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#contents *0821 国際刑事裁判所、戦争犯罪などを調査 グルジア問題 [朝日] 2008年8月21日19時15分  【パリ=飯竹恒一】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は20日、グルジアとロシアの軍事衝突をめぐり、戦争犯罪などの可能性について調査を始めたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。  モレノオカンポ主任検察官は声明で「戦争犯罪、人道に対する罪、集団殺害など疑いが出ている罪に関するすべての情報を慎重に検討する」と説明した。すでにロシア、グルジア双方の責任者への聴取を始めた。  今回の紛争では、ロシア側が、グルジア軍による南オセチア攻撃について集団殺害の容疑で捜査。一方、グルジアは国際司法裁判所(ICJ)に対し、ロシアが「民族浄化」を行っているとして提訴し、9月8日から10日にかけて公聴会が開かれる予定だ。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0821/TKY200808210263.html *0816 グルジア停戦合意が成立 ロシアが基本原則に署名 2008年8月16日23時38分  【トビリシ=喜田尚、モスクワ=大野正美】南オセチア自治州を巡るロシアとグルジアとの軍事衝突で、ロシアのメドベージェフ大統領は16日、停戦と事態正常化のための6項目の和平合意文書(基本原則)に署名した。グルジアのサアカシュビリ大統領も15日に署名しており、全当事者の署名により停戦合意が成立した。国連安保理決議の採択へと進めるかどうかが、今後の焦点となる。  仏大統領府によると、和平合意の具体的な実施方式を定める国連安保理決議案を、仏国連代表部が作成中だ。  しかし、ロシアのラブロフ外相は16日、「ロシア軍撤退は追加的な安全保障措置が整ってからとなる」とし、早期撤退には応じない姿勢を示した。  ロシア参謀本部が16日、グルジアが求める南オセチアへの多国籍部隊導入の前提となるロシア平和維持部隊の撤退を拒否するなど、和平合意の実施をめぐる両国の立場は、なお隔たりが大きい。国連での協議が難航する可能性もある。  また、サアカシュビリ氏は15日、ロシア軍がグルジア中部の要衝ゴリ周辺などからの撤退を遅らせているほか、新たに中部のボルジョミなど二つの町にも戦車を侵攻させたと非難。16日には、首都トビリシの西45キロにある鉄道の橋をロシア軍が爆破したと伝えられた。これらをロシア側は否定しているが、緊張は続いている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0816/TKY200808160293.html *0816 グルジア大統領、正常化原則に署名 独首相は分離牽制 [朝日] 2008年8月16日1時21分  【モスクワ=星井麻紀、トビリシ=喜田尚】南オセチア自治州を巡るロシアとグルジアとの軍事衝突で、ロシアのメドベージェフ大統領は15日、ドイツのメルケル首相と黒海沿岸のソチで会談した。分離独立を目指す南オセチアとアブハジア自治共和国について、メドベージェフ氏は会談後の記者会見で、「このような事態が起きた後で、グルジアと一つの国家の中で暮らせるわけがない」と述べた。  これに対し、メルケル氏は「今後の交渉はグルジアの領土の一体性が基本だ」と、分離独立の動きを牽制(けんせい)した。  メドベージェフ氏は両地域の安全は確立されたとする一方、「安全を保証し続けるためにロシア平和維持部隊は残る」と話した。メルケル氏は「ロシア軍のグルジアに対する攻撃は行き過ぎだった」との考えを示し、両紛争地域を含めたグルジア領土からのロシア軍の早期撤退を求めた。  この日、ライス米国務長官はグルジアを訪れ、サアカシュビリ大統領と会談した。同大統領はライス氏の求めに応じ、ロシア、グルジア両国が事態正常化のため合意した6項目の基本原則に署名した。  ライス氏は会談後の記者会見で、グルジアの立場に改めて支持を表明。「今回の事態はロシアの国際社会での立場に疑問を投げかけるものだ」と述べた。  一方、ブッシュ米大統領は15日、ホワイトハウスで声明を発表し、ロシアに対し「すべてのグルジア領土から軍を撤退すべきだ」と求めた。米国とその同盟国はグルジア国民と政府の側に立つと強調。「冷戦は終わった。21世紀の外交において、脅迫などは受け入れられない」と述べた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200808150386.html *0815 グルジア、難民・避難民11万人以上 UNHCR発表 [朝日] 2008年8月15日11時39分  【パリ=飯竹恒一】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は14日、南オセチア自治州をめぐるグルジアとロシアの軍事衝突により、合計11万人以上の難民や国内避難民が発生していると発表した。さらに、援助物資が届きにくい事態も起きているという。  自治州から逃れた住民の数は、北に隣接するロシア領北オセチア共和国へは3万人、南のグルジア側には1万5千人。また、ゴリなどロシアの侵攻を受けたグルジア領内で家を追われた人たちが6万8千人に達しているという。  UNHCRはテントや食糧をチャーター機でグルジアの首都トビリシに運び込んでいるが、ゴリ郊外で14日、スタッフが何者かに脅され、乗っていた車両2台が一時、持ち去られたという。  援助活動は赤十字国際委員会(ICRC)や世界食糧計画(WFP)など国際機関のほか、欧米各国も進めている。欧州連合(EU)は14日、「停戦発表後も、援助を必要とする場所へのアクセスが改善されていない」と訴えた。また、ジュネーブで同日開かれた軍縮会議の会合の席で、グルジアの大使が「国際人道機関は、ロシア軍が占領している場所に近づけない」とロシア側を批判した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200808150141.html *0814 米大統領、グルジアへの人道支援作戦を命令 [朝日] 2008年8月14日1時13分  【ワシントン=梅原季哉】ブッシュ米大統領は13日、グルジアとロシアの軍事衝突をめぐって声明を出し、グルジアへの人道支援作戦を米軍に命じたと明らかにした。ロシアが停戦を順守するのか、その意図に「なお強い懸念がある」と表明。ロシア軍を完全に撤退させ、人道支援作戦を妨害することがないよう求めた。  グルジアとロシアが事態正常化のための基本原則に同意して以降、米政府として初めての態度表明となった。  ブッシュ氏は、フランスが調停した基本原則を支持すると言明。(1)支援表明へライス国務長官をフランスとグルジアに派遣(2)C17輸送機など航空部隊に加え、米海軍も活用する人道支援作戦を開始した――と明らかにした。  また、ロシア軍部隊がグルジアを事実上分断する意図をうかがわせる位置に配備されるなど、「同意した原則に矛盾する行動をとっているとの情報がある」とも指摘。「米欧との関係の傷を修復し、国際社会での地位を回復するためには、ロシアは約束を守り、この危機を終わらせるべきだ」と要求した。  ブッシュ氏は具体的な例は挙げなかったが、米CNNによると、米政府はロシアへの制裁措置として、主要国首脳会議(G8)からの追放策も模索しているという。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0814/TKY200808130427.html *0814 EU、南オセチアへ部隊派遣検討 緊急外相理事会 [朝日] 2008年8月14日0時16分  【ブリュッセル=井田香奈子】欧州連合(EU)は13日、緊急の外相理事会を開き、グルジアからの独立を目指す南オセチア自治州に、停戦監視などを目的とするEU部隊を派遣する検討を進めることで合意した。記者会見したEUのソラナ共通外交・安全保障上級代表は、事態打開には国連安保理決議が不可欠だと前置きした上で、「必要なら部隊を派遣する用意はある」と明言した。  部隊を派遣する場合の性格付けについては9月の非公式外相会合で改めて協議する。  一方、北大西洋条約機構(NATO)は13日、緊急外相会議を19日に開いて対応を協議することを決めた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0814/TKY200808130415.html *0812 ロシア、軍事作戦終了を表明 グルジア「CIS離脱」 [朝日] 2008年8月12日22時36分  【モスクワ=星井麻紀、トビリシ=喜田尚】グルジアからの独立を目指す南オセチア自治州を巡るグルジアとロシアの軍事衝突で、ロシアのメドベージェフ大統領は12日、ロシア軍の軍事作戦を終了すると表明した。その後、モスクワを訪れたフランスのサルコジ大統領と会談し、紛争の正常化に向けた六つの基本原則で合意した。今後、事態が収束に向かうかどうかは、グルジアがどう対応するかにかかっている。  メドベージェフ大統領は「南オセチアへの侵略者は罰せられ、軍は破壊された」と述べ、軍事介入の目的が達成できたとの見方を示した。  停戦説得に訪れた欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領は、メドベージェフ大統領との会談で、軍事作戦終了を「いいニュースだ」と歓迎。グルジア、ロシア両軍の衝突以前への兵力引き離し▽武力に訴えない▽人道的支援を自由にできるようにする▽南オセチアとアブハジア自治共和国の将来的地位と安全保障の手段について国際的議論を始める――など6項目で基本合意した。  ロシアの軍事作戦終了の表明を受けて、グルジアの首都トビリシでは、サアカシュビリ大統領が支持者らの集会で、「ロシアは我々をひざまずかせようとしたができなかった」と演説。最後に旧ソ連諸国で構成する独立国家共同体(CIS)からの離脱を表明した。すでにしかるべき指示を出したという。  一方、グルジアからの独立を求めるアブハジア自治共和国のバガプシ大統領は「グルジアが支配していたコドリ渓谷を解放した」と発表した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0812/TKY200808120395.html *0811 ロシア、攻撃継続 グルジアの無条件撤退要求、調停難航 [朝日] 2008年8月11日20時58分  【モスクワ=星井麻紀】グルジアからの分離独立を目指す南オセチア自治州をめぐるグルジアとロシアの軍事衝突で11日、グルジアのサアカシュビリ大統領は、調停のため前日トビリシ入りしたフランスのクシュネル外相らの立ち会いの下、停戦に関する文書に署名した。