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村雨綺羅

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村雨 綺羅(むらさめ きら)

旧姓、東雲。
東雲光子とラルフ=マスケンヴァルの間に自然交配によって生まれた娘。
ヤシマの名門東雲家の息女が産んだ、私有児であるという忌むべき事実。そして…
マスケンヴァル事件を引き起こし、大天使に覚醒したラルフの娘であるという事実。
これらが、彼女の生涯をヤシマにおける貴重な『天使核実験体』として過ごさせる
運命を余儀なくした。
天使の血を色濃く受け継ぐ彼女は、母のような角を持たないかわりに、強力無比な
エーテル能力と、老化を完全に抑える『不老不死』に近い体質を有していた。

クシナダ計画

東雲綺羅という実験体を研究することで、ヤシマの対天使呪法は飛躍的に発展した。
その中にはおよそ人道に外れるような『実験』すらあった。
が、ヤシマ上層部はそれらを悉く断行。
この生贄にも等しい東雲綺羅の扱いから、いつしかこの研究は『クシナダ計画』と
呼ばれ、『ヤシマ=統一帝国の対天使戦闘における最終兵器を創造する』という、
究極の目的に向け、着々と研究は重ねられていった。

村雨剣

そんな中、綺羅は一人の少年と出会う。
村雨剣……当時まだ軍部に在籍していなかった、村雨家の嫡男である。
詳しい資料は喪失しているが、彼が『しでかしたこと』は、事実を完全に秘匿していた
研究所と、それに息をかけていた陰陽省上層部の思惑を覆し。
この情報をなんとマスコミ、帝室にまでリーク。帝(ミカド)みずからの勅命により、
綺羅を開放させるという、とんでもない事態にまで発展した。
……その時の帝の真意を知るものは、いまだいない……

村雨綺羅

村雨本家との交換条件で軍に入ることになった剣は、迷うことなく綺羅を妻に迎えた。
むしろそのために、綺羅を生贄の運命から開放したのである。
まさに愛の為せる技であろう。
まもなく、長女・雫、長男・轟、次男・刃が生まれ、綺羅は生涯で最も穏やかで幸福な
日々を送ることになる。
だが……運命は急転する。

鎖国結界

1986年。統一帝国は合衆国……いや天使を前に完全な敗北を喫した。
これと同時に、ヤシマ政府は本土の完全鎖国を決断。
ヤシマ列島の周囲を呪法結界で囲み、外界と遮断することを目論んだ。
しかし……
足りなかったのである。
ヤシマ本土を囲む大きさを持つ、天使の侵入すら完全に拒むほどの結界。
しかも、有事には外界との交流のために、一部を開閉することすら可能な
高度な制御を可能としてものを作るには。
例え……ヤシマの陰陽師全てを導入しようとも、力が及ばなかったのだ。

クシナダ

しかし、解決策はあった。
結界と同化し、媒体となって、陰陽師の制御を受け入れかつ結界を維持する者……
即ち『生贄』を捧げることによって。
結界を完成させることが可能だったのである。
その候補とは……
東雲……いや村雨綺羅。かつてヤシマが長年の研究を重ね、そのエーテル構造の多くを
熟知した。そして何より結界の媒体に足りうるだけの力をもつ。
まさにうってつけの『生贄』であった。

村雨綺羅は、この決定を受け入れる。
それは実験体であった頃の、ただ運命に流されるだけの彼女の返事ではなく。
護るものをもつ……母親の強さを手に入れた、彼女の確固とした意思だった。
夫の剣でさえも、彼女の意志を拒絶することは……できなかった。
こうして、綺羅は子供たちに最後の別れをすませ。
結界の生贄に身を捧げた。

こうして彼女は……再び『クシナダ』と呼ばれる。
結界を維持する『お役目』としてその命をまっとうするために……。

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