「■政局06Ⅵ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

■政局06Ⅵ」(2009/01/11 (日) 09:49:04) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

[[■政局06Ⅴ]] から [[■政局06Ⅶ]] へ #contents *0313 小泉首相、「延長は考えない」 国会会期延長論を否定 [朝日] 2006年03月13日13時10分  小泉首相は13日昼の政府・与党連絡会議で、通常国会の会期について「できるだけ延長は考えない。会期内に法案を成立させてほしい」と語った。国会の会期については、細田博之国会対策委員長が11日に重要法案の成立を念頭に会期延長を示唆したが、それを打ち消した格好だ。  一方、チリを訪問中の自民党の中川秀直政調会長も12日午後(日本時間13日未明)、行政改革推進法案と医療制度改革関連法案、教育基本法改正案、憲法改正の手続きを定める国民投票法案の4法案について「国会の会期を延長しないで、会期内の成立に向けて政府・与党が全力であたるべきだ」と述べた。サンティアゴ市内で記者団に語った。  中川氏は、4法案について「5月中旬までに参院に送付すれば成立は不可能ではない」と指摘。「政策課題が山積し、サミットなどの外交案件、次期臨時国会・通常国会、参院選に向けた準備などもある。(会期延長をしないことが)全体の流れとしては望ましい」と語った。  また、行革推進法案に関して「各省庁の骨抜きや先送りを監視しなきゃいけない」と述べた。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0313/004.html *0311 国会会期延長の可能性を示唆 自民・細田国対委員長 [朝日] 2006年03月11日18時45分  自民党の細田博之国会対策委員長は11日、島根県雲南市で記者団に対し、「野党がいろいろなことを言って(重要法案が)会期内に成立しないということであれば、断固、会期延長してでも成立を期していく」と語った。6月18日までの今国会の会期が延長される可能性を示したもので、「行政改革推進法案、医療制度改革関連法案は絶対(成立)だ」とも述べた。  また、細田氏は同市で開かれた自民党支部の会合で、消費税率の引き上げについて「財政赤字の増大を何とかしなくてはならない。次の総裁候補を中心に議論を戦わせているが、人気の高い小泉政権のうちにある程度の今後の方向は示し、道筋をつけておくべきだ」と述べ、小泉首相が引き上げの時期や率を示すべきだとの考えを示した。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0311/001.html *0310 「経験豊富な人を」加藤、山崎両氏が「福田待望論」 [朝日] 2006年03月10日20時07分  「ポスト小泉」は経験豊富な人がいい――自民党の山崎拓前副総裁と加藤紘一・元幹事長は10日のTBS番組の収録で、小泉首相の後継には、靖国神社参拝で意見の異なる安倍官房長官より、福田康夫元官房長官の方が望ましいとの考えをそろって強調した。  山崎氏は「私は経験重視派。経験則に基づいて判断することはたくさんある。経験豊富な方がいいと思っている」。さらに「小泉首相は信念を通したが、アジア外交に複雑な影を投げかけた。(次の首相は)新しい路線を出せる人がいい」とアジア外交を転換すべきだとの考えを強調した。  加藤氏も「アジア外交についての意見は福田さんと近い」と語った。  安倍官房長官について、山崎氏は「自民党の一部の右寄りの方から強い支持があるのも、思想的な意味で単純明快なので」と語った。  2人から「エール」を送られた福田氏だが、この日の名古屋市での講演で「小泉改革は大きな理念に支えられている。基本的な方向はその方向しかない」と語るだけで、総裁選への自らの立場については相変わらず明確にしなかった。