「ねえねえ、知ってる?学園の噂。最近夜の学園で何かの鳴き声が聞こえるんだって」
「聞いた聞いた!他にも廊下で何か小さな動くものの影を見たとか。怖いよねー。絶対に魔物だよ!だって、使い魔だったら――――――――――」
「大丈夫、僕がキミを守るから。安心して」
薄暗い部屋にその言葉は響いた。
**********
「という噂が最近流れているんです」
ルクスとフィオナの事件から4日後の放課後、二人は毎日生徒会の業務をしにきている。 業務といっても手伝い程度で例えば書類整理や生徒会室にある倉庫から必要な物を見つけたりだ。そして今日ルクスは最近学校中で言われている噂のことをシンディアに話した。
このヴェルブルク学園は夜になると