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街の一角。
人通りも多いとも、少ないとも言えないその場所に一匹の小猫が優雅に歩んでいた。

名はステアと言う。

今日は彼女にスポット当てたいと思う。

『ステアの散歩。』

時は早朝、猫である彼女の朝は早い。
まだ、夢の中の主人。アルゼットから擦り抜け朝の散歩の最中だった。

この散歩の後に帰れば調度アルゼットは起きている、それまで少し朝の街のを見て回るのが日課だ。



そんな、彼女にも散歩ルートが存在する。

早朝から黄色いヘルメットを被った奇人が居る、広場を通過するのも何時もの事だ。

「ふん!はぁぁぁぁ!」

その奇人はやっぱり今日も丹田に気を溜めるような奇声を上げていた。

「ふっはぁ!」

そしてその気を爆発させるような声を張り上げていた。

ただし、内容は至って普通のラジオ体操だが。

「ははは、ストレッチパワーがここに溜まって来ただろう?」

朝早いのが幸いか、その奇声と行動を見るのは彼女だけだった。



そして、奇人のいた広場を抜けやって来るのは、古びた屋敷。
少し開いた窓から外に漏れるのは、美味しい朝食の匂い。

「あ、いらっしゃい、ステアちゃん。」

屋敷の台所に立って朝食を作っていた娘はステアの存在を見つけ笑みを向けた。
彼女は猫独特の細い瞳孔を声の主に向け、返事を返すようにみゃ~と鳴いた。

「はい、何時もの。」

娘は、彼女へ煮干しを数匹差し出した。
此処に来たら、この煮干しを食べるのも、彼女の日課だったりする。

「風鈴、ちょっと来てくれ。」

ステアが煮干しを食べていると、屋敷の奥から娘を呼ぶ声が響いた。
風鈴と呼ばれた娘は声の主へ返事を返しながら彼女に別れを告げて奥へ引っ込んでいった。
彼女もそれに合わせて散歩の続きを始めるのでした。


ちょっとお腹が膨れたステアが次に辿り着いたのは少し暗い地下。、ベルトコンベアに人
の手や足やボルトが流れていくそれ。

ベルトコンベアの流れに沿って彼女も歩んでいた。

「ステア?今日も来ていたのか?」

そこには黒い服を身に纏い、黒縁の眼鏡をかけた女がせっせとレバーを操作していた。
そのレバーに合わせ、ベルトコンベアの上に乗ったバラバラなパーツは組み上がっていく。

蒼髪の不思議なロボットが。
黒ずくめの者はどうやら作業員らしい。

ステアはその動作を眺めると、足元に合ったボタンを踏んだ。

がぁ。。がぁががががが!

一瞬、止まったと思ったら次の瞬間には、物凄い勢いで機械はメカを組み立て始めた。

その勢いは疾風の如し、アームが器用にパーツを掴み、本体に繋げていく。


ただし、本来、出来上がる筈の姿とは全く異なって。
手足が逆についたのや、首が三本あるもの、手が六本あるものとバリエーションが様々、
揚句の果てには動き出している物まで居る始末だ。

「!○△×@?~!」

流石に落ち着いて見える黒者も悲鳴を上げた。
何だか訳のわからない物が出来て、動き出しているのだ。不気味というより怖い。
その集団は黒ずくめの者を見つけると無駄に頭を回したり、腕を回したりして迫ってきた。

「ひぃ!」

黒ずくめの者は今にも泣きそうな顔をしながら後ろに逃げる。
だが、直ぐに壁に当たり退路を絶たれた。

迫るメカ達。

地下王国で悲鳴がこだました。



「ふぁ~よく寝た。ん、ステア、おはよう今日も早いな。」

彼女が地下王国から戻ってくると、調度アルゼットが起きて洗面所に立つところだった。

彼女は主人の顔を確認すると優雅に歩み、ベットの上に飛び乗った。
そのまま、弾力ある毛布の上で朝食を待つのでした。

朝の散歩はこれで終わり。
だけど、一日は始まったばかり。



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アオハネで12000踏んで貰った作品。
やっぱりのほほんな雰囲気っていいですね。

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