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0310/006.html *0309 自民・津島派「小泉後」へ政策立案 格差是正など提示へ [朝日] 2006年03月09日21時52分  自民党津島派の津島雄二会長は9日、党本部での講演で、「小さな政府」を掲げる小泉改革路線を基本的に踏襲しつつも、格差是正やアジア諸国との連携に焦点をあてた派閥の基本政策を9月の総裁選に向けてまとめる方針を示した。同様の政策立案の動きは他派閥にもあり、小泉首相の政策との距離感が「ポスト小泉候補」を巡る各派閥の連携の構図を決める情勢になってきた。  津島派は、安倍官房長官や福田康夫元官房長官がいる森派に次ぐ党内第2勢力だが、明確なポスト小泉候補がいない。今後、久間章生総務会長が外交・安保政策について、片山虎之助参院幹事長が行政改革・地方分権について基本的な考え方を講演で示し、その内容に沿って政策立案を本格化させる。5月半ばごろに中間とりまとめをする予定で、幹部の一人は「総裁選ではこの政策に近い候補者を推すことになる」と話す。  基本政策を派閥連携の結集軸にしたい思惑が透けるが、津島氏はこの日の講演で、同派出身の小渕元首相らがとった財政出動による景気刺激策については「景気対策としては効力が極めて限定されている」と明確に否定した。  その上で今後の課題として、「格差の固定は避けねばならない。特に高齢者については社会的セーフティーネットを考えなければならない」と主張。少子高齢化についても「日本だけが直面しているのではなく、アジアでもものすごい勢いで進んでいる。アジア諸国との繁栄のための連携を大事にしてほしい」と述べ、格差の拡大やアジア外交の行き詰まりなど小泉改革の「影」を是正する必要性を強調した。  自民党では、谷垣財務相を擁する谷垣派が財政再建やアジア外交の再構築に力点を置いた政策を準備中。派内からの総裁候補擁立を決めていない丹羽・古賀、山崎、伊吹、高村の各派や二階グループも政策づくりを始めており、その中身が総裁選の政策論争に影響を与えそうだ。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0309/011.html *0306 「メール問題」の余波?自民補選公募に240人 千葉7区 [朝日] 2006年03月06日21時50分  4月23日投開票の衆院千葉7区補欠選挙の候補者を、自民党が公募したところ、約240人が応募した。同党県連が6日、党本部に応募書類を届けた。同党が候補者を公募した選挙では、04年の衆院埼玉8区補欠選挙で81人が応募したのが最多だった。同党関係者は、民主党の「送金メール問題」が追い風になったとみている。  今回の補選は、自民党の松本和巳氏(41)が陣営の選挙違反事件で議員辞職したことに伴うもの。  公募開始は2月20日で、書類の提出先となった党千葉県連に初日に届いた応募は3通だけ。2月28日までの応募総数は52通だった。  ところが、民主党の永田寿康・衆院議員が国会質問で取り上げた「送金メール」が偽物だったとして、同議員と民主党が28日に謝罪してから応募が殺到。今月3日の締め切りまでにさらに172通が届いた。党本部にも一部届けられた。  自民党千葉県連の金子和夫幹事長は「自民党から立候補すれば楽に勝てると踏んだ人が多かったのだろう」とみる。同党本部の武部勤幹事長は「多くの人がチャレンジャーとして立ち上がってくれた。心強さを感じた」と話した。  同党は書類審査を経て、今月中旬までに候補を決める予定だ。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0306/011.html *0306 参院予算委:行革法案成立へ、小泉首相が意欲示す [毎日]  参院予算委員会は6日午前、小泉純一郎首相と全閣僚が出席し、06年度予算案の審議に入った。首相は政府が後半国会の最重要法案と位置づける行政改革推進法案について「今の政府は少し複雑。