ansuke @Wiki 怪力おじさんからの手紙:第11話

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「どうだ、東京の様子は?」

「刻々と悪化してます。都民の半数がやられるのも、時間の問題です。

既に全国ではほぼ半数に達してるという情報もあります」

無線のスピーカーから聞こえる声は、音が割れている。

のん気な田村刑事の問いに対して早口で投げつけるように答える矢沢さんの声だ。

「そうか。あと、例の大崎勇蔵のこと、他に何か分かったか?行方は?」

「あなたに言われなくても、とっくに捜索の手配はしてあります」

あなた呼ばわり。

「ほぉ、やるねぇ、矢沢君。もう俺が教えることはな~んにもないね」

「こちらは時間がないんです。切りますよ、どうぞごゆっくり」

「そう怒るなって。俺が帰ったら交代で休暇れば?」

「切ります、もう切りますよ」

酔っ払いをあしらうような口調で、通話を切り上げようとする矢沢さん。

「電話にはいつでも応答できるようにしておくから。何かあったらすぐ連絡するように」

「了解」

最後だけ仕事口調の田村刑事に対し、姿勢を正すような応答。条件反射だろうか。

その後、乱暴な切断音。矢沢さん、相当怒っている。