クシュネル氏らは続いてモスクワに向かい、停戦を受け入れるようロシアを説得する考えと見られる。  しかしロシア側は、グルジア軍が攻撃を続けているとして拒否する姿勢を続けている。メドベージェフ・ロシア大統領は「紛争地域からのグルジア部隊の無条件撤退が必要だ」と述べており、説得工作は難航すると見られる。  ロシア海軍は10日、黒海沿岸でグルジアの小型ミサイル艇数隻と交戦し、1隻を撃沈。ロイター通信などは、ロシア空軍がトビリシ国際空港の滑走路わきに爆弾を投下したと報じたが、ロシア側は認めていない。グルジア内務省は11日、数十機のロシア空軍機が夜通しトビリシ郊外や港湾都市のポチなど、グルジア全土を空爆したとしている。  一方、メドベージェフ氏は10日、サルコジ仏大統領と電話で協議。グルジア部隊の無条件撤退、南オセチアへの武力不行使を約束する公式文書にグルジア側が調印することを求める考えを示したという。サルコジ氏は、12日にもモスクワを訪問し、メドベージェフ氏と会う見込み。  またAFP通信によると、ロシアを除くG7の外相は11日、南オセチア情勢について電話で会談。グルジアへの軍事行動をやめるよう、ロシアに対する外交圧力を強化することなどを話し合った。  一方、同じくグルジアからの分離独立を求めるアブハジア自治共和国では、ロシア側が11日、コドリ渓谷を実効支配するグルジア軍に対し、武装解除を要求する最後通告を出した。これに対し、グルジア側は受け入れを拒否した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200808110347.html *0808 ロシア軍機、グルジア爆撃 本格戦闘突入の懸念 [朝日] 2008年8月8日23時36分  【モスクワ=星井麻紀】グルジア軍は8日、同国からの分離独立を目指す親ロシアの南オセチア自治州に進攻し、大規模な攻撃を始めた。ロイター通信などによると、これに対してロシア軍機がグルジアの首都トビリシ郊外のグルジア空軍基地を爆撃するなど報復的に軍事介入し、軍事衝突が拡大している。死者も多数にのぼっている模様。グルジアとロシアが本格的な戦闘に突入する懸念が高まっている。  南オセチアに駐留しているロシアの平和維持部隊司令官がインタファクス通信などに語ったところでは、グルジア軍の進攻で、南オセチア州都のツヒンバリは「ほぼ壊滅状態」という。同通信は、戦闘で平和維持部隊に派遣されたロシア兵10人以上が死亡したほか、市民を含め「数十人から数百人」の死者が出ている可能性があるとしている。  グルジアは国家総動員令を発令。グルジアのサアカシュビリ大統領は、ロシアの戦車や装甲車150両が南オセチアに向かったと述べた。同大統領はまた、グルジア軍がロシア軍機を2機撃墜したと語った。AP通信はロシアのテレビ局の報道として、ロシア軍部隊が南オセチアに移動中だと報じた。戦闘がさらに拡大する恐れが強まっている。  ロシアのメドベージェフ大統領は、安全保障会議を緊急招集して対応を協議。五輪開会式出席のために中国訪問中のプーチン首相は「グルジアからの攻撃は報復的な措置をもたらすことになる」と警告していた。  米国務省は8日、ロシア・グルジア情勢に関して、即時停戦を呼びかけると同時に、米政府が事態調停のため同日、関係国へ特使を派遣すると明らかにした。ロイター通信によると、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)なども武力行使の即時停止を関係国に呼びかけた。  【グルジアとロシアの対立】グルジアは19世紀にロシア帝国に併合され、1991年にソ連から独立を宣言。90年にロシア編入を主張する南オセチア自治州、92年には主権宣言したアブハジア自治共和国と紛争に。現在は南オセチア、アブハジアともロシアの平和維持部隊が駐留し、事実上の独立状態にある。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0808/TKY200808080395.html *0507 ロシア大統領にメドベージェフ氏就任 プーチン首相指名 [朝日] 2008年05月07日20時49分  【モスクワ=副島英樹】3月のロシア大統領選で圧勝したメドベージェフ第1副首相(42)の大統領就任式が7日、モスクワの大クレムリン宮殿で開かれ、ソ連崩壊後の新生ロシアの第3代大統領が誕生した。任期は4年。  新大統領は同日、自らを後継指名したプーチン前大統領(55)を首相に指名した。8日に予定される下院での承認を経て、異例の「2頭体制」が発足することになる。  就任演説で新大統領は、最も重要な課題として「市民的、経済的自由のさらなる発展」を挙げた。さらに法治システムの成熟の必要性を強調し、それが国際社会での役割を強化するとともに世界に開かれたロシアをつくることになる、と述べた。「自由」「法治」「他国民との対話」などリベラル色がにじんだ。  任期を満了しての大統領交代は新生ロシアでは初めて。就任式ではプーチン氏も演説し、「路線の継承」の重要性を強調した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0507/TKY200805070177.html *0422 偵察機撃墜めぐり険悪化 ロシアとグルジア [朝日] 2008年04月22日20時17分  【モスクワ=大野正美】ロイター通信などによると、グルジアのサアカシュビリ大統領は21日、同国の無人偵察機が自国領の紛争地上空でロシアのミグ29戦闘機に撃墜されたとし、電話でロシアのプーチン大統領に「侵略的攻撃を直ちにやめよ」と抗議した。プーチン氏は「紛争地に偵察機を飛ばす行為こそ緊張を激化させる」と反論、両国の関係が再び険悪化してきた。  グルジア空軍によると、ミグ29戦闘機は20日にグルジアからの独立を宣言しているアブハジア自治共和国の基地から離陸し、同自治共和国上空で偵察機をミサイルで撃墜。グルジア空軍は撃墜の模様を偵察機のカメラがとらえ、戦闘機の動きをレーダーでも確認したとしている。ロシア空軍は領空侵犯を否定、アブハジアの独立派政府の部隊が偵察機を撃墜したとしている。  北大西洋条約機構(NATO)への加盟政策を進めるグルジアに対し、ロシア外務省は16日、アブハジアの住民向けの領事業務をロシア領で行うなどの独立派への支援策を発表、グルジア側が「ロシアによる併合の試みだ」と強く反発していた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0422/TKY200804220309.html *0407 ミサイル防衛の溝埋まらず 米ロ首脳会談 [朝日] 2008年04月07日01時43分  【ソチ(ロシア)=大野正美】ブッシュ米、プーチン・ロシア両大統領は5、6の両日、ロシア南部のソチで会談し、安全保障分野など今後の両国間の協力を包括的に定めた「戦略枠組み宣言」に調印した。だが、ロシアが強く反対してきた米国の欧州でのミサイル防衛(MD)施設建設計画については両国の立場の違いは埋まらず、ロシアの懸念を解消するための協議を今後も継続・強化することで合意するにとどまった。  「宣言」は、5月にロシア、来年1月に米国で新大統領が誕生する政権交代期に両国関係に空白を作らず、協力を発展させるのが狙い。  宣言でロシアはMDに関して、米国が提案した信頼と透明性を高める措置を評価。実行されればロシアの懸念は緩和できるとした。09年に失効する第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる法的拘束力のある合意と戦略兵器の可能な限りの削減を目指すことや、核不拡散やテロ対策、経済の各分野でも、引き続き両国が協力を深めていくこともうたった。  会談後の記者会見でプーチン氏は、「MD問題で我々の(反対の)態度に変化はない」と強調したうえで、「米国は我々の懸念に配慮を始めている。将来の合意達成には楽観的だ」とも述べた。  ブッシュ大統領は6日、5月にロシア次期大統領に就任するメドベージェフ第1副首相とも会談、7月の北海道での主要国首脳会議(G8サミット)で再会談することで一致した。会談でメドベージェフ氏は「我々の関係が途切れず、さらに発展するようにしたい」と強調した。      ◇  〈欧州ミサイル防衛(MD)と米ロ対立〉 米国がポーランドに迎撃ミサイル基地、チェコにレーダー基地を設置する構想。ブッシュ政権がイランのミサイル脅威などを理由に04年ごろから両国と協議を始めた。ロシアは自国が標的にされているとの疑念から強く反発。ロシアは07年6月、アゼルバイジャンのレーダー基地の共同利用を米に逆提案した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0406/TKY200804060134.html *0308 ロシアの富豪数2位に 政権に従順、急増 米経済誌番付 [朝日] 2008年03月08日12時32分  米経済誌フォーブスが発表した08年版長者番付で、ロシアが資産10億ドル(約1030億円)以上の富豪の数で昨年の53人から87人に急増、米国に次ぐ世界第2位に躍進した。プーチン政権初期の01年は番付入りは8人だった。経済の派手な拡大が反響を呼んでいる。  番付入りした富豪の資産総額4714億ドルも、昨年の2824億ドルから大きく増えた。さらに都市別の数ではモスクワが74人、その平均資産額も59億ドルと、71人で33億ドルの米ニューヨークをしのいで1位を占めた。  主力産業のエネルギーの高値で急成長してきた経済らしく、富豪の平均年齢も46歳と、世界の平均より15歳も若い。業種も鉄鋼や石油関連の素材・資源産業が多く、あとは金融や投資など。  富豪の国内1位は、世界最大のアルミ会社を持つ「アルミ王」のデリパスカ氏(40)。資産280億ドル(約2兆8800億円)は世界でも9位だ。2位は、石油で財をなし、英サッカーチーム「チェルシー」のオーナーで昨年まで3年連続1位だった投資家アブラモビッチ氏(41)の235億ドルだった。  01~04年に国内1位の富豪だった元石油会社社長のホドルコフスキー氏はプーチン政権と対立して逮捕、投獄され、番付から消えた。その後、ロシアの富豪の大勢は、政権への従順とひきかえに経済成長の分配にあずかってきた。  それでも、アブラモビッチ氏をはじめ、製鉄業や有力メディアを握る国内19位のウスマノフ氏(54)のように、メドベージェフ次期大統領に近づき、後ろ盾になりつつある富豪も最近は出ている。だが、そうした動きはまだ少なく、プーチン大統領の影響力も依然圧倒的だ。5月に退任して二頭政権の首相になっても、財界へのにらみは簡単に揺るぎそうにない。