効率から考えればもっと整理して人員が少なくても機能を発揮できるようにすべきだ」と述べ、成立に意欲を示した。首相はさらに「公務員の数が多すぎる。同時に特別会計を統廃合して複雑な構図を分かりやすく整理する」と語った。【須藤孝】 毎日新聞 2006年3月6日 12時29分 URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20060306k0000e010047000c.html *0305 中韓重視姿勢を強調、福田元官房長官が講演 [朝日] 2006年03月05日22時22分  自民党の福田康夫元官房長官は5日、福島県内で開かれた同党参院議員の会合で講演し、「日本も中国、韓国など北東アジア地域に重点を置いてやっていかないといけない。日本の景気回復のきっかけは、中国との貿易量が増えたことだ。今後、経済成長をしていくのは北東アジア地域だ」と述べ、日本の経済力回復のためにも、中国、韓国などとの関係を重視すべきだとの考えを示した。  また民主党の「送金メール」問題について福田氏は「経験不足というかみっともなかった」と批判しながらも、「このことで与党の緊張感がなくなってはいけない」と強調した。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0305/007.html *0302 06予算案衆院通過:「ポスト小泉」前哨戦へ [毎日]  ライブドア事件をめぐる「送金メール」問題で、民主党の大混乱が続くなか、06年度予算案が2日、与党ペースで衆院を通過した。同予算案の年度内成立が確定し、民主党の「自壊」で余裕の出てきた政府・自民党の関心も、国会対策から9月の党総裁選へと軸足を移しつつある。前半国会では「ポスト小泉」候補と目される閣僚に質問が集まっており、今後も総裁選ムードはますます高まりそうだ。【谷川貴史、犬飼直幸、高山祐】  ◇有力3氏 答弁に独自色も  「50年、100年後の日本がどういう人口構成になるのか。次の首相候補といわれる安倍晋三官房長官、谷垣禎一財務相、麻生太郎外相にお考えを伺いたい」  2日の衆院予算委員会で、自民党の尾身幸次氏は少子化対策について、「ポスト小泉」候補と目される安倍氏ら3氏の見解をただした。3氏にとって、テレビ中継もされる予算委は絶好のアピールの場。ただし、対応次第では答弁能力に疑問符がつけられる「両刃の剣」でもある。野党からも3氏を試す質問が相次いでおり、今国会は総裁選の「前哨戦」になってきた。  安倍氏は2月6日の予算委で「我々が進める改革路線は間違っていない」と答弁、小泉純一郎首相の掲げる構造改革路線の継承を訴えた。一方で、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正については「男系継承が維持されてきたことを認識し、その重みを受け止めつつ、皇位継承制度の在り方を検討すべきだ」と慎重姿勢を示した。  麻生氏は同月14日の予算委で、首相の靖国神社参拝に対する中国、韓国の批判に関して「アジアの中で首脳会談ができないのは中国と韓国だけ」と述べ、首相を擁護した。ただ、同19日のテレビ出演では、自らの靖国参拝について「個人の利益よりは、国益が優先する」と補足するなど、首相と一線を画する姿勢も示す。  安倍、麻生両氏とも原則、小泉路線を共有しつつも、答弁での独自性の発揮に腐心している様子がうかがえる。谷垣氏も1月27日の予算委で「自由な競争の中で、格差が生じてくることはありうるが、固定化されていくのは望ましくない」との懸念を表明してみせた。もう一人の候補・福田康夫元官房長官は依然、総裁選に関する表立った発言を控えている。  「民主党が強いなら、自民党総裁は選挙に強い安倍さんがいい。しかし、民主党が弱いと、総裁候補の選択の幅が広がってくる」。公明党幹部は予算案の衆院通過を踏まえ、民主党の党勢が自民党総裁選にも影響するとの認識を示した。「送金メール」問題で与野党の攻守が逆転するなか、各候補にとって、第2ラウンドとなる参院予算審議は6日から始まる。