人を拉致。報復としてハマス側がファタハの4人を拉致し一気に緊張が高まった。双方は7日夜、解決を目指して協議したが、対立がこじれて銃撃戦に発展。ハマスの1人、ファタハの2人が死亡した。  パレスチナ自治区では従来、ファタハが治安組織を掌握。ハマス内閣は発足後も治安組織を指揮することができず先月、ハマス主導の治安組織新設を発表。アッバス議長はこれを無効化する議長令を出して対抗し、自治区全土でファタハ、ハマス双方の緊張が高まっていた。  ハマス内閣は事態の沈静化を求めているが、ハマスの拠点であるガザ地区ではハマス、ファタハ双方の小競り合いが頻発しており、治安組織掌握をめぐってなお抗争が激化する恐れもある。 (2006年5月8日22時27分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060508id21.htm *0506 イスラエル軍がガザへミサイル攻撃 活動家5人死亡 [朝日] 2006年05月06日10時44分  イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区のガザ市でイスラム過激派「民衆抵抗委員会」の訓練基地を標的に空からミサイル攻撃をし、活動家5人を殺害した。イスラエルへのロケット弾攻撃を繰り返していることへの報復だとしている。4日にイスラエルのオルメルト首相が率いる連立政権が発足してから、初めてのミサイル攻撃となった。また、国防相に就任した平和活動家出身のペレツ労働党党首が、初めて許可した殺害作戦ともなった。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0506/004.html *0506 イスラエル、中道政党中心のオルメルト内閣発足 [読売]  【エルサレム=三井美奈】イスラエル国会は4日、3月の総選挙で第1党となった中道政党カディマを率いるオルメルト首相の組閣名簿を承認し、内閣は同日発足した。  リブニ外相は内閣ナンバー2の首相代理を兼任。ペレス元首相は副首相兼ネゲブ・ガリラヤ地域開発担当相、ペレツ労働党首は副首相兼国防相、カディマのヒルシェゾン前観光相は財務相にそれぞれ就任した。  パレスチナ自治政府のアッバス議長は同日、オルメルト首相に内閣発足を祝福する電話をかけた。 (2006年5月6日22時36分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060506id32.htm
[[●パレスチナ・イスラエル06Ⅱ①]]から [[●パレスチナ・イスラエル06Ⅱ③]]へ #contents *0610 ハマス、攻撃停止を破棄 イスラエルに報復へ [共同]  【エルサレム10日共同】パレスチナ自治政府内閣を率いるイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門は9日、イスラエル軍の砲撃で市民に犠牲が出たことなどを受け、1月の評議会(議会)選参加前から守っていた対イスラエル攻撃停止を破棄するとの声明を出した。  ハマスが本格的に報復攻撃を再開すればイスラエルとの暴力の応酬が激化し、アッバス自治政府議長が求める対話路線への復帰は困難となる。議長はイスラエル承認などの賛否を問う住民投票を行い、ハマスの柔軟路線への転換を図る意向だが、投票の実施が危ぶまれるなど影響も出そうだ。 URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2006061001000435 *0610 イスラエル:ガザ北部の海岸を砲撃、36人死傷 [毎日]  【エルサレム樋口直樹】AP通信によるとイスラエル軍艦船が9日、パレスチナ・ガザ地区北部の海岸を砲撃し、海水浴中の子供や女性を含む少なくとも6人が死亡、30人近くが負傷した。また、同軍の空爆で3人が死亡した。  パレスチナ自治政府のアッバス議長は「虐殺」と非難した。イスラエル領へロケット弾を撃ち込むパレスチナ武装勢力に対しイスラエル軍はガザ北部を中心に砲撃や空爆で応じていた。 毎日新聞 2006年6月10日 1時11分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060610k0000m030193000c.html *0607 パレスチナ世論調査:「2国共存」提案…賛成77% [毎日]  【エルサレム樋口直樹】イスラエルとパレスチナの「2国共存」を柱とするアッバス・パレスチナ自治政府議長提案の政策文書について、77%のパレスチナ人が賛成していることが6日、ヨルダン川西岸自治区にあるビルゼイト大学の世論調査で分かった。