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0308/TKY200803080106.html *0303 メドベージェフ氏、圧勝 ロシア次期大統領は42歳 [朝日] 2008年03月03日20時05分  2日投票されたロシア大統領選は、3日未明までの開票の結果、プーチン大統領(55)から後継指名を受けたメドベージェフ第1副首相(42)が7割を超える圧倒的な得票率で当選を決めた。5月7日にソ連崩壊後の新生ロシアの第3代大統領に就任する。メドベージェフ氏はプーチン氏とともに2日深夜、モスクワの赤の広場で開かれた若者向けコンサートの会場に革ジャン姿で登場。「私に投票してくれたすべての人に感謝したい」と述べ、勝利宣言した。 モスクワの赤の広場で2日、ロックコンサートの舞台上に隣り合って立ち、支持者らに手を振るプーチン大統領(左)と後継のメドベージェフ第1副首相=AP  プーチン氏は舞台上で「この勝利は、過去8年に成功裏に進んだ路線が継続されることを保証する」と述べた。メドベージェフ氏は大統領に就任後、プーチン氏を首相に迎え、異例の2人体制で政権運営にあたる。コンサート参加後に選対本部で記者会見したメドベージェフ氏は、自身の政策について「プーチン大統領が進めた路線の直接の継続となる」と述べた。一方で、大統領として自身が外交政策を決定する考えも表明した。  中央選管のチュロフ委員長によると、開票率99.5%でメドベージェフ氏の得票率は70.2%。共産党のジュガノフ委員長が17.8%、自由民主党のジリノフスキー党首が9.4%、民主党のボグダノフ党首が1.3%。メドベージェフ氏の得票率は、前回04年の大統領選でプーチン氏が獲得した71.3%に迫った。投票率は前回大統領選や昨年12月の下院選を上回る69.7%に達した。  メドベージェフ氏は、選挙戦では「共に勝利しよう」をスローガンに掲げ、プーチン氏との一体性を訴えた。エネルギー価格高騰に支えられた堅調な経済や、イスラム過激派による大規模テロの封じ込めなど、国民生活に一応の安定をもたらしたプーチン氏への高い支持を受け継いだ形だ。  ソ連を解体したエリツィン初代ロシア大統領、エリツィン政権に絶大な影響力を振るった新興財閥を排除したプーチン氏と、ロシアでは前政権の路線の否定が繰り返されてきたが、今回は路線継続を最大の公約とする政権が生まれる。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0303/TKY200803030010.html *1212 ロシア、欧州通常戦力条約を停止 米ミサイル防衛に対抗 [朝日] 2007年12月12日20時07分  ロシアは12日午前0時(日本時間同日午前6時)、ウラル山脈以西に配備する非核兵器の上限を定めた欧州通常戦力(CFE)条約の履行を停止した。米国のミサイル防衛(MD)計画に反発するプーチン大統領による対抗措置が初めて実施された。配備兵器についての情報提供や査察も中止され、軍の透明性が格段に低下する。  ロシア外務省は同日の声明で「現時点で(欧州との)国境方面の軍備を拡大したり集中させたりする計画はない」とする一方、「今後の軍備は、具体的な政治軍事状況や関係国の自重ぶりにかかっている」と警告した。  プーチン氏は中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱にも繰り返し言及しており、冷戦終結後の軍備管理体制が揺らぐ懸念が広がっている。  CFE条約は冷戦末期、当時の東西両陣営を対象に結ばれた。冷戦終結後、加盟国ごとに兵器の保有上限を定める修正が加えられたが、米国や旧東側陣営の欧州諸国が批准しておらず、ロシアは「一方的に履行を強いられている」と反発。MD問題を機にプーチン大統領が今年7月、履行停止を表明した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1212/TKY200712120406.html *1210 メドベージェフ第1副首相を後継指名 プーチン大統領 [朝日] 2007年12月10日23時07分  ロシアのプーチン大統領は10日、来年3月2日に行われる大統領選に、第1副首相で天然ガス独占企業「ガスプロム」会長のドミトリー・メドベージェフ氏(42)を候補として推す考えを表明した。今月2日の下院選で与党「統一ロシア」を圧勝に導いたプーチン氏による事実上の後継指名で、大統領選での当選はほぼ確実とみられる。エリツィン前大統領、プーチン氏に続き、ソ連崩壊後の新生ロシアを率いる3人目の指導者となる見通しだ。  法律家出身のメドベージェフ氏は、プーチン氏のサンクトペテルブルク市勤務時代からの最側近の一人。プーチン氏が初当選した00年の大統領選で選対本部長を務めた後、大統領府長官などを歴任。第1副首相としては政権が国家的優先課題に据えた教育、保健、住宅、農業問題を担当。経済畑の経験が長い。  プーチン政権内では穏健な自由経済主義者と見られており、語り口や物腰も柔らか。プーチン政権が唱えた「ロシア独自の民主主義」への懐疑的な考えを表明しており、後継候補として並び称された旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のイワノフ第1副首相ら「シラビキ」と呼ばれる治安機関系の有力者に比べ、欧米にも受けがよい大統領候補とも言える。  ただ、プーチン氏は、来年5月の大統領退任後も当面は影響力を残すと見られ、新大統領がどこまで指導力を発揮できるかは未知数だ。  インタファクス通信などによると、「統一ロシア」や、プーチン氏を支持する「公正なロシア」など4党の代表が10日、プーチン氏と会談し、メドベージェフ氏を統一候補として大統領選に擁立したい考えを伝えた。プーチン氏は「全面的かつ完全に提案を支持する」と述べた。大統領側から後継者を4党側に提示したのが実態と見られる。  メドベージェフ氏は65年、レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。レニングラード大法学部卒で、プーチン氏の後輩にあたる。プーチン氏がサンクトペテルブルク市で対外関係委員会議長を務めていた時に顧問として仕えた。プーチン政権のもとでは大統領府長官、第1副首相などを歴任した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1210/TKY200712100228.html *1203 与党が圧勝、3分の2以上確保の勢い ロシア下院選 [朝日] 2007年12月03日13時40分  2日投票が行われたロシア下院選は即日開票の結果、プーチン大統領を比例名簿のトップに据えた与党「統一ロシア」が、450議席の3分の2以上を確保する勢いで、圧勝を確実にした。単独で憲法改正や大統領弾劾の手続きを始める力を持つことになる。同党は「プーチン大統領個人の勝利」と評価。プーチン氏は、来年5月の大統領任期満了後も権力を維持する大きな足場を確保することになる。  中央選管の3日午前7時(日本時間同日午後1時)の集計(開票率約85%)では、統一ロシア63.3%、共産党11.7%、自由民主党8.4%、公正なロシア8.0%。立候補した11政党のうち、4党が議席獲得に必要な最低得票率の7%を上回る見通し。民主・リベラル勢力の「右派連合」や「ヤブロコ」は2%未満と低迷している。  統一ロシアの圧勝は、プーチン氏が今後も政策継続の保証人として振る舞うことに正当性を与える形になった。統一ロシアは17日にも党大会を開き、プーチン氏が指名する後継者を同党公認の候補として来年3月の大統領選に擁立する方針。同氏が誰を後継者に据えるかが当面の焦点となる。  投票率も、政権が目標にした60%を上回る見込みだ。政治評論家のニコノフ氏は「有権者が今回の選挙を事実上の大統領選として受け止めた結果だ」と述べた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1203/TKY200712030001.html *1109 ロシア革命90年 風化と郷愁 共産党など記念行事 [朝日] 2007年11月09日02時50分  レーニン率いるソビエト政権が樹立されたロシア10月革命から90周年にあたる7日(旧暦10月25日)、モスクワ市中心部で共産党支持者ら数千人が記念のデモ行進をした。  赤旗を手にした市民がブランドショップが並ぶ目抜き通りを埋めた。年金生活者ら年配者の姿が目立ち、参加者の一人は「革命が、全国民に教育の機会を与えてくれた。その意義は今も色あせない」と話した。  先月の民間機関の世論調査では、レーニンに親近感を抱く国民は90年の67%から27%に急落する一方で、スターリンに反感を抱く率も49%から29%に低下。革命の風化と強国への郷愁が共存している。一昨年に革命記念日を祝日から外したプーチン政権は、新しい休日「民族統一の日」と定めた4日、各地で集会やコンサートを開催。かつての共産主義イデオロギーに代わってプーチン大統領が国民を束ねているとの印象を演出した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1109/TKY200711080491.html *1108 グルジア全土に非常事態宣言 ロシアとの対立激化 [朝日] 2007年11月08日11時35分  グルジアの首都トビリシで、野党勢力のデモ隊と治安部隊の衝突が激化し、サアカシュビリ大統領は7日夕、全土に非常事態を宣言した。親欧米の現政権は、ロシアがデモ隊を扇動していると主張し、ロシア外交官3人の国外退去処分を決定。ロシアは激しく反発している。  ノガイデリ首相は地元テレビで「クーデターの動きがあった」と、非常事態宣言の正当性を主張した。ロイター通信によると、野党側の動向を伝えていたテレビ局が放送中止に追い込まれた。武装警官が踏み込み、放送機器を破壊したという。  グルジアでは、議会選挙の前倒し実施を求める野党勢力が6日間にわたって集会を続けていた。7日は、約3千人のデモ隊に治安部隊が催涙ガスや放水で対抗。数百人が病院で手当てを受けた。  ロシア外交官の追放について、サアカシュビリ大統領はテレビ番組で「ロシア特殊機関が工作を行っている」と主張。「我々の民主主義を守るために、政権の強い措置が必要だ」と述べた。  これに対しロシア外務省は「グルジアの措置は無責任な扇動であり、対抗措置をとる」との声明を発表。北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への加盟を急ぐグルジアとロシアとの対立は激化しそうだ。