【谷川貴史】  ◇活発化する多数派工作  自民党内では総裁選をにらんだ派閥などの多数派工作が活発化している。草刈り場の一つが82人の新人議員で、無派閥の勧めを説く小泉純一郎首相らを横目にすでに半数近くが派閥入り。さらに旧宮沢派(宏池会)系3派が再結集の動きを見せたり、会長不在だった旧堀内派が2人代表体制に移行するなど、膨張と組織防衛が入り交じった複雑な展開になっている。  「小泉チルドレン」と呼ばれた新人議員には、当選直後のような結束感はない。派閥への流入が止まらないためで、危機感を抱いた無派閥貫徹組が「無派閥サロン」を結成したものの、ベテラン議員は「いずればらばらになる」と派閥の勧誘合戦の激化を予想する。  例えば、昨年の衆院選直後は31人だった山崎派はすでに37人に拡大、「今国会が終わるまでには40人を超える」(山崎派幹部)という勢いだ。このほか大宏池会構想や、丹羽・古賀派の古賀誠代表による津島派への秋波など、古典的な合従連衡を含むさまざまな動きや兆候が出ている。  ただ、最有力の安倍氏と他の福田康夫元官房長官を含む3人とは「世代交代」の要素が絡むため、派閥が総裁選びでかつてのような決定力を持つ状況ではない。「中堅・若手は派を超えて安倍氏に流れる」とも見られるなか、各派とも総裁選用の政策づくりを通した結束強化に努めているが、どこまで組織防衛になるか分からない。【高山祐】  ◇首相の求心力 支持率がポイント  06年度予算案の衆院通過を受け、小泉首相が任期切れの9月までどう求心力を維持するかも焦点だ。首相は行政改革推進法案を今国会での最重要法案と位置付けており、改革路線の継承がポスト小泉候補には「縛り」となる。ライブドア事件などの「4点セット」で「政権は死に体」と一時ささやかれたが、民主党の大失態で首相は完全に息を吹き返した。  2日夜、記者団に「ポスト小泉と予想されている方々は閣僚としての職務に専念しないとならない」とけん制。「総裁候補の緊張感は大変だ。いい修練の場だと思う」と余裕も見せた。  行革推進法案にとどまらず、首相は07年度予算編成の指針となる「骨太の方針」を6月に閣議決定する方針。消費税増税問題も絡めた歳出歳入の一体改革をめぐる攻防の激化が予想され、ポスト小泉候補にとって大きな争点となるのは確実だ。首相はそれを演出することで、自らの求心力の維持を目指すと見られる。  2月の毎日新聞の世論調査で内閣支持率は前回より4ポイント減の48%と下降気味だが、首相は同月中旬、自民党新人議員に「2月はいつも支持率が低い。心配いらない」と強気な姿勢を見せている。ただ、内政に関しては国民から注目を集める課題に乏しく、外交も対北朝鮮などで行き詰まっているのが実態だ。  党幹部は「今後は支持率が下がるばかりだろう」と指摘。一方で、「得意のサプライズを仕掛けてくる可能性はある」との見方もあり、党内は「次の一手」を注目している。【犬飼直幸】 毎日新聞 2006年3月2日 23時05分 (最終更新時間 3月3日 1時31分) URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060303k0000m010110000c.html *0302 民主平謝りの中、予算案衆院通過 小泉改革固め直しへ [朝日] 2006年03月02日21時31分  攻守は逆転した。06年度予算案が通過した2日夕の衆院本会議場。小泉改革の負の側面をたたく野党にとって格好の見せ場のはずが、討論に立った民主党議員はまず頭を下げるほかなかった。メール問題で野党第1党が自滅した結果、小泉政権の政策を検証する政治の追及力が鈍り、国会は空洞化の危機にある。ライブドアショック以降、求心力が低下したかに見えた小泉首相はこれを機に改革路線を固め直そうとする。皇室典範改正問題などを機に距離を置いたポスト小泉候補はどう反応するか、それが今秋の自民党総裁選への焦点となってきた。  通常国会前半の最大の節目の日、民主党が忙しかったのは政権与党に頭を下げることと、国対委員長の引き受け手を探すことだった。