議長は自治政府の内閣を掌握するイスラム原理主義組織ハマスに対し、政策文書を受け入れなければ住民投票で是非を問うと警告している。  また、世論調査ではハマスの支持率低下が顕著に表れた。4月の調査時より13ポイント低い37%となり、アッバス議長の支持母体・旧主流派ファタハと並んだ。ハマスはファタハの腐敗体質に対する批判勢力として支持を集めてきたが、3月に政権を発足させたことで自らが批判対象となり、支持率の低下を招いたとみられている。 毎日新聞 2006年6月7日 20時31分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060608k0000m030089000c.html *0606 イスラエル生存権の住民投票、ハマスに3日間の猶予 [読売]  【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治政府のアッバス議長は6日、和平交渉の代表権を持つパレスチナ解放機構(PLO)の執行委員会をヨルダン川西岸ラマッラで開き、イスラエル生存権をめぐる住民投票実施への承認を得た。  パレスチナ政治の混迷を打開するため、大きな賭けに出たものだ。ただ、議長はこの日予定していた投票日の発表は先送りし、イスラム原理主義組織ハマスにさらに「3日間の猶予」を与えることにした。  投票の日付発表が見送られたのは、混乱を懸念するアラブ諸国の要請を受けたものだ。住民投票は7月中にも実施される可能性があるが、内閣を率いるハマスは生存権承認を拒否し続けており、投票実施に向けてはなお曲折が予想される。  アッバス議長が住民投票実施に踏み切るのは、シリアに亡命中のハマス政治部門指導者、メシャル氏が生存権承認に「絶対反対」を表明し、ハマス側との妥協が不可能になったためだ。ハマス内では当初、住民投票を歓迎する声もあったが、メシャル氏の方針表明後はハマスは一斉に姿勢を硬化させた。 (2006年6月6日23時23分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060606id22.htm *0605 パレスチナ:住民投票めぐり緊張高まる ガザで5人死亡 [毎日]  【エルサレム樋口直樹】イスラエルとの「2国家共存」を目指す穏健派のアッバス・パレスチナ自治政府議長が提案したパレスチナ住民投票構想をめぐり、議長支持母体の旧主流派ファタハと内閣を主導するイスラム原理主義組織ハマスとの間で緊張が高まっている。ガザ地区では4日夜以降、ファタハ系とみられる武装集団とハマスの戦闘が相次ぎ、5人が死亡した。議長側は両陣営の溝が埋まらない場合、6日にも住民投票実施を決断すると警告、ハマス指導部に決断を迫っている。  ロイター通信によるとガザ南部ハンユニスで4日夜、ハマスの地元幹部らを乗せた車が銃撃され、幹部の義理の妹にあたる妊婦ら2人が死亡し、幹部と弟も大けがを負った。ガザ市でも同夜、ハマスと別の武装集団の間で銃撃戦が起き、3人の通行人が巻き添えで死亡した。ハマスはいずれもファタハが関与したと主張している。  5日には、ハンユニスにあるファタハ系「パレスチナ・テレビ」の事務所が武装集団に襲撃され、機材を壊された。目撃者の話では襲撃者は地元のハマス・メンバーとみられるが、ハマス指導部は否定。ガザ地区では緊張の高まりを受け、ハマスの武装メンバーが街中に再配備された。  アッバス議長はパレスチナ国家の領土をイスラエル占領下のヨルダン川西岸とガザ地区に限定し、イスラエルとの「2国家共存」を目指している。その背景には、イスラエルのオルメルト政権が計画している西岸からの一方的部分撤退で「国境」が画定される事態への強い懸念がある。議長の狙いは、国際社会が求める「共存」をパレスチナの総意として受け入れ、ひん死の和平プロセスを再生することにある。  だが、ハマスはイスラエルの生存権を認めず、同国領を含む「全パレスチナの解放」を最終目標に掲げる。ハマスにとって「2国家共存」の受け入れは自らの存在理由を否定しかねない。政治参加を通じて現実路線を模索するハマスだが、住民投票が実施されれば議長案が承認される可能性が高いだけに、苦しい選択を迫られている。 