【種別】
宝具

【初出】
III巻

【解説】
“愛染自”ソラトが所持していた大剣型宝具。幅広だが柄は短い(片手で掴めばそれ以上握る場所がなくなる)、片手用の剣。
「大剣」という見た目以上に遥かに重く出来ているが、“存在の力”を込めることで刃に血色の波紋が揺らぎ、軽々と扱えるようになる。

切れ味以上に注目されるのが宝具としての能力で、交戦者がこの剣に直接もしくは間接的に触れている時にさらに“存在の力”を込めれば、その相手に傷を付けることができる。
その傷の深さ・大きさ・数は込める“存在の力”の量に依り、大量の“存在の力”(並みの“徒”の“存在の力”の総量以上)を込めれば、強力なフレイムヘイズや“”も一撃で行動不能の状態にまで追い込むことすら可能である。
この能力の発動条件は、武器や防具で剣その物を防いでも満たされるため、武具で受ける形での防御は不可能。ただし、剣と剣を掠らせる・いなす・弾くなど、相手に“存在の力”を込める間を与えない防ぎ方ならば防げる。
近接戦闘能力が拮抗した者同士の戦いにおいて、一方的に使い手を有利にさせるこの宝具は、フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』シャナを初めとする近接戦闘を得意とする者にとって天敵と言える。

その重量と片手持ちという形状も合わさって、普通の人間では何とか「ほんの少し浮かす」程度に持ち上げることはできても、武器として使用することは不可能に近い。
そのため、マージョリーは、佐藤田中に現実を理解させるためにこの剣を借したこともある(佐藤は親分の気遣いを理解できずに先走り、“存在の力”をある程度自由に使える栞を使って『吸血鬼』を持ち出してしまった)。

当初は“愛染自”ソラトの武器だったが、ソラトは興味と価値の移り変わりが非常に激しいため『贄殿遮那』を手中に収めた後は投げ捨てられた。
その後はマージョリー、田中と佐藤、シャナと持ち主を転々とし、最終的に坂井悠二の武器となった。

XIV巻では、悠二はこの宝具でザロービのとどめを刺した。外伝『ホープ』では[マカベアの兄弟]のカルンにとどめを刺した。

アニメ版
サイズが原作より大きい、柄が長い、鍔や装飾が無いなど、形状及びデザインに原作と幾つか違いがあり、特に両手持ちとなっているところが大きく異なった。また、力を注いでも血色の波紋が刃に揺れることが無かった。

【由来・元ネタ】
『ブルートザオガー(Blutsauger)』は、ドイツ語でそのまま『吸血鬼』の意味である。他に吸血虫、吸血コウモリなども意味する。
ドイツ語で『Blut(血)』+『sauger(吸う者)』より、『Blutsauger(血を吸う者)』である。

【コメント】
☆IV巻でシャナが奪ってティリエルに大ダメージを与えた。
☆電撃文庫のキャラが多数登場する某ゲームの主人公の初期装備に抜擢されたが、両手持ちの剣にされている。片手剣設定の人気の無さに全米が泣いた。
☆真剣白刃取りでも、ダメージは当然ある。
☆[巌楹院]や[とむらいの鐘]がこの宝具に絡んでいたら面白そうだったのにな。
ダンタリオン教授に改造されなくて良かった。
ドォ~リルになった方が使いでがありそうだったがな。
☆アニメでは見栄えの都合上、片手に何ももたないタイプの片手剣は敬遠されることが多い。二刀流か盾との併用ならば話は別だが、この武器はどちらでもないため、両手剣になってしまったのだろうな。
フリアグネの『ラハット』や[仮装舞踏会]の禁衛員フェコルーの『オレイカルコス』と、どっちが攻撃力が高いのかな。
☆間接的でも効果が出るなら地面に刺して存在の力を込めたら無差別攻撃になったりするのだろうか?
☆番外編『しんでれらのしゃな』では、舞踏会でソラトが使用しウィネを斬り倒した。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』には登場しなかった。
☆近接戦闘のセンスに難を抱える悠二にとってこの宝具の能力は魅力的なようで、他の宝具を使うこともできたであろう盟主時代でも愛用していた。
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最終更新:2023年09月22日 18:57