衆院予算委員会で質問した原口一博氏、反対討論に立った松野頼久氏とも謝罪を余儀なくされ、「これを機に党を再生し、品位ある国会の論議を進めたい」と語った。  小泉首相「気を落とさずに頑張って下さい」。  前原民主党代表「ご迷惑をおかけしました」。  衆院本会議場では、首相が前原氏の肩をポンとたたき、こんなやりとりを交わしたという。  その首相の目は、すでにこの先の展開に向いている。今後の国会について「今回は行革推進国会であると位置づけておりましたからね。その本筋に戻っていくと思います」、ポスト小泉についても「閣内の大臣としての職務に専念しなければならない時期ですからね」と記者団に語った。  公務員の総定数削減などを含む行政改革推進法案の早期成立を目指し、改革論争を通じた政権の求心力維持を図る。6月にとりまとめる「骨太の方針」にそれを明記すれば、改革路線で事実上、ポスト小泉の政策を縛ることが出来る――。首相の狙いは明白だ。  だが、「デフレ脱却宣言」を最後の仕事に見据えているとはいえ、ライブドア事件を機に生じた所得格差の問題に世論がどんな視線を注ぐかは分からない。  外交に目を転じても、在日米軍再編やイラクに派遣している自衛隊の撤退、米国産牛肉の輸入再開といった日米間の問題は見通しが利きにくい。靖国神社参拝問題で滞ったアジア外交をどうするのかは、重い課題であり続けている。「敵失」で取り戻した主導権を背景に、今後どうこなしていくか。  さらに、安倍官房長官はじめ谷垣財務相、麻生外相、福田康夫元官房長官らポスト小泉候補が、政権を取り巻く環境の変化を受けて改革路線の立て直しにどう絡んでいくのか。そこがカギとなる。    ◇  06年度政府予算案は2日、衆院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で原案通り可決され、参院に送られた。民主党・無所属クラブの田中真紀子元外相は、政府案に賛成した。予算案は憲法の規定により参院が可決しなくても30日以内に自然成立するため、予算の年度内成立が確定した。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0302/010.html *0227 衆院反郵政組の復党は「無理」 首相が方針確認 [朝日] 2006年02月27日21時06分  小泉首相は27日、自民党本部で武部勤幹事長と会い、昨年の通常国会で郵政民営化法案に反対して自民党を離れた衆院議員について、救済措置はとらない方針を確認した。山崎拓・前副総裁が復党などの措置を求めているが、首相は「山崎さんの意見だとは聞いているが、来年の参院選もあり、当分は無理でしょう」と語った。  武部幹事長は27日の党役員会後の記者会見で、衆院の造反組について「郵政法案に反対した事実と、その後の衆院選で党公認候補を妨害する重大な党紀違反があった」と語り、法案に反対しただけの参院造反組との違いを強調した。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0227/004.html *0224 「逆境に入ると、いい風が吹く」首相、情勢一変で語る [朝日] 2006年02月24日20時06分  「何かピンチになると、逆境に入ると、なんかいい風が吹いてくるんですねえ」。小泉首相は24日、福田赳夫元首相の次男・故横手征夫さんを偲(しの)ぶ会に出席。耐震偽装問題などの「4点セット」で野党側から追及されていたが、民主党の「送金メール騒動」で情勢が一変したことを念頭に、こう語った。  首相は「『あんた小泉は運がいいな』。そう言われるが実は運じゃなくて、私には福がついている。福田家のご縁が、ピンチに陥ると福の神が支えてくれる」と余裕の弁。ポスト小泉の1人にあがる福田康夫元官房長官についても「官房長官として懸命に私を支えて頂いた」と持ち上げた。 