毎日新聞 2006年6月5日 21時24分 (最終更新時間 6月6日 0時33分) URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060606k0000m030111000c.html *0605 パレスチナ:ガザで衝突相次ぎ3人死亡 [毎日]  ガザ地区で4日、パレスチナ自治政府内閣を主導するイスラム原理主義組織ハマスとアッバス自治政府議長の支持基盤、ファタハの武装グループ同士による衝突が相次ぎ、少なくとも3人が死亡した。  2人が死亡したガザ市の難民キャンプではハマス幹部のハニヤ自治政府首相がファタハ幹部と会合を行っていた。  ガザ地区南部ハンユニスでは、ハマス活動家の乗った車がファタハとみられる武装グループに銃撃され、妊娠中の活動家の妻が死亡した。(エルサレム共同) 毎日新聞 2006年6月5日 10時38分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060605k0000e030025000c.html *0605 イスラエル首相、対パレスチナで交渉姿勢 [朝日] 2006年06月05日10時49分  イスラエルのオルメルト首相は4日、エジプトの保養地シャルムエルシェイクを訪問し、ムバラク大統領と会談した。共同記者会見で首相は、パレスチナとの和平交渉の再開を第一に望む姿勢を強調。その交渉努力が実らなかった場合は、ヨルダン川西岸からの部分撤退と国境の画定を一方的に進める構えを示唆した。  オルメルト首相がエジプトを訪問するのは5月の就任後初めて。大統領は、パレスチナが反対している一方的な国境画定について再考を促し、自治政府のアッバス議長との協議を進めるよう首相に求めたとみられる。  会見で首相は、イスラエルとパレスチナの2国家共存をめざす和平構想「ロードマップ」(行程表)の実現をめざす方針は今も原則的に変わりないことを表明。「その進展のためにパレスチナが定められた義務を果たすよう望む」と述べ、イスラム過激派ハマス主導下の政権が暴力の停止を実行するよう求めた。  そのうえでパレスチナ側の姿勢に変化がない場合は「別の道をとるほかない」と言明。当面は交渉を目指すものの、今後のイスラエルの判断次第で、パレスチナとの調整抜きでの国境画定に踏み切る可能性を示唆した。  首相はイスラエル紙に対しては今月末にもアッバス議長と会談する意向を示したが、この日の会見では具体的な見通しに言及しなかった。ムバラク大統領は5日にアッバス議長と会談する予定とされており、4日の会談結果を議長に伝えて、オルメルト―アッバス直接会談への調整を進めるとみられる。  一方、エジプトとイスラエルの間では、国境地帯で2日、エジプトの警察官2人がイスラエル部隊に射殺される事件が起きた。イスラエル側は警官たちが領内に侵入したとしているが、4日の会見冒頭で首相は「深い悲しみ」を表明。両政府は共同委員会を設けて調べることで合意した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0605/004.html *0605 パレスチナ政府、公務員給与支払い3か月ぶり再開 [読売]  【テルアビブ=三井美奈】パレスチナ自治政府のイスラム原理主義組織ハマス内閣は4日、米欧の援助停止で深刻な財政難に陥ったため3月以降停止していた公務員給与の支払いを一部再開した。  給与は、政府がイスラム諸国から集めた寄付金が“資金源”。公務員の中でも低収入の4万人を優先し、約1か月分の給与に相当する1500シェケル(約3万5000円)が銀行口座に振り込まれ、同日、ガザ市では銀行の現金自動預け払い機の前に長い行列ができた。ただ、残る公務員12万5000人については、支払いのめどが立っていない。  米欧は、ハマスがイスラエル生存権の承認などに応じないことを理由に援助を停止した。 (2006年6月5日12時2分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060605i103.htm *0531 イスラエルへ情報提供の疑い 2人を「処刑」 [朝日] 2006年05月31日21時28分  パレスチナ自治区のヨルダン川西岸北部にあるナブルスで30日、地元のイスラム過激派の情報をイスラエルに流したと疑われた男女2人が殺された。男性は難民キャンプの真ん中で過激派に「公開処刑」され、女性は親族だけが集まった病院の庭で、兄弟に射殺された。イスラエルのメディアが一斉に伝えた。  イスラエルの占領下にあるパレスチナでは地元の治安当局に対する住民の信頼が低く、イスラエルへの内通者を過激派が勝手に裁くことが許される風潮がある。  