灼眼のシャナ&A/B用語大辞典 革正団(レボルシオン)

【種別】
組織(集団)

【初出】
S巻

【解説】
十九世紀後半から二十世紀前半にかけて存在した、人の世に自分たちの存在を知らしめることを目的とする“紅世の徒”の大集団。
明確な首魁や組織としての実体を持たず、その思想に共鳴する者がめいめいに一員を名乗っていた。思想結社ゆえに、横も縦も繋がりは無いに等しい。そのため、他の組織のように根拠地を構える必要すらない。

自らの存在を示すため、『封絶』の使用を良しとしない風潮があり、彼らを快く思わない者たちからは「目立ちたがり屋」と評されていた。また、メンバーの中には人間やフレイムヘイズも僅かながら含まれていた。
彼らが現れ始めたのは、『封絶』が“螺旋の風琴”によって改良され広まり始めた頃と同時期であり、発生の理由は『封絶に対する反発』『この世に渡り来た導きの神の啓示』などさまざまな諸説があるが、はっきりとは解明されていない。

それまで“徒”とフレイムヘイズの間にあった暗黙の了解を平然と打ち破り、周囲からすれば「奇天烈」としか見えない思想を掲げて、二十世紀初頭の欧州で大規模に活動を始め(彼らが言うところの「運動」を行い)、それを止めるために立ち上がったドレル・クーベリックを中核としたフレイムヘイズ陣営との間で、対[革正団]戦争(または[革正団]覆滅戦)と呼ばれる大戦争を繰り広げた。
1901年の時点では、アメリカ本土にも[革正団]の一派がいたらしい。
当時の[革正団]の跳梁には、“徒”の運び屋一味[百鬼夜行]が一役買っていた。彼らを常連として利用した“徒”がいたようだが、その生死は不明。
フレイムヘイズ側では、ピエトロ・モンテベルディと彼の『コーロ』が、討ち手たちの交通の手配で多忙を極めることとなった。その支援もあってか、アメリカのフレイムヘイズの相当数が、援軍として欧州に渡ったようだ。

その特異な思想ゆえ、フレイムヘイズのみならず“徒”の中にも忌み嫌う者がおり、[仮装舞踏会]に至ってはベルペオルがフレイムヘイズ陣営と協定を結んだほどで、参謀直属のリベザルがパリで[革正団]を蹴散らしたと回想しているところから、彼らを潰しにかかった模様。

この対[革正団]戦争は、欧州全域で策動する[革正団]に、同様に各地に散在する外界宿が全体を貫く作戦意図に従って各個に対応し、主戦場すら明確ではない、局地的な勝敗が入り乱れる混沌とした情勢に陥っていった。結果として、直に戦火を交える者たち自身は全体の趨勢を知ることが出来ず、じわじわと全体の状況が一進一退を繰り返すようになる。
1930年代に入ると、チューリヒに腰を据えたドレル・クーベリックは、去就を決めかねている討ち手の参戦を促すため、外界宿の重鎮である『大地の四神』のひとりイーストエッジに、檄文を発するよう要請した。
この戦争は、最終的にフレイムヘイズ陣営が最小単位による広域への浸透戦術を展開し、その結果[革正団]は覆滅されるに至った。
しかし、勝利したフレイムヘイズ側でも、ザムエル・デマンティウスの参戦の遅れからゾフィー・サバリッシュが生涯の友二人(ドゥニアレックス)を失って戦意を失い引退するなど、被った損害は大きい。

対[革正団]戦争以降、フレイムヘイズに呼びかける際は、“”ではなく契約者の名を先に呼ぶのが、礼儀のようなものになったらしい。

XV巻では、1901年のハワイで活動していた[革正団]の同志たちが描かれている。
メンバーは、“紅世の王”サラカエル、“徒”のドゥーグ、フレイムヘイズのクロード・テイラー、人間のハリー・スミスハリエット・スミス兄妹など。客分としてあの教授ドミノも加わっている。

星黎殿』の書庫には彼らの思想が記された書物があり、それを読んだ坂井悠二の行動に影響を与えた。

【由来・元ネタ】
元ネタは、フランス語の『革命』=révolutionだと思われる。
読みはそのまま「レボルシオン」。

「革正」とは、あらためただすという意味の熟語。「革正団」とはそのために集った集団ということであろう。

【コメント】
アニメ第2期では名称だけ登場している。
☆他の[革正団]が出てこないと「同士」と呼ぶのがサラカエル一派限定なのか、そうでないのかはわからんだろう。[革正団]全体で統一された思想は人の世に自分達の存在を知らしめるってだけなんだし。
☆「革命家」と「同志」の呼称は不可分なんだが、他の構成員が出てくるまでは保留か。
☆対[革正団]戦争で使われた「浸透戦術」とは、第一次世界大戦の塹壕戦で最初に使われたもので、歩兵が小規模の戦力で敵陣の第一陣を密かに突破し、後背で内部攪乱、拠点破壊を繰り返す戦術のこと。兵士への補給が出来ないため、人間の軍隊では数日しか継続できないが、ドレル指揮下のフレイムヘイズなら、さぞ効率的に運用したことだろう。
☆[革正団]発生の諸説の一つである『導きの神』とはロフォカレの主だよな。
☆知らしめる神であるシャヘルと行動が似てるっちゃあ似てるんだが、この世に“徒”がいることはそれこそ「既に流れが出来ている」ことで、「新たなるもの」じゃないよなあ。