URL:http://www.asahi.com/politics/update/0224/006.html *0224 前原・民主代表、永田議員を当面慰留 [読売]  民主党の前原代表は24日朝、ライブドア前社長の堀江貴文被告が武部自民党幹事長の二男への送金を電子メールで指示したと指摘した永田寿康衆院議員(比例南関東ブロック)の進退について、「(永田氏はメールが)100%確かだと立証されていないことで責任を感じているようだが、私はニセ物だと思っていない。今の時点で、その(辞職の)必要はないと考える」と述べ、当面、永田氏を慰留する考えを示した。  党執行部の責任論に関しては、「マスコミからしか出ていない。党内には『頑張れ』『我々は悪いことはしていない』との声もある」と語った。都内で記者団の質問に答えた。  鳩山幹事長は同日午前、記者団に対し、党執行部の責任について「職にとどまるかどうかは、適切に処理したい。1週間で判断材料をととのえることができるのではないか」とし、野田佳彦国会対策委員長は「私の責任が一番大きい。それ以上はない。すべての国会での対応の責任は私にある」と述べた。  一方、自民党の武部幹事長は24日午前の党役員連絡会で、民主党の対応について「メールがガセ情報と明らかになりつつあるのに、謝罪も説明もしないまま責任回避しようとしており、強い憤りを感じる。民主党は執行部への波及を恐れ、永田氏の入院という前代未聞の対応を取った」と厳しく批判した。さらに、その後の記者会見で「国会の品位と権威にかかわるプロジェクトチーム」(座長・逢沢一郎幹事長代理)を設置する考えを明らかにした。 (2006年2月24日13時43分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060224i306.htm *0224 堀江メール:民主党の窮状、深刻 永田議員の進退先送り [毎日]  「ライブドア」事件をめぐる送金メール問題は23日、国会で問題を取り上げた民主党の永田寿康(ひさやす)衆院議員が議員辞職の意向を党側に伝えた末、党は永田氏の休養を宣言する混乱ぶりだった。党首討論での追及が不発に終わったことを境に民主党内の傷口が広がる一方だ。野田佳彦国対委員長は同日、前原誠司代表や自身の責任論を否定したが、執行部の危機管理能力の欠如が混乱を拡大し続けているだけに、窮状は深刻だ。【尾中香尚理、衛藤達生】  ◇傷口、急速に拡大 責任論に執行部苦悩  「自分の思い込みがあった」。永田氏は23日夕、国会近くのホテルを訪ねた同党の鳩山由紀夫幹事長と野田氏に、情報が不確かなまま国会でメール問題を質問したことの誤りを認めた。一方「国民の批判を正面から受けて努力したい」と議員活動に意欲を示す場面も。前夜「身分について国対委員長に委ねたい」と野田氏に辞意を漏らしたが、発言は大きく揺れた。  同党はこの日午前の緊急役員会で、永田氏の辞意を前提に今後の対応を協議。平野博文総合調整局長が「今日一日の批判は想定内。いくら批判されても受ければいい」と言うと、鳩山氏も「(永田氏の進退を)あわてて考えるのはよくない」。進退の対応はその場で鳩山氏に一任された。鳩山氏は永田氏と面談後の役員懇談会で「より正しい判断ができる状況を待とう」と発案。永田氏を当面入院させ、進退の結論を先送りした。  永田氏の辞意が執行部に衝撃だったのは、非を認める形で辞職すれば「確度の高い情報」として国会追及を支持した前原、野田両氏ら執行部の責任論に波及しかねないためだ。しかし、問題に決着をつけなければ傷口は広がるばかり。責任論を食い止めるため辞職を思いとどまらせるか、反転攻勢に向け辞職で「幕引き」を図るか--。鳩山氏は最終的に辞職を容認するにしても、早まった決断は避ける考えに傾いた。  永田氏が辞職すれば、同氏に近い野田氏の辞任論が高まるのも必至。野田氏は記者団に自らの辞意を否定したが「持ちこたえられないのでは」(周辺)との見方も出ている。  この日の結論先送りには党内からも「同僚でも納得できない。国民にはなおのこと理解されないだろう」(参院中堅議員)との批判が早くも出始めた。