今回の「処刑」は、3月にナブルス近郊のバラタ難民キャンプで過激派3人がイスラエル軍に殺された事件をめぐって起きた。その中の1人の妻で4人の子持ちの女性(27)が、愛人の男性(24)と協力して夫の行動をイスラエル軍の情報機関に知らせたため、3人が狙われたと疑われた。  パレスチナ自治政府の旧主流派ファタハに所属する過激派「アルアクサー殉教者軍団」が男女を拘束し、男性の自供を得た後、バラタ難民キャンプに連れてきた。多数の住民の目の前で地面に倒した後、起きあがろうとしたところを数発撃った。住民からは喝采が上がったという。  女性は親族に引き渡され、一族の名誉を汚したとされて射殺されたという。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0531/013.html *0530 イスラエル、撤退後初めてガザで地上攻撃 [読売]  【エルサレム=三井美奈】イスラエル放送によると、イスラエル軍は30日未明、パレスチナのガザ地区北部を攻撃し、武装組織「イスラム聖戦」のメンバーら4人を殺害した。  昨年夏のガザ地区からの撤退後、イスラエル軍がガザで地上攻撃を行ったのは初めて。  軍報道官は、国軍は「イスラム聖戦」のロケット砲撃の拠点を、ミサイルと地上部隊を使って攻撃したと説明した。 (2006年5月30日20時30分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060530i113.htm *0529 レバノン国境で交戦、イスラエル軍が空爆 2人死亡 [朝日] 2006年05月29日00時49分  イスラエル軍とレバノンのイスラム教民兵組織ヒズボラは28日、国境をはさんで交戦し、ロイター通信などによるとヒズボラ側の1人が死亡した。イスラエル軍は同日、この交戦に先立ちレバノンの首都ベイルート郊外と東部のベカー高原の計2カ所でパレスチナ解放人民戦線総司令部派(PFLP・GC)の関連施設を空爆し、パレスチナ人1人が死亡、数人が負傷した模様だ。  軍は同日早朝にレバノン国境付近の基地がロケット弾攻撃を受け、兵士1人がけがをしたことへの報復だとしている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0528/009.html *0527 ハマスの部隊が撤退、ファタハとの衝突回避 ガザ [朝日] 2006年05月27日09時52分  イスラム過激派ハマスの主導するパレスチナ自治政府は26日、治安の最高権限を握るアッバス自治政府議長の命令に逆らってガザに展開していた独自の武装部隊を撤退させた。「緊張を緩和するため」としている。  約3000人のハマスの部隊は17日に展開して以来、議長に従う旧主流派ファタハ系の治安部隊との間で衝突を繰り返し、死者も出ていた。議長は解体を命令しているが、ハマス幹部のハニヤ首相は26日、部隊を存続させ、必要に応じて再配備する意向を表明した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0527/003.html *0526 アッバス議長警護に武器供与、イスラエル政府が容認 [読売]  【エルサレム=三井美奈】イスラエル政府は25日、パレスチナ自治政府のアッバス議長の警護隊に対する外国からの武器供与を認める決定をした。  国防省報道官は「議長が暗殺される危険があるため」と説明し、小火器と弾薬に限定して供与を認める、とした。  イスラエル政府はこれまで「武装組織に渡る恐れがある」として武器供与を認めていなかった。  パレスチナでは、議長の率いるファタハと、内閣を作るイスラム原理主義組織ハマスの武力衝突が相次いでいる。 (2006年5月26日19時4分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060526i211.htm *0525 アッバス議長、ハマスに「2国家共存」の受諾迫る [朝日] 2006年05月25日23時28分  パレスチナ自治政府のアッバス議長は25日、自治政府を主導するイスラム過激派ハマスに対し、イスラエルの存在を事実上認める「2国家共存」政策を受け入れるよう求めた。10日以内に同意しなければ、40日以内に住民投票にかけて決定する意向を表明した。ただ、ハマスが応じるかどうかは微妙で、旧主流派ファタハに所属する議長とハマスとの対立は重大な局面を迎えた。  ヨルダン川西岸のラマラとガザで対立の解決を目指す「国民対話」の会合が同日始まり、議長が演説。