キンマモン(Kinmamon, Kimmamon)
君真物。
琉球の人民守護の女神。また
キミテズリと並んだ王権守護の神。
海底を宮とする。
『琉球神道記』では
弁財天と同一視されている。
概略
柳田國男は「君」は巫女のこと、「真物」は正式な代表者の意でいつのまにか神の名になったとする。
海底を宮とすることは
ニライカナイの神とつながりがあるかともされる。
王を祝福するために山北の御嶽に出現するときの神として『旧記』にはキンマモン、『神道記』にはキミテズリ、『由来記』にはキミテズリとキンマモンとあって、両神が同一視されていたことを示している。
参考文献
『海上の道』「海宮考」 柳田國男 岩波文庫
『沖縄大百科事典』 沖縄タイムス 1983年
渡邊欣雄/岡野宣勝/佐藤壮広/塩月亮子/宮下克也『沖縄民俗辞典』179頁
最終更新:2023年06月03日 18:58