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1108/TKY200711080173.html *0530 新弾道ミサイル ロシア試射成功 米を牽制狙う [朝日] 2007年05月30日01時55分  ロシア軍は29日、複数弾頭搭載の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「RS24」の試射に成功した、と発表した。イタル・タス通信によると、同軍当局者は「RS24はミサイル防衛(MD)への突破能力を向上させ、戦略核戦力を強化する」と述べた。MD関連施設の欧州配備を目指す米国を牽制(けんせい)する狙いがあると見られる。  同通信などによると、RS24は西北部アルハンゲリスク州のプレセツク宇宙基地の移動式装置から発射され、極東カムチャツカ州のクラ射爆場に着弾した。老朽化が進むRS18(搭載弾頭数6)とRS20(同10)の両ICBMに代わるもので、ロシア軍は単弾頭型のRS12M2「トーポリM」と共に今世紀半ばまで戦略核戦力の中核を担うと位置づけている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0530/TKY200705290491.html *1124 露毒殺?:重体の元保安庁中佐が死亡 体制批判で英亡命中 [毎日] 【ロンドン小松浩】毒を盛られた疑いで重体となっていた元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドン市内の病院で死亡した。死因となった毒物の特定は困難とみられている。ロシア政府や治安当局は関与を全面否定しているが、ロシア治安当局関係者の「毒殺」関与を疑う見方が出ており、英国や欧州各国でプーチン露大統領の強権体質に対する警戒感が高まるのは必至だ。  リトビネンコ氏は今月1日、イタリア人の防衛コンサルタントとロンドン市内のすし店で会った後、突然、体調を崩した。17日にロンドン市内の病院に入院したが、22日夜に心臓発作を起こして容体が悪化、23日に危篤となっていた。  英メディアによるとリトビネンコ氏はイタリア人と会う前、2人のロシア人とロンドン市内のホテルで面会した。うち1人はFSBの前身・旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元幹部だったとされる。リトビネンコ氏の友人は英スカイテレビに対して、この時に紅茶に毒を盛られたとの見方を示した。  リトビネンコ氏はプーチン体制の批判者で、6年前に英国に亡命。先月のアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件の真相を追う資料などを持っていたという。イタリア人コンサルタントはリトビネンコ氏と会った際、自分たち2人の名前やポリトコフスカヤ記者の名前が載った「暗殺対象者」リストを渡し、注意を呼びかけたと説明している。  毒物は当初、重金属のタリウムか放射性物質との報道があったが、リトビネンコ氏の治療にあたった医師は両説を否定、「何が原因かは依然不明だ」と記者団に語った。毒物の特定は不可能との見方が強い。  毒殺未遂容疑で事件を捜査していたロンドン警視庁は23日夜、リトビネンコ氏の死を「原因不明の死」として扱うとの声明を出し、現時点では毒殺と断定せずに捜査を継続する姿勢を示した。  ◇ロシアの暗部に不信感広がる  【モスクワ町田幸彦】アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺疑惑は強権支配を続けるプーチン露政権への不信感を国際社会に広げそうだ。プーチン政権のチェチェン弾圧を批判してきたアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件が先月に起きたばかり。いずれも容疑者不明とはいえ、「反プーチン派抹殺」の続発は何らかの陰謀が常にうごめくロシアの暗部を浮き彫りにしている。  99年、モスクワなどロシア国内3都市でアパート連続爆破事件(計約300人死亡)が起きた際、プーチン首相(当時)はチェチェン武装勢力の犯行を示唆し、第2次チェチェン紛争に突入した。これに対して、リトビネンコ氏は「事件はFSBの仕業」と主張する著書を刊行。同書のロシア国内搬入をFSBは禁止した。  リトビネンコ氏と連絡を取り、アパート連続爆破事件のFSB関与疑惑を調査した野党のユシェンコフ下院議員は03年4月、何者かによって射殺された。当時、ロシア紙は「次は誰か」という見出しを記事に掲げていた。  プーチン大統領はチェチェン問題での強硬策によって国民の支持を集め、00年の選挙に初当選した。その原点ともいえるアパート連続爆破事件へのFSB関与を指摘する動きには強く反論してきた。  リトビネンコ氏の事件についてロシア対外情報局のイワノフ報道局長は22日、「ロシアの情報機関がかかわったというような話はまったくのナンセンスだ」と全面否定し、この事件が露英関係に影を落とすものではないと強調した。  2期目のプーチン政権は「シロビキ」と呼ばれる治安機関・軍出身者が政権中枢を握る構造を作り上げた。今年7月、議会はFSBや軍の情報機関が国内外で「テロリスト殺害」の作戦を指示できる大統領権限を承認した。大統領と同じくKGB出身のイワノフ国防相は11月に軍事情報部(GRU)本部の新設ビルを披露した際、活動強化を言明した。情報機関の活動拡大容認の背景にはロシアで汚職横行が批判される内務省(警察、検察)、国防省(軍)よりもFSBの方が国民の信頼を集めている事情がある。 毎日新聞 2006年11月24日 11時26分 (最終更新時間 11月24日 15時35分) URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061124k0000e030036000c.html *1119 チェチェンの惨状、新生児の3割に障害…来日医師訴え [読売]  ロシア・チェチェン紛争下で献身的な医療活動を続けたチェチェン人医師ハッサン・バイエフ氏(43)が、紛争下の子供たちの悲惨な現状を伝えるため初来日し、各地で講演活動を始めた。  外科医のバイエフ氏は、1994年に始まった紛争で、薬品や抗生物質が極度に不足する中、ロシア軍、チェチェン独立派双方に分け隔てなく治療した。  2000年には、地雷原に踏み込んだチェチェン武装勢力約300人の治療に当たり、3昼夜で74件の手術を行った。この際、足を吹き飛ばされた独立派の指導者、バサエフ野戦司令官(06年7月死亡)を救ったことで、ロシア政府に逮捕状を出され、同年、米国への亡命を余儀なくされた。体験をつづった著書「誓い チェチェンの戦火を生きたひとりの医師の物語」(アスペクト刊)は各国語に翻訳され、感動をよんだ。  バイエフ氏は16日の都内での記者会見では、今年極秘にチェチェンを訪れた際に共和国保健省担当者から聞いた話として、「新生児の3分の1に障害が起きている」という衝撃的な実態を語った。絶え間ない爆音や振動が胎児に影響するためで、四肢の不調や精神障害を持って生まれるケースが後を絶たないという。  講演会は長崎(21日)、広島(23日)、京都(25日)、弘前(26日)、東京(28日)など。日程は「ハッサン・バイエフをよぶ会」のホームページ(http://tokyocinema.net/baiev.htm)で公開されている。 (2006年11月19日23時13分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061119i415.htm *1111 ロシア、WTO加盟へ 米と基本合意 [朝日] 2006年11月11日10時49分  ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟に向けて最大の関門となっていた米国との二国間交渉が10日、基本合意に達した。18日から、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれるハノイでの米ロ首脳会談で合意文書に署名される見通しだ。約13年間続いていたロシアのWTO加盟交渉が決着に向けて大きく動き出した。  加盟後はロシアの輸出品に対する関税が低くなるなど、通商・投資面での恩恵を受けることになる。堅調な世界経済の追い風をさらに受け、国内成長が一層刺激される可能性が強い。プーチン政権はエネルギー分野などへの政府支配を強め、国内外から懸念が高まっているが、WTO交渉の最終決着は、同政権と国際社会との協調が進んでいることを示し、得点した形だ。  基本合意はロシアの経済発展貿易省と米通商代表部が発表。米政府はロシア側からWTOルールを徹底するとの約束だけでなく、具体的な改善計画を提示された模様だ。また、米側はイランへの経済制裁など外交分野での協力を求めるなど、政治的な駆け引きもあったとみられる。  ロシアは主要国首脳会議(サミット)のメンバーだが、国内市場参入の障壁を下げる交渉が難航し、WTO加盟では中国などにも出遅れていた。WTOは二国間で通商や貿易などの問題解決を話し合う交渉を済ませてから全体での調整をして正式加盟が認められる。ロシアは日本、欧州連合(EU)などとは合意に達していたが、対米交渉が最大の難関だった。  米ロ両国は、今年7月のサンクトペテルブルク・サミット前の決着を目指して交渉していた。金融部門開放については合意していたが、ロシアへの米国産肉類の輸入、知的所有権保護問題などで行き詰まっていた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1111/003.html *1008 チェチェン紛争告発の女性記者射殺される [朝日] 2006年10月08日01時53分  チェチェン紛争でロシア当局による過剰な武力行使や人権抑圧を告発したロシアの女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが7日、モスクワの自宅アパートのエレベーター内で銃で撃たれて死んでいるのが見つかった。インタファクス通信などが伝えた。  遺体のそばに拳銃と薬莢(やっきょう)4発が落ちていた。ポリトコフスカヤさんは、ノーバヤ・ガゼータ紙評論員として99年からのロシア軍によるチェチェン侵攻の後で徹底した現地取材を重ね、プーチン政権の言論統制に抗して紛争の悲惨さを伝えた。  02年のチェチェン武装勢力によるモスクワでの劇場占拠事件では犯行グループが交渉役に指名。04年の北オセチア共和国での学校占拠事件では、現地に向かう機内で何者かに毒をもられ、重体になった。  ロシア・ジャーナリスト同盟のヤコベンコ書記長は7日、「彼女の死は何者をもっても代え難い損失だ」と述べた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1008/002.html *[[●ロシア06Ⅰ]] より続く