イスラエルの刑務所にいるファタハとハマスなどの幹部たちが今月10日に共同で作成した政策文書への支持を呼びかけた。  同文書は、(1)イスラエルが67年の第3次中東戦争で占領した西岸とガザ、東エルサレムにパレスチナの独立国家を樹立し、ファタハとハマスなど全勢力の挙国一致政権をつくる(2)イスラエルに対する抵抗闘争はこれらの地域の中に限定し、イスラエル領内での自爆テロなどを放棄する――などとしている。ハマスがこれまで拒否しているイスラエルとの「2国家共存」を認めるもので、イスラエルの存在を事実上容認することになる。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0525/014.html *0525 イスラエル軍が銃撃戦、4人射殺 パレスチナ本拠ラマラ [朝日] 2006年05月25日09時40分  パレスチナ自治政府の本部があるヨルダン川西岸ラマラの繁華街で24日、イスラエル軍が過激派「イスラム聖戦」の幹部を拘束しようとし、周辺の群衆と銃撃戦になった。パレスチナ人4人が死亡、約50人が負傷した。  軍はイスラム聖戦の幹部を拘束し、数時間後に引き揚げた。アッバス自治政府議長の報道官は、イスラエルが混乱を起こして将来の和平交渉を妨害しようとしている、と非難した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0525/004.html *0524 米大統領:イスラエル首相と会談、パレスチナ交渉再開に道 [毎日]  【エルサレム樋口直樹】ブッシュ米大統領とオルメルト・イスラエル首相の23日の初会談で、イスラエル・パレスチナ首脳交渉の再開に向け環境が整い始めた。だが、イスラエルはパレスチナ側窓口となる穏健派アッバス自治政府議長の指導力に懐疑的で、本格的な和平プロセスの進展のめどは立っていない。  オルメルト首相は「和平のパートナー不在」を理由に交渉を中断し、一方的なパレスチナ分離政策の実施を目指していた。しかし、議長との交渉再開を求める米欧からの「外圧」と、「合意抜きの占領地撤退」に反対する与党内からの「内圧」を受け交渉重視へ軌道修正を余儀なくされた。  首相はブッシュ大統領との会談後、「アッバス議長の誠意を受け入れる」と語り、近い将来の会談を約束したが、本音は別だ。訪米直前には米CNNテレビのインタビューで「政権担当能力がない議長が交渉できるのか」と酷評していた。  一方、アッバス議長は21日、エジプトでの国際会議で▽交渉権はパレスチナ解放機構(PLO)にある▽和平交渉の結果は住民投票で是非を問う--と言明、PLO枠外にあるイスラム原理主義組織ハマスは交渉を阻害しないとして交渉再開に自信を示した。  だが、自治区ではPLOを代表するファタハとハマスの権力闘争が激しさを増し、議長の指導力を疑問視する声は米欧からも上がっている。イスラエル紙ハーレツのアキバ・エルダー論説委員は「イスラエルにとり交渉再開の狙いは(分離政策実現のための)時間稼ぎだ」と分析する。 毎日新聞 2006年5月24日 22時15分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060525k0000m030128000c.html *0522 パレスチナ側との交渉圧力、内外から強まる イスラエル [朝日] 2006年05月22日10時20分  イスラエルのオルメルト首相は21日、就任後初めて訪米した。23日にブッシュ大統領と会談する。首相はパレスチナ自治区ヨルダン川西岸からの部分撤退と国境線の画定について、米政権の支持を求める方針とされていたが、そこまで踏み込まないとみられている。米政権が慎重な姿勢を取っていることと、パレスチナ側との交渉を求める圧力が国内外で強まっているためだ。  首相は4日の就任演説などで、西岸からの部分撤退とイスラエルの防衛に必要な国境の画定を交渉なしで一方的に行う意向を示唆してきた。だが、18日の米紙ニューヨーク・タイムズとの会見で「パレスチナ人との交渉や調整などをせずに、状況を変えることはないと思う」と述べ、微妙な変化を見せた。  イスラエル国内の報道によると、事前に米政権と協議した首相補佐官たちが「米政権は、パレスチナ自治政府のアッバス議長(大統領に相当)との合意に基づく国境線の画定などを求めている」と進言した。  