【種別】
紅世の徒”、通称

【初出】
III巻

【解説】
真名は“愛染自”(あいぜんじ)。の色は山吹色。
外見は金髪に臙脂色のジャケットとブーツが特徴で、戦闘時には面積の狭い鎧を纏う。比較的若い“徒”かつこの世に渡り来てからも日が浅く、『天道宮』崩壊の数年ほど前にこの世に渡り来た。
外見が瓜二つな妹“愛染他”ティリエルとあわせて、“愛染の兄妹”と称された。

意志薄弱で普段は徹底的に妹に依存しつつも、目先の欲望に目が行くと妹の事にも目が行かなくなる。弱々しく言動も幼い普段の姿と、戦闘時における巧みな殺戮者としての冷酷な姿を併せ持つ、純粋ゆえに冷酷な“徒”。
この世に渡ってきた頃は、自分の名を呼んだ者(ティリエル以外)に問答無用で襲い掛かり、また人間もトーチにする量の“存在の力”すら残さず衝動のままに喰らい尽くしていた。捜索猟兵ウィネに案内させて[仮装舞踏会]の本拠地『星黎殿』にやってきた時にも、『三柱臣ヘカテーにいきなり襲い掛かったが、あっさりと一蹴された。

物欲の権化とも言え、興味を持った物に対して強い執着心を抱き、力付くで本能のままに物にしようとした。その現れとして『欲望の嗅覚』と呼ばれる、自身が欲する物の場所を目にすることなく感じる能力を持つ。
それ以外の自在法は使えず、『達意の言』が使えないため普通の人間には彼の声は異質感の塊のような音にしか聞こえなかった。
その反面、身体能力と身のこなし、剣の腕前は凄まじく、戦場では妹のサポートのもとで片手持ちの大剣型宝具吸血鬼』を巧みに振るい、敵と戦った。

欲望の対象となった『贄殿遮那』を求めて妹と護衛のシュドナイと共に御崎市に現れるも、妹もろともシャナに討滅された。

参照
ティリエル

アニメ版
公式サイトでは、一人では“存在の力”も喰らえないほど何も出来ないとされていた。
しかし、実際には食らっている場面が何度も登場することから、一人のときは喰らうことを(封絶が張れない、トーチに加工できないといった理由で)ティリエルに禁じられていること指しているものと思われる。
また、物欲の対象が、特に武具系宝具ということになっていた。
他にも戦闘時に鎧を纏わず普段の姿のままだったりとか、『達意の言』を使っていたりとかの違いがあった。

【由来・元ネタ考察】
名前の元ネタはアグリッパが定めた、太陽を司るとするダイモーン(≒悪霊)ソラト(Sorath)と思われる。
またシュタイナーは、その講演の中で、人間の霊的存在を表すヘブライ語の四文字を合計すると六六六になり、ソラトという名前の子音が得られることを示した。シュタイナーによれば、ソラトこそが二本の角を持つ「黙示録の獣」であり、キリストの敵であるとされる。

「愛染」は煩悩または執着し愛するという意味で、真名全体で「自分(の欲望)に執着する」という意味だと思われる。正にソラトの言動そのものを表している。

【コメント】
フリアグネを幼くしたようなキャラクターだな。
☆『欲望の嗅覚』のような能力をフリアグネが持ってたらすごいことになってたんだろうな。ソラトは宝具に飽きたら捨てるけど、彼は全部溜め込むしな。
アニメ第2期でも、ティリエルと共にメアの『ゲマインデ』の中で登場した。
☆男の子の姿をした“徒”は他に[仮装舞踏会]のピルソインがいる。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズや『九垓天秤ジャリソカルフワワニヌルタウルリクムミチェルノボーグモレクや『両翼』のイルヤンカメリヒムやウルリクムミの副官のアルラウネや[百鬼夜行]のギュウキパラゼミナや[革正団]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆番外編『しんでれらのしゃな』では、意地悪な姉の一人として登場している。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、6話の舌切り雀で登場している。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』には登場しなかった。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、第2幕でパリの子供たちの一人として登場している。

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最終更新:2024年02月28日 08:35