#contents 最新の情報は、[[●ロシア]] へ *0821 国際刑事裁判所、戦争犯罪などを調査 グルジア問題 [朝日] 2008年8月21日19時15分  【パリ=飯竹恒一】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は20日、グルジアとロシアの軍事衝突をめぐり、戦争犯罪などの可能性について調査を始めたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。  モレノオカンポ主任検察官は声明で「戦争犯罪、人道に対する罪、集団殺害など疑いが出ている罪に関するすべての情報を慎重に検討する」と説明した。すでにロシア、グルジア双方の責任者への聴取を始めた。  今回の紛争では、ロシア側が、グルジア軍による南オセチア攻撃について集団殺害の容疑で捜査。一方、グルジアは国際司法裁判所(ICJ)に対し、ロシアが「民族浄化」を行っているとして提訴し、9月8日から10日にかけて公聴会が開かれる予定だ。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0821/TKY200808210263.html *0816 グルジア停戦合意が成立 ロシアが基本原則に署名 2008年8月16日23時38分  【トビリシ=喜田尚、モスクワ=大野正美】南オセチア自治州を巡るロシアとグルジアとの軍事衝突で、ロシアのメドベージェフ大統領は16日、停戦と事態正常化のための6項目の和平合意文書(基本原則)に署名した。グルジアのサアカシュビリ大統領も15日に署名しており、全当事者の署名により停戦合意が成立した。国連安保理決議の採択へと進めるかどうかが、今後の焦点となる。  仏大統領府によると、和平合意の具体的な実施方式を定める国連安保理決議案を、仏国連代表部が作成中だ。  しかし、ロシアのラブロフ外相は16日、「ロシア軍撤退は追加的な安全保障措置が整ってからとなる」とし、早期撤退には応じない姿勢を示した。  ロシア参謀本部が16日、グルジアが求める南オセチアへの多国籍部隊導入の前提となるロシア平和維持部隊の撤退を拒否するなど、和平合意の実施をめぐる両国の立場は、なお隔たりが大きい。国連での協議が難航する可能性もある。  また、サアカシュビリ氏は15日、ロシア軍がグルジア中部の要衝ゴリ周辺などからの撤退を遅らせているほか、新たに中部のボルジョミなど二つの町にも戦車を侵攻させたと非難。16日には、首都トビリシの西45キロにある鉄道の橋をロシア軍が爆破したと伝えられた。これらをロシア側は否定しているが、緊張は続いている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0816/TKY200808160293.html *0816 グルジア大統領、正常化原則に署名 独首相は分離牽制 [朝日] 2008年8月16日1時21分  【モスクワ=星井麻紀、トビリシ=喜田尚】南オセチア自治州を巡るロシアとグルジアとの軍事衝突で、ロシアのメドベージェフ大統領は15日、ドイツのメルケル首相と黒海沿岸のソチで会談した。分離独立を目指す南オセチアとアブハジア自治共和国について、メドベージェフ氏は会談後の記者会見で、「このような事態が起きた後で、グルジアと一つの国家の中で暮らせるわけがない」と述べた。  これに対し、メルケル氏は「今後の交渉はグルジアの領土の一体性が基本だ」と、分離独立の動きを牽制(けんせい)した。  メドベージェフ氏は両地域の安全は確立されたとする一方、「安全を保証し続けるためにロシア平和維持部隊は残る」と話した。メルケル氏は「ロシア軍のグルジアに対する攻撃は行き過ぎだった」との考えを示し、両紛争地域を含めたグルジア領土からのロシア軍の早期撤退を求めた。  この日、ライス米国務長官はグルジアを訪れ、サアカシュビリ大統領と会談した。同大統領はライス氏の求めに応じ、ロシア、グルジア両国が事態正常化のため合意した6項目の基本原則に署名した。  ライス氏は会談後の記者会見で、グルジアの立場に改めて支持を表明。「今回の事態はロシアの国際社会での立場に疑問を投げかけるものだ」と述べた。  一方、ブッシュ米大統領は15日、ホワイトハウスで声明を発表し、ロシアに対し「すべてのグルジア領土から軍を撤退すべきだ」と求めた。米国とその同盟国はグルジア国民と政府の側に立つと強調。「冷戦は終わった。21世紀の外交において、脅迫などは受け入れられない」と述べた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200808150386.html *0815 グルジア、難民・避難民11万人以上 UNHCR発表 [朝日] 2008年8月15日11時39分  【パリ=飯竹恒一】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は14日、南オセチア自治州をめぐるグルジアとロシアの軍事衝突により、合計11万人以上の難民や国内避難民が発生していると発表した。さらに、援助物資が届きにくい事態も起きているという。  自治州から逃れた住民の数は、北に隣接するロシア領北オセチア共和国へは3万人、南のグルジア側には1万5千人。また、ゴリなどロシアの侵攻を受けたグルジア領内で家を追われた人たちが6万8千人に達しているという。  UNHCRはテントや食糧をチャーター機でグルジアの首都トビリシに運び込んでいるが、ゴリ郊外で14日、スタッフが何者かに脅され、乗っていた車両2台が一時、持ち去られたという。  援助活動は赤十字国際委員会(ICRC)や世界食糧計画(WFP)など国際機関のほか、欧米各国も進めている。欧州連合(EU)は14日、「停戦発表後も、援助を必要とする場所へのアクセスが改善されていない」と訴えた。また、ジュネーブで同日開かれた軍縮会議の会合の席で、グルジアの大使が「国際人道機関は、ロシア軍が占領している場所に近づけない」とロシア側を批判した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200808150141.html *0814 米大統領、グルジアへの人道支援作戦を命令 [朝日] 2008年8月14日1時13分  【ワシントン=梅原季哉】ブッシュ米大統領は13日、グルジアとロシアの軍事衝突をめぐって声明を出し、グルジアへの人道支援作戦を米軍に命じたと明らかにした。ロシアが停戦を順守するのか、その意図に「なお強い懸念がある」と表明。ロシア軍を完全に撤退させ、人道支援作戦を妨害することがないよう求めた。  グルジアとロシアが事態正常化のための基本原則に同意して以降、米政府として初めての態度表明となった。  ブッシュ氏は、フランスが調停した基本原則を支持すると言明。(1)支援表明へライス国務長官をフランスとグルジアに派遣(2)C17輸送機など航空部隊に加え、米海軍も活用する人道支援作戦を開始した――と明らかにした。  また、ロシア軍部隊がグルジアを事実上分断する意図をうかがわせる位置に配備されるなど、「同意した原則に矛盾する行動をとっているとの情報がある」とも指摘。「米欧との関係の傷を修復し、国際社会での地位を回復するためには、ロシアは約束を守り、この危機を終わらせるべきだ」と要求した。  ブッシュ氏は具体的な例は挙げなかったが、米CNNによると、米政府はロシアへの制裁措置として、主要国首脳会議(G8)からの追放策も模索しているという。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0814/TKY200808130427.html *0814 EU、南オセチアへ部隊派遣検討 緊急外相理事会 [朝日] 2008年8月14日0時16分  【ブリュッセル=井田香奈子】欧州連合(EU)は13日、緊急の外相理事会を開き、グルジアからの独立を目指す南オセチア自治州に、停戦監視などを目的とするEU部隊を派遣する検討を進めることで合意した。記者会見したEUのソラナ共通外交・安全保障上級代表は、事態打開には国連安保理決議が不可欠だと前置きした上で、「必要なら部隊を派遣する用意はある」と明言した。  部隊を派遣する場合の性格付けについては9月の非公式外相会合で改めて協議する。  一方、北大西洋条約機構(NATO)は13日、緊急外相会議を19日に開いて対応を協議することを決めた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0814/TKY200808130415.html *0812 ロシア、軍事作戦終了を表明 グルジア「CIS離脱」 [朝日] 2008年8月12日22時36分  【モスクワ=星井麻紀、トビリシ=喜田尚】グルジアからの独立を目指す南オセチア自治州を巡るグルジアとロシアの軍事衝突で、ロシアのメドベージェフ大統領は12日、ロシア軍の軍事作戦を終了すると表明した。その後、モスクワを訪れたフランスのサルコジ大統領と会談し、紛争の正常化に向けた六つの基本原則で合意した。今後、事態が収束に向かうかどうかは、グルジアがどう対応するかにかかっている。  メドベージェフ大統領は「南オセチアへの侵略者は罰せられ、軍は破壊された」と述べ、軍事介入の目的が達成できたとの見方を示した。  停戦説得に訪れた欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領は、メドベージェフ大統領との会談で、軍事作戦終了を「いいニュースだ」と歓迎。グルジア、ロシア両軍の衝突以前への兵力引き離し▽武力に訴えない▽人道的支援を自由にできるようにする▽南オセチアとアブハジア自治共和国の将来的地位と安全保障の手段について国際的議論を始める――など6項目で基本合意した。  ロシアの軍事作戦終了の表明を受けて、グルジアの首都トビリシでは、サアカシュビリ大統領が支持者らの集会で、「ロシアは我々をひざまずかせようとしたができなかった」と演説。最後に旧ソ連諸国で構成する独立国家共同体(CIS)からの離脱を表明した。すでにしかるべき指示を出したという。  一方、グルジアからの独立を求めるアブハジア自治共和国のバガプシ大統領は「グルジアが支配していたコドリ渓谷を解放した」と発表した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0812/TKY200808120395.html *0811 ロシア、攻撃継続 グルジアの無条件撤退要求、調停難航 [朝日] 2008年8月11日20時58分  【モスクワ=星井麻紀】グルジアからの分離独立を目指す南オセチア自治州をめぐるグルジアとロシアの軍事衝突で11日、グルジアのサアカシュビリ大統領は、調停のため前日トビリシ入りしたフランスのクシュネル外相らの立ち会いの下、停戦に関する文書に署名した。