米政府は、一方的な行動を取ればパレスチナの民衆が反発して穏健派の議長の立場が弱まり、自治政府を握るイスラム過激派ハマスに有利になることを懸念している、と見られている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0522/003.html *0521 イスラエル外相、アッバス議長と会談 ハマス政権後初 [朝日] 2006年05月21日20時24分  イスラエルのリブニ首相代理兼外相は21日、エジプトのシャルムエルシェイクでパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談した。イスラム過激派ハマスの政権が3月に発足して以来、閣僚レベルの会談は初めて。イスラエル国内の報道によると、外相は自治政府の大統領に相当する穏健派のアッバス議長とハマス政権を区別し、議長との交渉は続ける意向を伝えた。また、オルメルト首相と議長との首脳会談の準備を進めることでも合意した。  首脳会談が実現すれば、昨年6月に当時のシャロン首相とアッバス議長が行って以来となる。  外相は議長との会談で、イスラエル政府が同日、同国による経済封鎖や欧米の援助凍結で困難に陥っている自治区の病院に対し、医薬品や医療器具を直接提供する方針を決めたと伝えた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0521/008.html *0521 イスラエル軍、ガザでミサイル攻撃 幼児ら4人死亡 [朝日] 2006年05月21日19時31分  イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区のガザ市で空からミサイル攻撃をし、車に乗っていた過激派「イスラム聖戦」の幹部1人を殺害した。イスラエル国内の報道によると、幹部とは関係のない幼児とその母親、祖母の家族3人が近くを通りかかり、爆発に巻き込まれて死亡、別の幼児ら数人がけがをした。  イスラエル軍は、幹部が同国へのロケット攻撃にかかわっていた、としている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0521/004.html *0519 ハマスとファタハの治安部隊が衝突、4人負傷 [朝日] 2006年05月19日10時40分  パレスチナ自治区のガザ市で18日深夜から19日未明にかけて、自治政府を握るイスラム過激派ハマスと旧主流派ファタハの治安部隊同士が衝突し、4人が負傷した。イスラエル国内の報道によると、双方の治安部隊は市内でそれぞれの勢力を誇示し、緊張が高まっていた。  自治政府の大統領に相当し、ファタハに属するアッバス議長は18日、ハマスの治安部隊に撤退を命じていたが、ハマスのハニヤ首相が拒否していた。衝突の原因は不明だが、ガザ市内の警察署をハマスの部隊が取り囲み、銃撃戦が起きたという。  ハマスの治安部隊は約3000人で、シアム内相がアッバス議長の解散命令を無視して17日に発足させた。議長は自らの管轄下にある既存の治安部隊から数千人を動員し、ガザ地区全域に展開させていた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0519/005.html *0518 アッバス議長、ガザに治安部隊の展開を命令 [朝日] 2006年05月18日10時09分  パレスチナ自治政府で大統領に相当するアッバス議長は17日、ガザ地区全域に治安部隊の展開を命令した。ロイター通信などが伝えた。約6万人の治安要員のうち、少なくとも1万人近くが18日中に配置につくと見られる。イスラム過激派ハマスに属するシアム内相が17日、新たな治安部隊を発足させており、これに対抗した形だ。  議長は規定により治安の最高権限を握ることから、内相の独走を阻止しようとしてきた。  ところが、ガザでは17日までの数日間にハマスの活動家が相次いで射殺される事件が起き、内相は「(議長の属する旧主流派ファタハ中心の)現在の治安部隊は機能していない」と批判。イスラエルへのロケット攻撃などを繰り返す過激派「民衆抵抗委員会」のサムハダナ指導者が指揮する約3000人の新治安部隊の活動を開始した。  議長の対抗措置は、新治安部隊より多数の要員を展開することで、最高権限が議長にあることをガザ住民にアピールする狙いがあると見られる。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0518/006.html *0516 ロシア:プーチン大統領、パレスチナ議長と会談 [毎日]  【モスクワ町田幸彦】パレスチナ自治政府のアッバス議長は15日、ロシア南部ソチでプーチン・ロシア大統領と会談した。