著者:石黒 由紀
出版社:マイコミ新書



ドキュメント作成は、面倒な、しかしどんな仕事であっても付いて回る作業だ。
ならば、コツを学んで効率よく、さらに言えば楽しんで行いたい。

 本書の内容は、マニュアルや仕様書など、ある程度公用性のあるドキュメントを対象に書かれた本である。

 著者は、ドキュメント作成作業が増える理由を「目的地」が明確でないためと指摘している。
 品質(ゴール)とプロセス(手順)を明確にすることで、ドキュメント作成におけるムリ・ムダ・ムラをなくすことができるとし、具体的な方法を、提案している。

 テクニック的な内容としては、あいないな表現の撤廃方法や、「ちなみに情報」の切り出しなど、ドキュメント作成で陥りがちな問題の解決法を紹介されている。

 また、Wordの校正ツールを使った標記の異なる同一単語(「カレンダー」と「カレンダ」など)の検出や、検討にマインドマップツールを使うなど、”ハックス”らしい内容も取り上げている。

 新規にドキュメントを作成する際には、役立つ本と思われる。
 また、既存ドキュメントの修正であっても、チェックのための手法は役に立つだろう。

 まずは、本書の内容から自分なりのチェックリストを作成したい。

タグ:

読書
最終更新:2008年09月26日 01:09