クシュネル氏らは続いてモスクワに向かい、停戦を受け入れるようロシアを説得する考えと見られる。  しかしロシア側は、グルジア軍が攻撃を続けているとして拒否する姿勢を続けている。メドベージェフ・ロシア大統領は「紛争地域からのグルジア部隊の無条件撤退が必要だ」と述べており、説得工作は難航すると見られる。  ロシア海軍は10日、黒海沿岸でグルジアの小型ミサイル艇数隻と交戦し、1隻を撃沈。ロイター通信などは、ロシア空軍がトビリシ国際空港の滑走路わきに爆弾を投下したと報じたが、ロシア側は認めていない。グルジア内務省は11日、数十機のロシア空軍機が夜通しトビリシ郊外や港湾都市のポチなど、グルジア全土を空爆したとしている。  一方、メドベージェフ氏は10日、サルコジ仏大統領と電話で協議。グルジア部隊の無条件撤退、南オセチアへの武力不行使を約束する公式文書にグルジア側が調印することを求める考えを示したという。サルコジ氏は、12日にもモスクワを訪問し、メドベージェフ氏と会う見込み。  またAFP通信によると、ロシアを除くG7の外相は11日、南オセチア情勢について電話で会談。グルジアへの軍事行動をやめるよう、ロシアに対する外交圧力を強化することなどを話し合った。  一方、同じくグルジアからの分離独立を求めるアブハジア自治共和国では、ロシア側が11日、コドリ渓谷を実効支配するグルジア軍に対し、武装解除を要求する最後通告を出した。これに対し、グルジア側は受け入れを拒否した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200808110347.html *0808 ロシア軍機、グルジア爆撃 本格戦闘突入の懸念 [朝日] 2008年8月8日23時36分  【モスクワ=星井麻紀】グルジア軍は8日、同国からの分離独立を目指す親ロシアの南オセチア自治州に進攻し、大規模な攻撃を始めた。ロイター通信などによると、これに対してロシア軍機がグルジアの首都トビリシ郊外のグルジア空軍基地を爆撃するなど報復的に軍事介入し、軍事衝突が拡大している。死者も多数にのぼっている模様。グルジアとロシアが本格的な戦闘に突入する懸念が高まっている。  南オセチアに駐留しているロシアの平和維持部隊司令官がインタファクス通信などに語ったところでは、グルジア軍の進攻で、南オセチア州都のツヒンバリは「ほぼ壊滅状態」という。同通信は、戦闘で平和維持部隊に派遣されたロシア兵10人以上が死亡したほか、市民を含め「数十人から数百人」の死者が出ている可能性があるとしている。  グルジアは国家総動員令を発令。グルジアのサアカシュビリ大統領は、ロシアの戦車や装甲車150両が南オセチアに向かったと述べた。同大統領はまた、グルジア軍がロシア軍機を2機撃墜したと語った。AP通信はロシアのテレビ局の報道として、ロシア軍部隊が南オセチアに移動中だと報じた。戦闘がさらに拡大する恐れが強まっている。  ロシアのメドベージェフ大統領は、安全保障会議を緊急招集して対応を協議。五輪開会式出席のために中国訪問中のプーチン首相は「グルジアからの攻撃は報復的な措置をもたらすことになる」と警告していた。  米国務省は8日、ロシア・グルジア情勢に関して、即時停戦を呼びかけると同時に、米政府が事態調停のため同日、関係国へ特使を派遣すると明らかにした。ロイター通信によると、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)なども武力行使の即時停止を関係国に呼びかけた。  【グルジアとロシアの対立】グルジアは19世紀にロシア帝国に併合され、1991年にソ連から独立を宣言。90年にロシア編入を主張する南オセチア自治州、92年には主権宣言したアブハジア自治共和国と紛争に。現在は南オセチア、アブハジアともロシアの平和維持部隊が駐留し、事実上の独立状態にある。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0808/TKY200808080395.html *0507 ロシア大統領にメドベージェフ氏就任 プーチン首相指名 [朝日] 2008年05月07日20時49分  【モスクワ=副島英樹】3月のロシア大統領選で圧勝したメドベージェフ第1副首相(42)の大統領就任式が7日、モスクワの大クレムリン宮殿で開かれ、ソ連崩壊後の新生ロシアの第3代大統領が誕生した。任期は4年。  新大統領は同日、自らを後継指名したプーチン前大統領(55)を首相に指名した。8日に予定される下院での承認を経て、異例の「2頭体制」が発足することになる。  就任演説で新大統領は、最も重要な課題として「市民的、経済的自由のさらなる発展」を挙げた。さらに法治システムの成熟の必要性を強調し、それが国際社会での役割を強化するとともに世界に開かれたロシアをつくることになる、と述べた。「自由」「法治」「他国民との対話」などリベラル色がにじんだ。  任期を満了しての大統領交代は新生ロシアでは初めて。就任式ではプーチン氏も演説し、「路線の継承」の重要性を強調した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0507/TKY200805070177.html *0422 偵察機撃墜めぐり険悪化 ロシアとグルジア [朝日] 2008年04月22日20時17分  【モスクワ=大野正美】ロイター通信などによると、グルジアのサアカシュビリ大統領は21日、同国の無人偵察機が自国領の紛争地上空でロシアのミグ29戦闘機に撃墜されたとし、電話でロシアのプーチン大統領に「侵略的攻撃を直ちにやめよ」と抗議した。プーチン氏は「紛争地に偵察機を飛ばす行為こそ緊張を激化させる」と反論、両国の関係が再び険悪化してきた。  グルジア空軍によると、ミグ29戦闘機は20日にグルジアからの独立を宣言しているアブハジア自治共和国の基地から離陸し、同自治共和国上空で偵察機をミサイルで撃墜。グルジア空軍は撃墜の模様を偵察機のカメラがとらえ、戦闘機の動きをレーダーでも確認したとしている。ロシア空軍は領空侵犯を否定、アブハジアの独立派政府の部隊が偵察機を撃墜したとしている。  北大西洋条約機構(NATO)への加盟政策を進めるグルジアに対し、ロシア外務省は16日、アブハジアの住民向けの領事業務をロシア領で行うなどの独立派への支援策を発表、グルジア側が「ロシアによる併合の試みだ」と強く反発していた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0422/TKY200804220309.html *0407 ミサイル防衛の溝埋まらず 米ロ首脳会談 [朝日] 2008年04月07日01時43分  【ソチ(ロシア)=大野正美】ブッシュ米、プーチン・ロシア両大統領は5、6の両日、ロシア南部のソチで会談し、安全保障分野など今後の両国間の協力を包括的に定めた「戦略枠組み宣言」に調印した。だが、ロシアが強く反対してきた米国の欧州でのミサイル防衛(MD)施設建設計画については両国の立場の違いは埋まらず、ロシアの懸念を解消するための協議を今後も継続・強化することで合意するにとどまった。  「宣言」は、5月にロシア、来年1月に米国で新大統領が誕生する政権交代期に両国関係に空白を作らず、協力を発展させるのが狙い。  宣言でロシアはMDに関して、米国が提案した信頼と透明性を高める措置を評価。実行されればロシアの懸念は緩和できるとした。09年に失効する第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる法的拘束力のある合意と戦略兵器の可能な限りの削減を目指すことや、核不拡散やテロ対策、経済の各分野でも、引き続き両国が協力を深めていくこともうたった。  会談後の記者会見でプーチン氏は、「MD問題で我々の(反対の)態度に変化はない」と強調したうえで、「米国は我々の懸念に配慮を始めている。将来の合意達成には楽観的だ」とも述べた。  ブッシュ大統領は6日、5月にロシア次期大統領に就任するメドベージェフ第1副首相とも会談、7月の北海道での主要国首脳会議(G8サミット)で再会談することで一致した。会談でメドベージェフ氏は「我々の関係が途切れず、さらに発展するようにしたい」と強調した。      ◇  〈欧州ミサイル防衛(MD)と米ロ対立〉 米国がポーランドに迎撃ミサイル基地、チェコにレーダー基地を設置する構想。ブッシュ政権がイランのミサイル脅威などを理由に04年ごろから両国と協議を始めた。ロシアは自国が標的にされているとの疑念から強く反発。ロシアは07年6月、アゼルバイジャンのレーダー基地の共同利用を米に逆提案した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0406/TKY200804060134.html *0308 ロシアの富豪数2位に 政権に従順、急増 米経済誌番付 [朝日] 2008年03月08日12時32分  米経済誌フォーブスが発表した08年版長者番付で、ロシアが資産10億ドル(約1030億円)以上の富豪の数で昨年の53人から87人に急増、米国に次ぐ世界第2位に躍進した。プーチン政権初期の01年は番付入りは8人だった。経済の派手な拡大が反響を呼んでいる。  番付入りした富豪の資産総額4714億ドルも、昨年の2824億ドルから大きく増えた。さらに都市別の数ではモスクワが74人、その平均資産額も59億ドルと、71人で33億ドルの米ニューヨークをしのいで1位を占めた。  主力産業のエネルギーの高値で急成長してきた経済らしく、富豪の平均年齢も46歳と、世界の平均より15歳も若い。業種も鉄鋼や石油関連の素材・資源産業が多く、あとは金融や投資など。  富豪の国内1位は、世界最大のアルミ会社を持つ「アルミ王」のデリパスカ氏(40)。資産280億ドル(約2兆8800億円)は世界でも9位だ。2位は、石油で財をなし、英サッカーチーム「チェルシー」のオーナーで昨年まで3年連続1位だった投資家アブラモビッチ氏(41)の235億ドルだった。  01~04年に国内1位の富豪だった元石油会社社長のホドルコフスキー氏はプーチン政権と対立して逮捕、投獄され、番付から消えた。その後、ロシアの富豪の大勢は、政権への従順とひきかえに経済成長の分配にあずかってきた。  それでも、アブラモビッチ氏をはじめ、製鉄業や有力メディアを握る国内19位のウスマノフ氏(54)のように、メドベージェフ次期大統領に近づき、後ろ盾になりつつある富豪も最近は出ている。だが、そうした動きはまだ少なく、プーチン大統領の影響力も依然圧倒的だ。5月に退任して二頭政権の首相になっても、財界へのにらみは簡単に揺るぎそうにない。