(2)健康増進

ア 子どもの健康に関する保健計画を作成し、全職員がそのねらいや内容を明確にしながら、一人一人の子どもの健康の保持及び増進に努めていくこと。

イ 子どもの心身の健康状態や疾病等の把握のために、嘱託医等により定期的に健康診断を行い、その結果を記録し、保育に活用するとともに、保護者に連絡し、保護者が子どもの状態を理解し、日常生活に活用できるようにすること。

①保健計画の作成と実践
一人一人の子どもの生活リズムや食習慣などを把握するとともに、年間の保健計画を作成し、発育・発達に適した生活を送ることができるよう援助します。

【生活リズム】
睡眠、食事、遊びなど一日を通した生活リズムを整えることは、心身の健康づくりの基礎となります。保護者の理解と協力を得ながら、家庭と保育所の生活リズムがバランスよく整えられるよう配慮することが大切です。

【健康教育と生活習慣】
日々の保育の中で子どもたちが健康に関心を持ち、適切な行動がとれるよう、科学的根拠に基づいた健康教育を計画することが望まれます。発達過程に応じ、からだの働きや生命の大切さなどを伝え、手洗い、うがい、歯磨き、排泄後の始末などの基本的な清潔の習慣や健康な食生活が身に付くよう指導・援助をします。排泄の自立の援助は、その生理的機能の発達の個人差や情緒面での配慮がより重要であり、家庭と保育所との連携が望まれます。

○体力づくり:一人一人の発育・発達状態や日々の健康状態に配慮しながら、日常的な遊びや運動遊びなどを通して体力づくりができるように考慮することが必要です。

○保護者との連携:保護者に日々の健康状況や健康診断の結果などを報告したり、疾病時の看護の方法や感染予防の対応などを伝えたり、保護者会などの機会を通して健康への理解を深める働きかけをするなど、計画的に連携を図ることが大切です。

②健康診断の実施
嘱託医の健康診断に際し、保育士等は、一人一人の子どもの発育・発達状態と健康状態を伝えるとともに、保護者からの質問なども伝え、医師の適切な判断や助言を受けることが大切です。診断結果は、日々の健康管理に有効活用できるよう健康記録簿に記載し、家庭にも連絡しなければなりません。特に受診や治療が必要な場合には、嘱託医と連携しながら保護者に丁寧に説明します。
健康診断の結果によっては、嘱託医と相談しながら適切な援助が受けられるよう市町村や保健・医療・療育機関等との連携を図る必要があります。
地域の保健医療機関での健康診査についても積極的に受診するように保護者に勧め、その結果を報告してもらうように働きかけることが望まれます。
歯科健診については、年に1回以上実施し、結果を記録し保護者に伝えます。歯と口の健康は、生涯にわたる心身の健康にも影響します。歯磨き指導の他、食生活を含めた心身の健康教育を計画するなど保護者や子どもに関心が持てるよう援助することが望まれます。
最終更新:2009年01月10日 22:17
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