パレスチナでイスラム原理主義組織ハマス主導の新内閣が発足した後、同議長のロシア訪問は初めて。タス通信によると、パレスチナ側は会談で新たな財政援助を要請しなかったが、サルタノフ露外務次官は会談後「具体的な依頼があれば、実現に努める」と語り、ロシアがパレスチナ自治政府への支援を続ける方針を強調した。  アッバス議長はロシアの招待を受けて訪露した。会談の内容について、サルタノフ次官は「パレスチナとイスラエルの対話再開の重要性を確認した」と述べた。  プーチン政権は3月、ハマス政治部門指導者のメシャール氏をモスクワに招待するなど、独自の中東外交構築を目指している。欧米は自治政府への直接支援を停止したが、ロシアは1000万ドル(約11億円)の緊急支援を実施している。 毎日新聞 2006年5月15日 21時25分 (最終更新時間 5月15日 23時24分) URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060516k0000m030134000c.html *0516 ハマス方針と和平交渉は別 パレスチナ自治政府 [共同]  【ロンドン15日共同】AP通信によると、パレスチナ自治政府のアドワン難民担当相は15日、訪問先のノルウェーで、自治政府の対イスラエル和平交渉の法的権限はアッバス議長にあるとし、自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスがイスラエルの存在を認めない方針を示していることと和平交渉再開を関連付けるべきではないと述べた。  アドワン氏は、ハマスがイスラエルの存在を認めるかどうかについて「和平(交渉)は議長の職務であり、法的には意味がない」と強調した。  ハマス主導の自治政府発足で、イスラエルは穏健派のアッバス議長も含めパレスチナ側との和平交渉再開を拒否する方針を示している。 URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006051601000109 *0515 欧州連合:パレスチナ市民に直接援助 基金創設の意向表明 [毎日]  【ブリュッセル福原直樹】欧州連合(EU・25カ国)のソラナ共通外交代表は15日、イスラム原理主義組織ハマスが主導するパレスチナ自治政府への援助を停止した見返りとして、市民に直接援助を行う基金を創設する意向を表明した。16日までのEU外相会議で決定したい考え。  同代表などによると、基金は世界銀行などを窓口に、援助をアッバス自治政府議長の元に直接支払う計画。米政府も賛同しているが「米議会の承認が必要」(同代表)で、米の基金への参加は不確実という。パレスチナ政府職員(約17万人)の給与支払いが2カ月間、凍結されているが、当面、基金からは医療・教育補助などに限る方針だ。  EUは先月、ハマスがイスラエルの承認や暴力の放棄に応じないとして、援助を中止。援助予定だった3000万ユーロ(約42億3000万円)を凍結中だ。 毎日新聞 2006年5月15日 21時33分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060516k0000m030138000c.html *0515 イスラエル軍が7人射殺 西岸で過激派摘発作戦 [朝日] 2006年05月15日10時15分  イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸北部にあるジェニン周辺で過激派「イスラム聖戦」の摘発作戦を行い、2カ所で銃撃戦の末に計7人の活動家らを射殺した。イスラエル国内の報道によると軍は、射殺された一人が4月17日にテルアビブで起きた自爆テロを指揮した、としている。  銃撃戦は活動家らが隠れていた民家のまわりであり、近所の住民数人も巻き込まれて死亡したという。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0515/003.html *0511 ハマス、依然世論調査で高い支持率 [読売]  【エルサレム=三井美奈】パレスチナでイスラム原理主義組織ハマス内閣発足以来、経済は悪化の一途をたどっているが、10日発表された世論調査によるとハマスは依然高い支持率を維持している。  調査はヨルダン川西岸の民間調査機関「パレスチナ世論調査研究所」が4月27日から5月1日にかけて約700人を対象に実施。支持政党ではハマスが1位で38%を占め、アッバス議長率いるファタハの32%を上回った。