ansuke @Wiki 怪力おじさんからの手紙:第6話


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日本沈没のタイムリミットと闘っているような切迫感だった。

このままではひとり残らずあの変ちくりんな言葉に冒されてしまう。

取調べ室の中、携帯電話であちこちへ指示を出す田村刑事の声だけが響く。

時々ヒロキが突発的にとんちんかんな言葉を発する。

「里帰り飲んで黒い赤十字をオンにするなって。ボヘミアン花火だけど」

田村刑事も、俺もアキヒコも、そのうちこういう言葉を話しはじめるのだろうか。

少し想像してみて、またひとつ身震いした。

取調べ机の上で出されたまま口を付けなかったホットコーヒーを、一気に飲み干した。

冷たくなっていた。