あげくの果てに鳩山氏自身が同日深夜のテレビ番組で、メールの信ぴょう性の高さを指摘した党幹部の責任論に言及。党内は大混乱の様相を呈してきた。  メール問題が過熱した結果、民主党の見せ場だったこの日の衆院政治倫理審査会がかすんでしまうなど、「4点セット」での攻勢にも急ブレーキがかかった。前原氏は代議士会で「問題を起こしているのは政府であり、自民党だ」と、ライブドアと同党の武部勤幹事長の関係をさらに追及する考えを強調したが、その機運を再び盛り上げるのは容易ではない。  ◇攻勢強める自民  自民党は各派が23日開いた派閥総会で「送金メール」に関する民主党批判が相次ぐなど、「攻勢」を強めている。山崎派の山崎拓会長は「民主党に大失策が起こっている。政治不信を非常に増しており、甚だ遺憾だ」と強調。高村派の高村正彦会長も「責任を取るべき人が早く責任を取ることが大切」と述べ、党執行部の責任論に言及した。  小泉純一郎首相は同日、民主党の永田寿康衆院議員が議員辞職の意向を示したことについて「あれだけ個人名を挙げて非難するのだから、事実に基づいた根拠ある資料を基にして話さないと。慎重にしてもらいたい」と述べた。一方、自民党の久間章生総務会長は「『ガセネタに踊らされてすみません』と謝ればいい。まだ若いのだから。謙虚にやらないと」と述べ、辞職の必要はないとの認識を示した。  ◇論文 危機管理能力欠如を露呈  「堀江メール」問題は23日、永田寿康(ひさやす)氏が「自分の思い込みがあり、おわびしたい」と民主党幹部に陳謝したことで、信ぴょう性のなさが決定づけられた。衆院予算委での永田氏の「爆弾質問」から1週間、お粗末な幕引きとなりそうだ。  当初からメールの内容を検証すればするほど疑問点が噴出した。永田氏自身が情報提供者とされる人物と直接面会しておらず、友人のフリーの記者の「情報」だけが頼りだったことも詰めの甘さに拍車をかけた。政府関係者によると、小泉純一郎首相も確度の高い情報をもとに「ガセネタ」と決めつけたようだ。  メール問題を事前に把握していたのは永田氏と前原誠司代表、野田佳彦国対委員長らごくわずかの党幹部で、鳩山由紀夫幹事長すら知らなかったという。追及を了承した野田氏は質問前から永田氏への期待を示し、前原氏は質問に疑問点が出始めた後も、「信頼性は高い」とかばい続けたため、党へのダメージを広げた。何より情報の不確かさをチェックできなかった前原執行部は、危機管理能力の欠如と国会対応の未熟さを露呈した。  1983年に当時、社民連の楢崎弥之助衆院議員が偽の「自衛隊クーデター計画」を衆院予算委で質問し、混乱を招いたケースはあるが、今回も国会史に残る「お騒がせ質問」で終わりそうだ。  民主党は昨年9月の衆院選で惨敗した末、43歳の前原代表に党再建を託した。93年の「自社55年体制崩壊」以降の野党第1党は内紛と分裂を繰り返した。「政権」という求心力をもつ自民党は、小泉首相が党内の抵抗勢力との対立をテコに窮地を乗り切ってきたが、野党は対立が起きるたびに「遠心力」が大きくなってしまう。  永田氏が党幹部に陳謝したとはいえ、執行部を含め国民への直接の釈明は一切ない。責任問題も棚上げ状態で、党参院幹部が「永田も混乱しているけど、党も混乱している。何が問題なのか分からない」と漏らしたように、混乱ぶりは目を覆うばかりだ。  質問前まで逆風続きだった小泉政権が反転攻勢を強める分、再び党内対立が深刻化しそうな民主党。「メール問題は永田氏一人の問題ではない」(幹部)だけに、「全責任は自分にある」と公言した前原氏には、党内、国会を本来の姿に戻すためのけじめと人事管理能力が問われている。【徳増信哉】 毎日新聞 2006年2月24日 2時31分 (最終更新時間 2月24日 2時36分) URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060224k0000m010190000c.html

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー