ニュクス


ニュクスとは、ギリシア神話に登場する女神。
夜と闇の女神であり、絵画ではよく空を飛ぶ女性として描かれることが多いです。
神統記に描かれていた神で、人間の要素を象徴する神を数多く産んでいることがえがかれています。


ニュクスが産んだとされる神々

 単為生殖によるとされます。


モロス【死 Moros】
ケール【死の運命 Ker】
タナトス【死 Thanatos】
ネメシス【義による復讐 Nemesis】
エリス【争い Eris】
アパテー【欺瞞 Aphate】
モーモス【非難 momos】
オイジュス【苦悩 Oizys】
ピロテース【愛欲 Philotes】
ヒュプノス【眠り Hypnos】
オネイロス【夢 Onirus】
アーテー【迷妄による破滅 Ate】
ゲーラス【老年 Geras】
他にも天空を表す三人の女神
エレボス【幽冥】
アイテール【清澄な大気】
ヘーメラー【昼】
を生んだとされています。

別伝では、運命の女神モイライもニュクスの娘とされていて、三人それぞれの意味は
クロト【紡ぐ者】
ラケシス【計る者】
アトロポス【断ち切るもの】
とされています。


相反する属性を持つニュクスとへーメラー


ニュクスの娘の一人、ヘーメラーは昼を象徴する女神です。
彼女と夜の女神であるニュクスは、西の最奥に館を共有していて、昼はへーメラーが世界に昼を、夜はニュクスが世界に夜を与えるため、二人が共に館にいられるのは、昼と夜の境目の一瞬だけだそうです

参考文献

 マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシャ・ローマ神話事典』386頁

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最終更新:2021年05月26日 16:11