灼眼のシャナ&A/B用語大辞典 九垓天秤

【種別】
1.役職
2.宝具

【初出】
X巻

【解説】
1.
とむらいの鐘]の最高幹部。

役職: “真名通称あだ名

宰相 : “大擁炉”モレク (牛骨の賢者)
両翼の右 : “虹の翼”メリヒム (虹の剣士)
両翼の左 : “甲鉄竜”イルヤンカ (鎧の竜)
大斥候 : “凶界卵”ジャリ (奇妙な卵)
隠密頭 : “闇の雫”チェルノボーグ (黒衣白面の女)
先手大将 : “巌凱”ウルリクムミ (鉄の巨人)
先手大将 : “焚塵の関”ソカル (石の大木)
中軍首将 : “天凍の倶”ニヌルタ (氷の剣)
遊軍首将 : “戎君”フワワ (牙剥く野獣)

以上の九人で構成される。
棺の織手アシズの下で千年に渡って戦い続けた、いずれも名高き強大な“”たちである。

数百年前の『都喰らい』事件の直後にフワワが、『小夜啼鳥』争奪戦にてニヌルタが討滅され、ブロッケン要塞での最終決戦においてはソカルとウルリクムミが共に戦線に出ていたため、大皿に控える『九垓天秤』が五人にまで減っていた。
そのソカルも緒戦のうちに『極光の射手カール・ベルワルドの速攻を喰らい討滅。
モレクがマティルダヴィルヘルミナの連係プレーにより討滅され、『両翼』はメリヒムがマチルダに、イルヤンカがヴィルヘルミナにそれぞれ敗れた。
チェルノボーグは不意打ちでマティルダに致命傷を負わせることに成功するがその後にヴィルヘルミナによって討滅、ジャリはマチルダの『天破壌砕』の生贄となって消滅した。
最後まで戦線にとどまったウルリクムミも身を挺して[とむらいの鐘]残兵を逃がしている際に『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュによって討滅された。
結局、戦いの後に唯一討滅を免れたのはマチルダに誓いを課せられたメリヒムだけとなった。

2.
ブロッケン要塞『主塔』に設置された、中央の支点から九岐の腕を広げる黄金の上皿天秤状の宝具。腕の先には、大皿が一枚ずつ付いている。支点の上にアシズが、大皿の上に最高幹部『九垓天秤』が一人ずつ載る。最高幹部九人の総称はこの宝具の名を流用したもの。
特筆すべき能力として、支点から皿、皿から皿へと“”の持つ“存在の力”を移すことができる。
また、皿に家が載るほどの大きさからテーブルに載るくらいの大きさまで、自由に大きさを変えられる。本体そのものの大きさも可変のようで、ブロッケン要塞落成直前の入場争議では、人間の背丈台にまで縮んでいた。

木谷椎の漫画版では下皿天秤状になっている。
かなり高い位置から吊り下げられている様で全形は描かれておらず、支点がどのようになっているかは確認できない。

【由来・元ネタ】
元ネタはカナリア諸島(大西洋)・テネリフェ島の九人の王であるグイマー・テグエスタ・タコロンテ・タオロ・イコド・ダウテ・アデイェ・アボナ・アガナだと思われる。ちなみにその上に「冥界の王」がいた(←が“冥奥の環”アシズに当たると思われる)。
別の可能性として、エジプトのヘリオポリス九柱神ということも考えられる。アトゥム、シュー、テフヌト、ゲブ、ヌト、オシリス、イシス、セト、ネフティスの九柱である。この場合、アシズはホルス=ラーであろうか?

「垓」は、10^20、すなわち一億の一兆倍である。日常生活では、旧旧ジンバブエドルをUSドルに換算するときくらいしか目にすることはない。
宝具の名称は、『垓』にも達する重さの分銅を九つも載せることができる大いなる天秤、といった意味であると思われる。

また「垓」は地の果てを意味し、中国において九垓=九州(古代、中国全体を九州に分けたことに由来)は天下・世界全体のことを表した。アシズも話中で「九垓平らぐ天秤分銅たち」と発言しており、そうするとこの宝具に込められた意味は「天下を覆い征する大いなる天秤」といった意味になるだろう。
これはまさに世界そのものを変えようと邁進した『九垓天秤』とアシズの志に相応しい名前だろう。

【コメント】
☆S巻では、チェルノボーグを中心に彼らの外伝が描かれ、ソカル、ニヌルタ、フワワなどX巻では活躍が見られなかった者達も登場した。
☆敵なのに・・・・皆大好きだ!!
☆日常生活で旧旧ジンバブエドルをUSドルに換算することはあまり無いと思うんだが・・・。
☆「日常生活で」は自分でもどうかと思った。orz 「現実では」くらいがよかったか?(でかい単位を扱う天文学だと、単位が光年に変わるし)。
☆由来案について>「九垓」という単語があったみたいだ。
☆漢字ひとつとっても、奥が深い。元ネタ探しの道は険しいな(By ジンバブエドルの人)。
☆メリヒムとチェルノボーグ以外は中近東(エジプト含む)起源の通称になっているが、意図的に揃えたものだろうか?
☆自在に大きさを変えられる宝具は他にシュドナイの『神鉄如意』がある。