その一方、「家計は苦しい」と答えた人が58%、「現在の生活に不満」と答えた人は59%だった。 (2006年5月11日1時29分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060510id22.htm *0510 パレスチナ暫定支援へ 中東和平4者が合意 [共同]  【ニューヨーク9日共同】中東和平を仲介する国連、米国、欧州連合(EU)、ロシアの4者による国連本部での外相級会合は9日、パレスチナ自治政府職員への給与遅配が深刻化していることなどを念頭に、パレスチナ住民に暫定的な直接支援を行う新たな枠組みをつくることで一致した。  米国やEUは、自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスに柔軟路線への転換を迫るため、自治政府への援助を停止。しかし約16万人の政府職員の給与支払いが滞る事態になり、地域経済にも大きな打撃を与えかねないことから、EUが一時的な支援の枠組みを提案。米国も最終的に譲歩した。 URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006051001000598 *0508 パレスチナでハマスとファタハ衝突、銃撃戦3人死亡 [読売]  【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治区のガザ地区南部ハンユニス近郊で8日、自治政府を率いるイスラム原理主義組織ハマスと、アッバス議長のファタハの武装組織間で銃撃戦が起き、3人が死亡した。  自治区内の治安組織掌握を巡る対立が武力衝突に発展したと見られ、3月のハマス内閣発足後、最悪の事態となった。  ハマス筋によると、今月初旬、ファタハ系武装組織がハマスの3人を拉致。報復としてハマス側がファタハの4人を拉致し一気に緊張が高まった。双方は7日夜、解決を目指して協議したが、対立がこじれて銃撃戦に発展。ハマスの1人、ファタハの2人が死亡した。  パレスチナ自治区では従来、ファタハが治安組織を掌握。ハマス内閣は発足後も治安組織を指揮することができず先月、ハマス主導の治安組織新設を発表。アッバス議長はこれを無効化する議長令を出して対抗し、自治区全土でファタハ、ハマス双方の緊張が高まっていた。  ハマス内閣は事態の沈静化を求めているが、ハマスの拠点であるガザ地区ではハマス、ファタハ双方の小競り合いが頻発しており、治安組織掌握をめぐってなお抗争が激化する恐れもある。 (2006年5月8日22時27分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060508id21.htm *0506 イスラエル軍がガザへミサイル攻撃 活動家5人死亡 [朝日] 2006年05月06日10時44分  イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区のガザ市でイスラム過激派「民衆抵抗委員会」の訓練基地を標的に空からミサイル攻撃をし、活動家5人を殺害した。イスラエルへのロケット弾攻撃を繰り返していることへの報復だとしている。4日にイスラエルのオルメルト首相が率いる連立政権が発足してから、初めてのミサイル攻撃となった。また、国防相に就任した平和活動家出身のペレツ労働党党首が、初めて許可した殺害作戦ともなった。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0506/004.html *0506 イスラエル、中道政党中心のオルメルト内閣発足 [読売]  【エルサレム=三井美奈】イスラエル国会は4日、3月の総選挙で第1党となった中道政党カディマを率いるオルメルト首相の組閣名簿を承認し、内閣は同日発足した。  リブニ外相は内閣ナンバー2の首相代理を兼任。ペレス元首相は副首相兼ネゲブ・ガリラヤ地域開発担当相、ペレツ労働党首は副首相兼国防相、カディマのヒルシェゾン前観光相は財務相にそれぞれ就任した。  パレスチナ自治政府のアッバス議長は同日、オルメルト首相に内閣発足を祝福する電話をかけた。 (2006年5月6日22時36分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060506id32.htm

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