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0308/TKY200803080106.html *0303 メドベージェフ氏、圧勝 ロシア次期大統領は42歳 [朝日] 2008年03月03日20時05分  2日投票されたロシア大統領選は、3日未明までの開票の結果、プーチン大統領(55)から後継指名を受けたメドベージェフ第1副首相(42)が7割を超える圧倒的な得票率で当選を決めた。5月7日にソ連崩壊後の新生ロシアの第3代大統領に就任する。メドベージェフ氏はプーチン氏とともに2日深夜、モスクワの赤の広場で開かれた若者向けコンサートの会場に革ジャン姿で登場。「私に投票してくれたすべての人に感謝したい」と述べ、勝利宣言した。 モスクワの赤の広場で2日、ロックコンサートの舞台上に隣り合って立ち、支持者らに手を振るプーチン大統領(左)と後継のメドベージェフ第1副首相=AP  プーチン氏は舞台上で「この勝利は、過去8年に成功裏に進んだ路線が継続されることを保証する」と述べた。メドベージェフ氏は大統領に就任後、プーチン氏を首相に迎え、異例の2人体制で政権運営にあたる。コンサート参加後に選対本部で記者会見したメドベージェフ氏は、自身の政策について「プーチン大統領が進めた路線の直接の継続となる」と述べた。一方で、大統領として自身が外交政策を決定する考えも表明した。  中央選管のチュロフ委員長によると、開票率99.5%でメドベージェフ氏の得票率は70.2%。共産党のジュガノフ委員長が17.8%、自由民主党のジリノフスキー党首が9.4%、民主党のボグダノフ党首が1.3%。メドベージェフ氏の得票率は、前回04年の大統領選でプーチン氏が獲得した71.3%に迫った。投票率は前回大統領選や昨年12月の下院選を上回る69.7%に達した。  メドベージェフ氏は、選挙戦では「共に勝利しよう」をスローガンに掲げ、プーチン氏との一体性を訴えた。エネルギー価格高騰に支えられた堅調な経済や、イスラム過激派による大規模テロの封じ込めなど、国民生活に一応の安定をもたらしたプーチン氏への高い支持を受け継いだ形だ。  ソ連を解体したエリツィン初代ロシア大統領、エリツィン政権に絶大な影響力を振るった新興財閥を排除したプーチン氏と、ロシアでは前政権の路線の否定が繰り返されてきたが、今回は路線継続を最大の公約とする政権が生まれる。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0303/TKY200803030010.html *1212 ロシア、欧州通常戦力条約を停止 米ミサイル防衛に対抗 [朝日] 2007年12月12日20時07分  ロシアは12日午前0時(日本時間同日午前6時)、ウラル山脈以西に配備する非核兵器の上限を定めた欧州通常戦力(CFE)条約の履行を停止した。米国のミサイル防衛(MD)計画に反発するプーチン大統領による対抗措置が初めて実施された。配備兵器についての情報提供や査察も中止され、軍の透明性が格段に低下する。  ロシア外務省は同日の声明で「現時点で(欧州との)国境方面の軍備を拡大したり集中させたりする計画はない」とする一方、「今後の軍備は、具体的な政治軍事状況や関係国の自重ぶりにかかっている」と警告した。  プーチン氏は中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱にも繰り返し言及しており、冷戦終結後の軍備管理体制が揺らぐ懸念が広がっている。  CFE条約は冷戦末期、当時の東西両陣営を対象に結ばれた。冷戦終結後、加盟国ごとに兵器の保有上限を定める修正が加えられたが、米国や旧東側陣営の欧州諸国が批准しておらず、ロシアは「一方的に履行を強いられている」と反発。MD問題を機にプーチン大統領が今年7月、履行停止を表明した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1212/TKY200712120406.html *1210 メドベージェフ第1副首相を後継指名 プーチン大統領 [朝日] 2007年12月10日23時07分  ロシアのプーチン大統領は10日、来年3月2日に行われる大統領選に、第1副首相で天然ガス独占企業「ガスプロム」会長のドミトリー・メドベージェフ氏(42)を候補として推す考えを表明した。今月2日の下院選で与党「統一ロシア」を圧勝に導いたプーチン氏による事実上の後継指名で、大統領選での当選はほぼ確実とみられる。エリツィン前大統領、プーチン氏に続き、ソ連崩壊後の新生ロシアを率いる3人目の指導者となる見通しだ。  法律家出身のメドベージェフ氏は、プーチン氏のサンクトペテルブルク市勤務時代からの最側近の一人。プーチン氏が初当選した00年の大統領選で選対本部長を務めた後、大統領府長官などを歴任。第1副首相としては政権が国家的優先課題に据えた教育、保健、住宅、農業問題を担当。経済畑の経験が長い。  プーチン政権内では穏健な自由経済主義者と見られており、語り口や物腰も柔らか。プーチン政権が唱えた「ロシア独自の民主主義」への懐疑的な考えを表明しており、後継候補として並び称された旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のイワノフ第1副首相ら「シラビキ」と呼ばれる治安機関系の有力者に比べ、欧米にも受けがよい大統領候補とも言える。  ただ、プーチン氏は、来年5月の大統領退任後も当面は影響力を残すと見られ、新大統領がどこまで指導力を発揮できるかは未知数だ。  インタファクス通信などによると、「統一ロシア」や、プーチン氏を支持する「公正なロシア」など4党の代表が10日、プーチン氏と会談し、メドベージェフ氏を統一候補として大統領選に擁立したい考えを伝えた。プーチン氏は「全面的かつ完全に提案を支持する」と述べた。大統領側から後継者を4党側に提示したのが実態と見られる。  メドベージェフ氏は65年、レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。レニングラード大法学部卒で、プーチン氏の後輩にあたる。プーチン氏がサンクトペテルブルク市で対外関係委員会議長を務めていた時に顧問として仕えた。プーチン政権のもとでは大統領府長官、第1副首相などを歴任した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1210/TKY200712100228.html *1203 与党が圧勝、3分の2以上確保の勢い ロシア下院選 [朝日] 2007年12月03日13時40分  2日投票が行われたロシア下院選は即日開票の結果、プーチン大統領を比例名簿のトップに据えた与党「統一ロシア」が、450議席の3分の2以上を確保する勢いで、圧勝を確実にした。単独で憲法改正や大統領弾劾の手続きを始める力を持つことになる。同党は「プーチン大統領個人の勝利」と評価。プーチン氏は、来年5月の大統領任期満了後も権力を維持する大きな足場を確保することになる。  中央選管の3日午前7時(日本時間同日午後1時)の集計(開票率約85%)では、統一ロシア63.3%、共産党11.7%、自由民主党8.4%、公正なロシア8.0%。立候補した11政党のうち、4党が議席獲得に必要な最低得票率の7%を上回る見通し。民主・リベラル勢力の「右派連合」や「ヤブロコ」は2%未満と低迷している。  統一ロシアの圧勝は、プーチン氏が今後も政策継続の保証人として振る舞うことに正当性を与える形になった。統一ロシアは17日にも党大会を開き、プーチン氏が指名する後継者を同党公認の候補として来年3月の大統領選に擁立する方針。同氏が誰を後継者に据えるかが当面の焦点となる。  投票率も、政権が目標にした60%を上回る見込みだ。政治評論家のニコノフ氏は「有権者が今回の選挙を事実上の大統領選として受け止めた結果だ」と述べた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1203/TKY200712030001.html *1109 ロシア革命90年 風化と郷愁 共産党など記念行事 [朝日] 2007年11月09日02時50分  レーニン率いるソビエト政権が樹立されたロシア10月革命から90周年にあたる7日(旧暦10月25日)、モスクワ市中心部で共産党支持者ら数千人が記念のデモ行進をした。  赤旗を手にした市民がブランドショップが並ぶ目抜き通りを埋めた。年金生活者ら年配者の姿が目立ち、参加者の一人は「革命が、全国民に教育の機会を与えてくれた。その意義は今も色あせない」と話した。  先月の民間機関の世論調査では、レーニンに親近感を抱く国民は90年の67%から27%に急落する一方で、スターリンに反感を抱く率も49%から29%に低下。革命の風化と強国への郷愁が共存している。一昨年に革命記念日を祝日から外したプーチン政権は、新しい休日「民族統一の日」と定めた4日、各地で集会やコンサートを開催。かつての共産主義イデオロギーに代わってプーチン大統領が国民を束ねているとの印象を演出した。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1109/TKY200711080491.html *1108 グルジア全土に非常事態宣言 ロシアとの対立激化 [朝日] 2007年11月08日11時35分  グルジアの首都トビリシで、野党勢力のデモ隊と治安部隊の衝突が激化し、サアカシュビリ大統領は7日夕、全土に非常事態を宣言した。親欧米の現政権は、ロシアがデモ隊を扇動していると主張し、ロシア外交官3人の国外退去処分を決定。ロシアは激しく反発している。  ノガイデリ首相は地元テレビで「クーデターの動きがあった」と、非常事態宣言の正当性を主張した。ロイター通信によると、野党側の動向を伝えていたテレビ局が放送中止に追い込まれた。武装警官が踏み込み、放送機器を破壊したという。  グルジアでは、議会選挙の前倒し実施を求める野党勢力が6日間にわたって集会を続けていた。7日は、約3千人のデモ隊に治安部隊が催涙ガスや放水で対抗。数百人が病院で手当てを受けた。  ロシア外交官の追放について、サアカシュビリ大統領はテレビ番組で「ロシア特殊機関が工作を行っている」と主張。「我々の民主主義を守るために、政権の強い措置が必要だ」と述べた。  これに対しロシア外務省は「グルジアの措置は無責任な扇動であり、対抗措置をとる」との声明を発表。北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への加盟を急ぐグルジアとロシアとの対立は激化しそうだ。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1108/TKY200711080173.html *0530 新弾道ミサイル ロシア試射成功 米を牽制狙う [朝日] 2007年05月30日01時55分  ロシア軍は29日、複数弾頭搭載の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「RS24」の試射に成功した、と発表した。