(1)食育の基本

(1)子どもが生活と遊びの中で、意欲を持って食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ、食事を楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものであること。

①食育の目標
保育所における食育は「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うために、毎日の生活と遊びの中で、自らの意欲を持って食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ、大人や仲間などの人々と楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものです。食育の実施に当たっては、家庭や地域社会と連携を図り、それぞれの職員の専門性を生かしながら、共に進めることが求められます。

②食育の内容
「保育所における食育に関する指針」が示す食育の5項目を参考に、保育の内容に食育の視点を盛り込むよう努めることが必要です。食に関する体験がこれらの項目の間で相互に関連を持ちながら総合的に展開することができるように援助します。

食育に関連する事項は、第3章(保育の内容)及び第4章(保育の計画及び評価)に深く関わります。特に、保育の養護的側面(生命の保持・情緒の安定)と教育的側面(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の内容に、食育の視点が盛り込まれています。これらの内容を踏まえ、各保育所で計画的に食育に取り組むことが必要です。

コラム:
◎「食育の5項目」
「保育所における食育に関する指針」では食と子どもの発達の観点から食育の5項目を以下のように設けています。

1)「食と健康」:健康な心と体を育て、自らが健康で安全な生活をつくり出す力を養う

2)「食と人間関係」:食を通じて、他の人々と親しみ支え合うために、自立心を育て、人と関わる力を養う

3)「食と文化」:食を通じて、人々が築き、継承してきた様々な文化を理解し、つくり出す力を養う

4)「いのちの育ちと食」:食を通じて、自らも含めたすべてのいのちを大切にする力を養う

5)「料理と食」:食を通じて、素材に目を向け、素材にかかわり、素材を調理することに関心を持つ力を養う
最終更新:2009年01月10日 22:24
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