イタル・タス通信によると、同軍当局者は「RS24はミサイル防衛(MD)への突破能力を向上させ、戦略核戦力を強化する」と述べた。MD関連施設の欧州配備を目指す米国を牽制(けんせい)する狙いがあると見られる。  同通信などによると、RS24は西北部アルハンゲリスク州のプレセツク宇宙基地の移動式装置から発射され、極東カムチャツカ州のクラ射爆場に着弾した。老朽化が進むRS18(搭載弾頭数6)とRS20(同10)の両ICBMに代わるもので、ロシア軍は単弾頭型のRS12M2「トーポリM」と共に今世紀半ばまで戦略核戦力の中核を担うと位置づけている。 URL:http://www.asahi.com/international/update/0530/TKY200705290491.html *1124 露毒殺?:重体の元保安庁中佐が死亡 体制批判で英亡命中 [毎日] 【ロンドン小松浩】毒を盛られた疑いで重体となっていた元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドン市内の病院で死亡した。死因となった毒物の特定は困難とみられている。ロシア政府や治安当局は関与を全面否定しているが、ロシア治安当局関係者の「毒殺」関与を疑う見方が出ており、英国や欧州各国でプーチン露大統領の強権体質に対する警戒感が高まるのは必至だ。  リトビネンコ氏は今月1日、イタリア人の防衛コンサルタントとロンドン市内のすし店で会った後、突然、体調を崩した。17日にロンドン市内の病院に入院したが、22日夜に心臓発作を起こして容体が悪化、23日に危篤となっていた。  英メディアによるとリトビネンコ氏はイタリア人と会う前、2人のロシア人とロンドン市内のホテルで面会した。うち1人はFSBの前身・旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元幹部だったとされる。リトビネンコ氏の友人は英スカイテレビに対して、この時に紅茶に毒を盛られたとの見方を示した。  リトビネンコ氏はプーチン体制の批判者で、6年前に英国に亡命。先月のアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件の真相を追う資料などを持っていたという。イタリア人コンサルタントはリトビネンコ氏と会った際、自分たち2人の名前やポリトコフスカヤ記者の名前が載った「暗殺対象者」リストを渡し、注意を呼びかけたと説明している。  毒物は当初、重金属のタリウムか放射性物質との報道があったが、リトビネンコ氏の治療にあたった医師は両説を否定、「何が原因かは依然不明だ」と記者団に語った。毒物の特定は不可能との見方が強い。  毒殺未遂容疑で事件を捜査していたロンドン警視庁は23日夜、リトビネンコ氏の死を「原因不明の死」として扱うとの声明を出し、現時点では毒殺と断定せずに捜査を継続する姿勢を示した。  ◇ロシアの暗部に不信感広がる  【モスクワ町田幸彦】アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺疑惑は強権支配を続けるプーチン露政権への不信感を国際社会に広げそうだ。プーチン政権のチェチェン弾圧を批判してきたアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件が先月に起きたばかり。いずれも容疑者不明とはいえ、「反プーチン派抹殺」の続発は何らかの陰謀が常にうごめくロシアの暗部を浮き彫りにしている。  99年、モスクワなどロシア国内3都市でアパート連続爆破事件(計約300人死亡)が起きた際、プーチン首相(当時)はチェチェン武装勢力の犯行を示唆し、第2次チェチェン紛争に突入した。これに対して、リトビネンコ氏は「事件はFSBの仕業」と主張する著書を刊行。同書のロシア国内搬入をFSBは禁止した。  リトビネンコ氏と連絡を取り、アパート連続爆破事件のFSB関与疑惑を調査した野党のユシェンコフ下院議員は03年4月、何者かによって射殺された。当時、ロシア紙は「次は誰か」という見出しを記事に掲げていた。  プーチン大統領はチェチェン問題での強硬策によって国民の支持を集め、00年の選挙に初当選した。その原点ともいえるアパート連続爆破事件へのFSB関与を指摘する動きには強く反論してきた。  リトビネンコ氏の事件についてロシア対外情報局のイワノフ報道局長は22日、「ロシアの情報機関がかかわったというような話はまったくのナンセンスだ」と全面否定し、この事件が露英関係に影を落とすものではないと強調した。  2期目のプーチン政権は「シロビキ」と呼ばれる治安機関・軍出身者が政権中枢を握る構造を作り上げた。今年7月、議会はFSBや軍の情報機関が国内外で「テロリスト殺害」の作戦を指示できる大統領権限を承認した。大統領と同じくKGB出身のイワノフ国防相は11月に軍事情報部(GRU)本部の新設ビルを披露した際、活動強化を言明した。情報機関の活動拡大容認の背景にはロシアで汚職横行が批判される内務省(警察、検察)、国防省(軍)よりもFSBの方が国民の信頼を集めている事情がある。 毎日新聞 2006年11月24日 11時26分 (最終更新時間 11月24日 15時35分) URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061124k0000e030036000c.html *1119 チェチェンの惨状、新生児の3割に障害…来日医師訴え [読売]  ロシア・チェチェン紛争下で献身的な医療活動を続けたチェチェン人医師ハッサン・バイエフ氏(43)が、紛争下の子供たちの悲惨な現状を伝えるため初来日し、各地で講演活動を始めた。  外科医のバイエフ氏は、1994年に始まった紛争で、薬品や抗生物質が極度に不足する中、ロシア軍、チェチェン独立派双方に分け隔てなく治療した。  2000年には、地雷原に踏み込んだチェチェン武装勢力約300人の治療に当たり、3昼夜で74件の手術を行った。この際、足を吹き飛ばされた独立派の指導者、バサエフ野戦司令官(06年7月死亡)を救ったことで、ロシア政府に逮捕状を出され、同年、米国への亡命を余儀なくされた。体験をつづった著書「誓い チェチェンの戦火を生きたひとりの医師の物語」(アスペクト刊)は各国語に翻訳され、感動をよんだ。  バイエフ氏は16日の都内での記者会見では、今年極秘にチェチェンを訪れた際に共和国保健省担当者から聞いた話として、「新生児の3分の1に障害が起きている」という衝撃的な実態を語った。絶え間ない爆音や振動が胎児に影響するためで、四肢の不調や精神障害を持って生まれるケースが後を絶たないという。  講演会は長崎(21日)、広島(23日)、京都(25日)、弘前(26日)、東京(28日)など。日程は「ハッサン・バイエフをよぶ会」のホームページ(http://tokyocinema.net/baiev.htm)で公開されている。 (2006年11月19日23時13分 読売新聞) URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061119i415.htm *1111 ロシア、WTO加盟へ 米と基本合意 [朝日] 2006年11月11日10時49分  ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟に向けて最大の関門となっていた米国との二国間交渉が10日、基本合意に達した。18日から、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれるハノイでの米ロ首脳会談で合意文書に署名される見通しだ。約13年間続いていたロシアのWTO加盟交渉が決着に向けて大きく動き出した。  加盟後はロシアの輸出品に対する関税が低くなるなど、通商・投資面での恩恵を受けることになる。堅調な世界経済の追い風をさらに受け、国内成長が一層刺激される可能性が強い。プーチン政権はエネルギー分野などへの政府支配を強め、国内外から懸念が高まっているが、WTO交渉の最終決着は、同政権と国際社会との協調が進んでいることを示し、得点した形だ。  基本合意はロシアの経済発展貿易省と米通商代表部が発表。米政府はロシア側からWTOルールを徹底するとの約束だけでなく、具体的な改善計画を提示された模様だ。また、米側はイランへの経済制裁など外交分野での協力を求めるなど、政治的な駆け引きもあったとみられる。  ロシアは主要国首脳会議(サミット)のメンバーだが、国内市場参入の障壁を下げる交渉が難航し、WTO加盟では中国などにも出遅れていた。WTOは二国間で通商や貿易などの問題解決を話し合う交渉を済ませてから全体での調整をして正式加盟が認められる。ロシアは日本、欧州連合(EU)などとは合意に達していたが、対米交渉が最大の難関だった。  米ロ両国は、今年7月のサンクトペテルブルク・サミット前の決着を目指して交渉していた。金融部門開放については合意していたが、ロシアへの米国産肉類の輸入、知的所有権保護問題などで行き詰まっていた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1111/003.html *1008 チェチェン紛争告発の女性記者射殺される [朝日] 2006年10月08日01時53分  チェチェン紛争でロシア当局による過剰な武力行使や人権抑圧を告発したロシアの女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが7日、モスクワの自宅アパートのエレベーター内で銃で撃たれて死んでいるのが見つかった。インタファクス通信などが伝えた。  遺体のそばに拳銃と薬莢(やっきょう)4発が落ちていた。ポリトコフスカヤさんは、ノーバヤ・ガゼータ紙評論員として99年からのロシア軍によるチェチェン侵攻の後で徹底した現地取材を重ね、プーチン政権の言論統制に抗して紛争の悲惨さを伝えた。  02年のチェチェン武装勢力によるモスクワでの劇場占拠事件では犯行グループが交渉役に指名。04年の北オセチア共和国での学校占拠事件では、現地に向かう機内で何者かに毒をもられ、重体になった。  ロシア・ジャーナリスト同盟のヤコベンコ書記長は7日、「彼女の死は何者をもっても代え難い損失だ」と述べた。 URL:http://www.asahi.com/international/update/1008/002.html *[[●ロシア06Ⅰ]] より続く

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